JP2001353388A - ミシンにおける後プーラー昇降操作装置 - Google Patents

ミシンにおける後プーラー昇降操作装置

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JP2001353388A JP2000177869A JP2000177869A JP2001353388A JP 2001353388 A JP2001353388 A JP 2001353388A JP 2000177869 A JP2000177869 A JP 2000177869A JP 2000177869 A JP2000177869 A JP 2000177869A JP 2001353388 A JP2001353388 A JP 2001353388A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 こじれを非常に少なくして軽い力で上部プー
ラーを昇降操作可能として操作労力の著しい軽減が図
れ、また、ネジの緩みに起因する操作不能や操作不良の
発生をなくすることができるようにする。 【解決手段】 下端部に上部プーラー3を回転可能に保
持し、かつ、バネ8によって下方へ弾性付勢力が付与さ
れた縦シャフト2に近いミシンアーム部1の先端面に切
込溝15を形成し、この切込溝15内に上下スライドの
み自在に嵌合保持させた帯板部材16にシャフト抱き部
材7の下端に係合する係合突起17を固定突出するとと
もに、支点レスの揺動レバー10と帯板部材16との間
に、揺動レバー10の下方への操作揺動運動を帯板部材
16の上方へのスライド運動に変換するクランク機構2
3を設けて構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばトランクス
などの丸物生地の縫製にあたって、縫製箇所から送り出
されてくる生地を上下(表裏)両面から挟んで送り案内
する場合に用いられるミシンにおける後プーラー昇降操
作装置に関し、詳しくは、縫製箇所の直後に配置された
上下一対のプーラーのうち、上部プーラーを手動操作に
よって縫製時には下部プーラーに当接するように下降さ
せ、縫製後には下部プーラーから離間するように上昇さ
せるべく構成されているミシンにおける後プーラー昇降
操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ミシンにおける後プーラー昇降操作装置
として、従来は、図7〜図11に示すような構成が採用
されていた。すなわち、ミシンアーム部1の側面の上下
位置から側方へ向けて一体に突出させた突片部1a,1
bに亘って縦シャフト2がスライド昇降自在に支持され
ている。この縦シャフト2の下端部に、縫製箇所の直後
に配置された上下一対のプーラー3,4のうちの上部プ
ーラー3が門形の支持台5を介して水平軸芯周りに回転
可能に保持されているとともに、上記縦シャフト2の中
間部にはボルト6を介してシャフト抱き部材7が固定さ
れている。このシャフト抱き部材7とミシンアーム部1
の上部突片部1aとの間にはコイルバネ8が介在され、
このコイルバネ8の弾性力によって縦シャフト2及び上
部プーラー3が下方、つまり、下部プーラー4側に向け
て弾性付勢されている。
【0003】一方、ミシンアーム部1の下部突片部1b
の先端面には支点ネジ9を介してその軸芯周りに上下に
揺動可能な手動操作式揺動レバー10が枢支されてい
る。この揺動レバー10の基端部内側には、上記シャフ
ト抱き部材7にネジ11を介して取り付けられたローラ
12の周面下端部に係合し揺動レバー10の操作揺動に
伴い上記シャフト抱き部材7を押上げて縦シャフト2及
び上部プーラー3をコイルバネ8による下降方向への弾
性付勢力に抗して上昇させる偏心カム13が一体に連設
されている。なお、図中の14は、上部プーラー3の下
降限位置を調整するための位置調整ネジで、シャフト抱
き部材7に螺合されている。
【0004】次に、上記のように構成された従来のミシ
ンにおける後プーラー昇降操作装置による上部プーラー
3の昇降動作について説明する。縫製時には、図8及び
図9に示すように、揺動レバー10を支点ネジ9の軸芯
周りで下方に揺動操作することによって、揺動レバー1
0と一体に支点ネジ9の軸芯周りに回転する偏心カム1
3の偏心量の小さい箇所がローラ12の周面下端部に係
合するために、シャフト抱き部材7はコイルバネ8の弾
性付勢力により押し下げられて縦シャフト2及び上部プ
ーラー3が下部プーラー4側に向け下降限位置まで下降
し、上部プーラー3が下部プーラー4の周面に当接もし
くは極近接する。これによって、上下両プーラー3,4
間で縫製直後の生地を表裏両面から挟んで所定方向への
送り案内機能を発揮する。
【0005】そして、縫製後には、図10及び図11に
示すように、揺動レバー10を支点ネジ9の軸芯周りで
上方に揺動操作することによって、この揺動レバー10
と一体に回転する偏心カム13に係合しているローラ1
2を介してシャフト抱き部材7がコイルバネ8の弾性付
勢力に抗して上方に押上げられるために、縦シャフト2
及び上部プーラー3が上昇し、上部プーラー3が下部プ
ーラー4の周面から離間する。これによって、上下両プ
ーラー3,4による生地挟みが解放され縫製済みの生地
をミシンの縫製箇所から取り出すことが可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に手動操作式揺動レバー10に一体連設された偏心カム
13を介して縦シャフト2及び上部プーラー3を昇降さ
せるように構成してなる従来のミシンにおける後プーラ
ー昇降操作装置では、図12に示すように、縦シャフト
2の中心部から偏心カム13による昇降力伝達点までの
距離寸法Lが大きいために、揺動レバー10の揺動操作
時にこじれが生じることは避けられない。特に、コイル
バネ8の弾性付勢力に抗して上部プーラー3を上昇させ
る際にこじれが生じると、揺動レバー10の揺動操作に
大きな力を要することになり、上部プーラー3の昇降操
作を一日に多数回繰り返しながら縫製作業を行なう作業
者に与える操作労力が多大になるという問題があった。
【0007】また、揺動レバー10が支点ネジ9を介し
てミシンアーム部1の先端面に揺動可能に枢支されてい
る従来の構成では、ミシン運転時の振動等の影響によっ
て支点ネジ9に緩みが発生しやすく、それに気付かず使
用していると、遂には所定の後プーラー昇降操作自体が
行なえなくなったり、操作不良に陥ったりする可能性も
あった。
【0008】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、こじれを非常に少なくして軽い力で上部プーラーを
昇降操作可能として操作労力の著しい軽減を図ることが
でき、また、ネジの緩みに起因する操作不能や操作不良
の発生をなくすることができるミシンにおける後プーラ
ー昇降操作装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るミシンにおける後プーラー昇降操作装
置は、縫製箇所の直後に配置された上下一対のプーラー
のうち、上部プーラーをミシンアーム部に昇降自在に支
持された縦シャフトの下端部に回転可能に保持させると
ともに、縦シャフトの中間部に固定されたシャフト抱き
部材とミシンアーム部との間に介在されて縦シャフト及
び上部プーラーを下部プーラー側に向けて弾性付勢する
バネと、上記シャフト抱き部材の下端面に係合した状態
での操作揺動に伴い上記バネによる弾性付勢力に抗して
縦シャフト及び上部プーラーを上昇させる手動操作式揺
動レバーとを設けてなるミシンにおける後プーラー昇降
操作装置であって、上記縦シャフトに近いミシンアーム
部の先端面に形成した切込溝内に帯板部材が上下方向に
スライドのみ自在に嵌合保持され、このスライド式帯板
部材に上記シャフト抱き部材の下端面に係合する係合突
起が固定突出されているいる一方、上記切込溝の開口を
閉塞するようにミシンアーム部に固定した固定板に揺動
レバーの基端部を水平方向に移動可能に嵌合保持する長
孔が形成され、この揺動レバーの可動基端部と上記スラ
イド式帯板部材との間に、揺動レバーの操作揺動運動を
帯板部材の上下方向のスライド運動に変換するクランク
機構が設けられていることを特徴とするものである。
【0010】上記構成の本発明によれば、揺動レバーを
揺動操作すると、その操作揺動運動がクランク機構を介
して帯板部材に伝達されて該帯板部材がミシンアーム部
先端面に形成の切込溝内で上下方向にスライド運動す
る。この帯板部材の上下スライド運動が係合突起を介し
てシャフト抱き部材に伝達されることになり、帯板部材
の上方へのスライド時にはシャフト抱き部材がバネによ
る弾性付勢力に抗して押し上げられて縦シャフト及び上
部プーラーが上昇し上下一対のプーラーが離間する。一
方、帯板部材の下方へのスライド時にはシャフト抱き部
材がバネによる弾性付勢力を受けて押し下げられて縦シ
ャフト及び上部プーラーが下降し上下一対のプーラーが
当接または極近接する。
【0011】このように縦シャフトに近い位置に設けら
れた帯板部材の上下スライド運動をシャフト抱き部材に
伝達する構成として縦シャフトの中心部からシャフト抱
き部材に対する昇降力伝達点までの距離寸法を小さくし
ているために、揺動レバーの揺動操作時におけるこじれ
の発生が非常に少なくなり、軽い操作力で上部プーラー
をスムーズに上昇させることが可能で、上部プーラーの
昇降操作を一日に多数回繰り返しながら縫製作業を行な
う縫製作業者に与える操作労力の著しい軽減が図れる。
また、上記の昇降操作時に揺動レバーはその基端部がク
ランキ機構の偏芯量に対応して水平方向に移動するよう
に固定板の長孔内を嵌合保持された構成であって、支点
ネジの使用を省略しているので、ミシン運転時の振動等
の影響によって生じる支点ネジの緩みに起因する操作不
能や操作不良という不都合な事態の発生を回避し、長期
使用後においても軽い力でプーラーを確実に昇降操作す
ることが可能である。
【0012】上記構成の本発明に係るミシンにおける後
プーラー昇降操作装置において、上記運動変換用のクラ
ンク機構として、請求項2に記載のように、揺動レバー
の下方への揺動時に上部プーラーが上昇され、上方への
揺動時に上部プーラーがバネの弾性付勢力で下降される
ように構成することによって、縫製時は揺動レバーが引
き上げられた状態で使用し縫製後はレバーを引き下げ操
作することで上部プーラーを上昇させるといったよう
に、上部プーラーの昇降操作に人間工学的な面から合理
性を持たせて作業性の一層の改善を図ることができる。
【0013】また、上記構成の本発明に係るミシンにお
ける後プーラー昇降操作装置において、請求項3に記載
のように、上記揺動レバーの基端部とミシンアーム部と
の間に、レバーの振動防止用バネを介在させる構成を採
用することによって、支点レスの揺動レバーがミシン運
転時に振動したり、ガタついて騒音を発したりすること
を防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜図6は本発明に係るミシン
における後プーラー昇降操作装置の構成を示すものであ
り、基本的には、図7〜図11に示す従来装置と同様な
構成が採用されている。なお、従来装置と同一もしくは
対応する部品、部位には同一の符号を用いて説明する。
【0015】すなわち、ミシンアーム部1の側面の上下
位置から側方へ向けて一体に突出させた突片部1a,1
bに亘って縦シャフト2がスライド昇降自在に支持さ
れ、この縦シャフト2の下端部には、縫製箇所の直後に
配置された上下一対のプーラー3,4のうちの上部プー
ラー3が門形の支持台5を介して水平軸芯周りに回転可
能に保持されているとともに、上記縦シャフト2の中間
部にはボルト6を介してシャフト抱き部材7が固定され
ている。このシャフト抱き部材7とミシンアーム部1の
上部突片部1aとの間にはコイルバネ8が介在され、こ
のコイルバネ8の弾性力によって縦シャフト2及び上部
プーラー3が下方、つまり、下部プーラー4側に向けて
弾性付勢されている。
【0016】上記縦シャフト2に近いミシンアーム部1
の上部突片部1a及び下部突片部1bの先端面には同一
平面上に位置させて切込溝15が形成されており、この
切込溝15内に帯板部材16が上下方向にスライドのみ
自在に嵌合保持されている。この上下スライド式帯板部
材16には、図2に明示するように、上記シャフト抱き
部材7の下端部に形成した凹入段部7Aの下面に係合す
る係合突起17が固定突出されており、これによって、
縦シャフト2の中心部から係合突起17と凹入段部7A
の下面とにより構成されるシャフト抱き部材7に対する
昇降力伝達点までの距離寸法L1を可能な限り小さく構
成している。
【0017】一方、上記切込溝15の開口を閉塞するよ
うにミシンアーム部1の上部突片部1a及び下部突片部
1bの先端面に亘ってボルト18,19を介して固定し
たカバー状固定板20の上下中間部分20aはミシンア
ーム部1の前方へ少し膨出されており、この膨出固定板
部分20aには手動操作式揺動レバー10の筒状基端部
10aに固定された筒体21を水平方向に移動可能に嵌
合保持する長孔22が形成されている。
【0018】上記揺動レバー10の可動基端部10aを
形成する上記筒体21と上記上下スライド式帯板部材1
6との間には、図4及び図6で最も明瞭に示されている
ように、舌片状揺動板23aの表裏両面の相互に偏心し
た位置からピン突起23b,23cを突出させてなるク
ランク機構23が介在されている。詳述すると、舌片状
揺動板23aの一方のピン突起23bを筒体21内に嵌
合させるとともに、他方のピン突起23cを帯板部材1
6に形成した孔16a内に嵌合させるように、クランク
機構23を揺動レバー10と帯板部材16との間に介在
させることによって、揺動レバー10の操作揺動運動を
クランク機構23を介して帯板部材16の上下スライド
運動に変換するように構成されている。
【0019】なお、上記運動変換用のクランク機構23
は、揺動レバー10の下方への揺動時に上部プーラー3
が上昇され、かつ、揺動レバー10の上方への揺動時に
上部プーラー3がコイルバネ8の弾性付勢力で下降され
るように構成されている。また、上記揺動レバー10側
の筒体21とミシンアーム部1の下部突片部1bとの間
には、揺動レバー10の振動防止用つる巻きバネ24が
介在されている。さらに、図中の14は、上部プーラー
3の下降限位置を調整するための位置調整ネジで、シャ
フト抱き部材7に螺合されている。
【0020】次に、上記のように構成された本発明のミ
シンにおける後プーラー昇降操作装置による上部プーラ
ー3の昇降動作について説明する。縫製時には、図3及
び図4に示すように、揺動レバー10を上方に向けて持
ち上げ揺動操作すると、その操作揺動運動がクランク機
構23を介して帯板部材16に伝達されて該帯板部材1
6がミシンアーム部1側に形成の切込溝15を下方に向
けてスライド運動するために、シャフト抱き部材7はコ
イルバネ8の弾性付勢力により押し下げられて縦シャフ
ト2及び上部プーラー3が下部プーラー4側に向け下降
限位置まで下降し、上部プーラー3が下部プーラー4の
周面に当接もしくは極近接する。これによって、上下両
プーラー3,4間で縫製直後の生地を表裏両面から挟ん
で所定方向への送り案内機能が発揮される。
【0021】そして、縫製後には、図5及び図6に示す
ように、揺動レバー10を下方に向けて引き下げ揺動操
作すると、その操作揺動運動がクランク機構23を介し
て帯板部材16に伝達されて該帯板部材16がミシンア
ーム部1側に形成の切込溝15を上方に向けてスライド
運動し、この上方へのスライド運動が係合突起17と凹
入段部7Aの下面とを介してシャフト抱き部材7に伝達
されて該シャフト抱き部材7がコイルバネ8による弾性
付勢力に抗して押し上げられるために、縦シャフト2及
び上部プーラー3が上昇し、上部プーラー3が下部プー
ラー4の周面から離間する。これによって、上下両プー
ラー3,4による生地挟みが解放され縫製済みの生地を
ミシンの縫製箇所から取り出すことが可能となる。
【0022】このように縦シャフト2に近い位置に設け
られた帯板部材16の上下スライド運動をシャフト抱き
部材7に伝達する構成であって、縦シャフト2の中心部
からシャフト抱き部材7に対する昇降力伝達点までの距
離寸法L1が小さいために、揺動レバー10の揺動操作
時にこじれを発生することがない、または、非常に少な
いために、コイルバネ8の弾性付勢力に抗して縦シャフ
ト2及び上部プーラー3を上昇させるときも、軽い操作
力で上部プーラー3をスムーズに上昇させることが可能
である。したがって、一日の縫製作業中に上部プーラー
3の昇降操作を多数回繰り返す必要がある場合でも、縫
製作業者に与える操作労力を著しく軽減することができ
る。
【0023】また、上記の昇降操作時に揺動レバー10
はその基端部10aに固定の筒体21がクランキ機構2
3の偏芯量に対応して固定板20に形成の長孔22内を
水平方向に移動するように構成されており、従来装置が
用いていた支点ネジを省略しているので、ミシン運転時
の振動等の影響によって生じる支点ネジの緩みに起因す
る操作不能や操作不良という不都合な事態の発生を回避
し、長期使用後においても軽い力で上部プーラー3を確
実に昇降操作することが可能である。
【0024】さらに、上記揺動レバー10の基端部10
a側の筒体21とミシンアーム部1の下部突片部1bと
の間には、揺動レバー10の振動防止用つる巻きバネ2
4が介在されているから、支点レスの揺動レバー10が
ミシン運転時に振動したり、ガタついて騒音を発したり
することも防止できる。
【0025】なお、上記実施の形態では、クランク機構
23として、揺動レバー10を下方へ引き下げ揺動操作
したとき、上部プーラー3が上昇し、かつ、揺動レバー
10を上方へ引き上げ揺動操作したとき、上部プーラー
3が下降するように構成したものについて説明したが、
これとは逆に、揺動レバー10を上方へ引き上げ揺動操
作したとき、上部プーラー3が上昇し、かつ、揺動レバ
ー10を下方へ引き下げ揺動操作したとき、上部プーラ
ー3が下降するように構成してもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
揺動レバーの揺動操作に伴い縦シャフトに近い位置に設
けた帯板部材を上下方向にスライドさせ、そのスライド
運動をシャフト抱き部材に伝達する構成を採用して縦シ
ャフトの中心部からシャフト抱き部材に対する昇降力伝
達点までの距離寸法を小さくしているために、揺動レバ
ーの揺動操作時におけるこじれの発生がなくなる、また
は、非常に少なくなり、軽い操作力で上部プーラーをス
ムーズに上昇させることができ、上部プーラーの昇降操
作を一日に多数回繰り返しながら縫製作業を行なう縫製
作業者に与える操作労力の著しい軽減を図ることができ
る。加えて、昇降操作時に揺動レバーの基端部をクラン
キ機構の偏芯量に対応して水平方向に移動する構成を採
用して支点ネジの使用を省略しているので、ミシン運転
時の振動等の影響によって生じる支点ネジの緩みに起因
する操作不能や操作不良という不都合な事態の発生を回
避し、長期使用後においても軽い力でプーラーをスムー
ズに昇降操作できるといった優れた操作性を確実に保持
することができるという効果を奏する。
【0027】特に、請求項2に記載の構成を採用するこ
とにより、縫製後は揺動レバーを引き下げ操作すること
で上部プーラーを上昇させることが可能となり、上部プ
ーラーの昇降操作に人間工学的な面から合理性を持たせ
て作業性の一層の改善を図ることができる。
【0028】また、請求項3に記載の構成を採用するこ
とにより、支点レスの揺動レバーがミシン運転時に振動
したり、ガタついて騒音を発したりすることを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るミシンにおける後プーラー昇降操
作装置の構成を示す要部の正面図である。
【図2】図1のF部の拡大詳細図である。
【図3】ミシンにおける後プーラー昇降操作装置の縫製
時における動作状況を示す要部の側面図である。
【図4】同上縫製時における動作状況を一部破断して示
す要部の分解斜視図である。
【図5】ミシンにおける後プーラー昇降操作装置の縫製
直後における動作状況を示す要部の側面図である。
【図6】同上縫製直後における動作状況を一部破断して
示す要部の分解斜視図である。
【図7】従来のミシンにおける後プーラー昇降操作装置
の構成を示す要部の正面図である。
【図8】従来のミシンにおける後プーラー昇降操作装置
の縫製時における動作状況を示す要部の側面図である。
【図9】同上縫製時における動作状況を一部破断して示
す要部の分解斜視図である。
【図10】従来のミシンにおける後プーラー昇降操作装
置の縫製直後における動作状況を示す要部の側面図であ
る。
【図11】同上縫製直後における動作状況を一部破断し
て示す要部の分解斜視図である。
【図12】図7のE部の拡大詳細図である。
【符号の説明】
1 ミシンアーム部 2 縦シャフト 3 上部プーラー 4 下部プーラー 7 シャフト抱き部材 8 コイルバネ 10 手動操作式揺動レバー 15 切込溝 16 帯板部材 17 係合突起 20 固定板 22 長孔 23 クランク機構 24 振動防止用つる巻きバネ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫製箇所の直後に配置された上下一対の
    プーラーのうち、上部プーラーをミシンアーム部に昇降
    自在に支持された縦シャフトの下端部に回転可能に保持
    させるとともに、縦シャフトの中間部に固定されたシャ
    フト抱き部材とミシンアーム部との間に介在されて縦シ
    ャフト及び上部プーラーを下部プーラー側に向けて弾性
    付勢するバネと、上記シャフト抱き部材の下端面に係合
    した状態での操作揺動に伴い上記バネによる弾性付勢力
    に抗して縦シャフト及び上部プーラーを上昇させる手動
    操作式揺動レバーとを設けてなるミシンにおける後プー
    ラー昇降操作装置であって、 上記縦シャフトに近いミシンアーム部の先端面に形成し
    た切込溝内に帯板部材が上下方向にスライドのみ自在に
    嵌合保持され、このスライド式帯板部材に上記シャフト
    抱き部材の下端面に係合する係合突起が固定突出されて
    いるいる一方、上記切込溝の開口を閉塞するようにミシ
    ンアーム部に固定した固定板に揺動レバーの基端部を水
    平方向に移動可能に嵌合保持する長孔が形成され、この
    揺動レバーの可動基端部と上記スライド式帯板部材との
    間に、揺動レバーの操作揺動運動を帯板部材の上下方向
    のスライド運動に変換するクランク機構が設けられてい
    ることを特徴とするミシンにおける後プーラー昇降操作
    装置。
  2. 【請求項2】 上記運動変換用のクランク機構は、揺動
    レバーの下方への揺動時に上部プーラーが上昇され、上
    方への揺動時に上部プーラーがバネの弾性付勢力で下降
    されるように構成されている請求項1に記載のミシンに
    おける後プーラー昇降操作装置。
  3. 【請求項3】 上記揺動レバーの基端部とミシンアーム
    部との間には、レバーの振動防止用バネが介在されてい
    る請求項1または2に記載のミシンにおける後プーラー
    昇降操作装置。
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