JP2001353031A - 収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンジフードの上側の収納物を取り出しやす
くする収納装置を提案する。 【解決手段】 収納キャビネット１１と、前記収納キャ
ビネット１１内に設けた収納ラック１２と、前記収納ラ
ック１２を昇降自在に支持する回転アーム１３、１４
と、前記回転アーム１３、１４を回転可能に支持する昇
降支持装置１５を備え、前記収納キャビネット１１を台
所のレンジフード１０上側に設けた構成としてあり、収
納ラック１２を昇降させて、低い位置で収納物を取り出
したり、収納したりできるので便利である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、キッチンなどで使
用する収納装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来この種の収納装置としては、以下に
記述するものがあった。図３は従来の収納装置を示すも
のである。図３において、１はレンジフードで、その上
側に収納キャビネット２を設けていた。

【０００３】上記の構成で、レンジフード１上側のスペ
ースが、収納スペースとして有効に利用されていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成では、収納キャビネット１の位置が高いため、
収納キャビネット１内に収納された収納物を取り出した
り、収めたりするのに不便で、場合によっては脚立など
の道具を必要としていた。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明は、収納キャビネットと、前記収納キ
ャビネット内に設けた収納ラックと、前記収納ラックを
昇降自在に支持する回転アームと、前記回転アームを回
転可能に支持する昇降支持装置を備え、前記収納キャビ
ネットはキッチンのレンジフード上側に設けた。

【０００６】本発明によれば、前記収納ラックが昇降し
て低い位置で収納物が出し入れ出来るので、特に脚立な
どを使う必要はなく、便利である。

【０００７】

【発明の実施の形態】請求項１記載の発明は、収納キャ
ビネットと、前記収納キャビネット内に設けた収納ラッ
クと、前記収納ラックを昇降自在に支持する回転アーム
と、前記回転アームを回転可能に支持する昇降支持装置
を備え、前記収納キャビネットはキッチンのレンジフー
ド上側に設けてあり、前記収納ラックが昇降して低い位
置で収納物が出し入れ出来るので、特に脚立などを使う
必要はなく、便利である。

【０００８】請求項２記載の発明は、収納キャビネット
前面の位置を、前記レンジフード前面の位置と略同じと
してあり、扉に手が届きやすく、また、レンジフードの
出っ張りをなくせるため、レンジフードをまたいで収納
ラックが昇降するのを実現するための複雑な構成が必要
なくなり、簡単な構成で収納ラックの昇降が可能とな
る。

【０００９】請求項３記載の発明は、回転アームを正逆
回転するモータと、前記モータを制御する制御手段と、
前記制御手段に制御信号を送る操作手段を備えているの
で、収納キャビネットがレンジフード上側にあるために
収納ラックに手が届きにくくても、手元で操作して収納
ラックを電動で昇降させることができ、便利である。

【００１０】請求項４記載の発明は、収納ラックの昇降
動作に連動して収納キャビネットに設けた扉を開閉する
開閉手段を備えているので、レンジフード上側の高い位
置にある扉を手で開閉しなくても良く便利である。

【００１１】請求項５記載の発明は、収納キャビネット
とレンジフードとの間に隙間を設けたので、レンジフー
ドの駆動振動を収納キャビネットに伝えなくてすみ、静
かにできる。

【００１２】請求項６記載の発明は、収納キャビネット
とレンジフードとの間に断熱材を備えたので、調理時に
ガステーブルから発せられる熱を収納キャビネットに伝
えず遮断でき、熱による収納キャビネットの劣化を抑え
ることができる。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の実施例について、図１、２を
参照しながら説明する。

【００１４】（実施例１）図１は、本発明の第１の実施
例における収納装置の左断面図を示すものである。図１
において、１０はキッチンのレンジフード１１の上方に
設置された収納キャビネット、１２は収納キャビネット
１０内に格納される収納ラック、１３は収納キャビネッ
ト１０の底板との接触を回避するために屈曲し、先端を
再度逆方向に屈曲した略Ｓの字形状の第１回転アーム、
１４は前記第１回転アーム１３と同一平面上後方に設置
された平板形状で略くの字形状の第２回転アーム、１５
は第１回転アーム１３と第２回転アーム１４とを回転可
能に枢支する昇降支持装置である。昇降支持装置１５に
枢支された第１回転アーム１３および第２回転アーム１
４先端は、第２回転アーム１４を収納ラック１２の側板
の最上段後方近傍に、また第１回転アーム１３をその前
方に各々枢支することにより、四辺の平行リンク機構が
構成され、収納ラック１２は昇降自在に支持されるもの
である。

【００１５】また、１６は収納キャビネット１０の前面
に設けられた扉で、その位置はレンジフード１１の前面
位置と略同じである。

【００１６】また、１７は収納ラック１２を昇降させる
際に利用者が握るための取っ手、１８は収納ラック１２
の最終昇降位置で収納ラックの昇降を停止させるための
ストッパー、１９はレンジフード用のファンおよびファ
ンモータである。

【００１７】また、収納キャビネット１０とレンジフー
ド１１との間には隙間を設けた。

【００１８】なお、昇降支持装置１５の少なくとも一方
の内部には、第２回転アーム１４の回転に連動する引張
りばねなどの付勢手段（図示せず）が設けられており、
この付勢手段を収納ラック１２の下降時に引張るように
構成されている。

【００１９】上記構成における動作について説明する。
扉１６を開けて取っ手１７を握って手前に引くと、第１
回転アーム１３ならびに第２回転アーム１４が図１に一
点鎖線で示したように円弧状に回動して収納ラック１２
は下降し、利用者は最大下降位置およびその近傍で収納
ラック１２の収納物を楽に出し入れできる。その後、引
き続き取っ手１７を握って収納ラック１２を上方向へ押
し上げると、収納ラック１２は付勢手段の力を得つつ上
昇し、やがてストッパーにあたって収納ラック１２は収
納キャビネット１０内に格納される。

【００２０】以上のように、収納ラック１２を昇降自在
に支持する第１回転アーム１３、第２回転アーム１４を
有する昇降支持装置１５を備えることで、特に脚立など
を使わなくても、レンジフード１１上側の高い位置にあ
る収納キャビネット１０内の収納物を楽に出し入れで
き、便利である。

【００２１】また、収納キャビネット１０前面の位置
を、レンジフード１１前面の位置と略同じとしているの
で、レンジフード１１が出っ張ることがなく、よって、
扉に手が届きやすく、また、レンジフード１１をまたい
で収納ラック１２が昇降するのを実現するための複雑な
構成が必要なくなり、簡単な構成で収納ラック１２の昇
降が可能となる。

【００２２】また、収納キャビネット１０とレンジフー
ド１１との間に隙間を設けたので、レンジフード１１用
のファンおよびファンモータ１９などの駆動などによる
振動を収納キャビネット１０に伝えなくてすみ、静かに
できる。

【００２３】（実施例２）図２は、本発明の第２の実施
例における収納装置の左断面図を示すものである。基本
的な構成は実施例１と同じなので説明を省略するとし、
実施例１とは異なる部分だけ説明する。本実施例では、
昇降支持装置１５は、収納ラック１２を昇降させるため
の正逆回転が可能なモータ２０と、歯車などの減速手段
２１と、回転アーム１３、１４が最終昇降位置に達した
場合にモータ２０の駆動を停止させるためのリミッタス
イッチ２２を備えている。

【００２４】また、この他に本収納装置は、モータ２０
の駆動を制御する制御手段２３と、収納ラック１２を昇
降させる際に利用者が操作するためのリモコン式の操作
手段２４と、収納ラック１２の昇降に連動して扉１６を
開閉させる開閉手段２５を備えている。

【００２５】また、収納キャビネット１０とレンジフー
ド１１との間にはガステーブル２６からレンジフード１
１に伝わる熱を収納キャビネット１０に伝えないよう遮
断するための断熱材２７を設けている。

【００２６】なおモータ２０は、無通電時にも人力によ
り正逆回転するように構成されている。

【００２７】上記構成における動作について説明する。
収納ラック１２の下降時には、利用者が操作手段２４を
操作すると、制御手段２３がはたらいてモータ２０が回
転し、減速手段２１を介して、昇降支持装置１５に取り
つけられた第２回転アーム１４と第１回転アーム１３が
回動を始め、収納ラック１２は図２に一点鎖線で示した
ように円弧状に回動し、使用者が回動を停止させる目的
で操作手段２４を操作したり、最大下降位置でリミッタ
スイッチ２２が機能すると、収納ラック１２の下降は停
止する。

【００２８】続いて、最大下降位置およびその近傍で使
用者が収納ラック１２の収納物を出し入れした後、収納
ラック１２を上昇させる場合も下降時と同様にして、操
作手段２４を操作すると、収納ラック１２は上昇を開始
し最終位置でリミッタスイッチ２２が機能すると、収納
キャビネット１０内で停止格納される。

【００２９】ここで、本収納装置は扉開閉手段２５を備
えているので、収納ラック１２の下降に応じて収納キャ
ビネット１０の扉１６は自動的に開き、少なくとも収納
ラック１２が収納キャビネット１０内に完全に格納され
ていると、扉１６は閉じる構成となっている。開閉手段
２５の構成としては蝶番にバネ等の弾性体を組み込んだ
ものを扉１６に備え、収納ラック１２が下降する際はそ
の弾性体に反力を与えるように扉１６を押し開けながら
下降し、収納ラック１２が上昇し終え、収納キャビネッ
ト１０内に再び完全に収まると弾性体の力によって扉１
６が閉じるものや、開放リンク機構を構成して、収納ラ
ック１２を下降させると扉１６を開放リンクのアームが
押し開け、上昇の際には開放リンクのアームが収まるた
め扉１６が自重で閉じるといったものなどが考えられ
る。

【００３０】以上のように、収納ラック１２が昇降し
て、低い位置で収納物を取り出したり収納したりできる
だけでなく、収納ラック１２の昇降を電動で行えるた
め、高い位置に手を伸ばして収納ラック１２を昇降させ
る必要がなく、便利である。

【００３１】また、収納ラック１２の昇降に連動して扉
１６を開閉させる開閉手段２５を備えているので、高い
位置に手を伸ばして扉１６を開閉させる必要がなく便利
である。

【００３２】また、収納キャビネット１０とレンジフー
ド１１との間に断熱材を備えたので、調理時にガステー
ブル２６から発せられる熱を収納キャビネットに伝えず
遮断でき、熱による収納キャビネット１０の劣化を抑え
ることができる。

【００３３】

【発明の効果】以上のように、請求項１記載の発明によ
れば、収納ラックが下降して低い位置で収納物が出し入
れ出来るので、特に脚立などを使う必要はなく、便利で
ある。

【００３４】請求項２記載の発明によれば、扉に手が届
きやすく、また、レンジフードの出っ張りをなくせるた
め、レンジフードをまたいで収納ラックが昇降するのを
実現するための複雑な構成が必要なくなり、簡単な構成
で収納ラックの昇降が可能となる。

【００３５】請求項３記載の発明によれば、収納ラック
がレンジフード上側にあって手が届きにくい場合でも、
手元で操作して収納ラックを電動で昇降させることがで
き、便利である。

【００３６】請求項４記載の発明によれば、レンジフー
ド上側にある扉を手で開閉しなくても良く便利である。

【００３７】請求項５記載の発明によれば、レンジフー
ドの駆動振動を収納キャビネットに伝えなくてすみ、静
かにできる。

【００３８】請求項６記載の発明によれば、調理時にガ
ステーブルから発せられる熱を収納キャビネットに伝え
ず遮断でき、熱による収納キャビネットの劣化を抑える
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例１の収納装置における収納ラッ
クの下降状態を示す左側断面図

【図２】本発明の実施例２の収納装置における収納ラッ
クの下降状態を示す左側断面図

【図３】従来例の収納装置における斜視図

【符号の説明】

１０ レンジフード １１ 収納キャビネット １２ 収納ラック １３、１４ 回転アーム １５ 昇降支持装置 １６ 扉 ２０ モータ ２３ 制御手段 ２４ 操作手段 ２５ 開閉手段 ２７ 断熱材

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 垰 統雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Ｆターム(参考） 3B060 EA02

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 収納キャビネットと、前記収納キャビネ
   ット内に設けた収納ラックと、前記収納ラックを昇降自
   在に支持する回転アームと、前記回転アームを回転可能
   に支持する昇降支持装置を備え、前記収納キャビネット
   はキッチンのレンジフード上側に設けた収納装置。
2. 【請求項２】 収納キャビネット前面の位置を、前記レ
   ンジフード前面の位置と略同じとした請求項１記載の収
   納装置。
3. 【請求項３】 回転アームを正逆回転するモータと、前
   記モータを制御する制御手段と、前記制御手段に制御信
   号を送る操作手段を備えた請求項１または２記載の収納
   装置。
4. 【請求項４】 収納ラックの昇降動作に連動して収納キ
   ャビネットに設けた扉を開閉する開閉手段を備えた請求
   項１〜３のいずれか１項に記載の収納装置。
5. 【請求項５】 収納キャビネットとレンジフードとの間
   に隙間を設けた請求項１〜４のいずれか１項に記載の収
   納装置。
6. 【請求項６】 収納キャビネットとレンジフードとの間
   に断熱材を備えた請求項１〜５のいずれか１項に記載の
   収納装置。