JP2001356551A - 電子写真式カラー・プリンタ - Google Patents

電子写真式カラー・プリンタ

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JP2001356551A
JP2001356551A JP2001134982A JP2001134982A JP2001356551A JP 2001356551 A JP2001356551 A JP 2001356551A JP 2001134982 A JP2001134982 A JP 2001134982A JP 2001134982 A JP2001134982 A JP 2001134982A JP 2001356551 A JP2001356551 A JP 2001356551A
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JP
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toner
pattern
photoconductor
developing
dot
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Application number
JP2001134982A
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English (en)
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Douglas G Keithley
ダグラス・ジー・キースリー
Laura K Johnson
ローラ・ケイ・ジョンソン
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HP Inc
Original Assignee
Hewlett Packard Co
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    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/01Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for producing multicoloured copies
    • G03G15/0142Structure of complete machines
    • G03G15/0178Structure of complete machines using more than one reusable electrographic recording member, e.g. one for every monocolour image
    • G03G15/0184Structure of complete machines using more than one reusable electrographic recording member, e.g. one for every monocolour image at least one recording member having plural associated developing units
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
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    • G03G2215/01Apparatus for electrophotographic processes for producing multicoloured copies
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    • G03G2215/0106At least one recording member having plural associated developing units

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インライン設計と単一ドラム設計の両方の特
性を実現し、ドット・ネクスト・ツー・ドット印刷とド
ット・オン・ドット印刷との両方の機能を有する電子写
真式カラー・プリンタを提供する。 【解決手段】 複数の連続回転可能な光導電体212、
214と、複数の現像ステーション231、232、2
33とを含み、各現像ステーションが、一定の光導電体
の所定部分にトナーを付着させるように構成され、該現
像ステーションの数が、該光導電体の数よりも多い電子
写真式カラー・プリンタ200を提供する。このプリン
タは、光導電体がそれぞれ、トナーのうちの少なくとも
1つを第1の面に所定のパターンで連続的に転写し、光
導電体のうちの少なくとも1つが、前記トナーのうちの
少なくとも2つを第1の面に2つの各々の所定のパター
ンで実質的に同時に転写するように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー・レーザ印
刷装置に関し、特に、設計が簡素化されたシステムによ
って、多色の高品質の印刷および複写を達成する方法お
よび装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真式プリンタによるカラー印刷
は、光導電体上にディジタル化した画像を走査すること
によって達成される。この走査は、一般に、光導電体上
にレーザ・エネルギーのビームをパルスで照射するレー
ザ・ダイオードによって実行される。レーザ・ダイオー
ドの代わりに発光ダイオード(LED)を使用すること
もできる。光導電体は、典型的には、光導電面を構成す
る光導電材料が被覆されたドラムまたはベルトを含む。
トナー(画像を用紙などの媒体に印刷するために使用さ
れる粒子)が、光導電体に選択的に付着し、次に媒体に
転写され、複写が完了する。光導電体面は、局在化され
た電荷を保持することができる。電荷を受け取ることが
できる局在化領域がそれぞれの画素に対応する。また、
画素からなる縦横のマトリクスによって、媒体上に最終
画像が印刷される。各画素は、最初に基準電位に充電さ
れ、次にレーザをパルス化するために使用されるディジ
タル・データによる指定に従ってレーザが照射されたり
照射されなかったりする。ディジタル・データは、媒体
上に最終的に印刷される画像のディジタル化したものに
対応する。画素の露光は、局在化領域を基準電位から別
の電位に電気的に変化させる(一般に、放電させる)こ
とに対応する。一方の電位はトナーを引き付け、他方の
電位は引き付けない。そのようにして、トナーが光導電
体に選択的に転写される。
【0003】ほとんどの電子写真印刷プロセスでは、光
導電体面上の露光された(放電された)画素は、光導電
体の面上にトナーを引き付ける。このプロセスは、放電
領域現像(DAD:discharge area development)とし
て知られる。しかしながら、いくつかの電子写真印刷プ
ロセスでは、トナーが光導電体面上の非放電(すなわ
ち、帯電)領域に引き付けられる。この後者のタイプの
電子写真印刷は、帯電領域現像(CAD:charge-area-
development)として知られる。本明細書中において考
察の目的上、DADを使用すると仮定するが、本発明は
DADに制限されるものではない。
【0004】一度、光導電体面に所望のトナーが転写さ
れた後で、次にそのトナーが完成品となる媒体に転写さ
れる。この転写は、直接的に行われることもあり、中間
転写装置を使用して間接的に行われることもある。完成
品である媒体は、一般に紙であり、通常は白い紙である
が、透明または色付きの用紙もまた含む。トナーが完成
品媒体に転写された後、この媒体にトナーを定着させる
処理が行われる。この最後のステップは、通常、トナー
を加熱しそれを媒体に溶融させるか、媒体上のトナーに
圧力を加えることによって達成される。
【0005】トナーを光導電体に選択的に引き付けるに
は様々な既知の方法がある。一般に、各トナーは、既知
の電位親和力を有する。光導電体の選択領域が、基準電
位から選択トナーの電位に露光され、次に光導電体がト
ナーにさらされ、その結果、光導電体の選択的に露光さ
れた領域にトナーが引き付けられる。この後者のステッ
プは、光導電体の現像として知られている。いくつかの
方法では、光導電体が第1のトナーで現像された後で、
光導電体が基準電位に再帯電され、次に第2のトナーに
さらされて現像されることがある。他の方法では、光導
電体は、選択されたトナーにさらされて現像された後
は、基準電位に再帯電されない。さらに他の方法では、
光導電体は、複数のトナーにさらされて現像され、次に
再帯電され、次に別のトナーにさらされて現像される。
いくつかの方法では、個々の光導電体が、専用の色で別
々に現像され、次に別々の光導電体からトナーが、完成
品媒体に、あるいは次にトナーを完成品媒体に転写する
転写媒体に転写される。この光導電体を露光または現像
する方法は、電子写真印刷において「帯電露光現像(cha
rge-expose-develop)」方法として知られている。
【0006】使用される特定の帯電露光現像方法の選択
は、使用されるトナーのタイプや所望の画像の最終品質
など、様々な変数によって決まる。媒体上の最終画像の
品質は、一般に、プリンタの複雑さ及びコストと関連
し、その結果、高品質画像を作成する電子写真式プリン
タの品質が高くなるほど複雑になり、それに伴って高価
になる。
【0007】カラー・レーザ・プリンタ(本明細書では
「レーザ・プリンタ」ともいう)を含む電子写真式プリ
ンタの画像データは、コンピュータ・メモリに記憶され
たディジタル・データである。このデータは、画像全体
を構成する各画素の位置と色を識別するマトリクスまた
は「ラスタ」の形で記憶される。ラスタ画像データは、
元のアナログ文書を走査し画像をラスタ・データにディ
ジタル化するか、既にディジタル化されている画像ファ
イルを読み取ることによって獲得することができる。前
者の方法は、写真複写機に一般的であるが、後者の方法
は、プリンタを使用したコンピュータ・ファイルの印刷
に一般的である。したがって、後に説明する発明の対象
となる技術は、写真複写機とプリンタとのどちらにも適
用可能である。
【0008】最近の技術は、プリンタと写真複写機との
区別がなくなって、コンピュータ・ファイル用の複写機
として、またはプリンタとして1つの印刷装置を使用す
ることができる。そのような装置は、写真複写機、プリ
ンタ、またはファクシミリ装置として働く装置の機能を
示す用語である多機能プリンタ(MFP:multifunctio
n printer)として知られている。いずれの場合も、有
形媒体上に印刷される画像は、コンピュータ・メモリに
ディジタル画像ファイルとして記憶される。このディジ
タル画像データは、次に、前述の方法でレーザ・ビーム
をパルス化するために使用され、その結果、電子写真印
刷装置によって画像を再生することができる。したがっ
て、「プリンタ」という表現は、コンピュータからファ
イルを印刷する装置に制限されると考えられるべきでな
く、原稿のディジタル化画像を印刷することができる写
真複写機を含まなければならない。「原稿」は、文字や
画像などの既にディジタル化されている文書だけでな
く、走査されラスタ・データにディジタル化された文字
と画像の複合文書を含む写真や他の画像を含む。
【0009】ラスタ画像データ・ファイルは、実質的に
2次元のマトリクスに編成される。画像は、いくつかの
ラインにディジタル化される。各ラインは、ラインを横
切るいくつかの離散的な(discrete)ドットまたは画素
を含む。各画素には、その色、ならびに場合によっては
色濃度などの他の属性に関する情報を含む2進値が割り
当てられる。画素のラインの組み合わせが合成画像を構
成する。ディジタル画像は、ラスタ画像としてコンピュ
ータで読み取り可能なメモリに記憶される。すなわち、
画像は、ラインによってカタログ化され、各ラインは、
ライン内の各画素によってカタログ化される。コンピュ
ータ・プロセッサは、ラスタ画像データをラインごとに
読み取り、画素の彩色の有無および彩色の程度に基づい
て画素を選択的に露光するようにレーザを作動させる。
画像の一般的な画素密度は、各方向に300〜1200
画素/1インチの範囲である。
【0010】レーザまたはLEDによってディジタル・
ラスタ・データを光導電体に転写する方法は、画像走査
プロセスまたは走査プロセスとして知られている。走査
プロセスは、電子写真式プリンタの走査部分または走査
部によって実行される。光導電体にトナーを引き付ける
プロセスは、現像プロセスとして知られる。現像プロセ
スは、プリンタの現像部によって達成される。画像品質
は、これらの両方のプロセスに依存する。したがって、
画像品質は、ラスタ・データ画像を光導電体に転写する
プリンタの走査部と、トナーの光導電体への転写を管理
するプリンタの現像部とに依存する。
【0011】また、所与のプリンタの画像品質は、プリ
ンタが「ドット・ネクスト・ツー・ドット(dot-next-t
o-dot)」として知られる基本カラー印刷機能の他に
「ドット・オン・ドット(dot-on-dot)」として知られ
る機能を備えているかどうかによってある程度依存す
る。説明のため、一般に比較的完全な色覚を生成するた
めに必要と考えられる一般に印刷される4つの色平面
(color planes)は、イエロー、マジェンタ、シアンお
よびブラックであることに注目する。すなわち、一般的
なカラー・プリンタは、通常、そのような4色それぞれ
のトナーを備える。そのような色は、一般に、「原色」
として知られている。完成品である媒体の色に加えて、
これらの4つの色だけで、かなり広範囲の色を印刷に利
用することができる。
【0012】例えば、純粋シアンの画像を印刷すると
き、光導電体の所与の領域内のすべての画素がシアン・
トナーで現像される。しかしながら、所与の領域内の画
像の半分だけをシアン・トナーで現像し、半分の画素を
現像しないでおくことによって、異なる濃度のシアンを
得ることができる。現像されたシアンの画素が、現像さ
れていない画素内に均一に分散され、白い用紙に印刷さ
れた場合は、薄いシアン画像になる。これは、現像され
たシアン画素の間に現像されていない画素がある結果、
用紙の白が見えることによるものである。
【0013】画素は比較的小さいため、人間の視覚は、
通常、個々の画素の色を認識しない。その代わりに、目
は、それぞれ個々の異なる色の画素の混合物を見るよう
にだまされる。例えば、前述の事例では、画像の画素の
半分が白になり、他の半分がシアンになるため、人間の
目に見える色は、純粋な白と純粋なシアンの間のほぼ半
分になる。
【0014】しかしながら、画素の4分の1だけが白で
4分の3がシアンの場合、得られる色は、純粋のシアン
よりも少し明るくなるが、画素の半分だけがシアンの前
述の事例ほど明るくならない。したがって、非現像画素
内に分散された現像画素の数を変化させることによっ
て、生じる画像の色調を変化させることができる。ま
た、現像画素を非現像画素に散在させる技術を利用し
て、4つの原色を使って等和色を作成することができ
る。換言すると、白紙などの媒体の基本色に所与の色を
単に散在させるのではなく、前述の方法で複数の色を互
いに散在させて様々な色相の色を作成することができ
る。例えば、シアン・トナーで現像した画素をイエロー
・トナーで現像した画素に散在させて、グリーンの印象
の画像を作成することができる。また、イエロー画素と
シアン画素の比率を変化させることによって、様々な色
相のグリーンを作成することができる。さらに、非現像
画素にイエローとシアンの画素を散在させることによっ
て、明るい色調のグリーンを作成することができる。同
様に、ブラックの画素にイエローとシアンを散在させる
ことによって、高い濃度を作成することができる。他の
色の画素内のブラックの画素の密度を徐々に高めること
によって、濃淡を得ることができる。この方法は、一般
に、「ディザリング」として知られる。
【0015】特定のプリンタは、グリーンのトナーを備
えていないが、シアン画素とイエロー画素を散在させる
技術により、人間の目は、実際にグリーンの画像を見て
いるようにだまされる。前述のように画像の隣り合った
画素を異なるトナーで印刷することによって異なる色調
と色相を作り出すこの技術は、異なる色の画素が互いに
隣り合って印刷されるため、「ドット・ネクスト・ツー
・ドット」印刷と呼ばれることがある。
【0016】ドット・ネクスト・ツー・ドット印刷技術
を使用することにより使用可能にされた色域はかなり広
いが、色域には限りがある。例えば、白い用紙上にある
きわめて薄いシアンを得るときは、適切な量の白にシア
ンを分散させるために、画像のきわめて多くの画素部分
を現像しないままにしておく必要がある。この現像され
ない白い画素の部分が多すぎて画像品質が許容できない
ことがある。すなわち、人間の目が個々のシアン画素を
周囲の白色背景に対するドットとして認識できるほどシ
アン画素の部分が少ない場合である。
【0017】ドット・ネクスト・ツー・ドット印刷と少
し異なるもう1つの印刷方法は、「ドット・オン・ドッ
ト」印刷として知られるものである。ドット・オン・ド
ット印刷は、1つの色のトナーを別の色のトナーの上に
付着させて第3の色を作成すること含む。例えば、シア
ン・トナーの上にイエロー・トナーを付着させて、印刷
画像に緑がかった色を作成することができる。ドット・
オン・ドット印刷は、一般に、ドット・ネクスト・ツー
・ドット印刷よりも高品質の画像を生成すると考えられ
ている。例えば、イエロー、マジェンタ、シアンおよび
ブラックの4つの標準的なトナー色だけを使用してグリ
ーンの画像を印刷すると仮定する。ドット・ネクスト・
ツー・ドット・プリンタは、実際のグリーン画像を印刷
することができず、グリーン画像に近づけるためにシア
ン画素の隣にイエロー画素を印刷しなければならない。
これと反対に、ドット・オン・ドット印刷を行うように
構成されたプリンタは、グリーン画像を実際に印刷する
ことができる。これは、例えば、シアンの上にイエロー
を塗布することによって達成される。この結果、イエロ
ー画素が散在したシアン画素からなる画像に対して、グ
リーンの画素からなる画像が得られる。したがって、ド
ット・オン・ドット機能を持つために、プリンタは、一
般に、1つのトナーを別のトナーの上に付着させること
が可能でなければならない。
【0018】図1に、代表的な4色インライン・レーザ
・プリンタの、従来技術の現像部の概略的な側面図を示
す。図から分かるように、プリンタ現像部10は、第
1、第2、第3、第4の感光体ドラム12、14、1
6、18を含む。図1に示した感光体は、回転可能な円
筒状ドラムの形で構成されるが、例えば連続ベルトなど
の別の形で構成することもできる。感光体12、14、
16、18は、図1に示したように互い固定された関係
で示され、20と表された矢印で示された方向に回転す
るように構成される。各感光体12、14、16、18
は、回転するときにそれぞれの感光体12、14、1
6、18を帯電させる関連したチャージャ・ユニット2
2、24、26、28を有する。
【0019】さらに、図1に示すように、各感光体1
2、14、16、18には、関連する現像ステーション
32、34、36、38が近くに固定される。各現像ス
テーション32、34、36、38は、それぞれの感光
体12、14、16、18にトナー(図示せず)が付着
するように構成される。例えば、第1の現像ステーショ
ン32が、第1の感光体12に所与のトナーを付着させ
るように構成されていることが示される。図1をさらに
検討すると、例えばレーザなどの関連する、選択的にパ
ルス化されたエネルギー・ビーム42、44、46、4
8が各感光体12、14、16、18上に投射される。
例えば、第1のエネルギー・ビーム42が、第1の感光
体12上に投射される。同様に、第2、第3および第4
のエネルギー・ビーム44、46、48が、第2、第3
および第4の感光体14、16、18上にそれぞれ投射
される。
【0020】また、図1から明らかなように、感光体1
2、14、16、18は、数字50で示された移動面と
接して移動するように構成される。面50は、感光体が
20と表された方向に回転するときに、感光体12、1
4、16、18に対して、52と表された矢印で示され
た方向に移動するように構成される。面50は、例えば
中間転写ベルトなどの連続的な回転ベルトの形でもよ
い。あるいは、面50は、例えば紙などの完成品媒体の
形でもよい。図1の検討により、面50が、感光体1
2、14、16、18に対して、方向52に移動すると
き、感光体が移動面50上を転がるように見えることが
明らかになる。
【0021】図1にさらに注目すると、動作の際に、移
動面50は、方向52に移動し、面12、14、16、
18が方向20に回転する。感光体が回転するとき、チ
ャージャ・ユニット22、24、26および28が、そ
れぞれの感光体12、14、16、18を帯電させる。
また、各感光体12、14、16、18が回転すると
き、それぞれのエネルギー・ビーム42、44、46、
48が、感光体を走査する。その際、各エネルギー・ビ
ームは、感光体の一部分を選択的に放電させることによ
って各感光体12、14、16、18上に所定のパター
ン(図示せず)を形成する。各感光体12、14、1
6、18上のパターンが、それぞれの現像ステーション
32、34、36、38を通過するとき、トナーが各現
像ステーションから感光体に付着し、パターンが現像さ
れる。すなわち、所与のトナーが、それぞれの感光体1
2、14、16、18に付着し、トナーが各感光体の放
電部分に引き付けられ、その上にトナーのパターンが形
成される。
【0022】次に図2を参照し、図1の感光体12、1
4、16、18を単一のトナーで現像するプロセスと関
連した相対的な電位のグラフ表現を示す。数字60は、
所与の感光体12、14、16、18のゼロ電位の初期
レベルを表す水平線分を示す。61と表された矢印は、
電位が高くなる方向を示す。62と表された線分は、そ
れぞれのクリーナ/チャージャ・ユニット22、24、
26、28によって所与の感光体12、14、16、1
8に印加される電位の相対レベルを示す。64と表され
た線分は、画素がそれぞれ選択的にパルス化されたエネ
ルギー・ビーム42、44、46、48によって放電さ
れた後の感光体12、14、16、18上の画素の電位
レベルを示す。66と表された線分は、トナーが画素に
付着した後の画素の電位レベルを示す。64と66で示
したレベルの間の差は、付着したトナーと関連した電位
レベルである。現像後の電位レベル66は、一般に、感
光体の非放電画素の電位62よりも低くなるように選択
されることに注意されたい。この電位差によって、トナ
ーが現像画素から感光体の非現像領域に移動する可能性
が減少する。
【0023】次に、図1を参照すると、トナーが所与の
感光体12、14、16、18に付着した後、感光体が
引き続き回転し、感光体上のトナーのパターンが移動面
50と接触し、その結果トナーのパターンが感光体から
移動面50に転写される。このようにして、トナーの各
パターンが、それぞれの感光体12、14、16、18
から移動面50に次々と転写される。すなわち、第1の
パターンのトナーが、第1の感光体12から移動面50
に転写される。次に、第1のパターンが面50上を移動
し、第2の感光体14に達するとき、第2のパターンの
トナーが、第2の感光体14から面50に転写され、第
1のパターンに追加される。このシーケンスは、表面5
0上に4つすべての感光体からのトナーで構成された完
全な完成パターンが形成されるまで、第3の感光体16
と第4の感光体18に同じように繰り返される。
【0024】このように、ドット・オン・ドット方法と
ドット・ネクスト・ツー・ドット方法のどちらでも、4
つのトナーを組み合わせて完成画像を形成することがで
きる。例えば、第2の現像ステーション34からのトナ
ーを第1の現像ステーション32からのトナーの上に付
着させることができる。同様に、第3の現像ステーショ
ン36からのトナーを、第1の現像ステーション32と
第2の現像ステーション34のどちらからのトナーの上
に付着させることができる。また、任意のトナーを任意
の他のトナーの隣に付着させることができる。したがっ
て、前述のインライン型プリンタは、一般に、ドット・
オン・ドット印刷法とドット・ネクスト・ツー・ドット
印刷技術が可能であり、画像品質が比較的高くなり色域
が広がる。
【0025】前述のインライン型カラー・プリンタは、
適切に動作することが知られているが、少なくとも1つ
の大きな欠点がある。インライン・カラー・プリンタ設
計のそのような1つの欠点は、それぞれの色のトナーご
とに、関連する駆動機構とチャージャと共に、別個の感
光体が必要なことである。このため、イエロー、ブラッ
ク、マジェンタおよびシアンの標準の4色だけで構成さ
れるときでも、インライン・カラー・プリンタが比較的
複雑で大きくなりやすい。
【0026】前述のようなインライン・カラー・プリン
タは比較的複雑でサイズが大きいため、少なくとも1つ
の代替のカラー・レーザ・プリンタの設計が提案されて
いる。図3に、そのような1つの従来技術の代替設計の
概略的な側面図を示す。図3の検討から明らかなよう
に、この代案設計は、1つの感光ドラム112と1つの
チャージャ122だけを利用する。図3で分かるよう
に、感光体112は、インライン設計と同じように回転
可能な円筒状ドラムとして構成される。他の構成の感光
体を利用することができる。例えば、インライン設計と
同じように感光体112を1つの連続ベルトとして構成
することができる。図3に詳細に示したように、感光体
は、120と表された矢印で示された方向に回転するよ
うに構成される。
【0027】図3に示した装置には1つの感光体112
だけが利用されているが、図3に示したように4つの現
像ステーション132、134、136、138がそれ
ぞれ、光導電体に関連したトナーを付着させるように構
成される。同様に、例えばレーザのような4つの選択的
にパルス化されたエネルギー・ビーム142、144、
146、148が、感光体112上に投射される。図3
から分かるように、それぞれのエネルギー・ビーム14
2、144、146、148が、それぞれの現像ステー
ション132、134、136、138と関連する。例
えば、第1のエネルギー・ビーム142が、第1の現像
ステーション132と関連し、第2のエネルギー・ビー
ム144が、第2の現像ステーション134を関連す
る。同様に、第3と第4のエネルギー・ビーム146、
148がそれぞれ、第3と第4の現像ステーション13
6と138に関連する。
【0028】図3によってさらに明らかなように、感光
体112は、移動面150と接して移動するように構成
される。面150は、感光体112に対して、感光体が
方向120に回転するとときに152と表された矢印で
示した方向に移動するように構成される。面150は、
例えば中間転写ベルトのように連続的でかつ回転可能な
ベルトの形でもよい。あるいは、面150は、例えば一
枚の用紙のような媒体の形でもよい。図3の検討によ
り、面150が感光体112に対して方向152に移動
するとき、感光体112は、面50上で回転する効果を
有するであろうことが分かる。
【0029】次に、図3をさらに参照すると、動作にお
いて、面150が方向152に移動し、感光体112が
方向120に回転する。チャージャ・ユニット122
が、感光体112を帯電させる。感光体112が引き続
き回転するとき、第1の選択的にパルス化されたエネル
ギー・ビーム142が、感光体112を走査して、その
一部分を放電し、その上に第1のパターンを形成する。
次に、この第1のパターンは、第1の現像ステーション
132上に移動し、第1のトナーが第1のパターンに付
着する。感光体112が、方向120に引き続き回転す
るとき、第1のパターンは、第2の選択的にパルス化さ
れたエネルギー・ビーム144まで移動する。第2のエ
ネルギー・ビーム144は、感光体112を走査して、
その一部分を放電し、その上に第2のパターンを、第1
のパターンとの所定の関係で形成する。感光体112が
引き続き回転するとき、第2の現像ステーション134
は、第2のトナーを第2のパターンに付着させる。この
シーケンスは、同様に、第3のエネルギー・ビーム14
6と現像ステーション136、および第4のエネルギー
・ビーム148と現像ステーション138にそれぞれ繰
り返される。
【0030】次に図4に移ると、感光体112を異なる
4つのトナーで現像することと関連する相対的な電位を
示すグラフ表現である。数字170は、感光体112の
ゼロ電位の初期レベルを表す横線である。171と表さ
れた矢印は、電位を高める方向を示す。172と表され
た線分は、クリーナ/チャージャ・ユニット122によ
って帯電された後の感光体112の電位の相対レベルを
示す。線分174は、画素が第1のエネルギー・ビーム
142によって放電された後の感光体112上の第1の
画素の電位レベルを示す。線分176は、第1の画素
が、第1の現像ステーション132からのトナーで現像
された後の第1の画素の電位レベルを示す。同様に、線
分178、182、186は、第2、第3および第4の
画素が第2、第3および第4のエネルギー・ビーム14
4、146および148によってそれぞれ放電された後
のそれらの画素の電位レベルを示す。同様に、線分18
0、184および188は、それぞれ第2、第3および
第4の現像部134、136、138からのトナーで現
像された後の第2、第3および第4の画素の電位レベル
を示す。線176と線174の間のレベルの差は、第1
の現像ステーション132によって付着されたトナーの
電位の相対レベルを表す。同様に、線180と線17
8、線184と線182、および線184と線186の
レベルの差は、それぞれ第2、第3および第4の現像ス
テーション134、136、138からのトナーの相対
的な電位を表す。図4から明らかなように、感光体が1
つのトナーで現像された後で、第1のトナーの上に第2
のトナーを付着させる(すなわち、ドット・オン・ドッ
ト印刷を実行する)可能性はなく、したがって図3の装
置は、ドット・ネクスト・ツー・ドット印刷に限定され
る。
【0031】次に図3に戻ると、現像ステーション13
2、134、136、138すべてからのトナーが感光
体112に付着された後で、感光体は引き続き回転し、
その結果4色パターンが移動面150と接し、そこで4
色パターンが感光体112から移動面150上に転写さ
れ、そこに完成した4色パターンが形成される。図3の
検討から、単一の感光体を用いた設計が、図1に示した
インライン設計に勝るいくつかの利点を有することが明
らかである。例えば、インライン設計の4つの別個の感
光体に対して1つの感光体だけを有するため、1つの感
光体駆動機構と1つのチャージャ・ユニットだけしか必
要としない。また、単一感光体現像ステーションは、イ
ンライン設計のものよりかなり小さくすることができ
る。
【0032】しかしながら、図3に示したプリンタは、
一般に、ドット・オン・ドット印刷技術が可能なように
構成されていないことに注意されたい。すなわち、すべ
てのトナーが1回のパスで共通感光体に付着されるた
め、一般に、ドット・ネクスト・ツー・ドット印刷技術
では互いに隣にのみトナーを配置することができる。し
たがって、図3に示したプリンタは、小型でかつあまり
複雑でない属性を有するが、ドット・オン・ドット印刷
で得られる高品質画像を印刷する機能がないという欠点
を有する。これと対照的に、図1に示したインライン・
プリンタは、ドット・オン・ドット印刷とドット・ネク
スト・ツー・ドット印刷を行うことができるという特性
を有する。しかしながら、図1のインライン・プリンタ
は、比較的複雑で大きいという欠点を有する。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】したがって、インライ
ン設計と単一ドラム設計の両方の特性を実現する電子写
真式カラー印刷装置が必要である。すなわち、従来技術
のインライン・カラー・プリンタよりも複雑でなくかつ
小さく、ドット・ネクスト・ツー・ドット印刷とドット
・オン・ドット印刷の機能を有する電子写真式カラー・
プリンタが必要である。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の感光体
と、感光体にトナーを付着させるように構成された複数
の現像ステーションとを有する電子写真式カラー画像処
理システムを含む。現像ステーションの数が感光体の数
より多く、したがって少なくとも2つの現像ステーショ
ンが共通感光体にトナーを付着する。さらに、2つのト
ナーが共通感光体に付着されるとき、2つの色はイエロ
ーとブラック、シアンと薄いシアン、またはマジェンタ
と薄いマジェンタでありうる。
【0035】本発明は、さらに、放電される選択部分が
第1と第2の所定のパターンを形成するように構成され
た第1の感光体を有する電子写真式カラー・プリンタに
使用される現像部を含む。第1の現像ステーションは、
第1のトナーを第1のパターンに付着させるように構成
され、第2の現像ステーションは、第2のトナーを第2
のパターンに付着させるように構成される。さらに、本
発明は、放電される選択部分が第3の所定のパターンを
形成するように構成された第2の感光体と、第3のトナ
ーを第2の感光体に付着させて第3のパターンを現像す
るように構成された第3の現像ステーションを含む。
【0036】本発明のもう1つの態様は、それぞれ所与
のトナーを所与の感光体上に所与のパターンで付着させ
るように構成された複数の感光体と複数の現像ステーシ
ョンを備えるステップを含む、感光体上にカラー画像を
現像する方法である。この方法において、第1のトナー
が第1の感光体上に現像され、次に、第2のトナーが第
1の感光体上に現像される。次に、第1と第2のトナー
が媒体に転写される。その後、第3のトナーが第2の感
光体上に現像され、次に第3のトナーが媒体に転写され
る。1つの変形において、第1のトナーが第1の感光体
上に現像され、媒体に転写され、その後で第2と第3の
トナーが、第2の感光体に現像され、第2と第3のトナ
ーが媒体に転写される。一般的に、この方法において、
現像ステーションの数は感光体の数より多い。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明は、電子写真式カラー・レ
ーザ・プリンタへの特定の用途を有するが、本発明は、
ディジタル写真複写機やファクシミリ装置を含むディジ
タル・ラスタ・データを再現するように設計された任意
の電子写真式画像形成装置に等しく適用性を有すること
を理解されたい。したがって、本明細書において「プリ
ンタ」という表現を使用するときは、レーザと光導電体
材料を使用してディジタル・ラスタ・データからカラー
画像を印刷するように構成された任意の装置を含む。さ
らに、本明細書において、トナーを使用して色を感光体
に付着させることを述べるときは、色としてブラックを
付着させることを含む。
【0038】[装置]本発明は、少なくとも2つの回転
式の感光体と少なくとも3つの現像ステーションとを含
み、現像ステーションの数が感光体の数よりも多い。3
つの感光体のみを有する本発明の1つの実施形態による
カラー・レーザ・プリンタを使用することによって、少
なくとも4つの色を完成品媒体上に印刷することができ
る。本発明の第2の実施形態による装置は、3つの感光
体のみで、4つの色と2つの別の色合い(color shad
e)を含みまた代表的な従来技術の装置よりも色域が広
い6つの異なるトナーを印刷することができるプリンタ
を可能にする。本発明の第3の実施形態によるカラー・
レーザ・プリンタは、2つの感光体のみで少なくとも4
つの色の印刷を可能にする。さらに、十分に実用的な範
囲のドット・オン・ドットおよびドット・ネクスト・ツ
ー・ドットの色の配合が、3つすべての実施形態におい
て使用可能である。
【0039】図5に移ると、本発明の1つの実施形態に
よるプリンタ200の現像ステーションを示す側面概略
図が示される。装置200は、複数の連続的でかつ回転
可能な感光体212、214を含む。本明細書で感光体
というとき、光導電体材料を支持する任意の面を意味す
る。図5に示したように、感光体212、214は、円
筒状ドラムの形で構成される。しかしながら、本発明に
より利用される感光体は、特定の形に制限されず、連続
的でかつ回転可能なベルトなどの他の形で構成されても
よい。
【0040】図5を検討することにより、装置200
が、複数の現像ステーション231、232、233を
さらに含むことが明らかである。それぞれの現像ステー
ション231、232、233は、所与の感光体21
2、214の所定の部分にトナーを付着させるように構
成される。現像ステーション231、232、233の
数が感光体212、214の数よりも多いことは図5か
ら明らかである。したがって、少なくとも2つのトナー
が、感光体212、214の一方に付着される。すなわ
ち、第1の現像ステーション233によって付着された
第1のトナーと、第2の現像ステーション232によっ
て付着された第2のトナーが、共通感光体214に付着
される。
【0041】さらに図5に示すように、第1の面250
は、感光体212、214に接して通過するように示さ
れる。面250は、次にトナーが用紙などの最終媒体に
転写される中間光導電体転写面の形でありうる。あるい
は、第1の面250は、例えば用紙や透明シートなどの
完成品媒体の形でよい。220と表された矢印は、感光
体212、214が回転するように構成された方向を示
す。同様に、252と表された矢印は、第1の面250
が移動する方向を示す。互いの感光体の相対位置を逆に
することができる。すなわち、212と表された感光体
は、図5に示したように、214と表された感光体の右
側ではなく左側に配置することができる。各感光体21
2、214は、それぞれのクリーナ/チャージャ22
2、224が動作可能な方向に配置されている。クリー
ナ/チャージャ224、222は、感光体214と21
2とにそれぞれ基準静電位を印加し、これらの感光体
は、パルス化されたレーザ・ビーム243、242およ
び241によってそれよりも低い電位に放電されてもよ
い。感光体上の放電領域は、前の従来の技術の節で示し
たような現像ステーション233、232および231
からトナーを引き付ける。クリーナ/チャージャ224
および222は、また、第1の面250に転写されない
感光体214、212から残留トナーを除去する。現像
ステーション233と232の間にチャージャ/クリー
ナを追加することができるが、感光体の直径を大きくし
なければならずまた装置200を複雑にすることになる
ため、これはあまり好ましくない。
【0042】また、図5に、3つの選択的にパルス化さ
れたエネルギー・ビーム241、242、243を示
す。これらのビームは、コンピュータ・メモリ内にある
印刷画像のディジタル・データに応じて生成される。個
々のビームは、それぞれの色を感光体上に現像されるよ
うに生成される。241と表されたビームは、212と
表された感光体上に投射されるように構成され、242
と243と表されたビームは、214と表された感光体
上に投射されるように構成される。各エネルギー・ビー
ム241、242、243は、投射されるそれぞれの感
光体212、214上に所定のパターンを露光するよう
に構成される。同様に、現像ステーション231、23
2、233は、それぞれのビーム241、242、24
3によって露光されたパターンにトナーを付着させるよ
うに構成される。すなわち、現像ステーション231
は、感光体212の所与の領域の第1の所定部分に第1
のトナーを付着させるように構成され、現像ステーショ
ン232および233は、感光体214の所与の領域の
第2と第3のそれぞれの所定部分に第2と第3のトナー
をそれぞれ付着させるように構成される。
【0043】感光体212、214は、さらに、第一の
面250が各感光体を過ぎて移動するときに、それぞれ
の現像ステーション231、232、233によって付
着されたトナーを第1の面250に転写するように構成
される。図5から明らかなように、それぞれの感光体2
12、214は、所定のパターンの少なくとも1つのト
ナーを第1の面250に逐次的に転写するように構成さ
れる。さらに、少なくとも1つの感光体214は、少な
くとも2つのトナーを実質的に同時に所定の2つのパタ
ーンで第1の面250に転写するように構成される。所
定のパターンとは、プリンタによって生成される完成画
像の少なくとも一部分を構成する、感光体上に形成され
た任意のパターンを指す。逐次的に転写するとは、所与
の時間にあるトナーが1つの感光体112から第1の面
250に転写され、次に、その後の時間に別のトナーが
別の感光体214から第1の面250に転写されること
を意味する。
【0044】本明細書で面というとき、これは、例えば
完成品媒体や中間転写ベルトなどの任意の面を含む。好
みに応じて、任意の数の異なる色のトナーを付着させる
ように任意の所与の現像ステーション231、232、
233を構成することができることに注意されたい。し
かしながら、さらに、所与の数の環境のうちの1つにし
たがって現像ステーションのそのような構成を有利に選
択することができる。例えば、ある環境において、主な
問題は、次に付着されるトナーによるパターンの汚れで
ある。説明のため、第1と第2のトナーが、それぞれ第
1と第2の現像ステーション233、232によって、
共通感光体214の所与の部分に配置された第1と第2
のパターンに付着されると仮定する。また、感光体21
4の回転220により、第1のトナーが第1のパターン
に付着された後で第2のトナーが第2のパターンに付着
される仮定する。
【0045】さらに、いくつかの変則的な例において、
第1のパターンが第1のトナーで完全には現像されない
と仮定する。換言すると、いくつかの変則的な例におい
て、第1のトナーの付着後、第1のパターンのいくつか
の部分が露光されすなわち現像されないまま残る。この
場合、次に第2のパターンに付着される第2のトナー
は、第1のパターンの露光され現像されていない領域に
「移動」しやすい。その結果、第1のパターンが、完成
画像に、第2のトナーの好ましくないトレースを含むこ
とになる。そのようなトレースの発生の影響を小さくす
るために、共通感光体214に付着させるトナーを、濃
い色のトナーが薄い色のトナーの前に付着されるように
選択することができる。そのようなトナーの適用の選択
は、薄い色のトナーによる濃い色の画像の汚れの方が、
濃い色のトナーによる薄い色の画像の汚れよりも目立た
ないため、トナーの移動の影響を小さくする。
【0046】別の環境において、トナーの移動を防ぎあ
るいはその影響を最小にするために代替の技術を開発す
ることができる。そのような環境では、現像ステーショ
ン231、232、233の構成を選択する際の第2の
検討事項は、ホッパ汚染に関するものでありうる。ホッ
パ汚染を説明するために、第1と第2のトナーが、それ
ぞれ第1と第2の現像ステーション233、232によ
って前述のような共通感光体214に付着されると仮定
する。各現像ステーション232、233は、所与の量
の各トナーを蓄積する各ホッパ(図示せず)を含むこと
がある。
【0047】さらに、第1のトナーが共通感光体214
の所与の部分に付着された後で、第2のトナーがそこの
部分に付着されると仮定する。この場合、共通感光体2
14の回転220により、第1のトナーが、共通の感光
体214に付着させられた後、第2の現像ステーション
232の方に移動する。第1のトナーが、第2の現像ス
テーション232を超えて移動するとき、第1のトナー
の微小なトレースが、第2の現像ステーション232内
に残ることがあり、そこで第1のトナーの微小なトレー
スが、第2の現像ステーション232のホッパ内にある
第2のトナーと混ざり、汚染することがある。この結
果、完成画像の第2のトナーを含む部分が、第1のトナ
ーの好ましくないトレースも含むことになる。
【0048】そのようなホッパ汚染の影響を小さくする
ために、共通感光体に付着するトナーは、薄い色のトナ
ーが濃い色のトナーの前に付着されるように選択するこ
とができる。これにより、薄い色のトナーの微小トレー
スを有する濃い色のトナーの汚染は、濃い色のトナーの
微小トレースを有する薄い色のトナーの汚染ほど目立た
ないため、ホッパ汚染の影響が最小になる。
【0049】さらに、トナーの色に関して現像ステーシ
ョンを構成する際の他の検討事項は、ドット・オン・ド
ット印刷技術においてどのトナーどうしが最も組み合わ
され(combined)そうもないかを考えることである。こ
れは、ドット・オン・ドット技術において、共通感光体
212、214に付着する1つの所与のトナーを、その
共通感光体に付着する別の所与のトナーに付着させるこ
とができないため、関連した検討事項である。したがっ
て、共通感光体212、214に付着するように選択さ
れたトナーが、ドット・オン・ドット印刷技術において
最も組み合わされそうにないトナーになるように現像ス
テーション231、232、233を構成することが有
利なことがある。
【0050】例えば、共通感光体212、214に2つ
のトナーが付着するように選択される場合は、ブラック
とイエローのドット・オン・ドットの組み合わせが、他
の可能なドット・オン・ドットの色組み合わせと比較し
て最小になるため、ブラックとイエローを選択すること
が有利である。さらに、トナーの移動が問題である場合
は、共通感光体212、214上のトナー移動の影響を
最小にするために、イエローの前にブラックが付着する
ように選択することができる。これと反対に、ホッパ汚
染が主な問題である場合は、この例ではホッパ汚染の影
響を最小にするためにブラックの前にイエローが付着す
るように選択することができる。
【0051】次に図6、図7および図8に移ると、装置
300、400および500はそれぞれ、それぞれの側
面概略図で示した本発明の第2、第3および第4の実施
形態によるものである。図6、図7に示したように、装
置300、400はそれぞれ、第1、第2および第3の
連続的でかつ回転可能な感光体312、314、31
6、412、414、416を含む。図8に示したよう
に、装置500は、第1と第2の連続的でかつ回転可能
な感光体512、514を含む。各感光体312、31
4、316、412、414、416、512、514
は、動作可能な向きに配置された関連するクリーナ/チ
ャージャ322、324、326、422、424、4
26、522、524を有する。各クリーナ/チャージ
ャは、関連する感光体312、314、316、41
2、414、416、512、514から過剰なトナー
を除去するはたらきをし、それぞれの感光体に基準静電
位を印加するはたらきをする。
【0052】図6と図7とをさらに検討することによ
り、第2と第3の面350、450がそれぞれ、各装置
300、400の感光体312、314、316、41
2、414、416のそれぞれと接する状態で通過する
ように示されることが分かる。同様に、図8に示したよ
うに、第4の面は、感光体512、514のそれぞれに
接する状態で通過するように示される。これらの面35
0、450、550は、例えば紙や透明シートなどの完
成品媒体の形でもよい。あるいは、面350、450、
550は、トナーが完成品媒体に転写される中間感光体
転写面の形でもよい。
【0053】矢印320、420、520は、感光体3
12、10、314、316、412、414、41
6、512、514が回転するように構成されている方
向を示す。同様に、矢印352、452、552は、そ
れぞれの面350、450、550が移動する方向を示
す。感光体のそれぞれの互いの相対位置を逆にすること
ができることを理解されたい。同様に、感光体312、
314、316、412、414、416、512、5
14と面350、450、550の移動方向320、3
52、420、452、520、552も逆にすること
ができることを理解されたい。
【0054】さらに、図6、図7および図8を参照する
と、各装置300、400、500、はさらに、それぞ
れの感光体に対して動作可能な向きに配置された複数の
現像ステーションを含むことが分かる。より具体的に
は、図6に示した装置300は、それぞれの導電体に第
2、第3および第4のトナーを付着させるように構成さ
れた第1、第2、第3および第4の現像ステーション3
31、332、333、334を含む。図7に示した装
置400は、それぞれの導電体に第1、第2、第3、第
4、第5および第6のトナーを付着させるように構成さ
れた第1、第2、第3、第4、第5および第6の現像ス
テーション431、432、433、434、435、
436を含む。同様に、図8に示した装置500は、そ
れぞれの感光体に第1、第2、第3、第4および第5の
トナーを付着させるように構成された第1、第2、第
3、第4および第5の現像ステーション531、53
2、533、534、535を含む。各現像ステーショ
ン331、332、333、334、431、432、
433、434、435、436,531、532、5
33、534、535は、その関連した感光体312、
314、316、412、414,416、512、5
14の所定の部分に所与のトナーを付着させるように構
成される。
【0055】図6、図7および図8に見ることができる
ように、各感光体312、314、316、412、4
14、416、512、514は、例えばレーザのよう
な少なくとも1つの選択的にパルス化されたエネルギー
・ビーム341、342、343、344、441、4
42、443、444、445、446、541、54
2、543、544、545が投射されるように構成さ
れる。ビームは、コンピュータ・メモリ内にある印刷画
像のディジタル・データに応じて生成される。感光体上
にそれぞれの色を現像する別々のビームが生成される。
ビーム341、342、343、344、441、44
2、443、444、445、446、541、54
2、543、544、545は、それぞれの感光体31
2、314、316、412、414、416、51
2、514の所定部分を選択的に放電させて、その上に
それぞれの所定のパターンを形成するはたらきをする。
【0056】前の従来の技術の節で述べたように、所定
のパターンを形成する感光体312、314、316、
412、414、416、512、514の放電部分
は、それぞれの現像ステーション331、332、33
3、334、431、432、433、434、43
5、436、531、532、533、534、535
からトナーを引き付ける。すなわち、各現像ステーショ
ンは、それぞれの感光体上に形成されたそれぞれの所定
のパターンに所与のトナーを付着させる。次に、前の従
来の技術の節で述べたように、各パターンのトナーが、
各感光体312、314、316、412、414、4
16、512、514からそれぞれの面350、45
0、550に転写され、その面の上に画像が形成され
る。また、クリーナ/チャージャ322、324、32
6、422、424、426、522、524が、感光
体312、314、316、412、414、416、
512、514から、それぞれの面350、450、5
50に転写されない残留トナーを除去する。各装置30
0、400、500にクリーナ/チャージャを追加する
ことができるが、そのためにそれぞれの感光体を大きく
する必要があり、またそれぞれの装置を複雑にすること
になるため、あまり好ましくない。
【0057】次に図6を参照すると、本実施形態に示さ
れた装置300は、3つの感光体312、314、31
6と4つの現像ステーション331、332、333、
334を有することは明らかである。また、感光体31
2、314のうちの2つがそれぞれ、動作可能な向きに
配置された現像ステーション331、332をそれぞれ
1つ有することがわかる。また、感光体316のうちの
1つは、動作可能な位置に配置されたセットになった2
つの現像ステーション333、334を有する。したが
って、装置300が、異なる4つのトナーで構成された
画像を印刷できることは明らかである。さらに、セット
になった2つの現像ステーション333、334によっ
て付着されるトナーを、ドット・オン・ドット技術で互
いに付着させることができないこと以外は、ドット・オ
ン・ドット技術とドット・ネクスト・ツー・ドット技術
のどちらでも4つの各トナーを任意の数の他のトナーと
組み合わせることができることは明らかである。
【0058】本発明のもう1つの実施形態において前に
述べたように、この場合も、4つの現像ステーション3
31、332、333、334によって付着される4つ
のトナーの色を有利に選択することができる。4つのト
ナーの色として、ブラック、イエロー、マジェンタおよ
びシアンの代表的な4つの色を選択することができる。
ドット・オン・ドット技術においてイエローとブラック
を一緒に印刷する影響が最小であるため、セットになっ
た2つの現像ステーション333、334によって付着
される2つのトナーの色としてブラックとイエローを選
択するのが有利なことがある。したがって、セットにな
った2つの現像ステーション333、334がそれぞ
れ、第1と第2のトナーを付着させるように構成されて
いる場合、第1と第2のトナーの色はそれぞれイエロー
とブラックでよい。すなわち、第1のトナーがイエロー
で第2のトナーがブラックでもよく、第1のトナーがブ
ラックで第2のトナーがイエローでもよい。
【0059】同様に、残りの現像ステーション331と
332がそれぞれ、第3と第4のトナーを付着させるよ
うに構成されている場合は、第3と第4のトナーの色は
それぞれシアンとマジェンタでよい。すなわち、すなわ
ち、第3のトナーがシアンで第4のトナーがマジェンタ
でもよく、第3のトナーがマジェンタで第4のトナーが
シアンでもよい。したがって、装置300は、感光体を
3つしか備えていないが、ドット・オン・ドットとドッ
ト・ネクスト・ツー・ドットのどちらでもブラック、イ
エロー、シアンおよびマジェンタの4つの色の任意の実
際の組み合わせを印刷することができることは明らかで
ある。
【0060】次に、図7を参照すると、実施形態に示し
た装置400が、3つの感光体412、414、416
と6つの現像ステーション431、432、433、4
34、435、436を有することが明らかである。ま
た、3つすべての感光体412、414、416がそれ
ぞれ、2つの現像ステーション431、432、43
3、434、435、436の各セットを有し、各現像
ステーションに対して動作可能な向きにそれぞれ配置さ
れていることが明らかである。したがって、装置400
が、異なる6つのトナーで構成された画像を印刷するこ
とができることは明らかである。さらに、6つのトナー
はそれぞれ、ドット・オン・ドット技術において所与の
セットになった現像ステーションによって適用されたト
ナーを互いに付着することができないことを除いては、
ドット・オン・ドット技術とドット・ネクスト・ツー・
ドット技術のどちらでも任意の数の他のトナーと組み合
わせることができることは明らかである。すなわち、ド
ット・オン・ドット技術において、2つのトナーを同一
のセットになった現像ステーションによって付着させる
とき、任意の所与のトナーを別のトナーと組み合わせる
ことができない。
【0061】もう1つの実施形態に関して前に検討した
ように、トナーの色を有利に選択することができる。例
えば、6つのトナーのうちの4つの色として、ブラッ
ク、イエロー、マジェンタおよびシアンの代表的な4つ
の色を選択することができる。残りの2色は、薄いシア
ンと薄いマジェンタであるように選択することができ
る。前述のように、ドット・オン・ドット技術において
イエローとブラックを一緒に印刷する影響が最小である
ため、2つの現像ステーション431と432のセット
のうちの1つ現像ステーションの2つのトナーの色とし
てブラックとイエローを選択すると有利なことがある。
同様に、ドット・オン・ドット技術において、所与の色
をそれよりも薄い濃度の所与の色で印刷する影響は最小
である。したがって、2つの現像ステーション433、
434のセットのうちの1つの現像ステーションの2つ
のトナーの色として、薄いシアンとシアンを選択するこ
とができる。同様に、2つの現像ステーション435、
436の残りのセットの2つのトナーの色として、マジ
ェンタと薄いマジェンタを選択することができる。
【0062】したがって、1セットの現像ステーション
431、432がそれぞれ、第1と第2のトナーを付着
させるように構成されている場合、第1と第2のトナー
の色はそれぞれイエローとブラックでよい。すなわち、
第1のトナーがイエローで第2のトナーがブラックでも
よく、第1のトナーがブラックで第2のトナーがイエロ
ーでもよい。同様に、もう1つのセットの現像ステーシ
ョン433、434がそれぞれ、第3と第5のトナーを
付着させるように構成されている場合、第3と第5のト
ナーの色はそれぞれ薄いシアンとシアンでよい。すなわ
ち、第3のトナーが薄いシアンで第5のトナーがシアン
でもよく、第3のトナーがシアンで第5のトナーが薄い
シアンでもよい。同様に、残りのセットの現像ステーシ
ョン435、436がそれぞれ、第4と第6のトナーを
付着するように構成されている場合、第4と第6のトナ
ーは、それぞれ薄いマジェンタとマジェンタの色でよ
い。すなわち、第4のトナーが薄いマジェンタで第6の
トナーがマジェンタでもよく、第4のトナーがマジェン
タで第6のトナーが薄いマジェンタでもよい。代表的な
4つの色に薄いシアンと薄いマジェンタの色を加えるこ
とによって、ブラック、イエロー、マジェンタおよびシ
アンの4つの色だけを有する同等の装置と比べて装置4
00の色域を実質的に広げることができることに注意さ
れたい。したがって、装置400は、感光体を3つしか
備えていないが、ドット・オン・ドットとドット・ネク
スト・ツー・ドットのどちらにおいてもブラック、イエ
ロー、薄いシアン、シアン、薄いマジェンタおよびマジ
ェンタの6つの色の任意の実際の組み合わせを印刷する
ことができることは明らかである。
【0063】次に、図8に移ると、示した実施形態によ
る装置500が、感光体512、514と5つの現像ス
テーション431、532、533、534、535を
有することは明らかである。また、感光体512のうち
の1つが、1セットになった2つの現像ステーション5
31、532を有し、それぞれが感光体512に対して
動作可能な向きに配置されていることが明らかである。
同様に、他の感光体514は、それぞれ感光体514に
対して動作可能な向きに配置された1セットの現像ステ
ーション533、534、535を有する。したがっ
て、装置500が、異なる5つのトナーから構成された
画像を印刷することができることは明らかである。さら
に、ドット・オン・ドット技術においては、所与のセッ
トになった現像ステーションによって付着されたトナー
を適用することができないことを除いては、ドット・オ
ン・ドット技術またはドット・ネクスト・ツー・ドット
技術において、5つの各トナーを任意の数の他のトナー
と組み合わせることができることは明らかである。すな
わち、ドット・オン・ドット技術において、所与の現像
ステーションによって適用されるどのトナーも、同じセ
ットの現像ステーションによって適用されるどの他のト
ナーとも組み合わせることができない。
【0064】以上のように、5つのトナーの色を有利に
選択することができる。例えば、5つのトナーのうちの
4つの色として、ブラック、イエロー、マジェンタおよ
びシアンの代表的な4つの色を選択することができる。
残りの第5のトナーの色は、シアンかマジェンタのどち
らを選択することもできる。前述のように、ドット・オ
ン・ドット技術においてイエローとブラックを一緒に印
刷する影響が最小であるため、一方のセットになった2
つの現像ステーション533、535のそれぞれの2つ
のトナーの色として、ブラックとイエローを選択するこ
とが有利なことがある。他方のセットになったのそれぞ
れの現像ステーション531、533の2つのトナーの
色として、シアンとマジェンタを選択することができ
る。これにより、それぞれの共通感光体と関連する2セ
ットのトナーが得られ、1つのセットは、少なくともブ
ラックとイエローの色を有し、もう1つのセットは、シ
アンとマジェンタの色を有する。
【0065】以上説明したような本実施形態において、
1つのセットになった現像ステーション531および5
32によってシアンとマジェンタが共通感光体に付着さ
れるため、ドット・オン・ドット技術においてシアンと
マジェンタを互いに印刷することができないことは明ら
かである。しかしながら、シアンとマジェンタをドット
・オン・ドット技術で印刷することが望ましいことがあ
る。したがって、第5のトナーの色をシアンとマジェン
タのどちらかになるように選択し、その第5のトナーを
イエローおよびブラックのトナーと一緒にして、3つの
現像ステーション533、534、535のセットを構
成することが有利なことがある。
【0066】したがって、セットになった2つの現像ス
テーション532、532がそれぞれ、第1と第2のト
ナーをそれぞれに付着させるように構成された場合は、
第1と第2のトナーの色はそれぞれシアンとマジェンタ
でよい。すなわち、第1のトナーがマジェンタで第2の
トナーがシアンでもよく、第1のトナーがシアンで第2
のトナーがマジェンタでもよい。同様に、セットになっ
た3つの現像ステーション533、534、535がそ
れぞれ、第3、第4および第5のトナーを付着させるよ
うに構成されている場合は、第3と第5のトナーの色が
それぞれブラックとイエローでよい。すなわち、第3の
トナーがブラックで第5のトナーがイエローでもよく、
第3のトナーがイエローで第5のトナーがブラックでも
よい。第4のトナーの色は、シアンとマジェンタの一方
でよい。すなわち、第4のトナーは、シアンでもよくマ
ジェンタでもよい。前に検討したように、共通感光体に
付着されるトナーは、主な問題がホッパ汚染であるかト
ナー移動であるかにより、それぞれ薄い色から濃い色の
順または濃い色から薄い色の順に有利に付着させること
ができることに注意されたい。したがって、ブラックが
シアンとマジェンタの両方よりも濃度が濃く、イエロー
がシアンとマジェンタの両方よりも濃度が薄いので、ホ
ッパ汚染の問題またはトナー移動の問題を最小にするた
めに、シアンまたはマジェンタのトナーを付着させてブ
ラックとイエローの付着を仲介することができる。以上
構成したように、装置500は、感光体を2つしか備え
ていないが、ドット・オン・ドットとドット・ネクスト
・ツー・ドットのいずれにおいても、ブラック、イエロ
ー、シアンおよびマジェンタの4つの色の任意の実際の
組み合わせを印刷することができることは明らかであ
る。
【0067】[方法]本発明のもう1つの態様は、感光
体上にカラー画像を現像する方法である。この方法の第
1のステップは、少なくとも2つの回転可能で連続的な
感光体を備えることを含み、それぞれの感光体が、所与
の電位に帯電されるように構成され、さらにその一部分
を選択的に放電することによって少なくとも1つの離散
的な所定のパターンが形成されるように構成されうる。
連続した面は、回転可能なドラムでよいが、他の形態を
使用することもできる。この方法は、また、少なくとも
3つの現像ステーションを備えることを含み、それぞれ
の現像ステーションが、所与のトナーを所与の感光体上
に所与のパターンで付着させるように構成される。さら
に、各トナーは、所与の電位を有するように構成され
る。各感光体の一部分に 第1の電気バイアスが印加さ
れ、その上に帯電領域が作成される。これは、光導電体
材料を帯電させる基本帯電機構を使用することによって
達成することができる。第1の感光体の所与の領域上
に、その所定部分を放電することによって、第1のパタ
ーンが形成される。典型的には、この放電は、レーザな
どの選択的にパルス化されたエネルギー・ビームにより
行われ、各トナーによって印刷される露光画素に対応す
る。次に、第1の感光体の所定部分が、第1のトナーを
第1のパターンに付着させることによって現像される。
同様に、第2の感光体の所与の領域に、その所定の部分
を放電させることによって、第2のパターンが形成さ
れ、第2のトナーが、第2のパターンに付着する。同様
に、第2の感光体の所与の領域に、その所定部分を放電
させることによって第3のパターンが形成される。次
に、第3のパターンを構成する第3の感光体の選択され
た部分が、第3のトナーを第3のパターンに付着させる
ことによって現像される。第2と第3のトナーは、色調
が異なる実質的に同一の色でよい。その後で、中間転写
ベルトなどの二次面や、用紙などの最終画像を描画する
媒体シートなどに、トナーが転写される。
【0068】この方法は、さらに、第3の感光体を帯電
させ、第3の感光体の所与の領域に、その所定領域を放
電させさることによって第4のパターンを形成すること
を含む。次に、第2の感光体の所与の領域に、その所定
領域を放電することによって第5のパターンが形成さ
れ、その第5のパターンに第5のトナーが付着される。
最後に、第3の面の所与の領域に、その所定の部分を放
電することによって第6のパターンが形成され、その第
6のパターンに第6のトナーが付着される。その後、第
5と第6のトナーが、前述の方法で二次面に転写され
る。
【0069】本発明のさらなるもう1つの態様は、感光
体上にカラー画像を現像するためのさらに別の方法であ
る。この方法は、少なくとも2つの連続回転可能な感光
体を備えるステップを含み、それぞれの感光体を、所与
の電位に帯電させるように構成し、さらにその一部分を
選択的に放電させることによって少なくとも1つの離散
的な所定のパターンが形成されるように構成することが
できる。さらなるステップは、少なくとも5つの現像ス
テーションを備えることであり、各現像ステーション
を、所与の感光体上の所与のパターンに所与のトナーを
付着させるように構成することができ、各トナーは、所
与の電位を有するように構成される。追加のステップ
は、第1と第2の感光体を帯電させ、第1の感光体の所
与の領域に、その所定部分を放電させることによって第
1のパターンを形成することを含む。次に、第1のトナ
ーが第1のパターンに付着され、第1の感光体の所与の
領域に、その所定の一部分を放電することによって第2
のパターンが形成される。次に、第2のトナーが第2の
パターンに付着される。さらなるステップは、第2の感
光体上に、その所定の部分を放電することによって第
3、第4および第5のパターンを形成し、その後でそれ
ぞれの第3、第4および第5のパターンに第3、第4お
よび第5のトナーを付着させることを含む。
【0070】以上の検討から、本発明のいくつかの実施
形態のうちの任意の実施形態によるカラー印刷装置が、
従来技術の4色インライン・プリンタよりも複雑でなく
かつ小型でありながら、実際的なドット・オン・ドット
機能の全域にわたって高品質画像を生成することができ
ることは明らかである。これは、本発明により、いくつ
かの現像ステーションといくつかの感光体を含み、現像
ステーションの数が感光体の数よりも多い現像部の使用
によるものである。これにより、通常ではドット・オン
・ドット技術で印刷されないトナーのセットを共通感光
体に割り当てて、プリンタから不必要な感光体をなくす
ことができる。
【0071】本発明を、構造的特徴と方法論的特徴に関
して多少特定的に説明したが、本明細書に開示した手段
が、本発明を実施する好ましい形を含むため、本発明
が、示し説明した特定の特徴に制限されないことを理解
されたい。したがって、本発明は、均等論の原則にした
がって適切に解釈される併記の特許請求の範囲の適切な
意図に含まれる任意の形態または改変に対して請求され
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術の電子写真式インライン・カラー・レ
ーザ・プリンタの現像ステーションの側面概略図であ
る。
【図2】従来技術の電子写真式インライン・カラー・レ
ーザ・プリンタおける感光体現像プロセスと関連した相
対的な電位のグラフ表示である。
【図3】従来技術の電子写真式の単一ドラム・カラー・
レーザ・プリンタの現像ステーションの側面概略図であ
る。
【図4】従来技術の電子写真式の単一ドラム・カラー・
レーザ・プリンタにおける感光体現像プロセスと関連し
た相対的な電位のグラフ表示である。
【図5】本発明の1つの実施形態による電子写真式イン
ライン・カラー・レーザ・プリンタの現像ステーション
の側面概略図である。
【図6】本発明の第2の実施形態による電子写真式イン
ライン・カラー・レーザ・プリンタの現像ステーション
の側面概略図である。
【図7】本発明の第3の実施形態による電子写真式イン
ライン・カラー・レーザ・プリンタの現像ステーション
の側面概略図である。
【図8】本発明の第4の実施形態による電子写真式イン
ライン・カラー・レーザ・プリンタの現像ステーション
の側面概略図である。
【符号の説明】
212、214、312、314、316、412、4
14、416、512、514 光導電体 231、232、233、331、332、333、3
34、431、432、433、434、435、43
6、531、532、533、534、535現像ステ
ーション 200、300、400、500 電子写真式カラー・
プリンタ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/08 507 G03G 15/08 507L (72)発明者 ローラ・ケイ・ジョンソン アメリカ合衆国アイダホ州83706,ボイジ ー,サウス・リバーストーン・レーン 1594, #102 Fターム(参考) 2H030 AA03 AA06 AB02 AD01 BB02 BB12 BB23 BB32 BB46 2H077 BA10 EA24 GA13 GA17

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の連続回転可能な光導電体と、 所与の光導電体の所定部分にトナーを付着させるように
    構成され、その数が該光導電体の数よりも多いことを特
    徴とする複数の現像ステーションとを含む電子写真式カ
    ラー・プリンタ。
  2. 【請求項2】 前記光導電体がそれぞれ、前記トナーの
    うちの少なくとも1つを第1の面に所定のパターンで連
    続的に転写するように構成され、 前記光導電体のうちの少なくとも1つが、前記トナーの
    うちの少なくとも2つを前記第1の面に2つの各々の所
    定のパターンで実質的に同時に転写するように構成され
    ることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記第1のトナーと前記第2のトナーと
    が、共通の光導電体に付着される請求項1に記載のプリ
    ンタ。
  4. 【請求項4】 前記第1のトナーが、実質的にイエロー
    の色であり、前記第2のトナーが、実質的にブラックの
    色である請求項3に記載のプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記第1のトナーが、実質的に薄いシア
    ンの色であり、前記第2のトナーが、実質的にシアンの
    色である請求項3に記載のプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記第1のトナーが、実質的に薄いマジ
    ェンタの色であり、前記第2のトナーが、実質的にマジ
    ェンタの色である請求項3に記載のプリンタ。
  7. 【請求項7】 カラー・プリンタの現像部においてカラ
    ー画像を作成する方法であって、 少なくとも2つの連続回転可能な光導電体であって、そ
    れぞれが所定の電位に帯電するように構成され、さらに
    その一部を選択的に放電することによって少なくとも1
    つの離散的な所定パターンが形成されるように構成され
    た光導電体を備えるステップと、 前記光導電体の数よりも多い、少なくとも3つの現像ス
    テーションであって、各現像ステーションが所与のトナ
    ーを所与の光導電体に所与のパターンで付着させるよう
    に構成され、各トナーが所与の電位を有するように構成
    された現像ステーションを備えるステップと、 前記光導電体のうちの第1のものを基準電位で帯電させ
    るステップと、 所定領域を前記基準電位で放電することによって第1の
    パターンを前記第1の光導電体の所与の領域に形成する
    ステップと、 前記第1のパターンを第1のトナーで現像するステップ
    と、 所定部分を前記基準電位から放電することによって第2
    のパターンを前記第1の光導電体の所与の領域に形成す
    るステップと、 前記第2のパターンを第2のトナーで現像するステップ
    と、 第2の光導電体を第2の基準電位に帯電させるステップ
    と、 所定部分を前記基準電位から放電することによって第3
    のパターンを前記第2の光導電体の所与の領域に形成す
    るステップと、 前記第3のパターンを第3のトナーで現像するステップ
    とを含む方法。
  8. 【請求項8】 少なくとも3つの連続回転可能な光導電
    体を備えるステップと、 少なくとも4つの現像ステーションを備えるステップ
    と、 前記光導電体のうち、第3のものを第3の基準電位に帯
    電させるステップと、 所定部分を前記基準電位から放電することによって第4
    のパターンを第3の光導電体の所与の領域に形成するス
    テップと、 前記第4のパターンを第4のトナーで現像するステップ
    と、をさらに含む請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 少なくとも3つの連続回転可能な光導電
    体を備えるステップと、 少なくとも6つの現像ステーションを備えるステップ
    と、 所定部分をその基準電位から放電することによって第4
    のパターンを前記第2の光導電体の所与の領域に形成す
    るステップと、 第3の光導電体を第3の基準電位に帯電させるステップ
    と、 所定部分をその基準電位から放電することによって第5
    のパターンを前記第3の光導電体の所与の領域に形成す
    るステップと、 前記第5のパターンを第5のトナーで現像するステップ
    と、 所定部分をその基準電位から放電することによって第6
    のパターンを前記第3の光導電体の所与の領域に形成す
    るステップと、 前記第6のパターンを第6のトナーで現像するステップ
    とを含む請求項7に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記第2の光導電体の所与の領域に、
    その所定部分をその基準電位から放電することによって
    第4のパターンを形成するステップと、 前記第4のパターンを第4のトナーで現像するステップ
    と、 所定部分をその基準電位から放電することによって第5
    のパターンを前記第2の光導電体の所与の領域に形成す
    るステップと、 前記第5のパターンを第5のトナーで現像するステップ
    とを含む請求項7に記載の方法。
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