JP4695450B2 - 耐火物の試験方法およびその装置 - Google Patents
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Description
この評価・解析方法では、まず、耐火物の下面に断熱材を入れたり空冷したりするなどにより耐火物試料内の温度勾配が2〜10℃/mmとなるようにして、耐火物試料の上面を発熱体で1200℃以上で加熱し、耐火物試料の上面でスラグを溶融させる。さらに、温度を上昇下降し、センサで亀裂の発生を計測する。
るつぼと耐火物試験材との間に冷却ガスである窒素ガスを流通させて耐火物試験材に所望の温度勾配を設定し、高周波誘導溶解炉中にるつぼを配設し、溶銑や溶融スラグを昇温し、耐火物試験材の損耗量を特定する。なお、温度勾配は、耐火物試験材中に熱電対を埋設して測定する。
(15)本発明では、(14)に記載の耐火物の試験装置であって、前記加熱手段が誘導コイルを用いた高周波誘導加熱であり、前記断熱材の上部には、前記耐火物試料体の凹部が形成された一端面に対応する位置に、段差部が切欠形成され、前記段差部に誘導コイルが設置されていることが好ましい。
図1において、100は耐火物の試験装置で、この耐火物の試験装置100は、耐火物の特性、例えば高炉で使用されるカーボンブロックの溶銑による影響を検証するための試験を、耐火物試料体10を用いて実施する装置である。
このるつぼ11は、図2に示すように、内径d1が70mmで耐火物試料体10の端面からの深さ寸法b1が15mmで略円筒状に形成された段差部11Aの略中央底面に、内径d2が50mmで深さ寸法b2が40mmの略円筒状に形成され溶融材料20が投入される溶融材料収容部11Bが設けられている。
また、高周波誘導加熱装置による溶融材料20の高周波誘導加熱は、耐火物試料体10における各位置H1〜H10に配設された熱電対により測定される温度に基づいて加熱制御される。
次に、上記耐火物の試験装置における動作として、耐火物の試験方法の動作について説明する。
まず、あらかじめ切り出し形成した棒状の耐火物試料体10を、炉本体200の本体部210の開口から加熱空間201内に搬入し、軸方向が略鉛直方向に沿うように立位状態で炉本体200内に装着する。この耐火物試料体10の装着は、るつぼ11が設けられていない長手方向における他端部を冷却部300の保持部320に嵌挿保持させ、冷却部300の水冷パネル310上に他端部が載置される状態とする。
次に、上記耐火物の試験装置100を用いて、実際に試験した結果を、図面を参照して以下に説明する。
一方、図4に示す結果から、耐火物試料体10の気孔の割合が1%の実施例2では、溶銑の浸透が認められなかった。このように、異なる特性の耐火物における窯炉に使用した場合の状況を容易に比較評価できる。
上述したように、上記実施の形態によれば、棒状の耐火物試料体10の長手方向における一端面に形成したるつぼ11内に溶融材料20を投入し、耐火物試料体10の長手方向である軸方向の周面を断熱部材400にて断熱した状態で、耐火物試料体10の軸方向における他端面を冷却部300にて強制冷却しつつ耐火物試料体10の一端側を高周波誘導加熱にて溶融材料20を加熱溶融している。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
11……凹部としてのるつぼ
20……溶融材料
100……耐火物の試験装置
200……筐体としての炉本体
300……冷却部
400……断熱材である断熱部材
500……加熱部としての高周波誘導加熱装置
510……加熱手段としての誘導コイル
600……ガス流入部
Claims (15)
- 耐火物における特性に関する耐火物の試験方法であって、
棒状の耐火物試料体の長手方向における一端面に凹部を形成しておき、
この凹部内に溶融材料を投入し、
前記凹部が形成された一端側を、前記耐火物試料体の長手方向に沿った温度勾配が生じる状態に加熱し、
前記耐火物試料体の長手方向における側面を断熱した状態で、前記耐火物試料体の長手方向における他端部を水冷することを特徴とする耐火物の試験方法。 - 請求項1に記載の耐火物の試験方法であって、
前記耐火物試料体は、長手方向に沿った中心軸を対称軸とした1軸対称形の棒状に形成されたものであることを特徴とする耐火物の試験方法。 - 請求項2に記載の耐火物の試験方法であって、
前記耐火物試料体は、略円柱状であることを特徴とする耐火物の試験方法。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の耐火物の試験方法であって、
前記耐火物試料体は、前記耐火物の成形時における加圧方向に対して交差する方向が長手方向となる状態に前記耐火物から切り出し形成されたものであることを特徴とする耐火物の試験方法。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の耐火物の試験方法であって、
前記耐火物試料体がカーボンを含有する場合、非酸化性雰囲気中で加熱することを特徴とする耐火物の試験方法。 - 請求項5に記載の耐火物の試験方法であって、
前記耐火物試料体の側面に間隙を設けて断熱材を対向配置して、
この間隙を非酸化雰囲気とした状態で前記耐火物試料体を断熱することを特徴とする耐火物の試験方法。 - 請求項5または請求項6に記載の耐火物の試験方法であって、
前記耐火物試料体の凹部内を加圧した非酸化性雰囲気の状態で加熱することを特徴とする耐火物の試験方法。 - 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の耐火物の試験方法であって、
前記耐火物試料体の凹部のうち、少なくとも前記溶融材料が投入された箇所を加熱することを特徴とする耐火物の試験方法。 - 長手方向の一端面に溶融材料が投入される凹部が形成された棒状の耐火物試料体を用い、耐火物における特性に関する試験を行うために、
前記耐火物試料体の長手方向における他端面が載置される載置面を水冷する冷却部と、
前記耐火物試料体の長手方向における側面を断熱する断熱部材と、
前記耐火物試料体が前記載置面に載置された状態で、前記耐火物試料体の長手方向における一端側を加熱する加熱部を具備したことを特徴とした耐火物の試験装置。 - 請求項9に記載の耐火物の試験装置であって、
前記耐火物試料体が前記載置面に載置された状態で、前記断熱部材及び前記耐火物試料体の側面の間に間隙が形成されるように、前記断熱部材が配置されることを特徴とした耐火物の試験装置。 - 請求項9または請求項10に記載の耐火物の試験装置であって、
前記耐火物試料体の凹部内に非酸化性ガスおよび不活性ガスのいずれか一方または双方を加圧状態で流入して非酸化性雰囲気を形成するガス流入部を具備したことを特徴とした耐火物の試験装置。 - 請求項9ないし請求項11のいずれかに記載の耐火物の試験装置であって、
前記耐火物試料体を前記断熱部材および前記加熱部とともに内部に収容する筐体と、
この筐体内に非酸化性ガスおよび不活性ガスのいずれか一方または双方を流入して非酸化性雰囲気を形成するガス注入部を具備したことを特徴とした耐火物の試験装置。 - 請求項12に記載の耐火物の試験装置であって、
前記断熱部材は、前記耐火物試料体の長手方向における側面に、前記ガス注入部にて流入される前記非酸化性ガスおよび不活性ガスのいずれか一方または双方が流入可能な間隙を介して対向する内周面を有したことを特徴とした耐火物の試験装置。 - 請求項9ないし請求項13のいずれかに記載の耐火物の試験装置であって、
前記加熱部は、前記耐火物試料体の凹部のうち、少なくとも前記溶融材料が投入される箇所を加熱する加熱手段を備えていることを特徴とする耐火物の試験装置。 - 請求項14に記載の耐火物の試験装置であって、
前記加熱手段が誘導コイルを用いた高周波誘導加熱であり、
前記断熱材の上部には、前記耐火物試料体の凹部が形成された一端面に対応する位置に、段差部が切欠形成され、
前記段差部に誘導コイルが設置されていることを特徴とする耐火物の試験装置。
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