JP2001504194A - 空気ばね - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、特に補剛支持体を備えたエラストマー材料製ホースロールベローズ２からなる空気ばねに関するものである。該ホースロールベローズの端部は接続部材１上にはめ込まれ、特に金属製の、半径方向に変形可能な締付けリング３によって接続部材１上に締付け固定されている。本発明によれば、接続部材および／または締付けリングは、締付け固定区域がエラストマーストリップ４によって厚くされており、該エラストマーストリップは、ホースロールベローズ２とは別個の構成部材として構成されている。いくつかの変化形が示されている。

Description

【発明の詳細な説明】 空気ばね 本発明は、エラストマー材料製のホースロールベローズ（空気ばねベローズ） を含む空気ばね、それも該ベローズが特に補剛支持体を備え、しかもベローズ端 部が接続部材上へ押しはめられ、該接続部材上に、特に金属製の、半径方向に変 形可能な締付けリングにより締付け固定されている形式のものに関する（ドイツ 特許第３６４３０７３号）。 ドイツ特許出願公開第２１１７２５９号には、外端部が厚くされた空気ばねベ ローズが示されている。円錐形の接続部材によって、引張り荷重の負荷時には、 固定が一層強力になるようにされている。この形式の欠点は、空気ばねベローズ の製作費が高くなることである。さらに、別の欠点は、空気ばねベローズが、引 張り荷重負荷時に円錐形部が締付けられることで、ベローズの位置が変化し、そ のためにベローズの設計位置(Konstruktionslage)もずらされてしまうことにあ る。 ドイツ特許出願公告第１１５２３１６号には、加硫された環状の芯を有する空 気ばねベローズが記載されている。この場合、空気ばねベローズ、円錐形の筒体 上または筒体内に取付けられ、支持リングとビードとによって付加的に固定され ている。この解決策の欠点は、１つの鉢状体内に固定するため、製造費と組立て 費とが高額になることである。 空気ばねの特に危険な箇所は、接続部材と、ホースロールベローズと、締付け リングとの結合区域であり、特に次の点から見て危険を生じやすい： −材料振動の影響、 −接続部材の締付け直径に対する空気ばねベローズの製造直径(Konfektionsdu rchmesser)の影響、 −接続部材、ホースロールベローズ、締付けリングの材料の相違に関連する、 空気ばね使用時の温度の相違。 −補剛支持体に応じたホースロールベローズの全厚。この場合、エラストマー 割合が、減らされるか、または内部摩擦により更に減らされる。 開発を更に進める場合、課題とされることは、締付けリング区域でのホースロ ールベローズの密封性を改善することである。 前記課題は、接続部材および／または締付けリングの締付け区域が、エラスト マーストリップを付加することによって厚くされ、しかもエラストマーストリッ プが、ホースロールベローズとは別個の構成部材として構成されることで解決さ れた。この場合、「別個の構成部材」なる概念は次のように解釈せねばならない 。すなわち、エラストマーストリップが、空気ばねとは別の構成部材として製造 されており、しかもドイツ特許出願第２１１７２５９号およびドイツ特許出願公 告第１１５２３１６号による実施形式とは異なっているということである。 その場合、次の変化形を用いるのが好ましい： Ａ）加硫結合されるか、または接着されたエラストマーストリップを、締付け リングが備え、このエラストマーストリップがホースロールベローズの側を向い ている。 Ｂ）ホースロールベローズと接続部材との間にエラストマーストリップが介在 し、エラストマーストリップが、特に接続部材の溝内に着座している。 Ｃ）締付けリングがエラストマーストリップを有し、エラストマーストリップ がカラーによって締付けリングのホースロールベローズ側を取囲んでいる。加え て、エラストマーストリップが締付けリングと接着可能になっている。 Ｄ）エラストマーストリップがＵ形材として構成され、ホースロールベローズ の端部を取囲み、両側のストリップがつながっている。 これらの変化形とは別に、エラストマーストリップの厚さは、通常のベローズ 厚、それも無負荷状態のベローズ厚の３０％〜１５０％、特に４０％〜９０％と するのが好ましい。 次に本発明の実施例を略図を用いて説明する。 図面： 図１は空気ばねの変化形Ａを示す図。 図２は空気ばねの変化形Ｂを示す図。 図３は空気ばねの変化形Ｃを示す図。 図４は空気ばねの変化形Ｄを示す図。 これらの図で用いた符号を、次に説明する： １ 溝付きの接続部材 ２ ホースロールベローズ ３ 締付けリング ４ エラストマーストリップ ４’ エラストマーストリップ ４” カラー付きのエラストマーストリップ ４''' Ｕ形材のエラストマーストリップ 図１の締付けリング３は、加硫結合または接着されたエラストマーストリップ ４を有し、該エラストマーストリップが、ホースロールベローズ２の側を向いて いる。 図２のエラストマーストリップ４’は、ホースロールベローズ２と接続部材１ との間に配置され、接続部材の溝内に座着している。 図３の場合、締付けリング３がエラストマーストリップ４”を有し、該エラス トマーストリップが、カラーを介して締付けリング３を取囲み、かつホースロー ルベローズ２の側を向いて配置されている。この変化形の利点は、エラストマー ストリップ４”が、別個の構成部材として製造できることにある。 図４の場合は、エラストマーストリップ４'''が、Ｕ形材として構成され、ホ ースロールベローズ２の端部を取囲み、それにより両側のストリップがつながっ ている。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 空気ばねであって、特に補剛支持体を備えたエラストマー材料製ホース ロールベローズ（２）を含み、しかも該ホースロールベローズの端部が接続部材 （１）にはめ込まれ、特に金属製の、半径方向に変形可能な締付けリング（３） によって接続部材に固定されている形式のものにおいて、 接続部材および／または締付けリングが、締付け固定区域でエラストマースト リップ（４、４’、４”、４'''）によって厚くされており、しかも、該エラス トマーストリップが、ホースロールベローズ（２）とは別個の構成部材であるこ とを特徴とする空気ばね。 ２． 前記締付けリング（３）が、加硫結合または接着されたエラストマース トリップ（４）を有し、該エラストマーストリップが、ホースロールベローズ（ ２）の側を向いていることを特徴とする請求項１に記載された空気ばね。 ３． ホースロール（２）と接続部材（１）との間にエラストマーストリップ （４’）が配置され、該エラストマーストリップが、特に、接続部材の溝内に座 着していることを特徴とする、請求項１に記載された空気ばね。 ４． 前記エラストマーストリップ（４’）が接続部材（１）に接着されてい ることを特徴とする、請求項３に記載された空気ばね。 ５． 前記締付けリング（３）がエラストマーストリップ（４”）有し、該エ ラストマーストリップがカラーを介して締付けリング（３）を取囲み、かつホー スロールベローズ（２）の側を向いていることを特徴とする、請求項１に記載さ れた空気ばね。 ６． 前記エラストマーストリップ（４”）が締付けリング（３）に接着され ていることを特徴とする、請求項５に記載された空気ばね。 ７． 前記エラストマーストリップ（４'''）がＵ形材として構成され、しか もホー-スロールベローズ（２）の端部を取囲んでいることを特徴とする、請求 項１に記載された空気ばね。 ８． 前記エラストマーストリップ（４、４’、４”、４'''）の厚さが、締 付けリング（３）の区域で、通常のベローズ厚、しかも無負荷状態のベローズ厚 の ３０％〜１５０％であることを特徴とする、請求項１から請求項７までのいずれ か１項に記載された空気ばね。 ９． 前記エラストマーストリップ（４、４’、４”、４'''）の厚さが、締 付けリング（３）の区域で、通常のベローズ厚、しかも無負荷状態のベローズ厚 の４０％〜９０％であることを特徴とする、請求項８に記載された空気ばね。