JP2001356232A - ハイブリッド光集積用実装基板 - Google Patents

ハイブリッド光集積用実装基板

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JP2001356232A
JP2001356232A JP2001134712A JP2001134712A JP2001356232A JP 2001356232 A JP2001356232 A JP 2001356232A JP 2001134712 A JP2001134712 A JP 2001134712A JP 2001134712 A JP2001134712 A JP 2001134712A JP 2001356232 A JP2001356232 A JP 2001356232A
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optical waveguide
hybrid
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Inventor
Yasubumi Yamada
泰文 山田
Shinji Mino
真司 美野
Hiroshi Terui
博 照井
Kaoru Yoshino
薫 吉野
Kuniharu Kato
邦治 加藤
Kazuyuki Moriwaki
和幸 森脇
Akio Sugita
彰夫 杉田
Ikuo Ogawa
育生 小川
Masahiro Yanagisawa
雅弘 柳澤
Toshikazu Hashimoto
俊和 橋本
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低損失光導波路機能,光学ベンチ機能および
高周波電気配線機能を満足し得るハイブリッド光集積用
実装基板がない。 【解決手段】 Si基板1に形成されたアンダークラッ
ド60c,コア60bおよびオーバークラッド60aか
らなる石英系光導波路60と、この石英系光導波路60
のアンダークラッド60cまたはオーバークラッド60
aに被着されて中心導体61aと接地導体61bとから
なるコプレーナ配線61を有する電気配線層とを含むハ
イブリッド光集積用実装基板において、電気配線層とS
i基板1との間を50μm以上の厚さの石英系光導波路6
0とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光導波路および電
気配線の他に、光通信や光信号処理に用いられる光素子
または光サブモジュールを搭載し得るハイブリッド光集
積用実装基板に関する。
【0002】
【従来の技術】最近における光通信や光情報処理の高度
化に伴い、低損失な光導波路などに能動光素子を組み込
んで高周波電気回路により駆動する光/電子ハイブリッ
ド集積回路の実現が期待されている。
【0003】そして、この光導波路に能動光素子を組み
込み、高周波駆動する回路の実現に当っては、 1.低損失光導波路機能 2.同一基板上に光素子を搭載し、軸ずれを防止するた
めの光学ベンチ機能 3.光素子を駆動するのに必要な高周波電気配線機能 からなる3つの条件が光/電子ハイブリッド実装基板と
して必要になる。
【0004】図1は、Si基板1上に形成されたガイド
溝2および位置決め基準面3a,3bおよび3cを利用
し、Si基板1上にて光ファイバ4と半導体レーザー
(LD)5との集積を実現し、電気配線6により駆動す
る従来の「Si光学ベンチ」と称せられる構成を示す斜
視図である。この構成では、Si基板1の加工性の良さ
を利用して精度良くガイド溝2が形成できるので、光フ
ァイバ4と半導体レーザー(LD)5やフォトディテク
タ(PD)などの光素子との一体化を容易に実現でき
る。また、Si基板は熱伝導性に優れるので、光素子と
の良好なヒートシンクとしても機能する。電気配線6
は、Si基板1の表面上に直接、または厚さ0.5μm以
下の極めて薄い酸化膜を介して形成される。
【0005】光導波路機能を有する光実装基板として
は、Si基板に形成した石英系光導波路の適用が期待さ
れている。このような従来の光導波路として、図3(A)
〜図3(D)に示すように、 1.コアを薄いオーバークラッドで保護した形態の「リ
ッジ型光導波路」 2.コアを十分に厚いオーバークラッドで埋め込んだ
「埋め込み型光導波路」 の2種類が知られている。
【0006】図5は、凹部1aおよび凸部1bを有する
Si基板1上の凹部1aに光導波路を形成し、凸部1b
を素子搭載部とする「テラス付光導波路基板」(山田,
河内,小林:特開昭63−131104号「ハイブリッ
ド光集積回路」)の一例を示す。この図5において、S
i基板1の凹部1a内に、石英系光導波路10のアンダ
ークラッド10cと、コア層10bとが順に形成され、
さらに埋め込みクラッド10aが重ねて形成されてい
る。アンダークラッド10cの上面と、Si基板1の凸
部1b上面の高さとが一致しており、凸部1bを光素子
8の高さ基準面として用いることができる。なお、図5
中の符号で8aは活性層,11は素子位置決めの基準面
である。
【0007】図6は、特開昭62−242362号公報
に開示されたハイブリッド光集積回路の構成を示す斜視
図である。この回路は、Si基板1上に設けられたバッ
ファ層12と、このバッファ層12に重ねて設けられた
石英系光導波路13と、Si基板1の上面からの高さが
上記バッファ層12と同一の素子保持台14と、この保
持台14上にアップサイドダウン構成で保持された半導
体レーザー15と、この半導体レーザー15の上面電極
(図示略)に対して金線Wにより電気的接続される導電
膜16aを有し、かつSi基板1の上面から突出して設
けられた電気配線台16とを具えている。なお、17は
ヒートシンクである。
【0008】このような構成の回路では、バッファ層1
2の上面から導波路13のコアまでの高さの差を、素子
保持台14の上面から半導体レーザー15の活性層15
aまでの高さの差と等しく設定してあるので、極めて高
い位置決め精度で半導体レーザー15等の光素子を搭載
できるという利点がある。
【0009】図7は、特公平5−3748号公報に開示
されたハイブリッド光集積回路の構成を示す斜視図であ
る。この回路は、Si基板1にほぼ等しい高さで凸状に
配置された光導波路18,光ファイバガイド19,光素
子ガイド20および電気配線支持台21と、Si基板1
に配置された第1の導電膜(共通電極)22と、電気配
線支持台21の上面に配置され、かつ第1の導電膜22
から絶縁された第2の導電膜23と、光ファイバガイド
19に沿って配設された光ファイバ24と、光素子ガイ
ド20に沿って配設された光素子としてのレーザーダイ
オード25とを具えている。
【0010】このような構成の回路では、光素子を直接
Si基板1上に搭載しているので、Si基板1をヒートシ
ンクとして機能させることができるという利点がある。
【0011】図8は、特開平5−60952号公報に開
示された光半導体装置の構成を示す断面図である。この
装置は、Si基板1と、このSi基板1に形成された光導
波路26と、Si基板1の凹部にアップサイドダウン構
成で搭載された光半導体素子27とを具えている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術において
は、上述の3条件が充足される回路が得られていない。
【0013】例えば、図1に示したSi光学ベンチの構
成では、電気配線6の高周波特性を著しく劣化させると
いう問題を生ずる。すなわち、高周波特性に優れた電気
配線6を形成するためには、この電気配線層の厚さを充
分なものとし、しかも誘電損失の小さい絶縁体上に形成
しなければならないが、Si基板1はその厚さが極めて
薄く、しかも十分な高周波特性を補償する程、抵抗値が
高くなく、比抵抗は1kΩ・cm程度しかない。
【0014】図2は、Si基板上に直接形成した長さ0.
6mmのコプレーナ配線の高周波特性を示している(T. S
uzaki et al.:Microwave Workshop Digest, 1993, p9
5)。縦軸をSパラメータの透過特性S21とし、横軸を
周波数(GHz)とした。長さ0.6mmの配線の損失は約
0.4dB(2GHz),約0.8dB(10GHz)となり、
長さ1cmに換算すると7dB(2GHz),13dB(10
GHz)となって大きな損失となる。
【0015】図3(A)〜図3(D)に示す従来の光導波路
に関し、図4はリッジ型光導波路の検討例(6. Y. Yama
da et al., "Hybrid-Integrated 4×4 Optical Gate Ma
trixSwitch Using Silica-Based Optical Waveguides a
nd LD Array Chips", IEEE,J. Lightwave Technol., vo
l. 10, pp.383-390, 1992)を示しており、Si基板1に
形成した石英系光導波路7と半導体光素子8(この例で
は、半導体レーザーアンプ:SLA)との厚みに応じて
基板に反りが生じることに起因し、結合損失の増大につ
ながる。このように、リッジ型光導波路は光導波路機能
を十分には満たさない。また、ここでは、電気配線機能
も検討されていない。
【0016】図5に示したテラス付光導波路基板では、
低損失光導波機能や光学ベンチ機能は満足されるもの
の、高周波電気配線を搭載する機能については、全く検
討されていない。ここで、電気配線を搭載するとして
も、Si基板1の凸部1bに重ねて形成されることとな
り、高周波特性に対する要求条件を満たさない。
【0017】図6に示したハイブリッド光集積回路で
は、光導波路13がリッジ型のものに限定され、外乱な
どの影響を受け易く、低損失の光導波路機能を発揮でき
ない。
【0018】図7に示したハイブリッド光集積回路路
も、光導波路18がリッジ型のものに限定され、外乱な
どの影響を受け易く、低損失の光導波路機能を発揮でき
ない。
【0019】図8に示した光半導体装置では、光導波路
26がSi基板1の凸部領域に形成されるため、十分な
厚さのアンダークラッドを形成できない。このため、伝
送損失が大きく、外乱の影響を受け易いなど、十分な光
導波路機能を満たさない。しかも、電気配線部28がS
i基板1に設けられているので、高周波特性に対する要
求条件を満たさない。
【0020】このように、従来のハイブリッド光集積技
術には、上記3つの要求条件を満足するものがない。特
に、高周波電気配線機能はほとんど考慮されていなかっ
た。
【0021】
【発明の目的】本発明の目的は、低損失光導波路機能,
光学ベンチ機能および高周波電気配線機能を満足するハ
イブリッド光集積用実装基板を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の形態は、
Si基板に形成されたアンダークラッド,コアおよびオ
ーバークラッドからなる石英系光導波路と、この石英系
光導波路の前記アンダークラッドまたは前記オーバーク
ラッドに被着されて中心導体と接地導体とからなるコプ
レーナ配線を有する電気配線層とを含むハイブリッド光
集積用実装基板において、前記電気配線層と前記Si基
板との間を50μm以上の厚さの石英系光導波路とした
ことを特徴とするものである。
【0023】本発明の第2の形態は、Si基板に形成さ
れたアンダークラッド,コアおよびオーバークラッドか
らなる石英系光導波路と、この英系光導波路の前記アン
ダークラッドまたはオーバークラッドに被着されて中心
導体と接地導体とからなるコプレーナ配線を有する電気
配線層とを含むハイブリッド光集積用実装基板におい
て、前記Si基板の比抵抗が平均値で50Ω・cm以上あ
り、前記電気配線層と前記Si基板との間を20μm以上
の厚さの石英系光導波路としたことを特徴とするもので
ある。
【0024】
【作用】本発明においては、従来のSi基板に絶縁体で
ある石英系光導波路を50μm以上の厚さで形成し、こ
れに重ねて高周波電気配線を形成している。そのため、
Si基板の比抵抗にはよらず、高周波で損失の大きいSi
基板の影響による損失は小さくなり、Si基板を高周波
電気配線機能を持ったハイブリッド光集積用実装基板と
して用いることができる。
【0025】このSi基板による高周波損失について
は、Siの比抵抗率を高くすることにより、さらに高周
波の損失を小さくすることができる。具体的にはSi基
板の比抵抗を平均値で50Ω・cm以上とすることによ
り、Si基板と高周波配線層との間に必要とされる石英
層を薄くすることができる。
【0026】さらに、Si基板の石英系光導波路の全体
の厚さが厚いと基板に反りが生じ、特にアレイ光素子へ
の適用を考えた場合、軸ずれが生じて光素子の良好な光
学ベンチとなりえないという問題があったが、本発明で
提案している光導波路は、この基板の反りの影響も考慮
して、先に述べた高周波電気配線機能や低損失光導波機
能を損なわない程度に光導波路全体の厚さを薄くし、最
適化している。そのため、本発明のハイブリッド光集積
基板は基板の反りが少なく、良好な光学ベンチとして機
能する。
【0027】また、本発明において凸部を有するSi基
板を用い、その凹部に光導波路層を形成し、高周波電気
配線の下地とすることにより、低損失光導波機能や高周
波電気配線機能において、上記の特徴がそのまま活かさ
れる。そして、石英系光導波路の光軸調整のための高さ
基準面として用いることができ、光素子を高精度で搭載
し、良好な高周波電気配線を用いてこれを駆動すること
が可能となり、一層高精度な光学ベンチとして機能する
ことが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の第1または第2の形態に
よるハイブリッド光集積用実装基板において、石英系光
導波路全体の厚さが120μm以下であってよい。
【0029】また、基板が表面に凹部および凸部を形成
したSi基板であり、このSi基板の凸部がSiテラスで
構成された光素子搭載部として機能し、石英系光導波路
はSi基板の凹部に形成したアンダークラッド,コアお
よびオーバークラッドからなる光導波路であり、電気配
線部がSi基板の凹部上に形成した誘電体層およびその
表面または内部に設けた導体パターンで構成してもよ
い。
【0030】
【実施例】本発明によるハイブリッド光集積用実装基板
の実施例について、図9〜図27を参照しながら詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限らず、こ
れらをさらに組み合わせたり、この特許請求の範囲に記
載された本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正
が可能であり、従って本発明の精神に帰属する他の技術
にも当然応用することができる。
【0031】
【実施例1】図9は、本発明のハイブリッド光集積回路
の第4の実施例の斜視図であり、図10はA−A矢視に
沿った断面図である。Si基板1上にアンダークラッド
60c,コア60bおよびオーバークラッド60aが集
積された埋め込み型光導波路60を示している。この図
9に示す例では、400μmピッチの4アレイ光素子を
搭載していることを前提としているので、コア60bの
間隔も400μmで並べられることになる。
【0032】オーバークラッド60a上面には、図10
にも示すように400μm間隔の中心導体部61aと接
地導体部61bとからなるコプレーナ線路61が形成さ
れる。そして、中心導体部61aの幅W,中心導体部6
1aと接地導体部61bとのギャップ間隔Sおよびコプ
レーナ線路61とSi基板1との間の石英導波路層の厚
さHは、コプレーナ線路61の高周波特性に影響する主
要なパラメータとなっている。このパラメータについて
は、表1〜4を用いて後述する。
【0033】光素子搭載部63は、エッチングによりオ
ーバークラッド60aが削られてアンダークラッド60
cの上面を露出させ、電気配線層63a,63bが形成
される。この場合、電気配線層61a,61b,63
a,63bとして厚さ5μmの金メッキ線を用い、電気
配線層63a,63bの長さを1mm以下としてその損失
を小さくしている。
【0034】4本のコプレーナ線路61の中心導体部6
1aは、金リボン線64により銅ブロックやグランドポ
ストと呼ばれるガイドポスト65aに接続され、前述し
たアンダークラッド60c上の電気配線層(電極)63
aに接続され、金−スズ合金からなる半田パターン66
を通じて光素子62の下側の4個の電極62cに接続さ
れることになる。
【0035】コプレーナ線路61の接地導体61bも同
様に、金リボン線64によりガイドポスト65bに接続
され、アンダークラッド60c上の電気配線層(電極)
63bに接続され、半田パターン66を通じてSiサブ
キャリア67の表面導電層67aに接続されることにな
る。Siサブキャリア67は、光素子62の背面の電極
62bを金−スズ半田で凹部の表面導電層67aに接続
することにより保持している。従って、光素子62が光
素子搭載部63に搭載された状態では、コプレーナ線路
61にて4個のアレイとともに高周波で駆動することが
可能となる。
【0036】光素子搭載部63に光素子62が搭載され
た状態では、光素子62の4個の活性層62aは図9手
前側の石英系導波路のコア60bに光結合されることに
なる。なお、本実施例においては、光素子62の電極6
2cおよび半田パターン66の位置を光素子62の活性
層62a直下から側方にずらして設けてあり、光素子固
定に伴う応力が直接活性層に働くのを防止している。
【0037】ここで、コプレーナ線路の高周波特性に影
響する前述した主要なパラメータW,S,Hにつき、S
パラメータS21および光学ベンチ機能である軸ずれを考
察する。
【0038】
【表1】
【0039】表1はコプレーナ線路w,sと透過損失S
21との関係を示しており、Si基板として平均値の比抵
抗を1Ω・cm以下のものを用いている。また、パラメー
タW,Sについては、石英系光導波路など数十マイクロ
メートルの段差のある基板上にレジストを塗布してパタ
ーニングしているため、20μm以下で再現良く形成す
るのが困難であり、よってw,s共20μm以上とし
た。この表1ではアンダークラッド60cの厚さhを2
4μm、石英導波路全体の厚さHを60μmとして、実施
例I−1〜I〜5までwを変化した結果、w,sが最小
の場合SパラメータS21が最小となって損失が最も小さ
くなる。なお、この表1では厚さhやHの数値の変更が
無いため、4アレイであっても軸ずれは0.7μmと一定
している。
【0040】
【表2】
【0041】表2は、表1の結果を利用してS21が最小
になる(w,s)=(20,20)μmとし、アンダー
クラッド60cの厚さhを変化させ、ひいてはHを変化
させたときのSパラメータと軸ずれとをピックアップし
たものであり、参考例II−1,II−7は従来構造のもの
を当てはめた場合の例であり、実施例II−2〜II−6で
は、h,Hを変化させた例となっている。この結果、H
が50〜90近辺にて良好な数値を示している。なお、
軸ずれはアレイ構造でクラッド厚さの厚みにより基板の
反りが生じることに起因しており、結合損失の増大につ
ながる。
【0042】表2にて詳しく述べれば、厚さH依存性に
ついて、一般的に高周波電気配線の損失は、1.0dB/c
m以下である必要があり、本実施例のハイブリッド光集
積用実装基板の幅広い用途を考慮すると、1.5dB/cm
以下である必要があると考えられる。表2から、損失が
1.5dB/cm以下であるためには、石英層の全厚Hが5
0μm以上であることが必要である。
【0043】また、ハイブリッド光集積用実装基板が良
好な光学ベンチ機能を保ためには、基板の反りが少ない
必要がある。図10において、石英系光導波路層とSi
基板1とは熱膨張係数が異なるため、Hが大きくなるに
つれて基板の反りが大きくなる。この基板の反りが大き
くなると、光導波路端面と光素子、例えばLDアレイの
活性層が位置ずれを起こし、光学的な結合損失を生じる
など、光学ベンチ機能が損なわれる。ハイブリッド光集
積用実装基板は、4×4スイッチなどへの展開が求めら
れるため、例えば4アレイLDモジュールなどをこの基
板に搭載するなど、光素子のアレイ化に対応できること
が必要である。この結果、表2中の右欄の数値(軸ず
れ)を小さくする必要がある。図11は、Si基板上の
石英層の厚さHと、Si基板の反り(曲率半径)と、4
00μm間隔4アレイLDモジュールでの軸ずれとの関
係を示しており、この図11からは軸ずれを1μm以下
に押えるためには厚さHが120μm以下であることが
判明する。
【0044】以上をまとめると、図10の石英系光導波
路において、高周波電気配線機能および光素子を搭載す
るための光学ベンチ機能を満たすためには、Hは50μ
m以上120μm以下にする必要のあることがわかった。
【0045】なお、表1,表2から判明するように、低
損失光導波路として十分実績があり、最適であると考え
られるアンダークラッドh=30μm,コア径6×6μ
m,オーバークラッド=30μm,全石英層66μmのハ
イブリッド光集積基板を用いた例示が図9である。ま
た、この図9に示す光導波路の伝搬損失は0.1dB/cm
以下であり、光素子としてLDを用いた場合4アレイ共
に10GHzでの高速変調時でも良好な特性を有する。
【0046】こうして、本実施例では低損失光導波路機
能および軸ずれの少ない光学ベンチ機能ならびにS21
少ない高周波電気配線機能を合せ持つ。
【0047】図9の4アレイを分割して単体としたもの
を図12および図13に示す。この場合、アレイ素子で
なくアレイ素子を分割した単体となっているので、基板
の反りが生じたとしても軸ずれは生ずることがなく、よ
って厚さHが120μm以下という条件を除いても前述
の三機能は有する。逆に、単体をアレイ化構造とする場
合には、厚さHが120μm以下という条件が加わるこ
とになる。
【0048】なお本実施例では、コプレーナ線路61を
オーバークラッド表面に形成したが、コプレーナ線路の
位置はこれ以外の場所でも形成可能である。図14に図
9の側面図を、図15にコプレーナ線路61の下のオー
バークラッド60aを薄くしたものの側面図を、図16
にアンダークラッド60c全体を厚くし、コプレーナ線
路61を直接アンダークラッド60c上に形成したもの
の側面図を示す。図15および図16に示した例のよう
に、コプレーナ配線層の高さを光導波路部の上部クラッ
ド上面よりも低く設定しても、同様に良好なハイブリッ
ド光集積用実装基板として用いることができる。
【0049】
【実施例2】図17は、本発明のハイブリッド光集積回
路の第2の実施例を示す図であり、図18は図17中の
D−D矢視に沿った断面図である。先の実施例1は、一
般的なSi基板(比抵抗:1Ω・cm以下)を用いた例で
あった。一方、Si基板の比抵抗を高くすることにより
さらに高周波電気配線機能を改善することができる。こ
れにより、コプレーナ線路とSi基板との間の石英系光
導波路を薄くすることができ、図17のような、より薄
いアンダークラッド60c上に高周波線路を置く構成が
可能になり、応用範囲を広げることができる。
【0050】まず図17で用いている基板の構造パラメ
ータについて、図17の高周波電気配線部におけるD−
D矢視に沿った断面図と等しい構造を持つ図18によ
り、高周波電気配線機能および光学ベンチ機能の観点か
ら最適化を行う。図17および図18において、61a
はコプレーナ線路の中心導体部、61bは接地導体部で
あり、60cはアンダークラッド、1は図9に示す実施
例1に比べて高抵抗なSi基板である。
【0051】また、図17において67はSiのサブキ
ャリアであり、その凹部には光素子62が保持されてい
る。サブキャリア67には表面導電層67aが形成され
ており、光素子62の裏面と導通がとれている。このサ
ブキャリアの両足を半田パターン67bに接続すること
により、コプレーナ線路61と光素子62の背面の電極
62bとが電気的に接続される。一方、光素子の活性層
脇の電極62cは、コプレーナ線路61の中心導体部6
1a上に形成された半田パターン67bにより導通がと
れ、このコプレーナ線路により光素子62を駆動するこ
とができる。さらにこのSiサブキャリア67は、光素
子で発生する熱を吸収し、空中あるいはコプレーナ線路
61に放熱する。なお、この実施例においては、光素子
62の電極62cに接続する半田パターン67bの位置
を、光素子の活性層62aの直下から側方にずらして設
けてあり、光素子固定に伴う応力が、直接活性層に働く
のを防止する。
【0052】このコプレーナ線路の高周波特性に影響す
る主要なパラメータは、コプレーナ線路とSi基板との
間の石英アンダークラッドの厚さh、コプレーナ線路の
中心導体部61aの幅w、中心導体部61aとコプレー
ナ線路の接地導体層61bとのギャップ間隔sである。
【0053】これらパラメータS,Wとコプレーナ線路
の損失を表すSパラメータS21との関係を表3に示し、
この表3によるs,wに基づき、アンダークラッド60
cの厚さによるSパラメータS21および軸ずれの関係を
表4に示す。
【0054】ここで、Si基板は平均値の比抵抗で50
Ω・cm以下のものを用いている。また、w,sについて
は、石英系光導波路など数十マイクロメートルの段差の
ある基板上にレジストを塗布してパターニングしている
ため、20μm以下で再現性良く形成するのが困難であ
った。そのため、w,s共に20μm以上とした。ま
た、図17および図18は光素子単体の例であるが、4
00μmピッチで4アレイの光素子を搭載した際の基板
の反りに起因する軸ずれを表4に示す。
【0055】まず、コプレーナ線路の構造パラメータで
ある導体幅w,ギャップsによるSパラメータS21の変
化を表3に示す。
【0056】
【表3】
【0057】この表3にて判明するように、実施例III
−1〜III−5の結果、表1と同様に(w,s)=(2
0,20)μmとなって損失が最も小さい。
【0058】
【表4】
【0059】また、この表4にて示すように(w,s)
=(20,20)μmを前提として、アンダークラッド
厚hの変化に伴うS21および軸ずれを表示する。S21
10GHzで1.5dB/cm以下にするには、hを20μm以
上にする必要がある。このようにSi基板の比抵抗を高
くしたため、Si基板上の石英層の厚さを実施例1より
もより薄くすることができた。また、光学素子の活性層
と光導波路のコアとの軸ずれを1μm以下にするために
は、石英層の全厚Hを120μm以下にする必要があ
る。
【0060】以上をまとめると、図17および図18の
石英系導波路において、高周波電気配線機能および光素
子を搭載するための高精度光学ベンチ機能を満たすため
には、石英系光導波路アンダークラッド厚hは20μm
以上にする必要のあることがわかった。さらに400μ
mピッチで4アレイ以上の光素子を搭載した際には、石
英系光導波路全体の厚さHは120μm以下という条件
が加わる。
【0061】なお、表3,表4から判明するように、低
損失石英系光導波路として十分に実績があって最適であ
ると考えられるアンダークラッドhが30μm、コア径
が6×6μm、オーバークラッド厚が30μm、全石英層
の厚さが66μmの基板を用い、光素子として単体のL
Dモジュールを用いた例が図17である。
【0062】このように実施例2のハイブリッド光集積
基板は、既に実績のある低損失光導波機能のみならず、
光素子を駆動するための高周波線路配線機能および基板
の平坦性を確保する高精度光学ベンチ機能を満足してい
る。さらに光導波路として十分実績のある30μm厚の
アンダークラッドを用い、かつガイドポストなどを使わ
ないため、電極構造を単純にすることができた。このた
め高周波特性が向上し、その上実装の手間が簡略化され
た。
【0063】このハイブリッド光集積回路の光導波路の
伝搬損失は0.1dB/cm以下であった。また、光素子と
してLDを用いると10GHzでの高速変調時でも良好な
特性を示した。
【0064】
【実施例3】図19は、本発明のハイブリッド光集積回
路の第3の実施例を示す図である。実施例1で用いた平
坦なSi基板1の代わりに凹凸のあるSi基板を用いてい
る。石英系光導波路のアンダークラッド60cは、この
Si基板1の凹部に形成されており、Si基板の凸部68
a,68bは、図のように光素子搭載部68に露出して
おり、光素子62を搭載する際の高さ基準面として用い
ることができる。
【0065】図19におけるB−B矢視に沿った断面図
は、図18と同じ構造であり、ここでも表3,表4で最
適化した厚さh=30μmのアンダークラッド60cを
用いている。光素子搭載部68におけるC−C矢視に沿
った断面を図20に示す。このようにSi基板1の凸部
68aの上には、光素子62の活性層62aを避けるよ
うに薄い電極62cが形成され、光素子62の高さ基準
面と電極部とを兼ねている。コプレーナ線路は、アンダ
ークラッド上では厚さ5μmの金メッキ層を用いている
が、Siテラス68a,68b上では厚さ1μm以下の金
スパッタ膜を用いている。光素子62の背面の電極62
bは、Siサブキャリア67に保持され、Siサブキャリ
ア67の表面導電層67aおよび導電性接着剤69を通
ってSiテラス68b上の接地導体部61bに電気的に
導通している。
【0066】このように凸部を有するSi基板を用いる
ことにより、Siテラス68aを搭載高さ基準面として
用いることができ、光素子62とコア60bの位置合わ
せをさらに高精度に行うことができる。また光素子62
で発生した熱は、Siサブキャリア67を通ってSiテラ
ス68bを経由し、熱伝導性の良いSi基板1に放熱で
き、このSi基板1は熱伝導性の良いパッケージ70に
密着させているため、光素子62の放熱は大きく改善さ
れる。
【0067】またコプレーナ線路61における高周波特
性も実施例1と同様に良好である。Siテラス68a,
68b上の電極において高周波線路がSi基板のすぐ上
に位置しているが、実際に高周波が流れる距離は非常に
短く、その損失はごくわずかである。
【0068】またアンダークラッド60c,コア60
b、オーバークラッド60aを合わせた厚さHは、表4
で最適化した66μmのものを用いており、反りが少な
い良好な光学ベンチであることも言うまでもない。
【0069】
【実施例4】図21は、本発明のハイブリッド光集積回
路の第4の実施例を示す斜視図である。本実施例は、実
施例3の光素子62としてLD71を用い、さらにそれ
を駆動するためのLDドライバ72を同一基板1上に実
装している点に特徴がある。光素子搭載部68は図19
と全く同一の構造である。またLDドライバへの入力側
の接地導体部61bは図19のコプレーナ線路部61と
全く同一の構造である。ただし、LDドライバ72とL
D71を結ぶ中心導体部61aは、50Ω系であるコプ
レーナ線路とLDとのインピーダンス整合をとるため、
40Ωの高周波用チップ抵抗73を挿入している。
【0070】LDドライバ72のあるE−E線に沿った
断面形状を図22に示す。このように発熱の大きいLD
ドライバ72の熱を効率よく放熱するため、LDドライ
バ72はSi凸部74の上に置かれている。また実施例
2と同様、LD部の熱も効率よくSi基板に吸収され
る。そしてSi基板1は、このLDモジュール全体を熱
伝導性のよい材質のパッケージに密着させることによ
り、効率よく放熱することができる。LDドライバ72
と中心導体部61aおよびLDドライバ72とDCバイ
アスライン61cとの接続は、図22のようにガイドポ
スト65cおよび金リボン線64を用いて接続すること
により、高周波成分の損失を最小限に押さえることがで
きる。このSi凸部74は、ドライバの底面のみに接
し、コプレーナ線路からは離れているので、高周波特性
を損なうことはない。
【0071】このハイブリッド光集積回路の光導波路の
伝搬損失は0.1dB/cm以下であった。また、LDドラ
イバ72にコプレーナ線路入力端75から10GHzの変
調用信号を入力し、さらにDCバイアスライン61cに
より振幅、変調電位を調整することにより、LD素子は
10GHzまで良好な変調特性を示した。
【0072】このように、本実施例4のハイブリッド光
集積用実装基板が低損失光導波機能,高周波電気配線機
能および高精度光学ベンチ機能を合わせもつ特徴を生か
せば、このような高速LDモジュールを数センチメート
ル角の同一基板上に実現することができる。
【0073】
【実施例5】図23は、本発明のハイブリッド光集積回
路の第5の実施例を示す斜視図である。本実施例は、石
英系光導波路部、光素子搭載部68、電気配線層61
a,61b、LDドライバ搭載部について実施例4と同
一の構造を持つ。
【0074】ただし、石英系光導波路の端面62dに光
ファイバ76を無調心で接続できるようにSi基板1を
延長し、ガイド溝77を形成している。このガイド溝部
におけるX−X矢視に沿った断面形状を図24に示す。
このようなガイド溝77は、光導波路およびSi基板の
エッチングにより容易に形成することができる。このガ
イド溝77により、光ファイバ76を調心の必要なしに
容易にコア60bに接続することができ、このハイブリ
ッド光集積用実装基板の応用を一層広げることができ
る。
【0075】
【実施例6】図25は、本発明のハイブリッド光集積回
路の第6の実施例を示す斜視図である。本実施例は、石
英系光導波路部以外の部分について実施例1と同一の構
造を持ち、石英系光導波路部を埋め込み型からリッジ型
に代えている。これに伴い、オーバークラッド60aの
厚みのみは、リッジ型光導波路78と同じ厚さにあるた
め、薄くなっている。既に述べたように、リッジ型光導
波路としての特性は埋め込み型に対してわずかに劣るも
のの、それ以外の点では良好なハイブリッド光集積用実
装基板として機能する。
【0076】
【実施例7】光素子搭載部3以外の構造を図12に示し
た実施例1と同一とし、光素子搭載部63から、図19
のようなSiテラスを用いた光素子搭載部68に変えた
ものを図示しないけれども第7の実施例とする。実施例
1と比較すると、光導波機能および電気配線機能の点で
実施例1と同様に良好な特性を保ち、それに加えて実施
例3で説明したように、Siテラスを光素子搭載の高さ
基準面として用いることができ、また放熱の点にも優れ
るという長所を持つ。
【0077】
【実施例8】図26は、本発明のハイブリッド光集積回
路の第8の実施例を示す斜視図である。本実施例は、オ
ーバークラッド60a,コア60b以外の構造を図17
に示した実施例2と同一とし、オーバークラッド60
a,コア60bの埋め込み型光導波路を、クラッド78
a,コア78bのリッジ型光導波路に変えたものであ
る。既に述べたようにリッジ型光導波路は、埋め込み型
光導波路より光導波特性がわずかに劣るものの、本実施
例8はそれ以外の高周波電気配線機能および光学ベンチ
機能において、実施例2と同様に良好なハイブリッド光
集積用実装基板として機能する。
【0078】
【実施例9】図27は、本発明のハイブリッド光集積回
路の第9の実施例を示す斜視図である。本実施例は、オ
ーバークラッド60a,コア60b以外の構造を図19
に示した実施例3と同一とし、図19におけるオーバー
クラッド60a,コア60bの埋め込み型光導波路をク
ラッド78a,コア78bのリッジ型光導波路に変えた
ものである。既に述べたようにリッジ型光導波路は、埋
め込み型光導波路より光導波特性がわずかに劣るもの
の、本実施例9はそれ以外の高周波電気配線機能および
光学ベンチ機能において、実施例3と同様に良好なハイ
ブリッド光集積用実装基板として機能する。
【0079】以上述べたように、本実施例により低損失
光導波機能,高周波電気配線機能および高精度光学ベン
チ機能の3機能を同時に有するハイブリッド光集積用実
装基板の提供が可能になった。
【0080】
【発明の効果】本発明のハイブリッド光集積用実装基板
によると、低損失石英系光導波路用基板として実績のあ
るSi基板の、高周波で誘電損失が大きいという欠点
を、適当な厚さの石英のバッファ層を用いることにより
解決し、なおかつ高精度光学ベンチ機能の観点から、ア
レイ光素子を搭載しても、光導波路と軸ずれによる結合
損失の増大を起こさない程度に、基板の反りが小さくな
るように石英光導波路の厚さを最適化している。そのた
め、能動素子を光導波路に精度よく搭載し、かつ優れた
高周波特性により駆動する光/電気実装基板として用い
ることができる。
【0081】この高周波電気特性は、Si基板の比抵抗
を高めることによりさらに改善され、コプレーナ線路と
Si基板との間の石英層の厚さをより薄くしても、十分
良好な高周波特性を保つことができる。このため、光導
波路として十分実績のある厚さ30μm程度のアンダー
クラッドを用い、かつコプレーナ線路をコア層よりも低
くする構造も可能となり応用範囲を広げることができ
る。
【0082】さらに、凹凸のあるSi基板を用い、その
凹部に石英系光導波路のアンダークラッドを形成し、凸
部を光素子搭載部に露出させ高さ基準面として用いるこ
とにより、一層高精度な光学ベンチ機能を持たせること
ができる。この構造ではSiテラスを通じて熱伝導性に
優れるSi基板を光素子やその駆動用ICの放熱板とし
て利用することができる。
【0083】またこのSi基板に光ファイバのガイド溝
を形成することにより、石英系光導波路に無調心で光フ
ァイバを接続することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Si光学ベンチの構造を示す斜視図である。
【図2】図1の構造から予想される高周波特性を示す特
性図である。
【図3】2種類の光導波路構造を示すもので、(A)は
リッジ型光導波路構造の光実装基板を示す断面図であ
り、(B)は(A)の光実装基板上に設けられた素子搭
載部を示す断面図であり、(C)は埋め込み型光導波路
構造の光実装基板を示す断面図であり、(D)は(C)
の光実装基板上に設けられた素子搭載部を示す断面図で
ある。
【図4】リッジ型光導波路構造の光実装基板を示す概略
斜視図である。
【図5】Siテラス付光導波路構造の光実装基板を示す
概略斜視図である。
【図6】従来のハイブリッド光集積回路の構成の一例を
示す斜視図である。
【図7】従来のハイブリッド光集積回路の構成の他の例
を示す斜視図である。
【図8】従来の光半導体装置の構成の一例を示す断面図
である。
【図9】本発明によるハイブリッド光集積用実装基板の
第1の実施例の斜視図である。
【図10】図9中のA−A矢視に沿った断面図である。
【図11】基板の曲率半径rおよびLDアレイと光導波
路コアとの軸ずれを示すグラフである。
【図12】図10におけるアレイ光素子を単体の光素子
に変えたものに対応する斜視図である。
【図13】図12中のA−A矢視に沿った断面図であ
る。
【図14】図10の側断面図である。
【図15】図10のコプレーナ線路部の位置を下げたも
のの側断面図である。
【図16】図10のアンダークラッドを厚くし、コプレ
ーナ線路部をアンダークラッド上に形成したものの側断
面図である。
【図17】本発明によるハイブリッド光集積回路の第2
の実施例の斜視図である。
【図18】図17中のD−D矢視に沿った断面図であ
る。
【図19】本発明によるハイブリッド光集積回路の第3
の実施例の斜視図である。
【図20】図19中のC−C矢視に沿った断面図であ
る。
【図21】本発明によるハイブリッド光集積回路の第4
の実施例を示す斜視図である。
【図22】図21中のE−E矢視に沿った断面図であ
る。
【図23】本発明によるハイブリッド光集積回路の第5
の実施例を示す斜視図である。
【図24】図23中のX−X矢視に沿った断面図であ
る。
【図25】本発明によるハイブリッド光集積回路の第6
の実施例を示す斜視図である。
【図26】本発明によるハイブリッド光集積回路の第8
の実施例を示す斜視図である。
【図27】本発明によるハイブリッド光集積回路の第9
の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 Si基板 60 埋め込み型光導波路 60a オーバークラッド 60b コア 60c アンダークラッド 61a 中心導体部(電気配線層) 61b 接地導体部(電気配線層) 61c DCバイアスライン 61 コプレーナ線路 62 光素子 62a 活性層 62b 電極 62c 電極 62d 端面 63 搭載部 63a,63b 電気配線層 64 金リボン線 65a ガイドポスト 65b ガイドポスト 65c ガイドポスト 66 半田パターン 67 Siサブキャリア 67a 表面導電層 67b 半田パターン 68 光素子搭載部 68a,68b 凸部(Siテラス) 69 導電性接着剤 70 パッケージ 71 LD(半導体レーザー) 72 LDドライバ 73 高周波用チップ抵抗 74 Si凸部 75 コプレーナ線路入力端 76 光ファイバ 77 ガイド溝 78 リッジ型光導波路 78a クラッド 78b コア W,w 幅 S,s ギャップ間隔 H,h 厚さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平6−148222 (32)優先日 平成6年6月29日(1994.6.29) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 照井 博 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 吉野 薫 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 加藤 邦治 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 森脇 和幸 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 杉田 彰夫 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 小川 育生 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 柳澤 雅弘 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 橋本 俊和 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2H047 KA04 KB09 MA07 PA05 QA02 RA08 TA11 5E338 AA18 AA20 BB63 BB75 CC02 CC06 CC10 CD13 EE02 EE11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Si基板に形成されたアンダークラッ
    ド,コアおよびオーバークラッドからなる石英系光導波
    路と、この石英系光導波路の前記アンダークラッドまた
    は前記オーバークラッドに被着されて中心導体と接地導
    体とからなるコプレーナ配線を有する電気配線層とを含
    むハイブリッド光集積用実装基板において、 前記電気配線層と前記Si基板との間を50μm以上の厚
    さの石英系光導波路としたことを特徴とするハイブリッ
    ド光集積用実装基板。
  2. 【請求項2】 Si基板に形成されたアンダークラッ
    ド,コアおよびオーバークラッドからなる石英系光導波
    路と、この石英系光導波路の前記アンダークラッドまた
    は前記オーバークラッドに被着されて中心導体と接地導
    体とからなるコプレーナ配線を有する電気配線層とを含
    むハイブリッド光集積用実装基板において、 前記Si基板の比抵抗が平均値で50Ω・cm以上あり、
    前記電気配線層と前記Si基板との間を20μm以上の厚
    さの石英系光導波路としたことを特徴とするハイブリッ
    ド光集積用実装基板。
  3. 【請求項3】 前記石英系光導波路全体の厚さが120
    μm以下であることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載の光/電子ハイブリッド実装基板。
  4. 【請求項4】 前記基板は、表面に凹部および凸部を形
    成したSi基板であり、このSi基板の前記凸部がSiテ
    ラスで構成された光素子搭載部として機能し、前記石英
    系光導波路は前記Si基板の前記凹部に形成したアンダ
    ークラッド,コアおよびオーバークラッドからなる光導
    波路であり、前記電気配線部は前記Si基板の前記凹部
    に形成した誘電体層およびその表面または内部に設けた
    導体パターンで構成したことを特徴とする請求項1から
    請求項3の何れかに記載のハイブリッド光集積用実装基
    板。
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JP6-106492 1994-05-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014191250A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 光制御素子

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