JP3509707B2 - 車載機器遠隔制御装置 - Google Patents

車載機器遠隔制御装置

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JP3509707B2
JP3509707B2 JP2000215095A JP2000215095A JP3509707B2 JP 3509707 B2 JP3509707 B2 JP 3509707B2 JP 2000215095 A JP2000215095 A JP 2000215095A JP 2000215095 A JP2000215095 A JP 2000215095A JP 3509707 B2 JP3509707 B2 JP 3509707B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載機器遠隔制御
装置に係り、特に、携帯機の応答を要求するコード要求
信号を送信し、そのコード要求信号に応答して携帯機が
発したコード応答信号が所望のコード内容に一致するか
否かに基づいて所定の車載機器を制御する車載機器遠隔
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平11−1175
86号に開示される如く、車両側と携帯機との通信によ
り、ドアキーをドア錠に差し込むことなく車両のドアを
解錠する装置が知られている。この装置は、乗員が車内
への乗車時に操作するドアアウタハンドルの操作の有無
を判定し、ドアアウタハンドルが操作された場合に携帯
機へ向けてコード要求信号を間欠的に送信する。そし
て、そのコード要求信号に応答して携帯機が発したコー
ド応答信号を受信した場合に、そのコード応答信号の照
合結果に応じてドアの解錠を行う。このように、上記従
来の装置によれば、乗員が車内へ乗車する時点でコード
要求信号が間欠的に送信されるので、乗員が車両に対し
て何ら操作を行うことなく車両のドアを解錠するシステ
ムを、コード要求信号の送信による電力消費を低減しつ
つ実現することが可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
装置において、ドアアウタハンドルの操作の有無は、ド
アハンドルスイッチの出力信号に基づいて電子制御ユニ
ットにより判定される。かかる構成においては、ドアハ
ンドルスイッチと電子制御ユニットとの間に形成された
回路の時定数やノイズ信号等の影響に起因して、ドアア
ウタハンドルが操作されていないにもかかわらず、その
操作が行われたと誤判定されるおそれがある。また、携
帯機と車両側との通信状態が劣悪であると、車両がコー
ド要求信号を送信したにもかかわらず、その信号が確実
に携帯機に受信されないおそれがある。これらの事態が
生ずると、コード要求信号の送信が適正に行われず、ド
アの解錠を行うことができなくなってしまう。
【0004】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、携帯機の応答を要求するコード要求信号の送信
を適正に行うことが可能な車載機器遠隔制御装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、携帯機の応答を要求するコード要求信
号を送信するコード要求信号送信手段と、前記コード要
求信号に応答して携帯機が発するコード応答信号を受信
するコード応答信号受信手段と、前記コード応答信号受
信手段により受信された前記コード応答信号のコード内
容が所望のコード内容に一致するか否かに基づいて所定
の車載機器を制御する機器制御手段と、を備える車載機
器遠隔制御装置において、所定周期ごとに所定の条件が
成立するか否かを判別する条件成立判別手段を備え、前
記コード要求信号送信手段は、前記所定の条件が所定回
数連続して成立した場合に前記コード要求信号を送信す
ると共に、前記条件成立判別手段により前記所定の条件
が成立しないと判定された後に前記所定の条件が成立す
ると判定された場合、前記所定周期を短くする周期変更
手段を備えることを特徴とする車載機器遠隔制御装置に
より達成される。
【0006】請求項1記載の発明において、条件成立判
別手段は、所定周期ごとに所定の条件が成立するか否か
を判別する。携帯機の応答を要求するコード要求信号
は、条件成立判別手段による所定の条件の成立判定が所
定回数連続した場合に送信される。かかる構成において
は、所定の条件が1回でも成立すればコード要求信号が
送信される構成に比して信頼性の向上が図られる。従っ
て、本発明によれば、携帯機の応答を要求するコード要
求信号の送信を適正に行うことが可能となる。
【0007】ところで、所定の条件が成立するか否か
は、所定周期ごとに判定される。このため、所定の条件
が所定回数連続して成立する場合にコード要求信号が送
信される構成においては、所定の条件が始めて成立した
後、コード要求信号が送信されるまでの期間が長くなる
おそれがある。かかる期間を短くするうえでは、所定の
条件が始めて成立した後、その後の所定の条件の成立判
定を早期に行うこと、すなわち、上記の所定周期を短く
することが適切である。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】尚、請求項に記載する如く、請求項1記
載の車載機器遠隔制御装置において、前記所定の条件
は、ドアアウタハンドルが操作されたことであることと
してもよい。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施例であ
る車載機器遠隔制御システムのシステム構成図を示す。
図1に示す如く、本実施例のシステムは、車両20に搭
載される車両用電子制御ユニット(以下、車両ECUと
称す)22を備えており、車両ECUにより制御され
る。車両20は、乗員が搭乗時や荷役の出し入れ時に手
動操作するドアアウタハンドル24を備えている。ドア
アウタハンドル24には、ドアハンドルスイッチ26が
設けられている。ドアハンドルスイッチ26は、ドアア
ウタハンドル24が所定の位置を越えて操作された場合
にグラウンドに接地される一方、ドアアウタハンドル2
4が所定の位置を越えて操作されない場合は開放され
る。ドアハンドルスイッチ26は、スイッチ検出部28
を介して車両ECU22に接続されている。
【0029】図2は、本実施例のスイッチ検出部28の
回路構成図を示す。図2に示す如く、車両ECU22
は、出力端子22a及び入力端子22bを有している。
また、スイッチ検出部28は、NPN形トランジスタ
(以下、第1トランジスタと称す)30及びPNP形ト
ランジスタ(以下、第2トランジスタと称す)32を備
えている。車両ECU22の出力端子22aには、第1
トランジスタ30のベース端子30bが接続されてい
る。第1トランジスタ30のエミッタ端子30eは接地
されている。
【0030】第1トランジスタ30のコレクタ端子30
cには、抵抗34を介して第2トランジスタ32のベー
ス端子32bが接続されている。第2トランジスタ32
のエミッタ端子32eは、所定電圧を有する電源36に
接続されていると共に、抵抗38を介してベース端子3
2bに接続されている。第2トランジスタ32のコレク
タ端子32cには、ドアハンドルスイッチ26が接続さ
れていると共に、抵抗40を介して車両ECU22の入
力端子22b、及び、一端が接地された抵抗42が接続
されている。
【0031】上記の構成において、車両ECU22の出
力端子22aからロー信号が出力されている場合、第1
及び第2トランジスタ30、32はオフ状態に維持され
る。この場合には、ドアハンドルスイッチ26の状態に
かかわらず、車両ECU22の入力端子22bにロー信
号が入力される。一方、車両ECU22の出力端子22
aからハイ信号が出力されると、第1及び第2トランジ
スタ30、32がオン状態となる。かかる状況下でドア
ハンドルスイッチ26が接地されていない場合、すなわ
ち、開放されている場合には、第2トランジスタ32の
コレクタ電圧がほぼ電源電圧と等しくなるので、車両E
CU22の入力端子22bにハイ信号が入力される。ま
た、ドアハンドルスイッチ26が接地されている場合に
は、第2トランジスタ32のコレクタ電圧が“0”とな
るので、車両ECU22の入力端子22bにロー信号が
入力される。
【0032】従って、上記の構成によれば、車両ECU
22は、出力端子22aからハイ信号が出力された状況
下で入力端子22bにハイ信号が入力される場合には、
ドアハンドルスイッチ26が開放されていると判断する
ことができる。この場合、ドアアウタハンドル24は、
所定の位置を越えて操作されていないと判断される。一
方、車両ECU22は、出力端子22aからハイ信号が
出力された状況下で入力端子22bにロー信号が入力さ
れる場合には、ドアハンドルスイッチ26が接地されて
いると判断することができる。この場合、ドアアウタハ
ンドル24は、所定の位置を越えて操作されていると判
断される。
【0033】本実施例において、車両ECU22は、所
定時間周期(例えば50msec)で一定期間(例えば
1msec)、出力端子22aからハイ信号を出力す
る。このため、本実施例において、ドアアウタハンドル
24の操作の有無は、所定時間毎に判断される。尚、以
下では、車両ECU22の出力端子22aから出力され
るハイ信号を「出力ハイ信号」と、車両ECU22の入
力端子22bに入力されるハイ信号を「入力ハイ信号」
と、また、入力端子22bに入力されるロー信号を「入
力ロー信号」と、それぞれ称す。
【0034】図1に示す如く、車両ECU22には、ア
ンテナ50を有する送受信部52が接続されている。車
両ECU22は、当該車両20のIDコードが記憶され
るメモリを内蔵している。送受信部52は、アンテナ5
0に受信された信号を増幅・復調する回路と、アンテナ
50から送信すべき信号を変調する回路とにより構成さ
れている。車両ECU22は、ドアアウタハンドル24
の操作が行われた場合に、アンテナ50から、送受信部
52で変調され暗号化された自己のIDコードを含む所
定の信号(以下、リクエスト信号と称す)を送信する。
【0035】車両ECU22には、また、車両20のド
アを施錠(ロック)および解錠(アンロック)するドア
コントロールモータ54、および、例えば車室外に設け
られた方向指示ランプとして機能する告知ランプ56が
接続されている。車両ECU22は、アンテナ50に受
信された信号のIDコードが自己のメモリに記憶されて
いるIDコードに一致したか否かに応じて、車両20の
各ドアをロック又はアンロックすべくドアコントロール
モータ54を駆動すると共に、告知ランプ56を点滅さ
せる。
【0036】本実施例のシステムは、また、車両20の
乗員が携帯可能な携帯機60を備えている。携帯機60
は、車両20のドアを非接触で遠隔的に施錠・解錠する
装置である。携帯機60は、携帯機用電子制御ユニット
(以下、携帯機ECUと称す)62を備えている。携帯
機ECU62は、自己の携帯機60に対応する車両20
のIDコードが記憶されたメモリを内蔵している。
【0037】携帯機ECU62には、アンテナ64を有
する送受信部66が接続されている。送受信部66は、
アンテナ64に受信された信号を増幅・復調する回路
と、アンテナ64から送信すべき信号を変調する回路と
により構成されている。携帯機ECU62は、車両20
側のリクエスト信号を受信した後、該信号が所定の条件
を満たす場合に、アンテナ64から、送受信部66で変
調され暗号化された自己のIDコードを含む所定の信号
(以下、レスポンス信号と称す)を送信する。
【0038】上記のシステムにおいて、ドアアウタハン
ドル24が所定の位置を越えて操作されていない場合
は、車両20側がリクエスト信号を送信することはな
い。一方、ドアアウタハンドル24が所定の位置を越え
て操作された場合は、車両20側がリクエスト信号を送
信する。かかる状況下で、ドアアウタハンドル24を操
作した乗員が携帯機60を携帯していると、その携帯機
60は、車両20の発したリクエスト信号を受信する。
【0039】この場合、携帯機60の携帯機ECU62
は、送受信部66がそのリクエスト信号を復調しその暗
号を解読した後に、そのリクエスト信号に含まれるID
コードを、自己のメモリに記憶されているIDコードと
照合する。そして、両者が一致する場合はレスポンス信
号を送信する。車両ECU22は、リクエスト信号を送
信した後にレスポンス信号を受信した場合、送受信部5
2がそのレスポンス信号を復調しその暗号を解読した後
に、そのレスポンス信号に含まれるIDコードを、自己
のメモリに記憶されているIDコードと照合する。そし
て、両者が一致する場合は、その照合が正しかった旨を
乗員に知らせるべく告知ランプ56へ指令信号を供給す
ると共に、正規の乗員が自己の車両20に乗車しようと
しているとして、車両20のドアを解錠すべくドアコン
トロールモータ54へ指令信号を供給する。
【0040】このように、本実施例において、車両EC
U22は、リクエスト信号を送信した後に携帯機60が
そのリクエスト信号に応答して発したレスポンス信号の
コード内容に基づいて、車両20のドアが解錠されるよ
うにドアコントロールモータ54を制御する。従って、
本実施例のシステムによれば、車両20の乗員が車両2
0に対して何ら操作を行うことなく、車両20と携帯機
60との通信により、ドアを非接触で遠隔的に解錠する
ことが可能となる。
【0041】また、本実施例において、リクエスト信号
は、ドアアウタハンドル24が所定の位置を越えて操作
された場合に送信される。すなわち、ドアアウタハンド
ル24が所定の位置を越えて操作されていない場合には
送信されない。このため、本実施例によれば、リクエス
ト信号が常に一定周期で送信されることは回避されるの
で、リクエスト信号の送信による電力消費を低減するこ
とが可能となり、車両20に搭載されるバッテリを保護
することが可能となっている。
【0042】ところで、本実施例において、ドアアウタ
ハンドル24の操作の有無は、上述の如く、所定時間
毎、具体的には、出力ハイ信号が発生する毎に車両EC
U22により判定される。かかる構成においては、ドア
アウタハンドルが操作されていない状況下でも、スイッ
チ検出部28内の回路の時定数やノイズ信号等の影響に
起因して、車両ECU22の出力端子22aから出力ハ
イ信号が出力された際に入力端子22bに入力ロー信号
が現れる場合がある。かかる場合にドアアウタハンドル
24が操作されたと判定され、車両20側から携帯機6
0へ向けてリクエスト信号が送信されるものとすると、
実際にはドアアウタハンドル24が操作されていないに
もかかわらずリクエスト信号が送信されることとなるの
で、リクエスト信号が適正に送信されない事態が生じて
しまう。従って、車両ECU22の出力端子22aから
出力ハイ信号が出力された際に入力端子22bに入力ロ
ー信号が現れた場合に常に、ドアアウタハンドル24が
操作されたと判定し、リクエスト信号を送信することは
適切でない。
【0043】上記の影響に起因して入力ロー信号が現れ
た場合には、そのロー信号が長期間に渡って連続して現
れることはない。一方、ドアアウタハンドル24が実際
に操作されたことにより入力ロー信号が現れた場合に
は、そのロー信号が短期間で消滅することはほとんどな
く、ある程度長期間に渡って現れる。従って、車両EC
U22の入力端子22bに入力ロー信号が現れた後、再
び、出力端子22aからの出力ハイ信号に対して入力端
子22bに入力ロー信号が現れるか否かを判定すること
とすれば、実際にドアアウタハンドル24が操作された
か否かを正確に判定することが可能となり、その結果、
リクエスト信号を適正に送信することが可能となる。
【0044】本実施例のシステムは、車両ECU22の
出力端子22aからの出力ハイ信号に対して入力端子2
2bに入力ロー信号が現れた場合に、かかる事態が複数
回に渡って連続して現れるか否かを判定することによ
り、ドアアウタハンドル24の操作を有無を正確に判定
する点に第1の特徴を有している。
【0045】ところで、本実施例において、出力ハイ信
号は、所定時間周期で出力される。車両ECU22の出
力端子22aからの出力ハイ信号に対して入力端子22
bに入力ロー信号が現れるか否かを複数回に渡って判定
する構成では、ドアアウタハンドル24が操作されたと
判定するために、出力ハイ信号が複数回出力されるだけ
の時間を必要とする。このため、入力端子22bに入力
ロー信号が現れた後、ドアアウタハンドル24が操作さ
れたと判定され、リクエスト信号が送信されるまでの期
間が長くなるおそれがある。かかる期間を短くするうえ
では、入力端子22bに入力ロー信号が現れた後に、そ
の後の出力端子22aからの出力ハイ信号の出力を早期
に行うこと、すなわち、出力ハイ信号が出力される所定
時間周期を短くすることが適切である。
【0046】本実施例のシステムは、車両ECU22の
入力端子22bに入力ロー信号が現れた後に、出力ハイ
信号が出力される所定時間周期を短くすることにより、
リクエスト信号の送信のための条件判定を短期間で行
い、リクエスト信号を適正にかつ早期に送信する点に第
2の特徴を有している。以下、図3及び図4を参照し
て、本実施例の特徴部について説明する。
【0047】図3は、本実施例のシステムの動作を説明
するためのタイムチャートを示す。図3(A)にはドア
ハンドルスイッチ26のオン・オフ状態が、図3(B)
には出力端子22aの出力状態が、図3(C)には入力
端子22bの入力状態が、また、図3(D)にはリクエ
スト信号の発生状態が、それぞれ示されている。
【0048】図3に示す如く、ドアハンドルスイッチ2
6が開放されてオフ状態にある場合は、所定時間周期T
1で出力端子22aから出力される出力ハイ信号に対し
て、それぞれ入力端子22bに入力ハイ信号が現れる。
この場合は、ドアアウタハンドル24が所定の位置を越
えて操作されていないと判断できるので、車両20側か
らリクエスト信号が送信されることはない。
【0049】一方、ドアハンドルスイッチ26が開放状
態から接地されてオン状態になった場合は、出力端子2
2aからの出力ハイ信号に対して入力端子22bに入力
ロー信号が現れる。すなわち、入力端子22bに入力ハ
イ信号が現れなくなる。かかる事態が生ずると、出力端
子22aから出力ハイ信号の出力される時間周期は、上
記の所定時間周期T1に比して短い時間周期T2に変更さ
れる。この場合には、出力ハイ信号に対する入力端子2
2bの信号状態が短期間で複数回判定されることとなる
ので、リクエスト信号の送信のための条件判定を短期間
で行うことができる。そして、出力ハイ信号に対して入
力ロー信号が現れた回数が所定の回数(図3においては
3回)に達した場合には、車両20側からリクエスト信
号が送信される。このため、本実施例によれば、出力ハ
イ信号に対する入力ロー信号の出現が複数回連続して行
われたか否かを短期間で判定することが可能となり、リ
クエスト信号の送信を適正かつ早期に行うことが可能と
なる。
【0050】図4は、車両20のアンテナ50からリク
エスト信号を送信すべく、本実施例において車両ECU
22が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを
示す。図4に示すルーチンは、その処理が終了するごと
に起動されるルーチンである。図4に示すルーチンが起
動されると、まずステップ100の処理が実行される。
【0051】ステップ100では、出力端子22aから
出力ハイ信号を一定期間(例えば1msec)出力する
処理が実行される。
【0052】ステップ102では、上記ステップ100
で出力ハイ信号が出力された後に、その出力に対して入
力端子22bに入力ロー信号が現れたか否かが判別され
る。その結果、入力ロー信号が現れなかった、すなわ
ち、入力ハイ信号が現れたと判別された場合は、次にス
テップ104の処理が実行される。一方、入力ロー信号
が現れた、すなわち、入力ハイ信号が現れなかったと判
別された場合は、次にステップ106の処理が実行され
る。
【0053】ステップ104では、上記ステップ100
で出力ハイ信号が出力された後、所定時間周期T1が経
過したか否かが判別される。尚、所定時間周期T1は、
出力端子22aから出力される出力ハイ信号の発生周期
であり、予め例えば50msecに設定されている。本
ステップ104の処理は、上記の条件が成立すると判別
されるまで繰り返し実行される。その結果、上記の条件
が成立したと判別された場合は、次に上記ステップ10
0の処理が実行され、再び出力端子22aから出力ハイ
信号が一定期間出力される。
【0054】ステップ106では、ロー信号カウンタX
を“1”にセットする処理が実行される。ロー信号カウ
ンタXは、出力ハイ信号に対して入力ロー信号が連続し
て現れた回数を計数するためのカウンタである。
【0055】ステップ108では、上記ステップ100
で出力ハイ信号が出力された後、所定時間周期T2が経
過したか否かが判別される。尚、所定時間周期T2は、
出力ハイ信号に対して入力ロー信号が現れた後の、出力
端子22aから出力される出力ハイ信号の発生周期であ
り、予め上記の所定時間周期T1(50msec)に比
して短い例えば2msecに設定されている。本ステッ
プ108の処理は、上記の条件が成立すると判別される
まで繰り返し実行される。その結果、上記の条件が成立
したと判別された場合は、次にステップ110の処理が
実行される。
【0056】ステップ110では、上記ステップ100
と同様に、出力端子22aから出力ハイ信号を一定期間
出力する処理が実行される。
【0057】ステップ112では、上位ステップ102
と同様に、出力ハイ信号が出力された後に、その出力に
対して入力端子22bに入力ロー信号が現れたか否かが
判別される。入力ロー信号が現れなかった場合、すなわ
ち、入力ハイ信号が現れた場合は、前回の入力ロー信号
の出現がドアアウタハンドル24の操作に起因するもの
ではないと判断できる。従って、かかる判別がなされた
場合は、次に上記ステップ104以降の処理が繰り返し
実行される。一方、入力ロー信号が現れたと判別された
場合は、次にステップ114の処理が実行される。
【0058】ステップ114では、ロー信号カウンタX
をインクリメントする処理が実行される。
【0059】ステップ116では、ロー信号カウンタX
の計数値が所定値X0に達しているか否かが判別され
る。尚、所定値X0は、ドアアウタハンドル24が操作
された場合に、確実に入力端子22bに入力ロー信号が
現れると予想される回数に設定されている。その結果、
X=X0が成立しない場合は、ドアアウタハンドル24
が操作されているのかを正確に判定することができな
い。従って、かかる判別がなされた場合は、次に上記ス
テップ108の処理が再び実行される。一方、X=X0
が成立する場合は、ドアアウタハンドル24が操作され
ていると判定することができる。従って、かかる判別が
なされた場合は、次にステップ118の処理が実行され
る。
【0060】ステップ118では、アンテナ50からリ
クエスト信号を送信する処理が実行される。本ステップ
118の処理が実行されると、以後、車両20と携帯機
60との間で通信が行われることとなり、車両20のド
アをアンロックすることが可能となる。本ステップ11
8の処理が終了すると、今回のルーチンが終了される。
【0061】上記の処理によれば、所定時間周期で出力
される出力ハイ信号に対して入力端子22bに入力ロー
信号が所定複数回連続して現れた場合に、ドアアウタハ
ンドル24が操作されたとしてリクエスト信号を発生さ
せることができる。すなわち、出力ハイ信号に対して入
力ロー信号が所定複数回連続して現れない場合には、リ
クエスト信号が発生することはない。一般に、ドアアウ
タハンドル24が操作された場合には、出力ハイ信号に
対して入力ロー信号がある程度長期間に渡って継続して
入力される一方、スイッチ検出部28の時定数やノイズ
信号等の影響がある場合には、入力ロー信号が長期間に
渡って継続することはない。このため、本実施例によれ
ば、リクエスト信号の送信が上記の影響に起因して行わ
れることはなく、リクエスト信号の送信に関し信頼性の
向上が図られる。従って、本実施例によれば、リクエス
ト信号の送信をドアアウタハンドル24の操作に従って
適正に行うことができる。
【0062】また、上記の処理によれば、所定時間周期
で出力される出力ハイ信号に対して入力ロー信号が所定
複数回連続して現れるか否かを判定する過程で、出力ハ
イ信号に対して最初に入力ロー信号が現れた後に、その
出力ハイ信号が出力される時間周期を短くすることがで
きる。上述の如く、スイッチ検出部28の時定数やノイ
ズ信号等の影響がある場合には、入力ロー信号が長期間
に渡って継続することはないので、出力ハイ信号が出力
される時間周期を長時間に設定する必要はない。このた
め、本実施例によれば、出力ハイ信号に対して入力ロー
信号が所定複数回連続して現れるか否かの判定を短期間
で完了することができる。従って、本実施例の装置によ
れば、ドアアウタハンドル24の操作によるリクエスト
信号の送信を適正にかつ早期に行うことができる。
【0063】尚、上記の第1実施例においては、リクエ
スト信号が特許請求の範囲に記載された「コード要求信
号」に、レスポンス信号が特許請求の範囲に記載された
「コード応答信号」に、レスポンス信号のIDコードが
特許請求の範囲に記載された「コード応答信号のコード
内容」に、車両ECU22内のメモリに記憶されたID
コードが特許請求の範囲に記載された「所望のコード内
容」に、ドアコントロールモータ54が特許請求の範囲
に記載された「所定の車載機器」に、出力ハイ信号に対
して入力端子22bに入力ロー信号が現れることが特許
請求の範囲に記載された「所定の条件」に、それぞれ相
当している。
【0064】また、車両ECU22が、ドアアウタハン
ドル24が操作されたと判別された場合にアンテナ50
からリクエスト信号を送信することにより特許請求の範
囲に記載された「コード要求信号送信手段」が、アンテ
ナ50で携帯機60の発したレスポンス信号を受信する
ことにより特許請求の範囲に記載された「コード応答信
号受信手段」が、レスポンス信号のIDコードがメモリ
に記憶されたIDコードに一致するか否かに基づいてド
アコントロールモータ54を駆動することにより特許請
求の範囲に記載された「機器制御手段」が、所定時間周
期で出力端子22aから出力される出力ハイ信号に対し
て入力端子22bに入力ロー信号が現れるか否かを判別
することにより特許請求の範囲に記載された「条件成立
判別手段」が、出力ハイ信号に対して入力ロー信号が現
れた後に上記ステップ108以降の処理を実行すること
により特許請求の範囲に記載された「周期変更手段」
が、それぞれ実現されている。
【0065】ところで、上記の第1実施例においては、
リクエスト信号の送信を、ドアアウタハンドル24が操
作されたことが検知された場合に行うこととしている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば車
両20に乗員が接近したことが検知された場合等に行う
こととしてもよい。この場合には、車両ECU22が、
所定時間周期で車両20に乗員が接近したか否かを判別
することにより特許請求の範囲に記載された「条件成立
判別手段」が実現される。
【0066】次に、上記図1及び図2と共に、図5及び
図6を参照して、本発明の第2実施例について説明す
る。
【0067】本実施例のシステムは、上記図1及び図2
に示す構成において、車両ECU22に図6に示すルー
チンを実行させることにより実現される。
【0068】図5は、本実施例のシステムの動作を説明
するためのタイムチャートを示す。図5(A)にはドア
ハンドルスイッチ26のオン・オフ状態が、図5(B)
には出力端子22aの出力状態が、図5(C)には入力
端子22bの入力状態が、また、図5(D)にはリクエ
スト信号の発生状態が、それぞれ示されている。
【0069】図5に示す如く、ドアアウタハンドル24
が開放されたオフ状態から接地されたオン状態になる
と、出力端子22aからの出力ハイ信号に対して入力端
子22bに入力ロー信号が現れる。本実施例において
は、かかる事態が生じた場合、ドアアウタハンドルが操
作されたと判定され、車両20側からリクエスト信号が
送信される。この際、リクエスト信号の送信は、最大で
所定複数回(図5においては5回)連続して行われる。
【0070】すなわち、本実施例において、リクエスト
信号に応答して携帯機60がレスポンス信号を送信しな
い場合、あるいは、携帯機60からのレスポンス信号の
IDコードが所望のIDコードに一致しない場合は、そ
の後、入力端子22bに入力される信号の状態にかかわ
らず、リクエスト信号が再度送信され、最大で所定複数
回連続して送信される。一方、リクエスト信号に応答し
て携帯機60がレスポンス信号を送信し、かつ、そのレ
スポンス信号のIDコードが所望のIDコードに一致す
る場合は、以後、リクエスト信号の送信が停止される。
【0071】このため、本実施例においては、ドアアウ
タハンドル24の操作が短時間で完了した場合にもリク
エスト信号が所定複数回送信され得ることとなる。従っ
て、本実施例によれば、仮に携帯機60と車両20との
通信状態が劣悪であっても、携帯機60にリクエスト信
号が受信される可能性が高くなり、リクエスト信号の送
信を適正に行うことができる。また、本実施例において
は、レスポンス信号のIDコードの照合が完了した場
合、以後、リクエスト信号の送信が停止されるので、不
必要にリクエスト信号の送信が行われるのを回避するこ
とができる。
【0072】図6は、車両20のドアをアンロックすべ
く、本実施例において車両ECU22が実行する制御ル
ーチンの一例のフローチャ−トを示す。図6に示すルー
チンは、その処理が終了するごとに起動されるルーチン
である。図6に示すルーチンが起動されると、まずステ
ップ140の処理が実行される。
【0073】ステップ140では、入力端子22bに入
力される信号の状態を判定する時期にあるか否か、具体
的には、出力端子22aから出力ハイ信号が出力された
か否かが判別される。本ステップ140の処理は、出力
端子22aから出力ハイ信号が出力されたと判別される
まで繰り返し実行される。その結果、肯定判定がなされ
た場合は、次にステップ142の処理が実行される。
【0074】ステップ142では、入力端子22bに入
力ロー信号が現れたか否かが判別される。入力端子22
bに入力ハイ信号が現れた場合は、ドアアウタハンドル
24が操作されていないと判断できる。従って、かかる
判別がなされた場合は、次に上記ステップ140の処理
が実行される。一方、入力端子22bに入力ロー信号が
現れた場合は、ドアアウタハンドル24が操作されたと
判断できる。従って、かかる判別がなされた場合は、次
にステップ144の処理が実行される。
【0075】ステップ144では、アンテナ50からリ
クエスト信号を送信する処理が実行される。
【0076】ステップ146では、リクエスト信号に応
答して携帯機60がレスポンス信号を発し、そのレスポ
ンス信号をアンテナ50で受信したか否かが判別され
る。その結果、携帯機60の発したレスポンス信号が受
信されたと判別された場合は、次にステップ148の処
理が実行される。一方、携帯機60がレスポンス信号を
送信せず、レスポンス信号が受信されなかったと判別さ
れた場合は、次にステップ150の処理が実行される。
【0077】ステップ148では、レスポンス信号のI
Dコードがメモリに記憶されている車両20のIDコー
ドに一致するか否かが判別される。その結果、両者が一
致しない場合は、レスポンス信号を発した携帯機60が
車両20に対応していないと判断でき、この場合は、車
両20のドアをアンロックすることは適切でない。従っ
て、かかる判別がなされた場合は、次にステップ150
の処理が実行される。ステップ150では、リクエスト
信号発生カウンタYをインクリメントする処理が実行さ
れる。尚、リクエスト信号発生カウンタYは、入力端子
22bに入力された信号が入力ハイ信号から入力ロー信
号に切り換わった後に、リクエスト信号が送信された回
数を計数するためのカウンタである。
【0078】ステップ152では、リクエスト信号発生
カウンタYの計数値が所定値Y0に達しているか否かが
判別される。尚、所定値Y0は、リクエスト信号が最大
限連続して送信される回数であり、例えば5回に設定さ
れている。その結果、Y=Y0が成立しないと判別され
た場合は、次に上記ステップ144において再びリクエ
スト信号が送信される。一方、Y=Y0が成立すると判
別された場合は、次に上記ステップ140以降の処理が
実行される。
【0079】また、上記ステップ148においてレスポ
ンス信号のIDコードが所望のIDコードに一致する場
合は、レスポンス信号を発した携帯機60が車両20に
対応していると判断できる。従って、上記ステップ14
8でかかる判別がなされた場合は、次にステップ154
の処理が実行される。
【0080】ステップ154では、車両20のドアをア
ンロックすべく、ドアコントロールモータ54へ指令信
号を供給する処理が実行される。本ステップ154の処
理が実行されると、以後、車両20のドアロックが解除
され、車両20への搭乗が可能となる。本ステップ15
4の処理が終了すると、今回のルーチンが終了される。
【0081】上記の処理によれば、出力端子22aから
の出力ハイ信号に対して入力端子22bに入力ロー信号
が現れたことによりドアアウタハンドル24が操作され
たと判断された場合、以後の入力端子22bの信号の状
態にかかわらず、リクエスト信号を所定複数回(5回)
送信することができる。従って、本実施例によれば、仮
に車両20と携帯機60との通信状態が劣悪であって
も、携帯機60にリクエスト信号が受信される可能性が
高くなり、リクエスト信号の送信が適正に行われること
となる。この点、本実施例においては、車両20と携帯
機60との通信の信頼性の向上が図られている。
【0082】また、上記の処理によれば、携帯機60か
らのレスポンス信号のIDコードが所望のIDコードに
一致する場合は、以後、リクエスト信号の送信が停止さ
れる。すなわち、本実施例においては、不必要にリクエ
スト信号の送信が行われることは回避される。このた
め、本実施例によれば、リクエスト信号の送信による電
力消費の悪化を防止することが可能となっている。
【0083】次に、上記図1、図2、及び図6と共に、
図7及び図8を参照して、本発明の第3実施例について
説明する。
【0084】本実施例のシステムは、上記図1及び図2
に示す構成において、車両ECU22に図8に示すルー
チンを実行させることにより実現される。
【0085】図7は、本実施例のシステムの動作を説明
するためのタイムチャートを示す。図7(A)にはドア
ハンドルスイッチ26のオン・オフ状態が、図7(B)
には出力端子22aの出力状態が、図7(C)には入力
端子22bの入力状態が、また、図7(D)にはリクエ
スト信号の発生状態が、それぞれ示されている。
【0086】図7に示す如く、ドアアウタハンドル24
が開放されたオフ状態から接地されたオン状態になる
と、出力端子22aからの出力ハイ信号に対して入力端
子22bに入力ロー信号が現れる。この場合には、ドア
アウタハンドル24が操作されたと判定され、車両20
側からリクエスト信号が送信される。そして、かかる事
態が所定複数回(図7においては10回)連続して生じ
た場合は、以後、入力端子22bに入力ロー信号が現れ
ても、車両20側からのリクエスト信号の送信が停止さ
れる。このため、本実施例によれば、ドアアウタハンド
ル24の操作が長期間に渡って継続する場合、或いは、
ドアハンドルスイッチ26等に故障が生じている場合に
も、不必要にリクエスト信号の送信が行われるのを回避
することができる。
【0087】また、上記の如くリクエスト信号の送信が
停止された状況下で、出力ハイ信号に対して入力端子2
2bに入力ハイ信号が現れた場合は、該リクエスト信号
の送信の停止が解除される。リクエスト信号の送信の停
止が解除されると、以後、出力ハイ信号に対して入力端
子22bに入力ロー信号が現れた場合には、再びリクエ
スト信号の送信が行われることとなる。このため、本実
施例によれば、リクエスト信号の送信が一旦停止されて
も、確実に車両20と携帯機60との通信を確保するこ
とができる。
【0088】図8は、車両20のドアをアンロックすべ
く、本実施例において車両ECU22が実行する制御ル
ーチンの一例のフローチャートを示す。尚、図8におい
て、上記図6に示すステップと同一の処理を実行するス
テップについては、同一の符号を付してその説明を省略
する。すなわち、図8に示すルーチンにおいては、ステ
ップ146でレスポンス信号が受信されなかった場合、
または、ステップ148でレスポンス信号のIDコード
が所望のIDコードに一致しなかった場合、次にステッ
プ160の処理が実行される。
【0089】ステップ160では、入力ロー信号入力カ
ウンタZをインクリメントする処理が実行される。尚、
入力ロー信号入力カウンタZは、出力ハイ信号に対して
入力端子22bに入力ロー信号が連続して現れた回数を
計数するためのカウンタである。
【0090】ステップ162では、入力ロー信号入力カ
ウンタZの計数値が所定値Z0に達しているか否かが判
別される。尚、所定値Z0は、入力ロー信号が最大限連
続して現れる回数であり、例えば10回に設定されてい
る。その結果、Z=Z0が成立しないと判別された場合
は、次に上記ステップ140以降の処理が実行される。
【0091】また、上記ステップ142で入力端子22
bに入力ハイ信号が現れた場合は、次にステップ164
の処理が実行される。ステップ164では、入力ロー信
号入力カウンタZを“0”にリセットする処理が実行さ
れる。このため、入力ロー信号入力カウンタZには、出
力ハイ信号に対して入力ロー信号が連続して現れた回数
が計数される。
【0092】また、上記ステップ162においてZ=Z
0が成立すると判別された場合は、以後、リクエスト信
号の送信を行う必要がない。従って、かかる判別がなさ
れた場合は、次にステップ166の処理が実行される。
【0093】ステップ166では、上記ステップ140
と同様に、入力端子22bに入力される信号の状態を判
定する時期にあるか否か、具体的には、出力端子22a
から出力ハイ信号が出力されたか否かが判別される。本
ステップ166の処理は、上記の条件が成立すると判別
されるまで繰り返し実行される。その結果、肯定判定が
なされた場合は、次にステップ168の処理が実行され
る。
【0094】ステップ168では、入力端子22bに入
力ハイ信号が現れたか否かが判別される。その結果、入
力端子22bに入力ロー信号が現れたと判別された場合
は、上記ステップ166の処理が繰り返し実行される。
一方、入力端子22bに入力ハイ信号が現れたと判別さ
れた場合は、次にステップ170の処理が実行される。
【0095】ステップ170では、入力ロー信号入力カ
ウンタZを“0”にリセットする処理が実行される。本
ステップ170の処理が終了すると、次に上記ステップ
140以降の処理が再び実行される。
【0096】上記の処理によれば、出力端子22aから
の出力ハイ信号に対して入力端子22bに入力ロー信号
が継続して現れている場合は、リクエスト信号の送信が
所定複数回連続して行われた後に、その送信を停止する
ことができる。この場合には、リクエスト信号が所定複
数回(10回)連続して送信された後は、入力端子22
bに入力ロー信号が現れても、すなわち、ドアアウタハ
ンドル24が操作されても、リクエスト信号の送信が行
われることはない。このため、本実施例によれば、ドア
アウタハンドル24の操作が長期間に渡って継続する場
合やドアハンドルスイッチ26等に故障が生じている場
合にも、不必要にリクエスト信号が送信されるのを回避
することができる。これにより、リクエスト信号の送信
による電力消費の悪化を防止することが可能となってい
る。
【0097】また、上記の処理によれば、リクエスト信
号の送信が停止された後に、入力端子22bに入力ハイ
信号が現れた場合、その送信の停止を解除することがで
きる。このため、本実施例によれば、リクエスト信号の
送信が一旦停止された場合にも、確実に車両20と携帯
機60との通信を確保することができる。従って、本実
施例の装置によれば、リクエスト信号の送信が停止され
ても乗員が何ら復帰操作を行う必要がないので、利便性
の向上が図られることとなる。
【0098】尚、本実施例においては、出力ハイ信号に
対して入力端子22bに入力ロー信号があまりにも長期
間に渡って現れた場合、ドアハンドルスイッチ26等の
オン状態が継続する故障が想定されるため、その旨を車
両20の表示部に表示することとしてもよい。かかる表
示が行われれば、乗員は、携帯機60や車両20の送受
信部52の故障と、車両20のスイッチ検出部28の故
障とを区別して把握することができるので、その故障部
位を適切かつ迅速に修理することができることとなる。
【0099】尚、上記の第3実施例においては、車両E
CU22が、上記ステップ162の処理を行った後にス
テップ140以降の処理を行わず、ステップ166及び
168の処理を実行することにより特許請求の範囲に記
載された「コード要求信号送信停止手段」が実現されて
いる。
【0100】ところで、上記の第3実施例においては、
リクエスト信号の送信が停止された状況下で、出力ハイ
信号に対して入力端子22bに入力ハイ信号が現れた場
合は、直ちにリクエスト信号の送信の停止を解除するこ
ととしているが、入力ハイ信号がある程度長期間に渡っ
て複数回現れた場合に、リクエスト信号の送信の停止を
解除することとしてもよい。
【0101】次に、上記図6及び図8と共に、図9を参
照して、本発明の第4実施例について説明する。
【0102】本実施例のシステムは、車両ECU22
に、上記図8に示すルーチンに代えて、図9に示すルー
チンを実行させることにより実現される。
【0103】図9は、車両20のドアをアンロックすべ
く、本実施例において車両ECU22が実行する制御ル
ーチンの一例のフローチャートを示す。尚、図9におい
て、上記図6及び図8に示すステップと同一の処理を実
行するステップについては、同一の符号を付してその説
明を省略する。すなわち、図9に示すルーチンにおいて
は、ステップ142で入力端子22bに入力ロー信号が
現れたと判別された後に、ステップ180の処理が実行
される。
【0104】ステップ180では、リクエスト信号発生
禁止フラグFragがセットされているか否かが判別さ
れる。リクエスト信号発生禁止フラグFragは、出力
ハイ信号に対して入力端子22bに入力ロー信号が継続
して現れたことによりリクエスト信号が所定複数回連続
して送信されたか否かを表すためのフラグである。その
結果、リクエスト信号発生禁止フラグFragがセット
されていないと判別された場合は、上記ステップ144
においてリクエスト信号を送信する処理が実行される。
【0105】また、上記ステップ162においてZ=Z
0が成立すると判別された場合は、以後、リクエスト信
号の送信を行う必要がない。従って、本実施例において
かかる判別がなされた場合は、次にステップ182の処
理が実行される。
【0106】ステップ182では、リクエスト信号発生
禁止フラグFragをセットする処理が実行される。本
ステップ182の処理が終了すると、次に上記ステップ
140以降の処理が実行される。
【0107】一方、上記ステップ180においてリクエ
スト信号発生禁止フラグFragがセットされていると
判別された場合は、上記ステップ144の処理が実行さ
れることはなく、再び上記ステップ140の処理が実行
される。
【0108】そして、上記ステップ142において入力
端子22bに入力ロー信号が現れずに入力ハイ信号が現
れた場合は、入力ロー信号の継続が終了し、ドアアウタ
ハンドル24が操作されなくなったと判断できる。この
場合には、リクエスト信号の送信を停止する必要がな
い。従って、かかる判別がなされた場合は、次にステッ
プ184の処理が実行される。
【0109】ステップ184では、入力ロー信号入力カ
ウンタZを“0”にすると共に、リクエスト信号発生禁
止フラグFragをリセットする処理が実行される。本
ステップ184の処理が実行されると、以後、リクエス
ト信号が送信され得ることとなる。本ステップ184の
処理が終了すると、再び上記ステップ140の処理が実
行される。
【0110】上記の処理によれば、上記第3実施例の場
合と同様に、出力端子22aからの出力ハイ信号に対し
て入力端子22bに入力ロー信号が継続して現れている
場合は、リクエスト信号の送信が所定複数回連続して行
われた後に、その送信を停止することができると共に、
リクエスト信号の送信が停止された後に、入力端子22
bに入力ハイ信号が現れた場合、その送信の停止を解除
することができる。このため、本実施例においても、上
記第3実施例の場合と同様の効果を得ることが可能とな
っている。
【0111】尚、上記の第4実施例においては、車両E
CU22が、上記ステップ162、180、及び182
の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載され
た「コード要求信号送信停止手段」が実現されている。
【0112】次に、上記図1、図2、及び図6と共に、
図10を参照して、本発明の第5実施例について説明す
る。
【0113】本実施例のシステムは、上記図1及び図2
に示す構成において、車両ECU22に図10に示すル
ーチンを実行させることにより実現される。
【0114】ところで、携帯機60の故障やバッテリ不
足等に起因して、所定のIDコードを有しないレスポン
ス信号が送信される場合、或いは、携帯機60がレスポ
ンス信号を送信することができない場合がある。すなわ
ち、リクエスト信号の送信が何回行われてもレスポンス
信号のIDコードが所望のIDコードに一致しない場合
や、レスポンス信号自体を車両20側が受信できない場
合は、携帯機60の故障やバッテリ不足等が生じている
と考えられる。かかる状況下においては、ドアアウタハ
ンドル24が操作されたことにより車両20側からリク
エスト信号が送信されても、車両20側は、レスポンス
信号のIDコードを正常に照合することができず、ドア
をアンロックさせることができなくなる。従って、かか
る事態が生じた場合には、ドアアウタハンドル24が操
作されてもリクエスト信号の送信を禁止することが、電
力消費の悪化を防止するうえでは有効となる。
【0115】そこで、本実施例のシステムは、携帯機6
0の故障等が生じていると判断できる場合には、車両2
0側からのリクエスト信号の送信を禁止する点に特徴を
有している。尚、携帯機60の故障等は、ドアアウタハ
ンドル24の操作が短期間のうちに所定複数回行われた
ことによりリクエスト信号が所定複数回送信されても、
一度もIDコードが一致せず、又は、レスポンス信号が
車両20に受信されない場合に把握される。
【0116】図10は、車両のドアをアンロックすべく
実行される制御ルーチンの一例のフローチャートを示
す。尚、図10において、上記図6に示すステップと同
一の処理を実行するステップについては、同一の符号を
付してその説明を省略する。すなわち、図10に示すル
ーチンにおいては、ステップ142で入力端子22bに
入力ロー信号が現れたと判別された後、次にステップ2
00の処理が実行される。
【0117】ステップ200では、前回の処理時から今
回の処理時にかけて、入力端子22bに入力された信号
が入力ハイ信号から入力ロー信号に切り換わったもので
あるか否かが判別される。その結果、肯定判定がなされ
た場合は、ドアアウタハンドル24の操作が開始された
と判断でき、この場合には、次にステップ202の処理
が実行される。一方、否定判定がなされた場合、すなわ
ち、入力ロー信号が継続している場合は、ステップ20
2の処理はジャンプされて、次に上記ステップ144の
処理が実行される。
【0118】ステップ202では、操作回数カウンタS
をインクリメントする処理が実行される。操作回数カウ
ンタSは、ドアロック後の、ドアアウタハンドル24が
操作されていない状態から操作された状態へ移行した回
数、すなわち、ドアアウタハンドル24の操作回数を計
数するためのカウンタである。本ステップ202の処理
が終了すると、次に上記ステップ144においてリクエ
スト信号を送信する処理が実行される。
【0119】また、ステップ152においてY=Y0が
成立すると判別された場合は、次にステップ204の処
理が実行される。
【0120】ステップ204では、所定時間(例えば1
0分)内に操作回数カウンタSの計数値が所定値S0に
達しているか否かが判別される。尚、所定値S0は、携
帯機60の故障等に起因してレスポンス信号の照合が行
えないと判断できるドアアウタハンドル24の最小の操
作回数であり、予め例えば10回に設定されている。そ
の結果、S=S0が成立しないと判別された場合は、次
に上記ステップ140以降の処理が実行される。一方、
S=S0が成立する場合は、10分内にドアアウタハン
ドル24が10回操作されたと判断でき、以後、リクエ
スト信号の送信を行うことは適切でない。従って、S=
S0が成立すると判別された場合には、次にステップ2
06の処理が実行される。
【0121】ステップ206では、上記ステップ140
と同様に、入力端子22bに入力される信号の状態を判
定する時期にあるか否かが判別される。本ステップ20
6の処理は、上記の条件が成立すると判別されるまで繰
り返し実行される。その結果、肯定判定がなされた場合
は、次にステップ208の処理が実行される。
【0122】ステップ208では、入力端子22bに入
力ハイ信号が現れたか否かが判別される。その結果、入
力端子22bに入力ハイ信号が現れたと判別された場合
は、次にステップ210の処理が実行される。
【0123】ステップ210では、前回の処理時から今
回の処理時にかけて、入力端子22bに入力された信号
が入力ロー信号から入力ハイ信号に切り換わったもので
あるか否かが判別される。その結果、肯定判定がなされ
た場合は、ドアアウタハンドル24の操作が行われなく
なったと判断でき、この場合には、次にステップ212
の処理が実行される。一方、否定判定がなされた場合、
すなわち、入力ハイ信号が継続している場合は、ステッ
プ212の処理はジャンプされて、次に上記ステップ2
14の処理が実行される。
【0124】ステップ212では、タイマt2をリセッ
ト起動する処理が実行される。タイマt2は、入力端子
22bに入力された信号が入力ロー信号から入力ハイ信
号に切り換わった後の時間を計数するためのタイマであ
る。
【0125】尚、上記ステップ208において入力端子
22bに入力ハイ信号が現れなかった、すなわち、入力
ロー信号が現れたと判別された場合には、ステップ21
6においてタイマt2の計数値がリセットされる。そし
て、かかるステップ216の処理が終了すると、次に上
記ステップ206の処理が実行される。
【0126】ステップ214では、タイマt2の計数値
が所定時間t20以上となっているか否かが判別される。
尚、所定時間t20は、予め例えば1時間に設定されてい
る。t2>t20が成立しないと判別された場合は、次に
上記ステップ206の処理が再び実行される。一方、t
2>t20が成立する場合は、入力端子22bに入力ハイ
信号が長期間継続して現れていると判断することができ
る。かかる判別がなされた場合は、次に上記ステップ1
40以降の処理が実行される。
【0127】上記の処理によれば、所定時間(10分)
内にドアアウタハンドル24の操作が所定複数回(10
回)行われたことにより、リクエスト信号の送信が所定
複数回(5連続*10回=50回)行われた場合は、以
後のリクエスト信号の送信を禁止することができる。す
なわち、リクエスト信号の送信が所定複数回行われた後
には、入力端子22bに入力ロー信号が現れても、すな
わち、ドアアウタハンドル24が操作されても、リクエ
スト信号の送信が行われることはない。このため、本実
施例によれば、携帯機60の故障やバッテリ不足等が生
じた場合にも、不必要にリクエスト信号が送信されるの
を回避することができ、その結果、リクエスト信号の送
信による電力消費の悪化を防止することが可能となって
いる。
【0128】また、本実施例においては、ドアアウタハ
ンドル24の操作が所定複数回行われ、リクエスト信号
の送信が何回も行われたにもかかわらず一度もレスポン
ス信号のIDコードが一致しない場合には、以後のリク
エスト信号の送信が禁止される。上記の如くレスポンス
信号のIDコードが一致しない事態は、車両20に対応
する携帯機60を携帯しない者がドアアウタハンドル2
4を何回も操作した場合にも生じ得る。従って、正規の
乗員以外の者がドアアウタハンドル24の操作を所定複
数回行った場合にも、リクエスト信号の送信が禁止され
ることとなる。この場合には、車両20のドアをアンロ
ックすることが困難となるので、本実施例によれば、車
両20の防盗性の向上も図られることとなる。
【0129】尚、所定時間内にドアアウタハンドル24
の操作が所定複数回行われた場合、その旨を車両20の
表示部に表示することとしてもよい。かかる表示が行わ
れれば、乗員は、携帯機60の故障やバッテリ不足を認
識することができ、あるいは、他人がドアアウタハンド
ル24を操作したことを認識することができることとな
る。
【0130】また、上記の処理によれば、リクエスト信
号の送信が禁止された後に、入力端子22bに入力ハイ
信号が長期間に渡って継続して現れた場合には、その送
信の禁止を解除することができる。このため、本実施例
によれば、リクエスト信号の送信が一旦停止された場合
にも、確実に車両20と携帯機60との通信を確保する
ことができる。従って、本実施例の装置によれば、リク
エスト信号の送信が停止されても乗員が何ら復帰操作を
行う必要がないので、利便性の向上が図られることとな
る。
【0131】尚、上記の第5実施例においては、車両E
CU22が、上記ステップ204の処理を行った後にス
テップ140以降の処理を行わず、ステップ206〜2
14の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載
された「コード要求信号送信禁止手段」が実現されてい
る。
【0132】次に、上記図1、図2、及び図6と共に、
図11を参照して、本発明の第6実施例について説明す
る。
【0133】上記した第2実施例では、車両20側は、
ドアアウタハンドル24が操作されたことによりリクエ
スト信号を送信する。そして、そのリクエスト信号に応
答して携帯機60の発したレスポンス信号のIDコード
が、車両ECU22のメモリに記憶されているIDコー
ドに一致する場合、その後直ちにドアがアンロックされ
るようにドアコントロールモータ54を駆動する。
【0134】しかしながら、ドアアウタハンドル24が
操作された状態では、IDコードが一致した後直ちにド
アコントロールモータ54が駆動されても、車両20の
ドアをアンロックする機構の制約に起因して、そのドア
がアンロックされない事態、あるいは、ドアはアンロッ
クされてもドアが開かない事態が生ずる場合がある。従
って、かかる事態を回避するうえでは、IDコードの一
致後に直ちにドアをアンロックさせることは適切でな
く、ドアアウタハンドル24が操作されなくなった後に
ドアをアンロックさせることが有効である。
【0135】そこで、本実施例のシステムは、レスポン
ス信号のIDコードが所望のIDコードに一致した後、
ドアアウタハンドル24の操作が解除されるまではドア
コントローラモータ54を駆動させず、その操作が解除
された場合に初めてドアコントロールモータ54を駆動
させる点に特徴を有している。
【0136】図11は、上記の機能を実現すべく、本実
施例において車両ECU22が実行する制御ルーチンの
一例のフローチャートを示す。尚、図11において、上
記図6に示すステップと同一の処理を実行するステップ
については、同一の符号を付してその説明を省略する。
すなわち、図11に示すルーチンにおいては、ステップ
148でレスポンス信号のIDコードが所望のIDコー
ドに一致した後に、ステップ240の処理が実行され
る。
【0137】ステップ240では、車室外に設けられた
告知ランプ56を一定時間点滅させる処理が実行され
る。本ステップ240の処理が実行されると、車外の乗
員に車両20と携帯機60との通信が正常に行われ、車
両20のドアがアンロックされ得る状態にあることが乗
員に提示されることとなる。本ステップ240の処理が
終了すると、次にステップ242の処理が実行される。
【0138】ステップ242では、入力端子22bに入
力ハイ信号が現れたか否かが判別される。入力端子22
bに入力ロー信号が現れている場合は、ドアアウタハン
ドル24の操作が継続していると判断できるので、ドア
がアンロックされるようにドアコントロールモータ54
を駆動することは適切でない。従って、かかる判別がな
された場合は、本ステップ242の処理が繰り返し実行
される。そして、入力端子22bに入力ハイ信号が現れ
た場合は、ドアアウタハンドル24が操作されていない
と判断できる。この場合には、ドアがアンロックされる
ようにドアコントロールモータ54を駆動しても、その
機構の制約に起因してドアがアンロックされない事態が
生ずることはない。従って、かかる判別がなされた場合
は、上記ステップ154においてドアコントロールモー
タ54が駆動される。
【0139】上記の処理によれば、レスポンス信号のI
Dコードが所望のIDコードに一致した後、ドアアウタ
ハンドル24が操作されなくなった時点で、ドアがアン
ロックされるようにドアコントロールモータ54を駆動
することができる。このため、本実施例によれば、レス
ポンス信号のIDコードが所望のIDコードに一致した
場合には、ドアをアンロックさせる機構の制約に起因し
てドアがアンロックされない事態を回避することがで
き、確実にドアをアンロックさせることが可能となる。
【0140】本実施例においては、レスポンス信号のI
Dコードが一致した時期と、ドアがアンロックされる時
期とに時間差が生ずる。このように時間差が生ずると、
車両20に乗車する乗員は、車両20と携帯機60との
通信が適正に行われ、IDコードの照合が完了したのか
否かを認識することができないおそれがある。しかしな
がら、本実施例においては、レスポンス信号のIDコー
ドが所望のIDコードに一致した場合、告知ランプ56
が一定時間点滅される。このため、本実施例によれば、
乗員に車両20と携帯機60との通信が正常に行われた
か否かを認識させることが可能となっている。
【0141】また、告知ランプ56の点滅により車両2
0と携帯機60との通信が正常に行われたか否かが認識
されれば、乗員は、ドアアウタハンドル24の操作が解
除されてもよい時期を把握することができる。このた
め、本実施例においては、乗員に対してドアアウタハン
ドル24の操作の解除を促し、ドアのアンロック処理を
速やかに完了させることが可能となっている。
【0142】尚、上記の第6実施例においては、車両E
CU22が、レスポンス信号のIDコードがメモリに記
憶されたIDコードに一致するか否かに基づいてドアコ
ントロールモータ54を駆動することにより特許請求の
範囲に記載された「ドア解錠制御手段」が、上記ステッ
プ240の処理を実行することにより特許請求の範囲に
記載された「照合結果報知手段」が、それぞれ実現され
ている。
【0143】ところで、上記の第6実施例においては、
レスポンス信号のIDコードが所望のIDコードに一致
した場合に、車室外に設けられた方向指示ランプとして
機能する告知ランプ56を一定時間点滅させることとし
ているが、本発明はこれに限定されるものではなく、別
途設けられたランプを点灯・点滅させたり、ブザーを警
報させたり、あるいは、携帯機60を振動させたり発光
させることとしてもよい。
【0144】次に、上記図1と共に、図12乃至図14
を参照して、本発明の第7実施例について説明する。
【0145】図12は、本実施例の車載機器遠隔制御シ
ステムのシステム構成図を示す。尚、図12において、
上記図1に示す構成部分と同一の部分については、同一
の符号を付してその説明を省略する。
【0146】図12に示す如く、本実施例のシステム
は、車両80に搭載される車両ECU82を備えてお
り、車両ECU82により制御される。車両80は、乗
員が搭乗時や荷役の出し入れ時に手動操作するドアアウ
タハンドル84を備えている。ドアアウタハンドル84
の可動部には、ドアアウタハンドル84の操作位置、す
なわち、ドアアウタハンドル84の初期位置からの操作
ストロークに応じた電気信号を発生する位置センサ86
が配設されている。位置センサ86の出力信号は、車両
ECU82に供給されている。車両ECU82は、位置
センサ86の出力信号に基づいてドアアウタハンドル8
4の操作位置を検出し、そのドアアウタハンドル84の
初期位置からの操作ストロークを検出する。
【0147】車両ECU82には、例えば油圧を動力源
としてドアアウタハンドル84に反力を付与する反力発
生機構88が接続されている。反力発生機構88は、車
両ECU82からの指令信号に応じた反力をドアアウタ
ハンドル84に付与する。車両ECU82は、位置セン
サ86の出力信号に基づいて検出したドアアウタハンド
ル84の操作ストロークに応じた指令信号を反力発生機
構88に供給する。従って、ドアアウタハンドル84に
は、その操作ストロークに応じた反力が付与されること
となる。
【0148】図13は、本実施例におけるドアアウタハ
ンドル84の初期位置からの操作ストロークと反力発生
機構88の発生反力との関係を表した図を示す。図13
に示す如く、ドアアウタハンドル84の操作ストローク
が第1ストロークL1に達するまでは、反力発生機構8
8は、ドアアウタハンドル84に第1反力N1を付与す
る。そして、操作ストロークが第1ストロークL1を超
えると、反力発生機構88は、ドアアウタハンドル84
に、第1反力N1に比して所定値以上大きな第2反力N2
を付与する。すなわち、ドアアウタハンドル84を操作
するのに必要な力Nは、操作初期には比較的小さく、一
方、その操作が所定の位置を越えた場合には比較的大き
くなる。
【0149】上記のシステムにおいて、ドアアウタハン
ドル84の操作ストロークが第1ストロークL1に達し
ていない場合は、車両80側がリクエスト信号を送信す
ることはない。一方、ドアアウタハンドル84の操作ス
トロークが第1ストロークL1に達すると、車両80側
がリクエスト信号を送信する。車両80側は、そのリク
エスト信号に応答して携帯機60の発したレスポンス信
号を受信した場合、そのレスポンス信号に含まれるID
コードを、自己のメモリに記憶されているIDコードと
照合する。そして、両者が一致する場合は、告知ランプ
56へ指令信号を供給すると共に、ドアコントロールモ
ータ54へ指令信号を供給する。
【0150】このように、本実施例において、車両EC
U82は、ドアアウタハンドル84の操作ストロークが
第1ストロークL1に達した場合にリクエスト信号を送
信し、そのリクエスト信号に応答して携帯機60が発し
たレスポンス信号のコード内容に基づいて、車両80の
ドアが解錠されるようにドアコントロールモータ54を
制御する。従って、本実施例によれば、リクエスト信号
の送信による電力消費を低減しつつ、車両80と携帯機
60との通信により車両80のドアを非接触で遠隔的に
解錠することが可能となる。
【0151】また、本実施例において、車両80は、ド
アアウタハンドル84の操作ストロークが第1ストロー
クL1に比して大きい第2ストロークL2に達した場合に
ドアを開けるラッチ機構を有している。すなわち、乗員
は、ドアアウタハンドル84を第2ストロークL2が実
現されるまで操作することにより車両80のドアを開け
ることが可能となる。
【0152】すなわち、本実施例においては、ドアアウ
タハンドル84の操作ストロークが第1ストロークL1
に達した場合にドアをアンロックすべくリクエスト信号
が送信され、また、ドアアウタハンドル84の操作スト
ロークが第2ストロークL2に達した場合に車両80の
ドアが開く。すなわち、リクエスト信号が送信される第
1ストロークL1は、ドアが開く第2ストロークL2に比
して小さいため、車両80のドアが開く前にリクエスト
信号の送信が行われることになる。
【0153】このため、ドアが開く前、具体的には、ド
アアウタハンドル84の操作ストロークが第2ストロー
クL2に達する前に、携帯機60がリクエスト信号に応
答してレスポンス信号を送信し、車両20側がそのレス
ポンス信号の照合を完了すれば、ドアが開く前にそのド
アをアンロックさせることが可能となる。ドアが開く前
にドアコントロールモータ54へ指令信号が供給される
場合は、ドアは、アンロックする機構の制約を受けるこ
となく確実にアンロックされる。
【0154】このように、ドアアウタハンドル84の操
作が開始された後、ドアが開く前にアンロックされ、そ
の後にドアが開く構成によれば、乗員は、ドアアウタハ
ンドル84を初期位置から一度操作するのみで、ドアを
開けることが可能となる。従って、本実施例によれば、
リクエスト信号の送信による電力消費を低減しつつ、車
両80と携帯機60との通信により車両80のドアを非
接触で遠隔的に解錠する機構を、利便性を損なうことな
く実現することができる。
【0155】また、上述の如く、本実施例においては、
ドアアウタハンドル84の操作ストロークが第1ストロ
ークL1に達した場合にリクエスト信号が送信され、操
作ストロークが第2ストロークL2に達した場合に車両
80のドアが開く。乗員がドアアウタハンドル84を操
作するのに必要な力Nは、ドアアウタハンドル84の操
作ストロークが第1ストロークL1を超えるまでは小さ
く(N=N1)、それを越えた場合に大きくなる(N=
N2>N1)。かかる構成において、乗員がドアアウタハ
ンドル84を操作するのに必要な力Nは、リクエスト信
号が送信される場合とドアが開く場合とで異なる。
【0156】このため、本実施例においては、乗員に、
ドアアウタハンドル84の操作ストロークが、リクエス
ト信号が送信される第1ストロークL1に達したこと
と、ドアが開く第2ストロークL2に達したこととを区
別して認識させることができる。従って、本実施例によ
れば、ドアがロックされている車両80への搭乗時に、
乗員にドアアウタハンドル84の操作を適正に行わせる
ことが可能となる。
【0157】尚、上記の第7実施例においては、第1ス
トロークL1が特許請求の範囲に記載された「第1の所
定ストローク」に、第2ストロークL2が特許請求の範
囲に記載された「第2の所定ストローク」に、ドアアウ
タハンドル84に付与される操作ストロークに応じた第
1及び第2反力N1,N2が特許請求の範囲に記載された
「荷重」に、それぞれ相当している。
【0158】車両ECU82が、ドアアウタハンドル8
4の操作ストロークが第1ストロークL1に達した場合
にアンテナ50からリクエスト信号を送信することによ
り特許請求の範囲に記載された「コード要求信号送信手
段」が、アンテナ50で携帯機60の発したレスポンス
信号を受信することにより特許請求の範囲に記載された
「コード応答信号受信手段」が、レスポンス信号のID
コードがメモリに記憶されたIDコードに一致するか否
かに基づいてドアコントロールモータ54を駆動するこ
とにより特許請求の範囲に記載された「ドア解錠制御手
段」が、それぞれ実現されている。
【0159】ところで、上記の第7実施例においては、
ドアアウタハンドル84の操作ストロークに対して該ド
アアウタハンドル84に発生させる反力を、図13に示
す如く変化させることとしているが、図14に示す如く
変化させることとしてもよい。要は、ドアアウタハンド
ル84の操作ストロークが、リクエスト信号が発生され
る第1ストロークL1に達した場合と、ドアが開く第2
ストロークL2に達した場合とで、そのドアアウタハン
ドル84に付与される反力が大きく異なっていればよ
い。
【0160】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、所定の条件が所定回数連続して成立する場合に携帯
機の応答を要求するコード要求信号を送信することで、
コード要求信号の送信を適正に行うことができる。
【0161】請求項2記載の発明によれば、コード要求
信号を送信するための条件としての所定の条件が所定回
数連続して成立するか否かの判定を短期間で行うことが
できる。
【0162】
【0163】
【0164】
【0165】請求項記載の発明によれば、ドアアウタ
ハンドルが操作された場合にコード要求信号が送信され
るシステムにおいて適用することができる。
【0166】
【0167】
【0168】
【0169】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である車載機器遠隔制御装
置のシステム構成図である。
【図2】本実施例のスイッチ検出部の回路構成図であ
る。
【図3】本実施例の車載機器遠隔制御装置の動作を説明
するためのタイムチャートである。
【図4】本実施例において、リクエスト信号を送信すべ
く実行される制御ルーチンの一例のフローチャートであ
る。
【図5】本発明の第2実施例の車載機器遠隔制御装置の
動作を説明するためのタイムチャートである。
【図6】本実施例において、車両のドアをアンロックす
べく実行される制御ルーチンの一例のフローチャートで
ある。
【図7】本発明の第3実施例の車載機器遠隔制御装置の
動作を説明するためのタイムチャートである。
【図8】本実施例において、車両のドアをアンロックす
べく実行される制御ルーチンの一例のフローチャートで
ある。
【図9】本発明の第4実施例において、車両のドアをア
ンロックすべく実行される制御ルーチンの一例のフロー
チャートである。
【図10】本発明の第5実施例において、車両のドアを
アンロックすべく実行される制御ルーチンの一例のフロ
ーチャートである。
【図11】本発明の第6実施例において、車両のドアを
アンロックすべく実行される制御ルーチンの一例のフロ
ーチャートである。
【図12】本発明の第7実施例である車載機器遠隔制御
装置のシステム構成図である。
【図13】本実施例におけるドアアウタハンドルの初期
位置からの操作ストロークと反力発生機構の発生反力と
の関係を表した図である。
【図14】本実施例の変形例におけるドアアウタハンド
ルの初期位置からの操作ストロークと反力発生機構の発
生反力との関係を表した図である。
【符号の説明】
20,80 車両 22,82 車両用電子制御ユニット(車両ECU) 24,84 ドアアウタハンドル 26 ドアハンドルスイッチ 54 ドアコントロールモータ 60 携帯機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 49/00 - 49/04 E05B 65/12 - 65/42 B60R 25/00 - 25/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯機の応答を要求するコード要求信号
    を送信するコード要求信号送信手段と、前記コード要求
    信号に応答して携帯機が発するコード応答信号を受信す
    るコード応答信号受信手段と、前記コード応答信号受信
    手段により受信された前記コード応答信号のコード内容
    が所望のコード内容に一致するか否かに基づいて所定の
    車載機器を制御する機器制御手段と、を備える車載機器
    遠隔制御装置において、 所定周期ごとに所定の条件が成立するか否かを判別する
    条件成立判別手段を備え、 前記コード要求信号送信手段は、前記所定の条件が所定
    回数連続して成立した場合に前記コード要求信号を送信
    すると共に、 前記条件成立判別手段により前記所定の条件が成立しな
    いと判定された後に前記所定の条件が成立すると判定さ
    れた場合、前記所定周期を短くする周期変更手段を備え
    ことを特徴とする車載機器遠隔制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車載機器遠隔制御装置に
    おいて、 前記所定の条件は、ドアアウタハンドルが操作されたこ
    とである ことを特徴とする車載機器遠隔制御装置。
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