JP2001356391A - レンズバリア付きカメラ - Google Patents

レンズバリア付きカメラ

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  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成の機構を用いて、バリア閉動作に
伴うレンズ鏡筒とバリアの干渉が防止でき、しかも、駆
動モータの電力の浪費、内部機構の破損等がないレンズ
バリア付きカメラを提供する。 【解決手段】 撮影レンズ3の移動軌跡外にあるバリア
2が上記撮影レンズ3を覆う位置に向かう移動にともな
い、カメラ本体1外に繰り出した状態にある撮影レンズ
3と干渉することを阻止するロック機構(11,12,
13,14,1f)を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズバリア付き
カメラ、詳しくは、撮影レンズを保護するレンズバリア
を備えたカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】開閉可能なレンズバリアを組み込んだレ
ンズバリア付きカメラに関しては、各種の構造を持つも
のが従来から提案されている。例えば、特開平1−25
5839号公報、および、特開平1−288842号公
報に開示のレンズバリア付きカメラがある。このカメラ
においては、レンズ鏡筒がカメラ前面から突出する繰り
出し位置にあるときに、レンズバリアを開位置から閉位
置に移動させようとすると、レンズバリアがレンズ鏡筒
と干渉しない準開位置でロックされ、移動が阻止され
る。また、上記準開位置への移動に伴ってレンズ鏡筒が
カメラ前面から退避する繰り込み位置に駆動され、この
レンズ鏡筒の移動に連動して、ロックが解除され、レン
ズバリアの閉位置への移動が可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の特開
平1−255839号公報、および、特開平1−288
842号公報に開示のレンズバリア付きカメラにおいて
は、ロックの解除はレンズ鏡筒の電動駆動に連動して行
われるので、バリアがロックされた状態において、閉方
向に力を加えていると、モータの負荷電流が増えて電力
を無駄に使用することになり、更には内部機構を破損し
て、鏡筒が途中で停止してしまう状態になってしまう虞
もあった。
【0004】本発明は、上述の不具合を解決するために
なされたものであり、簡単な構成の機構を用いて、バリ
ア閉動作によるレンズ鏡筒とバリアの干渉が防止でき、
しかも、駆動モータの電力の浪費、内部機構の破損等が
ないレンズバリア付きカメラを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるレンズバリ
ア付きカメラは、撮影時には撮影レンズの移動軌跡外に
位置し、非撮影時には撮影レンズの移動軌跡内に位置し
て撮影レンズを覆うバリアと、このバリアの手動操作に
よる移動に伴って、カメラ本体外へ繰り出した撮影状態
からカメラ本体内へ繰り込まれる非撮影状態に移行する
撮影レンズとを有するカメラにおいて、上記撮影レンズ
の移動軌跡外にあるバリアが上記撮影レンズを覆う位置
に向かう移動にともない連動して、上記カメラ本体外に
繰り出した状態にある撮影レンズと干渉することを阻止
するロック機構を有したことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図によって本発明の実施の
形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態を
示すレンズバリア付きカメラの斜視図である。なお、こ
の図1は、カメラ本体1の前面を左右方向に移動可能な
フルカバータイプのバリア2を全開し、撮影レンズを保
持するレンズ鏡筒3が撮影状態である撮影初期位置まで
繰り出された状態を示している。また、このカメラは、
バリア2の閉動作に基づいて、上記レンズ鏡筒3が非撮
影状態の沈胴位置まで繰り込まれるようになっている。
上記実施形態のカメラについて、先ずカメラ前面部、お
よび、バリア機構部の構成から説明すると、図1に示す
ように、カメラ本体1には、この本体前面に摺動自在に
配設されるバリア2を支持するための係合ガイド溝1
a,1bがその上部と下部に左右方向に延出して形成さ
れている。
【0007】カメラ本体1の前面には、その上方にスト
ロボ窓4、ファインダ窓5、測距用受光窓6、測距用投
光窓8、測光用窓7、セルフタイマ表示窓9等が配置さ
れる。また、中央部には光軸O方向に進退自在な撮影レ
ンズ鏡筒3が配設されている。カメラ本体1の上面に
は、レリーズスイッチ操作用のレリーズ釦10が配設さ
れている。上記バリア2を、図1において、右方向(閉
位置方向)に移動することにより、レンズ鏡筒3はカメ
ラ本体1内の沈胴位置まで繰り込まれ、更に、バリア2
により前記測距用受光窓6からセルフタイマ表示窓9ま
でが覆われた状態となる。
【0008】図2は、上記カメラの撮影可能状態におい
て、バリア2を取り外した状態を示す斜視図である。こ
の図2に示すように、カメラ前面にはカメラ本体1側の
ロック用突起1fが配設されている。また、上記前面に
は、バリア2の開閉状態を検出するための、接片1d,
1eを有するバリア検出スイッチ1cも配設されてい
る。該接片1d,1eの接触状態によって上記バリア2
の開閉状態が判断される。なお、上記突起1fとバリア
検出スイッチ1cとは、バリア2の開閉位置に関わら
ず、常にバリア2に覆われており、露出しない。
【0009】また、本体1の前面に設けられている凹部
1kは、バリア2に装着されている部材であって、レン
ズ鏡筒3に当接可能な当接部材11(図3参照)の先端
部が摺動自在に嵌入するための凹部である。該当接部材
11が上記凹部1kに嵌入することによって、カメラ前
面1gと該当接部材11の当接部11bの前面とが同一
面を形成し、外観を見苦しくさせないようにしている。
また、カメラ本体1の前面上部に配設された小穴1h
は、バリア2にクリックストップ作用を与えるボール穴
であって、ここにクリック用バネ15とクリック用ボー
ル16が嵌入している。そして、バリア2が全開、また
は、全閉位置にあるとき、バリア2の内部に配設された
クリック用凹部2iまたは2j(図3参照)に該ボール
16が嵌入する。
【0010】図3は、上記バリア2を図1におけるA方
向と反対側である内面側から見た組立状態の斜視図であ
る。この図3に示すように、バリア2には、後述する当
接部材11を左右方向に摺動させるためのガイドピン2
c,2dと、後述するロック部材12を上下方向に摺動
させるためのガイドピン2g,2fと、後述するロック
ギヤー13を軸支するピン2kと、更に、前記当接部材
11に、図3において左方向への付勢力を与える押圧バ
ネ14を保持するためのコの字状保持部2mが形成され
ている。上記押圧バネ14はコイルばねからなり、その
一端は、当接部材11に押圧され、他端は、該保持部2
mを形成する壁2eと2l(図7参照)の間に固く押し
込まれて取り付けられ、落下してしまうことはない。
【0011】更に、バリア2は、カメラ本体1に対し左
右方向に摺動可能に支持されるように、その上下縁部に
カメラ本体1との係合ガイド部2a,2bを有してい
る。このガイド部2a,2bがそれぞれカメラ本体1の
上下に設けられた前記ガイド溝1a,1bに摺動自在に
嵌入し、該バリア2は装着される。
【0012】該バリア2に配設された突起2hは、カメ
ラ本体1に配設されたバリア検出スイッチ1cの接片1
eを押圧するための突起である。そして、バリア2が全
開位置にあるとき、上記接片1eを押圧し、この接片1
eと接片1dを互いに接触させ、バリア検出スイッチ1
cをオン状態とする。
【0013】該バリア2の上方内面の左右に配設された
窪み形状の前記凹部2i,2jはクリック用の凹部であ
り、外観からは観察し得ない。これらクリック用凹部2
i,2jに前記カメラ本体1上部の小穴1hに嵌入され
ているクリック用ボール16が落ち込み、クリック感を
出し、バリア2を所定の位置に止める。即ち、凹部2i
にボール16が嵌入すれば、バリア2は全開位置、凹部
2jにボール16が嵌入すれば、バリアは全閉位置にそ
れぞれ位置する。
【0014】前記当接部材11,ロック部材12,ロッ
クギヤー13がバリア2に配設されたピン2c,2f、
2k等から抜け落ちるのを防止するため、前記ピン2
c,2f,2k等には周知の技術、例えば、図3に示す
ように、ワッシャ等を嵌入し、熱ガシメ等により固着を
する。
【0015】上記当接部材11は、レンズ鏡筒3がバリ
アの移動軌跡上に位置しているかどうかを検出する部材
であって、横長の板部材で形成され前記バリア2に配設
されたピン2c,2dに、その長穴11eが摺動自在に
嵌入し、左右方向に移動可能に保持されている。そし
て、押圧バネ14の付勢力によって、常に、図3上で左
方向に付勢された状態で位置決めされている。また、該
当接部材11には、ラック部11aと、レンズ鏡筒3と
当接可能な当接部11bと、押圧バネ14の一端を保持
するための突部11cが形成されている。前記押圧バネ
14の一端部は、該突部11cに嵌入し、前述したよう
に押圧バネ14の他端部はコの字状保持部2mに支持さ
れている。
【0016】前記ロックギヤー13は、前記バリア2の
ピン2kに回動自在に嵌合して支持され、上記当接部材
11のラック部11aと噛合している。また、前記ロッ
ク部材12は、逆L字形状の部材であって、バリア移動
を阻止する係止手段を構成している。そのロック部材1
2の逆L字状先端部には、本体1のカメラ側ロック突起
部1f(図2参照)と当接可能なロック当接部12bが
設けられている。更に、前記バリア2のピン2g,2f
と嵌入する長穴12c,12dを有しており、上下方向
に摺動自在に支持されている。そして、内面がわにはロ
ック用ラック部12aが形成されており、該ラック部1
2aが上記ロックギヤー13と噛合している。該ロック
ギヤー13の回転に伴いロック部材12は上下に移動す
る。
【0017】前述したように当接部材11が左方向(図
3において)に付勢されていることから、当接部材11
の当接部11bが解放状態であれば、当接部材11が左
方向に移動し、上記ロック部材12は、最下位位置まで
降下する。この降下移動した状態においては、ロック部
材12のロック当接部12bは、カメラ本体1のロック
突起部1fとは当接しない高さに位置する(図7参
照)。
【0018】また、このロック部材12の降下状態にお
いて、当接部材11の先端面の当接部11bを押圧バネ
14の付勢力に抗して、図3において右方向に押圧すれ
ば、ロックギヤー13は反時計方向に回動され、そし
て、ロック部材12が上方に移動する。この上昇移動状
態においては、ロック部材12のロック当接部12b
は、カメラ本体1のロック突起部1fと当接可能な高さ
に位置する(図9参照)。更に、当接部材11に対し
て、上記押圧力を解放すれば、当接部材11は押圧バネ
14の付勢力により、図3において左方向に復帰し、ロ
ック部材12も下方に移動する。
【0019】図4は、バリア全開状態を示す前記図1の
B−B断面図である。レンズ鏡筒3は、撮影レンズを保
持すると共に、嵌合穴3aとネジ穴3bを有し、該嵌合
穴3aとネジ穴3bを介してガイドロッド25と、スク
リュー23とにより支持され、光軸O方向の進退が可能
となっている。なお、同鏡筒3には、同鏡筒3の移動位
置検出用のエンコ−ダ接片24が装着され、図示しない
レンズシャッタ装置も装着されている。
【0020】上記鏡筒3の側方に配設されるエンコーダ
19は、沈胴状態検出パターン19aと、撮影準備状態
検出パターン19bと、コモンパターン19cを有して
いる。そして、上記エンコーダ接片24を介して、コモ
ンパターン19cとパターン19aのオン信号により沈
胴状態が検出され、パターン19bとのオン信号により
撮影準備状態が検出される。これらの出力信号は、それ
ぞれ後述するCPU17(図5参照)に取り込まれる。
【0021】上記スクリュー23には、その先端部にス
クリューギヤー23aが固着されており、該ギヤー23
aは、駆動モータ20の回転軸に取り付けられたピニオ
ン21と噛合している。そして、該モータ20が駆動さ
れると、レンズ鏡筒3は光軸方向に進退駆動される。そ
して、該鏡筒3は、非撮影状態ではバリア2の移動軌跡
と、干渉しない沈胴位置まで繰り込まれ、撮影状態では
バリア2の移動軌跡と干渉する外方に繰り出される。な
お、上記エンコ−ダ19とは別の図示しないエンコーダ
が上記ギヤー23a、または、21の何れかと連動して
おり、レンズ鏡筒3のフォーカシング位置を検出する。
【0022】図4の状態は、撮影準備状態であり、上記
接片24によって、パターン19bと19cはオン状態
になっている。この状態でレリーズ釦10が押圧される
と、レンズ鏡筒3は更に図中に示す矢印方向に進み、フ
ォーカシングを行う。なお、この状態ではバリア2は後
退しており、当接部材11はレンズ鏡筒3に当接しな
い。
【0023】図5は本実施形態のカメラの鏡筒駆動部、
および、エンコ−ダ部の主要電気回路図である。本カメ
ラの各動作は、CPU17によって制御される。モータ
駆動用ドライバ回路18は、該CPU17によりコント
ロールされ、上記駆動モータ20を駆動し、レンズ鏡筒
3を光軸方向に進退させる。また、上記CPU17には
前記レンズ鏡筒3の沈胴状態検出用スイッチ19a、撮
影準備位置検出スイッチ19bの出力信号、バリア2が
全開されたことを検知するためのスイッチである前記バ
リア検出スイッチ1cの出力信号、レリーズ釦10によ
り操作されるレリーズスイッチ10aの出力信号等が入
力される。
【0024】次に、以上のように構成された本実施形態
のカメラのバリア開閉動作を含めた撮影動作について説
明する。図6は、本カメラの作動、特に、バリア開閉作
動にともなう撮影レンズ鏡筒の動作を示すゼネラルフロ
ーチャートである。今、バリア2が閉じられた状態から
バリア2を手動操作によって開方向に移動させ、ほぼ全
開状態となるとバリア検出スイッチ1cがオンとなる。
即ち、接片1d,1eが互いに接触し、CPU17によ
る処理プログラムがスタートする。そして、ステップS
1において、CPU17はレンズ駆動ドライバ回路18
に駆動信号を送り、カメラ内に沈胴している撮影レンズ
鏡筒3を撮影準備位置まで繰り出すようにモータ20を
駆動する。ステップS2において、モータ20の駆動に
よりCPU17は、撮影レンズが撮影準備位置に至った
かどうかをチェックする。撮影レンズ鏡筒3が撮影準備
位置に至ったことがスイッチ19bにより検知される
と、ステップS4にてモータ20の駆動を停止する。
【0025】この後、ステップS4に進み、レリーズ釦
10が操作されたかどうかをスイッチ10aによってチ
ェックする。該スイッチ10aがオンになったときに、
ステップS5に進み、撮影シーケンス処理を実行する。
また、上記ステップS4でレリーズスイッチ10aがオ
フの場合、ステップS6にジャンプして、バリア2のバ
リア検出スイッチ1cのオンオフをチェックする。該ス
イッチがオフとなったとき、即ち、バリア2が手動操作
によって閉じ方向に動かされた場合、その初期の時期
に、ステップS7に進み、レンズ鏡筒3を繰り込み方向
に駆動する。
【0026】そして、ステップS8にて、レンズがレン
ズ沈胴状態であるかを前記エンコ−ダ19の出力信号に
よりチェックする。レンズ鏡筒3が沈胴状態に至ったと
判断されたら、ステップS9に進み、レンズ鏡筒3の駆
動を停止して、本ルーチンを終了する。
【0027】次に、図7〜図11を用いて本実施形態の
カメラにおけるバリア2の開閉動作に伴うレンズ鏡筒3
とバリア2の動作を説明する。図7〜図11は、バリア
2が各移動位置にあるときの鏡筒3の状態を示している
が、各部材の動作状態が解るように該バリア2の一部を
破断した状態で示している。
【0028】図7は、バリア2を全開状態にして、既に
撮影準備状態にあるカメラを前面より見た図である。上
記図7の状態では、バリア検出スイッチ1cの接片1
e,1dがバリア2の突起2hによってオン状態になっ
ていて、いつでも撮影を実行可能としている。従って、
レンズ鏡筒3もフォーカシングによる繰り出しが可能な
状態にある。そして、バリア2側の当接部材11は、押
圧バネ14により右方向に付勢され、突出位置にある
が、ピン2dとガイド溝11eが当接しており、当接部
材11の先端の当接部11bは、レンズ鏡筒3とは接触
していない。
【0029】ここで、撮影を終わり、バリア2を閉めよ
うとして、図7中、P方向(右方向)にバリアを動かす
と、図8に示すように、閉じる過程でバリア検出スイッ
チ1cがオフとなる。駆動モータ20(図5参照)がレ
ンズ鏡筒3を沈胴させるように駆動し、レンズ鏡筒3は
沈胴を開始する。しかし、通常、バリア2の作動速度
は、このレンズ鏡筒3の沈胴速度よりも早いため、図8
に示すようにバリア2と一体的に移動する当接部材11
の当接部11bがレンズ鏡筒3の外周面3cに当接する
ようになる。この当接初期状態では、まだ、ロックギヤ
ー13は回動しておらず、ロック部材12も上下方向に
移動してはいない。
【0030】更に、バリア2を右方向に移動していく
と、図9の状態となる。この状態では、当接部材11の
当接面11bがレンズ鏡筒3の外周面3cと当接したま
まの状態でバリア2がP方向へ移動してくるので、当接
部材11がバリア2に対して相対的にQ方向に移動す
る。そして、ロックギヤー13が当接部材11のラック
11aによって時計方向に回動される。その回動が結果
的に、ロック部材12を上方に押し上げる。そして、ロ
ック部材12のロック当接部12bがカメラ本体1側の
ロック突起部1fと当接可能位置まで上昇する。更に、
該バリア2は、上記突起部1fとロック当接部12bが
当接し、それ以上、P方向へ移動せず、その状態にロッ
クされる。この状態でバリア2をP方向へ移動させよう
とするが、この手動の操作力の維持によってロック状態
は必然的に維持される。
【0031】このように上記当接面11bが外周面3c
に当接したことによって、バリア2の移動軌跡中にレン
ズ鏡筒3が位置していることが当接部材11の動きによ
って検出され、バリア2のレンズ鏡筒3方向への移動が
規制される。勿論、この間、レンズ鏡筒3は沈胴移動を
続けている。そして、レンズ鏡筒3の外周面3cは、当
接部材11の当接面11bと圧接状態で摺動している。
しかし、この当接部材11を付勢しているP方向への力
は押圧バネ14の付勢力のみであって、数gという僅か
な力量であり、レンズ沈胴動作への影響はほとんどな
い。
【0032】この状態が暫く続いて、バリア2の閉じ方
向への操作力が一端解放され、レンズ鏡筒3が沈胴位置
近くに達すると、図10の状態になる。但し、図9の状
態で、このバリアに対して、P方向に力を与え続けると
ロック部材12は下方に落ちることなく、ロック当接部
12bとロック突起1fとの当接、係止は維持され、こ
のロック状態は続く。そして、この力を抜くことによっ
て、この係止が解除され、図10の状態となる。この状
態では、鏡筒3の外周面3cと当接部材11の当接部1
1bとの当接関係が解除され、押圧バネ14の付勢力に
より、当接部材11がレンズ鏡筒前面3dにとび出す。
この当接部材11の突出により、ラック部11aがロッ
クギヤー13を反時計方向に回動させ、ロック部材12
のラック12aを下方に移動させる。そして、ロック部
材12の当接部12bがカメラ本体1側のロック突起部
1fから外れ、再び、バリア2はP方向に移動できる状
態になる。そして、バリア2をP方向に移動させると、
図11に示す状態、即ち、完全に撮影レンズを覆った全
閉状態となる。そのとき、レンズ鏡筒3は、勿論、沈胴
位置まで完全に繰り込まれている。なお、この状態で
は、当接部材11の当接部11dがカメラ本体1に押圧
された状態であり、ロック部材12は上方に移動してい
る。
【0033】なお、図11の全閉の状態から、再度バリ
ア2をQ方向に止まるまで開けば、バリア検出スイッチ
が2hによってオンされ、レンズ鏡筒3はカメラ本体1
の外方に突出することが可能となる。上記図7はその状
態を示している。このとき、当接部材11の当接部11
dは解放状態になっており、ロック部材12は下方に移
動している。
【0034】以上説明したように、本実施形態のバリア
付きカメラにおいては、上記撮影レンズ鏡筒3が上記バ
リアの移動軌跡中に位置するときは、上記バリア2の閉
鎖方向の移動は、カメラ本体1のロック突起部1fによ
って阻止される。そのとき、レンズ鏡筒3には当接部材
11の僅かな付勢力のみが作用することから、レンズ駆
動モータ20に、バリア2の移動を阻止する制動力が作
用することが殆どない。また、バリア2を移動させよう
とする力が内部機構に作用することもなく、該内部機構
は保護される。
【0035】以上説明したように本発明によれば、 1)モータに過負荷を掛けない。ギア等の破損の虞がな
い。 2)係止部材をカメラ外部に設けるので防水仕様を採用
する時はカメラ内部との協働作用がないので非常に有利
である。 3)カメラ本体外部に係止部材を設けるので、カメラ内
部のスペース利用を少なくして、レイアウト、他の機構
にそのスペースを利用出来、設計の自由度が広がる。等
の格段の効果が得られる。
【0036】
【発明の効果】上述のように本発明のレンズバリア付き
カメラは、撮影レンズがバリアの移動軌跡中に位置する
ときは、上記バリアの閉鎖方向の移動にともないロック
機構が作動してバリアの閉鎖方向の移動が阻止されるよ
うにしたので、撮影レンズ移動中にバリアを閉じようと
してバリアをロック機構で阻止したとしても、レンズ駆
動部に、バリアの移動を阻止する制動力が作用すること
が殆どなく、消費電力が過大になることがない。また、
バリアの移動を阻止する大きな力が内部機構に作用する
こともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すレンズバリア付き
カメラの斜視図。
【図2】上記図1のカメラの撮影可能状態にて、バリア
を取り外した状態での斜視図。
【図3】上記図1のカメラに適用されるバリアを該図1
におけるA方向と反対側である内面側から見た斜視図。
【図4】上記図1のカメラのバリア全開状態での前記図
1のB−B断面図。
【図5】上記図1のカメラの鏡筒駆動部、および、エン
コ−ダ部の主要電気回路図。
【図6】上記図1のカメラの作動、特に、バリア開閉作
動にともなう撮影レンズ鏡筒の動作を示すゼネラルフロ
ーチャート。
【図7】図1のカメラにおいて、バリアを全開し、撮影
準備状態にあるカメラを前面より見た図。
【図8】図1のカメラにおいて、撮影を終了し、バリア
を閉方向に移動させた初期状態にあるカメラを前面より
見た図。
【図9】図1のカメラにおいて、上記図8の状態に続い
て、更に、バリアを閉方向に移動させた状態のカメラを
前面より見た図。
【図10】図1のカメラにおいて、上記図9の状態に続
いて、レンズ鏡筒が略沈胴位置まで繰り込まれた状態の
カメラを前面より見た図。
【図11】図1のカメラにおいて、上記図10の状態に
続いて、バリアを完全に閉じた状態のカメラを前面より
見た図。
【符号の説明】
1c………バリア検出スイッチ 1f………ロック用突起 2………バリア 3………レンズ鏡筒 11………当接部材 12………ロック部材 20………モータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影時には撮影レンズの移動軌跡外に位置
    し、非撮影時には撮影レンズの移動軌跡内に位置して撮
    影レンズを覆うバリアと、このバリアの手動操作による
    移動に伴って、カメラ本体外へ繰り出した撮影状態から
    カメラ本体内へ繰り込まれる非撮影状態に移行する撮影
    レンズとを有するカメラにおいて、 上記撮影レンズの移動軌跡外にあるバリアが上記撮影レ
    ンズを覆う位置に向かう移動にともない連動して、上記
    カメラ本体外に繰り出した状態にある撮影レンズと干渉
    することを阻止するロック機構を有したことを特徴とす
    るレンズバリア付きカメラ。
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