JP2001355745A - ゲートバルブ - Google Patents

ゲートバルブ

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JP2001355745A
JP2001355745A JP2000176367A JP2000176367A JP2001355745A JP 2001355745 A JP2001355745 A JP 2001355745A JP 2000176367 A JP2000176367 A JP 2000176367A JP 2000176367 A JP2000176367 A JP 2000176367A JP 2001355745 A JP2001355745 A JP 2001355745A
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JP
Japan
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valve
valve body
base
rod
cylinder
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Kazuichi Hayashi
和一 林
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Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 大面積の開口部を開閉する場合でも弁体を円
滑に作動させることができると共に弁本体の構造を簡素
化でき、パーティクルの発生を困難にすること。 【解決手段】 ゲートバルブ10は、ピストン部11A
を有する弁体11と、ピストン部が摺動自在に嵌合する
シリンダ部12Aを有する基体12と、基体に連結され
たロッド13と、ロッドを隙間δを介して囲み且つロッ
ドを昇降案内するシリンダガイド14と、シリンダガイ
ド及びロッドを介して基体を昇降させる昇降駆動機構1
5とを備え、シリンダ部内とシリンダガイドの隙間を連
通させる給排気路13Aをロッドに設けると共に隙間と
その外部を連絡する給排気路14Bをシリンダガイドに
設け、且つ、通路14Bにシリンダ部を加圧気体側と真
空排気側に切り替えて弁体の開閉動作を行うソレノイド
バルブ21を接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弁体の駆動機構及
びゲートバルブに関し、更に詳しくはLCDガラス基板
や半導体ウエハ等の被処理体に減圧下で所定の処理を施
す処理装置に好適に用いられる弁体の駆動機構及びゲー
トバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のゲートバルブとしては図5に示す
ゲートバルブが知られている。そこで、このゲートバル
ブを図5を参照しながら説明する。
【0003】図5に示すゲートバルブ100は、シリン
ダロッド101に接続された基体102と、基体102
の上下でリンク103、104を介して連結され且つ右
側の処理室120の開口部121を開閉する弁体105
と、基体102と弁体105を収容するゲートチャンバ
ー106と、ゲートチャンバー106のロードロック室
110側の壁面に沿って設けられ且つ基体102を昇降
案内するガイドレール107と、基体102と弁体10
5を連結するスプリング108とを備え、弁体105で
処理室の120の開口部121を開閉するようになって
いる。
【0004】従って、処理室120の開口部121を閉
じる時には、シリンダ101が駆動して基体102及び
弁体105が一体的にガイドレール107に従って上昇
すると、弁体105上端のローラ109がチャンバー1
06の天面に当たる。引き続き基体102が上昇する
と、弁体105はそれ以上上昇しないが、スプリング1
08に抗してローラ109を回転させながら処理室12
0の開口部121に接近し、基体102が上昇端に達す
ると基体102及び弁体105の高さが揃い、しかも上
下のリンク103、104を介して弁体105が処理室
120の開口部121に強く押し付けられ、開口部12
1を閉じる。開口部121を開く時にはシリンダ101
が逆方向に駆動し、基体102が下降し、更に弁体10
5がゲートチャンバー106から離れると、弁体105
はスプリング108を介して基体102側に引き寄せら
れ、初期状態に戻る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示すゲートバルブ100はリンク機構の他にガイドレー
ル107やスプリング108等の部品を用いて基体10
2及び弁体105のスライド動作及び開口部との離接動
作を実現しているため、構成部品が多く機構的に複雑で
コスト的に高くなる上に、弁体105を開口部121に
対して均等に押し付けることが難しく、更に、ローラ1
09がゲートチャンバー106の内壁にぶつかった後に
摺動するため、パーティクルを発生し易いという課題が
あった。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、大面積の開口部を開閉する場合であっても
弁体を円滑に作動させることができると共に弁本体の構
造を簡素化することができ、しかもパーティクルを発生
し難い弁体の駆動機構及びゲートバルブを提供すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のゲートバルブは、開口部を開閉するために弁体を有す
るゲートバルブにおいて、上記弁体の背面にピストン部
を設けると共に上記ピストン部が摺動自在に嵌合するシ
リンダ部を有する基体を設け、更に、上記弁体と上記基
体の間に上記弁体を直進させる少なくとも一つの直進ガ
イド機構を設け、且つ、上記シリンダ部内で開口する少
なくとも一系列の給排気路を設けると共に上記給排気路
に、加圧気体側と真空排気側を交互に切り替えて上記弁
体を開閉駆動させる切替弁、加圧気体側と大気側を交互
に切り替えて上記弁体を開閉駆動させる切替弁、大気側
と真空排気側を交互に切り替えて上記弁体を開閉駆動さ
せる切替弁の中から選択されるいずれか一つの切替弁を
接続したことを特徴とするものである。
【0008】また、本発明の請求項2に記載のゲートバ
ルブは、背面にピストン部を有する弁体と、このピスト
ン部が摺動自在に嵌合するシリンダ部を有する基体と、
この基体に連結された少なくとも一つのロッドと、この
ロッドを隙間を介して囲み且つ上記ロッドを移動案内す
るシリンダガイドと、このシリンダガイドに従って上記
ロッドを往復移動させる少なくとも一つの駆動機構とを
備え、上記シリンダ部内と上記ロッドと上記シリンダガ
イドとの隙間を連通させる給排気路を上記ロッドに設け
ると共に上記隙間とその外部を連絡する通路を上記シリ
ンダガイドに設け、且つ、上記通路に、加圧気体側と真
空排気側を交互に切り替えて上記弁体を開閉駆動させる
切替弁、加圧気体側と大気側を交互に切り替えて上記弁
体を開閉駆動させる切替弁、大気側と真空排気側を交互
に切り替えて上記弁体を開閉駆動させる切替弁の中から
選択されるいずれか一つの切替弁を接続したことを特徴
とするものである。
【0009】また、本発明の請求項3に記載のゲートバ
ルブは、請求項2に記載の発明において、上記弁体を直
進させる少なくとも一つの直進ガイド機構を上記弁体と
上記基体間に設けたことを特徴とするものである。
【0010】また、本発明の請求項4に記載の弁体の駆
動機構は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の
発明において、上記加圧気体側と真空排気側を交互に切
り替えて上記弁体を開閉駆動させる上記切替弁は大気側
に接続された中間位置を有することを特徴するものであ
る。
【0011】また、本発明の請求項5に記載の弁体の駆
動機構は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の
発明において、上記弁体を上記基体側へ付勢する少なく
とも一つのバネ部材を上記弁体と上記基体の間に設けた
ことを特徴するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4に示す実施形態
に基づいて本発明を説明する。本実施形態のゲートバル
ブ10は例えば図1に示すようにLCDガラス基板のマ
ルチチャンバー処理装置の搬送室Tと処理室Cを連通す
る開口部Oの開閉に適用することができる。マルチチャ
ンバー処理装置は搬送室Tの周りに複数の処理室Cが連
結され、複数の処理室Cでは例えばエッチング、CVD
等のプラズマ処理やスパッタリング等の処理を行うよう
になっている。各処理室Cでは必要に応じて同一処理を
行ったりそれぞれ別の処理を行う処理室として構成する
ことができる。そして、図1に示すように搬送室Tと処
理室Cを連絡する連絡口の開口部Oに本実施形態のゲー
トバルブ10が配置されている。
【0013】本実施形態のゲートバルブ10は、図1、
図2の(a)、(b)に示すように、背面に突出形成さ
れたピストン部11Aを有する横方向に長い矩形状の弁
体11と、この弁体11のピストン部11Aが摺動自在
に嵌合するシリンダ部12Aを有する横方向に長い矩形
状の基体12と、この基体12から垂下する左右一対の
ロッド13と、これらのロッド13を隙間δを介して囲
み且つ各ロッド13をそれぞれ昇降案内する左右一対の
シリンダガイド14と、これらのシリンダガイド14に
従って各ロッド13及び基体12を昇降させる左右一対
の昇降駆動機構15とを備え、昇降駆動機構15が駆動
することでロッド13が昇降して基体12を枠体16内
で昇降するようにしてある。ピストン部11Aは図2の
(a)、(b)に示すように長円形に形成され、同様の
形状に形成されたシリンダ部12Aと嵌合している。こ
のように大面積の単一の長円形のピストン部11Aをシ
リンダ部12Aを設けているため、大きな力を発生させ
ることができる。また、複数の小型の円筒状のピストン
部、シリンダ部を設ける場合と比べて構造を簡単にする
ことができる。尚、図1では弁体11が上昇端に位置し
て開口部Oを閉じている状態を一点鎖線で示し、弁体1
1が下降端に位置した状態を実線で示してある。また、
図2の(a)では説明の都合上、弁体11で開口部を閉
じる位置では弁体11のみを図示し、弁体11が下降端
に位置した状態では基体12の背面側を図示してある。
【0014】図1、図2の(a)、(b)に示すよう
に、上記シリンダガイド14の下端部にはフランジ部1
4Aが形成され、シリンダガイド14はフランジ部14
Aを介して昇降駆動機構15の本体15Aの上端面に固
定されている。また、シリンダガイド14は隙間を介し
てスリーブ17によって囲まれ、これら両者14、17
間の隙間に金属製ベローズ18が装着されている。図2
の(a)に示すようにスリーブ17の上下両端にはそれ
ぞれフランジ部が形成され、これらのフランジ部を介し
て枠体16及びシリンダガイド14のフランジ部14A
にボルト、ナット等の締結部材によって連結されてい
る。金属製ベローズ18は上端が基体12の下面に連結
されていると共に下端がシリンダガイド14のフランジ
部14Aに連結され、シリンダガイド14及びロッド1
3を封止している。また、金属製ベローズ18は複数に
分割され、それぞれが互いに金属製のリング18Aによ
って連結されている。リング18Aの内径はシリンダガ
イド14の外周面に沿って摺動する大きさに形成されて
いる。従って、金属製ベローズ18が伸縮する時にはリ
ング18Aがシリンダガイド14に従って上下に摺動
し、金属製ベローズ18はシリンダガイド14に沿って
伸縮し、その変形が防止される。
【0015】図1、図2の(a)に示すように上記ロッ
ド13には軸芯に従って給排気路13Aが形成されてい
る。この給排気路13Aは一端がロッド13の上端面で
開口し、他端がロッド13下部の周面で開口している。
また、シリンダガイド14のフランジ部14Aには外周
面から内周面に貫通する給排気路14Bが形成されてい
る。この給排気路14Bは、図1、図2の(a)に示す
ように下降端に位置するロッド13の給排気路13Aと
一致している。この給排気路14Bはロッド13が下降
端から上昇端に達する間でもロッド13の給排気路13
Aと隙間δを介して常時連通している。また、シリンダ
ガイド14の上下両端部にはそれぞれOリング等のシー
ル部材19が装着され、ロッド13がシリンダガイド1
4内で昇降する際に隙間δの気密を保持している。
【0016】一方、図1、図2の(a)に示すように上
記基体12には下端面からシリンダ部12A内に貫通す
る給排気路12Bがロッド13の給排気路13Aに対応
して形成されている。また、基体12の下端面には例え
ば雌ネジ部12Cが形成され、ロッド13には雄ネジ部
13Bが形成されている。これら両者12C、13Bは
互いに螺合して基体12とロッド13を連結し、この状
態で基体12の給排気路12Bとロッド13の給排気路
13Aの軸芯が一致し、連通している。従って、基体1
2のシリンダ部12Aと給排気路12B、13A、14
Bは常時連通している。
【0017】図1に示すように上記シリンダガイド14
の給排気路14Bには配管20を介して切替弁(例えば
ソレノイドバルブ)21が接続されている。このソレノ
イドバルブ21は4ポートを有している。第1ポート2
1Aは配管20に接続され、第2ポート21Bは大気側
に開放され、第3ポート21Cは真空排気装置(図示せ
ず)側に接続されている。そして、第4ポート21Dは
加圧気体源(図示せず)に接続されている。従って、ソ
レノイドバルブ21を中立位置である第2ポート21B
から加圧気体側21Dに切り替えると給排気路14B、
13A、12Bを介して弁体11のピストン部11Aで
封止されたシリンダ部12A内が加圧気体源と連通し、
中立位置である第2ポート21Bから真空排気側21C
に切り替えると給排気路14B、13A、12Bを介し
てシリンダ部12A内の空間が真空排気装置側と連通し
て真空排気される。従って、本実施形態の弁体11の駆
動機構は、弁体11の背面に設けられたピストン部11
Aと、このピストン部11Aが摺動自在に嵌合するシリ
ンダ部12Aを有する基体12と、シリンダ部12A内
で開口するロッド13Aの給排気路13Aと、この給排
気路13Aに接続されて加圧気体側と真空排気装置側を
交互に切り替えて弁体11を開閉駆動させるソレノイド
バルブ21とを備えて構成されている。
【0018】また、図2の(b)及び図3に示すように
上記弁体11と基体12間には左右一対の直進ガイド機
構22が装着されている(但し、図2の(b)では左半
分を図示している)。この直進ガイド機構22は、図3
に示すように、弁体11の背面側の凹部11B内に装着
されたガイドロッド22Aと、このガイドロッド22A
を受け入れるガイド孔22Bとを備えている。ガイド孔
22Bは、シリンダ部12Aに形成された凹部22C
と、この凹部22Cから弁体11側へ延設されたリング
状突起22Dと、凹部22C、リング状突起22Dの内
周面に装着された摺動部材22Eとからなっている。従
って、弁体11は直進ガイド機構22を介して基体12
に対して前後方向に円滑に直進して処理室Cの開口部O
を開閉する。ここで摺動部材22Eをリング状突起22
Dの内周面に設けているのは、弁体11を厚くしない
で、しかも直進性を確保するために必要な長さの摺動部
材を収納するためである。
【0019】また、図2の(b)に示すように上記弁体
11と基体12間には左右一対のコイルスプリング23
が装着され、これらのコイルスプリング23を介して弁
体11を基体12側へ常時付勢している。コイルスプリ
ング23は一端が弁体11に形成された凹部11C内に
連結され、他端が基体12に形成された凹部12D内に
連結され、これらの凹部11C、12Dは互いに対峙し
ている。コイルスプリング23は直進ガイド機構22よ
りも弁体11及び基体12の左右方向の中心より直進ガ
イド寄りに配置されている。尚、弁体11が基体12に
対して平行運動(開口に対して直進運動)するために
は、直進ガイド機構22は弁体11の端部近くに設ける
ことが望ましい。
【0020】更に、図1、図4に示すように上記弁体1
1のピストン部11Aの外周には例えばOリング25が
シール部材として装着され、Oリング25を介してピス
トン部11Aとシリンダ部12Aとの気密を保持してい
る。また、開口部Oの周囲には例えばOリング26がシ
ール部材として装着され、Oリング26を介して弁体1
1と開口部O間の気密を保持している。また、弁体11
は例えばヒーティングコイル24を内蔵し、使用時には
ヒーティングコイル24で弁体11を所定の温度まで加
熱し、処理室C内でエッチング処理等を行っている時の
副生成物の付着を抑制するようにしてある。また、基体
12の上面には緩衝部材27が装着され、この緩衝部材
27が基体12と枠体16間の衝撃を緩和する。
【0021】次に動作について説明する。例えば、処理
装置内を所定の真空度に保持し、搬送室T内から処理室
C内へLCDガラス基板(図示せず)を搬送した後、処
理室Cの開口部Oを閉じる時には、ゲートバルブ10の
昇降駆動機構15が駆動する。これにより基体12がロ
ッド13を介して図1に示す下端位置から上昇端位置ま
で上昇して停止する。これと同時にソレノイドバルブ2
1が作動して真空排気側から中立位置である第2ポート
21Bを経由して加圧気体側へ切り替わり、配管20、
シリンダガイド14の給排気路管14B、シリンダガイ
ド14とロッド13間の隙間δ、ロッド13の給排気路
13A及び基体12の給排気路12Bを介して基体12
のシリンダ部12A内へ加圧気体が導入される。それ故
に弁体11を図4の一点鎖線で示す位置から処理室Cの
向けて前進させて開口部Oを閉じる。しかも、弁体11
と基体12間には直進ガイド機構22が装着されている
ため、弁体11は直進ガイド機構22に従って円滑に直
進して開口部Oを閉じる。
【0022】処理室C内でLCDガラス基板を処理して
いる時には、弁体11内のヒーティングコイル24が作
動し、弁体11を所定の温度まで加熱している。そのた
め、処理室C内で副生成物が発生しても、副生成物は弁
体11に付着し難い。LCDガラス基板を所定時間処理
した後、処理室C内から搬送室T内へLCDガラス基板
を搬送する際に、ゲートバルブ10が作動して処理室C
の開口部Oを開放する。この一連の動作の際、ソレノイ
ドバルブの中立位置である第2ポート21Bを経由する
ことにより加圧気体が大気側に排出され、しかる後、第
3ポート21Cへ移動することで真空排気装置に負荷を
与えることなく排気を行うことができる。
【0023】それにはまず、ゲートバルブ10のソレノ
イドバルブ21が駆動し、加圧気体側21Dから中立位
置である第2ポート21Bを経由して、真空排気側へ切
り替えると給排気路14Bが真空排気装置側と連通す
る。この時、真空排気装置が駆動しているため、基体1
2のシリンダ部12A内を真空排気する。これによりシ
リンダ部12A内が減圧されて処理室C内の真空度に近
づくと、弁体11と基体12間のコイルスプリング23
の働きで弁体11が直進ガイド機構22を介して基体1
2側へ引き込まれて処理室Cから図4の一点鎖線で示す
初期位置まで後退して開口部Oを開放する。
【0024】次いで、昇降駆動機構15が逆方向に駆動
し、ロッド13を介して基体12が上昇端から下降端ま
で下降する。この間も真空排気装置が駆動し、シリンダ
部12A内を所定の真空度を保持し、弁体11は初期位
置にある。
【0025】以上説明したように本実施形態によれば、
ゲートバルブ10で処理室Cの開口部Oを閉じる時に
は、基体12のシリンダ部12Aと弁体11のピストン
部11Aで形成する空間に加圧気体を導入して弁体11
を駆動させるようにしたため、弁体11全面を大気圧で
処理室C側へ均等に押し付けて開口部Oを円滑に閉じる
ことができる。逆にゲートバルブ10で処理室Cの開口
部Oを開ける時には、シリンダ部12A内を処理室C内
の真空度近くまで真空排気すれば、小さなバネ力でも弁
体11が初期位置へ戻って開口部Oを開くことができ
る。
【0026】また、本実施形態によれば、弁体11を基
体12側へ付勢するコイルスプリング23を設けたた
め、開口部Oを開く時に基体12のシリンダ部12A内
の圧力が処理室Cの真空度に近づくと、コイルスプリン
グ23の付勢力で弁体11が円滑に基体12側へ近づい
て開口部Oを円滑に開けることができる。また、弁体1
1をピストン部11Aを介して基体12のシリンダ部1
2A内で直進させる直進ガイド機構21を設けたため、
弁体11が開口部O(大型のLCDガラス基板では開口
部Oの幅は1m程度となる)を開閉する際に弁体11を
直進ガイド機構2に従って開口部Oを極めて円滑に開閉
することができる。
【0027】また、本実施形態によれば、弁体11及び
基体12を一体的に昇降させる左右一対のロッド13
と、このロッド13を隙間δを介して囲み且つロッド1
3を昇降案内するシリンダガイド14と、このシリンダ
ガイド14に従ってロッド13を往復移動させる左右一
対の昇降駆動機構15とを備え、気体12のシリンダ部
12A内とロッド13とシリンダガイド14との隙間δ
を連通させる給排気路12Bをロッド13に設けると共
に隙間δとその外部を連絡する給排気路14Bをシリン
ダガイド14に設け、且つ、給排気路14Bに、加圧気
体側と真空排気側を交互に切り替えて弁体11を開閉駆
動させるソレノイドバルブ21を接続したため、昇降駆
動機構15により弁体11及び基体12がシリンダガイ
ド14内で昇降するロッド13を介して昇降するため、
弁体11及び基体12の昇降に伴って伸縮する配管や昇
降する配管を用いる必要がなく、ゲートバルブ10の可
動部を気密にシールでき、その信頼性及び寿命が向上
し、しかも、ソレノイドバルブ21を介して弁体11を
駆動させて開口部Oを確実に開閉することができる。
【0028】尚、本発明は上記実施形態に何等制限され
るものではない。例えば、上記実施形態ではLCDガラ
ス基板を処理する処理装置に適用したゲートバルブにつ
いて説明したが、本発明は半導体ウエハ等の被処理体が
通る開口部を開閉する弁体の駆動機構及びゲートバルブ
にも適用することができる。また、上記実施形態では真
空雰囲気でソレノイドバルブ21を用いて加圧気体側と
真空排気側とで切り替える場合について説明したが、真
空雰囲気で切替弁を大気側と真空排気側とで切り替える
ようにしても良い。即ち、本発明では弁体を基体から離
したり引き寄せる力は弁体と基体との間の空間の圧力と
ゲートバルブ周辺の圧力との差圧及びコイルスプリング
の力に依存する。従って、切替弁を加圧空気側と真空排
気側とで切り替えることにより、あるいは切替弁を加圧
気体側と大気側とで切り替えることにより、大気中であ
っても本発明を実施することができる。また、上記実施
形態ではロッド13及び昇降駆動機構15をそれぞれ左
右に一対ずつ設けたものについて説明したが、これらは
少なくとも一箇所にあればそれぞれの機能を達成するこ
とができる。
【0029】
【発明の効果】本発明の請求項1〜請求項5に記載の発
明によれば、大面積の開口部を開閉する場合であっても
弁体を円滑に作動させることができると共に弁本体の構
造を簡素化することができ、しかもパーティクルを発生
し難い弁体の駆動機構及びゲートバルブを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の開閉弁の一実施形態であるゲートバル
ブの要部を示す断面図である。
【図2】(a)は図1のII−II線に沿った断面図、
(b)は(a)のA−A線に沿った断面図である。
【図3】図2に示した直進ガイド機構の拡大図である。
【図4】図1に示す弁体と基体の動作を説明するための
要部断面図である。
【図5】従来の開閉弁の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ゲートバルブ(開閉弁) 11 弁体 11A ピストン部 12 基体 12A シリンダ部 12B 給排気路 13 ロッド 13A 給排気路 14 シリンダガイド 14B 給排気路 15 昇降駆動機構 21 ソレノイドバルブ(切替弁)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を開閉するために弁体を有するゲ
    ートバルブにおいて、上記弁体の背面にピストン部を設
    けると共に上記ピストン部が摺動自在に嵌合するシリン
    ダ部を有する基体を設け、更に、上記弁体と上記基体の
    間に上記弁体を直進させる少なくとも一つの直進ガイド
    機構を設け、且つ、上記シリンダ部内で開口する少なく
    とも一系列の給排気路を設けると共に上記給排気路に、
    加圧気体側と真空排気側を交互に切り替えて上記弁体を
    開閉駆動させる切替弁、加圧気体側と大気側を交互に切
    り替えて上記弁体を開閉駆動させる切替弁、大気側と真
    空排気側を交互に切り替えて上記弁体を開閉駆動させる
    切替弁の中から選択されるいずれか一つの切替弁を接続
    したことを特徴とするゲートバルブ。
  2. 【請求項2】 背面にピストン部を有する弁体と、この
    ピストン部が摺動自在に嵌合するシリンダ部を有する基
    体と、この基体に連結された少なくとも一つのロッド
    と、このロッドを隙間を介して囲み且つ上記ロッドを移
    動案内するシリンダガイドと、このシリンダガイドに従
    って上記ロッドを往復移動させる少なくとも一つの駆動
    機構とを備え、上記シリンダ部内と上記ロッドと上記シ
    リンダガイドとの隙間を連通させる給排気路を上記ロッ
    ドに設けると共に上記隙間とその外部を連絡する通路を
    上記シリンダガイドに設け、且つ、上記通路に、加圧気
    体側と真空排気側を交互に切り替えて上記弁体を開閉駆
    動させる切替弁、加圧気体側と大気側を交互に切り替え
    て上記弁体を開閉駆動させる切替弁、大気側と真空排気
    側を交互に切り替えて上記弁体を開閉駆動させる切替弁
    の中から選択されるいずれか一つの切替弁を接続したこ
    とを特徴とするゲートバルブ。
  3. 【請求項3】 上記弁体を直進させる少なくとも一つの
    直進ガイド機構を上記弁体と上記基体間に設けたことを
    特徴とする請求項2に記載のゲートバルブ。
  4. 【請求項4】 上記加圧気体側と真空排気側を交互に切
    り替えて上記弁体を開閉駆動させる上記切替弁は大気側
    に接続された中間位置を有することを特徴する請求項1
    〜請求項3のいずれか1項に記載のゲートバルブ。
  5. 【請求項5】 上記弁体を上記基体側へ付勢する少なく
    とも一つのバネ部材を上記弁体と上記基体の間に設けた
    ことを特徴する請求項1〜請求項4のいずれか1項に記
    載のゲートバルブ。
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