JP2001500286A - 写真要素および方法 - Google Patents

写真要素および方法

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Abstract

(57)【要約】 拡散転写写真システム中での使用のための新規な原板処理組成物、フィルムユニット、およびプロセスを記載する。さらに詳しくは、ヒポキサンチンおよびイノシン存在下での拡散転写写真フィルムユニットの拡散転写画像原板処理を形成する方法を記載する。本発明の新規な写真要素または方法を利用する拡散転写写真システムは、処理後の仕上げられた写真の最終画像上に、もしあるとしても、結晶を実質的にはほとんど示さない。

Description

【発明の詳細な説明】 写真要素および方法 本発明は、新規な原板処理組成物、フィルムユニット、および拡散転写写真シ ステムにおける使用のためのプロセスに関する。より詳細には、本発明は、ヒポ キサチンおよびイノシンの存在下における拡散転写写真フィルムユニットの原板 処理の方法に関する。 発明の背景 拡散転写写真プロセスは当該分野で周知である。このようなプロセスは、最終 画像が、画像供与性物質の像様(imagewise)分布の形成、およびこの像様分布の 受像層への拡散転写の作用であるという特徴を共通して有する。一般に、拡散転 写画像は、最初に、感光性要素またはネガフィルム成分(これは少なくとも1層の 感光性ハロゲン化銀層を含む)を化学線照射に露光して、現像可能な画像を形成 することによって得られる。その後、この画像を、水性アルカリ性処理液を付与 することによって現像して、可溶性かつ拡散性の画像色素供与性物質の像様分布 を形成し、そしてこの像様分布を、重ね合わせた受像要素の受像層またはポジフ ィルム成分に拡散することによって転写して、そこに転写画像を与える。 拡散転写プロセスで用いられる水性処理組成物は通常、強アルカリ性である( 例えば、約pH12を越える)。処理を所定時間進行させた後、処理組成物のアルカ リを中和して、さらなる現像および画像色素の転写を防ぐことが望ましく、そし ていくつかの例においては、引き続き酸化することが望ましい。この酸化は受像 層中に得られる画像の光に対する安定性に対して、重要かつ実質的な影響を有し 得る。従って、中和層、典型的には非拡散性の酸反応性試薬をフィルムユニット 中で用いて、処理組成物の第1の(高い)pHから所定の第2の(低い)pHへとpHを低下 させる。 pH低下が十分な所定時間後に起こり、そして現像プロセスを妨害するほど(例 えば、画像色素の転写を停止すると、その結果、例えば、色の薄い(すなわち低 密度の)所望されない色バランスの画像となり得る)早すぎないようにすることを 確実にするために、典型的にはタイミング層が中和層の前に配置される。 当該分野で公知の拡散転写写真材料としては、感光性ハロゲン化銀乳剤層およ び受像層が最初は分離した要素中に含まれ、これが露光の後または前に重ね合わ されるような写真材料が挙げられる。あるいは、感光層および受像層は最初から 、感光成分および受像成分が一緒に一体化したネガ−ポジ構造で保持される単一 の要素中に存在してもよい。いずれの場合でも、現像後、2つの要素は単一のフ ィルムユニット中(このフィルムユニットはしばしば、一体化(integral)フィル ムユニットと呼ばれる)または、別々のフィルムユニット中(このフィルムユニ ットはしばしば、ピールアパートタイプ(peel-apart)フィルムユニットと呼ばれ る)に保持され得る。 当業者に理解されるように、いくつかの例においては、最終画像は、原板処理 と同時に、一般的には、原板処理の約1ヶ月後に、種々の形状および種々の性質 の生じた表面を示し、これらは、例えば、水性アルカリ性処理組成物からの1つ 以上の成分である結晶形成または「塩析」あるいは、写真フィルムユニットの処 理によるものとされてきた。また、いくつかの例においては、内部の結晶形成( すなわち、結晶は、フィルムユニット構成内に位置する)はまた、仕上がった写 真の最終画像中における上記欠陥によるものとされ得ることが当業者に理解され る。すなわち、結晶は、大きすぎるため受像層中に突出し、ゆえに最終画像に目 に見える欠点を与える。 例えば、アルカリ可溶性のホウ酸化合物(米国特許第4,168,166号中に開示及 び特許請求されている)、または飽和ポリオール(米国特許第4,324,853号中に 開示及び特許請求されている)のような水性アルカリ性処理組成物中の物質を含 ませることによって、そのような結晶形成を除去する試みが行われてきた。 上記の特許に記載されるような有利な効果を提供する物質が見つけられてきた が、それにもかかわらず、いくつかの写真システム(例えば、水性アルカリ性処 理組成物が、例えばヘテロ環式プリンのような物質を含む)中におけるそれらの 性能は完全に満足されるものではない。ヘテロ環式プリン(例えば、6-ヒドロキ シプリン、または、ヒポキサンチン)は、例えば、水素結合による自己会合物(s elf-associations)を形成する傾向があり、これによって、いくつかの例におい ては、仕上がった写真の最終画像中に目に見える結晶形成を自然に(例えば、原 板処理の約1ヶ月後に)生じる結果となる。 写真システムに関する技術水準が進歩するにつれ、新規な技術および材料が、 そのような材料に要求される性能基準を獲得するために、当業者によって開発さ れ続けている。すでに当該分野で公知の材料より有利な、新規な原板処理組成物 (すなわち、拡散転写写真システムで使用するフィルムユニットおよび方法)が 要求され、それゆえ、そのような利点を提供するために、研究が引き続き成され ている。 従って、本発明は、ヒポキサンチンおよびイノシンの存在下における拡散転写 写真フィルムユニットの原板処理のための新規な方法に関し、これは、結果とし て、望ましい感度測定の画像、および、もしあるなら、実質的にはほとんどない が、原板処理後の時間経過に伴う仕上がった写真の最終画像上にヒポキサンチン 結晶を生じる。 発明の概要 これらの目的、および他の目的、および利点は、拡散転写写真システム、特に 、それとともに使用される水性アルカリ性処理組成物および拡散転写写真フィル ムユニットにおける使用のためのプロセスを提供することによって本発明に従い 、達成される。 本発明は、ヒポキサンチンおよびイノシンの存在下における拡散転写写真フィ ルムユニットの原板処理方法に関する。当該分野で周知なように、ヒポキサンチ ンは、典型的には、水性アルカリ性処理組成物の1成分として拡散転写写真フィ ルムユニット中に組み込まれる。イノシンは、水性アルカリ性処理組成物または 拡散転写写真フィルムユニットの層のいずれかの成分として、本発明の拡散転写 写真フィルムユニット中に組み込まれ得る。 拡散転写画像を形成する本発明の方法は、以下の工程を含む:照射の画像パタ ーンへ少なくとも1つのハロゲン化銀乳剤層を有する支持体を含む感光性要素を 露光する工程;イノシンの存在下における水性アルカリ性処理組成物を有する露 光された感光性要素を現像する工程であり、ここにおいて、処理組成物が、ヒポ キサンチンを含む工程;および受像層上に画像を形成する工程。 本発明の方法は、例えば、支持体;少なくとも1つのハロゲン化銀乳剤層;受 像層;ヒポキサンチンを含む水性アルカリ性処理組成物;およびイノシンを含む フィルムユニットのような任意の適切な拡散転写写真フィルムユニットを用い得 る。 好ましい実施態様において、イノシンは、水性アルカリ性処理組成物の成分と して、拡散転写写真フィルムユニット中に組み込まれている。他の好ましい実施 態様において、イノシンは、例えば、フィルムユニットの感光性要素の重合体酸 反応層におけるようなフィルムユニットの層の成分として、拡散転写写真フィル ムユニット中に組み込まれている。任意の適切な量のイノシンが本発明の拡散転 写フィルムユニット中に組み込まれ得、本明細書中に提供される情報に基づく日 常的な範囲の試験は、任意の所定のフィルムユニットのための適切な量のイノシ ンを突き止めることを導き得る。 拡散転写写真フィルムユニットを処理するための本発明の新規な方法は、任意 の写真乳剤と組み合わせて使用され得、そして、任意の露光された感光性要素( 例えば、一体化したフィルムユニットまたはピールアパートタイプフィルムユニ ットであって、白黒またはカラー画像を形成するための写真システムを含み、こ こで、最終画像がメタリック銀画像または画像形成物質(例えば、画像色素供与 性物質のような)によって形成される画像である写真システムを含む感光性要素 )を処理するために使用され得る。 本発明の方法は、例えば、ハロゲン化銀現像主薬、ハロゲン化銀溶剤、ヒポキ サンチンおよびイノシンを含む処理組成物のように、ヒポキサンチンを含む任意 の適切な処理組成物を用い得る。 ここに、予想外にも、拡散転写写真フィルムユニットの原板処理中にイノシン を含むことによって、原板処理後に時間経過した仕上がった写真の最終画像に発 生し得る結晶が実質的に排除され得ることが発見された。 理論に束縛されることは意図しないが、結晶は、本発明の拡散転写フィルムユ ニット中に組み込まれた水性アルカリ性処理組成物を含むヒポキサンチン分子の 自己会合の結果であると考えられている。自己会合は、ヒポキサンチン分子を事 実上「堆積」および大きな結晶に成長させるヒポキサンチン分子の分子間水素結 合を通じて生じ得る。 イノシンは、化学的構造においてヒポキサンチンに非常に類似しており、より 詳細には、ヒポキサンチンの水素原子は、リボース部分によって置換される: 十分に理解されてはいないが、イノシンが、例えば、自己会合部分を立体的に 封鎖することによって、および/または、事実上、より大きな均一のヒポキサン チン結晶とは反対のより小さな「混合」結晶から形成される会合したヒポキサン チン分子の結晶格子へ自身を挿入することによって、上記のヒポキサンチン分子 の自己会合を実質的に妨げることが可能である。 その上、また、イノシン分子の糖官能基(すなわち、リボース部分)は、水溶 液(例えば、水性アルカリ性処理組成物)中にかなり可溶のイノシン分子、およ び中性のまたは低アルカリpHの水性コーティング(例えば、フィルムユニットの 感光性要素上にコーティングされた重合体酸反応層(ヒポキサンチンと対比して これは、中性のまたは低アルカリpHの水溶液中にかなり不溶性である)を与える ことによって、結晶形成を妨げる援助となり得る。 本発明により提供される、これらの目的と他の目的、および利点は、部分的に 明白になり、本発明の種々の好ましい実施熊様の詳細な説明とともに本明細書中 の以下に部分的に記載される。従って、本発明は、いくつかの工程ならびに他の それぞれに関係がある1つ以上の工程の関係および順序を含むプロセス、ならび に生成物ならびに以下の詳細な開示に例示される要素の特徴、性質および関係を 有する組成物、ならびに請求の範囲に示される本出願の範囲、を含む。 本発明の本質および目的をさらに十分理解するために、以下の好ましい実施態 様の詳細な説明を参照するべきである。 好ましい実施態様の説明 本発明における使用に適切なヒポキサンチンおよびイノシンの化合物は、周知 の化合物であり、よって有機化学の当業者に周知の技術(例えば、米国特許第5, 108,893;4,931,431;4,845,215;および4,602,089号ならびに米国特許第5,614, 504;4,958,017;4,701,413;4,452,889;3,960,661;3,111,459および3,049,53 6号のそれぞれ)を使用して調製され得る。さらに、ヒポキサンチンは、例えば 、イノシンを0.1N H2SO4と共に煮沸(The Merck Index,11 Ed.,Merck & Co.,In c.,788ページ(1989)参照のこと)することにより調製され得る。また、Harper 's Biochemsitry,24 Ed.,380ページ第36章(Lange,1996)も参照のこと。しか し、ヒポキサンチンおよびイノシンの調製のための任意の適切な方法が本発明に おいて用いられ得ることは、当業者に認められる。 例えば、The Merck Indexの774ページに記載のように、ヒポキサンチンは、多 数の周知の合成を使用して調製され得、この合成には以下が含まれる。例えば、 2,6,8-トリクロロプリンからの合成(Fisher,Ber.30,2226(1897)を引用し 引用して);尿酸の還元による合成(Sundwik,ibid.76,486(1912)を引用し て);ナトリウム-エトキシドの存在下でシアノ酢酸エチルとチオ尿素とを縮合 することによる合成(Traube,Ann.331,64(1904)を引用して);およびメル カプト-4-ヒドロキシ-6-アミノピリミジンからの合成(Taylor,Cheng.J.Org.Che m.25,148(1960)を引用して)。有機化学の当業者は、このような化合の実施 の方法を理解している。 さらに、The Merck Indexの788ページに記載のように、イノシンは、多数の周 知の合成を使用して調製され得、この合成には以下が含まれる。例えば、インテ スティンから精製したアデノシンデアミナーゼとのインキュベーションによるア デノシンからの合成(Kalckar,J.Biol.Chem.167,445(1947)を引用して); 亜硝酸ナトリウムおよび酢酸ナトリウムのアデノシン上の作用による合成(Leve ne,Jacobs,Ber.43,3161(1910)を引用して);亜硝酸バリウムおよびH2SO4の 使用による合成(Reiffら、米国特許第3,049,536号を引用して);および発酵に よる合成(米国特許第3,111,459号を引用して)。有機化学の当業者は、このよ うな合成の実施の方法を理解している。 任意の特異的な例におけるイノシンの必要な総量は、例えば処理組成物の成分 として、または、フィルムユニット層の成分としてフィルムユニット中にイノシ ンが組み込まれている拡散転写フィルムユニットの型式が、処理後の所望の結果 が、例えば最終画像において、実質的に結晶を残さないような多くの要因に依存 することが、当業者に理解される。 イノシンが拡散転写写真フィルムユニットの層に組み込まれる、本発明の実施 態様において、層は、この特別な層の機能がわかるのに必要な任意の他の適切な 物質を含み得るが、ただし、このような層を含む他の物質は、イノシンが原板処 理後時間経過した仕上がった写真の最終画像上に現れ得るヒポキサンチンの結晶 形成を実質的に排除する能力に不利に影響を及ぼすことも、この能力を否定する こともない。 本発明の好ましい実施態様において、イノシンは、水性アルカリ性処理組成物 の成分として、拡散転写写真フィルムユニット中に取り込まれ、好ましくは、ヒ ポキサンチンのイノシンに対する重量比が約0.50:0.05から約1.0:0.5であり、 特に好ましくは、ヒポキサンチンのイノシンに対する重量比が約0.75:0.1から 約0.75:0.3であり、とりわけ好ましくは、ヒポキサンチンのイノシンに対する 重量比が約0.75:0.2である。 イノシンが処理組成物中に含まれる好ましい実施態様において、処理組成物は 、約0.05重量%から約0.5重量%のイノシンを含む。 イノシンが処理組成物中に含まれる他の好ましい実施態様において、処理組成 物は、約0.10重量%から約0.30重量%のイノシンを含む。 イノシンが処理組成物中に含まれる他の好ましい実施態様において、、処理組 成物は、約0.10重量%から約0.30重量%のイノシンおよび約0.5重量%から約1.0 重量%のヒポキサンチンを含む。 イノシンがフィルムユニットの層中に取り込まれる他の好ましい実施熊様にお いて、処理組成物中のヒポキサンチンの層中のイノシンに対する好ましい重量比 は、約0.75:0.0136から約0.75:0.0909であり、ヒポキサンチンのイノシンに対 する特に好ましい重量比は、約0.75:0.0272から約0.75:0.0818であり、ヒポキ サンチンのイノシンに対するとりわけ好ましい重量比は、約0.75:0.0136から約 0.75:0.0272である。 上述したように、本発明によって、その中に取り込まれる処理組成物中のヒポ キサンチン、および、イノシンを含む拡散転写写真フィルムユニットが提供され る。1つの実施態様において、イノシンは、処理組成物の成分である。他の実施 態様において、イノシンは、拡散転写写真フィルムユニットの層中に組み込まれ る。拡散転写写真フィルムユニットが感光性要素を含む本発明の好ましい実施態 様において、イノシンは、感光性要素の層中に組み込まれる。拡散転写写真フィ ルムユニットが重合体酸反応層を含む感光性要素を含む本発明の特に好ましい実 施態様において、重合体酸反応層は、イノシンを含む。 一体化およびピールアパートタイプを含む拡散転写写真フィルムユニットの処 理のための本発明の新規な方法は、任意の写真乳剤と組み合わされて使用され得 、白黒またはカラーの画像、および最終画像がメタリック銀画像、または他の画 像形成物質(例えば、画像色素供与性物質のような)によって形成される画像を 形成するための写真システムを含む任意の露光した感光性要素を処理するために 使用され得る。 白黒およびカラー写真画像システムの両方において有用な画像記録要素(例え ば、一体化およびピールアパートタイプフィルムユニット)は当該分野で周知で あり、従ってこのような材料に対する広範な議論は必要ではない。しかし、本発 明の拡散転写フィルムユニットは、好ましくは当該分野で公知のように破断可能 な(repturable)容器または「ポッド」(これは水性アルカリ性処理組成物を放出 可能に含む)を含む写真システムで使用されるが、それにも関わらず、本発明の 拡散転写フィルムユニットはまた、ポッドを用いない写真システムでも使用され 得ることに留意すべきである。 さらに、本発明の新規な方法は任意の写真乳剤と組み合わせて使用され得る。 本発明の好ましい拡散転写フィルムユニットにおいて、ネガの作用をする(negat ive working)ハロゲン化銀乳剤(すなわち露光領域を現像するもの)を含むことが 好ましい。さらに、本発明の新規な方法は任意の画像色素供与性物質、例えば完 全色素または色素中間体(例えば、発色剤)または発色現像剤と関連して使用され 得る。発色現像剤は米国特許第2,983,606号に記載のように、同一分子内に、色 素の発色系およびハロゲン化銀現像機能の両方を含む。 本発明の拡散転写写真フィルム要素の特に好ましい実施態様において、初期に は拡散性または非拡散性であり得る1種またはそれ以上の画像色素供与性物質が 含まれる。拡散転写写真システムにおいて、通常使用され得る画像色素供与性物 質は以下の(1)または(2)のいずれかで特徴づけられる:(1)初期には処理組成物 中に可溶性または拡散性であるが、現像の作用として像様に選択的に非拡散性に なる、あるいは(2)初期には処理組成物中に不溶性または非拡散性であるが、現 像の作用として像様に選択的に拡散性の生成物を与える。必要とされる移動度ま たは溶解度の差は、例えば、発色現像剤の場合のようにレドックス反応のような 化学反応によって得られ得、あるいはチアゾリジンの場合のように、カップリン グ反応または銀が補助する開裂反応によって得られ得る。前述のように、本発明 の多色拡散転写フィルムユニットにおいて1種より多くの画像形成機構が用いら れ得る。 使用され得る他の画像色素供与性物質には、例えば、米国特許第2,087,817号 に記載の拡散転写プロセスで有用なもののような、初期拡散性のカップリング色 素(これはカラー現像剤の酸化生成物とのカップリングによって非拡散性になる) ;米国特許第3,725,062号および同第4,076,529号に記載の、酸化の後で拡散性色 素を放出する初期非拡散性の色素(ときとして「レドックス色素放出剤」色素と 呼ばれる);米国特許第3,433,939号に記載のような、酸化および分子内環化の後 に拡散性色素を放出する初期非拡散性の画像色素供与性物質、あるいは、米国特 許第3,719,489号および同5,569,574号の開示に従う、銀が補助する開裂を受けて 拡散性色素を放出する初期非拡散性の画像色素供与性物質;および米国特許第3, 227,550号に記載のような、酸化カラー現像剤とのカップリングの後に拡散性色 素を放出する初期非拡散性の画像色素供与性物質が包含される。本発明の特に好 ましい実施態様において、画像色素供与性物質は、初期拡散性物質である発 色現像剤である。 米国特許第3,719,489号および同4,098,783号は、拡散性画像色素が、固定化前 駆体から、特定の硫黄-窒素含有化合物(好ましくは環状1,3-硫黄窒素環系、そし て最も好ましくはチアゾリジン化合物)の銀開始開裂(silver-initiated cleavag e)によって放出される拡散転写プロセスを開示する。簡便のため、これらの化合 物を「画像色素放出チアゾリジン」と称し得る。3つの画像色素すべてについて 、同じ放出機構が用いられ、そして容易に明らかであるように、この画像色素形 成系はレドックスで制御されるのではない。 米国特許第5,569,574号は、拡散性画像色素が、固定化前駆体から、特定の硫 黄-酸素含有化合物(好ましくは、1,3-硫黄-酸素環系)の銀開始開裂によって放出 される拡散転写プロセスを開示する。 2つの異なる画像形成機構、すなわち発色現像剤および画像色素放出チアゾリ ジンを用いる技術が米国特許第4,777,112号;同第4,794,067号および同5,422,23 3号に記載されており、そして米国特許第4,740,448号に記載され、特許請求され ている。このプロセスに従えば、受像層から最も離れて位置する画像色素は発色 現像剤であり、そして受像層の最も近くに位置する画像色素は、画像色素放出チ アゾリジンによって提供される。他の画像色素供与性物質は、発色現像剤または 画像色素放出チアゾリジンのいずれであってもよい。本発明に従う特に好ましい 拡散転写フィルムユニットは、米国特許第4,740,448号に記載のように、画像色 素供与性物質として、発色現像剤および色素提供チアゾリジン化合物の両方を含 む。 本発明の拡散転写フィルムユニットを用いる拡散転写写真システムは、任意の 既知の拡散転写多色フィルムを含み得る。本発明に従う特に好ましい拡散転写写 真フィルムユニットは、多色色素画像を提供することを意図するフィルムユニッ トである。最も普通に用いられる多色画像を形成するための感光性要素は「トラ イパック(tripack)」構造のものであり、そして青感性、緑感性および赤感性の ハロゲン化銀乳剤層を含み、各々がそれに関連して、同一または近接した層とし て、イエロー、マゼンタおよびシアンの画像色素供与性物質を各々有する。 適切な感光性要素、ならびに拡散転写写真画像の処理におけるその使用は周知 であり、そして例えば、米国特許第2,983,606号;および米国特許第3,345,163号 および同第4,322,489号に開示される。 米国特許第2,983,606号は、減色フィルムを開示し、これはその中に各々が関 連するシアン、マゼンタおよびイエローの発色現像剤を有する赤感性、緑感性お よび青感性のハロゲン化銀層を使用する。このようなフィルムにおいて、露光領 域中の発色現像剤の酸化およびそれに続くその固定化が、酸化されていない拡散 性シアン、マゼンタ、およびイエローの発色現像剤の像様分布(これは拡散によ って受像層に転写する)を得るための機構を提供している。発色現像剤自体は露 光したハロゲン化銀を現像し得るが、実際にはこの発色現像剤プロセスは無色現 像主薬(ときに、「補助」現像剤、「メッセンジャー」現像剤または「電子移動 剤」とよばれる)を用いており、この現像主薬が露光したハロゲン化銀を現像す る。次にこの酸化された現像主薬は発色現像剤とのレドックス反応に関与し、そ れにより発色現像剤を酸化し像様の形で固定化する。周知のメッセンジャー現像 よび600を含むPolaroid Corporationの市販の拡散転写写真フィルムは、シアン 、マゼンタ、およびイエロー発色現像剤を使用している。 本発明の拡散転写写真材料は、感光性ハロゲン化銀乳剤層および受像層が最初 は別々の要素中に含まれ、これが露光の後または前に重ね合わされるものを含む 。あるいは、感光層および受像層は、最初は、ネガおよびポジ成分が一体化構造 で一緒に保持される単一の要素中に存在してもよい。いずれの場合でも、現像の 後、2つの要素は単一のフィルムユニット(すなわち、一体化したネガ−ポジフィ ルムユニット)中またはそれぞれ別々のフィルムユニット(すなわち、ピールアパ ートフィルムユニット)中で一緒に保持され得る。 上記のように、本発明の多色化拡散転写写真フィルムユニットは、米国特許第 3,415,644号に記載のように、感光性要素および受像要素が、露光の前、間、お よび後に重ね合わされた関係で維持されるフィルムユニットを包含する。このタ イプのフィルムの市販例(例えばSX-70フィルム)において、感光性要素の支持体 は不透明であり、受像要素の支持体は透明であり、そして光反射色素(二酸化チ タン)を含む処理組成物の層が重ね合わされた要素の間に分布することによって 、 光反射層(この層に対して受像層中の画像が目視され得る)が形成される。適切な pH感受性光学フィルタ剤(好ましくはpH感受性フタレイン色素))を処理組成物中 に配合することによっても、また、(例えば、米国特許第3,647,347号に記載のよ うに)、処理組成物を付与した直後にフィルムユニットをカメラから取り出し得 る。このとき、写真家が転写画像の出現を見ている間に、処理が周囲光中で達成 される。当該分野で公知なように、光反射色素濃度および光学フィルター剤は、 これらの成分を含む原板処理組成物の層が、ハロゲン化銀乳剤のような成分への 化学光線(例えば、一体化フィルムユニットの受像要素の透明な支持体へ入射し 透過する周囲の光から得られる光)に対し十分に不透明であるように選択される 。 当業者によってまたよく理解されるように、例えば、米国特許第4,298,674号 に記載のように、光学フィルター剤の光吸収能力は、この能力がもはや必要でな くなった後で、「取り除かれる」かまたは実質的に減少されるので、光学フィル ター剤は、フィルムユニットから除去される必要がない。すなわち、光学フィル ター剤は、反射層によって提供される転写画像またはホワイトバックグラウンド を低下させ得る目に見える吸収を示さない。拡散転写写真フィルムユニットが光 反射色素(light-reflecting pigment)および光学フィルター剤を含む本発明の 実施態様において、光学フィルター剤の光吸収能力を取り除くのに適した任意の 適切な方法が採用され得、これには、例えばおよび好ましくは、まさに本明細書 の日付で出願され、同時係属で、同一人に譲渡された米国特許出願番号第08/890 ,500号(現在では、米国特許第5,747,219号)中に、開示および特許請求された 層の使用を含む。 上記のように、減色多色拡散転写フィルムは、青感性ハロゲン化銀乳剤をイエ ロー画像色素と関連して含み、緑感性ハロゲン化銀乳剤をマゼンタ画像色素と関 連して含み、そして赤感性ハロゲン化銀乳剤をシアン画像色素と関連して含む。 各ハロゲン化銀乳剤およびその関連の画像色素供与性物質は、「サンドイッチ」 であると考え得る。すなわち、赤サンドイッチ、緑サンドイッチおよび青サンド イッチである。同様に、拡散性画像色素の各々の像様分布を作り出すために共同 する関連層(例えば赤感性ハロゲン化銀乳剤およびその関連するシアン発色現像 剤)を、集合的に、例えば感光性要素の赤色画像成分、のように呼んでもよい。 特定の画像成分が、中間層およびタイミング層のような他の層を含み得ることに 留意すべきである。 前述のように、本発明は任意の多色拡散転写写真フィルムユニットにおいて実 施され得、そしてこれらのフィルムユニットは任意の画像色素供与性物質を含み 得る。本発明の特に好ましい実施態様において、シアンおよびマゼンタ画像色素 は発色現像剤であり、そしてイエロー画像色素はチアゾリジンである。特に好ま しい実施態様において、赤色サンドイッチ、または画像成分は、感光性要素の支 持体に最も近接して位置し、そして青色画像成分は感光性要素の支持体から最も 遠く、そして受像層に最も近くに位置する。 手短に言えば、例えば、拡散転写写真フィルムユニットの好ましい実施態様に は、一般的に:支持体;少なくとも1つのハロゲン化銀乳剤層;受像層;ヒポキ サンチンを含む成分を処理する水性アルカリ;およびイノシン、が挙げられる。 本発明の拡散転写写真フィルムユニットの好ましい実施態様には、:(1)少 なくとも1つのハロゲン化銀乳剤層を有する支持体を含む感光性要素;(2)受 像層を有する支持体を含む受像要素;(3)ヒポキサンチンを含む原板処理組成 物を放出できるように保持し、あらかじめ決定された要素層の間に原板処理組成 物を配給するのに適応するように位置された破裂可能な容器;および(4)原板 処理組成物中またはいずれかの要素層のいずれかの中のイノシン、が挙げられる 。 さらに、感光性要素および受像要素がピールアパートタイプ(peel-apart typ e)である拡散転写写真フィルムユニットの好ましい実施態様には:(a)少な くとも1つのハロゲン化銀乳剤層を有する支持体を含む感光性要素(2)受像層 、重合体酸反応層、タイミング層、オーバーコート層、およびストリップコート 層を有する支持体を含む受像要素;(3)ヒポキサンチンを含む原板処理組成物 を放出できるように保持し、あらかじめ決定された要素層の間に原板処理組成物 を配給するのに適応するように位置された破裂可能な容器;および(4)原板処 理組成物中またはいずれかの要素層のいずれかの中のイノシン、が挙げられる。 受像要素が、露光および感光性処理後に感光性要素を保持するように設計され た拡散転写感光性フィルムユニットの好ましい実施態様には、一般的には:(1 )少なくとも1つのハロゲン化銀乳剤層、イノシンを含む重合体酸反応層、 およびタイミング層を保有する支持体を含む感光性要素;(2)転写支持体を含 み、受像層を有する受像要素(これは受像要素上に重ね合わされるか、または重 ね合わせられる);および(3)ヒポキサンチンを含む水性アルカリ性処理組成 物を放出できるように持ち、所定の要素層の間に前記処理組成物を配給するのに 適応するように位置された破裂可能な容器、が挙げられ、全ては本明細書中に記 載のように調製される。 受像要素が、露光および感光性処理後に感光性要素を保持するように設計され た拡散転写感光性フィルムユニットの他の好ましい実施態様には、一般的には: (1)少なくとも1つのハロゲン化銀乳剤層、重合体酸反応層、およびタイミン グ層を有する支持体を含む感光性要素;(2)転写支持体を含み、受像層を有す る受像要素(これは受像要素上に重ね合わされるか、または重ね合わされ得る) ;および(3)ヒポキサンチンおよびイノシンを含む水性アルカリ性処理組成物 を放出できるように保持し、所定の要素層の間に前記処理組成物を配給するのに 適応するように位置された破裂可能な容器、が挙げられ、全ては本明細書中に記 載のように調製される。 受像要素が、露光および感光性処理後に感光性要素を保持するように設計され た拡散転写感光性フィルムユニットの他の好ましい実施態様には、一般的には: (1)少なくとも1つのハロゲン化銀乳剤層、重合体酸反応層、およびタイミン グ層を有する支持体を含む感光性要素;(2)転写支持体を含み、受像層および ノニルフェノキシポリオキシエチレン、ステアリン酸ポリオキシエチレン、およ びポリビニルピロリドンを含む層を含む受像要素(これは、まさに本明細書の日 付で出願された米国特許出願番号第08/890,500(現在では、米国特許第5,747,21 9号)において開示および特許請求されており、受像要素上に重ね合わされるか 、または重ね合わされ得る);および(3)ヒポキサンチン、イノシン、光反射 色素および光吸収光学フィルター剤を含む水性アルカリ性処理組成物を放出でき るように保持し、あらかじめ決定された要素層の間に前記処理組成物を配給する のに適応するように位置された破裂可能な容器、が挙げられ、全ては本明細書中 に記載のように調製される。 さらに、上記の任意の好ましい実施態様における感光性要素は、好ましくは、 ハロゲン化銀乳剤層(単数または複数)に関連して、色素供与性物質を含む。な おその上、感光性要素は、好ましくは、それに関連のシアン画像色素供与性物質 を有する赤感性ハロゲン化銀乳剤、それに関連のマゼンタ画像色素供与性物質を 有する緑感性ハロゲン化銀乳剤層、およびそれに関連のイエロー画像色素供与性 物質を有する青感性ハロゲン化銀乳剤層を含む。 本発明の拡散転写原板フィルムユニットの支持体(単数または複数)が有する 層のそれぞれは、当該分野で周知のように、所望の拡散転写原板処理を提供する 所定の方法で機能する。また、受像要素は、ストリップコート層(例えば、米国 特許第5,346,800号において開示および特許請求されている)、およびオーバー コート層(例えば、米国特許第5,415,969号において開示および特許請求されて いる)のような当該分野で公知である付加的な層を含み得ることが理解されるべ きである。拡散転写写真フィルムユニットがピールアパートタイプである本発明 の実施態様において、ストリップコート層を含むことが好ましい。 支持体材料は、受像要素の他の層を担持し得る任意の種々の材料を含み得る。 紙、塩化ビニル重合体、ナイロンのようなポリアミド、ポリエチレンテレフタレ ートのようなポリエステル、または酢酸セルロースまたは酢酸-酪酸セルロース のようなセルロース誘導体が適切に使用され得る。最終写真の所望の性質、透明 、不透明または半透明材料などの支持体材料の性質が選択事項である。典型的に は、ピールアパート拡散転写フィルムユニットでの使用に適合し、処理の後分離 されるように設計された受像要素は、不透明支持体材料をベースとする。 本明細書中の実施例Iに示す受像要素の支持体材料は、写真反射プリントを生 成するためには透明材料であり、そして透明画の処理が所望される場合には支持 体は透明支持体材料であることが理解される。支持体材料が透明シート材料であ る1つの実施態様において、不透明シート(示さず)、好ましくは感圧性の不透明 シートを透明支持体上に付与して、インライト(in-light)現像ができるようにす る。原板処理を行い、次いで不透明感圧シートを除去すると、画像を担う層に拡 散した写真画像を透明画として見ることができる。前記のように、受像要素の支 持体材料が透明シートなので、カーボンブラックおよび二酸化チタンのような不 透明化材料を処理組成物中に配合して、インライト現像を可能とし得る。 上記のように、本発明の好ましい拡散転写写真フィルムユニットは圧力をかけ ると破断可能な容器を含む。このようなポッドおよび同様な構造は当該分野で一 般的であり、そして原板処理組成物を例えば感光性要素および受像要素に対して 提供するための手段を一般的に定義する。処理組成物は典型的には水性アルカリ 性組成物を含み、これは当該分野で公知のように、一般的に、ハロゲン化銀現像 主薬およびハロゲン化銀溶剤を含み、他の追加物を含み得る。このような水性ア ルカリ性処理組成物の例は、米国特許第3,445,685号;同第3,597,197号;同第4, 680,247号;同第4,756,996号および同第5,422,233号、ならびにここで引用され る特許において見いだされる。 さらに、本発明の拡散転写写真フィルムユニットにおいて使用される水性アル カリ性処理組成物は、米国特許第5,604,079号において開示および特許請求され る1種またはそれ以上のアシルピリジン-N-オキシド化合物を含み得る。 前述のように、上記の感光系は感光性ハロゲン化銀乳剤を含む。本発明の好ま しいカラーの実施態様において、対応する画像色素供与性物質が、ハロゲン化銀 乳剤と組み合わされて提供される。画像色素供与性物質は、処理すると、露光の 作用として受像層に拡散し得る拡散性色素を提供し得る。前述のように、好まし い写真拡散転写フィルムユニットは、多色色素画像を提供することを意図し、そ して感光性要素は好ましくはこのような多色色素画像を提供し得る感光性要素で ある。好ましい黒白の実施態様において、使用される画像形成物質は、処理の間 に感光性要素から受像層に拡散する錯体化銀である。さらに、このような黒白の 実施態様で用いられる受像層は、典型的には、銀核形成物質を含む。前述のよう に、そのような感光系は両方とも当該分野で周知である。 しかし簡潔には、本発明の黒白拡散転写フィルムユニットにおいて、感光ハロ ゲン化銀乳剤を含む感光性要素が露光され、そしてハロゲン化銀現像主薬および ハロゲン化銀溶媒を含む水性アルカリ性溶液に供される。現像主薬は露光された ハロゲン化銀を還元して不溶性形態とし、そして非露光のハロゲン化銀(これは 銀溶媒で可溶化される)は受像要素に移動する。これらのフィルムユニットの受 像要素は典型的には支持体および受像層を有し、受像層は上述のような銀沈殿物 質を含み、ここで可溶性銀錯体が沈殿または還元されて、可視の銀黒色および白 色の画像を形成する。黒白の実施態様におけるオーバーコート層のためのバイン ダー材料は、写真アルカリ性処理液ならびに錯体化銀塩(これが受像層に転写し て画像を提供する)に対して透過性であるべきである。このような黒白写真フィ ルムユニットの例は、米国特許第3,567,442号;同第3,390,991号および同第3,60 7,269号、ならびにE.H.Land、H.G.Rogers、およびV.K.Walworth,J.M.Sturg e編、「Neblette's Handbook of Photography and Reprography、第7版、Van No strand Reinhold,New York,1977,258-330頁に開示される。 前述のように、好ましい実施態様において、本発明の拡散転写写真フィルムユ ニットの感光性要素は重合体酸反応層を含む。重合体酸反応層は、転写画像形成 の後に、フィルムユニットの周囲のpHを低下させる。例えば米国特許第3,362,81 9号に開示されるように、重合体酸反応層は、処理組成物の第1(高い)pH(このpH において画像物質(例えば画像色素)は拡散性である)から、第2の(低い)pH(このp Hにおいて画像物質は拡散性ではない)へとpHを低下させるように適合された、非 拡散性の酸反応試薬を含み得る。酸反応試薬は、好ましくは、アルカリ金属また は有機塩基と塩を形成し得る酸基(例えば、カルボン酸基またはスルホン酸基)、 あるいは潜在的に酸を生じる基(例えば無水物またはラクトン)を含む重合体であ る。それゆえ、フィルムユニットの周囲pHの低下は、処理組成物によって提供さ れるアルカリと、固定化酸反応部位を含み、中和層として機能する層との間の中 和反応を行うことによって達成される。このような中和層が含む好ましい重合体 は、フタル酸水素酢酸セルロース;フタル酸水素ポリビニル;ポリアクリル酸; ポリスチレンスルホン酸;および無水マレイン酸の共重合体およびそのハーフエ ステルのような重合体の酸である。 さらに、重合体酸反応層は、所望ならば、支持体層を有機溶媒ベースまたは水 ベースの被覆組成物で被覆することによって付与され得る。有機ベースの組成物 から典型的に被覆される重合体酸反応層は、ポリエチレン/無水マレイン酸共重 合体のハーフブチルエステルとポリビニルブチラールとの混合物を含む。重合体 酸反応層の提供のための適切な水ベースの組成物は、水溶性重合体酸と水溶性マ トリクス、またはバインダー材料との混合物を含む。適切な水溶性重合体酸は、 エチレン/無水マレイン酸共重合体およびポリ(メチルビニルエーテル/無水マ レイン酸)を包含する。適切な水溶性バインダーは、米国特許第3,756,815号に記 載のような、ポリビニルアルコール、部分的に加水分解されたポリ酢酸ビニル、 カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ ルセルロース、ポリメチルビニルエーテルなどのような重合体材料を包含する。 有用な重合体酸反応層の例として、米国特許第3,362,819号および同第3,756,815 号に開示のものに加えて、米国特許第3,415,644号;同第3,754,910号;同第3,76 5,855号;同第3,819,371号および同第3,833,367号に開示のものへの言及がなさ れ得る。 現像プロセスを妨害する早すぎるpH低下を起こさないようにpH低下を制御また は「時間を合わせる(time)」ために、任意の適切な不活性中間層またはスペー サー層を重合体酸層と組み合わせて使用し得る。この目的に有用な適切なスペー サーまたは「タイミング」層は、米国特許第3,362,819号;同第3,419,389号;同 第3,421,893号;同第3,455,686号;同第3,575,701号;同第4,201,587号;同第4, 288,523号;同第4,297,431号;同第4,391,895号;同第4,426,481号;同第4,458, 001号;同第4,461,824号;同第4,457,451号および同第5,593,810号に詳細に記載 されている。重合体酸反応層を含む本発明の拡散転写写真フィルムユニット中に タイミング層を含むことが好ましい。 前述のように、処理の間に感光性要素から像様の形式で拡散する画像形成物質 を受容するために設計される任意の適切な受像層が、本発明において使用され得 る。本発明のカラーの実施態様において、受像層は通常、アルカリ性処理組成物 に対して透過性の染色可能な材料を含む。染色可能な材料は、ポリビニルアルコ ールをポリビニルピリジン重合体(例えば、ポリ(4-ビニルピリジン))と共に含み 得る。このような受像層は米国特許第3,148,061号にさらに記載されている。 他の適切な受像層材料は、4-ビニルピリジンおよび塩化ビニルベンジルトリメ チルアンモニウムがヒドロキシエチルセルロース上にグラフトしたグラフト共重 合体を含む。このようなグラフト共重合体および受像層としてのその使用は、米 国特許第3,756,814号および同第4,080,346号にさらに記載されている。しかし他 の適切な材料も使用され得る。 例えば、適当なビニルベンジルトリアルキルアンモニウムタイプの媒染剤物質 が例えば米国特許第3,770,439号に記載されている。ヒドラジニウムタイプ(例え ば、ポリ塩化ビニルベンジルを二置換不斉ヒドラジンで四級化することによって 調製される重合体媒染剤)の媒染剤重合体(例えば、1966年3月9日発行の英国特許 第1,022,207号に記載のもの)もまた使用され得る。このようなヒドラジニウム媒 染剤の1つはポリ(1-ビニルベンジル1,1-ジメチルヒドラジニウムクロリド)であ る。これは例えば、適切な受像層を提供するためにポリビニルアルコールと混合 され得る。 受像層において使用される、さらに他の適切な媒染剤物質は、例えば米国特許 第4,794,067号;同第5,591,560号;および同第5,593,809号に記載のような、ト リメチル−、トリエチル−およびトリドデシル-ビニルベンジルアンモニウムク ロリドを含む三元重合体である。 前述のように、本発明の拡散転写写真フィルムユニットはまた、例えば米国特 許第5,415,969号および同第5,633,114号に記載のようなオーバーコート層を含み 得る。このようなオーバーコート層は、乾燥重量で大部分の水不溶性粒子と乾燥 重量で少量のバインダー材料とを含む。この粒子は実質的に水に不溶性であり、 そして湿潤時に膨潤しない。さらに、オーバーコート層による光の散乱を最少と するために、粒子は典型的には平均粒子サイズが小さく、例えば、300mm未満、 そして好ましくは100nm未満、そしてより好ましくは約1nmから50nmの範囲である 。水不溶性粒子は、無機材料(例えばコロイド状シリカ)、および/または有機材 料(例えば、アクリルエマルジョン樹脂のような水不溶性の重合体ラテックス粒 子)を含み得る。コロイド状シリカが、このようなオーバーコート層で使用する ための好ましい無機粒子であるが、他の無機粒子も、コロイド状シリカと組み合 わせて、あるいはコロイド状シリカの代わりに使用され得る。 オーバーコート層のバインダー材料は、好ましくは水不溶性のラテックス材料 を含むが、この層は水溶性材料または水不溶性材料と水溶性材料との組み合わせ を含み得る。適用可能な水溶性バインダー材料の例は、エチレンアクリル酸、ポ リビニルアルコール、ゼラチンなどを包含する。 他の層と組み合わせて1層またはそれ以上のオーバーコート層が使用され得る 。典型的には、各オーバーコート層は約2ミクロンまでの厚みであり、そして好 ま しくは1ミクロンと1.5ミクロンとの間の厚みである。このようなオーバーコート 層は、所望の品質の写真を提供するために十分な画像供与性物質を受像層に転写 させることを可能としなければならない。さらに、本発明のピールアパートタイ プの拡散転写写真フィルムユニットにおいて、オーバーコート層が処理および感 光性要素の分離の後に受像要素上に残るので、オーバーコート層は可視光をいか なる感知可能な程度でも散乱させるべきではない。なぜなら写真はそのような層 を通して見られるからである。 rolite Corporation(Tulsa、0K)から市販)、およびPolyox N3K(これはUnion Car bide Corporation(Danbury,CT)から市販)を各々約3:1の比で含む共重合体、お よびAerosol-OS(これはAmerican Cyanamid Corporation(Stamford,CT)から市販 )を含む層を含む。 ここで、本発明を例示のための特定の好ましい実施態様に関してさらに詳細に 説明するが、本実施例は例示のみを意図し、そして本発明はここに記述される材 料、条件、プロセスパラメータなどに限定されるものではないことが理解される 。記述される部および百分率はすべて他に指示のない限り重量による。 実施例 2つの拡散転写写真フィルムユニットを調製した:1つは「試験」フィルムユ ニット(すなわち、本発明の実施態様によって調製されるフィルムユニット)で 、1つは「コントロール」フィルムユニット(すなわち、試験フィルムユニット の場合と全く同じ方法ではあるが、イノシンを含まない方法で調製されるフィル ムユニット)である。 より具体的には、以下に詳細に記載するように、例えば、Yick-Vic Chemicals およびPharmaceuticals(HK)LTD(Hong Kong)またはKyowa Hakko Kogyo Co.,Ltd.( Tokyo,Japan)から入手可能なヒポキサンチンおよびイノシンを含む本発明の実施 態様によって、「試験」拡散転写写真フィルムユニットに組み込まれた水性アル カリ性処理組成物を、調製した。 上記の「コントロール」拡散転写写真フィルムユニットおよび「試験」拡散転 写写真フィルムユニットにおいて使用される感光性要素は、連続性を有する、不 透明の半被覆されたポリエチレンテレフタレート写真フィルム基材を含む。 1.重合体酸反応層。これは約24,212mg/m2の被覆率で被覆され、1.2/1の比率 マレイン酸との共重合体の遊離酸)を含む; 2.タイミング層。これは約4075.5mg/m2の被覆率で被覆され、ジアセトンアク リルアミドおよびアクリルアミドをポリビニルアルコール上にグラフトした共重 合体4026.6mg/m2およびAerosol-OSの48.9mg/m2を含む; 3.シアン発色現像剤層。これは約500mg/m2の下記式で表されるシアン発色現 像剤:約274mg/m2のゼラチン、および約184mg/m2のメチルフェニルヒドロキノン: を含む; 4.中間層。これは約1000mg/m2の二酸化チタン、約374mg/m2のポリメタクリル 酸メチルビーズ(約0.2μm)の分散体、約124mg/m2のゼラチン、および約374mg/m2 のアクリル酸ブチル/ジアセトンアクリルアミド/メタクリル酸/スチレン/ アクリル酸の共重合体を含む; 5.赤感性ヨウ臭化銀(silver iodobromide)層。これは約157mg/m2のヨウ臭 化銀(0.7μm)、約525mg/m2のヨウ臭化銀(1.5μm)、約367mg/m2のヨウ臭化銀(1 .8μm)および約600mg/m2のゼラチンを含む; 6.中間層。これは約2976mg/m2のアクリル酸ブチル/ジアセトンアクリルアミ ド/メタクリル酸/スチレン/アクリル酸の共重合体、および約124mg/m2のコハ ク酸ジアルデヒドを含む; 7.マゼンタ発色現像剤層。これは下記式で表される約300mg/m2のマゼンタ発 色現像剤:約30mg/m2のベンジルアミノプリン、約200mg/m2の放出可能なくもり防止剤 約200mg/m2の2-フェニルベンズイミダゾールおよび約292mg/m2のゼラチンを含む ; 8.約900mg/m2の二酸化チタン、約337mg/m2のポリメタクリル酸メチルビーズ( 約0.2μm)の分散体、約112mg/m2のゼラチン、および約337mg/m2のアクリル酸ブ チル/ジアセトンアクリルアミド/メタクリル酸/スチレン/アクリル酸の共重 合体を含む層; 9.緑感性ヨウ臭化銀層。これは約220mg/m2のヨウ臭化銀(1.1μm)、約660mg/ m2のヨウ臭化銀(1.3μm)、約220mg/m2のヨウ臭化銀(1.5μm)、および約484mg/ m2の のゼラチンを含む; 10.スペーサー層。これは約300mg/m2のトリクレシルホスフェート(tricresty lphospate)、約136mg/m2のMPHQ、約136mg/m2の下記式で表されるラクトン現像剤および約249mg/m2のゼラチンを含む; 11.中間層。これは約1248mg/m2のアクリル酸ブチル/ジアセトンアクリルア ミド/メタクリル酸/スチレン/アクリル酸の共重合体、および約52mg/m2のコ ハク酸ジアルデヒドを含む; 12.約1200mg/m2のスカベンジャー(1-オクタデシル-4,4-ジメチル-2-[2-ヒド ロキシ-5-(N-(7-カプロラクトアミド)スルホンアミド-フェニル]チアゾリジン) および約696mg/m2のゼラチンを含む層; 13.イエローフィルタ層。これは約400mg/m2のベンジジンイエロー色素、約40 よび約150mg/m2の硬膜剤(R.H.Sands Corp.から商品名OBl207として入手可能) ; 14.イエロー画像色素供給層。これは下記式で表される約420mg/m2のイエロー 画像色素供給性物質 (Airvol中に分散されたもの)、および約280mg/m2のゼラチンを含む; 15.約412mg/m2の被覆率のtert-オクチルヒドロキノン、約206mg/m2のジメチ ルテレフタルアミド、約45mg/m2の酸化放出抑制化合物(Fairmont Chemical,Inc .から入手可能)、および約300mg/m2のゼラチンで被覆された層; 16.青感性ヨウ臭化銀層。これは約235mg/m2のヨウ臭化銀(1.3μm)および約1 18mg/m2のゼラチンを含む;および 17.約450mg/m2のポリメタクリル酸メチルビーズ(約0.2μm)の分散体、およ び約350mg/m2のゼラチンを含む層。 米国特許第5,571,656号は、上記層10に含まれるラクトン現像剤の拡散転写写 真フィルムユニット中での使用を開示および特許請求する。 「コントロール」および「試験」拡散転写写真フィルムユニットで使用される 受像要素は、下記の層を順次有する、透明のサブコーティングされたポリエチレ ンテレフタレート写真フィルム基材を含んでいた: 1.受像層。これは約2798mg/m2の被覆率で被覆され、ビニルベンジルトリメチ ルアンモニウムクロリド、ビニルベンジルトリエチルアンモニウムクロリド、お よびビニルベンジルジメチルドデシルアンモニウムクロリト(各々、6.7/3.3/1 重量%)を含む三元重合体を2部、およびゼラチンを1部、約12.5mg/m2のジメチル -2,4-イミダゾリンジオン、約53.8mg/m2の硝酸アンモニウム、および約10.8mg/m2 のポリメタクリル酸メチルビーズ(約4〜約7ミクロン、Anitec Imageから入手 可能)を含む; /m2のType NP K-90を含む層;および 8mg/m2のPolyox N3K(各々、約3:1の比)、および約21.5mg/m2の0.1%のAerosol- OSを含む層。 実施例のフィルムユニットを、上記の受像要素および感光性要素を用いて調製 した。各場合において、感光性要素の露光の後、受像要素および感光性要素を対 向する関係(すなわち各々の支持体を最も外側にする)に配置し、そして水性アル カリ性処理組成物を含む破断可能な容器を受像要素と感光性要素の間の各フィル ムユニットの最端部に固定して、この容器を加圧すると容器のシールがその縁部 端に沿って破断し、そしてその中身が各要素間に均一に分配されるようにした。 「コントロール」フィルムユニットの処理に用いた水性アルカリ性処理組成物の 化学組成を表Iに示す。 「試験」拡散転写写真フィルムユニットに組み込まれた水性アルカリ性処理組 成物は、約0.30重量部のイノシンをさらに含む。 各フィルムユニットを感光度計のターゲット(sensitometric target)に露光し た後、約0.007mmの間隙を空けてセットした一対のローラの間を室温で通過させ て、透明支持体を通して最終画像を見た。 McBeth濃度計で測定した赤、青および緑の極大(Dmax)および極小(Dmin)反射濃 度 を以下の表IIに示す。 「コントロール」および「試験」の両方の拡散転写写真フィルムユニットが受 像層へ拡散するのに十分な画像色素供与性物質を与えることは、表II中に報告 されるDmaxデータから理解される。また、「コントロール」および「試験」の 両方の拡散転写写真フィルムユニットが受容できるバックグラウンドを含む写真 を提供することは、表II中のDminデータから認識される。 上記の有益な効果、および本実施例の拡散転写写真フィルムユニットから発生 する仕上げられた写真の視覚的な検査および操作を決定する有益な効果に加えて 、本発明(すなわち「試験」写真フィルムユニット)によるイノシンさらにはヒ ポキサンチンを含む水性アルカリ性処理組成物の使用は、仕上げられた写真の最 終画像中に結晶の形成を自然に、実質的に排除する。生じた領域または結晶(上 記の原板処理の約1ヶ月以内に仕上げられた「コントロール」写真の最終画像上 に見え、そこから削除される)の質量分光法分析は、結晶が主にヒポキサンチン を包含することを示す。 本発明は、その種々の好ましい実施態様に関連して詳細に記載されたが、当業 者は、本発明がそこに限定されるものではなく、むしろ本発明の精神および添付 の請求の範囲の範囲内での変化および改良がなされることを認識する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゴメス,ジェラルド アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01583,ウェスト ボイルストン,ノース メイン ストリート 102 (72)発明者 レイン,アンソニー アール. アメリカ合衆国 ニューハンプシャー 03051,ハドソン,ハイランド ストリー ト 173 (72)発明者 シュワルツ,マーリン シー. アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02166,ニュートン,アイリントン ロー ド 161 (72)発明者 テイラー,ロイド ディー. アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02173,レキシントン,モーリーン ロー ド 1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.拡散転写画像を形成するための方法であって: 照射の像様のパターンに対する少なくとも1つのハロゲン化銀乳剤層を有する 支持体を含む感光性要素を露光する、工程; イノシンの存在下において、水性アルカリ性処理組成物を用いて、該露光され た感光性要素を現像する工程であり、ここで、該処理組成物がヒポキサンチンを 含有する、工程;および 受像層上に画像を形成する工程を包含する、方法。 2.前記イノシンが前記処理組成物中に含有される、請求項1に記載の方法。 3.前記感光性要素の前記支持体が重合体酸反応層を有する、請求項1に記載の 方法。 4.前記イノシンが前記重合体酸反応層中に含有される、請求項3に記載の方法 。 5.前記処理組成物が約0.05重量%から約0.5重量%の前記イノシンを含有する 、請求項2に記載の方法。 6.前記処理組成物が約0.10重量%から約0.30重量%の前記イノシンを含有する 、請求項5に記載の方法。 7.前記処理組成物が約0.50重量%から約1.5重量%の前記ヒポキサンチンを含 有する、請求項6に記載の方法。 8.拡散転写写真フィルムユニットであって:支持体;少なくとも1つのハロゲ ン化銀乳剤層;受像層;ヒポキサンチンを含有する水性アルカリ性処理組成物; およびイノシン、を含む、ユニット。 9.前記イノシンが前記処理組成物中に含有される、請求項8に記載の拡散転写 写真フィルムユニット。 10.前記支持体が重合体酸反応層を有する、請求項8に記載の拡散転写写真フィ ルムユニット。 11.前記イノシンが前記重合体酸反応層中に含有される、請求項10に記載の拡散 転写写真フィルムユニット。 12.前記処理組成物が約0.05重量%から約0.5重量%の前記イノシンを含有する 、請求項9に記載の拡散転写写真フィルムユニット。 13.前記処理組成物が約0.10重量%から約0.30重量%の前記イノシンを含有する 、請求項12に記載の拡散転写写真フィルムユニット。 14.前記処理組成物が約0.50重量%から約1.5重量%の前記ヒポキサンチンを含 有する、請求項13に記載の拡散転写写真フィルムユニット。 15.請求項8に記載の拡散転写写真フィルムユニットであって、ここで、前記支 持体が、シアン画像色素供与性物質をそれに関連して有する赤感性ハロゲン化銀 乳剤層、マゼンタ画像色素供与性物質をそれに関連して有する緑感性ハロゲン化 銀乳剤層、およびイエロー画像色素供与性物質をそれに関連して有する青感性ハ ロゲン化銀乳剤層を有する、ユニット。 16.拡散転写写真フィルムユニットとともに使用するための水性アルカリ性処理 組成物であって:ハロゲン化銀現像剤、ハロゲン化銀溶剤、ヒポキサンチン、お よびイノシン、を包含する、組成物。 17.約0.05重量%から約0.50重量%の前記イノシンを含有する、請求項16に記載 の処理組成物。 18.約0.50重量%から約1.5重量%の前記ヒポキサンチンを含有する、請求項17 に記載の処理組成物。 19.約0.10重量%から約0.30重量%の前記イノシンを含有する、請求項16に記載 の処理組成物。 20.約0.50重量%から約1.5重量%の前記ヒポキサンチンを含有する、請求項19 に記載の処理組成物。
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