JP2001356837A - クロック信号分配回路 - Google Patents

クロック信号分配回路

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JP2001356837A
JP2001356837A JP2000181017A JP2000181017A JP2001356837A JP 2001356837 A JP2001356837 A JP 2001356837A JP 2000181017 A JP2000181017 A JP 2000181017A JP 2000181017 A JP2000181017 A JP 2000181017A JP 2001356837 A JP2001356837 A JP 2001356837A
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clock signal
signal
duty ratio
stages
buffer
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JP2000181017A
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Yutaka Nagamine
豊 長嶺
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1:1のデューティ比を有するクロック信号
を、同一タイミングで分配することができるクロック信
号分配回路を提供する。 【解決手段】 樹枝状に接続された偶数段のインバータ
2,3,4,5は、立上がり時の遅延時間αが等しく、
かつ立下がり時の遅延時間βが等しくなるように設計さ
れている。初段のインバータ2の入力側に1:1のデュ
ーティ比を有するクロック信号CKが入力されると、2
(α+β)だけ遅延して1:1のデューティ比を有する
クロック信号が、4段目のインバータ5から出力されて
集積回路内の順序回路素子であるFF(フリップ・フロ
ップ)6のクロック端子Cに供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集積回路等におい
て、複数のラッチ回路等の順序回路素子に共通のクロッ
ク信号を同一タイミングで分配するクロック信号分配回
路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の集積回路等では、複数のフリップ
・フロップ(以下、「FF」という)やラッチ回路等の
順序回路素子に共通のクロック信号を同一のタイミング
で分配するために、複数のバッファ増幅器を樹枝状に接
続すると共に、接続配線による遅延時間が一定になるよ
うに配線の幅や長さを考慮したクロック・ツリーによる
クロック信号分配回路が用いられている。また、バッフ
ァ増幅器は、集積回路の製造プロセスに対応した標準回
路素子ライブラリの中から、適切な駆動能力を有するバ
ッファ増幅器を選択して用いるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
クロック信号分配回路では、次のような課題があった。
各順序回路素子へ分配されるクロック信号の遅延時間が
同じになるように、バッファ増幅器が選択され、更にこ
れらを結ぶ接続配線の幅や長さが設計されている。これ
により、各順序回路素子に、ほぼ同一タイミングで立上
がるクロック信号を分配することができる。しかし、バ
ッファ増幅器の立上がり時の遅延時間と、立下がり時の
遅延時間が異なると、各順序回路素子に供給されるクロ
ック信号がレベル“H”である時間と、レベル“L”で
ある時間の比(以下、「デューティ比」という)が、
1:1にはならない。更に、集積回路の大規模化によっ
て、クロック・ツリーに使用されるバッファ増幅器の段
数が多くなると、遅延時間の差が拡大して、クロック信
号のデューティ比が1:1から大きくずれることがあっ
た。
【0004】一方、集積回路の性能向上のために、クロ
ック信号の“H”期間、及び“L”期間の半相期間を利
用して制御回路を構成することが多い。半相期間を利用
した制御回路では、デューティ比が1:1であることを
前提としているので、実際に与えられるクロック信号の
デューティ比が1:1からずれると、所定の動作ができ
なくなるおそれがあった。
【0005】本発明は、前記従来技術が持っていた課題
を解決し、1:1のデューティ比を有するクロック信号
を、同一タイミングで分配することができるクロック信
号分配回路を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の内の第1の発明は、与えられたクロック信
号を複数段のバッファ増幅器を介して順序回路素子に分
配するクロック信号分配回路において、前記クロック信
号を偶数段の前記バッファ増幅器を介して前記順序回路
素子に供給するように該バッファ増幅器を樹枝状に接続
すると共に、前記各段のバッファ増幅器を、立上がり時
の遅延時間が等しくかつ立下がり時の遅延時間が等しい
反転増幅器で構成している。
【0007】第1の発明によれば、以上のようにクロッ
ク信号分配回路を構成したので、次のような作用が行わ
れる。与えられたクロック信号は、樹枝状に接続された
偶数段の反転増幅器を介して順序回路素子に分配され
る。各反転増幅器の立上がり時の遅延時間は等しく設定
され、かつ立下がり時の遅延時間も等しく設定されてい
る。従って、偶数段の反転増幅器を介して順序回路素子
に分配されるクロック信号のトータルの立下がり時の遅
延時間と、立上がり時の遅延時間は等しくなり、与えら
れたクロック信号と同一のデューティ比を有するクロッ
ク信号が分配される。
【0008】第2の発明は、与えられたクロック信号を
複数段のバッファ増幅器を介して順序回路素子に分配す
るクロック信号分配回路において、前記バッファ増幅器
の内の最終段のバッファ増幅器と前記順序回路素子との
間に、該バッファ増幅器の出力信号の立上がりまたは立
下がりタイミングで保持内容を交互に反転して出力する
FFを設けている。
【0009】第2の発明によれば、次のような作用が行
われる。与えられたクロック信号は、複数段のバッファ
増幅器を介して分配されてFFに与えられ、1/2に分
周されて順序回路素子に与えられる。FFでは、例えば
入力信号の立上がりのタイミングで分周動作が行われる
ので、与えられた入力信号のデューティ比に関係なく、
常に1:1のデューティ比を持つ出力信号が得られる。
【0010】第3の発明は、与えられたクロック信号を
複数段のバッファ増幅器を介して順序回路素子に分配す
るクロック信号分配回路において、前記複数段のバッフ
ァ増幅器の内の最終段のバッファ増幅器の出力信号を監
視し、該出力信号のデューティ比が1:1になるように
前記クロック信号のデューティ比を制御して該複数段の
バッファ増幅器の内の初段のバッファ増幅器に与えるデ
ューティ補正部を設けている。
【0011】第3の発明によれば、次のような作用が行
われる。与えられたクロック信号は、デューティ補正部
によってデューティ比が制御されて初段のバッファ増幅
器に与えられる。このとき、デューティ補正部では、最
終段のバッファ増幅器の出力信号が監視され、この出力
信号のデューティ比が1:1になるようにクロック信号
のデューティ比が制御される。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、本発
明の第1の実施形態を示すクロック信号分配回路の構成
図である。このクロック信号分配回路は、クロック信号
発生器等から集積回路内の順序回路素子に分配するクロ
ック信号CKが与えられる端子1を有している。端子1
には、樹枝状に接続された偶数段(例えば、4段)の反
転増幅器(例えば、インバータ)が接続されている。即
ち、端子1にはインバータ2の入力側が接続され、この
インバータ2の出力側に複数のインバータ3,…,3
の入力側が接続されている。インバータ3〜3
出力側には、更に複数のインバータ4,4 ,…,4
の入力側が接続され、これらのインバータ4〜4
の出力側には、インバータ5,5,…,5の入力
側が接続されている。
【0013】そして、4段目のインバータ5〜5
出力側が、FF6,6,…,6 等の順序回路素子
のクロック端子に接続されている。これらのインバータ
2,3〜3,4〜4,5〜5は、すべて立
上がり時の遅延時間が同じ時間αとなり、また立下がり
時の遅延時間が同じ時間βとなるように設計されてい
る。
【0014】図2は、図1の動作を示す信号波形図であ
る。以下、この図2を参照しつつ、図1の動作を説明す
る。クロック信号CKが立上がると、インバータ2から
出力される信号S2は時間βだけ遅れて立下がる。信号
S2はインバータ3〜3に共通に与えられているの
で、これらのインバータ3〜3から出力される信号
S3は、この信号S2の立下がりから時間αだけ遅れて
立上がる。従って、信号S3の立上がりは、クロック信
号CKの立上がりよりも時間(α+β)だけ遅延する。
【0015】一方、クロック信号CKが立下がると、イ
ンバータ2から出力される信号S2は時間αだけ遅れて
立上がる。信号S2はインバータ3〜3に共通に与
えられているので、これらのインバータ3〜3から
出力される信号S3は、この信号S2の立上がりから時
間βだけ遅れて立下がる。従って、信号S3の立下がり
は、クロック信号CKの立下がりよりも時間(α+β)
だけ遅延する。
【0016】即ち、インバータ3〜3から出力され
る信号S3は、クロック信号CKが時間(α+β)だけ
遅延したものと同じ波形となる。同様に、インバータ5
〜5から出力される信号S5は、クロック信号CK
が時間2(α+β)だけ遅延したものと同じ波形となっ
て、FF6〜6のクロック端子Cに分配される。
【0017】以上のように、この第1の実施形態のクロ
ック信号分配回路は、立上がり時の遅延時間が等しく、
かつ立下がり時の遅延時間が等しいインバータを偶数段
樹枝状に接続している。これにより、最終段のインバー
タの出力信号のデューティ比は、与えられたクロック信
号CKのデューティ比に等しくなる。従って、与えられ
たクロック信号CKのデューティ比を劣化させずに、集
積回路内の順序回路素子に分配することができるという
利点がある。
【0018】(第2の実施形態)図3は、本発明の第2
の実施形態を示すクロック信号分配回路の構成図であ
る。このクロック信号分配回路は、クロック信号CKが
与えられる端子11を有している。端子11には、樹枝
状に接続された複数段(例えば、3段)のバッファ増幅
器が接続されている。即ち、端子11にはバッファ増幅
器12の入力側が接続され、このバッファ増幅器の出力
側に複数のバッファ増幅器13,…,13 の入力側
が接続されている。バッファ増幅器13〜13の出
力側には、更に複数のバッファ増幅器14,14
…,14の入力側が接続されている。これらのバッフ
ァ増幅器13〜13,14〜14は、同じ遅延
時間になるように設計されている。
【0019】バッファ増幅器14〜14の出力側
は、リセット機能付きのD型FF15 ,…,15
クロック端子Cに接続されている。各FF15〜15
の反転出力端子/Q(但し、「/」は反転を意味す
る)は、データ端子Dに接続され、1/2分周回路が構
成されている。FF15〜15の非反転出力端子Q
は、集積回路内のFF16,16,…,16等の
順序回路素子のクロック端子に接続されている。
【0020】また、このクロック信号分配回路は、リセ
ット部20を備えている。リセット部20は、リセット
信号RSTが与えられる端子21を有し、この端子21
がD型FF22のデータ端子Dに接続されている。FF
22の非反転出力端子Qは、D型FF23のデータ端子
Dに接続され、このFF23の非反転出力端子Qが3入
力の論理積ゲート(以下、「AND」という)24の第
1の入力側に接続されている。AND24の第2及び第
3の入力側は、FF22の非反転出力端子Q及び端子2
1に接続されている。FF22,23のクロック端子C
は端子11に接続され、クロック信号CKが与えられる
ようになっている。更に、AND24の出力側は、各F
F15〜15のリセット端子Rに共通接続されてい
る。
【0021】図4は、図3の動作を示す信号波形図であ
る。以下、この図4を参照しつつ、図3の動作を説明す
る。まず、端子21に“H”のリセット信号RSTが与
えられると共に、端子11にクロック信号CKが供給さ
れる。これにより、リセット部20のAND24からリ
セット信号RSが出力され、各FF15〜15がリ
セット状態になる。
【0022】次に、端子21に“L”が与えられてリセ
ット信号RSTが解除されると、AND24から出力さ
れていたリセット信号RSは“L”となり、各FF15
〜15は動作可能状態になる。
【0023】端子11に与えられたクロック信号CK
は、立上がり及び立下がり時に、それぞれ遅延を生じな
がら、バッファ12,13,14を介して各FF15
〜15 のクロック端子Cに同じタイミングで入力され
る。各FF15〜15では、クロック端子Cに入力
された信号の立上がりのタイミングで1/2に分周さ
れ、その分周された信号がFF16〜16のクロッ
ク端子Cに分配される。
【0024】以上のように、この第2の実施形態のクロ
ック信号分配回路は、クロック信号を1/2に分周して
FF16〜16に分配するFF15〜15を有
している。これにより、与えられたクロック信号CKの
デューティ比に関係なく、常に1:1のデューティ比を
持つクロック信号を、集積回路内の順序回路素子に分配
することができるという利点がある。
【0025】(第3の実施形態)図5は、本発明の第3
の実施形態を示すクロック信号分配回路の構成図であ
る。このクロック信号分配回路は、クロック信号CKの
デューティ比を補正するデューティ補正部30を備えて
いる。デューティ補正部30は、クロック信号CKが与
えられる端子31を有し、この端子31にPLL制御部
32が接続されている。PLL制御部32は参照信号R
EFとクロック信号CKの位相差に基づいて選択信号S
EL1,SEL2を出力すると共に、このクロック信号
CKの位相を調整して1:1のデューティ比を持つクロ
ック信号CKOを生成して出力するものである。
【0026】PLL制御部32から出力されるクロック
信号CKOは、遅延素子(DLY)33の入力側に与え
られるようになっている。遅延素子33の出力側には、
更に2段の遅延素子34,35が縦続接続されている。
遅延素子33〜35の出力側は、セレクタ36の入力側
に接続されている。セレクタ36の制御端子には、PL
L制御部32から選択信号SEL1が与えられるように
なっており、このセレクタ36の出力側がAND37及
び論理和ゲート(以下、「OR」という)38の一方の
入力側に接続されている。AND37及びOR38の他
方の入力側には、PLL制御部32からクロック信号C
KOが与えられるようになっている。更に、AND37
及びOR38の出力側は、セレクタ39の入力側に接続
され、このセレクタ39の制御端子にはPLL制御部3
2から選択信号SEL2が与えられるようになってい
る。
【0027】セレクタ39の出力側には、樹枝状に接続
された複数段(例えば、3段)のバッファ増幅器が接続
されている。即ち、セレクタ39の出力側にバッファ増
幅器41の入力側が接続され、このバッファ増幅器41
の出力側に複数のバッファ増幅器42,…,42
入力側が接続されている。バッファ増幅器42〜42
の出力側には、更に複数のバッファ増幅器43,4
,…,43の入力側が接続されている。これらの
バッファ増幅器42〜42,43〜43 は、同
じ遅延時間になるように設計されている。
【0028】バッファ増幅器43〜43の出力側
は、集積回路内のFF44,44,…,44等の
順序回路素子のクロック端子に接続されている。更に、
バッファ増幅器43の出力信号は、参照信号REFと
してデューティ補正部30のPLL制御部32に与えら
れるようになっている。
【0029】図6は、図5中のPLL制御部32におけ
る選択信号生成部の構成図である。この選択信号生成部
は、セレクタ38,39に対する選択信号SEL1,S
EL2を生成するもので、立上がり位相比較器32a、
立下がり位相比較器32b、及びパルス幅カウンタ32
cで構成されている。立上がり位相比較器32a及び立
下がり位相比較器32bの一方の入力側にはクロック信
号CKが与えられ、他方の入力側には参照信号REFが
与えられるようになっている。立上がり位相比較器32
aの出力側(PHY1)は、パルス幅カウンタ32cの
一方の入力側に接続され、立下がり位相比較器32bの
出力側(PHY2)は、このパルス幅カウンタ32cの
他方の入力側に接続されている。そして、パルス幅カウ
ンタ32cから選択信号SEL1,SEL2が出力され
るようになっている。
【0030】図7(a)〜(e)は、図5及び図6の動
作を示す信号波形図である。以下、これらの図7(a)
〜(e)を参照しつつ、図5及び図6の動作を説明す
る。PLL制御部32は、このクロック信号分配回路の
主要制御部であり、端子31にクロック信号CKが入力
されると、参照信号REFとの位相調整が行われる。そ
して、PLL制御部32内部で1:1のデューティ比を
持つクロック信号CKOが生成され、遅延素子33、A
ND37及びOR38に出力される。
【0031】クロック信号CKOは、縦続接続された遅
延素子33〜35で順次遅延され、これらの遅延素子3
3〜35の出力信号N1,N2,N3がセレクタ36に
与えられる。
【0032】図6の選択信号生成部では、立上がり位相
比較器32aによって、クロック信号CKOと参照信号
REFとの位相差が立上がりエッジで検出され、パルス
幅カウンタ32cに与えられる。この時の信号波形を、
参照信号REFがクロック信号CKOに対して進み位相
の場合として図7(a)に示す。
【0033】同様に、立下がり位相比較器32bにおい
て、クロック信号CKOと参照信号REFとの位相差が
立下がりエッジで検出され、パルス幅カウンタ32cに
与えられる。この時の信号波形を、参照信号REFがク
ロック信号CKOに対して進み位相の場合として図7
(b)に示す。
【0034】図7(c)は、パルス幅カウンタ32cに
おいて、図7(a),(b)の信号波形の位相差の論理
和をとった波形である。論理和の結果がプラスであれ
ば、セレクタ39に対する選択信号SEL2として、A
ND37を選択するための信号が出力される。逆に、論
理和の結果がマイナスであれば、セレクタ39の選択信
号SEL2として、OR38を選択するための信号が出
力される。
【0035】図7(d)は、パルス幅カウンタ32cに
おいて、パルス数をカウントする様子を示している。パ
ルス幅をカウントするには、遅延素子33等の遅延時間
をサンプリング周波数としてカウントする。図7(d)
の場合には、1周期内に合計6パルスがカウントされて
いる。このカウント値の1/2がセレクタ36に対する
制御信号SEL1として出力される。カウント値を1/
2にするのは、クロック信号CKOとAND37、或い
はクロック信号CKOとOR38の回路の出力におい
て、遅延素子33等の遅延時間の2倍の効果が得られる
からである。この場合は、カウント値が6であるので、
選択信号SEL1の値は3となり、図7(e)に示すよ
うに、出力信号N3が選択される。
【0036】セレクタ36では、選択信号SEL1に基
づいて、出力信号N1〜N3の中の1つ(ここでは、N
3)が選択され、セレクタ39では選択信号SEL2に
よってAND37が選択され、このセレクタ39の信号
Yがバッファ増幅器41へ与えられる。信号Yは、樹枝
状に接続されたバッファ増幅器41,42〜42
43〜43を介して、FF44〜44のクロッ
ク端子に供給される。更に、最終段のバッファ増幅器4
の出力信号は、参照信号REFとしてPLL制御部
32へフィードバックされる。
【0037】PLL制御部32では、フィードバックさ
れた参照信号REFが、デューティ比1:1の波形と比
較される。もしも、参照信号REFのデューティ比が
1:1でない場合には、図6の選択信号生成部におい
て、選択信号SEL1,SEL2が変更される。そし
て、参照信号REFのデューティ比が1:1になった時
点で、選択信号SEL1,SEL2が固定される。
【0038】以上のように、この第3の実施形態のクロ
ック信号分配回路は、末端のFF44等の順序回路素子
に供給されるクロック信号を、参照信号REFとしてフ
ィードバックさせ、末端でのデューティ比が1:1にな
るように調整するデューティ補正部30を有している。
これにより、常に1:1のデューティ比を持つクロック
信号を、集積回路内の順序回路素子に分配することがで
きるという利点がある。
【0039】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
ず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例
えば、次の(a)〜(d)のようなものがある。 (a) 図1では、樹枝状にインバータを4段接続して
いるが、偶数段であれば何段でも良い。 (b) 図3及び図5では、樹枝状にバッファ増幅器を
3段接続しているが、何段でも良い。また、バッファ増
幅器に代えてインバータを用いても良い。
【0040】(c) 図3中のリセット部20の構成
は、図示したものに限定されない。即ち、FF15
15を同時にリセットすることができれば、どのよう
な回路構成でも良い。 (d) 図5中のデューティ補正部30の構成は、図示
したものに限定されない。例えば、遅延素子33〜35
の数を増やして、きめ細かくまたは広範囲にデューティ
比を調整するように構成することもできる。
【0041】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、立上がり時の遅延時間が等しく、かつ立下が
り時の遅延時間が等しい反転増幅器を偶数段樹枝状に接
続してクロック信号分配回路を構成している。これによ
り、順序回路素子にデューティ比1:1のクロック信号
を分配することができる。
【0042】第2の発明によれば、複数段のバッファ増
幅器を介して分配されたクロック信号を、立上がりまた
は立下がりタイミングで保持内容を交互に反転して、順
序回路素子に供給するフリップ・フロップを設けてい
る。これにより、クロック信号は、デューティ比1:1
の信号に分周されて順序回路素子に与えられる。
【0043】第3の発明によれば、最終段のバッファ増
幅器の出力信号を監視し、その出力信号のデューティ比
が1:1になるようにクロック信号のデューティ比を制
御して初段のバッファ増幅器に与えるデューティ補正部
を設けている。これにより、最終段のバッファ増幅器の
出力信号のデューティ比を1:1に補正することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すクロック信号分
配回路の構成図である。
【図2】図1の動作を示す信号波形図である。
【図3】本発明の第2の実施形態を示すクロック信号分
配回路の構成図である。
【図4】図3の動作を示す信号波形図である。
【図5】本発明の第3の実施形態を示すクロック信号分
配回路の構成図である。
【図6】図5中のPLL制御部32における選択信号生
成部の構成図である。
【図7】図5及び図6の動作を示す信号波形図である。
【符号の説明】
2〜5 インバータ 6,15,16,44 FF(フリップ・フロップ) 12〜14,41〜43 バッファ増幅器 20 リセット部 30 デューティ補正部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 与えられたクロック信号を複数段のバッ
    ファ増幅器を介して順序回路素子に分配するクロック信
    号分配回路において、 前記クロック信号を偶数段の前記バッファ増幅器を介し
    て前記順序回路素子に供給するように該バッファ増幅器
    を樹枝状に接続すると共に、前記各段のバッファ増幅器
    を、立上がり時の遅延時間が等しくかつ立下がり時の遅
    延時間が等しい反転増幅器で構成したことを特徴とする
    クロック信号分配回路。
  2. 【請求項2】 与えられたクロック信号を複数段のバッ
    ファ増幅器を介して順序回路素子に分配するクロック信
    号分配回路において、 前記バッファ増幅器の内の最終段のバッファ増幅器と前
    記順序回路素子との間に、該バッファ増幅器の出力信号
    の立上がりまたは立下がりタイミングで保持内容を交互
    に反転して出力するフリップ・フロップを設けたことを
    特徴とするクロック信号分配回路。
  3. 【請求項3】 与えられたクロック信号を複数段のバッ
    ファ増幅器を介して順序回路素子に分配するクロック信
    号分配回路において、 前記複数段のバッファ増幅器の内の最終段のバッファ増
    幅器の出力信号を監視し、該出力信号のデューティ比が
    1:1になるように前記クロック信号のデューティ比を
    制御して該複数段のバッファ増幅器の内の初段のバッフ
    ァ増幅器に与えるデューティ補正部を設けたことを特徴
    とするクロック信号分配回路。
JP2000181017A 2000-06-16 2000-06-16 クロック信号分配回路 Pending JP2001356837A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007336003A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Nec Electronics Corp クロック分配回路、半導体集積回路、クロック分配回路の形成方法及びそのプログラム

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