JP2001355297A - 断熱壁構造とそれに使用される断熱支持部材およびその施工方法 - Google Patents

断熱壁構造とそれに使用される断熱支持部材およびその施工方法

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JP2001355297A
JP2001355297A JP2000179496A JP2000179496A JP2001355297A JP 2001355297 A JP2001355297 A JP 2001355297A JP 2000179496 A JP2000179496 A JP 2000179496A JP 2000179496 A JP2000179496 A JP 2000179496A JP 2001355297 A JP2001355297 A JP 2001355297A
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博 稲葉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外断熱を施す目的で断熱被装部を介して外壁
材を支持する場合に発生する熱橋を防止して建築躯体外
壁の外断熱を良好に行えるようにする。 【解決手段】 複数の断熱ブロック体2A,2B…をそ
れぞれの凸条部と凹条部とを嵌合して積み重ねて型枠を
兼ねた断熱壁2を形成し、断熱ブロック体2A,2B…
同士の積み重ね部分の上下に跨がって、自体を断熱被装
部20Cで被覆した断熱支持部材20を配置する。断熱
支持部材20は、断熱壁2を形成する複数の断熱ブロッ
ク体2A,2B…の凸条部と凹条部との嵌合部位に、断
熱被装部20Cを有する支持軸部20Aを嵌挿し、断熱
被装部20Cから露出した支持軸部20A一端のボルト
部を、断熱壁2の屋外側面に配装する外装材取付枠体6
に連繋させるようにする。断熱支持部材20は、一端に
ボルト部を形成した支持軸部20Aと、支持軸部20A
の他端において幅広となって一体延設した支持基端部2
0Bとから形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート材に
よる建築躯体外壁の外断熱を良好に行わせるための断熱
壁構造とそれに使用される断熱支持部材およびその施工
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築躯体外壁の外断熱を行うため
に、コンクリート材製の躯体壁の屋外側面を発泡性合成
樹脂材等による断熱材や繊維性断熱材等にて覆う方式
や、外装部材・外壁を形成する部材として熱伝導率が低
いステンレス材を使用する方式が採られている。また、
外壁と内部躯体のコンクリート材とをボルト止め等によ
り締結するロックウール式も採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来提案の外断熱壁構造においてロックウール式の場
合は、外装部材等と内部躯体のコンクリート材とをボル
ト止めするため、そのボルト自体が熱橋となって外装部
材等から内部躯体側に熱を伝導してしまう。例えば発泡
性合成樹脂材、アスベスト材、グラスウール材、ロック
ウール材等の断熱材を使用した外断熱工法は従来から多
く存在するが、外装部材等と内部躯体のコンクリート材
とを締結する支持部材が熱橋となる欠陥が常に存在す
る。また、発泡性合成樹脂材等による断熱材を使用した
場合には、当該断熱材が火災時の火炎熱で溶融されると
断熱材自体が消失して外装部材等と内部躯体のコンクリ
ート材との間に空洞部分が生じ、外装部材等をしっかり
と支持できなくなる。
【0004】しかも、アスベスト材、グラスウール材、
ロックウール材等の繊維性断熱材は微粉が飛散し、工事
業者、住人等の健康を害する欠陥がある。しかも繊維性
断熱材は空気の流通が悪く吸湿性があるので湿度が高く
なり結露発生の原因にもなる。繊維性断熱材を使用する
場合には、繊維性断熱材自体が発泡性断熱材に比べて熱
伝導率が高いため同じ断熱性能を出すためには厚さを充
分に大きくしなければならないので建築容積が大きくな
り無駄な経費が掛かってしまう。例えば熱伝導率から計
算すると厚さを約40%程度に大きくしなければならな
い等の諸々の問題点を有していた。
【0005】そこで本発明は叙上のような従来存した諸
事情に鑑み創出されたもので、屋外側の側面に外断熱を
施す目的で断熱材が施されて、その断熱材の屋外側面に
配置される外装部材等を支持部材によって支持する場合
に発生する熱橋を防止し、建築躯体外壁の外断熱を良好
に行うことが可能にすると共に、例えば火災発生時等に
断熱材等が消失しても外装部材等をしっかりと支持でき
る断熱壁構造とそれに使用される断熱支持部材およびそ
の施工方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係る断熱壁構造にあっては、一端側縁部
に形成した凹条部、他端側縁部に形成した凸条部のそれ
ぞれを有する複数の断熱ブロック体2A,2B…をそれ
ぞれの凸条部、凹条部を嵌合させることにより積み重ね
て形成される断熱壁2と、断熱壁2の屋内側端面に打設
されて凝固形成される躯体用のコンクリート壁3と、断
熱壁2の屋外側面に形成される化粧用の外装部材12
と、断熱壁2を介してコンクリート壁3、外装部材12
それぞれを連繋支持するよう断熱壁2を構成する断熱ブ
ロック体2A,2B…に貫挿配置され、断熱被装部20
Cで被覆されている断熱支持部材20とを備えて成るも
のである。あるいは、相対峙されている左右側部、左右
の立上り型枠体101それぞれから成り、一端側縁部に
形成した凹条部、他端側縁部に形成した凸条部のそれぞ
れを有する複数の断熱ブロック体2A,2B…をそれぞ
れの凸条部、凹条部を嵌合させることにより積み重ねて
形成されるフーチン型枠体100と、フーチン型枠体1
00内部にコンクリート材が打設されて凝固形成される
躯体用のコンクリート壁3と、フーチン型枠体100に
おける相対峙されている左右の立上り型枠体101の少
なくとも屋外側に開穿された挿通孔102位置でこれら
の型枠体101外側面に配された補強支持片103と、
この補強支持片103、挿通孔102に貫挿配置され、
断熱被装部20Cで被覆した断熱支持部材20と、フー
チン型枠体100の屋外側の断熱ブロック体2A,2B
…に補強支持片103を介して形成される外装部材12
とを備えて成るものである。断熱支持部材20は、断熱
ブロック体2A,2B…同士の積み重ね部分で且つ上下
の断熱ブロック体2A,2B…に跨がって配置されるも
のとできる。断熱支持部材20は、一端にボルト部が形
成された支持軸部20Aと、支持軸部20Aの他端にお
いて直角方向に幅広となって一体延設した支持基端部2
0Bとから成り、外表面はボルト部を除いた略全体を包
み込むようにして断熱被装部20Cで被覆して構成する
ことができる。断熱支持部材20は、断熱壁2を形成す
る複数のブロック体2A,2B…の凸条部と凹条部との
嵌合部位に、断熱被装部20Cで被覆してある支持軸部
20Aが嵌挿され、断熱被装部20Cから露出した支持
軸部20A一端のボルト部が、断熱壁2の屋外側面に配
置した外装部材12(外装材取付枠体6)に保持されて
構成することができる。また、本発明に係る断熱支持部
材にあっては、躯体用のコンクリート壁3と、このコン
クリート壁3の屋外側面に形成される化粧用の外装部材
12とを連繋支持するもので、外装部材12側に配置さ
れる一端にボルト部が形成された支持軸部20Aと、こ
の支持軸部20Aの他端において直角方向に幅広となっ
て一体延設され、コンクリート壁3内に埋込配置される
支持基端部20Bと、ボルト部を除いた外表面略全体を
包み込む断熱被装部20Cとから成るものであり、さら
には、支持軸部20Aの他端に棒状の支持基端部20B
を一体延設して全体が略T字型形状を呈するように形成
されたり、支持基端部20Bは、円板状、矩形板状、多
角形板状、十文字状、放射突起状、襞状等の形状を有す
るにされたりすることができる。さらに、本発明に係る
断熱壁構造の施工方法にあっては、複数の断熱ブロック
体2A,2B…をそれぞれの凸条部と凹条部とを嵌合さ
せることにより積み重ねて断熱壁2を形成し、断熱壁2
の屋外側面に外装材取付枠体6を取り付け、断熱被装部
20Cによって被覆した断熱支持部材20を断熱壁2に
貫挿配置し、断熱支持部材20に設けた支持軸部20A
は外装材取付枠体6に連繋し、断熱支持部材20に設け
た支持基端部20Bは断熱壁2の屋内側で打設凝固させ
るコンクリート材内に埋込配置するものである。
【0007】以上のように構成された本発明に係る断熱
壁構造にあって、断熱被装部20Cで被覆した断熱支持
部材20は、断熱壁2とコンクリート壁3とを繋ぐ補強
支持用アンカー材として機能し、その断熱被装部20C
は、断熱壁2を経てのコンクリート壁3と断熱壁2の屋
外側面に形成される外装部材12との間の熱橋形成を阻
止させ、屋内のコンクリート壁3側と屋外の外装部材1
2との間の熱伝導を防止させる。断熱支持部材20は、
支持軸部20Aの他端において直角方向に幅広となって
一体延設した支持基端部20Bにより、凝固したコンク
リート壁3内部に断熱支持部材20自体をしっかりと保
持させると共に、火災の際に断熱壁2が火炎熱で溶融さ
れて無くなってもコンクリート壁3と外装部材12とを
連繋支持しており、断熱支持部材20自体の抜脱が防止
されることで外装部材12の脱落を防止させる。断熱被
装部20Cで被覆してある支持軸部20Aは、断熱壁2
を形成する複数の断熱ブロック体2A,2B…の凸条部
と凹条部との嵌合部位に嵌挿され、断熱被装部20Cか
ら露出した支持軸部20A一端のボルト部は、断熱壁2
の屋外側面に配置した外装部材12(外装材取付枠体
6)を保持することにより、断熱支持部材20を介して
コンクリート壁3と外装材取付枠体6に取り付けられる
外装部材12とを連繋させる。フーチン型枠体100に
おける相対峙されている左右側部、あるいは左右の立上
り型枠体101それぞれに略対称位置で開穿された挿通
孔102位置でこれらの型枠体外側面に配された補強支
持片103と、この補強支持片103、挿通孔102そ
れぞれに貫挿してフーチン型枠体100の左右側部、左
右の立上り型枠部101それぞれを締結する断熱壁構造
において、複数の断熱ブロック体2A,2B…をそれぞ
れの凸条部、凹条部を嵌合させることにより積み重ねて
形成されるフーチン型枠体100は、断熱壁構造の基礎
部を構成する場合のコンクリート材打設用の型枠として
使用されると共に、打設されたコンクリート材凝固後の
コンクリート壁3の形成後にはフーチンン型枠体100
自体をそのままで断熱壁として使用させる。断熱被装部
20Cで被覆した断熱支持部材20は、補強支持片10
3、挿通孔102それぞれに貫挿配置させたフーチン型
枠体100、立上り型枠体101、内部中間に打設され
るコンクリート材の凝固によって形成されるコンクリー
ト壁3との間の熱橋形成を阻止させ、屋外側から屋内側
への熱伝導と同時に、屋内側から屋外側への熱伝導をも
防止させる。また、本発明に係る断熱支持部材20にあ
って、支持軸部20Aの他端に棒状の支持基端部20B
を一体延設して全体が略T字型形状を呈するように形成
されるか、あるいは支持軸部20Aの他端の支持基端部
20Bを円板状、矩形板状、多角形板状、十文字状、放
射突起状、襞状等の形状を有することによりコンクリー
ト壁3に対する支持基端部20Bの食い付き状態を向上
させ、コンクリート壁3に断熱支持部材20を安定して
保持させる。さらに、本発明に係る断熱壁構造の施工方
法にあって、複数の断熱ブロック体2A,2B…をそれ
ぞれの凸条部と凹条部とを嵌合させることにより積み重
ねられて断熱壁2が形成され、この断熱壁2の屋外側面
に外装材取付枠体6が取り付けられる。支持軸部20A
一端のボルト部だけを除く略全体を断熱被装部20Cに
よって被覆形成した断熱支持部材20は、断熱ブロック
体2A,2B同士の積み重ねの際に、断熱被装部20C
で被覆してある支持軸部20Aを両断熱ブロック体2
A,2Bの間に挟み込ませることで断熱壁2の両断熱ブ
ロック体2A,2B相互に跨がって嵌挿配置される。さ
らに、外装材取付枠体6に支持軸部20Aの断熱被装部
20Cで被覆していないボルト部を貫挿し、外装材取付
枠体6の外側に突出したボルト部に座金を挿着させて保
持させるか、もしくは支持軸部20Aのボルト部にナッ
ト材を捩じ込んで締め付け固定させるかにより、外装材
取付枠体6によって断熱支持部材20自体を片持ち状態
となって保持させる。このとき、断熱被装部20Cで被
覆してある支持基端部20B側は、コンクリート壁3が
形成されるべき空間部内に突出配置させられ、断熱壁2
の屋内側面においてコンクリート材が打設凝固されてコ
ンクリート壁3内に埋込配置させられる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明すると、図1乃至図6において示される
第1の実施の形態における符号1は、建築躯体外壁の外
断熱を良好に行わせるように構築された断熱壁構造体で
ある。この断熱壁構造体1は、図1に示すように、施工
時にはコンクリート打設用の型枠材として使用され、打
設後には断熱材としてそのまま使用される断熱壁2と、
断熱壁2の屋内側面に打設される躯体用のコンクリート
壁3と、断熱壁2の屋外側面に形成される外装部材12
と、断熱壁2を挟んで外装部材12とコンクリート壁3
とを繋ぐ補強支持用アンカー材として機能する断熱被装
部20Cで被覆した鉄製、鋼製等の断熱支持部材20と
から構成してある。
【0009】断熱壁2は、一端側縁部の長手方向に形成
した凹条部と、他端側縁部の長手方向に形成した凸条部
とを有する例えば横長板状の断熱材兼用の型枠として使
用する例えば発泡スチロール樹脂材製の複数の断熱ブロ
ック体2A,2B…をそれぞれの凸条部と凹条部とを嵌
合させることにより積み重ねて形成され、断熱壁2形成
後にはこの屋内側面に躯体外壁用のコンクリート壁3が
打設される。また、躯体外壁用のコンクリート壁3と、
断熱壁2の屋外側面に形成される外装部材12とをそれ
ぞれ連繋支持するために、断熱壁2を構成する断熱ブロ
ック体2A,2B…同士の積み重ね部分で且つ上下の断
熱ブロック体2A,2Bに跨がって断熱支持部材20が
配置され、断熱壁2を経ての外装部材12とコンクリー
ト壁3との間の熱橋形成により屋外側から屋内側への熱
伝導を防止すべく断熱支持部材20自体は鉄製、鋼製等
の部材に例えば発泡スチロール樹脂材製等の断熱被装部
20Cを被覆形成してある。
【0010】断熱壁2の屋内側面には、互いに等間隔と
なって縦方向に配列する例えば蟻溝状の複数の屋内側縦
溝条4を形成することで打設固化後のコンクリート壁3
との食い付きを良好なものとしてあり、一方、屋外側面
には、屋内側縦溝条4と対向すべく互いに等間隔となっ
て縦方向に配列する蟻溝状の複数の屋外側縦溝条5を形
成することで打設固化後の後述する外装用のモルタル材
との食い付きを良好なものとしてある。また、断熱壁2
の屋外側面における屋外側縦溝条5の略中間には縦方向
に沿って縦長凹部7を形成し、この縦長凹部7内に例え
ば鋼製等の下地材である断面略コ字枠状の外装材取付枠
体6が取り付けられている。尚、縦長凹部7は必要があ
れば形成され、外装材取付枠体6自体は断熱壁2の平坦
な屋外側面に埋め込まれずに配置されることもある。
【0011】断熱支持部材20は、一端にボルト部が形
成された支持軸部20Aと、この支持軸部20Aの他端
において直角方向に幅広となって一体延設した支持基端
部20Bとから成り、断熱支持部材20の外表面には支
持軸部20Aのボルト部だけを除いた略全体を包み込む
ように例えば発泡スチロール樹脂材製等の断熱被装部2
0Cで被覆してある。本実施の形態では、断熱支持部材
20は支持軸部20Aの他端に棒状の支持基端部20B
を一体に延設して全体が略T字型形状を呈するように形
成され、したがって断熱支持部材20のボルト部だけを
除く略全体を包み込む断熱被装部20C自体の外形状も
略T字型丸棒形状を呈するものとしてある。
【0012】尚、本実施の形態では、支持軸部20Aの
他端に棒状の支持基端部20Bを一体延設して全体が略
T字型形状を呈して成る断熱支持部材20を採用してい
るが、本発明はこれに限定されず、その他の構成として
図示を省略したが、断熱支持部材20の支持基端部20
Bを例えば円板状、矩形板状、多角形板状、十文字状、
放射突起状、襞状等、その他の形状等に形成しても良
い。
【0013】また、図2に示すように、外装材取付枠体
6を設けた箇所における断熱壁2を構成する断熱ブロッ
ク体2A,2B…同士の積み重ね部分には、一方の断熱
ブロック体2Aに形成した半円形筒溝と他方の断熱ブロ
ック体2Bに形成した半円形筒溝とが合致した状態とな
ることで筒孔8が形成されており、この筒孔8内に前記
した断熱被装部20Cで被覆してある断熱支持部材20
の支持軸部20Aを嵌挿配置させるものとしてあり、断
熱壁2の型枠としての構枠状態で断熱支持部材20が支
持されるようにしてある。そして、筒孔8に対向位置し
た外装材取付枠体6の略中央には通孔6Aを設け、この
通孔6Aに支持軸部20Aの断熱被装部20Cで被覆し
ていないボルト部のみを貫挿した後、外装材取付枠体6
から外側に突出したボルト部に必要に応じて座金9を挿
着させて保持させておくか、ナット材(図示せず)にて
締結固定させるか、瞬間接着剤等により接着固定するか
等してある。このとき前記した断熱被装部20Cで被覆
してある断熱支持部材20の支持基端部20B側は、断
熱壁2の屋内側面においてコンクリート材が打設凝固さ
れてコンクリート壁3が形成されるべき空間部内に縦向
き状態にして突出配置されるものとしてある。尚、本実
施の形態における断熱被装部20Cは、発泡スチロール
樹脂材製以外に例えば繊維性断熱材等を使用しても良い
ことは勿論である。
【0014】したがって、断熱壁2の屋内側面にコンク
リート材が打設されて凝固したコンクリート壁3が形成
されると、断熱支持部材20の支持基端部20B側は当
該支持基端部20Bを包み込んだ断熱被装部20Cによ
って屋外側に配置される各種の部材とはコンクリート壁
3と熱的に絶縁された状態となってコンクリート壁3内
部に埋込配置され、コンクリート壁3、断熱壁2、外装
材取付枠体6それぞれを強固に連結させるものとしてあ
る。
【0015】一方、断熱壁2の屋外側面全体には、ラス
金網材10を張着し、ラス金網材10の上からモルタル
材11を塗布した後、タイル材や石膏ボード等の化粧用
の外装部材12を配装するものとしてある(図2参
照)。こうすることでモルタル材11および化粧用の外
装部材12とコンクリート壁3との間に存在する断熱壁
2が例えば火災等の熱で溶融されて消失した場合でも、
断熱支持部材20は、外装材取付枠体6を介して連結さ
れたモルタル材11および化粧用の外装部材12と、コ
ンクリート壁3との連繋状態を維持するものとなり、モ
ルタル材11および化粧用の外装部材12自体の脱落倒
壊を防止できるものとしてある。
【0016】型枠兼用の断熱壁2の構枠後で断熱壁2の
屋内側端面にコンクリート材が打設されて凝固した躯体
用のコンクリート壁3が形成される空間部内には、複数
の縦鉄筋31と、複数の横鉄筋32とがそれぞれ所定の
間隔をおいて縦横に予め配されており、略全体を断熱被
装部20Cにより被覆した断熱支持部材20の支持基端
部20B側を横向きにし、前記横鉄筋32に相対峙する
ように並行配置することもある。尚、断熱被装部20C
により被覆した断熱支持部材20の支持基端部20B側
を前記縦鉄筋31と並行となって相対峙するように支持
基端部20B側を縦向きにして配置しても良い。あるい
は、互いに交差した横鉄筋32と縦鉄筋31とに相対峙
するように例えば十文字に形成した支持基端部20B側
を配置しても良い。さらに、断熱壁2の屋内側端面にコ
ンクリート材を打設する前に、必要に応じて断熱支持部
材20の支持基端部20B側を針金、紐等を介して縦鉄
筋31または横鉄筋32に縛着保持させておいても良
い。
【0017】また、図3乃至図6に示すように、本発明
の他の実施の形態として、一端側縁部の長手方向に形成
した凹条部と、他端側縁部の長手方向に形成した凸条部
とを有する横長帯状の断熱材として例えば発泡スチロー
ル樹脂材製の複数の断熱ブロック体2A,2B…をそれ
ぞれの凸条部と凹条部とを嵌合させることにより積み重
ねてコンクリート打設型枠兼用の断熱壁2が形成され、
この断熱壁2の屋外側面にはラス金網材10を張着し、
断熱ブロック体2A,2B…相互に亙ってラス金網材1
0の上から断面略コ字枠状の外装材取付枠体6が外付突
起状に取り付けられている。そして、ラス金網材10の
上からモルタル材11を塗布した後、タイル材や石膏ボ
ード等の化粧用の外装部材12を貼付するものとしてあ
る。
【0018】次に、断熱壁構造の施工方法の一例を説明
するに、先ず図1に示すように、複数の断熱ブロック体
2A,2B…をそれぞれの凸条部と凹条部とを嵌合させ
ることにより積み重ねて、コンクリート打設型枠兼用の
断熱壁2を形成する。そして、断熱壁2の屋外側面に形
成されている縦長凹部7内に外装材取付枠体6を取り付
ける。断熱壁2の筒孔8内に、断熱被装部20Cで被覆
してある断熱支持部材20の支持軸部20Aを嵌挿さ
せ、両断熱ブロック体2A,2Bの間に挟み込ませるこ
とにより断熱壁2の両断熱ブロック体2A,2B相互に
跨がって断熱支持部材20を嵌挿配置させる。さらに筒
孔8に対向位置した外装材取付枠体6の通孔6Aに支持
軸部20Aの断熱被装部20Cで被覆していないボルト
部のみを貫挿し、外装材取付枠体6外側に突出したボル
ト部に必要に応じて座金9を挿着させて当該外装材取付
枠体6を保持させておく。あるいは必要に応じて支持軸
部20Aのボルト部にナット材(図示せず)を捩じ込ん
で締め付け固定しておく。このとき断熱被装部20Cで
被覆してある支持基端部20B側は、断熱壁2の屋内側
においてコンクリート材が打設凝固してコンクリート壁
3が形成されるべき空間部内に縦向きにして突出配置さ
れる。尚、この断熱支持部材20は、支持軸部20A一
端のボルト部を除く略全体を断熱被装部20Cによって
被覆して当該断熱支持部材20の外形状に対応した外装
形態を呈するように製造工場で加工された既設のものと
されている。
【0019】図示を省略した屋内側の型枠と断熱壁2と
の間には、予め、複数の縦鉄筋31と、複数の横鉄筋3
2とを所定の間隔をおいて縦横に配設しておき、屋内側
の型枠と断熱壁2との間にコンクリート材を打設し、凝
固したコンクリート壁3が形成されると、屋内側の型枠
は、解体撤去されるかあるいは必要に応じて内断熱用の
断熱壁としてそのままの状態で使用される。こうして断
熱支持部材20の支持基端部20B側は当該支持基端部
20Bを包み込んだ断熱被装部20Cによってコンクリ
ート壁3と熱的に絶縁された状態となってコンクリート
壁3内部に埋込配置され、コンクリート壁3、断熱壁
2、外装材取付枠体6それぞれを強固に連結させるので
ある。一方、断熱壁2の屋外側面全体には、ラス金網材
10を張着し、ラス金網材10の上からモルタル材11
を塗布した後、タイル材や石膏ボード等の化粧用の外装
部材12を貼付する(図2参照)。
【0020】また、図7、図8には第2の実施の形態が
示されており、第1の実施の形態を示した図1乃至図6
と同一の構成部分については同一の符号が付されること
でその詳細な説明は省略されている。この第2の実施の
形態にあっては、発泡合成樹脂材製のフーチン型枠体1
00における相対峙されている左右側部、あるいは左右
の立上り型枠体101それぞれに略対称位置で開穿され
た挿通孔102位置でこれらの型枠体外側面に配された
補強支持片103と、この補強支持片103、挿通孔1
02それぞれに貫挿してフーチン型枠体100の左右側
部、左右の立上り型枠部101それぞれを締結する断熱
壁構造において、フーチン型枠体100は、複数の断熱
ブロック体2A,2B…をそれぞれの凸条部、凹条部を
嵌合させることにより積み重ねて形成され、このフーチ
ン型枠体100をコンクリート壁3の基礎部を構成する
場合のコンクリート材打設用の型枠としても使用される
と共に、打設されたコンクリート材凝固後のコンクリー
ト壁3の形成後にはフーチンン型枠体100自体はその
まま断熱壁として基礎部と一体状にして使用されるもの
としてある。尚、図中符号104は、左右で対峙する左
右側部、左右の立ち上がり形枠体101相互を強固に締
結する締結手段であり、コンクリート材の打設時におけ
るコンクリート材圧によって左右部分が離反しないよう
にその空隙間隔を維持させるものである。
【0021】すなわち、図7に示すように、フーチン型
枠体100における相対峙されている左右側部、あるい
は左右の立上り型枠体101それぞれの屋外側面に挿通
孔102を開穿し、フーチン型枠体100、立上り型枠
体101の屋外側面における挿通孔102位置に、縦断
面で溝形状を呈する横長の補強支持片103を配装し、
これら補強支持片103、挿通孔102それぞれに対
し、支持軸部20Aの他端に棒状の支持基端部20Bを
一体延設して全体が略T字型形状を呈し且つ支持軸部2
0A一端に形成したボルト部を除く略全体を断熱被装部
20Cにより被覆した断熱支持部材20の支持軸部20
A側を貫挿配置したものである。
【0022】そしてフーチン型枠体100における左右
側部、このフーチン型枠体100上で相対峙状にして立
枠配置される立上り型枠体101それぞれの間には、コ
ンクリート材が打設されて躯体用のコンクリート壁3が
凝固形成され、断熱支持部材20の支持基端部20B側
は当該支持基端部20Bを包み込んだ断熱被装部20C
によってコンクリート壁3と熱的に絶縁された状態とな
ってコンクリート壁3内部に埋込配置されることで、こ
の断熱支持部材20を介してコンクリート壁3と、フー
チン型枠体100の屋外側面に配した補強支持片103
を介して支持させた例えば化粧用の外装部材12とを強
固に連繋支持するものとしてある。
【0023】尚、この図7、図8における第2の実施の
形態において、断熱支持部材20はコンクリート壁3の
屋外側に配装される外装部材12を連繋支持する場合に
限らず、屋内側に配装される図示を省略した内装用の各
種部材を連繋支持するものとして使用されるように、屋
内側の断熱壁2となる立上り型枠体101にも予め配置
されるものとしてある。もとより内装用の各種部材を連
繋支持するとき、その断熱壁2はいわゆる内断熱構造と
なるのは勿論であり、内外に亙っての熱橋が形成されな
いものとなっている。
【0024】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているた
めに、屋外側の側面に外断熱を施す目的で断熱材である
断熱壁2が施されて、その断熱壁2の屋外側面に配置さ
れる外装部材12等を断熱支持部材20によって支持す
る場合に発生する熱橋を防止し、建築躯体外壁の外断熱
を良好に行うことが可能にすると共に、例えば火災発生
時等に断熱壁2等が消失しても外装部材12等を崩落さ
せることなくしっかりと支持できるのである。
【0025】すなわちこれは本発明に係る断熱壁構造に
おいて、一端側縁部に形成した凹条部、他端側縁部に形
成した凸条部のそれぞれを有する複数の断熱ブロック体
2A,2B…をそれぞれの凸条部、凹条部を嵌合させる
ことにより積み重ねて形成される断熱壁2と、断熱壁2
の屋内側面に打設されて凝固形成される躯体用のコンク
リート壁3と、断熱壁2の屋外側面に形成される化粧用
の外装部材12と、断熱壁2を介してコンクリート壁、
外装部材12それぞれを連繋支持するよう断熱壁2を構
成する断熱ブロック体2A,2B…に貫挿配置され、断
熱被装部20Cで被覆されている断熱支持部材20とを
備えて成るので、断熱壁2とコンクリート壁3とを強固
に連繋させると共に、断熱支持部材20を被覆した断熱
被装部20Cにより断熱壁2を経てのコンクリート壁3
と断熱壁2に形成される外装部材12との間の熱橋形成
を阻止させ、コンクリート壁3側から外装部材12側へ
の熱伝導を防止させ、外断熱効果を充分に発揮させるこ
とができる。
【0026】あるいは、相対峙されている左右側部、左
右の立上り型枠体101それぞれから成り、一端側縁部
に形成した凹条部、他端側縁部に形成した凸条部のそれ
ぞれを有する板状の複数の断熱ブロック体2A,2B…
をそれぞれの凸条部、凹条部を嵌合させることにより積
み重ねて形成されるフーチン型枠体100と、フーチン
型枠体100内部にコンクリート材が打設されて凝固形
成される躯体用のコンクリート壁3と、フーチン型枠体
100における相対峙されている左右側部、あるいは左
右の立上り型枠体101の少なくとも屋外側に開穿され
た挿通孔102位置でこれらの型枠体外側面に配された
断面略コ字枠状を呈する補強支持片103と、この補強
支持片103、挿通孔102に貫挿配置され、断熱被装
部で被覆した断熱支持部材20と、フーチン型枠体10
0の屋外側の断熱ブロック体2A,2B…に補強支持片
103を介して形成される外装部材12とを備えて成る
ので、断熱被装部20Cで被覆した断熱支持部材20を
補強支持片103、挿通孔102それぞれに貫挿配置し
たことにより、断熱被装部20Cによりフーチン型枠体
100、立上り型枠体101中間に打設されるコンクリ
ート材の凝固後のコンクリート壁3との間の熱橋形成を
阻止させ、屋外側から屋内側への熱伝導と同時に、屋内
側から屋外側への熱伝導をも防止でき、外断熱と共に内
断熱としての効果をも充分に発揮させることができる。
【0027】断熱支持部材20は、断熱ブロック体2
A,2B…同士の積み重ね部分で且つ上下の断熱ブロッ
ク体2A,2B…に跨がって配置されるので、断熱ブロ
ック体2A,2Bの平側面に断熱支持部材20の貫挿用
の通孔を貫通形成させる如き断熱ブロック体2A,2B
…自体を破損させることなく、断熱ブロック体2A,2
B相互間への断熱支持部材20の組み付けを容易に行な
うことができる。
【0028】断熱支持部材20は、一端にボルト部が形
成された支持軸部20Aと、支持軸部20Aの他端にお
いて直角方向に幅広となって一体延設した支持基端部2
0Bとから成り、外表面はボルト部を除いた略全体を包
み込むようにして断熱被装部20Cで被覆したので、支
持基端部20Bにより、凝固したコンクリート壁3内部
に断熱支持部材20自体をしっかりと埋込保持させるこ
とができると共に、火災の際に断熱壁2等が火炎熱で溶
融されて無くなってもコンクリート壁3からの外装部材
12等の脱落倒壊を防止することができる。
【0029】断熱支持部材20は、断熱壁2を形成する
複数のブロック体2A,2B…の凸条部と凹条部との嵌
合部位に、断熱被装部20Cで被覆してある支持軸部2
0Aが嵌挿され、断熱被装部20Cから露出した支持軸
部20A一端のボルト部が、断熱壁2の屋外側面に配置
した外装部材12に保持されているので、断熱支持部材
20を介してのコンクリート壁3と外装部材12との連
繋結束力を充分強固なものとすることができる。
【0030】また、本発明に係る断熱支持部材20にあ
っては、外装部材12側に配置される一端にボルト部が
形成された支持軸部20Aと、支持軸部20Aの他端に
おいて直角方向に幅広となって一体延設した支持基端部
20Bと、ボルト部を除いた外表面略全体を包み込む断
熱被装部20Cとから成るので、断熱壁2とコンクリー
ト壁3とを強固に連繋させることができ、しかも断熱支
持部材20を被覆した断熱被装部20Cにより断熱壁2
を経てのコンクリート壁3と断熱壁2に形成される外装
部材12との間の熱橋形成を阻止させ、コンクリート壁
3側から外装部材12側への熱伝導を防止させ、外断熱
効果を充分に発揮させることができる断熱支持部材20
を形成することができる。
【0031】支持軸部20Aの他端に棒状の支持基端部
20Bを一体延設して全体が略T字型形状を呈するよう
に形成されたり、支持基端部20Bは、円板状、矩形板
状、多角形板状、十文字状、放射突起状、襞状等の形状
を有したりするので、コンクリート壁3に対する支持基
端部20Bの食い付き状態を向上させることができ、コ
ンクリート壁3に対する断熱支持部材20の保持安定性
を向上させることができる。
【0032】さらに、本発明に係る断熱壁構造の施工方
法にあっては、複数の断熱ブロック体2A,2B…をそ
れぞれの凸条部と凹条部とを嵌合させることにより積み
重ねて断熱壁2を形成し、断熱壁2の屋外側面に外装材
取付枠体6を取り付け、断熱被装部20Cによって被覆
した断熱支持部材20を断熱壁2に貫挿配置し、断熱支
持部材20に設けた支持軸部20Aは外装材取付枠体6
に連繋し、断熱支持部材20に設けた支持基端部20B
は断熱壁2の屋内側で打設凝固させるコンクリート材内
に埋込配置するものとしたので、コンクリート壁3と外
装材取付枠体6に取り付けられる外装部材12との間の
熱橋形成を確実に阻止できる断熱壁2を容易に構築する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態において、断熱支持
部材の一部を切り欠いて表した拡大図を含む分解斜視図
である。
【図2】同じく断熱支持部材によってコンクリート壁に
外装部材を連繋した縦断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の他例を示し、断熱
支持部材の一部を切り欠いて表した拡大図を含む斜視図
である。
【図4】同じく断熱支持部材を組み込んだ状態を示す縦
断面図である。
【図5】同じく断熱支持部材を組み込んだ状態を示す横
断面図である。
【図6】同じく断熱支持部材を組み込んだ状態を示す正
面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における一部省略の
斜視図である。
【図8】同じく断熱支持部材を組み込んだ状態を示す縦
断面図である。
【符号の説明】 1…断熱壁構造体 2…断熱壁 2A,2B…断熱ブロック体 3…コンクリー
ト壁 4…屋内側縦溝条 5…屋外側縦溝
条 6…外装材取付枠体 6A…通孔 7…縦長凹部 8…筒孔 9…座金 10…ラス金網
材 11…モルタル材 12…外装部材 13…内装部材 20…断熱支持部材 20A…支持軸
部 20B…支持基端部 20C…断熱被
装部 31…縦鉄筋 32…横鉄筋 100…フーチン型枠体 101…立上り
型枠体 102…挿通孔 103…補強支
持片 104…締結手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DD01 EA01 FA04 FA21 GA12 GA32 GA77 HA01 HA03 HA04 HA14 HB02 HD09 KA01 LA01 LA04 LA07 LA11 LA13 LA15

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側縁部に形成した凹条部、他端側縁
    部に形成した凸条部のそれぞれを有する複数の断熱ブロ
    ック体をそれぞれの凸条部、凹条部を嵌合させることに
    より積み重ねて形成される断熱壁と、断熱壁の屋内側面
    に打設されて凝固形成される躯体用のコンクリート壁
    と、断熱壁の屋外側面に形成される化粧用の外装部材
    と、断熱壁を介してコンクリート壁、外装部材それぞれ
    を連繋支持するよう断熱壁を構成する断熱ブロック体に
    貫挿配置され、断熱被装部で被覆されている断熱支持部
    材とを備えて成ることを特徴とする断熱壁構造。
  2. 【請求項2】 相対峙されている左右側部、左右の立上
    り型枠体それぞれから成り、一端側縁部に形成した凹条
    部、他端側縁部に形成した凸条部のそれぞれを有する板
    状の複数の断熱ブロック体をそれぞれの凸条部、凹条部
    を嵌合させることにより積み重ねて形成されるフーチン
    型枠体と、フーチン型枠体内部にコンクリート材が打設
    されて凝固形成される躯体用のコンクリート壁と、フー
    チン型枠体における相対峙されている左右の立上り型枠
    体の少なくとも屋外側に開穿された挿通孔位置でこれら
    の型枠体外側面に配された補強支持片と、この補強支持
    片、挿通孔に貫挿配置され、断熱被装部で被覆されてい
    る断熱支持部材と、フーチン型枠体の屋外側の断熱ブロ
    ック体に補強支持片を介して形成される外装部材とを備
    えて成ることを特徴とする断熱壁構造。
  3. 【請求項3】 断熱支持部材は、断熱ブロック体同士の
    積み重ね部分で且つ上下の断熱ブロック体に跨がって配
    置されている請求項1または2記載の断熱壁構造。
  4. 【請求項4】 断熱支持部材は、一端にボルト部が形成
    された支持軸部と、支持軸部の他端において直角方向に
    幅広となって一体延設した支持基端部とから成り、外表
    面はボルト部を除いた略全体を包み込むようにして断熱
    被装部で被覆した請求項1乃至3のいずれか記載の断熱
    壁構造。
  5. 【請求項5】 断熱支持部材は、断熱壁を形成する複数
    のブロック体の凸条部と凹条部との嵌合部位に、断熱被
    装部で被覆してある支持軸部が嵌挿され、断熱被覆材か
    ら露出した支持軸部一端のボルト部が、断熱壁の屋外側
    面に配置した外装部材に保持されている請求項1乃至4
    のいずれか記載の断熱壁構造。
  6. 【請求項6】 躯体用のコンクリート壁と、このコンク
    リート壁の屋外側面に形成される化粧用の外装部材とを
    連繋支持する断熱支持部材であって、外装部材側に配置
    される一端にボルト部が形成された支持軸部と、この支
    持軸部の他端において直角方向に幅広となって一体延設
    され、コンクリート壁内に埋込配置される支持基端部
    と、ボルト部を除いた外表面略全体を包み込む断熱被装
    部とから成ることを特徴とする断熱支持部材。
  7. 【請求項7】 支持軸部の他端に棒状の支持基端部を一
    体延設して全体が略T字型形状を呈するように形成され
    ている請求項6記載の断熱支持部。
  8. 【請求項8】 支持基端部は、円板状、矩形板状、多角
    形板状、十文字状、放射突起状、襞状等の形状を有する
    請求項6記載の断熱支持部材。
  9. 【請求項9】 複数の断熱ブロック体をそれぞれの凸条
    部と凹条部とを嵌合させることにより積み重ねて断熱壁
    を形成し、断熱壁の屋外側面に外装材取付枠体を取り付
    け、断熱被装部によって被覆した断熱支持部材を断熱壁
    に貫挿配置し、断熱支持部材に設けた支持軸部は外装材
    取付枠体に連繋し、断熱支持部材に設けた支持基端部は
    断熱壁の屋内側で打設凝固させるコンクリート材内に埋
    込配置することを特徴とした断熱壁構造の施工方法。
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