JP2001503377A - ビスフェノールの改良された製造方法 - Google Patents

ビスフェノールの改良された製造方法

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Abstract

(57)【要約】 ケトン及びフェノールを酸性陽イオン交換樹脂触媒及びメルカプタン共触媒の存在下で反応させる、ビスフェノールの改良された製造方法が提示されている。この反応の前に、該ケトン流からアルキルアルコールが除去される。共触媒を反応器から取り出してジスルフィドイオンのような共触媒誘導体を触媒から除去することにより、触媒被毒の可能性を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】 ビスフェノールの改良された製造方法 本発明はビスフェノールの製造方法に関する。より詳しくは本発明はアセトン 及びフェノールからの2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビス フェノールAとしても公知;以下“BPA”と呼ぶ)の製造方法に関する。 ビスフェノールは、エポキシ樹脂やポリカーボネートのような化学品の製造の 原料として使用される。ビスフェノールは通常、フェノール及びケトンの縮合に より製造される。BPAはビスフェノールのなかで最重要なもののひとつに列す る。BPAが酸の存在下でアセトン(ジメチルケトンとしても公知;以下“DM K”と呼ぶ)及びフェノールを反応させることにより製造可能なことは周知であ る。 BPA製造に使用される反応物は多数の供給源から供給可能である。このこと は、ビスフェノール製造原料中の不純物及び微量物質の類型及び量の変動を惹起 することになりかねない。たとえば、DMKはイソプロピルアルコール(IPA )の酸化から、又はクメンヒドロペルオキシドの分解により製造可能である。そ してIPAの酸化から製造されたDMKは「目的DMK」(“on purpose DMK”) と呼ばれ、メタノール含有量の低いことで知られているが、商業ベースで広汎に 製造されてはいない。ほとんどのビスフェノールは総合化学製造プラントで製造 され、クメンヒドロペルオキシドの分解時に製造されるDMKを利用する。この 手法で製造されたDMKには典型的に、少なくとも約200ppmのメタノールが 混入していることが判明している。このメタノールはDMKの共沸混入物である 。 多数の酸性触媒がビスフェノール製造プロセスにも使用可能である。近年、酸 性陽イオン交換樹脂が圧倒的に多く選ばれるようになった。強酸性スルホン化ポ リスチレンイオン交換樹脂がこの観点で特に有用である。 触媒として酸性イオン交換樹脂を使用するため、二つの異なる技術が産業上の 実際面で支配的である。このうちの第一の技術(以下、「遊離共触媒技術」(“t h e free cocatalyst technique”)と呼ぶ)では、共触媒が反応器内で反応原料と 共に自由に循環される。この共触媒は該反応の選択性及び/又は活性を高めるた めに使用される。メチル若しくはエチルメルカプタンのような有機メルカプタン はこの技術で自由に循環する共触媒として典型的に使用される。その際、該樹脂 の酸性部位は利用可能な状態、すなわち大部分は共触媒で占拠されていない状態 に置かれる。これは、問題の特定反応条件が与えられた場合、共触媒の最適濃度 を調節する柔軟性を提供する。 前記遊離共触媒技術では、共触媒は反応物及び触媒の存在下で多様の方式によ り加えることが可能であり、また必要に応じて直ちに補給することができる。こ れは、触媒及び共触媒を差別して取り扱うことによって該反応を改善することを 可能にする。もし例えば共触媒が反応器内生成物と共に反応器から除去されると 、この共触媒はこの反応器内生成物から分離されかつ次の工程で該反応器内に返 送、再循環されることができる。しかし、もし触媒のトラブルに遭遇した場合、 この触媒は必ずしも該共触媒の調節を伴うことなく処理されることができる。こ のことは前記遊離共触媒技術の利点ではあるが、この技術は、外の技術で遭遇す るよりも多くの変数をプロセス制御に導入することになり、反応動力学が幾らか 複雑になる。 ビスフェノール製造で酸性イオン交換樹脂を利用する第二の技術(以下「固定 修飾樹脂技術」(“the fixed modified resin technique”)と呼ぶ)では樹脂 は、アミノアルキルメルカプタンのような共触媒剤を樹脂質触媒上の酸性部位の いくつかに付加することにより修飾されている。典型的には、オルガノメルカプ タン助触媒基が共有結合性若しくはイオン結合性の窒素結合により脊柱スルホン 酸イオンに付けられている。固定修飾樹脂技術は、有毒なメルカプタンのような 共触媒の直接的取り扱い及び処理の必要性がより少ない。樹脂及び共触媒を差別 して取り扱うことによって該プロセスを改善する能力は大幅に減少するが、トラ ブルの可能性はより少なく、また反応動力学は前記遊離共触媒技術に見られる程 に複雑ではない。 前記何れの技術にも使用される酸性触媒は大きな失活の傾向を示す。被毒現象 を含めて、これには多くの理由の可能性が挙げられる。既に述べたように原料中 には、任意の数のフェノール、ケトン以外の物質が存在する可能性があり、かつ これらが触媒と抵触する可能性がある。例えば金属による被毒現象は、この種の 大規模工業プロセスでの可能性の一つである。加えて熱的摂動は、もともと該樹 脂上に結合させて置きたい該酸性官能基が却って該樹脂から失われる原因となり うる。さらにビスフェノール性タール及び他の反応残留物の存在が該反応下の物 質移動を大幅に低下させる可能性がある。 EP-A-0567857号公報は前記固定修飾樹脂技術を使用してフェノール及びカルボ ニル化合物からビスフェノールを製造することを教示している。触媒能を持つ交 換樹脂は、アミノメルカプタンで修飾され、しかも遊離のアミノメルカプタンを 含まないスルホン化ポリスチレンイオン交換樹脂である。この特許出願には、こ の触媒の寿命が不十分なことが教示され、かつこれに対する解決法として100 0ppm未満のアルキル化剤(アルキルアルコール)を含む原料を使用することが 提案されている。原料がこの濃度を超えるアルキル化剤を含むときは、該アミノ メルカプタンの自由端のSH基はSC基となることによりその離脱基としての機 能を実質的に減少し、該イオン交換樹脂に直接的に毒作用を及ぼす。次の反応が 起こるとき、該触媒は被毒する。 本発明の発明者はここで、ビスフェノール製造用の遊離共触媒プロセスにおけ る触媒の早期失活について述べる。遊離共触媒方法についての前記EP-A-567857 号公報の論理的根拠によれば、触媒の失活は該樹脂上のスルホン酸基がアルキル アルコールと反応してエステルを生成する結果として起こることが予測されよう 。しかしながら本発明の発明者は、触媒の失活はそれほどにはエステル形成に帰 し得ないことを見い出した。そのうえ、前記EP-A-567857号公報に提唱されたア ルキルアルコール濃度でプロセスを運行してもなおかつ大幅な触媒の失活が起こ るであろう。該遊離共触媒方法で経験する触媒失活機構は明らかに前記固定修飾 樹脂方法の触媒失活機構とは相違する。そこで本発明では、触媒の早期失活を低 減若しくは抑止するため、違ったプロセスパラメータ及び方法を以下に提示する 。 1994年4月5日付けの日本特許公報6−92889号は、DMK及びフェ ノールの縮合によるBPAの製造方法を提案している。その際、原料DMK中の メタノール濃度は10,000ppm未満に保持された。これは、未反応DMK中 のメタノールの一部を反応器内生成物流からパージして除去した後、この未反応 DMKを原料に戻して再循環することにより行われた。新規DMKと、分離塔を 通して得られたDMKとの混合物は明らかに約400ppm未満のメタノールを含 むことはないであろう。この方法の目的は触媒の酸性を直接的に制御することで ある。彼等は彼等の発明を触媒の「性能低下」を改善するものとして記述してい るが、メタノール濃度の経時低下効果に関してなんらの情報も提示していない。 むしろ有用な生成物について比較的高い一通過転化率(one pass conversion)が 提示されている。このことから明白なのは、Nakawaらは触媒被毒機構について述 べたのではなく、代りに触媒活性に関してより好適な水準における反応/触媒の 効果的な酸性を主張したのである。過剰な水の添加はおそらく同タイプの効果を もたらすであろう。 今、判明しているのは、ビスフェノール製造用の前記遊離共触媒方法が触媒被 毒反応の改善によりさらに改良可能なことである。前記遊離共触媒技術及び固定 修飾樹脂技術による触媒の失活は互いに異なるのであるから、このような改良を 行うには新しいプロセス工程、パラメータ及び条件が必要となる。 本発明によりビスフェノールの改良された製造方法が見い出された。この方法 は遊離共触媒方法であって、原料中に含まれる、1〜8個、特に1〜3個の炭素 原子を有する第一級アルキルアルコールの濃度を50ppm未満に低下させると共 に、共触媒が有害なスルフィド誘導体に転化するのをパージ若しくはその他の除 去手段を使用すことによって改善するものである。 本発明がその一面において提示するものは、ビスフェノール、特にBPAの製 造方法であって、 a) DMK及びフェノールからなる原料流から1〜8個の炭素原子を有 する第一級アルキルアルコールを除去してその濃度を50ppm未満、好 ましくは10ppm未満にし; b) 前記原料流を反応器内で陽イオン交換樹脂触媒とアルキルメルカプ タンからなる遊離の共触媒との存在下で反応させてBPA、フェノール 、DMK、水、メタノール、共触媒及び共触媒誘導体からなる生成物混 合物を形成し; c) 前記生成物混合物の成分を分離し; d) 前記生成物混合物から分離した共触媒を前記反応器へ戻し; e) 前記生成物混合物から分離したDMK及びフェノールを前記原料流 へ戻し; f) BPAを回収する、 工程からなる。 本発明のより特殊な実施態様によれば、該アルキルアルコールはメタノールで あって、このメタノールを除去することにより、メタノール濃度が10ppm未満 であるDMK及びフェノールからなる原料流が得られる。 本発明の別の実施態様においては、該低級アルキルアルコールの除去工程は蒸 留からなる。 本発明のまた別の実施態様においては、該低級アルキルアルコールの除去工程 は分子ふるい通過による吸着からなる。 本発明のまた別の好ましい実施態様においては、本発明の方法は総合化学製造 プロセスの一部として実施され、その際、フェノール及びDMKからなる反応物 はクメンヒドロペルオキシドの分解から製造される。 添付した図は本発明の方法の模式図である。 本発明により今回見い出されたことは、遊離共触媒技術で使用されるメルカプ タン共触媒から形成されるある種のスルフィドの生成が、ビスフェノールの製造 に使用される酸性イオン交換樹脂を急速に失活させることができることである。 これらのスルフィドの生成に通じる中間生成物の除去と、原料中不純物の低減若 しくは抑制とは、長期間にわたって触媒活性を大きく改善する。この最も良い例 は、触媒がスルホン化ポリスチレン触媒であって共触媒がメチルメルカプタン( MeSH)のときに見られる。そのような場合、もし例えば200ppmのメタノ ールを含む通常の原料が使用されると、このメタノールはMeSHと反応してジ メチルスルフィド(DMS)及び水を形成することが信用するに足る実験的証拠 により判明している。このDMSは次いで再び追加のメタノールと反応してトリ メチルスルホニウム陽イオン(TMS)を形成する。該樹脂上の酸部位のプロト ンの行動を定量的に妨げるのはこのTMSイオンである。このプロセスは次式で 示される。 固定修飾樹脂技術において、触媒の失活は樹脂に付いた触媒修飾剤の直接的ア ルキル化から起こることも判明した。即ち、アルキルアルコールの水酸基はこの 修飾剤の末端水素と縮合して水を形成する。該アルキル基は次いでこの修飾剤を 直接的にアルキル化し、後続するBPA合成を妨害する。こうしてアルキル化は 該樹脂に直接的に毒作用を及ぼすのであって、共触媒若しくは共触媒誘導体の調 節又は処理によって改善されることはできない。 本発明の方法において、ビスフェノールはケトンがフェノール若しくはフェノ ール誘導体の化学量論的過剰量と縮合することによって製造される。反応物は、 ケトン流及びフェノール流からなる2つの原料流の形態でそれぞれ反応器へ供給 される。アルキルアルコール、典型的にはメタノールは該ケトン流から除去され る。メルカプタン共触媒もまた原料流として該反応器へ添加される。これら反応 物は、温度が40〜95℃の反応器に導入される。触媒及び共触媒もむろん該反 応器内に存在している。該反応器内の圧力は常圧又は1〜5気圧の範囲内にある ことができる。そうしてビスフェノールが該反応器内で形成され、生成物流の一 部として排出される。ビスフェノール、未反応ケトン、水、メルカプタン共触媒 、アルキルアルコール(及びBPA製造時は特にメタノール)及び未反応フェノ ールからなる該生成物流は次いで分離器に送られる。ビスフェノール及び末反応 フェノールは底層生成物として除去されるに対し、水及び、存在するかも知れな い残留アルキルアルコール、例えばメタノールは側方汲出物(side draw)として 取り出される。ケトン、特にアセトン及びメルカプタン共触媒は頂層生成物とし て取り出され、該反応物/原料流へ返送、再循環される。 触媒寿命の延長又は触媒失活の低減は以下の工程を実施することにより達成さ れる。反応に先だってアルキルアルコールは該原料流から除去される。触媒及び 共触媒は反応器生成物と共に該反応器から除去され、次いで分離される。そのの ちジメチルスルフィドのような有害な共触媒誘導体は該プロセスからパージされ ることができる。これにより共触媒を有害な誘導体なしに該反応器へ戻すことが 可能になる。 別のやり方として、共触媒及び共触媒誘導体を新らしい共触媒で単純に置換す ることもできる。前記分離された生成物混合物からは未反応アルキルアルコール もまた(水と共に)側方汲出物として除去される結果、再循環流が該反応器に加 えるアルキルアルコールは大した量ではない。これらの工程を取り入れることに より触媒の寿命は4倍延長されることができ、また典型的にそうなる。即ち触媒 は、これらの工程が採用されないビスフェノール製造プロセスに比べて4倍長い 期間にわたり活性及び選択性を顕著に失うことなく流内に放置されることができ る。 典型的なケトン原料は2000〜3000ppmの水及び150〜300ppmのア ルキルアルコール(例えばメタノール)を含む。毎時40,000lbsまでの量 が典型的にこのような方式で処理される。アルキルアルコール(例えばメタノー ル)は蒸留のようななんらかの周知の方法により該原料流から除去される。典型 的な総合化学製造施設の場合、アルキルアルコールはケトン原料中にのみ見られ る。通常これに対して共沸分離が必要となる。該ケトンがDMKであって該アル キルアルコールがメタノールのときがこのケースである。このような共沸分離は 良く理解されており、従来技術で公知の技法により容易に達成することができる 。分離技法として蒸留を使用すればDMK原料中メタノールの濃度をたやすく5 0ppm未満に低下させることができる。50ppm未満のメタノールを含むケトン原 料は本発明を実施する目的には実質的にメタノールを含まないと看做してよい。 このアルキルアルコールを除去するために最も好ましい方法は、分子ふるいへ の吸着によるものである。この方法ではカラムは、ゼオライト1床の容量がDM K25容量までを処理するために使用されるようにゼオライトで充填される。こ の目的に有用な分子ふるいはその孔径が約4〜5Åのものである。Zeochem Inc .社から商業的に入手可能な“Type A”分子ふるいは現在好まれる分子ふるいで ある。アルキルアルコールが分子ふるいの使用によって除去されるとき、その原 料中の濃度はたやすく10ppm未満に低減されることができる。 一般に本発明で使用される触媒剤は、複数個のスルホン酸基が懸垂した炭化水 素ポリマーからなるスルホン化芳香族樹脂である。これらは典型的に2若しくは 4%ジビニルベンゼン架橋されている。スルホン化ポリスチレン、ポリ(スチレ ンジビニル−ベンゼン)コポリマー及びスルホン化フェノールホルムアルデヒド 樹脂がこの観点で利用できる。“A-32”ブランド触媒としてRohm and Haas Chem ical Company,Inc.社から及び“K1131”ブランド触媒としてBayer Chemical C ompanyから商業的に入手可能なスルホン化ポリスチレン樹脂触媒はこの目的に最 も好まれるイオン交換樹脂である。該酸性樹脂の交換容量は好ましくは少なくと も2.0meq H+/g乾燥樹脂である。3.0〜5.5meq H+/g乾燥樹脂の範囲が最も 好まれる。 本発明で有用な共触媒はメチルメルカプタン、エチルメルカプタン、プロピル メルカプタンのようなアルキルメルカプタンからなる。メチルメルカプタンが現 在好まれる共触媒である。 ここで図に戻って、上流プロセス1は(DMK及びフェノールのような)ケト ン及びフェノール類と共に、メタノールのようなアルキルアルコールを含む他の 小成分を製造する。このような上流プロセスのひとつはクメンヒドロペルオキシ ド開裂である。上流プロセス1はビスフェノールの反応物源としても看做される 。 二つの異なる反応物流、即ちケトン流1a及びフェノール流13は上流プロセ ス1から取り出される。該フェノール流は反応器4へ供給される。該ケトン流は アルキルアルコール除去槽2内へ供給され、ここでアルキルアルコールが該流か ら除去される。この除去は上述のように、アルキルアルコール濃度を50ppm未 満、好ましくは10ppm未満に低減する方法という条件つきで、蒸留、ゼオライ トによる吸着、又は従来技術で公知のその他の手段によって実行することが出来 る。 該アルキルアルコール濃度を50ppm未満に低減した後、該ケトン流はフェノ ール流13と共に反応器4へ供給される。反応器4へ流れ込む原料流の流量は毎 時200,000lbsにまで達することができるが、この流量が該反応の行われ る条件に依存することは従来技術の専門家なら誰でも容易に理解するであろう。 反応器4は単槽反応器若しくは直列に結ばれた複数槽の反応器であってよく、ま た川上若しくは川下へ流れる配置で操業されてよい。反応器4は40〜95℃の 温度、1〜5気圧の圧力下で操業されるのが好ましい。反応器4はまた上述した 型式の酸性イオン交換樹脂触媒で装備されている。おわりに、反応器4はまた上 述した型式の遊離メルカプタン共触媒を装填されている。この共触媒は元来、共 触媒源12から該反応器へ供給される。共触媒濃度は、生成物流から取り出され て脱アルキル化された共触媒を(該反応器若しくは共触媒源12へ)戻すことに よっても制御される。この共触媒の戻しは図上で流れ10として示されている。 反応器4内の反応物は反応してビスフェノール(該反応物がDMK及びフェノ ールのときはBPA)を形成し、ビスフェノール、未反応の反応物、共触媒、ジ メチルスルフィドのような第一級アルキル化メルカプタンからなる共触媒誘導体 、水及びメタノールのような未反応アルキルアルコール少量からなる生成物流と して反応器4から離脱する。該生成物流は分離器5に供給される。この分離器は このような材料を分離するための適宜の従来方法である。蒸留は一般に最も簡単 でかつ最も好まれる方法である。しかしこの分離プロセスを構成するため、他の 周知の方法が独自に又は蒸留と組み合わせて使用可能である。 該分離が蒸留によってなされたとき、頂層生成物は共触媒、共触媒誘導体、ア ルキルアルコール及び少量の他の不純物からなるであろう。これらの頂層生成物 は、フェノールを充填したカラムからなる共触媒吸収カラム8へ供給される。こ の共触媒吸収カラム8において、分離器5の頂層生成物の残りから共触媒が吸収 され、共触媒戻し管10を経て該反応器へ戻される。ジメチルスルフィドのよう な共触媒誘導体はアルキルアルコールのような他の不純物と共に該共触媒吸収装 置から簡単にパージされることができる。従来技術の専門家は、このパージ物が 後に利用も可能な構成成分にも分離され得ることを理解するであろう。これらは パージ9内のプロセスから取り出される。DMS及びメタノールのような共触媒誘 導体をこのようにパージすることにより綿密な意味の浄化が可能になり、これに よって反応器4内の該触媒はさらに延命される。 別のパージ物がメタノール及び水からなる中間溜分として分離器5から取り出 されることもできる。これはパージ7でなされ、該プロセスの全アルキルアルコ ールの10〜25重量%を除去することが1回で可能である。 ビスフェノール生成物、ビスフェノール異性体、フェノール及び少量の各種不 純物が底層生成物として分離器5から除去される。この底層生成物はさらにもう ひとつ別の分離器6へ供給される。結晶化は好ましいビスフェノール分離方法で あるが、母液からビスフェノールを分離するために使用可能な如何なる方法もビ スフェノール生成物の所望純度に依っては使用できる。この分離の後、フェノー ル及びビスフェノール異性体からなる母液は反応物として反応器4へ戻される。 このように再循環されたフェノールはアルキルアルコールを含まず、よって該遊 離共触媒方法においてさらに該触媒の寿命を高めることが分かる。 分離器6内で母液から分離されたビスフェノールは次いでなお、ビスフェノー ル回収プロセス11のようなさらなる分離及び精製に供されることができる。こ れは、BPAが次いでポリカーボネート又はエポキシ樹脂の製造に使用されるた めに製造されるときのように、非常に純度の高い製品が必要とされる場合に殊に 重要であろう。一般にそのようなさらなる分離は、再結晶化のような技術を使用 して有利に行うことができる。 該原料からアルキルアルコールを除去すること、共触媒を除去しその濃度及び 有害共触媒誘導体の存在を調節すること、該反応の川下方向工程からアルキルア ルコールを除去すること、そして共触媒の使用を制御することによって、このビ スフェノール製造の遊離共触媒方法は、触媒被毒を排除若しくは低減する多くの 適応自在な手段を提供することにより、これらの工程を利用しない方法と比較し て触媒寿命を4倍に延命することがこうして分かる。 本発明の方法には該生成物から共触媒若しくはその誘導体を分離するために付 加的経費がかかるにも拘わらず、本発明の方法は前記EP-A-0567857号公報に従っ て使用されるような、より高価なアミノアルキルメルカプタンを使用しないので 、本発明の方法の操業のための全経費が大幅に低減することは理解されるであろ う。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成9年12月19日(1997.12.19) 【補正内容】 補正明細書 アミノアルキルメルカプタンのような共触媒剤を樹脂質触媒上の酸性部位のいく つかに付加することにより修飾されている。典型的には、オルガノメルカプタン 助触媒基が共有結合性若しくはイオン結合性の窒素結合により脊柱スルホン酸イ オンに付けられている。固定修飾樹脂技術は、有毒なメルカプタンのような共触 媒の直接的取り扱い及び処理の必要性がより少ない。樹脂及び共触媒を差別して 取り扱うことによって該プロセスを改善する能力は大幅に減少するが、トラブル の可能性はより少なく、また反応動力学は前記遊離共触媒技術に見られる程に複 雑ではない。 前記何れの技術にも使用される酸性触媒は大きな失活の傾向を示す。被毒現象 を含めて、これには多くの理由の可能性が挙げられる。既に述べたように原料中 には、任意の数のフェノール、ケトン以外の物質が存在する可能性があり、かつ これらが触媒と抵触する可能性がある。例えば金属による被毒現象は、この種の 大規模工業プロセスでの可能性の一つである。加えて熱的摂動は、もともと該樹 脂上に結合させて置きたい該酸性官能基が却って該樹脂から失われる原因となり うる。さらにビスフェノール性タール及び他の反応残留物の存在が該反応下の物 質移動を大幅に低下させる可能性がある。 英国特許明細書から、温度60〜85℃で酸性触媒及びエチルメルカプタンの 存在下でフェノールとアセトンとを反応させて2,2−ビス−(4−ヒドロキシ フェニル)プロパンを連続的に製造する方法が公知である。この方法では上述の 反応に引き続いて、該反応混合物から軽量留分を除去し、残りの反応混合物を精 製する。この精製において、フェノールとアセトンとの間の反応を単一の工程で 行い、得られた該反応混合物に芳香族炭化水素溶剤を添加し、共沸蒸溜を行って 該反応混合物から軽量留分を除去し、残る反応混合物からフェノールを溶媒抽出 して除去する。 EP-A-0567857号公報は前記固定修飾樹脂技術を使用してフェノール及びカルボ ニル化合物からビスフェノールを製造することを教示している。触媒能を持つ交 換樹脂は、アミノメルカプタンで修飾され、しかも遊離のアミノメルカプタンを 含まないスルホン化ポリスチレンイオン交換樹脂である。この特許出願には、こ の触媒の寿命が不十分なことが教示され、かつこれに対する解決法として100 0ppm未満のアルキル化剤(アルキルアルコール)を含む原料を使用することが 提案されている。原料がこの濃度を超えるアルキル化剤を含むときは、該アミノ メルカプタンの自由端のSH基はSC基となることによりその離脱基としての機 能を実質的に減少し、該イオン交換樹脂に直接的に毒作用を及ぼす。 補正請求の範囲 1. ビスフェノールの製造方法であって、 a) ケトン及びフェノールからなる反応物原料流から1〜8個の炭素原 子を有するアルキルアルコールを除去してその濃度を50ppm未満にし 、 b) 前記反応物流を陽イオン交換樹脂及び遊離の含硫黄共触媒の存在下 で反応させて共触媒と、共触媒誘導体と、ビスフェノール及びフェノー ルからなるビスフェノール溶液とからなる反応生成物混合物を製造し、 c) 前記ビスフェノール及びフェノールを前記反応生成物から分離し、 d) 共触媒及び共触媒誘導体を前記反応生成物から除去し、 e) 共触媒を前記反応器に戻し、 f) ビスフエノールを回収する、 ことからなる前記方法。 2. 前記共触媒がメルカプタンである請求項1の方法。 3. さらに前記反応生成物から該アルキルアルコールを除去する工程からなる 請求項1又は2の方法。 4. 前記アルキルアルコールを除去する工程の後、前記アルキルアルコールが 10ppm未満の濃度で前記反応物流中に存在する請求項1〜3のうちのいずれか 1つの方法。 5. 前記共触媒がメチルメルカプタンである請求項2の方法。 6. 該反応物流はケトンとしてアセトン及びフェノールとしてビスフェノール Aからなる請求項1〜5のうちのいずれか1つの方法。 7. 前記陽イオン交換樹脂はスルホン化ポリスチレン、ポリ(スチレンジビニ ル−ベンゼン)コポリマー及びスルホン化フェノールホルムアルデヒド樹脂から なる群から選ばれる請求項1〜6のうちのいずれか1つの方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ブラツクバーン,ロバート,ローレンス アメリカ合衆国テキサス州77095、ヒユー ストン、バトルクリーク・ドライヴ 16410 (72)発明者 ビユーチエル,ジエイムズ,ローレル アメリカ合衆国テキサス州77080、ヒユー ストン、リヴアーノイス・ロード 9316

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. ビスフェノールの製造方法であって、 a) ケトン及びフェノールからなる反応物流から1〜8個の炭素原子を 有するアルキルアルコールを除去し、 b) 前記反応物流を陽イオン交換樹脂及び遊離の含硫黄共触媒の存在下 で反応させて共触媒と、共触媒誘導体と、ビスフェノール及びフェノー ルからなるビスフェノール溶液とからなる反応生成物を製造し、 c) 前記ビスフェノール及びフェノールを前記反応生成物から分離し、 d) 共触媒及び共触媒誘導体を前記反応生成物から除去し、 e) 共触媒を前記反応器に戻し、 f) ビスフェノールを回収する、 ことからなる前記方法。 2. 前記共触媒がメルカプタンである請求項1の方法。 3. さらに前記反応生成物から該アルキルアルコールを除去する工程を含む請 求項1又は2の方法。 4. 前記アルキルアルコールを除去する工程の後、前記アルキルアルコールが 該ケトンの量を基準として50ppm未満の濃度で前記反応生成物流中に存在する 請求項1〜3のうちのいずれか1つの方法。 5. 前記アルキルアルコールを除去する工程の後、前記アルキルアルコールが 10ppm未満の濃度で前記反応生成物流中に存在する請求項4の方法。 6. 前記共触媒がメチルメルカプタンである請求項2の方法。 7. ビスフェノールAの製造方法であって、 a) クメン製造プロセスの産物として製造されたアセトンをメタノール 除去プロセスに供給して実質的にメタノールを含まない原料アセトンを 製造し、 b) 前記原料アセトンを酸性陽イオン交換樹脂及び遊離の含硫黄共触媒 の存在下でフェノールと反応させてBPA及び流出液を製造し、 c) BPAを該反応生成物から分離し、 d) 共触媒及び共触媒誘導体を該反応生成物から除去し、 e) 工程c)で得られた共触媒のみを前記反応に戻し、 f) BPAを回収する、 ことからなる前記方法。 8. 前記陽イオン交換樹脂はスルホン化ポリスチレン、ポリ(スチレンジビニ ル−ベンゼン)コポリマー及びスルホン化フェノールホルムアルデヒド樹脂から なる群から選ばれる請求項1〜7のうちのいずれか1つの方法。 9. メタノールを含むアセトン流を酸性陽イオン交換樹脂及び含硫黄共触媒の 存在下でフェノール流と反応させることによりビスフェノールAを製造する方法 において、 該酸性陽イオン交換樹脂が被毒しないように前記アセトン流から実質的に全メ タノールを除去すると共に前記反応からアルキル化共触媒誘導体を排除すること からなる改良点を有する前記方法。
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