JP2001503172A - 手保持式コンピュータおよび通信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ２部分からなるケースであり、それらの部分１，２が一緒にヒンジ結合されて構成されている組合されたコンピュータおよび通信装置が説明されている。一緒に折り畳まれているとき、ユニット全体が携帯電話（Ｆｉｇ．１）のように機能し、そして折り畳まれたとき(Ｆｉｇ．２)、キーボード５が露出されてパームトップコンピュータとして作用させることができる。発明に従うと、キーボード５は、キー列方向に対して実質的に直角方向に延びる線の回りに折り畳まれる。一方のケース部分１が窓４を有し、他方のケース２に取り付けられたスクリーン３は、そのユニットが折り畳まれたとき、その窓を通して見ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 手保持式コンピュータおよび通信装置 本発明は、手保持式コンピュータおよび通信装置に関する。 近年、演算および通信システムの改革は、演算および通信装置を強力化すると ともに、小型軽量化がなされている。この改革は、演算および通信技術分野の双 方に関連している。 前者では、パーソナルコンピュータは、携帯式となり、次いでラップトップと なり、現在では、パームトップサイズまで小型化されている。ラップトップやパ ームトップサイズの場合、スクリーンを含む蓋板が標準キーボードのキー列に平 行な直線の周りに回転するヒンジ式折り畳みユニットの装置構成となっている。 この構成は、不使用時に一般に敏感なスクリーンが保護されるので好適である。 またキーボートが標準タイプライター形式のものてあるのでデータの入力が効率 的にできることも有利である。数百万の人がこのようキーボードに手慣れており 、親指を含む全手指を使わずに１本あるいはより効率的に２本の指を使って入力 しても使いやすいものとなっている。標準の周知のタイプライターキーボードを 省略しようとする試みは今まで僅かであった。ほぼ長円形のキーボードは、キー ボードの上方に位置したほぼ長円形のランドスケープ方式スクリーンの種々の応 用においての使用を押し進めている。これは、多くのラップトップやパームトッ プコンピュータ装置の特徴である。 携帯電話の分野において、その動作のためにバッテリパックを必要とする携帯 電話は、繰り返し充電ができる電源を備え、その種々の適用を保証する適当な性 能を与える、簡単な手保持ユニットによって取って代われている。手保持ユニッ トは短いハンドセットに似ており、通常、全体を使用者の頭の片側に保持して一 端を片耳に近づけるとともに、アンテナが頂部から突き出し、マイクロホンを含 む下端は、口に近づけるようになっている。マイクロチップの能力が向上したた めに、携帯電話装置の基本的構成にさらに新たな多数の機能を加える示唆がなさ れている。ＷＯ９３／１８５９１、ＧＢ−Ａ−２２９１５０ならびにＧＢ−Ａ− ２ ２９７６６には、携帯電話にキーボードあるいはタッチスクリーン入力装置を設 ける方式が開示されている。短小のハンドセットの全体形状が適切でないので、 これらの構造のいずれのものも簡便なものでなく、これは、ＵＳ−Ａ−４６６１ ６５９に開示されたキーボードと一列表示ディスプレイを設けたドッキング電話 ハンドセットにおいても同様である。 ＥＰ−Ａ−０５３４４７８には、携帯電話と電子手帳の複合装置が開示されて いる。電話用キーボードが装置の本体から持ち上げ可能の蓋体の片側に装着され 、本体上にファンクションキーが配置され、フラップの背後にさらに別のファン クションキーが設けられている。これらが一体となって電子手帳にデータを入力 するキーボートが構成される。しかしながら、この装置は、簡便なもと思われず 、開いたときには、蓋体は、一縁のみに支持され、スクリーンは小さい。従来の パームトップを使用する場合に不適当なものであろう。 手保持計算器の分野では、通常の写真帳のような開放可能な２つの部分を備え て構成された高性能化された「計算器」が作られている。いくつかの周知のかか る計算器において、標準の数字およびファンクションキーのキーパッドと比較的 小さいディスプレイが一方の半分に設けられ、一組の高機能ファンクションキー が他方の半分にキーパッドセットとして設けられている。 本発明者は、キーボードの列に対して直交した軸線のまわりに折り畳まれる折 り畳みパームトップ構造が用いられる場合、非常に使い易い組み合わせた通信お よびコンピュータ装置が構成しうることを見出している。 本発明の一局面によると、共に２部分折り畳み可能なケースに設けられている ディスプレイスクリーンとランドスケープ式キーボードを含むパームトップコン ピュータ装置が提供され、ケースの折り畳みの部分がそのまわりで折り畳まれる 軸線はキーボード上のキーの列の方向に対して概ね直交している。 別の局面によると、本発明は相互に対してヒンジ連結され、かつ閉じて折り畳 まれた状態から開放して全体として平らな状態へ折り畳み可能な２つの部分を有 するケースと、ケースが開放状態にあるとき、共に接近しうる、平坦な折り畳み 可能なキーボードとディスプレイスクリーンとを含む組み合わせた通信およびコ ンピュータ装置を提供し、該キーボード上のキーはケースの２つの部分の間のヒ ンジの軸線に対して概ね直交した方向に延びる列に配設されている。 該ケース部分はアンテナを含んでもよく、このアンテナは固定されても、また は引っ込み位置と伸ばした位置の間で摺動可能でもよく、双方の場合、ヒンジの 軸線に対して平行な方向に延在している。 該ケースの２つの部分は実質的に同じ大きさであるのが好ましい。 閉じた際に、該ケースの一方の部分の外側は、適切な作動ボタンまたは類似物 を備えた携帯電話として装置を用いるのを可能にする構造にされていてよい。 本発明による装置の特に好ましい形態において、該ケースの一方の部分は孔を 含み、他方はスクリーンを含み、その構成はスクリーンおよび主の、通常はクワ ーティー（Ｑｗｅｒｔｙ）キーボード全体が、該ケースを開放した際に、見るこ とができ、少なくとも該スクリーンの一部が、該ケースが折り畳み状態にある際 に、該孔を通して見ることができるようなものである。 英数字キーボード、通常は標準クワーティー等の構成は、周知の種類の連続ゴ ム弾性パッドのキーボードの形態をとり、装置自体が折り畳まられる際に、適切 な構造により、折り畳まられるようにしてよい。 スイッチ部材は該ケースの部分と関連されてよく、結果として上記装置が、そ れが折りたたまれているか或いは平坦であるかを知ることができ、及びそれに従 ってソフトウェア制御下において作動でき、例えば該ケースが折りたたまれて閉 じているときコンピュータとしての該装置の作動を止め、且つケースが開いてい るとき電話としての該装置の作動を任意に止めることができる。 本発明の特に好適な形として、コンピュータのキーボードと携帯電話の作動パ ッドとは単一のユニットとして形成され、このユニットはケースに挿入されたと きに，開いたケースの下部（通常は下方の三分の一から二分の一が便利である） を横切って延在し、該部分は該ユニットが閉じたときにケースの「前方」横たわ るように折りたたまれた電話用のキーパッドを構成する。 本発明による装置は、いわゆるドッキングステーションと結合されて使用する のに適しているという更なる利点を有する。ケースの部分はその中にコネクタセ ットを有してよく，該コネクタはドッキングステーションで適切なコネクタにか み合うことで全部をスクリーン・ディスプレイ（従来のビデオディスプレイユニ ット）として使用できるようにする、例えば、標準のデスクトップコンピュータ の部分を形成する。データは、ドッキングステーションを使用して既知のやり方 でパームトップコンピュータとデスクトップコンピュータとの間で交換でき、即 ちドッキングステーションを効果的に使用してパームトップをデスクトップ機に 変換でき、これはプリンタ、スキャナ、ファクスカード等のそれに接続されてい る他の周辺機を備えてもよい。 本発明は例示として添付の図面に概略が示され、本発明に従って構成された装 置によって説明されている。 図面において、 図１は、折りたたまれ且つ「携帯電話」の使用位置にある本発明による装置の 斜視図である。 図２は、折りたたまれておらずパームトップコンピュータとして作用する図１ の装置の斜視図である。 図３は、図２の線３−３に沿った概略断面である。 図４は、図１の線４−４を通る概略断面である。 図５は、携帯電話として使用される折りたたまれた形の代替構成品の正面図で ある。 図６は、折りたたまれていない状態での更に別の構成品の図面である。 最初に、図１〜図４に示されている装置を述べると、組み合わされたパームト ップコンピュータと携帯電話のユニットが図１と図４では折りたたまれたユニッ トとして示され、図２と図３ではパームトップとして使用されるように開いたユ ニットとして示されている。これは、二つの部分１および２を備えたケースを有 し、この部分は開いた本の左側部分と右側部分として考えることができる。ケー ス部分１および２は下により詳細に記載しているように共にヒンジ連結されてい る。ケース部分２にはディスプレイ・スクリーン３と、可撓性のキーボード５の 右側部分と、携帯電話として使用されるときに使用されるアンテナ１０とが装着 されている。ケース部分１には、キーボード５の左側部分と、パームトップコン ピュータとして使用されているときに使われる１組のファンクションボタン６と 、孔１１を介しての電話用の音声出力として作用する音声変換器と、この装置が 携 帯電話として使用されているときに使われるキー１２つき数字及びファンクショ ンボタン・キーパッドと、１組の小さな孔１４の後方に位置しているマイクロホ ンとが装着されている。ケース部分１は又窓４を備え、装置が図１および図４に 示されているとき、該窓を介してスクリーン３の一部を見ることができ、該部分 は、例えばダイヤルされる番号、記憶されている番号のメニュー、電池の電気状 態などの電話使用に関する情報を示すのに使用され、或いは該窓を介して携帯電 話ネットワークが利用できる。 図３及び図４は装置の内部構造を概略的に示している。ケース部分１内には、 装置に動力を供給するバッテリーパック２３が位置している。ケース部分２内に は、数個の構成部品が図式的に示されている回路基板２０が位置している。図３ 及び図４に示される基板２０の右端部の近くには、ソケット２１があり、該ソケ ット２１内には、導電性のトラック及びエリアをもっていて、キーボード５の一 部を構成する可撓性の膜２２の端が係合している。公知の態様に於いて、膜２２ の上には弾性を有してモールド成型されたキーの配列体があり、キーの各々は膜 ２２に面するが、キーが押されないときには僅かに膜から離隔している導電性の 面を有している。一つのキーを押したとき、下側が膜の面に接触し、２つの隣接 した導電エリアを接続し、この接続が、基板２０上の標準電子部品によって検出 され、基板２０が搭載しているコンピューターチップによって判断される。膜２ ２はキーボード５の全キーの下に延在しており、そして、（図３の左側に示され るように）折り返されて、キー１２の下に位置している。 ケース部分１と２は、図２に見られる３３及び３４で示された２つの回動自在 に装架されたプレートとカバープレート３０との装置を介して、一緒にヒンジ連 結されている。各ケース部分はプレート３０に対して、軸線３１，３２の回りに 回動することが出来る。（図示されていない）内部に装架されたばねが公知の態 様でケース部分を偏倚し、優先的に、図２及び図３に示された開いた平坦な状態 にするか、又は、図１及び図４に示された折りたたまれ閉じた位置にするように 作動しても良い。装置がパームトップとして使用されているとき、キーボード５ への改良された支持を与えるために、プレート３０は、図３に示されるように、 左方に延在しているフランジ３５を有している。 装置がパームトップとして使用されるべきとき、図２及び図３に示されるよう に、全画面３が見え、標準装備として示されているキーボード５が使用され得る 。パームトップは使用者の手の中、又はテーブル面或いは机上面のような面上に 保持され使用され得ることが特に好都合である。最初の場合、使用者の左右の手 の指はケース部分１、２をそれぞれ支持し、親指がキーボード５のキーを押すの に使用され、左手の親指がファンクションボタン６を操作するのに使用される。 第２の場合、標準のアルファベットと数字を組合せたキーボードを操作するとき 、使用者が習慣的に使用する多くの指及び親指で単純に使用され得る。 装置を電話として使用することが望まれるときには、ケース部分１，２は一緒 に折りたたまれ、装置は図１及び図４に示される形状を呈する。分かるように、 これは標準の携帯電話ユニットに似ている。スクリーンの部分は窓４を通して見 ることが出来、種々のファンクションボタンと数字キーパッド１２は携帯電話操 作のためにアクセスすることが出来る。 図５及び図６は図１から図４に示された詳細な装置の変形例を示している。図 ５に示された変形例においては、操作ボタンの数は４つ、すなわち、ＳＥＮＤボ タン４０、ＥＮＤボタン４１、スクロールダウンボタン４２、スクロールアップ ボタン４３、に減少されている。図６において、装置がパームトップコンピュー ターとして使用されているときの表示のためのディスプレイスクリーンはキーボ ード５の全幅であり、適当な構造の可撓性液晶ディスプレイスクリーンを使用す ることによって形成されている。明らかに図６に示された装置の場合に、ケース 部分１を直角に通りすぎる窓４は省略されている。代わりに、モバイルコミュニ ケーシヨン用で、状態ディスプレイのための又はポケベルディスプレイとしての 、小さなディスプレイスクリーンがスクリーン５０の左手部分の下にあるケース 部分１に容易に装架し得る。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，Ｆ Ｉ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ， ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 互いにヒンジ結合されかつ閉じて折り畳まれた状態から開放して全体的に 平坦な状態に折り畳むことができる２つの部分を有するケース、平坦な折り畳み 可能のキーボードおよび表示スクリーンを含む組合されたコンピュータおよび通 信装置であって、前記キーボードおよびディスプレイスクリーンの両者は、前記 ケースが開放された状態にあるとき、利用可能であり、前記キーボード上のキー が前記ケースの２つの部分の間のヒンジ結合軸線に対して実質的に直角の方向に 走向する列に配置されてなる組合されたコンピュータおよび通信装置。 ２． ディスプレイスクリーンおよび折り畳み可能な横長形式のキーボードを含 み、これらの両者が２つの部分からなる折り畳み可能のケースに取り付けられて なる手のひら上用コンピュータ装置であって、ヒンジの軸線は、その回りに前記 ケースおよびキーボードの部分が折り畳まれ、前記キーボード上のキーの列の方 向に対して実質的に直角方向であるパームトップコンピュータ装置。 ３． 請求項１又は２に記載の装置において、前記ケースの２つの部分が実質的 に等しい寸法である装置。 ４． 請求項１から３までのいずれか１項に記載の装置において、前記ケースの 一方の部分がヒンジ結合の前記軸線に平行な方向に、引き込み位置と延ばされた 位置との間で摺動可能なアンテナを含む装置。 ５． 請求項１から４までのいずれか１項に記載の装置において、閉じられて折 り畳まれた状態にあるとき、前記ケースの一方の部分の外側上に前記装置を携帯 電話として使用されることができる複数個の作動ボタンを有する装置。 ６． 請求項１から５までのいずれか１項に記載の装置において、前記ケースの 一方の部分が開口を有し、そしてその他方の部分がスクリーンを有し、その配置 は、前記ケースが開かれて前記キーボードを現したとき、スクリーン全体が見え 、そして、前記ケースが折り畳まれた状態にあるとき、前記開口を通して前記ス クリーンの少なくとも一部分が見えるようになっている装置。 ７．請求項１から６までのいずれか１項に記載の装置において、前記キーボード が、それにおけるキーの列に対して直角方向の線線の回りに全体的に折り畳み可 能な連続したゴム弾性パッドキーボードの形をしている装置。 ８．請求項１から７までのいずれか１項に記載の装置において、前記装置が折り 畳まれて閉じられるか、又は外へと開かれて平坦にされるかどうかを知らせるこ とができるようにされたスイッチ手段を含む装置。 ９．請求項１から８までのいずれか１項に記載の装置において、前記キーボード は、コンピュータ入力用全クワーティ・キーボードであり、そして携帯電話操作 用作動パッドは、折り畳まれずに平坦であるとき、前記ケースの下方半体を横切 って延在し、前記ケースが折り畳まれて閉じられたとき、ぐるっと折り畳まれて 前記ケースの前部の下に位置するキーボードを備えた単一のユニットとして形成 されている装置。