JP2001356607A - 湿式画像形成装置 - Google Patents

湿式画像形成装置

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JP2001356607A
JP2001356607A JP2000177365A JP2000177365A JP2001356607A JP 2001356607 A JP2001356607 A JP 2001356607A JP 2000177365 A JP2000177365 A JP 2000177365A JP 2000177365 A JP2000177365 A JP 2000177365A JP 2001356607 A JP2001356607 A JP 2001356607A
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JP2000177365A
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Hideki Kosugi
秀樹 小杉
Sadayuki Iwai
貞之 岩井
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高粘度現像液を用いるカラー複写機で単色の
画像を形成するとき、複数の現像ローラで現像し、転写
材上に形成される画像に「画像濃度ムラ」のない良好な
画像を形成することができる湿式画像形成装置を提供す
る。 【解決手段】 イエロー画像形成ユニット1Yにおい
て、第1現像ローラ41aと第2現像ローラ41bとを
設け、第2現像ローラは現像位置と非現像位置との間で
移動できるよう移動機構を設ける。4色カラー画像を形
成するとき、第2の現像ローラは非現像位置に移動し、
イエロー潜像は第1現像ローラのみで現像する。イエロ
ー単色の画像を形成するとき、第2現像ローラを現像位
置に移動し、2段階で現像する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の湿式画像形成装置に係り、詳しく
は、帯電したトナーが絶縁性の溶媒に分散された高粘度
の現像液を現像剤担持体上に担持し、該現像剤担持体上
の現像液を用いて潜像担持体上に形成された静電潜像を
トナー像化する湿式現像装置と、該潜像担持体上に形成
されたトナー像を中間転写体に一次転写する一次転写手
段と、該中間転写体上のトナー像を転写材に二次転写す
る二次転写手段とを有する湿式画像形成装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の湿式画像形成装置は、像担
持体上に形成されたトナー像を中間転写体に一次転写す
る工程を各色ごとに順次行い、これによって中間転写体
上に重ね合わせ画像を形成し、中間転写体上に形成した
重ね合わせ画像を二次転写の工程によって転写材に一括
転写するものである。このような装置は、カラー画像形
成装置でも広く応用されているものである。
【0003】また、この種の湿式画像形成装置におい
て、モノクロ又は選択したカラーのみの重ね合わせ画像
を形成する場合は、中間転写体上に形成する画像をモノ
クロ又は選択したカラーのみの重ね合わせ画像にし、こ
れを転写材に二次転写する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の湿
式画像形成装置でモノクロ画像を形成すると、転写材上
に形成した画像の濃度が薄くなってしまう「画像濃度ム
ラ」という不具合が生じる場合があった。そして、「画
像濃度ムラ」の原因について本発明者らが調べたとこ
ろ、次のことが分かった。
【0005】通常、カラー画像を形成する場合は、中間
転写体に複数のトナー像を一次転写して重ね合わせ画像
を形成するため、各色の現像液が中間転写体上に重ねて
付与されることとなり、中間転写体上に担持される現像
液量が、重ね合わせる色の数に応じて変化する。即ち、
中間転写体上において、画像領域のうちの画像部に対応
する部分における、単位面積あたりの現像液の担持量
(以下、現像液担持量という)[mg/cm]が重ね
合わせる色の数に応じて変化する。モノクロ画像の場
合、中間転写体上に付与される現像液が1色の画像を形
成する量でしかないため、カラー画像を形成する場合に
比して現像液担持量[mg/cm]が少なくなってし
まう。
【0006】一方、二次転写によって中間転写体から画
像が転写される転写紙は、その表面が厳密にいうと平滑
ではなく紙目によって凹凸が存在する。特に、上質紙や
ざら紙など一般的に広く用いられている転写紙の表面平
滑度は、ベック試験機を用いて測定したベック平滑度で
30〜150secとなっており、比較的平滑性が悪い
(平滑度が低い)ものである。
【0007】このような転写紙に中間転写体上の画像を
二次転写する場合、中間転写体上の現像液担持量が少な
いと、転写材上に転移した現像剤で、転写紙の凹部を埋
め尽くしかつ凸部を覆うことが充分にできない。この結
果、現像液層厚が転写材上にうまく形成できず、転写材
表面の凹凸を形成している紙目に対応した「画像濃度ム
ラ」が生じてしまう。そして、このような「画像濃度ム
ラ」という不具合は、上質紙やざら紙に限らず、表面の
平滑性が悪い転写材を用いる場合には常に生じる恐れが
ある。
【0008】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、転写材上に形成され
る画像に「画像濃度ムラ」のない良好な画像を形成する
ことができる湿式画像形成装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の湿式画像形成装置は、帯電したトナーが
絶縁性の溶媒に分散された高粘度の現像液を現像剤担持
体上に担持し、該現像剤担持体上の現像液を用いて潜像
担持体上に形成された静電潜像をトナー像化する湿式現
像装置と、該潜像担持体上に形成されたトナー像を中間
転写体に一次転写する一次転写手段と、該中間転写体上
のトナー像を転写材に二次転写する二次転写手段とを有
する画像形成装置において、上記二次転写される段階に
おける、上記中間転写体表面のトナー像が形成されてい
る領域での単位面積あたりの現像液担持量[mg/cm
]を、該二次転写によって該中間転写体表面から上記
転写材表面に転移する該現像液が該転写材表面の凹部を
埋め尽くしかつ凸部も被覆した状態となる量以上となる
ようにしたことを特徴とするものである。
【0010】請求項1の湿式画像形成装置においては、
転写材表面の画像部にある凹凸のうちの凹部を埋め尽く
しかつ凸部も被覆した状態にするために必要な量以上の
現像液が二次転写によって中間転写体表面から転写材表
面に転移するよう、中間転写体表面のトナー像が形成さ
れている領域での単位面積あたりの現像液担持量[mg
/cm]を多くする。これにより、二次転写画像の画
像部に対応する転写材表面部分の凹凸を、現像液によっ
て確実に被覆する。
【0011】また、請求項2の湿式画像形成装置は、請
求項1の湿式画像形成装置において、上記転写材と上記
中間転写体と当接圧である二次転写圧を0.98〜98
[N/cm]とし、該転写材としてベック平滑度が3
0〜150secのものを用いるものであって、かつ上
記二次転写される段階における上記中間転写体表面の上
記現像液担持量[mg/cm]を、0.40[mg/
cm]以上としたことを特徴とするものである。
【0012】請求項2の湿式画像形成装置においては、
中間転写体表面のトナー像が形成されている領域での単
位面積あたりの現像液担持量[mg/cm]を0.4
0[mg/cm]以上にして、このトナー像を転写材
に二次転写する。ここで、図6は、高粘度現像液を用い
た湿式画像形成装置で、ベック平滑度が30〜150s
ecである転写材を用いて画像を形成したときの、中間
転写体表面におけるトナー像が形成されている領域の現
像液担持量(中間転写体上現像液担持量)[mg/cm
]を横軸に、二次転写後の転写材表面の被覆率(紙上
被覆率)[%]を縦軸に取って両者の関係を示したグラフ
である。尚、このグラフは、二次転写圧が0.98〜9
8[N/cm]の範囲において得られたものである。
この図から、中間転写体上現像液担持量[mg/c
]が少ない程、二次転写後の紙上被覆率[%]も低
く、中間転写体上現像液担持量[mg/cm]が多く
なるにつれて紙上被覆率[%]が上昇していくことが分か
る。そして、中間転写体上現像液担持量[mg/c
]が0.40[mg/cm]以上になると、二次
転写後の紙上被覆率[%]は99%以上となり、二次転写
画像の画像部に対応する転写材表面部分の凹凸が現像液
によってほぼ確実に被覆されることとなることが判明し
た。一方、本発明者らは紙上被覆率99%以上で「画像
濃度ムラ」のない良好な画像が得られることを確認して
いる。
【0013】請求項3の湿式画像形成装置は、請求項1
又は2の湿式画像形成装置において、上記潜像担持体上
の所定の色の静電潜像をトナー像化するための同一色の
現像液を担持する同色現像剤担持体を複数設け、該静電
潜像の現像を、該潜像担持体に対向する現像位置に複数
の該同色現像剤担持体を配置することにより多段階に行
う同色多段階現像を可能に構成し、かつ、該複数の該同
色現像剤担持体のうち1つを除いた残りの同色現像剤担
持体を、該現像位置と非現像位置との間で移動可能に構
成したことを特徴とするものである。
【0014】請求項3の湿式画像形成装置においては、
潜像担持体表面の静電潜像を同色現像剤担持体のうち少
なくとも1つで現像する。また、現像した画像が一次転
写の工程を経た後、中間転写体表面の単位面積あたりの
現像液の担持量[mg/cm ]が、二次転写によって
転写材表面の画像部の凹凸を被覆するのに必要な量とな
らないと予測される場合には、現像位置と非現像位置と
の間で移動可能に設けている同色現像剤担持体を現像位
置に移動させて多段階の現像を行う。これによって、潜
像担持体表面のトナー像が形成されている領域における
単位面積当たりの現像液担持量[mg/cm]を増加さ
せ、中間転写体に一次転写される画像の中間転写体表面
の単位面積当たりの現像液担持量[mg/cm]を増加
させる。そして、転写材表面の凹凸が被覆されるために
必要な量以上の現像液が二次転写によって中間転写体表
面から転写材表面に転移するようにして、この転写材表
面の画像部にある凹凸が現像液によってほぼ確実に被覆
されるようにする。
【0015】請求項4の湿式画像形成装置は、請求項1
又は2の湿式画像形成装置において、上記現像剤担持体
上の現像液の層厚を変える現像剤層厚変動手段を設けた
ことを特徴とするものである。
【0016】請求項4の湿式画像形成装置においては、
中間転写体上に形成され二次転写されるべき画像におい
て、中間転写体表面のトナー像が形成されている領域で
の単位面積あたりの現像液担持量[mg/cm]が不
足していると予測される場合には、予め現像剤層厚変動
手段によって現像剤担持体上の現像液の層厚を厚くして
おく。これによって、現像によって潜像担持体表面に形
成される画像の単位面積当たりの現像液担持量[mg/
cm]を増加させ、一次転写後の中間転写体表面の画
像部の単位面積当たりの現像液担持量[mg/cm]を
増加させる。そして、最終的に転写材表面の凹凸が被覆
されるために必要な量以上の現像液が二次転写によって
中間転写体表面から転写材表面に転移するようにして、
この転写材表面部分の凹凸が現像液によってほぼ確実に
被覆されるようにする。
【0017】請求項5の湿式画像形成装置は、請求項1
又は2の湿式画像形成装置において、上記潜像担持体上
の静電潜像を電界の作用によりトナー像化するものであ
って、上記現像剤担持体に現像用電圧を印加して現像電
界を形成するための現像用電源を有し、該現像用電源に
よる該現像剤担持体への印加電圧を可変に構成したこと
を特徴とするものである。
【0018】ここで、現像用電圧を変えると、現像率、
即ち、潜像担持体表面の潜像をトナー像化するために現
像剤担持体から潜像担持体側に転移する現像液の転移率
が変化する。
【0019】請求項5の湿式画像形成装置においては、
中間転写体上に形成され二次転写されるべき画像におい
て、中間転写体表面のトナー像が形成されている領域で
の単位面積あたりの現像液担持量[mg/cm]が不
足している場合には、現像用電源の印加電圧を現像率が
上昇する側に変化させ、潜像担持体表面に二次転写され
る画像の画像部での単位面積当たりの現像液担持量[m
g/cm]を増加させる。これによって、一次転写に
よって中間転写体表面に形成される画像の単位面積当た
りの現像液担持量[mg/cm]を増加させ、最終的に
転写材表面の凹凸が被覆されるために必要な量以上の現
像液が二次転写によって中間転写体表面から転写材表面
に転移するようにする。
【0020】請求項6の湿式画像形成装置は、請求項1
又は2の湿式画像形成装置において、上記一次転写され
る段階における、上記潜像担持体表面のトナー像が形成
されている領域での単位面積あたりの現像液担持量[m
g/cm]を、モノクロ画像を形成するモノクロモー
ドのときに一次転写後の上記中間転写体表面の上記単位
面積あたりの現像液担持量[mg/cm]が上記二次
転写によって上記転写材表面に転移する該現像液が該転
写材表面のトナー像が転写される領域にある凹凸を被覆
する量以上とし、上記モノクロモード以外のときに該潜
像担持体表面のトナー像が形成されている領域での単位
面積あたりの現像液担持量[mg/cm ]を一次転写
の前に所望の量に減らす、潜像担持体上現像液担持量削
減手段を設けたことを特徴とするものである。
【0021】請求項6の湿式画像形成装置においては、
潜像担持体表面のトナー像が形成されている領域におけ
る単位面積当たりの現像液担持量[mg/cm]を予
め多くしておく。これによって、モノクロモードのとき
でも二次転写によって、転写材表面の画像部にある凹凸
を現像液によってほぼ確実に被覆させることができる。
モノクロ画像を形成するために、1色の画像分の現像液
しか転写材上に付着させることができなくても、転写材
表面の画像部にある凹凸を現像液で被覆させることがで
きる。一方、モノクロモード以外のとき、即ち、カラー
モードなどの時には、潜像担持体上現像液担持量削減手
段で、潜像担持体表面に担持されている現像液を、複数
色の重ね合わせ画像が転写材に形成されたときに丁度そ
の表面の凹凸が被覆されるのに適する量に削減する。現
像液担持量を削減した潜像担持体上のトナー像が中間転
写体に一次転写されるので、複数色分の画像が中間転写
体上に重ねあわされ二次転写されても、転写材上で現像
液が過剰になりすぎることがない。
【0022】特に、請求項7の湿式画像形成装置は、請
求項6の湿式画像形成装置において、上記潜像担持体上
現像液担持量削減手段を、上記潜像担持体表面に接触し
該接触位置で該潜像担持体表面に担持されている現像液
の通過を一部規制するローラ状の現像液規制ローラと、
該現像液規制ローラを該潜像担持体表面に対して接離可
能に支持する接離機構とから構成したことを特徴とする
ものである。
【0023】特に、請求項7の湿式画像形成装置におい
ては、潜像担持体上現像液担持量削減手段として、潜像
担持体表面に担持されている現像液の通過を規制する現
像液規制ローラを設け、この現像液規制ローラを接離機
構で接離することによって、潜像担持体上の現像液の担
持量を調整する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を湿式画像形成装置
である湿式カラー電子写真複写機(以下、カラー複写機
という)に適用した実施形態について説明する。図1
は、本実施形態にかかるカラー複写機の主要部概略構成
図である。このカラー複写機には、カラー画像形成プロ
セスでカラー画像を形成するための各色毎の画像形成ユ
ニット1Y、1M、1C、1Bk、が設けられている。
各画像形成ユニットは、後述するような潜像担持体とし
ての感光体10Y、10M、10C、10Bk、湿式現
像装置40Y、40M、40C、40Bkなどをそれぞ
れ備えている。本実施形態においては、画像形成ユニッ
ト1Bkはブラック用、1Cはシアン用、1Mはマゼン
ダ用、1Yはイエロー用であり、その感光体10Y、1
0M、10C、10Bk上に、それぞれ印字色の異なる
顕像を形成するように構成されている。また、各感光体
10Y、10M、10C、10Bkは、それぞれの周面
の一部が、各画像形成ユニット1Y、1M、1C、1B
kの筺体の開口部から露出し、それぞれ矢印A方向に回
転可能に配置されている。
【0025】各感光体の周囲には、図示を省略した帯電
装置、露光装置、感光体クリーニング装置などが配設さ
れている。
【0026】また、各画像形成ユニット1Y、1M、1
C、1Bkの上方には、中間転写体としての中間転写ベ
ルト60が配設されている。この中間転写ベルト60
は、複数の張架ローラ62、63、64、65、66、
67、68及び各感光体により所定の張力を有するよう
に張架され、図中矢印B方向に表面に同可能となってい
る。
【0027】また、中間転写ベルト60の張架ローラ6
8への巻き付き部に対向して、中間転写ベルト60表面
をクリーニングするベルトクリーニング装置70が配設
されている。一方、中間転写ベルト60の張架ローラ6
2への巻き付き部に対向して、転写ローラ80が設けら
れている。転写ローラ80は、中間転写ベルト60上の
トナー像を転写材としての転写紙Pに転写(二次転写)
するための二次転写バイアスが印加される導電性を有す
るローラである。
【0028】各湿式現像装置40Y、40M、40C、
40Bkは、それぞれほぼ同様に構成されており、キャ
リア液に各色トナーが高濃度に分散された100〜10
000mPa・sの高粘度の現像液18を収容する現像
液タンク42と、上記感光体表面に接する現像位置に設
けられた現像剤担持体としての現像ローラ41と、下部
を該現像液タンク42内の現像液18に浸漬するように
配設され、汲み上げた現像液18を現像ローラ41に塗
布する塗布ローラ43とをそれぞれ備えている。
【0029】次に、カラー複写機の画像形成動作につい
て説明する。ここで、各画像形成ユニット1Y、1M、
1C、1Bkは、それぞれ同様の原理に基づいて画像形
成が行われるので、ここでは、図1において左端側に位
置する感光体10Yへのイエロー画像形成プロセスにつ
いてのみ説明し、他の感光体10M、10C、10Bk
への画像形成プロセスの説明を省略する。
【0030】図1において、感光体10Yは矢印A方向
に回転しながら帯電装置20からの電荷により一様に帯
電された後、図示しない露光装置からイエローの画像情
報に基づいて変調されたレーザ光を照射され、表面に静
電潜像が形成される。感光体10Y上に形成されたイエ
ロー潜像は、イエロー湿式現像装置40Yのイエロー現
像液18により現像され、感光体10Y上にイエローの
トナー像が形成される。
【0031】ここで、湿式現像装置40Yによる現像動
作について説明する。塗布ローラ43は、回転により現
像液18を汲み上げ、現像ローラ41表面へ現像液18
を塗布する。この過程で、現像液18は薄い膜状にな
り、現像ローラ41上に一定の厚みを有した現像液18
の薄層が形成される。現像ローラ41上の現像液18の
薄層は、現像ローラ41の回転により、現像位置にある
現像ローラ41と感光体10Yとが接触している現像領
域まで搬送される。そして、現像領域において、現像用
電圧としての現像バイアスが電極45aから印加され、
薄層の状態で現像ローラ41から剥離し、感光体10Y
上の潜像の形成されている部分に移行する。一方、現像
に使用されなかった現像液18は、剥離ブレード44に
よって除去され、重力により現像液タンク42内部に落
下する。
【0032】そして、感光体10Y上に形成されたイエ
ロートナー像は、感光体10Yと同期して矢印B方向に
回転する中間転写ベルト60に一次転写される。一方、
転写後の感光体10Yは、図示を省略したクリーニング
部材によって未転写現像液18が除去され、次の画像形
成に備える。
【0033】以上の工程が、イエロー、マゼンダ、シア
ン、およびブラックの単色画像毎に、各色に対応する画
像形成ユニットと中間転写ベルト60とで順次繰り返さ
れることにより、中間転写ベルト60上へ重ね合わされ
たフルカラー画像が形成される。
【0034】中間転写ベルト60上に形成されたフルカ
ラー画像は、転写ローラ80に印加された所定の二次転
写バイアスにより、図示しない給紙部から搬送された転
写紙Pに一括転写される。これを二次転写という。転写
終了後、転写紙Pは、中間転写ベルト60から分離さ
れ、図示を省略した定着装置により定着処理がなされ、
機外に排紙される。
【0035】ところで、上記のカラー複写機において、
モノクロ画像やカラー画像でも重ね合わせる色数が少な
い画像を形成すると、紙上の画像に「画像濃度ムラ」が
生じることが分かった。この原因は、4色の重ね合わせ
画像を形成する場合に比して、転写紙P上の画像部全体
における単位面積あたりの現像液担持量[mg/c
]が少なくなるために、転写紙P表面にある凹凸を
完全に被覆しきれず、転写紙P上のトナー像に部分的に
紙面が露出することだと分かった。このため、紙目に対
応した「画像濃度ムラ」が生じてしまうのである。この
ような紙面の露出した部分があると、画像全体の濃度が
薄く見える場合もあり、画像濃度不足に見える場合もあ
る。よって、上記「画像濃度ムラ」を防止することが望
まれるところであり、そのためには、転写紙P上の画像
部にある凹凸の現像液18による被覆性を向上させるこ
とが求められる。
【0036】そこで、本実施形態においては、モノクロ
画像やカラー画像でも重ね合わせる色数が少ない画像を
形成する場合においても、転写紙P上の画像部にある凹
凸の現像液18による被覆性を向上させて上記不具合を
防止できる構成を有している。
【0037】以下に、本実施形態の特徴部について説明
する。本実施形態においては、転写紙P上の画像部にあ
る凹凸の現像液18による被覆性を向上させるために、
転写紙Pの画像部への現像液18の単位面積あたりの供
給量[mg/cm]が、上記凹凸を被覆するのに十分な
量となるようにしている。図6は、高粘度現像液を用い
て画像を形成する装置で、表面の平滑度の低い転写紙に
画像を形成したときの、中間転写ベルト60表面におけ
るトナー像が形成されている領域の現像液担持量(以
下、中間転写ベルト上現像液担持量という)[mg/c
]を横軸に、二次転写後の転写紙P表面の被覆率
(以下、紙上被覆率という)[%]を縦軸に取って両者の
関係を示したグラフである。尚、このグラフは上質紙や
ざら紙などの比較的表面が粗い転写紙Pの平滑度に相当
するベック平滑度が30〜150secである転写紙P
を対象とした結果を示している。尚、このグラフは、二
次転写圧が0.98〜98[N/cm]の範囲で得ら
れる結果である。図6のグラフから、中間転写ベルト上
現像液担持量[mg/cm]が少ない程、二次転写後
の紙上被覆率[%]も低く、中間転写ベルト上現像液担持
量[mg/cm]が多くなるにつれて紙上被覆率[%]
が上昇していくことが分かる。そして、中間転写ベルト
上現像液担持量[mg/cm]が0.30[mg/c
]以上で紙上被覆率が確実に90%以上となり、
0.40[mg/cm]以上で紙上被覆率が確実に9
9%以上となることが判明した。更に、本発明者らは紙
上被覆率90%以上で「画像濃度ムラ」がほとんど防止
でき、99%以上で更に確実に防止できることを確認し
ている。
【0038】以上のデータに基づいて、比較的表面が粗
い転写紙Pを用いても「画像濃度ムラ」を確実に防止で
きるよう、モノクロ画像やカラー画像でも重ね合わせる
色数が少ない画像を形成する場合でも、中間転写ベルト
上現像液担持量[mg/cm ]を0.40[mg/c
]以上となるようにしている。
【0039】以下に、中間転写ベルト上現像液担持量
[mg/cm]を0.40[mg/cm]以上にす
る具体的な構成について実施例1〜4として説明する。
また、実施例1〜4は4つの画像形成ユニットのうち、
イエロー画像形成ユニット1Yを例にとって説明する
が、全てのユニットに適用可能なものである。
【0040】〔実施例1〕図2は、実施例1にかかるイ
エロー画像形成ユニット1Yの説明図である。このイエ
ロー画像形成ユニット1Yは、感光体10Y上の潜像を
現像するための現像ローラ41を複数設け、多段階での
現像を可能にしている。具体的には、同色現像剤担持体
としての2つの現像ローラ41a、41bを感光体10
Yに対向して設け、各現像ローラ41a、41bにはそ
れぞれ現像液タンク内の現像液18に浸漬した塗布ロー
ラ43a、43bを接触させている。これによって、現
像ローラ41a、41bはどちらもイエロー現像液18
を担持し、感光体10Y上のイエロー潜像を現像する機
能を有する。また、2つの現像ローラ41a、41bの
うち、1方の現像ローラ41bには、現像位置と非現像
位置との間で移動可能にするために、感光体10Y表面
に対する移動機構を設けている。
【0041】現像ローラ41bの感光体10Yへの移動
機構は、回転可能な偏心カム(図示せず)と、現像ロー
ラ軸及び塗布ローラ軸を支持するブラケット(図示せ
ず)と、偏心カムをブラケットに押圧する押圧部材(図
示せず)と、偏心カムを回転駆動する駆動手段とで構成
している。偏心カムをブラケットの水平方向から当接さ
せ、現像ローラ軸及び塗布ローラ軸を水平方向に揺動さ
せることで、現像ローラ41bの現像位置と非現像位置
との間の移動を可能にしている。
【0042】そして、通常4色カラー画像を形成すると
きには、現像ローラ41bは感光体10Yから離間(図
中Sの位置)した非現像位置に位置させておき、感光体
10Y上のイエロー潜像はもう1方の現像ローラ41a
のみでトナー像化する。形成する画像がイエロー単色の
ときなど、転写紙P上の画像に「画像濃度ムラ」が生じ
る恐れがある場合には、偏心カムを回転駆動して現像ロ
ーラ41bが感光体10Yに接触する現像位置(図中T
の位置)で停止させ、イエロー画像の潜像を2段階で現
像する。これによって、感光体10Y表面の画像部の単
位面積当たりの現像液担持量[mg/cm]を1つの現
像ローラ41aで現像する場合に比して増加させ、中間
転写ベルト60に一次転写される画像の中間転写ベルト
60表面における画像部の単位面積当たりの現像液担持
量[mg/cm]を増加させる。
【0043】尚、上記のようにこれから現像を行う画像
の色数によって、現像ローラ41bの接離を行う方法に
代え、中間転写ベルト60の画像部における単位面積あ
たりの現像液担持量[mg/cm]を検知したり、転写
紙P上の画像の状態やをモードを設けて定期的にチェッ
クしたりして、その結果に応じて現像ローラ41bの接
離を行うようにすることもできる。また、中間転写ベル
ト60上の現像液担持量[mg/cm]の検知や、画像
状態のチェックなどは、画像形成ごとに行うのではな
く、モードを設定して画像形成を複数回行うごとに定期
的に行うようにすることで、毎回行うのに比して時間の
ロスや検知のためのランニングコストなどを抑えること
ができる。
【0044】本実施例の構成によれば、単色の画像を形
成するときなど「画像濃度ムラ」が生じる恐れのある場
合でも、中間転写ベルト上現像液担持量[mg/c
]を0.40[mg/cm]以上にすることがで
きる。よって、比較的表面が粗い転写紙Pを用いても
「画像濃度ムラ」を確実に防止することができる。
【0045】〔実施例2〕図3は、実施例2にかかるイ
エロー画像形成ユニット1Yの説明図である。このイエ
ロー画像形成ユニット1Yは、現像剤層厚変動手段によ
って現像ローラ41上に担持させる現像液18の層厚を
変えることができるようにしている。具体的には、現像
剤層厚変動手段を塗布ローラ43の回転速度を可変に駆
動する塗布ローラ駆動部48と制御部49とから構成
し、駆動部48には、ステッピングモータを設けて、塗
布ローラ43の回転速度によって現像ローラ41に供給
する現像液量を制御している。ステッピングモータは、
1パルスの信号で回転する角度(以下、ステップ角とい
う)から、塗布ローラ43を1回転させるのに必要なパ
ルス数が決まる。そして、パルスを発生させる間隔であ
るパルス幅を、制御部49で広げたり狭めたりすること
で塗布ローラ43の回転速度を低下させたり上昇させた
りできるものである。塗布ローラ43の回転速度に応じ
て現像ローラ41に担持される現像液量も変化するもの
である。
【0046】そして、通常4色カラー画像を形成すると
きの塗布ローラ43の回転速度を基準にして、イエロー
単色モードのように転写紙P上の画像に「画像濃度ム
ラ」が生じる恐れがある場合には、制御部49でステッ
ピングモータのパルス幅を狭めて塗布ローラ43の回転
速度を上げ、より多くの現像液18が汲み上げられて現
像ローラ41に付与されるようにする。これによって、
現像ローラ41上の現像液層厚を厚くする。そして、現
像によって感光体10Y表面に形成されるトナー像の単
位面積当たりの現像液担持量[mg/cm]を、塗布ロ
ーラ43の回転速度が通常の状態である場合に比して増
加させる。そして、中間転写ベルト60に一次転写され
る画像の中間転写ベルト60表面における単位面積当た
りの現像液担持量[mg/cm]を増加させる。
【0047】本実施例の構成によれば、単色の画像を形
成するときなどに、ステッピングモータのパルス幅を変
えるという容易な操作で中間転写ベルト上現像液担持量
[mg/cm]を0.40[mg/cm]以上にす
ることができる。よって、比較的表面が粗い転写紙Pを
用いても「画像濃度ムラ」を確実に防止することができ
る。また、ステッピングモータのパルス幅に応じて塗布
ローラ43の回転速度を自由に変化させることができる
ため、現像ローラ41上に担持される現像液18の量を
所望の量に調整しやすい。例えば、転写紙P上の凹凸の
被覆率[%]が90%程度でも「画像濃度ムラ」が防止
できる場合は、塗布ローラ43の回転速度の増加量を低
めにして、紙上被覆率[%]が90%以上となるように
することも容易である。
【0048】尚、実施例2の変形例として、現像剤層厚
変動手段を塗布ローラ43の現像ローラ41への押し付
け圧力を可変にするための偏心カムと、偏心カムを塗布
ローラ43の軸に押圧する押圧部材と、偏心カムを回転
駆動するカム駆動部材で構成してもよい。この場合、現
像ローラ41上の現像液層厚を厚くしたいときには、塗
布ローラ43の現像ローラ41への押し付け圧力が強く
なる向きに偏心カムを回転させる。この塗布ローラ43
はゴムの材質で弾性を持っているため、上記押し付け圧
力を強くすることで現像ローラ41への塗布ローラ43
の接触面積が大きくしなり、より多くの現像液18が現
像ローラ41側に転移する。これによって、感光体10
Y表面の画像部での現像液18の単位面積当たりの担持
量[mg/cm]を、塗布ローラ43の回転速度が通常
の状態である場合に比して増加させ、中間転写ベルト6
0に一次転写される画像の中間転写ベルト60表面にお
ける単位面積当たりの現像液担持量[mg/cm]を増
加させる。
【0049】この変形例によれば、偏心カムを回転させ
て塗布ローラ43の現像ローラ41への押し付け圧力を
変えることで、塗布ローラ43から現像ローラ41に付
与される現像液18の量を所望の量に調整することがで
きる。
【0050】〔実施例3〕図4は、実施例3にかかるイ
エロー画像形成ユニット1Yの説明図である。このイエ
ロー画像形成ユニット1Yは、現像用電源としての現像
バイアス電源45bから印加される現像用電圧を可変に
構成している。そのため、現像用電圧を制御する現像バ
イアス制御部46を設けている。
【0051】そして、通常4色カラー画像を形成すると
きの現像用電圧を基準にして、イエロー単色モードのよ
うに転写紙P上の画像に「画像濃度ムラ」が生じる恐れ
がある場合には、現像バイアス制御部46で、現像ロー
ラ41から感光体10Yへの現像液18の転移率(現像
率)を上げるように現像用電圧を制御し、所望の現像バ
イアスを電極45aから印加する。この電極45aは、
現像ローラ軸を挾持する板バネ状の部材から構成されて
いる。これによって、現像によって感光体10Y表面に
形成されるトナー像の単位面積当たりの現像液担持量
[mg/cm]を、4色カラー画像を形成する場合に比
して増加させる。そして、中間転写ベルト60に形成さ
れる画像の単位面積当たりの現像液担持量[mg/cm
]を増加させ、最終的に転写材表面の凹凸が被覆され
るために必要な量以上の現像液18が二次転写によって
中間転写体ベルト表面から転写紙P表面に転移するよう
にする。
【0052】本実施例の構成によれば、現像用電圧を変
えることで現像率を操作できるので、比較的表面が粗い
転写紙Pを用いても「画像濃度ムラ」を確実に防止する
ことができる。
【0053】〔実施例4〕図5は、実施例4にかかるイ
エロー画像形成ユニット1Yの説明図である。このイエ
ロー画像形成ユニット1Yは、イエロー単色の場合に、
転写紙P上の画像に「画像濃度ムラ」が生じない程度に
中間転写ベルト上現像液担持量[mg/cm]を得ら
れるよう、現像によって感光体10Yのトナー像部に担
持される現像液担持量[mg/cm]を多く設定して
いる。更に、感光体10Y表面に形成されるトナー像が
中間転写ベルト60に一次転写される前に、トナー像の
単位面積当たりの現像液担持量[mg/cm]を削減す
る現像液規制ローラとしての規制ローラ47を設けてい
る。規制ローラ47は、現像領域の感光体回転方向下流
側でかつ一次転写位置の上流側の間の感光体10Y表面
に対向して設けている表面がゴム製のものである。そし
て、この規制ローラ47には、感光体10Y表面に対し
て当接する位置と離間する位置との間で移動可能にする
ために、感光体10Y表面に対する接離機構を設けてい
る。
【0054】規制ローラ47の感光体10Yへの接離機
構は、回転可能な偏心カム(図示せず)と、偏心カムを
規制ローラ47軸に押圧する押圧部材(図示せず)と、
偏心カムを回転駆動する駆動手段とで構成している。こ
れにより、偏心カムを回転させ、規制ローラ47軸を介
して規制ローラ47の感光体10Yへの接離を可能にし
ている。
【0055】通常4色カラー画像を形成するときには、
規制ローラ47を感光体10Yに当接(図中のT′の位
置)させたまま現像から一次転写を行う。これによっ
て、感光体10Y上に過剰に担持された現像液18が一
次転写領域へ搬送されることを規制し、最終的に転写紙
P上に形成される画像部の現像液量が逆に過剰にならな
いように調整する。形成する画像がイエロー単色のとき
などは、偏心カムを回転駆動して規制ローラ47を感光
体10Yから離間した位置(図中T′の位置)に移動さ
せ、その場で停止させて、感光体10Y上に現像された
イエロー画像の現像液18を規制ローラ47で削減しな
いようにする。
【0056】本実施例の構成によれば、感光体10Y上
に担持されている過剰な現像液18を規制ローラ47で
削減して、中間転写ベルト上現像液担持量[mg/cm
]を調節できる。よって、比較的表面が粗い転写紙P
を用いても「画像濃度ムラ」を確実に防止することがで
きる。
【0057】尚、本実施例においては、重ね合わせる色
数が2色、3色、4色と増えるに従って、感光体10Y
のトナー像部での現像液担持量[mg/cm]が増加
していくが、規制ローラ47との対向位置を通過できる
現像液層厚は一定なので、重ね合わせる色数によらず、
一次転写位置での感光体10Yのトナー像部における現
像剤担持量[mg/cm]を常に良好な値に維持する
ことができる。よって、常に、転写紙P上の画像に「画
像濃度ムラ」が生じないようにすることができる。
【0058】以上実施形態1、2、3、及び4の構成に
よれば、単色の画像を形成する場合でも、中間転写ベル
ト60上の現像液18の単位面積当たりの担持量[mg
/cm]を多くすることができ、二次転写によって転
写紙P上に転移する現像剤の量を多くすることができ
る。よって、二次転写画像の画像部に対応する転写紙P
表面部分の凹凸を現像液18によってほぼ確実に被覆す
ることができ、転写紙P上に形成される画像を確実に
「画像濃度ムラ」のない良好な画像とすることができ
る。
【0059】尚、実施例1〜4は、イエロー画像形成ユ
ニットを例に説明したが、他の画像形成ユニットにも適
用できるものである。
【0060】
【発明の効果】請求項1の湿式画像形成装置によれば、
二次転写画像の画像部に対応する転写材表面部分の凹凸
を、現像液によって確実に被覆するので、転写材上に
「画像濃度ムラ」のない良好な画像を形成することがで
きるという優れた効果がある。
【0061】請求項2の湿式画像形成装置によれば、転
写材表面の画像部にある凹凸を二次転写によって転写材
に転移する現像液によってほぼ確実に被覆できるので、
転写材上に形成される画像を確実に「画像濃度ムラ」の
ない良好な画像とすることができるという優れた効果が
ある。
【0062】請求項3の湿式画像形成装置によれば、必
要に応じて複数の同色現像剤担持体を用いて現像するこ
とで、二次転写画像の画像部にある転写材表面部分の凹
凸を常に現像液によってほぼ確実に被覆することができ
るので、転写材上に形成される画像を確実に「画像濃度
ムラ」のない良好な画像とすることができるという優れ
た効果がある。
【0063】請求項4の湿式画像形成装置によれば、現
像剤担持体表の現像液の層厚を大きくすることで、二次
転写画像の画像部にある転写材表面部分の凹凸を現像液
によってほぼ確実に被覆することができる。これによっ
て、転写材上に形成される画像を確実に「画像濃度ム
ラ」のない良好な画像とすることができるという優れた
効果がある。
【0064】請求項5の湿式画像形成装置によれば、現
像用電源の印加電圧を変えることによって、転写材表面
の画像部にある凹凸を現像液によってほぼ確実に被覆す
ることができ、転写材上に形成される画像を確実に「画
像濃度ムラ」のない良好な画像とすることができるとい
う優れた効果がある。
【0065】請求項6の湿式画像形成装置によれば、モ
ノクロモードで転写材にある凹凸を現像液によってほぼ
確実に被覆できると共に、モノクロモード以外でも転写
材上の現像液が過剰になりすぎることがないので、画像
モードの種類によらず常に「画像濃度ムラ」がないと共
に現像液の過剰に起因する不具合もない良好な画像を得
ることができるという優れた効果がある。
【0066】請求項7の湿式画像形成装置によれば、現
像液規制ローラを潜像担持体に接離するという容易な構
成で、転写材上に形成される画像を確実に「画像濃度ム
ラ」のない良好な画像とすることができるという優れた
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態にかかるカラー複写機の主要部概略
構成図。
【図2】実施例1にかかるイエロー画像形成ユニットの
説明図。
【図3】実施例2にかかるイエロー画像形成ユニットの
説明図。
【図4】実施例4にかかるイエロー画像形成ユニットの
説明図。
【図5】中間転写体表面におけるトナー像形成領域の現
像液担持量と、二次転写後の転写材表面の被覆率との関
係を示したグラフ。
【図6】中間転写体上現像液担持量[mg/cm
と、紙上被覆率[%]との関係を示したグラフ。
【符号の説明】
1 画像形成ユニット 10 感光体 18 現像液 40Y、40M、40C、40Bk 湿式現像装置 41 現像ローラ 43 塗布ローラ 45a 電極 46 現像バイアス制御部 47 規制ローラ 60 中間転写ベルト 70 ベルトクリーニング装置 80 転写ローラ P 転写紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H030 AB02 AD01 AD07 BB23 BB27 BB33 BB42 BB53 2H032 AA05 BA04 BA09 CA01 2H074 AA03 CC21 DD00 EE07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯電したトナーが絶縁性の溶媒に分散され
    た高粘度の現像液を現像剤担持体上に担持し、該現像剤
    担持体上の現像液を用いて潜像担持体上に形成された静
    電潜像をトナー像化する湿式現像装置と、該潜像担持体
    上に形成されたトナー像を中間転写体に一次転写する一
    次転写手段と、該中間転写体上のトナー像を転写材に二
    次転写する二次転写手段とを有する画像形成装置におい
    て、 上記二次転写される段階における、上記中間転写体表面
    のトナー像が形成されている領域での単位面積あたりの
    現像液担持量[mg/cm]を、該二次転写によって
    該中間転写体表面から上記転写材表面に転移する該現像
    液が該転写材表面の凹部を埋め尽くしかつ凸部も被覆し
    た状態となる量以上となるようにしたことを特徴とする
    湿式画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の湿式画像形成装置において、 上記転写材と上記中間転写体と当接圧である二次転写圧
    を0.98〜98[N/cm]とし、該転写材として
    ベック平滑度が30〜150secのものを用いるもの
    であって、かつ上記二次転写される段階における上記中
    間転写体表面の上記現像液担持量[mg/cm]を、
    0.40[mg/cm]以上としたことを特徴とする
    湿式画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2の湿式画像形成装置におい
    て、 上記潜像担持体上の所定の色の静電潜像をトナー像化す
    るための同一色の現像液を担持する同色現像剤担持体を
    複数設け、該静電潜像の現像を、該潜像担持体に対向す
    る現像位置に複数の該同色現像剤担持体を配置すること
    により多段階に行う同色多段階現像を可能に構成し、か
    つ、該複数の該同色現像剤担持体のうち1つを除いた残
    りの同色現像剤担持体を、該現像位置と非現像位置との
    間で移動可能に構成したことを特徴とする湿式画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】請求項1又は2の湿式画像形成装置におい
    て、 上記現像剤担持体上の現像液の層厚を変える現像剤層厚
    変動手段を設けたことを特徴とする湿式画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1又は2の湿式画像形成装置におい
    て、 上記潜像担持体上の静電潜像を電界の作用によりトナー
    像化するものであって、上記現像剤担持体に現像用電圧
    を印加して現像電界を形成するための現像用電源を有
    し、該現像用電源による該現像剤担持体への印加電圧を
    可変に構成したことを特徴とする湿式画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項1又は2の湿式画像形成装置におい
    て、 上記一次転写される段階における、上記潜像担持体表面
    のトナー像が形成されている領域での単位面積あたりの
    現像液担持量[mg/cm]を、モノクロ画像を形成
    するモノクロモードのときに一次転写後の上記中間転写
    体表面の上記単位面積あたりの現像液担持量[mg/c
    ]が上記二次転写によって上記転写材表面に転移す
    る該現像液が該転写材表面のトナー像が転写される領域
    にある凹凸を被覆する量以上とし、上記モノクロモード
    以外のときに該潜像担持体表面のトナー像が形成されて
    いる領域での単位面積あたりの現像液担持量[mg/c
    ]を一次転写の前に所望の量に減らす、潜像担持体
    上現像液担持量削減手段を設けたことを特徴とする湿式
    画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項6の湿式画像形成装置において、 上記潜像担持体上現像液担持量削減手段を、上記潜像担
    持体表面に接触し該接触位置で該潜像担持体表面に担持
    されている現像液の通過を一部規制するローラ状の現像
    液規制ローラと、該現像液規制ローラを該潜像担持体表
    面に対して接離可能に支持する接離機構とから構成した
    ことを特徴とする湿式画像形成装置。
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