JP2001501267A - 遠隔受信機への送信機コードのティーチング方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 改良された、車両遠隔開錠の受信機（２４）へのプログラミング方法では、情報が車の通信母線（２６）を通して送られる。一般的には車両電気システムを点検するために利用される診断用ボックス（２８）に、車の受信機をプログラミングモードに移行させるスイッチ（３４）を設けられる。そして、車の受信機と関連づけられるべき送信機に関する情報は、母線を通して受信機に送信される。あるいは、受信機自体が送信機からの信号を受けることも可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 遠隔受信機への送信機コードのティーチング方法 技術分野 本発明は、車両ドア用遠隔開錠の受信機のような受信機に送信機のコードを記 憶させる独特の方法に関する。この方法では、コードは車の中の通信線を通って 、直接に受信機に伝達される。 背景技術 車両ドア用遠隔開錠システムはますます普及している。元来、これらのシステ ムは比較的に少数の固定の識別コードのなかの１つを利用した。従って、多数の 受信機に対し同じ送信機を記憶させるようにした一括プログラミング方法により 、受信機と送信機は、迅速かつ容易に、対応するコードを記憶させられる。しか し、この固定コードのシステムには安全上いくつかの望ましくない特徴がある。 利用できるコードが少数しか存在しない場合 は、類似の送信機を使って侵入する犯罪の可能性が顕著に増大する。そのような 理由により、不規則に発生する識別コードをもつ送信機を製造することが望まし くなってきている。このような送信機を使う場合、受信機はどの送信機がシステ ムに属しているかを知るために、実際の識別コードを“学ぶ”必要がある。 それぞれの送信機には識別コードがあり、それは数バイトの情報から成り、送 信機自身のソフトウェアの中にプログラムされる。 現在、受信機にプログラミングする公知の方法では、プログラミングモードに 入るように受信機に指示するために、車のスイッチの発動に基づく一連の複雑な 信号を与える。受信機はそれから、送信機からの信号を受けて記憶する。受信機 がプログラミングモードを完了すると、受信機と関連づけられた専用の送信機を 認識できるようになる。 このシステムの１つの難点は、プログラミングモードに入れという信号を受信 機に送る操作が比較的複雑なことである。オペレーターが誤って受信機をプログ ラミングモードにしてしまう可能性があるため、信号を簡単にはできない。従っ て、受信機をプログラミン グモードにするためのシステムの操作は複雑なため、受信機と送信機のシステム の製造業者がその操作を行うことが一般的である。その後、プログラムされた安 全システムを車の中に組み込ませるために、車の製造業者に送られる。 多くの場合、受信機は第２の自動車の製造業者によって車の接合ブロックに組 み込まれ、提供される。このように、遠隔開錠システムを備えた受信機は、最初 にプログラムされ、次に第２の製造業者に送られて接合ブロックに組み込まれる 。組み立てられた接合ブロックはその後車の製造業者に送られる。 この手順では、その特定の送信機は受信機とともに保存されなければならない 。従って、組立者は一般的に送信機を受信機と束ねている。例として、搬送中、 送信機は受信機の本体にテープ止め、あるいは他の方法で取り付けられる。受信 機が車に関連づけられた後は、送信機は車内の、グローブコンパートメントの中 にしばしば置かれ、保管される。 従来、送信機はときどき置き場所を間違えられてしまう。これは、受信機へ複 雑な学習を繰り返さなければならないという問題を与 える。いかなる複雑化の要因も最小にすることが、車の最終組立者にとって望ま しい。送信機を受信機と結合させなければならないという要求は、車の組立者に 不必要な複雑化の要因を与える。 発明の開示 本発明の実施例では、受信機をプログラミングモードにする信号は、受信機が 車に取り付られた後、車のシステムにつながれた通信母線を通して送られる。受 信機をプログラミングモードにするための簡単な切り替え操作が行われ、受信機 は特定の送信機のコードを記憶させられる。このような方法では、受信機を車の 最終の組立作業の後まで送信機に束ねておく必要がない。その代わりとして、送 信機は組立ラインの後の区間で選択され、その後、受信機の中にプログラムされ る。これにより、車の組立者の複雑化の要因を減らせる。 診断用ボックスは、一般的には車両電気システムの最終的な品質を検査するた めに母線に接続されるものであるが、１つの好ましい実施形態の中では、この診 断用ボックスがプ ログラミングモードへ移行するための信号を受信機に送るために利用される。診 断用ボックスは、信号を送るスタートまたはプログラムボタンを備えるように改 良することが望ましい。診断用ボックスにはコンピュータの母線に接続されるハ ーネスが備えられている。診断が終了すると、ボックスが外され、車の部品のワ イヤーハーネスが母線に取り付けられる。 １つの好ましい実施形態では、診断用ボックスにはまた、それ自身の受信機が 備えられる。オペレーターが第１の送信機から診断用ボックスの受信機に信号を 送ると、そこで捕らえられ記録される。次の送信機の信号もまた、診断用ボック スの受信機で捕らえられ、記録される。要求された信号が全て捕らえられると、 診断用ボックスは、そのコードを、通信母線を通して受信機に送る。このような 必要なステップを、オペレーターが適切な順序で実行できるように、診断用ボッ クスには、一連のプロンプト灯を備えることが望ましい。 診断用ボックスの受信機では、ノイズは組立ライン上の他の機械や、他の受信 機のプログラミングが行われる近接した組立ラインか ら離調される。１つの実施例では、診断用ボックス上の受信機に関連したアンテ ナは、非常に近い範囲からの信号だけを受けるために作られている。例えば、こ のアンテナは、３フィートの範囲内の信号だけを受けるように、設計されている 。これにより、近接の機械類あるいは組立ラインからのノイズは、信号の送信ま たは受信に影響しない。運転手からの信号を受ける車の受信機は一般的により広 範囲での作動を必要とするので、同じ範囲の制限をすることは実用的ではない。 第２の実施例では、診断用ボックスは受信機もプロンプト灯も備えていない。 その代わり、診断用ボックスにはプログラミングの信号を起こすためのスイッチ のみが備えられている。オペレーターがスイッチを作動すると、信号が母線を通 して受信機にプログラミングモードに入るように指示するために送られる。オペ レーターは、その後コードを捕らえて記録する受信機をＥＣＵ内に備えた車に、 コードを直接に送る。 プログラミングが完了すると、診断用ハーネスは取り外される。 加えて、車のＥＣＵを含む接合ボックスは、 車の部品とシステムに電気信号を送信かつ受信するために、通信母線と通信する 。車のドアの遠隔開錠システムのための受信機はこの接続ボックスに組み込まれ 、母線と通信する。この受信機は、プログラミングモードに入れという信号を母 線を通して受けることが可能である。 上記及びその他の本発明の特徴は、続く詳細な説明と図面によってもっともよ く理解される。以下は図面についての簡単な説明である。 図面の簡単な説明 図１は、本発明に係る第１の実施例における概略図である。 図２は、本発明に係る第２の実施例における概略図である。 最良な発明の実施の形態 車両ドア用遠隔開錠の受信機２４を備えた電気制御ユニットの車両用接続ボッ クス２２を含むシステム２０が図１に示されている。受信機２４は産業において 公知であり、送信機からのを信号を受信してこの信号が受け入 れ可能なものかどうかを判断し、受け入れ可能な信号に応答して自動車のドアを 開閉するという動作が可能である。 操作信号はシリアル母線２６を通ってＥＣＵ２２に伝えられる。車が全部組み 立てられると、通信母線２６は略図で示されたワイヤーハーネス２７に取り付け られ、それによって自動車の部品とシステムからの信号を送信または受信する。 公知のように、ＥＣＵ２２は母線２６を通していくつかの部品とシステムを監視 し、制御する。受信機２４は、母線２６と通信し、プログラミングモードに入れ という信号を母線２６から受けることができるという点において、従来の技術の 中で独特である。この特徴は以下で十分に説明する。 電気システムを車の最終出荷の前に点検するために、通信の母線２６を診断用 のボックスと組み合わせて使うことは周知である。本発明では診断用ボックス２ ８を、受信機２４のプログラミングを補助するように改良している。診断用ボッ クス２８は、プラグイン型のハーネス部品を通して母線２６に選択的に接続され る線３０を備えたものとして示されている。診断用ボックス２８にはまた、他の 車両電気システムをテストするための回路構成を備えることが望ましい。診断用 ボックスのこの部分については、技術的に公知であり、本発明の一部を構成する ものではない。 診断用ボックス２８は、ＲＦ受信機３２を含むアンテナ２９と、スイッチ３４ とを備えるように改良されている。またプロンプト信号線３６，３８，４０，４ ２がボックス２８に関連して設けられる。プロンプト信号線３６，３８，４０， ４２に診断用ボックス２８表面の表示灯が備えられてもよい。 送信機４４，４６は、それぞれの信号が受信機２４に記憶されるように、プロ グラムされなければならない。送信機４４，４６は、それぞれ個別の識別コード を持つ周知のタイプのものが望ましい。 本発明の方法でプログラミングを達成するために、まず最初に、診断用ボック スのハーネス３０を母線２６につなげる。オペレーターがスイッチ３４を始動さ せ、診断用ボックス２８をプログラミングモードにする。第１のプロンプト線３ ６は、オペレーターに第１の送信機を記録させるように促す。そして、送信機４ ４がアンテナ２９に向けられ、信号 が送られ、受信機３２によって捕らえられる。正確に信号が受けられると、診断 用ボックスはその後プロンプト線３８を始動させる。プロンプト線３８は、オペ レーターに第２の送信機４６を記録させるように促す。そして、オペレーターは 送信機４６をアンテナ２９に向け、信号は記録される。もし、第２の信号が第１ の信号と同一の場合、システムはオペレーターが第１の送信機を再記録してしま ったと決定し、オペレーターに他の送信機を使うようにと促すプロンプト線３８ が点灯し続ける。 アンテナ２９と受信機３２はかなり狭い領域からの、例えば、１０フィート以 下あるいは３フィート以下の領域からの信号だけを受けるように、離調されてい る。このような方法により、システムはボックス２８付近のノイズからの影響を 受けないようにされている。 第２の信号が捕らえられると、プロンプト線４０が始動し、システムがプログ ラミング中であることを表す。プログラミングが完了すると、プログラミング終 了の灯４２が点灯する。プログラミング中、信号は母線２６を通り受信機２４に 送られる。 図１の枠内に、受信機２４に送信される信号の構成要素が写実的に概説されて いる。第１のバイトには、第１の送信機コードが現在送信されていることを判断 する識別子が含まれる。次の３つのバイトには、第１の送信機のI.Dコードが含 まれる。最後に、第１の送信信号の検査合計のバイトが含まれ、全体で５つのバ イトとなる。公知のように、検査合計は、受信機に、合計されたデジタル信号が 奇数か偶数かという情報を与える。これは、受信された信号の正確さを調べる能 力を受信機に与える。 第１の信号が受信されると、そのあと第２の送信機の信号が続く。第２の信号 は第１の信号に類似している。第２の送信機の信号が受信されると、受信機２４ から診断用ボックスに、プログラミングがうまく完了したことを知らせるために 、信号が送られる。プロンプト４２がその後発光する。オペレーターはそのとき ハーネス３０を母線２６から外しても良い。勿論、他の車両電気システムのテス トをボックス２８により継続しても良い。また、ボックス２８を、プログラミン グを行うための単独の構成としても良い。 第２の実施例５０が図２に示されている。 診断用ボックス５２に受信機２４でプログラミングモードを始動するためのスイ ッチ５４がまた備えられている。この実施例によると、受信機２４にプログラミ ングモードに入ることを指示する信号のみがボックス５２によって送信される。 これにより受信機２４はプログラミングモードに入る。オペレーターは鍵のフォ ッブ（fob）送信機５８，６０を車に向け、信号を送る。受信機２４は信号を記 録し、プログラミングされる。勿論、この実施例にプロンプト灯を設けることも できる。この場合、信号の受信の成功が受信機２４からボックス５２に伝えられ る。 本発明は、車両用ドア遠隔開錠システムにおける受信機のプログラミングを簡 単にする。通信の母線を利用することにより、さらに安全で容易な受信機のプロ グラミングが達成できる。これらの発明の目標を達成するための特有の電子工学 上の必要技術は、当業者の技術の範囲内にある。本発明の最良の実施例について 開示したが、当業者は、種々の変更が本発明の範囲内で生じることを認識するだ ろう。そのような理由で、本発明の本質的な範 囲と内容を確定するために、以下に続く請求の範囲は検討されなければならない 。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 セトルズ，ステヴェン. アメリカ合衆国，ミシガン 48310，スタ ーリング ハイツ，チャドボーン 4630

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 車両遠隔開錠システムの受信機のプログラミング方法であって、 （１） それぞれ個々の信号を有する複数の送信機と、車の通信データの母線と 通信する車の受信機と、前記母線に選択的につながれる診断用システムとを用意 し、前記診断用ボックスは前記受信機をプログラミングモードにするスイッチを 備え、 （２） 前記診断用ボックスを前記母線に接続し、 （３） 前記受信機をプログラミングモードに移行させるために、前記診断用ボ ックス上の前記スイッチを始動し、 （４） 前記車の受信機に記録させるように前記送信機から信号を送信する、ス テップを含む、車両遠隔開錠システムの受信機のプログラミング方法。 ２． 前記診断用システムには、ボックス用受信機が備えられ、前記送信機は 前 記ボックス用受信機に前記信号を送信し、前記診断用システムは前記受信された 信号を前記車の受信機に前記母線を通して送信することを特徴とする請求項１記 載の方法。 ３． 前記診断用システムは前記母線を通して、どちらの送信機の信号が先頭 の識別子に続くかを識別するために前記識別子を先頭に含む信号を送信すること を特徴とする請求項２記載の方法。 ４． 前記診断用システムは、前記ボックス用受信機に前記複数の送信機のそ れぞれを記録すべきときを、オペレーターに知らせるためのプロンプトを備えて いることを特徴とする請求項１記載の方法。 ５． 前記車の受信機は、前記送信機から直接に信号を受け、前記受信した信 号を記録することを特徴とする請求項１記載の方法。 ６． 前記送信機が前記信号を前記車の受信機に送信する前に、前記車の受信 機にプログラミングモードに入るよう指示するために、前記診断用システムが、 前記車の受信機に前記母線を通して信号を送ることを特徴とする請求項５記載の 方法。 ７． 遠隔開錠システムのための車の受信機のプログラミング方法であって、 （１）車体に車の受信機を用意し、前記車の受信機と通信する母線を用意し、 （２）前記車の受信機にプログラミングモードに入るよう指示するために、信号 を前記母線を通して前記車の受信機に送信する、 ステップを含む遠隔開錠システムのための車の受信機のプログラミング方法。 ８． 診断用システムが、前記ステップ（２）の前記信号を始動するためのス イッチを備え、前記診断用システムは前記信号を送信するために前記母線に選択 的に接続されることを特徴とする請 求項７記載の方法。 ９． 前記診断用システムはボックス用受信機を備え、前記ボックス用受信機 は前記送信機の信号を受け、そのあと前記送信機の信号は前記母線を通して前記 車の受信機に送信されることを特徴とする請求項８記載の方法。 １０． 前記診断システムにはプロンプトが備えられ、前記プロンプトは前記車 の受信機のプログラミング時に、順序的にどのステップを行うべきかをオペレー ターに指示することを特徴とする請求項７記載の方法。 １１． 前記車の受信機に、複数の送信機がプログラムされることを特徴とする 請求項１０記載の方法。 １２． 前記車の受信機は車両用接合ブロックに組み込まれ、前記車の受信機は 、前記診断用ボックスから前記信号を受信した後、前記送信信号を捕獲し記録 することを特徴とする請求項１１記載の方法。 １３． 車両電気システムをプログラムするための電子システムであって、 （１） 車の母線に選択的に接続できる出力線を備えたプログラミング用システ ムと、 （２） 前記プログラミング用システムによってプログラムされる、車に備えら れた遠隔開錠システムのプログラミングモードを始動するためのスイッチと、を 備え、前記スイッチは、車の受信機がプログラミングモードに入るように指示す るために、前記母線を通して車の受信機に送信される信号を発生させることを特 徴とする車両電気システムをプログラムするための電子システム。 １４． 前記プログラミング用システムはさらに、アンテナが遠隔開錠の送信機 からの信号を捕獲できるように、前記アンテナとボックス用受信機と通信してお り、前記ボックス用受信機は信号を 記録し、その信号は前記母線を通して車の受信機に送信されることを特徴とする 請求項１３記載の診断用システム。 １５． 前記プログラミング用システムには、順序的に適当なステップをオペ レーターに指示するためのプロンプト灯が備えられていることを特徴とする請求 項１３記載の診断用ボックス。 １６． 車両遠隔開錠システムの受信機であって、送信機からの信号を受信し 、この送信機の信号と送信機コードに基づく送信機からの期待される信号とを比 較するように適合された受信機本体を備え、前記受信機は、関連した送信機のコ ードをプログラムできるプログラミングモードに入ることができ、 前記受信機は車の母線と通信し、プログラミングモードに入るために前記母線 を通して信号を受けることができることを特徴とする車両遠隔開錠システムの受 信機。