JP2001356085A - 炭素含有耐火物の耐食性、耐摩耗性及び耐酸化性の評価方法 - Google Patents

炭素含有耐火物の耐食性、耐摩耗性及び耐酸化性の評価方法

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JP2001356085A JP2000183600A JP2000183600A JP2001356085A JP 2001356085 A JP2001356085 A JP 2001356085A JP 2000183600 A JP2000183600 A JP 2000183600A JP 2000183600 A JP2000183600 A JP 2000183600A JP 2001356085 A JP2001356085 A JP 2001356085A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】炭素含有耐火物の加熱、昇温時の炭素の酸化を
防止した耐食性の評価方法を提供する。 【解決手段】加熱源と炭素含有耐火物1の間に保護板2
を介して間接的に耐火物を酸素含有ガスで加熱した後、
スラグ及び/又は溶鉄を耐火物容器内に挿入し、所定時
間経過後の損耗状態から耐食性を評価することを特徴と
する炭素含有耐火物の耐食性の評価方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭素含有耐火物の
耐食性、耐摩耗性又は耐酸化性の評価方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】炭素含有耐火物は,転炉や混銑車の内張
り、溶鋼鍋及び溶銑鍋のスラグライン等に広く使用さ
れ、窯炉の長寿命化に貢献している。この材質は炭素に
よる耐スラグ浸潤性と耐スポーリング性等の効果をあわ
せて、優れた耐用性を発揮しており、コスト削減を目的
として、さらに高耐用化が望まれている。これまで、実
験室における代表的な耐用性の評価方法としては、高周
波誘導炉内張り法や回転侵食法がある。いずれも、高温
下でスラグ及び鋼を溶融させ、耐火物に当該溶融物をあ
る一定時間接触させて、耐火物の損耗量を比較して耐用
性を評価する方法である。例えば、特開平06−185
20号公報では、高周波誘導炉に耐火物を内張りし、鋼
及びスラグを加えて、耐用性の評価を行っている。ま
た、特開平03−291550号公報では、鋼を封入し
たままで、炉を振動させ評価耐火物に摩耗損傷を生じさ
せたのちに、その損耗量で耐火物の耐用性を評価する方
法が開示されている。高周波誘導炉内張り法は、多くの
試料を一度に比較試験でき、かつ、雰囲気制御も可能で
実炉に近い溶損が再現できる場合が多い反面、設備が高
価で準備にも手間がかかり、実験操作も簡単でないた
め、普及度では回転侵食法に劣る。
【0003】回転侵食法は、鉄製のドラム内部に耐火物
を内張りし、その内部でスラグや鉄を溶解させて耐火物
と反応させる試験であり、適量の酸素及びプロパンの混
合ガスを供給しながら、その熱で耐火物表面の温度を所
定の試験温度とする。試料形状が比較的小さく、築炉と
解体も容易で設備も簡単なことから広く行われている試
験であるが、雰囲気制御が困難で、火炎と共に大気を巻
き込むことから、実炉の場合よりも酸化による損傷が大
きくなる傾向がある。特に、炭素含有耐火物では、それ
らが試料間の耐食性、耐摩耗性の相対的評価に及ぼす影
響が極めて大きい。酸素/プロパン比の変更で、ある程
度燃焼ガス組成は制御できるものの、火炎と共に大気を
巻き込むことが避けられない。
【0004】また、MgO−Cれんがの鱗状黒鉛の配向
性は、れんがの特性に大きな影響を与えることは良く知
られている(岩佐宇一、国米博之、沖川伸司:耐火物、
33(1981),p.521)。大型高周波誘導炉を
用いて、各種MgO−Cれんが試料を内張りし、それと
同一の試料を回転可能なホルダーに取り付けスラグ/溶
湯に装入し、試料を回転させて動的な浸食試験を行った
例もある(池末明生、鹿野弘:耐火物、42(199
0)、p.316)。この報告では、物理的な損傷要因
が強くなるほど鱗状黒鉛の配向性の影響が強まると報告
されているが、この方法では、耐火物内部に実炉に合っ
た温度勾配が得られず、十分に実機使用条件を反映させ
ることができない。
【0005】炭素含有耐火物の耐酸化性の評価方法とし
ては、酸化性雰囲気中で一定時間熱処理し、冷却後の試
料の酸化脱炭層の厚さを測定する方法が一般的である。
具体的には、耐火物技術協会編,耐火物手帳‘99,
p.68に記載されているように、一片50mm程度以
下の立方体、直方体あるいは円柱状の試料を酸化性雰囲
気中で一定時間熱処理し、冷却後に試料を切断し、表面
に生じた酸化脱炭層の厚さを計測し、その厚さの大小で
耐酸化性の評価を実施する。また、酸化脱炭に伴う試料
の重量減少により評価する方法もある。試料間では酸素
濃度が低下し、試料間隔が狭いと酸化の程度に大きなバ
ラツキを生じるので、大気を供給しながら炉床を回転さ
せる方法も提案されている。これらの方法では、熱処理
炉内での試料の配置とガスの流れが、耐酸化性の評価の
精度に対して大きな影響を与える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法で、特に、
所定の試験温度までに昇温する過程で、炭素の酸化によ
る脱炭層が形成され、初期のスラグで脱炭層の部分が失
われることが明らかになった。さらに、この昇温中に形
成される脱炭層が最終的な損耗量に対する割合が大き
く、炭素含有耐火物の相対的な評価を行うのは極めて困
難であることがわかった。また、高周波誘導炉中で、試
料をホルダーに取り付けて回転させる方法では、試料内
部に実炉を反映した温度勾配を形成させることができ
ず、高精度な評価を行うことは困難であることが明らか
になった。また、耐酸化性の評価を行う各種の酸化試験
においても、試料内部に実炉を反映した温度勾配を形成
させることができず、高精度な評価を行うことは困難で
あることが明らかになった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、炭素含
有耐火物の加熱昇温時の炭素の酸化を防止した高精度な
耐食性、耐摩耗性又は耐酸化性の評価方法を提供するこ
とにある。本発明は、上記のような点を鑑みて、昇温中
の炭素の酸化が耐火物の相対評価に及ぼす悪影響の問題
を解決するために、加熱源と耐火物との間に保護板を導
入することで空気と遮断し、昇温中に火炎や空気による
炭素の酸化損耗を抑制する、炭素含有耐火物の耐食性、
耐摩耗性又は耐酸化性の評価方法を提供するものであ
る。
【0008】本発明の特徴とするところは、 (1)加熱源と炭素含有耐火物の間に保護板を介して間
接的に耐火物を加熱した後、スラグ及び/又は溶鉄を耐
火物容器内に挿入し、所定時間経過後の耐火物の残厚及
び/又は損耗面積を測定することを特徴とする炭素含有
耐火物の耐食性の評価方法。 (2)加熱源と炭素含有耐火物の間に保護板を介して間
接的に耐火物を加熱した後、摩耗媒体を耐火物容器内に
装入したのちに、容器を回転させ、所定時間経過後の耐
火物の残厚及び/又は損耗面積を測定することを特徴と
する炭素含有耐火物の耐摩耗性の評価方法。 (3)前記耐火物容器内に、摩耗媒体に加えてスラグ及
び/又は溶鉄を装入することを特徴とする前記(2)記
載の炭素含有耐火物の耐摩耗性の評価方法。 (4)横型ドラム内側に炭素含有耐火物を内張りし耐火
物容器を形成し、加熱源と炭素含有耐火物の間に保護板
を介して間接的に耐火物を加熱して所定温度まで昇温さ
せ、前記保護板を除去又は焼却した後、下記の工程を少
なくとも1回以上繰り返した後に、耐火物の残厚及び/
又は損耗面積を測定することを特徴とする炭素含有耐火
物の耐食性又は耐摩耗性の評価方法。スラグ、溶鉄及び
摩耗媒体の1種又は2種以上を耐火物容器内に装入し、
加熱しながら前記ドラムを回転させ、所定時間経過後に
横型ドラムを傾転させ容器内の残留物を排出する工程。 (5)前記摩耗媒体の粒径を10〜100mmとするこ
とを特徴とする(2)〜(4)のいずれか1項に記載の
炭素含有耐火物の耐食性又は耐摩耗性の評価方法。 (6)加熱源と炭素含有耐火物の間に保護板を介して間
接的に耐火物を加熱した後、所定時間加熱後に生成した
耐火物の脱炭層厚み及び/又は脱炭部分の面積を測定す
る炭素含有耐火物の耐酸化性の評価方法。 (7)前記保護板が円筒状であり、前記円筒状保護板の
内部から加熱することを特徴とする(1)〜(6)のい
ずれか1項に記載の耐火物の耐食性、耐摩耗性又は耐酸
化性の評価方法。 (8)前記炭素含有耐火物が、物理的及び/又は化学的
性質に異方性を有し、異方性の異なる複数の方向に切り
出した炭素含有耐火物試料で耐火物容器を形成させる
(1)〜(7)のいずれか1項に記載の炭素含有耐火物
の耐食性、耐摩耗性又は耐酸化性の評価方法。 (9)耐火物及び/又は保護板の表面温度を連続的に測
定することを特徴とする(1)〜(8)のいずれか1項
に記載の炭素含有耐火物の耐食性、耐摩耗性又は耐酸化
性の評価方法。ここで、保護板とは火炎などの熱源と耐
火物の間に存在して、火炎の直接的な耐火物表面への作
用や火炎と共に巻き込まれる大気による作用を遮断する
役割を果たす板と定義する。摩耗媒体とは評価対象とす
る耐火物と接触させて耐火物を摩耗させる役割を果たす
媒体と定義する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で使用する酸化防止用保護
板の材質は、鉄、アルミ、銅などから選ばれる一種ある
いは併用でもよい。鉄、アルミ、銅の化学成分は特に限
定するものではなく、合金系でも構わない。保護板に熱
伝導率の高い材料を用いれば、れんが表面もほぼ所定の
温度に達していると考えられる。本発明の効果を十分に
発揮するには、耐熱性を考慮すると、融点が試験温度に
近く、融点が試験温度±200℃以下が好ましい。融点
が試験温度−200℃未満の場合、れんがの表面が火炎
や空気と接触する時間が長くなり、表面に脱炭層が形成
されることになる。融点が試験温度+200℃の場合、
保護板を取り除くのに時間がかかるか、一度、保護板を
溶融するまで加熱したのちに、温度を降下させて所定の
試験温度にするまでの時間が長くなり、れんがの表面が
火炎や空気と接触する時間が長くなり、表面に脱炭層が
形成されることになる。
【0010】本発明の対象とする耐火物は、C,Al
−C,Al−SiC−C,MgO−C,Al
−MgO−C,MgO−SiC−C,MgO−C
aO−C等、炭素を含有する耐火物であれば、特に限定
するものではない。本発明は、酸化性雰囲気、Ar、N
、He、H、真空下などの非酸化性雰囲気での加熱
に限定することなく、空気、酸素の巻き込みも含めて耐
火物が酸素と接触する可能性のある全ての加熱条件下で
適用可能である。
【0011】加熱手段は、バーナー加熱、誘導加熱、電
気抵抗加熱、アーク加熱等いずれを用いても良い。ま
た、バーナー加熱に際し使用するガスは、プロパン−酸
素、メタン−酸素、コークス炉ガス等、いずれを用いて
も良い。前記(1)の発明においては、試験条件に応
じ、1300〜1700℃に加熱したのち、従来法によ
りスラグ及び/又は銑鉄,鋼片を挿入し、所定時間経過
後の損耗状態を測定することにより、耐火物の正確な耐
食性の評価ができる。耐火物容器は縦型でも横型でも耐
火物を間接的に加熱するのであれば、加熱中の耐火物の
酸化が防止できるので、耐火物の正確な耐食性の評価が
できる。スラグ及び/又は溶鉄(銑鉄、鋼片等)の装入
後は、高周波誘導加熱など、公知の加熱手段により加熱
しても良い。前記(2)の発明においては、摩耗媒体と
しては、その成分は、特に限定するものではないが、評
価対象とする耐火物を構成する主要な原材料よりも硬度
が高い材料を使用することが好ましい。また、試験温度
よりも、融点が400℃以上高く、試験温度付近で安定
な材料を用いることが好ましい。例えば、ジルコニアブ
ロックやマグネシアの粗粒子などを使用すればよい。
【0012】摩耗媒体の粒径は、特に限定するものでは
ないが、粒径が10mm未満では、耐火物に十分な力を
加えることができず、試験時間を長くすることが必要と
なり、100mmを超えると、評価対象の耐火物の種類
に関わらず、摩耗量が大きくなるために、評価対象の試
料間の相対的な比較が困難になるので、前記(5)の発
明においては粒径10〜100mmであることが好まし
い。試験条件に応じ、1300〜1700℃に加熱した
後に、前記(3)の発明においては、前記の摩耗媒体と
スラグ及び/又は溶鉄を装入し、所定時間経過後の耐火
物厚み又は損耗面積を測定することにより、耐火物の正
確な耐摩耗性の評価ができる。
【0013】炉の回転速度は、特に限定するものではな
いが、通常0.5〜3rpm程度で行えばよい。0.5
rpmより遅い場合、耐火物の摩耗量が小さく試験時間
を長くすることが必要となり、3rpmより速いと、評
価対象の耐火物の種類に関わらず、摩耗量が大きくなる
ために、評価対象の試料間の相対的な比較が困難になる
場合があるので、前記の範囲とすることが好ましい。
【0014】前記(4)の発明においては、横型ドラム
内側に炭素含有耐火物を内張りし、加熱源と炭素含有耐
火物の間に保護板を介して間接的に耐火物を加熱、昇温
させ、保護板を除去又は焼却した後、スラグ、溶鉄及び
摩耗媒体の1種又は2種以上を耐火物容器内に装入し、
加熱しながら前記ドラムを回転させ、所定時間経過後に
横型ドラムを傾転させ、容器内の残留物を排出する工程
を少なくとも1回以上繰り返した後に耐火物の残厚及び
/又は損耗面積を測定するものであり、耐火物の耐食性
の評価を行うことができる。
【0015】また、前記(6)の発明においては、加熱
源と炭素含有耐火物の間に保護板を介して間接的に耐火
物を加熱することにより、所定時間加熱後に生成した耐
火物の脱炭層厚み及び/又は脱炭部分の面積を測定する
方法なので、耐火物の耐酸化性を高精度で評価できる。
耐火物の脱炭層厚みとは、初期の厚みから試験後の非酸
化物層の厚みを差し引いたものであり、また、脱炭部分
の面積とは、画像解析により、脱炭層の部分の面積を近
似的に求めたものと定義する。
【0016】耐食性、耐摩耗性及び耐酸化性の評価につ
いては、試験後に炉を解体し取り出した耐火物試料の残
寸(耐酸化性の場合は非酸化層厚み)を元寸から差し引
いて損耗量を求めることで、評価する。耐摩耗性につい
ては、損耗量が大きく、試験後の形状が直線状であると
は限らないので、試験後の試料を2次元の画像として取
り込み、損耗した部分の面積を求めることで評価しても
良い。耐食性及び耐酸化性についても、損耗量が大きい
場合は、損耗した部分の面積を求めることで評価しても
良い。もちろん、損耗部分の体積を求めて比較、評価す
ることも本発明の範囲に属する。
【0017】保護板の形状については、特に規定しない
が、前記(7)の発明においては、組み込むれんがの枚
数に相当する多角形の筒や円筒で、れんがとの隙間がで
きるだけ小さいことが好ましい。また、前記(8)の発
明においては、異方性の影響の評価のために、物理的及
び/又は化学的性質に異方性を有する炭素含有耐火物を
異方性の異なる複数の方向に切り出した耐火物で耐火物
容器を形成させることとする。物理的異方性とは、強度
や弾性率に関するもので、化学的異方性とはスラグや溶
鉄に対する耐食性、耐摩耗性又は耐酸化性に関する異方
性を表すことと定義する。評価条件の定量化を図るため
に、前記(9)の発明においては、放射温度計で保護板
及び/又は耐火物の表面温度を測定することによって、
安定した評価を行うことができる。
【0018】
【実施例】以下に本発明を実施例によって説明する。た
だし、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。本発明を、MgO−Cれんがを対象として、回転侵
食法による評価を行った実施例である。本試験に用いた
試料は純度98%の電融マグネシアクリンカーを77
%,純度98%の鱗状黒鉛を20%含有し,フェノール
樹脂をバインダーとして用い、金属Alを3%添加した
MgO−Cれんがであり、転炉の内張り耐火物として広
く用いられているものである。
【0019】回転炉には、このMgO−Cれんがを図1
の形状に切り出して試験片を作製し、図2のように試験
片を8枚内張りして組み込んだ。a=67mm,b=4
1mm,c=48mm,d=114mmとした。内部に
は図2、図3のように直径150mm、厚さ2mmの中
空の一般ガス配管用炭素鋼鋼管2を組み込み、その内部
からバーナー3の燃焼により昇温させた。図中4はスラ
グ、5は充填材である。燃焼ガスとして体積比でプロパ
ン1:酸素5のものを用いた。炉体の回転数は2rpm
で行った。1675℃に達したのちに、5分間温度が安
定したところで、バーナー3を止め、炉を解体して試験
片の残寸の測定を行った。保護板2となる鋼管又は後述
する円管は、1675℃に達した時点では全て溶け落ち
るため、評価に関しては全く問題はない。損耗寸法は、
20mmおきに5点の残寸(脱炭層厚みの場合は非酸化
層厚み)を測定し初期厚み(48mm)との差を算出し
て、その平均を求め、さらに、8枚の平均値と定義し
た。数値が小さいほど、酸化による脱炭脆弱層が少な
い。
【0020】図4は1675℃で安定したところで解体
したときの、MgO−Cれんがの脱炭層の厚みの比較を
示すグラフに関するものである。耐火物の温度は、放射
温度計で測定した。実施例1、2では、保護板の利用及
び保護板の材質に関する検討を行った。実施例1では直
径150mm,厚さ2mmの中空の鋼管を組み込んだも
のである。実施例2では、直径150mm,厚さ2mm
のアルミニウム製の円管を組み込んだものである。比較
例1は保護板を使用しない従来までの方法である。その
結果、保護板の融点と試験温度の差が120℃の実施例
1では、昇温中の炭素含有耐火物表面の酸化による脱炭
層の厚みを1mm以下に抑制し、比較例1と比べて大幅
に酸化損耗を低減できたことがわかる。保護板の融点と
試験温度の差が900℃を超える実施例2では、脱炭層
厚みは抑制できたものの、実施例1に比べると、その抑
制効果は低いレベルであることがわかる。これらの試験
結果が示すように、本発明例による試験方法では、大幅
に初期の酸化損耗量を抑制し、全体に占める損耗量に対
する初期損耗の影響を最小限にとどめることができた。
【0021】図5は、耐火物の温度が1675℃で安定
したのちに、スラグによる侵食試験を実施し、侵食試験
終了後のMgO−Cれんがの溶損量の比較を示すグラフ
に関するものである。実施例3では、実施例1の方法に
より、耐火物を加熱後、実際にスラグを導入して耐食性
の評価試験を行った場合である。スラグの組成は、Ca
O=50.45,SiO=16.85,MgO=7,
Al=2,MnO=3.5,FeO=20.2と
して、試験温度は1675℃、25分を1チャージとし
てスラグ500gを入れ替え、合計20チャージ、8時
間20分の試験を実施した。スラグの入れ替えは、横型
ドラムを傾転させ排出する方法で行った。溶損量は、耐
火物試料の残寸を元寸から差し引いて溶損量を求めた。
スラグの加熱は、酸素/プロパンガスを用いたバーナー
により行った。7mm程度と、昇温中の脱炭層の厚みと
比べても十分な損耗量があり、炭素含有耐火物の耐食性
を高精度に評価することができた。比較例2は、比較例
1の加熱に引き続き実施例3と同じ条件でスラグを導入
した際の評価結果であり、実施例3と比較し、大きく外
れた溶損量を示し、高精度の評価ができなかった。
【0022】図6は、耐火物の温度が1675℃で安定
したのちに、炉内に粒径30〜70mmに整粒化したジ
ルコニアブロックを投入し、摩耗試験を行い、試験終了
後のMgO−Cれんがの摩耗量の比較を示すグラフに関
するものである。実施例4では、実施例1の方法により
耐火物を加熱後、30〜70mmに整粒化されたジルコ
ニアブロック100gを投入し、25分を1チャージと
して入れ替え、試験温度は1675℃、合計6チャー
ジ、150分の耐摩耗性の試験を行った場合である。耐
摩耗性試験中の耐火物の加熱は、酸素/プロパンガスを
用いたバーナーにより行った。摩耗量は4.5mm程度
と、昇温中の脱炭層厚みと比べても十分な損耗量があ
り、炭素含有耐火物の耐摩耗性を高精度に評価すること
ができた。比較例3は比較例1の加熱に引き続き実施例
4と同じ条件でジルコニアブロックを導入した際の評価
結果であり、実施例4と比較し、大きく外れた損耗量を
示し、高精度の評価ができなかった。
【0023】図7は、耐火物の温度が1675℃で安定
したのちに、3時間バーナーにより燃焼ガスを吹き込む
酸化試験を行い、試験終了後のMgO−Cれんがの脱炭
層厚みの比較を示すグラフに関するものである。実施例
5では、実施例1の方法により、試験温度が1675℃
に安定して達したのちに、3時間、バーナーで燃焼ガス
を吹き込み続ける耐酸化性の試験を行った場合である。
炉内に内張りしたいずれの試料も脱炭層厚みが3mm前
後で、バラツキの少ない高精度な耐酸化性の評価を行う
ことができた。比較例4は、直径50mm,厚さ20m
mのMgO−Cれんがの試験片を酸化性雰囲気の電気炉
中で1675℃、3h熱処理し、冷却後に試料を切断
し、表面に生じた酸化脱炭層の厚さを1試料につき8点
計測した結果である。熱処理炉内での試料配置等が影響
し、同一試料にも関わらず、バラツキが大きく、十分な
評価を行うことができなかった。
【0024】図8は、スラグや溶鉄等と接触する稼動面
に対して、図9に示すように鱗状黒鉛の配向面に垂直方
向の試料に加えて、鱗状黒鉛の配向面に平行な方向の試
料も併せて組み込み、耐火物の温度が1675℃で安定
したのちに、スラグによる侵食試験を実施し、侵食試験
終了後のMgO−Cれんがの溶損量の比較を示すグラフ
に関するものである。実施例6では、実施例3の方法に
より、鱗状黒鉛の配向面に垂直方向の試料に加えて、鱗
状黒鉛の配向面に平行な方向の試料も併せて組み込み、
耐火物の温度が1675℃で安定したのちに、スラグに
よる侵食試験を実施した場合である。バラツキは少な
く、鱗状黒鉛の配向性に垂直方向の試料の方が明らか
に、耐食性に優れることが示された。比較例5は、比較
例1の方法により実施例6と同じ条件で試験を行った場
合であるが、昇温中の酸化のためにバラツキが大きく、
高精度の評価が困難であった。
【0025】図10は、炉を傾転させてスラグを排滓し
た場合と鉄製の棒で炉内のスラグを掻き出した場合の、
Output MgO−Input MgO(%)を示
す。1チャージは25分で、その時点でスラグを入れ替
える。Output MgOは、スラグ入れ替え時にサ
ンプリングしたスラグ中のMgO濃度で、InputM
gOは投入するスラグ中のMgO濃度である。したがっ
て、OutputMgO−Input MgO(%)が
各チャージにおける、MgO−CれんがからのMgOの
溶出量に相当することになる。実施例7では、実施例3
の方法により行った場合で、スラグの投入・入れ替え時
に、炉を傾転させてスラグを排滓した場合と比較例6と
して鉄製の棒で炉内のスラグを掻き出した場合の比較を
行った。例として1〜4チャージ目の各チャージのOu
tput MgO−Input MgO(%)を示す。
炉を傾転させてスラグを排滓することにより、各チャー
ジ毎のMgO溶出量が正確に評価できる。
【0026】
【発明の効果】本発明では、保護板により、火炎や火炎
と共に巻き込まれる空気との接触を遮断することで、耐
火物表面の酸化を抑制しているので、本発明による保護
板を用いた試験方法では、所定の試験温度までの昇温中
の酸化による脱炭、表面の組織の脆弱化を抑制すること
で、炭素含有耐火物の耐食性、耐摩耗性及び耐酸化性を
高精度に評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転侵食法に用いた試料の形状を示す説明図。
【図2】回転侵食炉の概略を示す説明図。
【図3】回転侵食炉の概略を示す断面図。
【図4】1675℃で安定したところで解体したとき
の、MgO−Cれんがの脱炭層の厚みの比較を示す説明
図。
【図5】スラグによる侵食試験を実施したのちの、Mg
O−Cれんがの溶損量の比較を示す説明図。
【図6】ジルコニアブロックによる摩耗試験を実施した
のちの、MgO−Cれんがの摩耗量の比較を示す説明
図。
【図7】バーナーによるガス吹き込むによる酸化試験を
実施したのちの、MgO−Cれんがの脱炭層厚みの比較
を示す説明図。
【図8】鱗状黒鉛の配向性がMgO−Cれんがの耐食性
への影響を示す説明図。
【図9】鱗状黒鉛の配向性を示す説明図。
【図10】炉を傾転させてスラグを排滓させた場合と鉄
製の棒でスラグを掻き出した場合の、耐火物からのMg
O溶出量の推移の比較を示す説明図。
【符号の説明】
1 耐火物 2 保護板 3 バーナー 4 スラグ 5 充填材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠井 清人 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 Fターム(参考) 2G050 AA02 BA01 BA10 BA12 EA10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱源と炭素含有耐火物の間に保護板を介
    して間接的に耐火物を加熱した後、スラグ及び/又は溶
    鉄を耐火物容器内に挿入し、所定時間経過後の耐火物の
    残厚及び/又は損耗面積を測定することを特徴とする炭
    素含有耐火物の耐食性の評価方法。
  2. 【請求項2】加熱源と炭素含有耐火物の間に保護板を介
    して間接的に耐火物を加熱した後、摩耗媒体を耐火物容
    器内に装入したのちに、容器を回転させ、所定時間経過
    後の耐火物の残厚及び/又は損耗面積を測定することを
    特徴とする炭素含有耐火物の耐摩耗性の評価方法。
  3. 【請求項3】前記耐火物容器内に、摩耗媒体に加えてス
    ラグ及び/又は溶鉄を装入することを特徴とする請求項
    2記載の炭素含有耐火物の耐摩耗性の評価方法。
  4. 【請求項4】横型ドラム内側に炭素含有耐火物を内張り
    し耐火物容器を形成し、加熱源と炭素含有耐火物の間に
    保護板を介して間接的に耐火物を加熱して所定温度まで
    昇温させ、前記保護板を除去又は焼却した後、下記の工
    程を少なくとも1回以上繰り返した後に、耐火物の残厚
    及び/又は損耗面積を測定することを特徴とする炭素含
    有耐火物の耐食性又は耐摩耗性の評価方法。スラグ、溶
    鉄及び摩耗媒体の1種又は2種以上を耐火物容器内に装
    入し、加熱しながら前記ドラムを回転させ、所定時間経
    過後に横型ドラムを傾転させ容器内の残留物を排出する
    工程。
  5. 【請求項5】前記摩耗媒体の粒径を10〜100mmと
    することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記
    載の炭素含有耐火物の耐食性又は耐摩耗性の評価方法。
  6. 【請求項6】加熱源と炭素含有耐火物の間に保護板を介
    して間接的に耐火物を加熱した後、所定時間加熱後に生
    成した耐火物の脱炭層厚み及び/又は脱炭部分の面積を
    測定する炭素含有耐火物の耐酸化性の評価方法。
  7. 【請求項7】前記保護板が円筒状であり、前記円筒状保
    護板の内部から加熱することを特徴とする請求項1〜6
    のいずれか1項に記載の耐火物の耐食性、耐摩耗性又は
    耐酸化性の評価方法。
  8. 【請求項8】前記炭素含有耐火物が、物理的及び/又は
    化学的性質に異方性を有し、異方性の異なる複数の方向
    に切り出した炭素含有耐火物試料で耐火物容器を形成さ
    せる請求項1〜7のいずれか1項に記載の炭素含有耐火
    物の耐食性、耐摩耗性又は耐酸化性の評価方法。
  9. 【請求項9】耐火物及び/又は保護板の表面温度を連続
    的に測定することを特徴とする請求項1〜8のいずれか
    1項に記載の炭素含有耐火物の耐食性、耐摩耗性又は耐
    酸化性の評価方法。
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