JP2001358783A - トンネル防災設備の中継増幅盤 - Google Patents

トンネル防災設備の中継増幅盤

Info

Publication number
JP2001358783A
JP2001358783A JP2000174957A JP2000174957A JP2001358783A JP 2001358783 A JP2001358783 A JP 2001358783A JP 2000174957 A JP2000174957 A JP 2000174957A JP 2000174957 A JP2000174957 A JP 2000174957A JP 2001358783 A JP2001358783 A JP 2001358783A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
signal
line
circuit
current signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000174957A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3681959B2 (ja
Inventor
Koei Igarashi
光栄 五十嵐
Mitsuhiro Kurimoto
光広 栗本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hochiki Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hochiki Corp filed Critical Hochiki Corp
Priority to JP2000174957A priority Critical patent/JP3681959B2/ja
Publication of JP2001358783A publication Critical patent/JP2001358783A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3681959B2 publication Critical patent/JP3681959B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)
  • Bidirectional Digital Transmission (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】通常時と異常時の電流信号の中継に使用する定
電流回路を利用してアドレス重複時は2倍の電流信号を
中継可能とする。 【解決手段】中継制御回路25は、電流値判定回路24
で電流信号の受信ありが判定された時に一方の電流送信
回路26bを作動して電流信号を送信する。また線路障
害の検出時は他方の電流送信回路26aの他方を作動し
て電流信号を送信し、更にアドレス重複が判定された時
には、電流送信回路26a,26bの両方を作動して通
常の2倍の電流信号を送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防災受信盤から下
り線路と上り線路を個別に備えた伝送路を2系統引出し
てトンネル内に設置した端末機器を接続して火災を監視
するトンネル防災設備の中継増幅盤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車専用道路等のトンネルに設
置される防災設備は、監視室等に設置した防災受信盤か
ら2系統の伝送路を引き出し、トンネル内に設置された
火災感知器や消火栓等の端末機器を接続して監視と制御
を行っている。またトンネル防災設備では、通信に使用
する伝送路が例えば数キロメートルと長くなるため、伝
送路の途中に中継増幅盤を設置して信号の減衰劣化を防
いでいる(特開平11−284644号)。
【0003】また近年のトンネル防災設備にあっては、
防災受信盤及び端末機器にアドレスを設定し、相手先ア
ドレスを指定した信号の通信によりセンサ情報の収集や
制御の指示を行う所謂R型の防災設備としている。
【0004】この場合、防災受信盤から端末機器へ呼出
信号を送信する下り通信と、端末機器から防災受信盤に
応答信号を送信する上り通信に対応して、2系統の伝送
路毎に上り専用の線路と下り専用の線路を使用してい
る。
【0005】この上り線路と下り線路を用いた通信にあ
っては、防災受信盤から電圧信号(電圧モード)で呼出
信号を端末に送信し、一方、端末からは電流信号(電流
モード)で応答信号を送信するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のR型のトンネル防災設備では、同一の伝送路に異
なるアドレスを持った複数の端末機器が接続されるが、
端末機器のアドレスの誤設定や伝送CPUの異常等によ
り、アドレスが重複した場合、通信障害や誤発報の原因
となるため、即時にアドレス重複を検出することが望ま
しい。
【0007】端末機器のアドレス重複を検出する方法と
して、アドレス重複時には2の端末機器が同時に応答信
号を電流値で送出するため、2倍の電流値をもった電流
信号が送信されるので、この応答信号の電流値が2倍に
なったことでアドレス重複を検出する。
【0008】この場合、伝送路の途中には中継増幅盤が
設置されており、伝送中に鈍った電流信号を増幅して中
継している。電流信号の伝送距離による影響は、信号振
幅が小さくなるよりもむしろ波形が鈍ってくる方が要因
として大きい。このため受信したアナログ電流値をその
まま増幅して送信する方法では、歪んだ波形のまま増幅
され、増幅の効果が少ない。
【0009】そこで、受信したアナログ電流値をデジタ
ル化して電流信号の受信の有無を判定し、電流信号の受
信を判定したら定電流回路を作動して矩形パルスとなる
電流信号を送信する中継方法をとっている。
【0010】このためアドレス重複により中継増幅盤で
2倍の電流値の受信を判定した場合に、通常とは異なる
2倍の電流信号を送信するため、通常の信号送信用の定
電流回路に加え、アドレス重複用の定電流送出回路が必
要となり、その分、回路構成が複雑化し、コストアップ
の要因となってしまう問題点があった。
【0011】本発明は、通常の電流信号の中継に使用す
る定電流回路のみにより、アドレス重複時は2倍の電流
信号を中継可能としたトンネル防災設備の中継増幅盤を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、次のように構成する。本発明は、防災受信盤
から下り線路と上り線路を個別に備えた伝送路を2系統
引出してトンネル内に設置した端末機器を接続し、防災
受信盤から端末機器へは下り線路を用いて電圧信号で通
信し、端末機器から防災受信盤へは前記上り線路を用い
て電流信号で通信するトンネル防災設備の中継増幅盤を
対象とする。
【0013】このようなトンネル防災設備の中継増幅盤
として本発明は、下位側に接続している2系統の上り線
路からの信号電流を個別に受信する一対の電流受信回路
と、上位側に接続している2系統の上り線に定電流回路
の作動により一定値の電流信号を個別に送信する一対の
電流送信回路と、一対の電流受信回路で受信した電流値
を加算し、所定の閾値との比較により電流信号なし、電
流信号あり、又はアドレス重複を判定する電流値判定回
路と、電流値判定回路で電流信号ありが判定された時に
予め定めた一方の電流送信回路を作動して電流信号を送
信させ、また線路障害の検出時は他方(正常系統線路)
の電流送信回路を作動して電流信号を送信させ、更に、
アドレス重複が判定された時には一対の電流送信回路の
両方を作動して通常の2倍の電流信号を送信させる中継
制御回路とを備えたことを特徴とする。
【0014】このように本発明は、アドレス重複を判定
した際には、通常時の電流送信回路と線路障害時の電流
送信回路を同時に使用することで、2倍の電流値をもつ
電流信号を中継することができ、アドレス重複を示す2
倍の電流値をもつ電流信号を送信する専用の回路を必要
としないため、回路構成を簡単にしてコストダウンでき
る。
【0015】また本発明は、時分割により下り信号と上
り信号を伝送する半二重の伝送路を防災受信盤から2系
統引出してトンネル内に設置した端末機器を接続し、防
災受信盤から端末機器へは前記伝送路の下り信号系を用
いて電圧信号で通信し、端末機器から防災受信盤へは前
記伝送路の上り信号系を用いて電流信号で通信するトン
ネル防災設備の中継増幅盤を対象とする。
【0016】この半二重伝送路の場合も本発明は上り下
り専用線路の場合と同様、下位側に接続している2系統
の伝送路における上り信号系からの信号電流を個別に受
信する一対の電流受信回路と、上位側に接続している2
系統の上り信号系に定電流回路の作動により一定の電流
信号を個別に送信する一対の電流送信回路と、一対の電
流受信回路で受信した電流値を加算し、所定の閾値との
比較により電流信号なし、電流信号あり、又はアドレス
重複を判定する電流値判定回路と、電流値判定回路で電
流信号ありと判定された時は予め定めた一方の電流送信
回路を作動して電流信号を送信させ、また線路障害の検
出時は他方の電流送信回路を作動して電流信号を送信さ
せ、更に、アドレス重複が判定された時には前記一対の
電流送信回路の両方を作動して通常の2倍の電流信号を
送信させる中継制御回路とを設ける。
【0017】電流値判定回路は、電流信号なしを判定す
る第1閾値、電流信号ありを判定する第1閾値より高い
第2閾値、アドレス重複を判定する第2閾値より高い第
3閾値を設定して加算した電流値を判定する。
【0018】また2系統の伝送路に優先順位を設定した
場合、中継増幅盤の中継制御回路は、優先順位の高い系
統の上り線路に対応した電流送信回路を作動し、線路障
害の検出時には優先順位の低い系統の上り線路に対応し
た電流送信回路を作動して電流信号を送信させる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の中継増幅盤が使用
されるトンネル防災設備の説明図である。図1におい
て、監視室などに設置された防災受信盤1からは、上り
トンネル100Aに対し伝送路2が引き出され、また下
りトンネル100Bに対し伝送路3が引き出されてい
る。
【0020】上りトンネル100Aに引き出された伝送
路2は、A系伝送路2aとB系伝送路2bの2系統の伝
送路を持っている。上りトンネル100A内には所定間
隔で消火栓4と自動弁装置5が設置され、また所定間隔
で火災感知器6が設置されている。
【0021】防災受信盤1からのA系伝送路2aには消
火栓4及び自動弁5が接続され、またB系伝送路2bに
は火災感知器6が接続されている。A系伝送路2a及び
B系伝送路2bの途中には、所定間隔ごとに本発明の中
継増幅盤7a,・・・7n-1,7nが接続されている。
【0022】下りトンネル100Bに引き出されたA系
伝送路3aとB系伝送路3bについても、同様に端末機
器及び本発明の中継増幅盤7a〜7nが接続されてい
る。
【0023】図2は図1の防災受信盤1のブロック図で
ある。防災受信盤1はMPU8、上りトンネル用伝送制
御部9a、下りトンネル用伝送制御部9b、表示操作部
10及び移報部11を備えている。
【0024】上りトンネル用伝送制御部9aからは、図
1に示した上りトンネル100Aに対する伝送路2とし
て、A系伝送路2aとB系伝送路2bが引き出されてい
る。このうちA系伝送路2aはA系下り線路15とA系
上り線路16で構成され、またB系伝送路2bはB系下
り線路17とB系上り線路18で構成される。
【0025】ここで、下り線路とは防災受信盤1からト
ンネル内の端末機器に信号を送る線路であり、この実施
形態にあっては下り線路の伝送信号に電圧信号を使用し
ている。これに対し上り線路とはトンネル内の端末機器
から防災受信盤1に信号を伝送する線路であり、この実
施形態にあっては上り線路の伝送信号には電流信号を使
用している。
【0026】この上りトンネル用伝送制御部9aから引
き出された各線路の構成は、下りトンネル用伝送制御部
9bについても同様である。
【0027】MPU8にはプログラム制御により実現さ
れる呼出応答部12とアドレス重複判定部13の機能が
設けられている。呼出応答部12は予め設定されている
端末アドレスを指定した呼出信号としての電文を送信す
る。例えば上りトンネル用伝送制御部9a側を例にとる
と、A系下り線路15とB系下り線路17のそれぞれに
同時に同じ呼出信号を送信する。
【0028】この呼出信号に対し、端末側でアドレス一
致を判別した端末機器が応答信号を電流信号により防災
受信盤1に送り返す。この端末機器からの応答信号は、
A系上り線路16とB系上り線路18のうちB系上り線
路18側に例えば高い優先順位を設定しており、このた
め本発明の中継増幅盤7a〜7nにあっては優先順位の
高いB系上り線路18を使用して電流信号による応答信
号を防災受信盤1側に送信する。
【0029】そして防災受信盤1からの呼出信号に対
し、もし端末側に同じアドレスを設定した端末機器が存
在するアドレス重複を生じていた場合には、同時に2つ
の端末機器が応答信号を電流信号で返送するため、途中
の中継増幅器にあっては通常の応答信号の電流値の2倍
の電流値が受信され、このアドレス重複時の2倍の電流
値を持つ応答信号が中継増幅盤で順次中継された後、最
終的に防災受信盤1に受信される。
【0030】防災受信盤1のMPU8に設けているアド
レス重複判定部13は、端末側からの電流信号による受
信信号の電流値を判別し、電流値が通常の電流値の2倍
であった場合にはアドレス重複と判定し、表示操作部1
0に端末機器のアドレス重複の発生を警報表示する。
【0031】通常、アドレス重複が判定されるのは、図
1のトンネル防災設備に電源を投入して設備を立ち上げ
た直後の全端末のアドレスを順次信指定して呼出信号を
送信する1回目の呼出処理であり、この段階でアドレス
重複が認識できることで直ちに設備を停止してアドレス
確認などの適切な対応をとる。
【0032】また設備の運用中にあっても、端末機器に
設けているCPUの異常などによりアドレス重複が起こ
る可能性があり、このアドレス重複によるCPU異常を
放置しておくと種々の問題を生ずることから、アドレス
重複を生じた時点で直ちに防災受信盤1でアドレス重複
の異常が表示されることで、適切な対応を取る。
【0033】図3は本発明の中継増幅盤の実施形態を示
したブロック図である。本発明の中継増幅盤7に対して
は、A系下り線路15、A系上り線路16、B系下り線
路17及びB系上り線路18の4回線が、防災受信盤1
側となる上位側及び終端側となる下位側に接続されてい
る。
【0034】中継増幅盤7には下り送受信回路19と上
り送受信回路20が設けられている。下り送受信回路1
9は上位側からの電圧信号による応答信号を受信し、波
形成形して振幅を増幅した後に下位側のA系下り線路1
5及びB系下り線路17に送信する。
【0035】また上り送受信回路20は下位側のB系上
り線路18から受信した電流信号による応答信号の有無
を判定し、電流信号なし、電流信号あり、アドレス重複
ありのいずれかの判定結果に対応して上位側に電流信号
を送信する。この場合、通常の電流信号ありの場合には
優先順位の高いB系上り線路18に電流信号を送信す
る。またアドレス重複を受信した場合には、A系上り線
路16及びB系上り線路18の両方に電流信号を送信す
る。
【0036】更に下り送受信回路19の両側には線路監
視回路21,22が設けられる。同様に上り送受信回路
20の両側にも線路監視回路21,22が設けられてい
る。線路監視回路21,22は、図2に示した防災受信
盤1のMPU8から一定時間間隔、例えば5秒に1回送
信される線路監視タイミング信号を受信した際に、各線
路を下り送受信回路19及び上り送受信回路20から切
り離して線路監視回路21,22に接続し、線路監視回
路21側から上り側の線路に監視電圧を印加し、線路監
視回路22側に設けている終端抵抗に監視電流を流し、
このときの線間電圧から線路の断線または短絡を検出す
る。
【0037】このとき防災受信盤からの電圧信号を用い
た呼出信号を送信する下り側で線路の断線が検出された
場合には、正常な線路を断線線路に接続する系統混合を
行い、防災受信盤からの正常な系統の呼出信号を断線側
に後ろ側から回り込ませるループバック接続を行う。
【0038】これに対し電流信号を応答信号として送信
している上り側の線路で断線が起きた場合には、上り送
受信回路20において、断線した系統の線路から正常な
線路に切替えて電流信号を送出する。
【0039】更に線路の短絡を検出した場合には、線路
監視回路21,22において短絡が起きた線路を中継期
間で切り離し、正常な系統の線路を迂回して上り信号ま
たは下り信号を送るバックアップを行うことになる。
【0040】図4は図3の中継増幅盤7に設けた上り送
受信回路20を取り出しており、説明を簡単にするた
め、両側に設けた線路監視回路21,22は省略し、直
接、上位及び下位の上り線路を接続して表わしている。
【0041】図4において、中継増幅盤7は、電流受信
回路23a,23b、電流値判定回路24、中継制御回
路25、定電流回路40a,40bをそれぞれ備えた電
流送信回路26a,26b及び上位側上り線路用断線・
短絡検出回路27(以下「断線・短絡検出回路27」)
が設けられる。
【0042】下位側のA系上り線路16及びB系上り線
路18に対応して設けた電流受信回路23a,23b
は、A系上り線路16及びB系上り線路18の+側に電
源電圧+Vcを印加し、−側のラインを引き込んで受信
抵抗R1,R2をそれぞれ接続している。
【0043】この下位側のA系上り線路16には、図1
に示したように消火栓4及び自動弁装置5が端末機器と
して接続されており、またB系上り線路18側には火災
感知器6が端末機器として接続されている。このため、
防災受信盤1からの呼出信号に対しアドレスが一致した
端末機器があると、その端末機器が作動して応答信号を
デジタル信号として送信する。
【0044】このデジタル信号における例えばビット1
のタイミングで、端末機器は上り線路に対し定電流回路
を作動して、例えば60mAの一定電流を電流信号とし
て送信する。また後段に位置する中継器から正常に電流
信号が送信された場合には、優先順位の高いB系上り線
路18に60mAの電流信号が送出される。
【0045】これに対し応答信号のビット0のタイミン
グや応答信号がない場合には電流信号は0となる。更に
上り線路に接続している端末機器にアドレス重複があっ
た場合には、防災受信盤1からの呼出信号に対しアドレ
ス重複を起こしている2つの端末機器が同時に作動し、
この場合にはビット1の電流信号としてそれぞれ60m
Aの電流信号を出力することから、上り線路には通常の
電流信号60mAの倍の120mAの電流が流れること
になる。
【0046】このため電流受信回路23a,23bは、
その受信抵抗R1,R2に下位側から出力される電流信
号として、電流値0、通常の60mAの電流信号、更に
はアドレス重複による120mAの電流信号のいずれか
を受信し、受信電流に比例した受信電圧を次段の電流値
判定回路24に出力する。
【0047】電流値判定回路24は比較器28a,28
b,28cを備えており、それぞれ+入力端子側に第1
閾値Vr1、第2閾値Vr2及び第3閾値Vr3となる
基準電圧を設定し、抵抗R3,R4を介して加算した電
流受信部23a,23bの受信電圧の加算値を比較して
いる。
【0048】ここで通常時の電流信号は60mA、アド
レス重複時の電流信号は120mAであることから、電
流信号なし、電流信号あり及びアドレス重複を判定する
ため、第1閾値Vr1として例えば20mAに対応する
基準電圧を設定し、第2閾値Vr2として40mAに対
応する基準電圧を設定し、更に第3閾値Vr3として9
0mAに対応する基準電圧を設定している。
【0049】このため受信電流が0mAのときには比較
器28a〜28cは、 (28a,28b,28c)=(H,L,L) であり、電流信号の受信時には比較器28a〜28cの
出力、 (28a,28b,28c)=(L,H,L) となり、更に電流信号が120mAとなるアドレス重複
時には比較器28a〜28cの出力は、 (28a,28b,28c)=(L,H,H) となる。
【0050】中継制御回路25は、波形整形用のフリッ
プフロップ29、アンド回路30,31、反転回路32
及びオア回路33,34で構成される。フリップフロッ
プ29は比較器28a,28bの出力が(H,L)のと
きLベル出力であり、(L,L)のとき直前の状態を維
持し、(L,H)となるとHレベル出力を生ずる。
【0051】ここで断線・短絡検出回路27は、上位側
のB系上り線路18が正常時にHレベル出力を生じてお
り、上位側のB系上り線路18の断線または短絡を検出
するとLレベル出力となる。このため、アンド回路30
は断線・短絡検出回路27のHレベル出力により正常時
は許容状態にあり、一方、アンド回路31は反転回路3
2による断線・短絡検出回路27からのHレベル出力の
反転によるLレベルで禁止状態に置かれる。
【0052】このためフリップフロップ29がHレベル
出力を生じた場合にはアンドゲート30のみがHレベル
となり、オア回路34を介して優先順位の高いB系上り
線路18側に設けている電流送信回路26bを作動す
る。
【0053】ここで電流送信回路26a,26bはそれ
ぞれ定電流回路40a,40bを備えており、オア回路
33,34からのHレベル出力により動作し、60mA
の電流信号をA系上り線路16及びB系上り線路18の
それぞれに送出する。
【0054】断線・短絡検出回路27は、後の説明で明
らかにするようにB系上り線路18の断線を監視してお
り、例えば通常時に電流信号が送出されている優先順位
の高いB系上り線路18の断線を検出すると、それまで
のHレベル出力をLレベル出力とする。
【0055】このためアンド回路30が禁止状態とな
り、反転回路32による反転でHレベル入力を受けたア
ンド回路31が許容状態となる。このため断線検出時に
あっては、フリップフロップ29からの電流信号の受信
に基づくHレベル出力はアンド回路31からオア回路3
3を通って電流送信回路26aに供給され、定電流回路
40aを作動し、優先順位の低いA系上り線路16に電
流信号を送出することで、断線を生じたB系上り線路1
8をバックアップする。
【0056】また優先順位の高いB系上り線路18の短
絡が検出された場合にも同様にして、断線・短絡検出回
路27の出力がLレベルとなり、アンド回路31を許容
状態として電流送信回路26aの定電流回路40aの作
動によりA系上り線路16を使用して電流信号を送出す
る。この場合、短絡を起こしたB系上り線路18側は後
の説明で明らかにする断線監視回路の動作により中継増
幅盤7から切り離されることになる。
【0057】更に電流値判定回路24でアドレス重複に
よる120mAの電流信号を受信して比較器28cの出
力がHレベルとなった場合には、このHレベル出力はオ
ア回路33を通って直接、電流送信回路26a,26b
の両方に供給され、それぞれの定電流回路40a,40
bを動作することでA系上り線路16とB系上り線路1
8の両方に60mAの電流信号を送出する。
【0058】このため本発明の中継増幅盤7にあって
は、アドレス重複の電流信号の受信を判別した際に同じ
120mAの電流信号を上位の中継増幅盤に出力する特
別な定電流回路は備えておらず、通常時に使用する電流
送出回路26bと断線または短絡発生時に切り替えて使
用する電流送信回路26aの両方を同時に作動すること
で、特別なアドレス重複用の電流送信回路を必要とする
ことなく、アドレス重複による120mAの電流信号を
上位側に中継することができる。
【0059】図5は図3の中継増幅盤7の上り送受信回
路20側に設けている線路監視回路21,22の実施形
態を示した回路ブロック図である。
【0060】図5において、上り送受信回路20に対す
る上位側及び下位側のA系上り線路16及びB系上り線
路18のそれぞれに対応して、線路監視回路35a,3
5b,35c,35dと、線路切替回路36a,36
b,36c,及び36dを設けている。
【0061】線路切替回路36a〜36dは、各線路の
+ライン及び−ラインごとに切替スイッチa1,a2、
切替スイッチb1,b2、切替スイッチc1,c2、切
替スイッチd1,d2を備えている。これらの切替スイ
ッチa1,a2〜d1,d2は通信中は図示のように上
り送受信回路20側に切り替わっているが、図2に示し
た防災受信盤1のMPU8より一定時間ごと例えば5秒
に1回、線路監視タイミング信号が送信され、この線路
監視タイミング信号を上り送受信回路20で受信すると
線路切替スイッチ信号E1を出力し、例えば20msの
間、切替スイッチa1,a2〜d1,d2を線路監視回
路35a〜35d側に切り替える。
【0062】上位側に位置する線路監視回路35a,3
5cは、切替スイッチa1,a2と切替スイッチc1,
c2が線路を接続した際に線路に対し所定の監視電圧を
供給する。これに対し下位側の線路監視回路35b,3
5dのそれぞれには終端抵抗Rsが設けられており、切
替スイッチb1,b2及び切替スイッチd1,d2が監
視側に切り替わると上位側の線路に終端抵抗Rsを接続
する。
【0063】したがって線路監視タイミング信号による
監視切替によっては、下位側の中継増幅盤から線路に監
視電圧が供給されて上位側の終端抵抗に流れ、このとき
の線路電圧を検出することで線路の断線または短絡を検
出することができる。
【0064】線路監視回路35a〜35dで断線を検出
すると、断線検出信号E4a〜E4dを上り送受信回路
20に出力し、これを図4の断線・短絡検出回路27で
検出し、もしB系上り線路18の断線を検出した場合に
は断線・短絡検出回路27でそれまでのHレベル出力を
Lレベル出力に切り替える。
【0065】また線路監視回路35a〜35dで短絡を
検出した場合には、短絡検出信号E4a〜E4dを上り
送受信回路20に出力すると同時に線路切替回路36a
〜36dに切替保持信号E3a〜E3dを出力し、監視
側に切り替わっている切替スイッチa1,a2〜d1,
d2の切替状態を保持し、これによって短絡時に短絡を
起こした線路側を中継増幅盤7から切り離す。
【0066】また上り送受信回路20は、図4の断線・
短絡検出回路27により短絡検出時にも、その出力をH
レベルからLレベルとすることで、短絡を検出したB系
上り線路18からA系上り線路16による電流信号の送
出に切り替える。
【0067】更に上り送受信回路20は、通信中に過電
流を検出すると切替信号E5a〜E5dを線路切替回路
36a〜36dに出力して、過電流を生じた線路側を中
継増幅盤7から切り離し、電流信号を短絡時と同様に正
常な線路系統に送出するようにする。
【0068】図6は図3の中継増幅盤7の下り送受信回
路19側に設けている線路監視回路21,22の実施形
態を示した回路ブロック図である。
【0069】図6において、中継増幅盤7の下り送受信
回路19側は防災受信盤1からの呼出信号を電圧信号と
して中継しており、下り送受信回路19には電圧信号を
増幅するためのドライバ回路が内蔵されている。この下
り送受信回路19の両側にはA系下り線路15とB系下
り線路17に対応して線路監視回路21,22が設けら
れている。
【0070】この下り送受信回路19に対する線路監視
回路21,22の構成は、図5の上り送受信回路20側
と基本的に同じであり、線路監視回路35a〜35d及
び線路切替回路36a〜36dを設けている。
【0071】その動作も同様に、下り送受信回路19で
防災受信盤1からの5秒に1回送出される線路監視タイ
ミング信号を受信したときに監視切替スイッチ信号E1
を出力して切替スイッチa1,a2〜d1,d2を監視
側に切り替え、下位側の線路監視回路35a,35cか
ら監視電圧を線路に送り、上位側の線路監視回路35
b,35dに設けている終端抵抗Rsに監視電圧を供給
して監視電流を流すことで線路の断線または短絡を検出
している。
【0072】この電圧信号の送信に使用する下り送受信
回路19の線路監視回路21,22の相違点は、上位側
に位置する線路切替回路36a,36cの前段に系統混
合回路37を設けている点である。
【0073】系統混合回路37は線路監視回路35aま
たは35cでA系下り線路15またはB系下り線路17
の断線を検出した際に作動信号E2aまたはE2cによ
りスイッチe1,e2をオンし、例えば断線を生じたB
系下り線路17を系統混合回路37を介して正常なA系
下り線路15に接続する。
【0074】これによって、正常なA系下り線路15に
防災受信盤1から同時に送信されてくる呼出信号が系統
混合回路37を経由して断線を生じたB系下り線路17
側に後ろから回り込み、その断線までの端末機器に供給
されるループバックによるバックアップ動作を行う。こ
の他の線路の短絡検出時及び通信中における過電流検出
に対する動作は図5の場合と同じになる。
【0075】次に図1に示したトンネル内における複数
の中継期間における中継動作を通常時、断線時及びアド
レス重複時に分けて説明する。
【0076】図7は本発明の中継増幅盤7a〜7dの4
台を伝送路に設けた場合について、正常時の通信動作を
簡略的に表わしている。ここで中継増幅盤7a〜7d
は、A系下り線路15、A系上り線路16、B系下り線
路17及びB系上り線路18により相互に接続されてい
る。中継増幅盤7a〜7dには丸印で簡略化して示す下
り送受信回路19と上り送受信回路20が設けられてい
る。
【0077】この実施形態にあってはB系伝送路に高い
優先順位を設定しているため、防災受信盤1からの呼出
電圧信号はB系下り線路17で転送され、また端末機器
からの応答電流信号はB系上り線路18で転送される。
【0078】例えば防災受信盤1からの呼出電圧信号は
B系下り線路17によって矢印のように先頭の中継増幅
盤7aに供給され、下り送受信回路19においてA系下
り線路15とB系下り線路17の両方に送信される。
【0079】これによって、防災受信盤からの呼出電圧
信号はB系下り線路17によって中継増幅盤7a,7
b,7c,7dと送られ、A系下り線路15について
は、その中継期間においてのみ呼出電圧信号が供給され
ている。
【0080】一方、端末からの応答電流信号は、例えば
一番後ろの中継増幅盤7dの上り送受信回路20から優
先順位の高いB系上り線路18に送出され、中継増幅盤
7c,7b,7aで中継されて防災受信盤1側に送られ
る。
【0081】また中継増幅盤7a〜7dのそれぞれの間
のA系上り線路16に接続している端末機器が呼出信号
に応答して応答電流信号を送出した場合には、その前段
に位置する中継増幅盤の上り送受信回路20において合
成され、B系上り線路18を使用して上位側に中継され
る。
【0082】図8は中継増幅盤7bと中継増幅盤7cの
間でB系伝送路のB系下り線路17とB系上り線路18
が断線した場合の中継動作である。この中継増幅盤7
b,7cの間の線路17,18の断線は下位側の中継増
幅盤7cで検出され、下り信号としての呼出電圧信号に
ついては、図6に示した系統混合回路37のスイッチオ
ンで正常なA系下り線路15が断線を起こしたB系下り
線路17に接続されるループバックが行われ、これによ
って防災受信盤1からの呼出電圧信号は中継増幅盤7c
より断線箇所まで供給されるループバックを行うことに
なる。
【0083】一方、端末側からの応答電流信号について
は、断線を検出した中継増幅盤7cにおいて、B系上り
線路18から受信した電流信号が図4の断線検出で正常
なA系上り線路16側の電流送信回路26aを作動する
ことで、正常なA系上り線路16を使用して電流信号を
中継増幅盤7bに送信し、断線箇所を迂回して電流信号
を中継する。
【0084】このため、通常の通信状態で使用している
B系の上り線路及びまたは下り線路に断線が起きても、
断線箇所の前後に接続している端末機器に対する電圧呼
出信号の供給とそこからの電流応答信号の送信を問題な
く継続することができる。
【0085】図9はアドレス重複が起きた場合の中継動
作である。図9において、いま防災受信盤1からの電圧
呼出信号に対し、例えば中継増幅盤7cと7dの間のB
系上り線路18に接続している2台の火災感知器6がア
ドレス誤設定により同列アドレスであり、呼出しに対し
同時に応答電流信号を送出したとする。
【0086】このため中継増幅盤7cの上り送受信回路
20にあっては、アドレス重複による120mAの電流
信号を受信し、これによってアドレス重複を判別する
と、上位のA系上り線路16及びB系上り線路18のそ
れぞれに対し同時に60mAの電流信号を送出する。
【0087】このため次の中継増幅盤7cにあっては、
A系上り線路16及びB系上り線路18のそれぞれから
60mAの電流信号を受信し、受信電流を加算すること
で120mAの電流受信によるアドレス重複であること
を判別し、同様にして上位のA系上り線路16とB系上
り線路18のそれぞれに60mAの電流信号を送出す
る。
【0088】更に中継増幅盤7aにあっても、同様にし
て120mAのアドレス重複による電流受信を判別し、
中継増幅盤7に対するA系上り線路16及びB系上り線
路18のそれぞれに60mAの電流信号を送出する。
【0089】これによって、図2に示した防災受信盤1
にあっては、A系上り線路16及びB系上り線路18か
らのそれぞれの60mAの電流信号の受信で120mA
の受信を判別し、アドレス重複判定部13においてアド
レス重複が判定され、アドレス重複を起こした端末機器
の設定アドレスと共にアドレス重複の警報を表示操作部
10に表示することになる。
【0090】更に、本発明の他の実施形態として、時分
割により下り信号と上り信号を伝送する半二重の伝送路
を防災受信盤1から2系統引出してトンネル内に設置し
た端末機器を接続し、防災受信盤1から端末機器へは伝
送路の下り信号系を用いて電圧信号で通信し、端末機器
から防災受信盤1へは伝送路の上り信号系を用いて電流
信号で通信するトンネル防災設備の中継増幅盤7を対象
とする。
【0091】このように半二重の伝送路によって時分割
で同一線路を上り信号系と下り信号系で共用する場合に
も、本発明の中継増幅盤7は、図4のように、上位側に
接続している2系統の伝送路における上り信号系からの
信号電流を個別に受信する一対の電流受信回路23a,
23bと、上位側に接続している2系統の上り信号系に
定電流回路40a,40bの作動により一定の電流信号
を個別に送信する一対の電流送信回路26a,26b
と、一対の電流受信回路23a,23bで受信した電流
値を加算し、所定の閾値との比較により電流信号なし、
電流信号あり、又はアドレス重複を判定する電流値判定
回路24と、電流値判定回路24で電流信号ありと判定
された時は予め定めた一方の電流送信回路26bを作動
して電流信号を送信させ、また線路障害の検出時は他方
の電流送信回路26aを作動して電流信号を送信させ、
更に、アドレス重複が判定された時には一対の電流送信
回路26a,26bの両方を作動して通常の2倍の電流
信号を送信させる中継制御回路25とを備えることにな
る。
【0092】尚、上記の実施形態にあっては、中継増幅
盤における線路の断線と短絡の検出を防災受信盤からの
線路監視タイミング信号による線路切替えで通信を停止
して行うようにしているが、これ以外に通信状態から線
路の断線や短絡を検出するようにしてもよい。また本発
明は、その目的と利点を損なわない適宜の変形を含む。
更に本発明は上記の実施形態に示した数値による限定は
受けない。
【0093】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、端末機器のアドレス重複を判定した際には、通常時
の電流送出回路と線路障害時の電流送出回路を同時に使
用した電流信号の送出を行うことで、アドレス重複に伴
って出力された2倍の電流値を持つ電流信号を中継する
ことができ、アドレス重複を示す2倍の電流値を持つ電
流信号を送信する専用の回路を必要としないため、中継
増幅盤における回路構成を簡単にしてコストダウンを図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるトンネル防災設備の説明図
【図2】図1の防災受信盤のブロック図
【図3】本発明の中継増幅盤のブロック図
【図4】図3の中継増幅盤における上り送受信回路の回
路ブロック図
【図5】図3の中継増幅盤における上り送受信回路側の
線路監視回路の回路ブロック図
【図6】図3の中継増幅盤における下り送受信回路側の
線路監視回路の回路ブロック図
【図7】正常時の中継増幅の説明図
【図8】断線時の中継増幅の説明図
【図9】アドレス重複時の中継増幅の説明図
【符号の説明】
1:防災受信盤 2,3:伝送路 2a,3a:A系伝送路 2b,3b:B系伝送路 4:消火栓 5:自動弁装置 6:火災検知器 7,7a〜7n:中継増幅盤 8:MPU 9a:上りトンネル用伝送制御部 9b:下りトンネル用伝送制御部 10:表示操作部 11:移報部 12:呼出応答部 13:アドレス重複判定部 15:A系上り線路 16:A系下り線路 17:B系下り線路 18:B系上り線路 19:下り送受信回路 20:上り送受信回路 21,22:線路監視回路 23a,23b:電流受信回路 24:電流値判定回路 25:中継制御回路 26a.26b:電流送信回路 27:上位側上り線用断線・短絡検出回路 28a〜28c:比較器 29:フリップフロップ 30,31:アンド回路 32:反転回路 33,34:オア回路 35a〜35d:線路監視回路 36a〜36d:監視切替回路 37:系統混合回路 40a,40b:定電流回路 100A:上りトンネル 100B:下りトンネル
フロントページの続き Fターム(参考) 5K018 AA02 CA16 DA02 DA06 DA11 HA02 5K029 AA18 CC01 DD30 EE02 KK13 LL20 5K046 AA01 KK06 PP06 YY01 ZZ19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】防災受信盤から下り線路と上り線路を個別
    に備えた伝送路を2系統引出してトンネル内に設置した
    端末機器を接続し、前記防災受信盤から端末機器へは前
    記下り線路を用いて電圧信号で通信し、前記端末機器か
    ら防災受信盤へは前記上り線路を用いて電流信号で通信
    するトンネル防災設備の中継増幅盤に於いて、 下位側に接続している2系統の上り線路からの信号電流
    を個別に受信する一対の電流受信回路と、 上位側に接続している2系統の上り線に定電流回路の作
    動により一定の電流信号を個別に送信する一対の電流送
    信回路と、 前記一対の電流受信回路で受信した電流値を加算し、所
    定の閾値との比較により電流信号なし、電流信号あり、
    又はアドレス重複を判定する電流値判定回路と、 前記電流値判定回路で電流信号ありと判定された時は予
    め定めた一方の電流送信回路を作動して電流信号を送信
    させ、また線路障害の検出時は他方の電流送信回路を作
    動して電流信号を送信させ、更に、アドレス重複が判定
    された時には前記一対の電流送信回路の両方を作動して
    通常の2倍の電流信号を送信させる中継制御回路と、を
    備えたことを特徴とするトンネル防災設備の中継増幅
    盤。
  2. 【請求項2】時分割により下り信号と上り信号を伝送す
    る半二重の伝送路を防災受信盤から2系統引出してトン
    ネル内に設置した端末機器を接続し、前記防災受信盤か
    ら端末機器へは前記伝送路の下り信号系を用いて電圧信
    号で通信し、前記端末機器から防災受信盤へは前記伝送
    路の上り信号系を用いて電流信号で通信するトンネル防
    災設備の中継増幅盤に於いて、 下位側に接続している2系統の伝送路における上り信号
    系からの信号電流を個別に受信する一対の電流受信回路
    と、 上位側に接続している2系統の上り信号系に定電流回路
    の作動により一定の電流信号を個別に送信する一対の電
    流送信回路と、 前記一対の電流受信回路で受信した電流値を加算し、所
    定の閾値との比較により電流信号なし、電流信号あり、
    又はアドレス重複を判定する電流値判定回路と、 前記電流値判定回路で電流信号ありと判定された時は予
    め定めた一方の電流送信回路を作動して電流信号を送信
    させ、また線路障害の検出時は他方の電流送信回路を作
    動して電流信号を送信させ、更に、アドレス重複が判定
    された時には前記一対の電流送信回路の両方を作動して
    通常の2倍の電流信号を送信させる中継制御回路と、を
    備えたことを特徴とするトンネル防災設備の中継増幅
    盤。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のトンネル防災設備の
    中継増幅盤に於いて、前記電流値判定回路は、電流信号
    なしを判定する第1閾値、電流信号ありを判定する第1
    閾値より高い第2閾値、アドレス重複を判定する第2閾
    値より高い第3閾値を設定して加算した電流値を判定す
    ることを特徴とするトンネル防災設備の中継増幅盤。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載のトンネル防災設備の
    中継増幅盤に於いて、前記2系統の伝送路に優先順位を
    設定した場合、前記中継制御回路は、優先順位の高い系
    統の上り線路に対応した電流送信回路を作動して電流信
    号を送信させ、線路障害の検出時には優先順位の低い系
    統の上り線路に対応した電流送信回路を作動して電流信
    号を送信させることを特徴とするトンネル防災設備の中
    継増幅盤。
JP2000174957A 2000-06-12 2000-06-12 トンネル防災設備の中継増幅盤 Expired - Fee Related JP3681959B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000174957A JP3681959B2 (ja) 2000-06-12 2000-06-12 トンネル防災設備の中継増幅盤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000174957A JP3681959B2 (ja) 2000-06-12 2000-06-12 トンネル防災設備の中継増幅盤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001358783A true JP2001358783A (ja) 2001-12-26
JP3681959B2 JP3681959B2 (ja) 2005-08-10

Family

ID=18676905

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000174957A Expired - Fee Related JP3681959B2 (ja) 2000-06-12 2000-06-12 トンネル防災設備の中継増幅盤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3681959B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020046948A (ja) * 2018-09-19 2020-03-26 ニッタン株式会社 火災報知システム
JP2021015560A (ja) * 2019-07-16 2021-02-12 ホーチキ株式会社 火災報知設備
JP7462086B2 (ja) 2017-08-18 2024-04-04 ホーチキ株式会社 非常用設備

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7462086B2 (ja) 2017-08-18 2024-04-04 ホーチキ株式会社 非常用設備
JP2020046948A (ja) * 2018-09-19 2020-03-26 ニッタン株式会社 火災報知システム
JP7270351B2 (ja) 2018-09-19 2023-05-10 ニッタン株式会社 火災報知システム
JP2021015560A (ja) * 2019-07-16 2021-02-12 ホーチキ株式会社 火災報知設備
JP7341764B2 (ja) 2019-07-16 2023-09-11 ホーチキ株式会社 火災報知設備

Also Published As

Publication number Publication date
JP3681959B2 (ja) 2005-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1164065A (en) Automatic shunt device
JP2024016274A (ja) ブースター
JPH05217088A (ja) 火災報知設備
JP2001358783A (ja) トンネル防災設備の中継増幅盤
JP3768781B2 (ja) トンネル防災設備
US6545602B2 (en) Fire alarm system
JP3622401B2 (ja) 防災用監視システムにおける短絡検出方法及びこれを用いた防災用監視方法、防災用監視システム
US11501631B2 (en) Fire alarm system and booster
JP2004133770A (ja) 火災報知設備および火災感知器
JPH0738538A (ja) データ伝送方法
JP5939826B2 (ja) 火災報知設備
JP3282464B2 (ja) 遠隔制御システム
JP3028435B2 (ja) 異常監視装置
JPH1196488A (ja) 断線監視システム及び断線監視方法
JPH0546158Y2 (ja)
JPH0640640B2 (ja) 多重伝送系の自動切替装置
JP4563574B2 (ja) トンネル防災設備
JPH08265422A (ja) 回線切替方法
JPH05236639A (ja) 伝送線路補償装置
JPS63227234A (ja) バス障害検出・診断回路
JPS6181047A (ja) 通信システム
JPS634239B2 (ja)
JPH08212481A (ja) 火災報知設備
JPH04157839A (ja) 回線分岐装置
JPS59198047A (ja) 時分割多重伝送システム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050519

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3681959

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090527

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100527

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100527

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110527

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120527

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130527

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130527

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees