JP2000077778A - 光半導体装置 - Google Patents
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- H01S5/062—Arrangements for controlling the laser output parameters, e.g. by operating on the active medium by varying the potential of the electrodes
- H01S5/06226—Modulation at ultra-high frequencies
Abstract
体3と、基板1上の光導波体3の光入射側に形成された
接地電極層42と接地電極層42上に活性層2aを下側
にして配設された光半導体素子2と、基板1上に配設さ
れ、上面にマイクロ波信号入力用の線状導電層41を形
成した誘電体層5とから成り、線状導電層41が活性層
2aの背面側電極2bに接続されていることを特徴とす
る光半導体装置M1とする。
Description
z以上の広帯域の光ファイバー通信システムに使用され
る光半導体装置に関する。
て、光ファイバー通信の実用化が始まっている。従来よ
り、高速,高信頼性の光半導体モジュールが同軸型ある
いはDual-inline 型と呼ばれるモジュール構造で実現さ
れており、これらは主に幹線系と呼ばれる領域ですでに
実用化されている。
ベース基板(パッケージ内に載置されるサブマウント、
Siプラットホームともいう)上で、光半導体素子と光
ファイバを機械的精度のみで高精度に位置決め実装する
技術を用いた光モジュールが盛んに開発されている。こ
れらは主に加入者系と呼ばれる領域での実用化が目標と
されており、小型化,低背化,低コスト化等が要求され
ている。またその一方で、広帯域化が重要な課題となっ
ている。
導体レーザが配設されたSiベース基板上への実装構造
は、図3に示すように、半導体レーザ素子2の活性層が
Siベース基板1側に位置し、半導体レーザ素子2はそ
の活性層側の電極層44における所定位置にアライメン
トされ、例えばAuSn等の半田で接合されている。ま
た、半導体レーザ素子2の活性層に対して反対側に位置
する面の電極と電極層43とはワイヤ6で電気的に接続
される。また、光ファイバ3はV溝10上に実装される
ことにより、先に実装された半導体レーザ素子2との間
で機械的に光学的なアライメントが行われる。
にグラウンド電極、上面にストリップ線路が形成されて
いわゆるマイクロストリップラインを構成し、このスト
リップ線路の一部に薄膜抵抗が用いられることにより、
負荷とのインピーダンス整合が行われる方法が提案され
ている(例えば、米国特許番号4,937,660 号を参照)。
この方法によれば、インピーダンス整合が負荷の直近の
シリコンベース基板上でなされており、従来例1に比べ
て高周波での損失が小さく、装置が小型化できるという
利点を有する。
体素子のインピーダンスは典型的には5オーム前後と、
信号源および負荷までの伝送線で用いられる50オーム
あるいは25オームに比べて低い。そのため、信号源と
負荷とのあいだで、マイクロストリップライン,リアク
タンス素子等の回路部品の適当な組み合わせにより、イ
ンピーダンス整合が行われるのは一般的な技術としてあ
り、本従来例の他にも例えば特開平10-75003号公報にも
記載がある。
来例1では、Siベース基板上の配線が信号源側のイン
ピーダンスに整合していないため、高周波での反射波に
よる信号波形の劣化が増大するという問題や、Siの有
する大きな誘電正接のため、高周波で誘電体損失が増大
するという問題がある。また、ワイヤリングの寄生イン
ダクタンスと配線の寄生容量により、帯域内に共振によ
る不要なディップが発生するといった問題もあり、帯域
が大幅に制限される。
に、Siの大きな誘電正接のため、高周波で誘電体損失
が増大するという問題と、ワイヤリングの寄生インダク
タンスと配線の寄生容量により、帯域内に共振による不
要なディップが発生するという問題がある。
案されたものであり、2.5GHz以上の広帯域でも特
性の良好な光半導体装置を提供することを目的とする。
に、本発明の光半導体装置は、基板と、該基板上に載置
された光導波体と、基板上の前記光導波体の光入射側に
形成された接地電極層と該接地電極層上に活性層を下側
にして配設された光半導体素子と、基板上に配設され、
上面にマイクロ波信号入力用の線状導電層を形成した誘
電体層とから成り、線状導電層が活性層の背面側電極に
接続されていることを特徴とする。
5以下の材質で形成されていることを特徴とする。
法としては、例えば耐エッチング膜をマスクに異方性エ
ッチングにより第1の溝および第2の溝を所望の形状に
パターン形成する工程と、第1の溝を含む領域に下部電
極をパターン形成する工程と、耐エッチング膜および下
部電極をマスクに第1の溝をさらに深く異方性エッチン
グする工程と、誘電体層をパターン形成する工程と、上
部電極をパターン形成する工程とを含むものとする。
の実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
に収容されるSiベース基板、2は光半導体素子である
半導体レーザ、3は光導波体である光ファイバ、41は
マイクロ波信号入力用の線状導電層である上部電極層、
42は高周波をシールドする接地電極層である下部電極
層、5は誘電体層、6はワイヤ(リード線)、10はV
溝、12はU溝を示す。また、図中2aは半導体レーザ
2の活性層であり、光ファイバ3のコア部3aと略同一
高さに位置して位置決めされている。また、2bは半導
体レーザ2の背面側電極、2cは活性層電極である。
ース基板1側に配置し、下部電極層42上の所定の位置
にアライメントされ、AuSn等の半田で接合される。
また、背面側電極2bと上部電極層41とはワイヤ6で
電気的に接続される。また、光ファイバ3はV溝10上
に実装されることにより、先に実装された半導体レーザ
2との間で機械的に光学的なアライメントが高精度に行
われる。
層5はマイクロストリップライン4を構成する。マイク
ロストリップライン4は外部電気系インピーダンスの5
0オームに整合するように上部電極層41の幅および誘
電体層5の厚みが制御される。また、マイクロストリッ
プライン4の一部には負荷とのインピーダンス整合を行
うために、小型のチップ抵抗等の回路部品が用いられ
る。この回路部品の配置等は図から省略した。
イン4を構成することにより、Siベース基板1上でマ
イクロ波信号は下部電極層42でシールドされ、Siの
高い誘電正接の影響を受けなくなり、従来構成よりも大
幅に誘電損失を減らす効果がある。また、半導体レーザ
2は基板垂直方向に上下2面に電気接続点を有する構造
であるため、マイクロストリップライン4との接続の整
合性が良好であるという効果もある。
詳細について述べる。上部電極層41の幅(光ファイバ
3の光軸方向)は100〜400ミクロン前後が好適で
ある。これは、ワイヤボンドに最低必要な電極面積と形
成可能な誘電体層5の厚さ限界から決まる。誘電体層5
には例えばシリカやポリイミド樹脂等を用いることがで
きる。これらの材質が選択される理由としては、誘電正
接が小さく、マイクロ波の誘電体損失を抑制できること
による。マイクロ波の伝送損失を1dB/cm以下とするには
誘電正接は0.015 以下とする必要があり、0.001 以下で
はマイクロ波の伝送損失0.2dB/cm以下が得られ一層好適
である。誘電体層5の厚みは上部電極層41の幅と誘電
体層5の誘電率に従い、マイクロストリップライン4の
インピーダンスが50オームに整合するように20〜1
00ミクロンの幅で調整できる。このとき、誘電体層5
の厚みと半導体レーザ2の厚みとの差がワイヤ6のボン
ディング部に段差を生じさせ、ワイヤ6が過剰に長くな
ってしまう原因を発生させる。これはワイヤ6のボンデ
ィング部の段差をなくすことにより、解消することがで
きる。すなわち、マイクロストリップライン4の厚みを
半導体レーザ2の厚みに整合させるか、Siベース基板
1に半導体レーザ2の実装領域とその他領域に段差を形
成してワイヤ6両端の接合面を整合させることにより実
現できる。好ましくは、ワイヤ6両端の接合面の段差が
完全に0であることが最っとも望ましいが、少なくとも
半導体レーザ2の厚みよりも小さければ、従来に比し、
十分な効果が得られ、許容される。これにより、ワイヤ
6に起因するインダクタンスを小さくすることができ、
共振によって発生する帯域内の局所的に伝送損失の大き
な部分(ディップ)を高周波側にシフトさせることがで
き、広帯域を確保できる。
て述べる。
状に耐エッチング膜である窒化シリコン膜をパターン形
成し、そのパターンをマスクにしてU溝12を所望の深
さまで水酸化カリウム液を用い、異方性エッチングす
る。
る。これには例えばメタルマスクと真空蒸着を用いて行
うことができる。下部電極層42の材質は次に行うエッ
チングへの耐性と導電性の点からAuが望ましい。ま
た、シリコンとの密着性からCrまたはTi等を下地層
として形成する必要がある。また、半導体レーザ2を接
合するために、厚さ2〜3μm程度のAuSn半田層が
U溝12内の一領域に形成される。次に、先に形成した
窒化シリコン膜および下部電極層42をマスクにして水
酸化カリウム液を用い、異方性エッチングを行い、V溝
10を形成する。最後に誘電体層5および上部電極層4
1をパターン形成し、V溝10とU溝12の交叉部にダ
イシングで溝を形成し、光ファイバ3の突き当て部を形
成して完成する。
装置M2のように、下部電極層42を平坦な基板1上に
形成し、その上に半導体レーザ2及び誘電体層5,上部
電極層41から成るマイクロストリップライン4を形成
してもよく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更
し実施が可能である。
る。
m、抵抗率10Ω・cmの基板を用いた。Siベース基板
1の外形は1.6 ×4.0mm にし、光ファイバ3が実装され
るV溝10の長さは3mm にした。マイクロストリップラ
イン4はSiベース基板1上で半導体レーザ2の実装部
から基板の外周に向かって0.65mm配線した。これはSi
ベース基板1の外形に依存しており、Siベース基板1
のパッケージへの実装上、最低必要な長さである。マイ
クロストリップライン4はSiベース基板1上の厚さ
0.5ミクロンのCr/Au下部電極層42と、その上
に厚さ30ミクロンのシリカ誘電体層5と、さらにその
上に厚さ4ミクロン、幅100ミクロンのCr/Au上
部電極層とで構成した。
を伝搬するマイクロ波信号は下部電極層42よりも上に
電磁界が閉じこめられることから、Siの高い誘電正接
の影響を全く受けない効果があり、マイクロストリップ
ライン4の伝搬損失を例えば10GHzで0.1dB 未満に
抑制できた。従来の電極構成ではSi基板への電磁界の
しみだしがあるため、Siによる大きな誘電体損失を受
けることになる。Siの誘電正接はその抵抗率によって
異なり、例えば本実施例で用いた10Ω・cmでは誘電正
接は約3.3 であり、10GHzのマイクロ波信号では単
位長あたりの損失は1 0dB/cm以上となり、配線長0.65mm
の損失は6.5dB 以上となる。これは抵抗率の高いSiを
用いることで改善することができるが、誘電正接0.01程
度が限界であり、シリカと比較して二桁以上大きい。
溝10の深さは177.6 ミクロンにし、厚さ100ミクロ
ンの半導体レーザ2をU溝12内に実装した。半導体レ
ーザ2の活性層形成面の電極はU溝12内に引きまわさ
れた下部電極層42上に形成された厚さ2ミクロンのA
uSn半田を介して下部電極層42と接続した。ワイヤ
6には金リボンを用い、半導体レーザ2の活性層反対面
の電極と上部電極層41とを配線長50ミクロンで接続
した。光ファイバ3はV溝10内に実装することによ
り、機械的な精度のみで半導体レーザ2との光接続を行
った。
スは0.1nH以下に抑えることができ、半導体レーザ
2の帯域幅15GHz以内では共振によるディップが発
生しなかった。従来ワイヤ6は接続点に段差があるた
め、ワイヤボンドで約400ミクロンの配線を行ってい
た。そのため約7GHzにディップが発生していたが、
本発明により一層改善できた。
示す顕著で優れた効果を奏することができる。
による誘電体損失をなくすことができ、高周波での伝送
損失を飛躍的に抑制できる上、基板上の配線長を長くと
ることが可能である。
ことから、汎用性のあるモジュール設計とすることが可
能である。
合、配線間の容量を小さくできる上に、グランド電極の
共通化が容易となる。
イクロ波給電用リード線の長さを極力短くできることに
より、リード線のインダクタンスによる共振をより高周
波側へ退避させることができ、光半導体装置の広帯域化
を図れる。
界フィールドの整合性をきわめて良好とすることができ
る。
V溝もしくはU溝を形成することができ、マイクロ波の
接続部と光波の接続部の整合性を各々独立に好適に制御
することが可能である。
見いだすことができる以上の効果により、本発明を採用
すれば広帯域で優れた光半導体装置を提供することが可
能になる。
り、(a)は光半導体装置の平面図、(b)は側面図、
(c)はV溝の領域を示す(a)におけるA−A線断面
図、(d)は光半導体素子の活性層の近傍を示す(a)
におけるB−B線断面図である。
あり、(a)は光半導体装置の平面図、(b)は側面
図、(c)はV溝の領域を示す(a)におけるA−A線
断面図、(d)は光半導体素子の活性層の近傍を示す
(a)におけるB−B線断面図である。
(a)は平面図、(b)は側面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 基板と、該基板上に載置された光導波体
と、前記基板上の前記光導波体の光入射側に形成された
接地電極層と該接地電極層上に活性層を下側にして配設
された光半導体素子と、前記基板上に配設され、上面に
マイクロ波信号入力用の線状導電層を形成した誘電体層
とから成り、前記線状導電層が前記活性層の背面側電極
に接続されていることを特徴とする光半導体装置。 - 【請求項2】 前記誘電体層は誘電正接が0.015以
下の材質で形成されていることを特徴とする請求項1に
記載の光半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24579698A JP3769388B2 (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 光半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP24579698A JP3769388B2 (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 光半導体装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000077778A true JP2000077778A (ja) | 2000-03-14 |
JP3769388B2 JP3769388B2 (ja) | 2006-04-26 |
Family
ID=17138970
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP24579698A Expired - Fee Related JP3769388B2 (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 光半導体装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001284696A (ja) * | 2000-03-30 | 2001-10-12 | Kyocera Corp | 光実装基板および光モジュール |
FR2816768A1 (fr) * | 2000-11-10 | 2002-05-17 | Mitsubishi Electric Corp | Module d'element optique |
-
1998
- 1998-08-31 JP JP24579698A patent/JP3769388B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001284696A (ja) * | 2000-03-30 | 2001-10-12 | Kyocera Corp | 光実装基板および光モジュール |
JP4605850B2 (ja) * | 2000-03-30 | 2011-01-05 | 京セラ株式会社 | 光実装基板の製造方法 |
FR2816768A1 (fr) * | 2000-11-10 | 2002-05-17 | Mitsubishi Electric Corp | Module d'element optique |
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