JP2001504443A - アーティチョーク(Cynara)抽出物の使用 - Google Patents

アーティチョーク(Cynara)抽出物の使用

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、アーティチョーク(Cynara)抽出物、任意にEchinacea抽出物および/またはイラクサ(Urtica)抽出物と組み合わせたアーティチョーク(Cynara)抽出物、特に乾燥抽出物の、医薬品製造のための新規な使用および経口投与可能な医薬品に関する。特に、本発明は、小腸(医薬品または感染による損傷)、骨髄(形成不全および不全、例えば、医薬品または放射線により生じる無顆粒球症の結果生じる形成不全および不全)、胸腺(機能不全、形成不全または形成不良)、脾臓(機能不全)、リンパ節(医薬品または放射線による損傷に起因する形成不全または形成不良)の疾患を治療するための医薬品の製造のための、Echinaceaおよび/またはイラクサ抽出物と組み合わせたアーティチョーク(Cynara)乾燥抽出物の使用、および鎮痛、肝臓、膵臓および腎臓疾患、高血圧、悪性腫瘍、特に、乳房、頸部、結腸または前立腺のがんに対する、これも化学的医薬品と組み合わせた、補助療法としての、アーティチョーク(Cynara)乾燥抽出物の使用に関する。Cynara乾燥抽出物はまた、白血球減少症、顆粒球減少症、リンパ球減少症、赤血球減少症および免疫グロブリン欠乏症の治療のための細胞性免疫促進にも好適である。また、小腸、膵臓および腎臓の炎症性疾患、A型、B型、C型肝炎、皮膚病変(足の潰瘍)、I型およびII型単純疱疹および帯状疱疹などの細菌またはウィルスで誘導される疾患にも好適である。

Description

【発明の詳細な説明】 アーティチョーク(Cynara)抽出物の使用 本発明は、アーティチョーク(Cynara)抽出物、任意にEchinacea抽出物およ び/またはイラクサ(Urtica)抽出物と組み合わせたアーティチョーク(Cynara )抽出物、特に乾燥抽出物の新規な経口使用に関する。 16世紀頃から、植物に関する書籍が広く使用されるようになったため、アー ティチョークを薬として使用することが一般に知られるようになった。 民間療法では、アーティチョークは胆汁産生の低下に起因する消化不良の治療 に使用することが推奨されており、また、肝治療剤や胆汁分泌促進剤である。こ の薬は水性抽出物およびアルコール抽出物の形で使用されてきた。 第二の作用分野として、顕著な利尿作用が示されており、それがこの植物を脱 水剤として使用する基礎となった。利尿の増加に伴って尿酸の排泄が増加するた め、この薬は抗リウマチ剤として使用される。また、まれに糖尿病治療剤として も提案された。化学的に同定されてはいなかったが、ある化合物がアーティチョ ークの葉から単離されたのは非常に早く、1934年であり、すでに治療関連成 分と呼ばれていた。この化合物は1954年にシナリンと同定されたばかりであ った。全抽出物は明らかに追加作用物質または相乗作用物質を含有している。全 抽出物の代わりに生の植物を摂取することもできる。活性物質のシナリンは本来 含まれていないが、この植物を水性媒質中で茹でたときに、その加工中に生成さ れる。重要成分として、カフェオイルキナ酸、苦味成分、フラボノイドの3種の 物質が挙げられる。 医薬品の目的には、おそらく根出葉の周年栽培からの大きな根出葉を使用する 。これらの葉では、胆汁分泌促進活性を有する成分の含有量が最も高い。アーテ ィチョーク抽出物の治療作用原理は単離されたCynaraの成分であるシナリンのみ ではなく、カフェオイルキナ酸全体に基づくことから、薬物の力はカフェオイル キナ酸全量によって決定される。優れた薬物は、カフェオイルキナ酸を少なくと も0.2%含有する。 本発明の目的は、アーティチョーク抽出物を使用することにより、新規な薬お よび新規な可能な治療法を提供することであった。 従って、本発明の第一の実施形態は、血清中の血糖、クレアチニンおよび/ま たはビリルビン濃度を低下させるため、白血球減少症、顆粒球減少症、リンパ球 減少症および感染や化学物質により生じた器官および組織の障害、特に小腸のO −MALT系、骨髄、胸腺、脾臓、リンパ節、肝臓、膵臓および腎臓の障害の治 療のための細胞性免疫促進のための、アーティチョーク(Cynara)抽出物、特に 乾燥抽出物の使用である。 好ましい実施形態は従属クレームから明らかである。本発明によれば、ラット を使用したinvivoの研究で、循環系および免疫系の規定されたパラメータおよび 肝臓、膵臓、腎臓の規定された機能の規定されたパラメータは、生のアーティチ ョークの葉から得た、顆粒などのガレヌス処方の形の乾燥抽出物の影響を受ける 可能性がある。 被験物質を体重1kg当たり100mg使用すると、 − 対照群と比較して、利尿作用に起因する体重の平均増加に対する軽度な負の 逸脱作用 − 脾臓および胸腺の平均臓器重量の利用不能な変化 − 細胞性免疫促進の徴候としての、白血球、多形核顆粒球およびリンパ球、T 細胞、B細胞、ヘルパー細胞、サプレッサー細胞およびNK(天然キラー)細胞 数の増加、特に、Bリンパ球の優勢で、特異的な増加 − クレアチニン、ビリルビン、尿素、コレステロール、トリグリセリド、グル コースおよびGPTの低下 が誘導される。 治療上望ましい作用としては、 − 脂質代謝の病的異常に対する正の影響として表される、コレステロールおよ びトリグリセリドの低下とその結果生じるじゅく腫形成のリスクファクターの低 下 − 種々の原因により生じた病態形成の炎症過程に対する可能な非特異的治療と しての規定された免疫適格細胞の一般的な増加 − 毒性作用により生じたBリンパ球抑制の治療における補助としてのBリンパ 球細胞数の優勢で、特異的な増加 − 肝治癒効果の面での、ビリルビンおよび肝臓特異的活性値であるGPT値の 低下 − 血糖降下作用と機能的に等しい血清グルコースの低下 − 腎機能およびタンパク質代謝により生成されるアンモニアの解毒の改良とし て示される血清クレアチニンおよび尿素の低下、およびこの反応サイクルに関連 する肝細胞のミトコンドリア性能の増強 − 望ましくない作用が示されていないこと が考えられる。 規定された血液学的および臨床化学的分析値の記録された変化は、次の2つの 側面から考えなければならない。 本発明で使用したパラメータに関して観察された結果は、文献に記載されてい る通り、使用したアーティチョーク抽出物の肝治癒、肝保護および血中脂質低下 作用は良好であるが、新規で、まだ知られていなかったことに、炭水化物代謝お よび肝機能や腎機能の異常ならびに細胞性免疫状態の不全に治療的状況で使用で きる生物活性も良好であることを示している。 経口投与する種々の起源および濃度のアーティチョーク抽出物は、細胞数の増 加および全リンパ系細胞の相対的な細胞数の変化に関して生物学的同等性を示し た。生物学的同等性は、臨床化学的パラメータであるビリルビン、クレアチニン 、GPT、コレステロール、カルシウム、カリウムおよびタンパク質についても 認められた。 本発明によれば、使用したアーティチョーク(Cynara)抽出物は細胞性免疫促 進に特に適していることが発見された。この抽出物を使用すると、白血球、多形 核顆粒球およびリンパ球、T細胞、B細胞、ヘルパー細胞、サプレッサー細胞お よびNK細胞、特にBリンパ球数を増加させた。 アーティチョーク(Cynara)抽出物は、炭水化物代謝異常の治療、特に、前糖 尿病的代謝状態の改善、インシュリンを含む化学的に規定された糖尿病治療剤の 減量、膵臓の内分泌機能がいくらか残存している場合には、抽出物の併用投与に 、特に有用である。肝機能障害および腎機能障害の治療の他に、アーティチョー ク(Cynara)抽出物は、内因性因子および外因性因子、例えば、化学療法や放射 線 療法により生じる免疫系の障害の補助療法にも有用である。 さらに、アーティチョーク(Cynara)抽出物は、前糖尿病状態、例えば、成人 型の前糖尿病状態、潜在的な糖尿病性代謝状態、例えば、妊娠、感染、ストレス 、肥満による潜在的な糖尿病性代謝状態の治療にも有用であり、膵臓の機能がい くらか残存している場合には、併用療法の形で糖尿病の補助療法としても有用で ある。 動物実験で、Cynara製剤は膵臓の内分泌機能を上昇させた点で、膵臓のランゲ ルハンス島の形態機能基盤を改善する。動物実験でも、臨床的にも、明確な血糖 降下作用が認められた。 治療の観点から、膵臓機能がいくらか残存する場合に、これは、 − インシュリンの減量(Cynara製剤を3×600〜900mg/日で併用する 場合には、インシュリンの量を個別に減量することが必要となる) − 化学的に規定された糖尿病治療剤(各必要量)の減量 を意味し、化学的に規定された糖尿病治療剤(各必要量)の減量は、化学的に規 定された経口糖尿病治療剤の長期投与による肝毒性、腎毒性、心毒性に対する保 護作用を有する。 この使用抽出物の中心的な代謝臓器である肝臓に対する作用機作をさらに明ら かにするために、四塩化炭素を同時に投与して、in vivoで、毒性による肝実質 の部分的変化を誘導した。四塩化炭素で引き起こされる肝壊死は本発明のアーテ ィチョーク(Cynara)抽出物の使用で予防されなかったが、その拡大は明らかに 抑えられた。病巣周囲の損傷の少ないまたは損傷を受けていない実質領域は、緩 いクロマチン構造と大きな、好塩基性の高い核小体を有する特に大きく明るい核 を特徴とする、核の機能的膨潤により目立っていた。 核壊死間の無傷の肝細胞領域でタンパク質の生合成が増加していることを示す これらの微小形態学的徴候は、肝細胞の有糸分裂および二核または多核肝細胞の 発生頻度の上昇を伴っていた。これらの知見は、アーティチョーク(Cynara)抽 出物の併用療法により誘導された、肝細胞代謝の動員および肝細胞再生の開始と 解釈できる。 この評価は、コハク酸デヒドロゲナーゼ酵素活性の定性的、定量的検出により 支持された。アーティチョーク抽出物の使用の影響下では、コハク酸デヒドロゲ ナーゼ陰性領域が明らに減少した。無傷の病巣周辺領域の特徴はコハク酸デヒド ロゲナーゼの活性が過剰なことである。これは無傷の実質による代償性の過剰な 強力反応の表れと考えられる。 別のin vivoの研究では、細胞増殖抑制剤、特にシクロホスファミドの毒性に より誘導された肝臓およびリンパ系器官の変化に対するアーティチョーク抽出物 およびそのEchinacea抽出物(E.pallidaおよびE.angustifolia)との併用の作 用を検討した。シクロホスファミドはラットで、赤色骨髄、リンパ系器官、パイ エル斑、胸腺、脾臓およびリンパ節の萎縮を誘導する。Cynara抽出物を併用投与 すると、シクロホスファミドの損傷作用は軽減された。さらに、Cynara抽出物と Echinacea抽出物を併用投与すると、細胞損傷作用が明らかにさらに減少した(C ynaraとEchinaceaの相乗作用)。細胞増殖抑制作用のあるアルキル化剤を投与し た後、Cynara製剤を併用投与すると、骨髄、胸腺、脾臓、腸間膜および頸部リン パ節およびパイエル斑で部分的な偶発的再生が組織学的に検出され、Echinacea 抽出物を併用投与することにより、Cynara製剤は正の相乗的影響を受けている。 微小形態に関しては、対応の器官での器官特異的構造の再生と骨髄、特にリンパ 系の無傷の細胞による細網間質の明らかなリポピュレーション(repopulation)が はっきりと示される。 血液形成組織およびリンパ網内性組織のこの偶発的な再生からは、病的な増殖 の増加として表される、有糸分裂活性の上昇の徴候は全く明らかにされない。シ クロホスファミドは、一般にT細胞よりB細胞でより明らかな抗増殖作用による リンパ球の除去の形で、胸腺の萎縮を誘導した。シクロホスファミドのリンパ球 毒性のこれらの種々の作用はこれらの細胞の質によって代謝性能が異なることに 起因する。 ラットに14日間、アーティチョーク抽出物とシクロホスファミドを併用経口 投与した後、アーティチョーク抽出物の抗毒素作用により、胸腺の皮質および髄 質からのリンパ球の完全な除去は子防された。この作用は、Echinacea抽出物の 追加投与によりさらに高めることができた。 既に、アーティチョーク抽出物単独の治療上の影響下で、胸腺のリンパ球によ るリポピュレーションが明らかに起こっており、これは対照群と比較し、約40 %であった。 リンパ節の場合、例えば、細網組織のリンパ系細胞によるリポピュレーション が組織学的に認められる。皮質近縁領域では、高密度に詰まった無傷のリンパ系 細胞が主であり、皮質領域には、明らかに皮膜下リンパ小節を形成する傾向のあ る、ゆるやかに配置された無傷のリンパ球がある。リンパ節におけるリンパ網内 組織の特徴的な微小構造の回復については、その機能も明らかに回復する。 最近、リンパ節の種々の形の応答の実際的な重要性が認められてきた。がん( 乳房のがん、頸部のがん)のドレーン領域でT細胞(皮質近縁領域)の促進が認 められた場合、B細胞領域が活性化された場合やリンパ節のどの領域も活性化さ れなかった場合と比較し、患者の予後は良好である。 内因性免疫系による外因性の生きている病原体に対する防御の成功は、宿主の 免疫応答の強度および質に非常に依存する。宿主生物による無傷の細胞性防御お よび体液性防御により、腫瘍の形成や拡大を抑えることができる。しかし、今日 、最も重要な免疫不全の原因はがん患者に対する細胞増殖抑制作用のあるコルチ コステロイド療法である。 最後に、Cynara製剤の経口投与は、Echinacea処方と併用した場合も、悪性腫 瘍の治療として、また、腫瘍に対する細胞増殖抑制作用のある化学療法および放 射線療法の補助療法として好適である。 種々の二次的代用物が抽出物に特異的な薬動力学的活性プロフィールを示すが 、活性では「一般的な作用の基本スキーム」が認められる。活性物質、投与量お よび投与期間に依存して、標的器官は内分泌系、神経系および免疫系の間の相互 作用の影響を受けた。 Urtica抽出物と根、葉および草本部分からのCynara抽出物をラットの動物モデ ルに投与した後、Cynara抽出物およびEchinacea抽出物について上記したものと 同様の作用が、骨髄、胸腺、脾臓、リンパ節、肝臓、膵臓および腎臓および小腸 のO−MALT系に対して実験的に認められた。 同じ研究で、アーティチョーク抽出物は腸間膜リンパ節に対しても同じ治療作 用を示した。この器官でも、アーティチョーク抽出物による治療下では、シクロ ホスファミド中の完全な動員はリンパ球によるリポピュレーションで代償された 。この保護作用は主として、T領域のリンパ芽球に関連し、B領域からのリンパ 球およびT領域からの成熟した微小細胞性リンパ球ではそれ程明らかではなかっ た。 臨床の外来患者での研究では、アーティチョーク抽出物の作用を、高脂血症と 随伴する肝疾患を有する患者で14週間にわたり検討した。この抽出物は高コレ ステロール血症および/または高トリグリセリド血症の患者の病的な代謝状態に 対し正の影響を与えた。同時に、肝特異性酵素活性の上昇も抑えた。実施例 50歳から80歳の患者40例を対象として、高脂血症や肝障害の患者に対す るアーティチョーク抽出物の効果を調べるための臨床試験を実施した。患者には 、以下に示す組成の抽出物混合物を平均で19日間投与した。 アーティチョークの葉の抽出液の乾燥粉末(25〜35:1)単位重量当たり 60.00容量% 抽出溶媒:純水DAB 10 (DAB=ドイツ薬局法) その他の成分: グルコース 12.75重量% シリカの微細粉末 7.75重量% 滑石 2.8重量% ステアリン酸マグネシウム 0.8重量% 炭酸カルシウム 11.4重量% ショ糖 0.6重量% ジャガイモ澱粉 3.9重量% 患者は既存の脂質代謝と肝障害について治療したが、これ以外の基礎疾患(糖 尿病、高血圧、心臓障害、高尿酸血症、喘息、てんかん、甲状腺疾患、骨粗鬆症 )に対して併用していた長期的投薬は変更することなく継続した。 対象患者のうち、肝臓疾患患者が28%、化学組成が明らかな糖尿病治療剤を 服用している糖尿病患者が12%、脂質とγ−GT値が高い患者が47%であっ たが、この中には心疾患や高血圧の患者が含まれていた。心臓血管疾患を有する 患者では、アーティチョーク製剤(300mg)の投与期間中、ACE阻害剤( 45%)、α−2受容体拮抗剤(5%)、カルシウム拮抗剤(40%)、利尿薬 (45%)、あるいはこれらの薬剤の複数の組み合わせ(15%)を継続投与し た。 アーティチョーク製剤を、ACE阻害剤、α−2受容体拮抗剤、カルシウム拮 抗剤、利尿薬、あるいはこれらの薬剤の複数の組み合わせと併用投与した際に、 投与後平均19日目以降に、γ−GT値が8.7%減少、GPT値が11.6% 減少、GOT値が10.0%減少したのは注目に値する。 高脂血症と高血圧がみられた患者21例では、脂質レベルを低下させるアーテ ィチョーク療法の結果、コレステロール値やトリグリセリドの減少だけでなく、 平均5%の収縮期血圧の低下や6.8%の拡張期血圧低下が観察された。このこ とからアーティチョーク療法は、一定範囲の高血圧に対する抗高血圧作用や、化 学組成の明らかな抗高血圧剤との併用で、血圧を下げる相乗効果を有する補助薬 ともなりえると結論できる。これは、化学組成の明らかな抗高血圧剤の必要用量 を減少できることを意味し、この結果、望ましくない副作用の危険を減少させる ことができる。 たとえば、肝臓におけるγ−GTの合成は、コレスターゼや慢性的なアルコー ル摂取、あるいは治療効果のある用量の薬剤によって誘導させることができ、肝 細胞中の可溶性γ−GTの活性上昇と膜結合型の増加が起こる。合成誘導後の血 清中γ−GT増加量は、病気の種類や程度に左右される。 これらの関係、特に、化学組成が明らかな薬剤の慢性投与などで認められるγ −GT活性の上昇や、逆にアーティチョーク製剤の同時投与による高いγ−GT 活性の低下からは、アーティチョーク乾燥抽出物の併用投与は、肝臓毒性を高め ることはなく、むしろ有意に低下させると結論できる。これはACE阻害剤、α −2受容体拮抗剤、カルシウム拮抗剤、利尿剤、あるいは対応する合成剤で部分 的に顕著であった。 アーティチョーク製剤のこのような肝臓に対する保護的・治療的効果は、クロ フィブレートとシクロフォスファミドを同時投与する動物実験の結果からも裏付 けられている。 ここで評価に用いた臨床化学パラメータは、上記のin vivo試験で用いられた パラメータと実質的には同じであった。患者を対象にした本試験で得られたいく つものパラメータの結果はこれと酷似していた。 総コレステロール −12.0%(患者)対−30%(in vivo) GPT −11.9%対−11.6% ビリルビン −7.7%対−5.1% グルコース −8.7%対−8.5% 方法論的に精密に収集された再現性のあるこのin vivo実験のデータは、ヒト についての解析にもそのまま用いることができると考えられる。 平均体重310グラムの雄のウィスター・ラットを、室温21℃±1℃、相対 湿度約60%、昼夜12時間ずつの通常環境で飼育した。飼育環境に順応させる ため、実験前にこの環境で12日間飼育した。 餌は、ペレット状の標準飼料Altromin C1000を与えた。 飲水は、水道水を無制限に与えた。 アーティチョーク抽出物の組成および投与量は以下の通りである。 1.生のアーティチョークの葉から得られた標準的な乾燥抽出物(25〜23: 1)と前述の少量成分を含有した炭酸カルシウムと糖を含有する顆粒。 抽出溶媒:蒸留水DAB 10 出発薬剤:アーティチョーク(Cynarae Folium)の生葉、Hagers Handbuch/ PFX 剤型:顆粒1.67mg(無処理のアーティチョークの乾燥抽出物FC約1 mgを0.02mlの蒸留水に懸濁)、0.5ml=25mg/250mg体重 。 10匹の雄のウィスター・ラットを下表のような処理群に分けて検討した。 本発明の試験物質FCを、麻酔していない動物の胃内に、硬質球状プローブを 使用して1日1回、7日間投与した。投与溶液は投与直前に新たに調製し、均質 な形で投与した。対照群の個体には同量の生理食塩水を与えた。 以上の2試験は、規定されたin vivoモデルを用いて、治療効果を異なる作用 を受ける生理学的フィードバック機構の相乗効果として、早期に指示する特異的 マーカを同時に確率することを目的としていた。 詳細には、末梢血で検出を行った。 − 複合的に: 赤血球(RBC)、白血球(WBC)、血小板(PLT)、ヘモグロビン( HGB)、ヘマトクリット(HCT)、赤血球恒数:平均赤血球容積(MCV) 、平均赤血球血色素量(MCH)、平均赤血球血色素濃度(MCHC)、赤血球 分布幅(RDW) − フローサイトメトリーで: 白血球鑑別:顆粒球、単球、リンパ球、B細胞、T細胞、ヘルパー細胞、サ プレッサー細胞 − 複合的に: GPT、GOT; グルコース、 コレステロール、トリグリセリド Na)Cl; クレアチニン、尿素。 完全自動血液分析機器であるSysmex K-1000を用いて次のものが測定できた: WBC、RBC、PLT、HGB、HCT、MCV、MCH、MCHC。この装 置の本体は基本的に水圧システム(HS)と電子システム(ES)から構成され ていた。HSは、吸引、ピペッティング、希釈、撹拌、細胞破砕に用いた。ES は、HSで得られた信号を分析して変換し、結果をプリンタへ送った。またES は、マイクロプロセッサを用いて検査手順や検査ステーションをモニタし、検査 の精度管理を行った。 ヘマトクリット値は血液中の赤血球量をパーセントで示したものである。ヘモ グロビンは赤血球中の色素蛋白であるが、赤血球数やヘマトクリット値とともに 貧血の重要な診断基準とした。分類は赤血球恒数を用いて行った。赤血球の大き さとヘモグロビン量は、赤血球容積(MCV=平均赤血球容積)、赤血球のヘモ グロビン含有量(MCH=平均赤血球血色素量)、平均赤血球血色素濃度(MC HC)から求めた。赤血球分布幅(RDW)は、赤血球大小不同の尺度とした。 酵素、グルコース、脂質、電解質、クレアチニン、尿素、蛋白などのパラメー タは、分析装置Cobas Miraで測定したが、選択的、方法志向性、光度計測、ある いはイオン選択法を使い分けた。報告書の追補に精度管理データと解析用の統計 データを示した。 白血球の鑑別は、適切な全血塗抹標本を作成してフローサイトメトリーFACSca nで行った(散乱光測定法)。 白血球の鑑別は、白血球を特異的なモノクロナール抗体と反応させた後に蛍光 活性のある細胞を識別した(蛍光測定法)。 投与後7日目の定量分析結果は以下の通りであった。 白血球(総数)、リンパ球(総数)、 Tリンパ球(CD2+/CD45 RA−)、 Bリンパ球(CD2−/CD45 RA+)、 ヘルパーリンパ球(CD4−/CD8b+)、および NK細胞(CD8a+/CD8b−) リンパ球の表現型を確認するため、以下に示すPharmingen社(サン ディエゴ、米国)の蛍光色素が結合した抗体をリンパ球に反応させた。 フルオレセインイソチオシアネート(FITC)結合・抗ラットCD2マウス モノクロナール抗体 R−フィコエリトリン(R−PE)結合・抗ラットCD45RA(あるいはA/ B)マウスモノクロナール抗体 フルオレセインイソチオシアネート(FITC)抗ラットCD4マウスモノクロ ナール抗体 R−フィコエリトリン(R−PE)結合・抗ラットCD8(ββ鎖)マウスモノ クロナール抗体 フルオレセインイソチオシアネート(FITC)結合・抗ラットCD8aマウス モノクロナール抗体 標識:a)CD2/CD45RA = T細胞およびB細胞 b)CD4/CD8b = T4細胞およびT8細胞 c)CD8a/CD8b = NK細胞 各抗体5μlをNa EDTA含血液50μlと室温暗所で20分反応させる 。反応液を2mlのBecton-Dickinson社製溶血試薬(Lyses Reagent)と混合し 、上記の条件で10分反応させた。次に400×gで6分間遠心し上清を分離し た。沈殿を3mlの洗浄液(Cell Wash)で洗い、400×gで6分間遠心した 。ペレットを100μlのCell Washに懸濁した。この懸濁液をフローサイトメ トリーで分析した。 実験前の順応期間と実験期間を通して、試験動物の一般状態を観察記録した。 また、体重は毎日測定した。 実験の最後にすべての試験動物を無痛屠殺し、解剖した。腹腔、骨盤内、胸郭 内の器官を肉眼観察し、脾臓と胸腺の重量を測定した。 いずれの個体にも胃内投与に由来する機能障害はみられなかった。実験終了ま で試験物質を投与された個体に臨床的な問題行動はみられなかった。投与期間中 の平均体重増加を以下に示す。 I 対照群 12.6% II FC群 8.1% FC投与群の平均体重増加率は対照群ほど大きくなかった。これは主に、試験 物質のアクアレティック(Aquaretic)作用によるものである。 試験物質FCの効力は、白血球数(WBC)、赤血球数(RBC)、血小板数 (PLT)に対する刺激効果から間接的に求めた。 表1は、投与後のこれらの細胞数をそれぞれ示したもので、表2は、各処理群 の平均数と対照群とを比較した際の差異をパーセントで示している。 本発明の試験物質FCの測定結果は以下の通りである。 − 明白な白血球数の35%増加1) − 他のパラメータ(RBCやPLTなど)は、−1%から−2%の生理学的範 囲にとどまった。 (1)対照群の値=100%) 赤血球数(RBC)の単位は1012/l、白血球数(WBC)と血小板数(P LT)の単位は109/l。ヘモグロビンのモル濃度(HGB)の単位はmmo l/l、ヘマトクリット(HCT)はl/l、MCVはfl、MCHCはmmo l/l、MCHはamolである。 (変換方法:mmol/l=g/dl×0.6206; l/l=%×100;fl=μm3;fmol=pg×0.062; amol=62×pg) 赤血球数の単位は102/l、白血球数と血小板数の単位は109/l。ヘモグ ロビンのモル濃度の単位はmmol/l、ヘマトクリット(HCT)はl/l、 MCVはfl、MCHはamol、MCHCはmmol/lである。 対照群の各パラメータの値と比較した際の変動パーセント。 試験物質FCは、HGB、HCT、MCVおよびMCHCに対して生理学的に 注目すべき効果を示さなかった。 以下の臨床化学的な代謝物を複合した方法特異的な方式で定量分析した。 ビリルビン、クレアチニン、尿素、グルタミン酸オキザロ酢酸トランスアミナ ーゼ(GOT)、グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ(GPT)、γ− グルタミルトランスフェラーゼ(GGT)、グルコース、コレステロール、トリ グリセリド、カルシウム、およびナトリウム。 試験物質FCについての測定結果は以下の通りであった: − 明らかな減少がみられたもの クレアチニン 16.7% GPT 11.6% コレステロール 30.0% グルコース 8.5% − わずかな減少がみられたもの ビリルビン 5.1% 尿素 4.6% GLDH 3.2% トリグリセリド 1.0% 試験物質FCによるビリルビン、クレアチニン、GPT、コレステロール、カ ルシウム、カリウム、および蛋白の生物学的に等価な変化を計測したが、その性 質も変動量も同等であった。 処理群IIでは、多核白血球、単球、Tリンパ球、Bリンパ球、ヘルパー細胞 、サプレッサー細胞、およびNK細胞の細胞数を対照群と比較して示した。 試験物質FCでは以下のものの増加率が認められた: − 白血球 35.2%1) リンパ球 31.1% Tリンパ球数 15.3% Bリンパ球数 58.5% ヘルパー細胞 14.0% サプレッサー細胞 20.3% 単球 24.5% (1)対照群の値 = 100%)
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成9年7月27日(1997.7.27) 【補正内容】 請求の範囲 1.全身的な免疫抑制状態の治療、および細胞性免疫促進のための医薬品を製造 するための、アーティチョーク(Cynara)抽出物、特に、生の植物からの乾燥抽 出物の使用。 2.放射線、感染および化学物質により生じた器官および組織損傷、特に小腸の O−MALT系(炎症性疾患、クローン限局性腸炎)、骨髄(骨髄形成不全)、 胸腺(機能不全、形成不全または形成不良)、脾臓(機能不全)、リンパ節(医 薬品または放射線による損傷に起因する形成不全または形成不良)、肝臓(萎縮 、壊死)、A型、B型およびC型肝炎、膵臓(プロテアーゼ、エステラーゼ、カ ーボハイドラーゼおよびヌクリアーゼの外分泌機能不全および内分泌機能による 炭水化物代謝の異常[ランゲルハンス島])および腎臓(不全)の障害の治療お よび白血球減少症、顆粒球減少症、リンパ球減少症および免疫グロブリン欠乏症 の治療のための、請求項1に記載の使用。 3.細胞性免疫促進により末端脈管系の白血球、多形核顆粒球およびリンパ球、 T細胞、B細胞、ヘルパー細胞、サプレッサー細胞およびNK(天然キラー)、 特にBリンパ球の細胞数を増加させ、皮質領域および小腸へのsIGAの分泌誘 導を伴うパイエル斑(小腸)の小胞で生存リンパ球の増加が認められ、骨髄中で 全血液形成要素の増加が認められ、胸腺、脾臓、腸管膜リンパ節で免疫適格細胞 の細胞性刺激が検出され、および/または、肝臓、膵臓および腎臓(血清クレア チニン濃度の低下)の代謝機能が明らかに活性化されることを特徴とする、請求 項1に記載の使用。 4.炭水化物代謝異常および肝機能および腎機能障害の治療、前糖尿病状態、特 に、成人型の前糖尿病状態の治療、感染、ストレスおよび/または肥満の治療、 制限された高血圧状態での高血圧の治療のための、および化学的に規定された抗 高血圧剤との併用投与後の相乗的補助剤としての、請求項1から3のいずれか一 項に記載の使用。 5.悪性腫瘍の治療、特に乳房、頸部、結腸または前立腺がんの治療のための経 口補助剤として、また細胞増殖抑制剤、特にシクロホスファミドまたは放射線療 法と併用する経口補助剤としての、請求項1から3のいずれか一項に記載の使用 。 6.化学療法、細胞増殖抑制療法または放射線療法の耐容性を高めるため、特に 、クロフィブラート、ACE阻害剤、α−2受容体拮抗剤、Ca拮抗剤および/ または利尿剤から選択した化学的に規定された物質との併用により耐容性を高め るための、鎮痛補助剤、特に内分泌系、神経系および免疫系の間の相互作用に対 する正の影響を有する薬理学的成分としての、請求項1に記載の使用。 7.細菌またはウィルスで誘導される疾患、特に、小腸の炎症性疾患(クローン 限局性腸炎)、膵臓、腎臓および肝臓の萎縮、A型、B型およびC型肝炎、皮膚 病変(足の潰瘍)ならびにI型およびII型単純疱疹および帯状疱疹の治療のた めの補助剤としての、請求項1から3のいずれか一項に記載の使用。 8.乾燥させた形、特に、粉末、生の植物からの乾燥抽出物または薬物(乾燥植 物)、顆粒、特に、カプセル、錠剤、特に被覆錠、またはトローチとしての、生 の植物、特に、水性、有機および/または超臨界溶媒、特に二酸化炭素を使用し て抽出したものなどの抽出ジュースとしての、請求項1から7の一項または複数 の請求項に記載の使用。 9.全身的な免疫抑制状態の治療および細胞性免疫促進のための、アーティチョ ーク(Cynara)乾燥抽出物を含有する、炭酸カルシウムおよび糖類を含有する顆 粒の形の経口投与可能な医薬品。 10.薬物対抽出物比(DEV固有)が25:1から35:1のCynara抽出物を 含有する、請求項9に記載の医薬品。 11.アーティチョーク(Cynara)抽出物を、Echinacea抽出物、特に、乾燥抽 出物(E.pallidaおよびE.angustifolia)および/またはイラクサ(Urtica)抽 出物、特に根、葉または草本部分からの乾燥抽出物と組み合わせて含有する、請 求項9に記載の医薬品。 12.薬物対抽出物比が4:1から8:1のEchinacea抽出物を含有することを 特徴とする、請求項11に記載の医薬品。 13.薬物対抽出物比が6:1から15:1のイラクサ(Urtica)抽出物を含有 することを特徴とする、請求項9に記載の医薬品。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 35/00 A61P 35/00 43/00 111 43/00 111 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AU,BA ,BB,BG,BR,CA,CN,CU,CZ,EE, GE,HU,IL,IS,JP,KP,KR,LC,L K,LR,LT,LV,MG,MK,MN,MX,NO ,NZ,PL,RO,SG,SI,SK,SL,TR, TT,UA,US,UZ,VN,YU

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.放射線、感染および化学物質により生じた器官および組織損傷、特に小腸の O−MALT系(炎症性疾患、クローン限局性腸炎)、骨髄(骨髄形成不全)、 胸腺(機能不全、形成不全または形成不良)、脾臓(機能不全)、リンパ節(医 薬品または放射線による損傷に起因する形成不全または形成不良)、肝臓(萎縮 、壊死)、A型、B型およびC型肝炎、膵臓(プロテアーゼ、エステラーゼ、カ ーボハイドラーゼおよびヌクリアーゼの外分泌機能不全および内分泌機能による 炭水化物代謝の異常[ランゲルハンス島])および腎臓(不全)の障害の治療、 全身的な免疫抑制状態の治療、白血球減少症、顆粒球減少症、リンパ球減少症お よび免疫グロブリン欠乏症の治療のための細胞性免疫促進のための医薬品を製造 するための、アーティチョーク(Cynara)抽出物、特に、生の植物からの乾燥抽 出物の使用。 2.細胞性免疫促進により末端脈管系の白血球、多形核顆粒球およびリンパ球、 T細胞、B細胞、ヘルパー細胞、サプレッサー細胞およびNK(天然キラー)、 特にBリンパ球の細胞数を増加させ、皮質領域および小腸へのsIGAの分泌誘 導を伴うパイエル斑(小腸)の小胞で生存リンパ球の増加が認められ、骨髄中で 全血液形成要素の増加が認められ、胸腺、脾臓、腸管膜リンパ節で免疫適格細胞 の細胞性刺激が検出され、および/または、肝臓、膵臓および腎臓(血清クレア チニン濃度の低下)の代謝機能が明らかに活性化されることを特徴とする、請求 項1に記載の使用。 3.炭水化物代謝異常および肝機能および腎機能障害の治療、前糖尿病状態、特 に、成人型の前糖尿病状態の治療、感染、ストレスおよび/または肥満の治療、 制限された高血圧状態での高血圧の治療のための、および化学的に規定された抗 高血圧剤との併用投与後の相乗的補助剤としての、請求項1または2に記載の使 用。 4.悪性腫瘍の治療、特に乳房、頸部、結腸または前立腺がんの治療のための経 口補助剤として、また細胞増殖抑制剤、特にシクロホスファミドまたは放射線療 法と併用する経口補助剤としての、請求項1または2に記載の使用。 5.化学療法、細胞増殖抑制療法または放射線療法の耐容性を高めるため、特に 、クロフィブラート、ACE阻害剤、α−2受容体拮抗剤、Ca拮抗剤および/ または利尿剤から選択した化学的に規定された物質との併用により耐容性を高め るための、鎮痛補助剤、特に内分泌系、神経系および免疫系の間の相互作用に対 する正の影響を有する薬理学的成分としての、請求項1に記載の使用。 6.細菌またはウィルスで誘導される疾患、特に、小腸の炎症性疾患(クローン 限局性腸炎)、膵臓、腎臓および肝臓の萎縮、A型、B型およびC型肝炎、皮膚 病変(足の潰瘍)ならびにI型およびII型単純抱疹および帯状庖疹の治療のた めの補助剤としての、請求項1または2に記載の使用。 7.乾燥させた形、特に、粉末、生の植物からの乾燥抽出物または薬物(乾燥植 物)、顆粒、特に、カプセル、錠剤、特に被覆錠、またはトローチとしての、生 の植物、特に、水性、有機および/または超臨界溶媒、特に二酸化炭素を使用し て抽出したものなどの抽出ジュースとしての、請求項1から6の一項または複数 の請求項に記載の使用。 8.薬物対抽出物比(DEV固有)が25:1から35:1のCynara抽出物を使 用することを特徴とする、請求項1から7の一項または複数の請求項に記載の使 用。 9.前記アーティチョーク(Cynara)抽出物を、Echinacea抽出物、特に、乾燥 抽出物(E.pallidaおよびE.angustifolia)および/またはイラクサ(Urtica) 抽出物、特に根、葉または草本部分からの乾燥抽出物と組み合わせることを特徴 とする、請求項1から8の一項または複数の請求項に記載の使用。 10.薬物対抽出物比が4:1から8:1のEchinacea抽出物を使用することを 特徴とする、請求項9に記載の使用。 11.薬物対抽出物比が6:1から15:1のイラクサ(Urtica)抽出物を使用 することを特徴とする、請求項9に記載の使用。 12.請求項1から11の一項または複数の請求項に定義したアーティチョーク (Cynara)乾燥抽出物を含有する、炭酸カルシウムおよび糖類を含有する顆粒の 形の経口投与可能な医薬品。
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