JP2001359233A - 負荷制御装置 - Google Patents

負荷制御装置

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JP2001359233A
JP2001359233A JP2001109047A JP2001109047A JP2001359233A JP 2001359233 A JP2001359233 A JP 2001359233A JP 2001109047 A JP2001109047 A JP 2001109047A JP 2001109047 A JP2001109047 A JP 2001109047A JP 2001359233 A JP2001359233 A JP 2001359233A
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load
voltage
power
phase angle
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JP2001109047A
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English (en)
Inventor
Atsutaka Iwata
篤貴 岩田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Of Temperature (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷制御装置が異常の発生を直ちに検出して
重大事故の発生を防止する。 【解決手段】 瞬時値検出手段を構成する電圧検出回路
26及び電流検出回路27が交流電力のサイクルよりも
十分短かいサイクルで負荷23に印加される電圧瞬時値
又は負荷23に流れる電流瞬時値を検出してCPU21
にフィードバックし、異常判定手段であるCPU21が
位相角制御回路25による交流電力の通電抑制サイクル
中及び通電サイクル中に、フィードバックする電圧瞬時
値又は電流瞬時値によって異常の有無を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、負荷にかかる電圧,
電流又は電力を制御する負荷制御装置の異常検出装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】負荷に印加する交流電力の位相角を制御
する位相角制御手段を備えた負荷制御装置において、負
荷の断線又はショートあるいは交流電力をオン/オフす
る素子のダウンが発生すると、正常に作動しなくなるだ
けでなく、過大な電流が流れて負荷又は制御装置を破損
したり、発煙,発火等の重大事故を招く恐れがある。
【0003】そのため、電源オン後あるいは作業の間な
ど負荷が使用されていない時に負荷の状態をチェックし
たり、負荷が使用されている間に負荷に印加される電圧
又は負荷に流れる電流をチェックして、異常の有無を検
出していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、負荷制
御装置の異常の有無を検出する場合、負荷が使用されて
いない時のチェックは簡単であるが、動作中に異常が生
じてもその異常はすぐには検出することが出来ない。ま
た、大部分の異常は動作中又はその初期に発生するもの
であるから、重大事故の防止には役立たない場合が多
い。
【0005】また、負荷が使用されている間にチェック
すれば、異常の発生を直ちに検出して重大事故の発生を
防止することが出来る。しかし、異常の原因を特定する
ことが困難であり、原因の発見に時間を要して迅速な修
理が出来ないという問題があった。
【0006】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、上述のような負荷制御装置が異常の発生を直ち
に検出して重大事故の発生を防止することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、負荷に印加する交流電力の位相角を制御
する位相角制御手段を備えた負荷制御装置において、交
流電力のサイクルより十分短かいサイクルで負荷に印加
される電圧瞬時値又は負荷に流れる電流瞬時値を検出し
てフィードバックする瞬時値検出手段と、交流電力の通
電抑制サイクル中及び通電サイクル中に瞬時値検出手段
がフィードバックする電圧瞬時値又は電流瞬時値によっ
て異常の有無を判定する異常判定手段とを設けたものを
提供する。
【0008】負荷に印加される電圧値又は負荷に流れる
電流値を検出してフィードバックする検出手段と、位相
角制御手段が交流電力の位相角を変えた時に該位相角及
びその変化分から電圧値,電流値又は電力量の予測値あ
るいはそれらの変化分を計算する手段と、該手段により
計算された電圧値,電流値又は電力量の予測値あるいは
それらの変化分と位相角の変化に応じて検出手段がフィ
ードバックする電圧値,電流値又はそれから求められる
電力量あるいはそれらの変化分とを比較して異常の有無
を判別する異常判別手段とを設けてもよい。
【0009】この発明による負荷制御装置は、上述した
構成により、瞬時値検出手段が交流電力のサイクルより
十分短かいサイクルで負荷に印加される電圧瞬時値又は
負荷に流れる電流瞬時値を検出してフィードバックし、
位相角制御手段による交流電力の通電抑制サイクル中及
び通電サイクル中に、異常判定手段がフィードバックす
る電圧瞬時値又は電流瞬時値によって異常の有無を判定
する。
【0010】あるいは、検出手段が負荷に印加される電
圧値又は負荷に流れる電流値を検出してフィードバック
し、位相角制御手段が交流電力の位相角を変えた時に、
計算する手段が位相角及びその変化分から電圧値,電流
値又は電力量の予測値あるいはそれらの変化分を計算
し、異常判別手段は検出手段からフィードバックされた
電圧値,電流値又はそれから求められる電力量あるいは
それらの変化分とそれぞれ対応する予測値あるいはそれ
らの変化分とを比較して異常の有無を判別する。
【0011】したがって、これらの負荷制御装置は動作
初期又は動作中に異常があればその異常を直ちに検出す
ることが出来るから、重大事故の発生を防止することが
出来る。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して具
体的に説明する。図1は、負荷に印加する交流電力の位
相角制御手段を備えた負荷制御装置の一実施例の構成を
示す回路図である。図1に示した負荷制御装置20はC
PU21と、交流電源22が負荷23に印加する交流電
圧のゼロクロスを検出するゼロクロス検出回路24と、
位相角制御手段である位相角制御回路25と、瞬時値検
出手段を構成する電圧検出回路26及び電流検出回路2
7とからなっている。
【0013】CPU21は負荷23に印加する電圧又は
電流が、予め設定した一定の電圧値又は電流値になる
(定電圧制御又は定電流制御)ように、あるいは負荷2
3の状態を図示しないセンサ例えばヒータならば温度セ
ンサ、ランプならばフォトセンサ等により検出して、そ
の状態を一定に保つために修正した電圧値又は電流値に
なる(定状態制御)ように、位相角制御のタイミングを
決定すると共に異常判定手段としても作用する。
【0014】位相角制御回路25は、メインのトライア
ック30と、トライアック30をトリガするための発光
部31aと双方向受光部31bからなるフォトトライア
ック31と、抵抗,コンデンサからなるサージアブソー
バ32と、抵抗R2,R3やチョークコイルL,コンデ
ンサCやフューズFuとにより構成されている。
【0015】ゼロクロス検出回路24が検出した交流電
圧半サイクル毎のゼロクロスから、CPU21が位相差
制御のためのタイミングをとってトリガ信号が出力され
ると、フォトトライアック31の発光部31aが発光
し、その光を受けて双方向受光部31bがオンに反転す
る。
【0016】トライアック30がオンになるまでは負荷
23に電流が流れないから、トライアック30の両端子
間には交流の電圧瞬時値がそのまま印加されているが、
フォトトライアック31の双方向受光部がオンになった
時に、電圧瞬時値が抵抗R2,R3で分圧されてトライ
アック30のトリガ端子に印加されるから、トライアッ
ク30がオンに反転して位相差制御された交流電力が負
荷23に印加される。
【0017】電圧検出回路26は、1次側が負荷23に
並列に接続されたトランスTと、ブリッジ整流回路DB
1と、抵抗R4,R5からなる分圧器とにより構成され
ている。負荷23の端子間電圧はトランスTにより変圧
され、ブリッジ整流回路DB1で整流されたのち抵抗R
4,R5により分圧されて、CPU21のアナログ入力
端子に入力する。
【0018】電流検出回路27は、負荷23に直列に接
続された電流検出用の抵抗R6と、ブリッジ整流回路D
B2と、発光部33a,受光部33bからなるフォトカ
プラ33と、発光部33aと直列回路を形成してブリッ
ジ整流回路DB2の出力側に接続される抵抗R7と、受
光部33bと直列回路を形成する抵抗R8とにより構成
されている。
【0019】負荷23に流れる電流に応じて抵抗R6の
両端子間に発生した電圧は、ブリッジ整流回路DB2で
整流されたのち抵抗R7を介してフォトカプラ33の発
光部33aを発光させる。その発光量に応じてフォトカ
プラ33の受光部33bを流れる電流による抵抗R8の
端子間電圧は、CPU21の他のアナログ入力端子に入
力する。
【0020】電圧検出回路26,電流検出回路27と共
に瞬時値検出手段を構成するCPU21は、予め交流電
源22から入力する交流電力のサイクルより十分短かく
設定したサイクルで電圧検出回路26,電流検出回路2
7から入力している電圧値,電流値をサンプリングして
A/D変換し、それぞれ電圧瞬時値,電流瞬時値として
メモリする。
【0021】このように構成された負荷制御装置20に
よって負荷23に印加される電力を制御する場合に、考
えられる異常は以下に示すA,B,C,Dに大別され
る。即ち、〔A〕負荷23の断線(接触不良を含む)、
〔B〕負荷23のショート(配線ショートを含む)、
〔C〕トライアック30の不作動(オンにならない、フ
ォトトライアック31等トリガ系の故障を含む)、
〔D〕トライアック30のショートの4種類である。
【0022】
【表1】
【0023】表1は、電力オフ(通電抑制)又はオン
(通電)の状態で電圧瞬時値(V)又は電流瞬時値
(I)を検出値とした場合に、それぞれ〔A〕負荷断
線,〔B〕負荷短絡,〔C〕TR(トライスタ)オフ,
〔D〕TR短絡の異常が発生した時の検出値の状態を、
正常な場合〔N〕の検出値の状態と比較して示した表で
ある。なお、Vn及びInは電力オンで正常な時に検出
される電圧瞬時値及び電流瞬時値である。
【0024】すなわち、電力オフの時に、〔N〕正常で
あればV,Iはそれぞれ殆んどゼロであるが、異常原因
が〔A〕であれば、トライアック30のオフ時のインピ
ーダンスに比べても負荷のインピーダンスが遙かに大き
くなるためV≒VnでI=0になる。また、原因が
〔B〕であればV=0でI≒0になる。原因が〔C〕で
あればV,Iはそれぞれ殆んどゼロであり、原因が
〔D〕であれば、V,Iとも電力オンの時と同様にそれ
ぞれVn,Inになる。
【0025】一方、電力オンの時に、〔N〕正常であれ
ばV,IはそれぞれVn,Inであるが、原因が〔A〕
であればV=VnでI=0になり、原因が〔B〕であれ
ばV=0でIは重大事故を招くほど過大になる。原因が
〔C〕であればV,Iとも殆んどゼロになり、原因が
〔D〕であればV,IはそれぞれVn,Inになる。
【0026】図2及び図3は、それぞれ表1に示した電
力オフ及び電力オン(トリガ位相角0,デューティ10
0%)の時の〔N〕正常な場合、並びに〔A〕負荷断
線,〔B〕負荷短絡,〔C〕TRオフ,〔D〕TR短絡
の異常が発生した場合の、それぞれ電圧瞬時値V,電流
瞬時値Iの検出値の一例を示す波形図である。
【0027】図2及び図3に示した検出値は、V,Iい
ずれもブリッジ整流回路DB1,DB2により両波整流
されて正の値になっている。なお、一部の図において破
線で示した波形は、図3の〔N〕に示したVn又はIn
である。また、≒0(殆んどゼロ)の波形は、眞のゼロ
と区別するため、やや誇張して示したものである。
【0028】
【表2】
【0029】表2は、表1に示した検出値が得られた場
合に、それから異常が検出出来るか否か、異常を検出し
た場合にその原因が特定出来るか否かを示す表であり、
電力オフ又はオンの状態で、或いはオフ及びオンの状態
を参照して、それぞれV又はIあるいはV及びIの検出
値を用いた場合について示している。
【0030】表2において、×は正常状態と全くあるい
は殆んど同じで異常を検出出来ない場合、二重丸は異常
を検出して原因も特定出来る場合である。乃至は異
常は検出出来るが原因が特定出来ない場合で、それぞれ
原因がは〔A〕か〔D〕か、は〔B〕か〔C〕か、
は〔A〕か〔C〕かであることは分るが、そのいずれ
であるか特定出来ない場合である。
【0031】すなわち、電力オフの時に、Vだけを検出
すれば〔B〕又は〔C〕による異常を検出出来ず、
〔A〕又は〔D〕による異常は検出出来るがいずれが原
因であるか特定出来ない。Iだけを検出すれば〔A〕又
は〔B〕又は〔C〕による異常を検出出来ず、〔D〕に
よる異常だけ検出するから原因特定は可能である。V及
びIを検出すれば〔A〕又は〔D〕による異常を検出し
て原因を特定出来るが、〔B〕又は〔C〕による異常は
検出出来ない。
【0032】また、電力オンの時に、Vだけを検出すれ
ば〔A〕又は〔D〕による異常を検出出来ず、〔B〕又
は〔C〕による異常は検出出来るが原因の特定は出来な
い。Iだけを検出すれば〔A〕又は〔B〕又は〔C〕に
よる異常を検出することが出来、特に〔B〕による異常
ははっきり特定することが出来るが、〔A〕又は〔C〕
による異常の原因は特定出来ず、〔D〕による異常は検
出出来ない。V及びIを検出すれば、〔A〕乃至〔C〕
による異常の検出と原因の特定は出来るが、〔D〕によ
る異常はやはり検出出来ない。
【0033】したがって、従来のように電力オフ又は電
力オンの状態で異常の有無を検出すれば、電力オフの時
であれば電圧瞬時値Vをチェックすることにより〔A〕
の負荷断線と〔D〕のトライアックショートによる異常
は検出出来、さらに電流瞬時値Iもチェックすればその
原因を特定出来るが、〔B〕の負荷ショートと〔C〕の
トライアックオフによる異常は検出も出来ない。
【0034】また、電力オンの時であれば電流瞬時値I
をチェックすることにより、〔B〕による異常検出と原
因特定及び〔A〕又は〔C〕による異常検出が可能であ
り、電圧瞬時値Vもチェックすれば〔A〕又は〔C〕の
原因特定も可能になるが、〔D〕のトライアックショー
トによる異常は検出も出来ない。
【0035】図4は、この発明による電圧瞬時値V及び
電流瞬時値Iのサンプリングの一例を示す波形図であ
り、図4の(A),(B)は、それぞれCPU21が出
力するトリガ信号とCPU21が瞬時値を検出するタイ
ミングを示し、同図の(C)は、電圧瞬時値V又は電流
瞬時値Iを示している。
【0036】すなわち、負荷23に或るデューティで電
力を印加している時に、CPU21は交流電力のサイク
ルより十分短かいサイクルで電圧瞬時値V及び電流瞬時
値Iを検出する。次にCPU21は、トライアック30
の通電抑制サイクル中(トリガ信号の前)及び通電サイ
クル中(トリガ信号の後)のサンプルのうちのそれぞれ
1個(又は数個)を選択し、電力オフ及びオン時のサン
プルとしてそれぞれのタイミングにおけるVn,Inと
比較して異常の有無及び異常があればその原因特定の判
別を行なう。
【0037】いうまでもなく、Vn,Inはサンプリン
グのタイミングの関数であるから、タイミングに応じた
Vn,Inを予め計算した表を記憶しておき、V及びI
がそれぞれピークになるタイミング(負荷がヒータ,ラ
ンプ等リアクタンス分を含まない場合はゼロクロスから
90°遅れ)の近傍、さもなければトリガ信号になるべ
く近いタイミングでサンプルを採り、表からVn又はI
nをサーチする。
【0038】あるいは、負荷に実際上の最大(又は最
小)デューティ電力が印加される時のトリガ信号の前
(又は後)に電力オフ(又はオン)時のサンプリングタ
イミングを設定すると共に、各タイミングにおけるV
n,Inを計算しておいて、サンプリングされたV,I
とVn,Inとを比較するようにしてもよい。
【0039】表2に示した電力オフ&オンの欄は、この
ようにして電力オフ(通電抑制サイクル)及び電力オン
(通電サイクル)の時にサンプリングされた検出値によ
って総合判定した場合の結果を示したものである。
【0040】すなわち、電圧V又は電流Iのいずれかを
検出した場合でも、〔A〕乃至〔D〕の原因のうちのい
ずれかによって異常が発生すれば、すべて検出すること
が出来る。Vだけを検出すれば、原因が又はである
ことは分るが、〔A〕か〔D〕か又は〔B〕か〔C〕か
を特定することは出来ない。Iだけを検出すれば、原因
が〔B〕又は〔D〕であればいずれかを特定することが
出来、あるいは〔A〕か〔C〕かを特定出来なくても、
であることは分る。
【0041】このように、この発明によれば、電圧V又
は電流Iのいずれか一方を検出しただけでも異常はもれ
なく検出することが出来る。電圧Vを検出すれば、個々
の原因までは特定出来なくとも、原因がかかは分る
から全くどれが原因か分らない場合に比べれば事後の対
策は遙かに簡単になる。
【0042】特に電流Iを検出すれば、重大事故を招き
易い負荷又はトライアックのショートによる異常の原因
は特定出来るから、事後の対策を迅速に行なうことが出
来る。また、原因がであっても、〔A〕負荷断線の有
無は容易にチェック出来るから、オペレータ又はサービ
スマンは簡単に〔A〕か〔C〕かを特定することが出来
る。
【0043】さらに、電圧V及び電流Iを共に検出すれ
ば、〔A〕乃至〔D〕の原因のうちのいずれかによって
発生した異常は、表2の最下段に示したように、すべて
検出すると共にその原因を特定することが出来るから、
その効果は極めて大きい。この場合に、電圧Vと電流I
のサンプリングが同時である必要はないから、交互にサ
ンプリングするとよい。
【0044】以下、図1に示した回路図を用いて、負荷
制御装置の他の実施例について説明する。この実施例は
CPU21の作用が異なるだけで、回路自体は変らな
い。したがって、符号は上記の実施例と同一であり、個
々の回路及び素子についての詳しい説明は省略する。
【0045】CPU21は共に検出手段を構成する電圧
検出回路26,電流検出回路27からそれぞれフィード
バックされた電圧値,電流値をサンプリングして得られ
た電圧瞬時値,電流瞬時値又はその積である電力瞬時値
を、交流半サイクル毎に積分してそれぞれ平均的な電圧
値,電流値又は電力量としてメモリする。
【0046】また、CPU21はメモリされた電圧値又
は電流値が、予め設定した値又は負荷の状態に応じて修
正された値からズレた場合に、位相角制御のタイミング
即ち位相角を変える。この時に、計算する手段であるC
PU21は、旧位相角とその変化分又は新位相角から位
相角が変った後の電圧値,電流値又は電力量を計算して
予測し、あるいは新旧の電圧値,電流値,電力量の差を
とってそれらの変化分を求める。
【0047】次に、異常判別手段であるCPU21は、
位相角が変った後に検出された電圧値,電流値又は電力
量あるいはそれらの変化分と、対応するそれぞれの予測
値とを比較する。比較すべき項目は上記のすべて(6項
目)である必要はなく、そのうちの1項目又は2項目で
もよい。
【0048】比較した結果、検出された値とその予測値
との差がそれぞれの項目について予め設定した許容誤差
内であれば正常であると判別する。検出された値が予測
値からの許容誤差範囲を超えて小さいか大きければ異常
発生と判別する。
【0049】
【表3】
【0050】表3は、電力オンの状態でそれぞれ平均値
な電圧値V,電流値I,電力量Pを検出値(Y)とした
時に、表1に示した〔N〕及び〔A〕乃至〔D〕による
異常に検出回路の異常が発生した検出異常〔E〕を加え
て、検出値の状態を示した表である。
【0051】なお、各検出値(予測値もほぼ同じ)の変
化分は、それぞれの検出値と同じ傾向を示すので省略し
ている。また、Vn,In,Pn及びVmx,Imx,
Pmxは、それぞれ正常な状態〔N〕における現在の位
相角(又はデューティ)及び位相角ゼロ(デューティ1
00%)の時の平均的な電圧値V,電流値I,電力量P
を示している。
【0052】表3に示した検出値の状態が表1に示した
電力オンの場合と異なる所は、主として表1が瞬時値で
あるのに表3は平均値であることによるものであり、例
えば〔A〕負荷断線による電圧値V及び〔D〕TR短絡
による電圧値V,電流値Iは、通電サイクル中の瞬時値
はVn,Inであるが、平均値は通電抑制サイクル中の
瞬時値も積分するため、原因が〔A〕ならばVn<V<
Vmxであり、〔D〕ならばVmx,Imxになる。
【0053】
【表4】
【0054】表4は、表3に示した各検出値の状態を参
照して、検出値YをそれぞれV,I,Pとした場合に検
出された状態から考えられる原因をリストアップしたも
のであり、それぞれY≒0,Y≒Yn,Y≒Ymxと各
中間及びY>Ymxとに分けて示している。
【0055】表4から明らかなように、電圧値V,電流
値I,電力量Pのいずれの1個だけを検出値Yとして
も、Y≒Ynの場合だけが正常であり、原因が〔A〕乃
至〔E〕のいずれかである異常が発生すれば、原因の特
定は別として、すべて異常と判別することが出来る。
【0056】〔E〕検出異常は、Y≒Yn以外のすべて
の場合にその原因の一つと考えられるから、他の原因よ
りも特定が難かしい。しかしながら、電圧値V及び電流
値Iを共に検出値とすれば、電圧検出回路26と電流検
出回路27とが同時に異常になることは殆んど考えられ
ないから、いずれか一方が正常であれば他の検出が異常
と判別出来る。
【0057】すなわち、V≒VnでI≠In又はI≒I
nでV≠Vnであれば、それぞれ電流検出回路27又は
電圧検出回路26が異常であると特定することが出来、
V≠VnでI≠Inであれば検出回路以外の異常と判別
して、表4から〔E〕を除いて考えることが出来る。
【0058】表4から〔E〕を除いた後、I>Imxで
あれば原因を〔B〕負荷短絡と特定し、さもなければ
〔B〕でないと判別して、表4から〔B〕を除く。次
に、V≒0であれば原因は〔C〕TRオフと特定し、さ
もなければ表4から〔C〕も除く。次に、I≒0であれ
ば原因は〔A〕負荷断線、V≒Vmx又はI≒Imxで
あれば原因は〔D〕TR短絡とそれぞれ特定することが
出来る。
【0059】図5は、以上説明した異常発生の検出とそ
の原因特定のルーチンをサブルーチン形式で示すフロー
図であり、ステップ番号はSを付して示している。図5
に示したルーチンがスタートすると、先ずステップ1で
位相角が変更されたか否かを判定して否ならばリターン
し、変更されていればステップ2に進んでVn,Inの
予測値を計算する。
【0060】次にステップ3で電圧値V≒Vnであるか
否かを判定して否ならばステップ6にジャンプし、V≒
Vnであればステップ4に進んで、電流値I≒Inであ
るか否かを判定する。I≒Inであれば正常と判定して
リターンし、否ならばステップ5に進んで原因が〔E〕
検出異常のうち電流検出異常であると特定してステップ
17の異常処理にジャンプする。
【0061】ステップ3からステップ6にジャンプする
と、電流値I≒Inであるか否かを判定し、I≒Inで
あればステップ7に進んで原因が〔E〕検出異常のうち
電圧検出異常であると特定してステップ17にジャンプ
する。否ならばステップ8に進んでI>Imxであるか
否かを判定し、I>Imxであればステップ9に進んで
原因が〔B〕負荷短絡であると特定してステップ17に
ジャンプする。否であればステップ10に進む。
【0062】ステップ10ではV≒0であるか否かを判
定し、V≒0であればステップ11に進んで原因が
〔C〕TRオフであると特定してステップ17にジャン
プする。否であればステップ12に進んでI≒0である
か否かを判定し、I≒0であればステップ13に進んで
原因が〔A〕負荷断線であると特定してステップ17に
ジャンプする。否であればステップ14に進む。
【0063】ステップ14ではV≒Vmxであるか否か
を判定し、V≒Vmxであればステップ15に進んで原
因が〔D〕TR短絡であると特定してステップ17にジ
ャンプする。否であればステップ16に進んで、上記以
外の極めて稀である予想せざる原因であると判定してス
テップ17に進む。
【0064】ステップ17では、例えば各ステップで特
定された原因をエラーメッセージとして表示又はプリン
トアウトした後、原因に応じて負荷制御装置が含まれる
ホストマシンの停止、あるいは電源オフ等の異常処理を
行なって、重大事故の発生を防止する。
【0065】原因の特定は、このルーチン以外にも種々
考えられるが、このルーチンは表4に示した中間値とい
うようなあいまいな値を使うことなく、比較的はっきり
した値のみによって原因の特定を行なっているから、誤
まった原因を表示する恐れがない点で優れている。
【0066】以上説明したように、予測値を計算するこ
とはCPU21に負担をかけることにはなるが、電圧値
V又は電流値Iのいずれか一方を検出すれば、検出回路
の異常も含めた異常の発生を検出することが出来る。さ
らに、電圧値Vと電流値Iを共に検出すれば、異常検出
のみならずその原因をすべて特定することが出来る。
【0067】また、実施例では電圧値,電流値の平均値
をCPU21の計算値で求めているが、例えば図1に示
した抵抗R5及びR8(又はR7)に並列にコンデンサ
を設けることにより、検出時間は多少遅くなるが計算に
よらずに平均値を求めることも出来る。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による負
荷制御装置は、異常の発生を直ちに検出して重大事故の
発生を防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による負荷制御装置の一実施例の構成
を示す回路図である。
【図2】電力オフ時の正常及び異常があった場合の電
圧,電流の一例を示す波形図である。
【図3】電力オン時の正常及び異常があった場合の電
圧,電流の一例を示す波形図である。
【図4】この発明による電圧,電流の各瞬時値のサンプ
リングの一例を示す波形図である。
【図5】異常検出及び原因特定のルーチンの一例を示す
フロー図である。
【符号の説明】
20 負荷制御装置 21 CPU(異常判定手段,計算する手段,異常判別
手段) 23 負荷 24 ゼロクロス検出手段 25 位相角制御回路(位相角制御手段) 26 電圧検出回路(瞬時値検出手段,検出手段) 27 電流検出回路(瞬時値検出手段,検出手段) 30 トライアック 31 フォトトライアック 33 フォトカプラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷に印加する交流電力の位相角を制御
    する位相角制御手段を備えた負荷制御装置において、 前記交流電力のサイクルより十分短かいサイクルで前記
    負荷に印加される電圧瞬時値又は前記負荷に流れる電流
    瞬時値を検出してフィードバックする瞬時値検出手段
    と、 前記交流電力の通電抑制サイクル中及び通電サイクル中
    に前記瞬時値検出手段がフィードバックする電圧瞬時値
    又は電流瞬時値によって異常の有無を判定する異常判定
    手段とを設けたことを特徴とする負荷制御装置。
  2. 【請求項2】 負荷に印加する交流電力の位相角を制御
    する位相角制御手段を備えた負荷制御装置において、 前記負荷に印加される電圧値又は前記負荷に流れる電流
    値を検出してフィードバックする検出手段と、 前記位相角制御手段が交流電力の位相角を変えた時に、
    該位相角及びその変化分から前記電圧値,電流値又は電
    力量の予測値あるいはそれらの変化分を計算する手段
    と、 該手段により計算された電圧値,電流値又は電力量の予
    測値あるいはそれらの変化分と、前記位相角の変化に応
    じて前記検出手段がフィードバックする電圧値,電流値
    又はそれから求められる電力量あるいはそれらの変化分
    とを比較して異常の有無を判別する異常判別手段とを設
    けたことを特徴とする負荷制御装置。
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