JP2003049524A - 躯体壁用断熱支持装置 - Google Patents

躯体壁用断熱支持装置

Info

Publication number
JP2003049524A
JP2003049524A JP2001238667A JP2001238667A JP2003049524A JP 2003049524 A JP2003049524 A JP 2003049524A JP 2001238667 A JP2001238667 A JP 2001238667A JP 2001238667 A JP2001238667 A JP 2001238667A JP 2003049524 A JP2003049524 A JP 2003049524A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat insulating
heat insulation
support
wall
concrete wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2001238667A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Inaba
博 稲葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2001238667A priority Critical patent/JP2003049524A/ja
Publication of JP2003049524A publication Critical patent/JP2003049524A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)
  • Panels For Use In Building Construction (AREA)
  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば外断熱を施すための修理・リフォーム
に際して外壁材を支持するとき、発生する熱橋を防止し
て躯体外壁の外断熱を良好に行なう。 【解決手段】 躯体用のコンクリート壁3に、このコン
クリート壁3の屋外側面に形成する化粧用の外装部材9
を連繋支持する断熱支持部材20を備えた躯体壁用断熱
支持装置1を設ける。断熱支持部材20は、一端にボル
ト部を形成した支持軸部20Bと、支持軸部20Bの他
端において直角方向に幅広となって一体延設した支持基
端部20Aとから成り、支持基端部20Aの略全体を包
み込む第1断熱被装部30Aと、ボルト部を除いた支持
軸部20Bの略全体を包み込む第2断熱被装部30Bと
で被覆して成る。断熱支持部材20は、コンクリート壁
3に凹設形成した連繋凹部3A内に第1断熱被装部30
A側を嵌挿し、連繋凹部3A内周と第2断熱被装部30
Bとの間にできた空隙には封止部材4を充填し、断熱材
2を締結可能にすべく支持軸部20B一端のボルト部側
を露出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば建築躯体外
壁の修理・リフォームに際し、コンクリート材による建
築躯体外壁の外断熱を良好に行わせるための躯体壁用断
熱支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築躯体外壁の外断熱を行うため
の修理・リフォームに際し、コンクリート材製の躯体壁
中にアンカーボルト等の支持部材のアンカー側を打ち込
む一方ネジ部側を突出した状態にしておき、躯体壁の屋
外側面に発泡性合成樹脂材等による断熱材や繊維性断熱
材等を支持部材のネジ部側を貫通させるようにして覆っ
てからネジ部にナット部材をネジ止めすることで躯体壁
に断熱材を締結した後、断熱材外側に外装部材を打ち込
むことで当該外装部材を支持部材を介して躯体壁に締結
させるものとしていた。また、外装部材・外壁を形成す
る部材として熱伝導率が低いステンレス材を使用する方
式や、外壁と内部躯体のコンクリート材とをボルト止め
等により締結するロックウール式等も採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来提案の外断熱壁構造によって修理・リフォームし
た場合には、コンクリート材製の躯体壁中にアンカーボ
ルト等の支持部材が断熱処理を施さずに直接埋め込まれ
ているため、外装部材等と内部躯体のコンクリート材と
を締結する支持部材が熱橋(ヒートブリッジ)となり、
外断熱効果が十分に得られないものとなる。また、ロッ
クウール式の場合は、外装部材等と内部躯体のコンクリ
ート材とをボルト止めするため、そのボルト自体が熱橋
となって外装部材等から内部躯体側に熱を伝導してしま
う。このように例えば発泡性合成樹脂材、アスベスト
材、グラスウール材、ロックウール材等の断熱材を使用
した外断熱工法は従来から多く存在するが、外装部材等
と内部躯体のコンクリート材とを締結する支持部材が熱
橋となる欠陥が常に存在する。特に、発泡性合成樹脂材
等による断熱材を使用した場合には、当該断熱材が火災
時の火炎熱で溶融されると断熱材自体が消失して外装部
材等と内部躯体のコンクリート材との間に空洞部分が生
じ、外装部材等をしっかりと支持できなくなる。
【0004】また、アスベスト材、グラスウール材、ロ
ックウール材等の繊維性断熱材は微粉が飛散し、工事業
者、住人等の健康を害する欠陥がある。しかも繊維性断
熱材は空気の流通が悪く吸湿性があるので湿度が高くな
り結露発生の原因にもなる。また、繊維性断熱材を使用
する場合には、繊維性断熱材自体が発泡性断熱材に比べ
て熱伝導率が高いため同じ断熱性能を出すためには厚さ
を充分に大きくしなければならないので建築容積が大き
くなり無駄な経費が掛かってしまう。すなわち熱伝導率
から計算すると厚さを約40%程度大きくしなければな
らない等の諸々の問題点を有していた。
【0005】そこで本発明は叙上のような従来存した諸
事情に鑑み創出されたもので、外断熱を施すための例え
ば修理・リフォームに際して躯体用のコンクリート壁に
外壁材を支持するとき、コンクリート壁の屋外側面に断
熱材が施され、その断熱材の屋外側面に配置される外装
部材等を支持部材によって支持する場合に発生する熱橋
を防止し、建築躯体外壁の外断熱を良好に行うことを可
能にすると共に、しかも火災発生時等に断熱材等が消失
しても外装部材等をしっかりと支持することができる躯
体壁用断熱支持装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係る躯体壁用断熱支持装置1にあって
は、躯体用のコンクリート壁3に、このコンクリート壁
3の屋外側面に形成される化粧用の外装部材9を連繋支
持する躯体壁用断熱支持装置1であって、一端にボルト
部が形成された支持軸部20Bと、支持軸部20Bの他
端において直角方向に幅広となって一体延設した支持基
端部20Aとから成り、支持基端部20Aの略全体を包
み込む第1断熱被装部30Aと、ボルト部を除いた支持
軸部20Bの略全体を包み込む第2断熱被装部30Bと
で被覆して成る断熱支持部材20を備えたものである。
断熱支持部材20は、第1断熱被装部30A、第2断熱
被装部30Bそれぞれを合計した長さ相当分の深さをも
ってコンクリート壁3に凹設形成された連繋凹部3A内
に第1断熱被装部30A、第2断熱被装部30Bそれぞ
れが抜脱不可能な状態に嵌挿配置されて支持軸部20B
一端のボルト部側を露出させた状態とし、コンクリート
壁3の屋外側面に断熱材2を支持軸部20Bのボルト部
側を貫通して被覆配置させ、外装部材9を保持させる外
装材取付枠体6をボルト部に貫挿してネジ止めすること
でコンクリート壁3に断熱材2が締結されるものとでき
る。断熱支持部材20は、支持基端部20Aの略全体を
大径円柱状の第1断熱被装部30Aによって被覆し、ボ
ルト部を除いた支持軸部20Bの略全体を小径円柱状の
第2断熱被装部30Bによって被覆して成り、コンクリ
ート壁3に凹設形成された連繋凹部3A内底部にまで第
1断熱被装部30A側が嵌挿された際に連繋凹部3A内
周と第2断熱被装部30Bとの間に形成される空隙に封
止部材4が充填されるものとできる。断熱支持部材20
は、支持軸部20Bの他端に支持基端部20Aを一体延
設して全体が1本脚の略T字型テーブル形状を呈するよ
うに形成されたり、支持基端部20Aは、円板状、棒
状、矩形板状、多角形板状、十文字状、放射突起状、襞
状等の形状を有したりすることができる。
【0007】以上のように構成された本発明に係る躯体
壁用断熱支持装置1にあって、断熱支持部材20は、コ
ンクリート壁3の連繋凹部3A内に第1断熱被装部30
A側が嵌挿され、連繋凹部3A内周と第2断熱被装部3
0Bとの間に形成される空隙には例えばモルタル等の封
止部材4が充填されることで、支持軸部20Bおよび支
持基端部20Aをコンクリート壁3に対して抜脱不可能
な状態で且つ熱的に絶縁された状態に配置させる。ま
た、コンクリート壁3の屋外側面に断熱材2を支持軸部
20Bのボルト部側を貫通して被覆配置させ、ボルト部
に外装材取付枠体6を貫挿してからネジ止めすることで
コンクリート壁3に断熱材2が締結される。そして、断
熱材2の屋外側面に配置した外装部材9は保持外装材取
付枠体6によって保持される。こうして、両断熱被装部
30A,30Bで被覆した断熱支持部材20は、断熱壁
2とコンクリート壁3とを繋ぐ補強支持用アンカー材と
して機能すると共に、両断熱被装部30A,30Bによ
り断熱壁2を経ての、コンクリート壁3と断熱壁2の屋
外側面に形成される外装部材9との間の熱橋形成を阻止
させ、屋内のコンクリート壁3側と屋外の外装部材9と
の間の熱伝導を防止させる。断熱支持部材20は、支持
軸部20Bの他端において直角方向に幅広となって一体
延設した支持基端部20Aにより、コンクリート壁3の
連繋凹部3A内に断熱支持部材20自体をしっかりと保
持させると共に、火災の際に断熱被装部が火炎熱で溶融
されて無くなってもコンクリート壁3からの断熱支持部
材20の抜脱が防止される状態となり、外装部材9の脱
落を防止させる。断熱支持部材20は、支持軸部20B
の他端に支持基端部20Aを一体延設して全体が1本脚
の略T字型テーブル形状を呈するように形成されるか、
あるいは支持軸部20Bの他端の支持基端部20Aを円
板状、棒状、矩形板状、多角形板状、十文字状、放射突
起状、襞状等の形状を有することによりコンクリート壁
3に対する支持基端部20Aの保持状態を向上させ、コ
ンクリート壁3に断熱支持部材20を安定に保持させ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明すると、図において示される符号1は、
建築躯体外壁の外断熱を良好に行わせるための例えば修
理・リフォームに際して既設の躯体外壁に構築される躯
体壁用断熱支持装置であり、躯体用のコンクリート壁3
に、このコンクリート壁3の屋外側面に形成される化粧
用の外装部材9を連繋支持するための断熱支持部材20
を備えている。もとよりこの躯体壁用断熱支持装置1自
体は、修理・リフォーム時のみならず、新築時にも適用
できるのは勿論である。
【0009】この躯体壁用断熱支持装置1は、例えば発
泡スチロール樹脂材製の断熱壁2を挟んで外装部材9と
コンクリート壁3とを繋ぐ補強支持用アンカー材として
機能する2つの断熱被装部30A,30Bで被覆した鉄
製、鋼製等の断熱支持部材20を備えている。すなわち
断熱支持部材20は、図1に示すように、一端にボルト
部が形成された支持軸部20Bと、支持軸部20Bの他
端において直角方向に幅広となって一体延設した例えば
円盤状の支持基端部20Aとから成り、支持基端部20
Aの略全体を包み込む例えば発泡スチロール樹脂材製の
例えば大径円柱状に成形する等した第1断熱被装部30
Aと、ボルト部を除いた支持軸部20Bの略全体を包み
込む例えば発泡スチロール樹脂材製の例えば小径円柱状
に成形する等した第2断熱被装部30Bとで被覆して成
るものである。
【0010】本実施の形態では、断熱支持部材20は支
持軸部20Bの他端に例えば円盤状に成形した支持基端
部20Aを一体延設して全体が1本脚の略T字型テーブ
ル形状を呈するように形成されている。したがって断熱
支持部材20のボルト部だけを除く略全体を包み込む第
1断熱被装部30A、第2断熱被装部30Bそれぞれを
合わせた外形状も略T字型テーブル形状を呈するものと
してある。そして支持基端部20Aの円盤直径は、第2
断熱被装部30Bの円柱直径よりも大きくなるように形
成してある。尚、この断熱支持部材20は、支持軸部2
0B一端のボルト部を除く略全体を第2断熱被装部30
Bによって被覆し、支持基端部20Aの略全体を第2断
熱被装部30Aによって被覆して当該断熱支持部材20
の外形状に対応した外装形態を呈するように予め製造工
場等で加工された既設のものとされている。
【0011】躯体壁用断熱支持装置1を構築する際に
は、コンクリート壁3の所定箇所に、断熱支持部材20
の第1断熱被装部30A、第2断熱被装部30Bそれぞ
れを合計した円柱長さ相当分の深さを有し且つ大径円柱
状の第1断熱被装部30Aの直径に合致した内径を有す
る例えば円形状の連繋凹部3Aが凹設形成され、この連
繋凹部3Aの内底部まで第1断熱被装部30A側が嵌挿
され、連繋凹部3A内周と第2断熱被装部30Bとの間
に形成されるドーナツ状の空隙には例えばモルタル材等
の封止部材4が充填されることで断熱支持部材20自体
は支持軸部20Bのボルト部側が外側へ露出した状態と
なってコンクリート壁3にしっかりと固定されるものと
してある。
【0012】また、コンクリート壁3の屋外側面には、
露出した支持軸部20Bのボルト部側を貫通するように
して断熱材2を被覆配置させ、ボルト部に例えば鋼製等
の下地材である断面略コ字枠状の外装材取付枠体6を貫
挿してから座金10Aを介してナット部材10でネジ止
めすることでコンクリート壁3に断熱材2が締結される
ものとしてある。そして、断熱材2の屋外側面に外装部
材9を保持するためのモルタル材8等を充填すること
で、断熱材2から露出した支持軸部20B一端のボルト
部にネジ止めされている外装材取付枠体6を介して、断
熱材2の屋外側面に化粧用の外装部材9が保持されるも
のとしてある。
【0013】断熱壁2の屋外側面には、互いに等間隔と
なって縦・横方向に配列する蟻溝状の複数の屋外側溝条
5を形成することで打設固化後のモルタル材8との食い
付きを良好なものとしてある。また断熱壁2の屋外側面
全体には、必要に応じてラス金網材7を張着した上から
モルタル材8を塗布した後、タイル材や石膏ボード等の
化粧用の外装部材9を配装するものとしてある(図2参
照)。尚、ラス金網材7を使用せずに断熱壁2の屋外側
面全体にモルタル材8を直接塗布しても良い。こうする
ことでモルタル材8および化粧用の外装部材9とコンク
リート壁3との間に存在する断熱壁2が例えば火災発生
時等の熱で溶融されて消失した場合でも、断熱支持部材
20は、外装材取付枠体6を介して連結されたモルタル
材8および化粧用の外装部材9と、コンクリート壁3と
の連繋状態を維持するものとなり、モルタル材8および
化粧用の外装部材9自体の脱落倒壊を防止できるものと
してある。
【0014】尚、本実施の形態では、支持軸部20Bの
他端に円板状の支持基端部20Aを一体延設して全体が
1本脚の略T字型テーブル形状を呈して成る断熱支持部
材20を採用しているが、本発明はこれに限定されず、
その他の構成として図示を省略したが、断熱支持部材2
0の支持基端部20Aを例えば棒状、矩形板状、多角形
板状、十文字状、放射突起状、襞状等、その他の形状等
に形成しても良い。また、本実施の形態における両断熱
被装部30A,30Bは、発泡スチロール樹脂材以外に
例えば繊維性断熱材等を使用しても良いことは勿論であ
る。
【0015】このように断熱支持部材20の支持基端部
20A側は当該支持基端部20Aを包み込んだ第1断熱
被装部30Aによって、同時に支持軸部20Bのボルト
部を除いた支持軸部20Bは当該支持軸部20Bを包み
込んだ第2の断熱被装部30Bによってそれぞれコンク
リート壁3と熱的に絶縁された状態となってコンクリー
ト壁3内部に埋込配置され、コンクリート壁3、断熱壁
2、外装材取付枠体6それぞれを強固に連結させるもの
となっている。
【0016】次に、本実施の形態の躯体壁用断熱支持装
置1による修理・リフォーム施工方法の一例を説明する
に、先ず図1に示すように、コンクリート壁3の所定箇
所に断熱支持部材20の例えば大径円柱状の第1断熱被
装部30Aと、例えば小径円柱状の第2断熱被装部30
Bとの合計した円柱長さ相当分の深さを有し、且つ大径
円柱状の第1断熱被装部30Aの直径に合致した内径を
有する例えば円形状の連繋凹部3Aを凹設形成してお
く。コンクリート壁3の連繋凹部3Aの内底部まで第1
断熱被装部30A側を嵌挿し、連繋凹部3A内周と第2
断熱被装部30Bとの間に形成されるドーナツ状の空隙
には例えばモルタル材等の封止部材4を充填すること
で、支持軸部20Bおよび支持基端部20Aがコンクリ
ート壁3に対して熱的に絶縁された状態に固定配置す
る。また、コンクリート壁3の屋外側面に断熱材2を支
持軸部20Bのボルト部側に貫通させるようにして被覆
配置させ、必要に応じてラス金網材7を張着した上から
ボルト部に外装材取付枠体6を貫挿してナット部材10
等でネジ止めすることでコンクリート壁3に断熱材2を
締結する。
【0017】一方、断熱壁2の屋外側面全体には、張着
されたラス金網材7の上からモルタル材8を塗布した
後、タイル材や石膏ボード等の化粧用の外装部材9を貼
付する(図2参照)。こうして、断熱支持部材20の支
持基端部20A側は当該支持基端部20Aを包み込んだ
第1断熱被装部30Aによってコンクリート壁3と熱的
に絶縁された状態となってコンクリート壁3内部に埋込
配置され、コンクリート壁3、断熱壁2、外装材取付枠
体6それぞれを強固に連結させるのである。したがっ
て、両断熱被装部30A,30Bで被覆した断熱支持部
材20は、断熱壁2とコンクリート壁3とを繋ぐ補強支
持用アンカー材として機能すると共に、両断熱被装部3
0A,30Bにより断熱壁2を経ての、コンクリート壁
3と断熱壁2の屋外側面に形成される外装部材9との間
の熱橋形成を阻止させ、屋内のコンクリート壁3側と屋
外の外装部材9との間の熱伝導を防止させる。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているた
めに、外断熱を施すための例えば修理・リフォームに際
して躯体用のコンクリート壁3に外壁材を支持すると
き、コンクリート壁3の屋外側面に断熱材2が施され、
その断熱材2の屋外側面に配置される外装部材9等を支
持部材によって支持する場合に発生する熱橋を防止し、
建築躯体外壁の外断熱を良好に行うことを可能にすると
共に、例えば火災発生時等に断熱材2等が消失しても外
装部材9等をしっかりと支持することができる。
【0019】すなわちこれは本発明が、躯体用のコンク
リート壁3に、このコンクリート壁3の屋外側面に形成
される化粧用の外装部材9を連繋支持するとき、一端に
ボルト部が形成された支持軸部20Bと、支持軸部20
Bの他端において直角方向に幅広となって一体延設した
支持基端部20Aとから成り、支持基端部20Aの略全
体を包み込む第1断熱被装部30Aと、ボルト部を除い
た支持軸部20Bの略全体を包み込む第2断熱被装部3
0Bとで被覆して成る断熱支持部材20を備えたからで
あり、これにより断熱壁2とコンクリート壁3とを強固
に連繋させると共に、断熱支持部材20を被覆した両断
熱被装部30A,30Bにより断熱壁2を経ての、コン
クリート壁3と断熱壁2に形成される外装部材9との間
の熱橋形成を阻止させ、コンクリート壁3側から外装部
材9側への熱伝導を防止させ、外断熱効果を充分に発揮
させることができる。
【0020】断熱支持部材20は、第1断熱被装部30
A、第2断熱被装部30Bそれぞれを合計した長さ相当
分の深さをもってコンクリート壁3に凹設形成された連
繋凹部3A内に第1断熱被装部30A、第2断熱被装部
30Bそれぞれが抜脱不可能な状態に嵌挿配置されて支
持軸部20B一端のボルト部側を露出させた状態とし、
コンクリート壁3の屋外側面に断熱材2を支持軸部20
Bのボルト部側を貫通して被覆配置させ、外装部材9を
保持させる外装材取付枠体6をボルト部に貫挿してネジ
止めすることでコンクリート壁3に断熱材2が締結され
るので、コンクリート壁3、断熱材2それぞれに対する
断熱支持部材20の組み付けを容易に行なうことがで
き、しかも断熱支持部材20を介してのコンクリート壁
3と外装部材9との連繋結束力を充分強固なものとする
ことができる。
【0021】断熱支持部材20は、支持基端部20Aの
略全体を大径円柱状の第1断熱被装部30Aによって被
覆し、ボルト部を除いた支持軸部20Bの略全体を小径
円柱状の第2断熱被装部30Bによって被覆して成り、
コンクリート壁3に凹設形成された連繋凹部3A内底部
にまで第1断熱被装部30A側が嵌挿された際に連繋凹
部3A内周と第2断熱被装部30Bとの間に形成される
空隙に封止部材4が充填されるので、断熱支持部材20
はコンクリート壁3に対して強固に支持されるものとな
り、断熱支持部材20を介してのコンクリート壁3と外
装部材9との連繋結束力を充分強固なものとすることが
できる。
【0022】断熱支持部材20は、支持軸部20Bの他
端に支持基端部20Aを一体延設して全体が1本脚の略
T字型テーブル形状を呈するように形成されたり、支持
基端部20Aは、円板状、棒状、矩形板状、多角形板
状、十文字状、放射突起状、襞状等の形状を有したりす
るので、支持基端部20Aにより、凝固したコンクリー
ト壁3内部に断熱支持部材20自体をしっかりと埋込保
持させることができると共に、火災の際に両断熱被装部
30A,30Bが火炎熱で溶融されて無くなってもコン
クリート壁3からの断熱支持部材20の抜脱を防止さ
せ、外装部材9の脱落倒壊を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における使用時の要部分
解斜視図である。
【図2】同じく断熱支持部材を組み込んだ状態の縦断面
図である。
【符号の説明】
1…躯体壁用断熱支持装置 2…断熱壁 3…コンクリート壁 3A…連繋凹部 4…封止部材 5…屋外側溝条 6…外装材取付枠体 7…ラス金網材 8…モルタル材 9…外装部材 10…ナット部材 10A…座金 20…断熱支持部材 20A…支持基
端部 20B…支持軸部 30A…第1断熱被装部 30B…第2断
熱被装部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DD01 FA04 LA11 2E110 AA02 AA50 AB04 AB22 CA05 CA25 CC04 DA12 DC12 GB23Y GB42Y 2E162 CA11 CD01 2E176 BB25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 躯体用のコンクリート壁に、このコンク
    リート壁の屋外側面に形成される化粧用の外装部材を連
    繋支持する躯体壁用断熱支持装置であって、一端にボル
    ト部が形成された支持軸部と、支持軸部の他端において
    直角方向に幅広となって一体延設した支持基端部とから
    成り、支持基端部の略全体を包み込む第1断熱被装部
    と、ボルト部を除いた支持軸部の略全体を包み込む第2
    断熱被装部とで被覆して成る断熱支持部材を備えたこと
    を特徴とする躯体壁用断熱支持装置。
  2. 【請求項2】 断熱支持部材は、第1断熱被装部、第2
    断熱被装部それぞれを合計した長さ相当分の深さをもっ
    てコンクリート壁に凹設形成された連繋凹部内に第1断
    熱被装部、第2断熱被装部それぞれが抜脱不可能な状態
    に嵌挿配置されて支持軸部一端のボルト部側を露出させ
    た状態とし、コンクリート壁の屋外側面に断熱材を支持
    軸部のボルト部側を貫通して被覆配置させ、外装部材を
    保持させる外装材取付枠体をボルト部に貫挿してネジ止
    めすることでコンクリート壁に断熱材を締結させるもの
    とした請求項1記載の躯体壁用断熱支持装置。
  3. 【請求項3】 断熱支持部材は、支持基端部の略全体を
    大径円柱状の第1断熱被装部によって被覆し、ボルト部
    を除いた支持軸部の略全体を小径円柱状の第2断熱被装
    部によって被覆して成り、コンクリート壁に凹設形成さ
    れた連繋凹部内底部にまで第1断熱被装部側が嵌挿され
    た際に連繋凹部内周と第2断熱被装部との間に形成され
    る空隙に封止部材が充填されるものとした請求項1また
    は2記載の躯体壁用断熱支持装置。
  4. 【請求項4】 断熱支持部材は、支持軸部の他端に支持
    基端部を一体延設して全体が1本脚の略T字型テーブル
    形状を呈するように形成されている請求項1乃至3のい
    ずれか記載の躯体壁用断熱支持装置。
  5. 【請求項5】 支持基端部は、円板状、棒状、矩形板
    状、多角形板状、十文字状、放射突起状、襞状等の形状
    を有する請求項1乃至4のいずれか記載の躯体壁用断熱
    支持装置。
JP2001238667A 2001-08-07 2001-08-07 躯体壁用断熱支持装置 Ceased JP2003049524A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001238667A JP2003049524A (ja) 2001-08-07 2001-08-07 躯体壁用断熱支持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001238667A JP2003049524A (ja) 2001-08-07 2001-08-07 躯体壁用断熱支持装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003049524A true JP2003049524A (ja) 2003-02-21

Family

ID=19069544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001238667A Ceased JP2003049524A (ja) 2001-08-07 2001-08-07 躯体壁用断熱支持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003049524A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007056637A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Yoshiyuki Ogushi 耐火構造及び耐火層の形成方法
JP2007085130A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Sekisui Plastics Co Ltd コンクリート壁と断熱パネルの取付け構造および取付け具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007056637A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Yoshiyuki Ogushi 耐火構造及び耐火層の形成方法
JP2007085130A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Sekisui Plastics Co Ltd コンクリート壁と断熱パネルの取付け構造および取付け具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5543698B2 (ja) 既存壁の断熱改修工法および既存建物の断熱改修工法
JP2009035998A (ja) 外断熱・隣地空き無しrc建築工法
JP7175534B2 (ja) 建築物の外壁構造、断熱構造及び断熱方法
JP4049564B2 (ja) 耐火間仕切壁及びその施工方法
KR101939180B1 (ko) 건물 벽체용 내외부 단열재 및 외장패널의 일체화 시공방법 및 그 일체화 된 벽체구조
JP2009167683A (ja) 外断熱構造及びそれに用いる真空断熱材
JP2002339451A (ja) プレキャストコンクリート板およびその製造方法、バルコニー用プレキャストコンクリート板、外断熱構造物
JP3121654U (ja) 片持ち支持バルコニー構築用z筋パネル、及びバルコニーを備えた外壁構造
JP2003049524A (ja) 躯体壁用断熱支持装置
JP4131000B2 (ja) 外断熱用パネル部材
JPH10280576A (ja) 建築物外壁の断熱材と防火材の取付け構造
JP2001355297A (ja) 断熱壁構造とそれに使用される断熱支持部材およびその施工方法
JP3255225B2 (ja) 外断熱鉄骨造建築物とその施工方法及び建築材
JP5965685B2 (ja) 梁の断熱構造及び建物の断熱ライン形成方法
JPH11229524A (ja) ユニット建物の柱の耐火構造
KR101557335B1 (ko) 건축기둥보용 시스템 구조부재
JP2004332390A (ja) 免震装置の耐火構造
JP4114170B2 (ja) 乾式外断熱工法熱橋部の断熱構造およびその施工法
JP3464926B2 (ja) 木造家屋の土台・基礎のハイブリッド断熱工法における気密保持方法およびその構造
KR100276560B1 (ko) 건축용 판넬
JP2006009320A (ja) サンドイッチパネル
JP2006104769A (ja) 木造建物における断熱材及び表面材の支持ブラケット
JPH0768751B2 (ja) 既存コンクリート系外壁の改修構造
JPH10152912A (ja) 建物の耐火被覆構造
JP2007315161A (ja) 建築用断熱・内装仕上システム

Legal Events

Date Code Title Description
A045 Written measure of dismissal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20040629