JP2001354022A - 自動車用空調ダクト - Google Patents
自動車用空調ダクトInfo
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Abstract
収性を有するようにする。 【解決手段】 自動車用空調ダクト1は、熱可塑性樹脂
製のダクト本体2と、ダクト本体2の外周面に長手方向
に間隔をおいて2箇所の部位にそれぞれ嵌着された一方
の補強枠材7aおよび他方の補強枠材7bからなる補強
枠材7とを有する。そして、補強枠材7の外周面とダク
ト本体2の前記補強枠材7が設けられていない部分の外
周面が略同一面になるように、ダクト本体2の外周面に
設けられた凹部2aに前記補強枠材7が嵌着されてい
る。ダクト本体2は、衝撃がかかる方向(矢印方向)に
間隔をおいて相対する一方の壁3および他方の壁4並び
に両者の両側端にそれぞれ連設された一方の側壁5およ
び他方の側壁6を有し、内部全体が流路10になってい
る。
Description
する衝撃吸収性の高い自動車用空調ダクトに関するもの
である。
安全を確保するため、次に説明するような天井の両側部
近傍に配設される衝撃吸収性を備えた自動車のルーフサ
イドダクトが知られている。
00は、ブロー成形によって一体成形されたものであっ
て、天井内装材107に面する内側壁部101と車体の
インナーパネル106に面する外側壁部102とが空間
部110を介して相対しており、内側壁部101と外側
壁部102との間には長手方向に沿って板状の衝撃吸収
リブ103が設けられている。そして、通常は空間部1
10が空調空気の流路になり、乗員頭部が内側壁部10
1に二次衝突した際に、衝撃吸収リブ103が変形する
ことで衝撃を吸収する(特開2000−43541号公
報参照)。
側壁部と外側壁部との間に設けられた板状の衝撃吸収リ
ブは、パリスンの一方の壁を対向する他方の壁へ向かっ
て突出変形させて凹部を形成し、その先端部を圧着させ
たのち、パリスン内に導入された圧搾空気の内圧により
前記凹部を両側より押圧変形させて溶着一体化させて形
成されたものである。このため、衝撃吸収リブの肉厚
は、最大でもパリスンの肉厚の2倍の厚さに制約される
薄いものとなり、十分な衝撃吸収性を有するルーフサイ
ドダクトを得ることができないという問題点があった。
収リブが存在するため、流路の空気抵抗が大きくなると
いう問題点もあった。
に鑑みてなされたものであって、流路の空気抵抗が低減
し、しかも高い衝撃吸収性を有する自動車用空調ダクト
を実現することを目的とするものである。
め、本発明の自動車用空調ダクトは、衝撃がかかる方向
に間隔をおいて相対する一方の壁および他方の壁並びに
前記一方の壁と前記他方の壁の両側端にそれぞれ連設さ
れた一方の側壁および他方の側壁を有する熱可塑性樹脂
製のダクト本体と、前記ダクト本体の長手方向の少なく
とも1箇所の部位に嵌着された少なくとも前記一方の壁
を含む前記一方の側壁および他方の側壁の外周面を覆う
補強枠材とを有しており、前記補強枠材によって前記衝
撃を吸収するように構成されたことを特徴とするもので
ある。
記補強枠材が設けられていない部分の外周面が略同一面
になるように、前記ダクト本体の外周面に設けられた凹
部に前記補強枠材が嵌着されていることを特徴とするも
のである。
いて説明する。
施の形態による自動車用空調ダクト1は、熱可塑性樹脂
製のダクト本体2と、ダクト本体2の外周面に長手方向
に間隔をおいた2箇所の部位にそれぞれ嵌着された一方
の補強枠材7aおよび他方の補強枠材7bからなる補強
枠材7とを有している。そして、一方の補強枠材7aお
よび他方の補強枠材7bからなる補強枠材7の外周面と
ダクト本体2の前記補強枠材7が設けられていない部分
の外周面が略同一面になるように、ダクト本体2の外周
面に設けられた凹部2aに前記補強枠材7が嵌着されて
いる。
方向)に間隔をおいて相対する一方の壁3および他方の
壁4並びに一方の壁3と他方の壁4の両側端にそれぞれ
連設された一方の側壁5および他方の側壁6を有してい
る。一方の壁3は他方の壁4に対して傾斜し、一方の壁
3と他方の壁4の両側端にそれぞれ連設された一方の側
壁5と他方の側壁6は略平行に相対しており、これらに
囲まれた内部全体が流路10になっている。
ダクトの製造方法の一例について説明する。
に、一方の金型41と他方の金型42とを型開きし、型
開きされた一方の金型41のキャビティ41aに略コ字
状の断面形状を有する一方の補強枠材7aを2個間隔を
おいて仮止めするとともに、各一方の補強枠材7aに対
向するように、他方の金型のキャビティ42aに略コ字
状の断面形状を有する他方の補強枠材7bを2個間隔を
おいて仮止めする。
機の押出ヘッド43より溶融した熱可塑性樹脂よりなる
パリスン44を押し出し、型開きされた金型41、42
間に配置したのち、型閉じする。
針等の吹込手段をパリスン44に突き刺して加圧流体を
導入し、一方の補強枠材7aおよび他方の補強枠材7b
が仮止めされているキャビティ41a、42aの内面に
沿って膨張させることによって、図1に示すような自動
車用空調ダクト1を成形する。この自動車用空調ダクト
1には、長手方向に間隔をおいて2箇所の部位の外周面
に形成された凹部2aにそれぞれ補強枠材7が嵌着され
ている。
し、ついで型開きを行なって自動車用空調ダクト1を取
り出し、不要なバリを除去する。
図である。
した製造方法における一方の金型41のキャビティ41
aに仮止めした断面形状が略コ字状の一方の補強枠材7
aの代わりに一方の補強枠材7aと同形状の突出部また
はコア型を設けるとともに、他方の金型42のキャビテ
ィ42aに仮止めした断面形状が略コ字状の他方の補強
枠材7bの代わりに他方の補強枠材7bと同形状の突出
部またはコア型を設けた分割形式の金型を用いる。
なうと、図3に示すように、外周面に一方の補強枠材7
aおよび他方の補強枠材7bを嵌挿するための凹部2a
が形成されたダクト本体2が成形される。
の外周面に形成された凹部2aに接着剤を介してまたは
介さずに一方の補強枠材7aおよび他方の補強枠材7b
を嵌着する。
調ダクトについて説明する。
態による自動車用空調ダクト21は、ブロー成形された
熱可塑性樹脂製のダクト本体22と、ダクト本体22の
他方の壁24を除いた外周面に長手方向に間隔をおいて
2箇所の部位に設けられた凹部22aに嵌着された補強
枠材27を有している。
撃がかかる方向(矢印方向)に間隔をおいて相対する一
方の壁23および他方の壁24並びに一方の壁23と他
方の壁24の両側端にそれぞれ連設された一方の側壁2
5および他方の側壁26を有している。一方の壁23は
他方の壁24に対して傾斜し、一方の壁23と他方の壁
24の両側端に連設された一方の側壁25と他方の側壁
26は略平行に相対しており、これらに囲まれた内部全
体が流路30になっている。
22の他方の壁24を除いた一方の壁23から一方の側
壁25および他方の側壁26に至る外周面に設けられた
凹部22aは、略コ字状の断面形状を有する補強枠材2
7を嵌着した際に、両者の外周面が略同一面になる深さ
(形状)であり、他方の壁24の両側端には補強枠材2
7の開放側両端部に内側ヘ向かって突設されている突起
27a、27bが係止する係止穴部28a、28bがそ
れぞれ形成されている。
クト21は、金型および補強枠材を変更するだけで、上
述した各製造方法に準じて製造できるので、その説明は
省略する。
可塑性樹脂としては、ブロー成形ができるものであれば
その種類は問わないが、高密度ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、変性ポリフェニレンオキサイド、ポリカーボネ
ート、ポリアミド等が好適である。
機械的強度を備えた材料であればどのようなものでもよ
いが、ダクト本体を構成する熱可塑性樹脂と同じものを
用いると、リサイクルする際に分別する必要がなくな
る。
示した長手方向に間隔をおいて2箇所の部位に設けたも
のに限らず、ダクト本体の長さが短い場合は1箇所の部
位でもよく、逆に長さが長い場合には互いに間隔をおい
て3箇所以上の部位に設けることができることはいうま
でもない。
は、上述した略台形状のものに限らず、衝撃がかかる方
向に対して間隔をおいて相対する一方の壁および他方の
壁を有するものであれば自動車の車室内における配設場
所に応じて正方形、長方形、平行四辺形等の任意の形状
とすることができる。
1の一使用例について説明する。
ぞれ配設された自動車用空調ダクト1は、その一端側が
後部側に配設された接続用ダクト51の両側部に設けら
れた接続部51a、51bに連通されており、その他端
側は閉塞されている。自動車用空調ダクト1は一方の壁
3および他方の側壁6が車室内に面し、他方の壁4およ
び一方の側壁5が車体側取付面に面するように配設され
ており、一方の壁3の補強枠材7が設けられていない部
位に吐出口50が設けられている。その結果、図示しな
い空調装置より接続ダクト51を介して供給される空調
空気は吐出口50より乗員に向けて吐出されて車室内の
均一な空調が可能になる。また、衝突時に一方の壁3に
乗員の頭部が衝突した際には、その衝撃は十分な衝撃吸
収性を有する補強枠材7によって吸収され、乗員の安全
を確保することができる。
形態に示したダクト本体の外周面に形成した凹部に補強
部材を嵌着して両者の外周面が略同一面になるようにし
たものに限らず、ダクト本体の外周面に凹部を設けずに
補強枠材を嵌着してもよい。
ので、次に記載するような効果を奏する。
吸収性が十分であるため、衝突安全性が著しく向上する
とともに、流路の空気抵抗が低減され空調効率が向上す
る。
示し、(a)は斜視図、(b)は(a)のA−A線に沿
う模式断面図である。
一製造方法における一工程を示し、(a)は型開きされ
た金型間にパリスンを配置した状態を示す説明図、
(b)は(a)のA−A線に沿う模式断面図である。
調ダクトの他の製造方法における一工程を示す説明図で
ある。
模式断面図である。
ら補強枠材を取り外した模式分解断面図である。
調ダクトの一使用例を示す説明図である。
ネル取付後の模式断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 衝撃がかかる方向に間隔をおいて相対す
る一方の壁および他方の壁並びに前記一方の壁と前記他
方の壁の両側端にそれぞれ連設された一方の側壁および
他方の側壁を有する熱可塑性樹脂製のダクト本体と、前
記ダクト本体の長手方向の少なくとも1箇所の部位に嵌
着された少なくとも前記一方の壁を含む前記一方の側壁
および他方の側壁の外周面を覆う補強枠材とを有してお
り、前記補強枠材によって前記衝撃を吸収するように構
成されたことを特徴とする自動車用空調ダクト。 - 【請求項2】 補強枠材の外周面とダクト本体の前記補
強枠材が設けられていない部分の外周面が略同一面にな
るように、前記ダクト本体の外周面に設けられた凹部に
前記補強枠材が嵌着されていることを特徴とする請求項
1記載の自動車用空調ダクト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000177886A JP4588172B2 (ja) | 2000-06-14 | 2000-06-14 | 自動車用空調ダクト |
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JP2000177886A JP4588172B2 (ja) | 2000-06-14 | 2000-06-14 | 自動車用空調ダクト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001354022A true JP2001354022A (ja) | 2001-12-25 |
JP4588172B2 JP4588172B2 (ja) | 2010-11-24 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011068202A (ja) * | 2009-09-24 | 2011-04-07 | Toyoda Gosei Co Ltd | ダクト構造体 |
JP2014184790A (ja) * | 2013-03-22 | 2014-10-02 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 航空機用空調ダクトおよび航空機用空調ダクトの補強方法 |
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-
2000
- 2000-06-14 JP JP2000177886A patent/JP4588172B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP4588172B2 (ja) | 2010-11-24 |
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