JP2004024289A - 昇降収納キャビネット - Google Patents
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Abstract
【課題】上部ケースに対して収納体が昇降可能とされる昇降収納キャビネットであって、昇降収納キャビネットが配置される下方の空間を有効的に活用することができる昇降収納キャビネットを提供する
【解決手段】内部に収納物を収納するための昇降収納体3と、自身の後背面2b側がキッチンの壁面(基準壁面)10に固定される上部ケース2とを有する。上部ケース2の、昇降収納体3の外側面3aと対向する内側面2aにガイドレール4が固定されている。ガイドレール4は、基準壁面10の上部から下部に移行するに従って、その基準壁面10から遠ざかるように前方に傾斜する形態にて固定されている。一方、昇降収納体3の内側面3aには、ガイドレール4に対してスライド可能な形態で可動ブラケット5が固定されている。可動ブラケット5がガイドレール4に対してスライドすることにより、昇降収納体3は、基準壁面10に最も近づく上端の第一位置と、その基準壁面10から最も遠ざかる下端の第二位置との間で昇降可能とされる。
【選択図】 図2
【解決手段】内部に収納物を収納するための昇降収納体3と、自身の後背面2b側がキッチンの壁面(基準壁面)10に固定される上部ケース2とを有する。上部ケース2の、昇降収納体3の外側面3aと対向する内側面2aにガイドレール4が固定されている。ガイドレール4は、基準壁面10の上部から下部に移行するに従って、その基準壁面10から遠ざかるように前方に傾斜する形態にて固定されている。一方、昇降収納体3の内側面3aには、ガイドレール4に対してスライド可能な形態で可動ブラケット5が固定されている。可動ブラケット5がガイドレール4に対してスライドすることにより、昇降収納体3は、基準壁面10に最も近づく上端の第一位置と、その基準壁面10から最も遠ざかる下端の第二位置との間で昇降可能とされる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【従来の技術】
システムキッチン等に配設され、例えば食器等を収納するキャビネットには、該食器等を収納する収納体が、該収納体を格納し、かつ天井あるいは壁に取り付けられる上部ケースに対して、移動可能とされるものが知られている。このようなキャビネットは、キャビネットに収納される食器等の収納物を取り出すときに、収納物を取り出しやすい位置に収納体を移動させるようにするとともに、収納物を使用しないときには、ユーザーの邪魔とならないスペースに収納体を配置させておくことで、広いスペースを有効的に活用することができる。一般的には、ユーザーが作業するシンクの上方の壁面に上部ケースを固定しておき、収納体を取り出すときには、該収納体を下降させてユーザーが収納物を取出しやすいようにしている。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、収納体が上下方向に昇降可能とされる昇降収納キャビネットとしては、収納体が収納位置から鉛直方向にまっすぐに下降するものが挙げられる。例えば、図7に示すように、このような昇降収納キャビネット40は、上部ケース42の内側面42aに鉛直方向に固定されたガイドレール44に対して、昇降収納体43の外側面43aに固定されたスライド部材45が上下方向にスライドすることにより、昇降収納体43が昇降可能とされる。しかしながら、このような構造では、昇降収納キャビネット40の直下のスペースに収納体が下降したとき、該スペースが昇降収納体43により占有されてしまう。そのため、この空間に例えば他の調理用具(フライパンやおたま等)を配置することができず、キッチン内の空間を有効に活用できないという問題がある。また、収納体の下端位置がシンクの奥となり、ユーザーがシンクや調理台を超えててを伸ばし、収納物の出し入れをしなくてはいけないので、使い勝手の悪い欠点もある。特に、ユーザーが小柄であったり妊婦であったりすると、シンクの奥に手を伸ばすこと自体が困難となるので、収納物の取り出しを一人で行えない場合もある。
【0003】
本発明の課題は、上部ケースに対して収納体が昇降可能とされる昇降収納キャビネットであって、昇降収納キャビネットが配置される下方の空間を有効的に活用することができ、かつユーザーがより近い位置で収納物の出し入れができる使い勝手のよい昇降収納キャビネットを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
上記課題を解決するために、本発明の昇降収納キャビネットは、基準壁面に対して最も接近した上端の第一位置と、その基準壁面から最も遠ざかる下端の第二位置との間で昇降可能に設けられた昇降収納体と、該昇降収納体を昇降可能に案内するために、基準壁面の上端から下端に移行するに従って、その基準壁面から遠ざかるように前方に傾斜した軌跡に沿って形成されたガイド手段とを備え、昇降収納体が、基準壁面に最も接近した第一位置からガイド手段に案内されつつ、基準壁面から漸次離間するように斜め前方へ斜行降下して第二位置に移動することを特徴とする。
【0005】
上記のような構成によれば、昇降収納体がガイド手段に案内されつつ、基準壁面から離間するように斜め前方に斜行降下するので、昇降収納体が第一位置(すなわち上端)に位置するときよりも、第二位置(すなわち下端)に位置するときのほうが、昇降収納体と基準壁面との間の距離が広がることになる。そのため、昇降収納体が昇降収納キャビネットの下方に移動した場合でも、昇降収納キャビネットの後方の空間を有効的に使用することが可能となるのである。また、例えば、シンクや調理台の上方から昇降収納体が斜め前方に向かって、言い換えればユーザー側に接近するように降下してくるので、収納物の出し入れにも手が届き易く、特に、ユーザーが小柄であったり妊婦であったりする場合でも近い位置で収納物の出し入れができるので、使い勝手がよいものとなる。さらに、このような昇降収納体の昇降を可能とするために、昇降収納体を案内するガイド手段を、上端から下端に向かって基準壁面から遠ざかるように前方に傾斜するように配置している。このように、ガイド手段により案内することにより、昇降収納体の昇降が該ガイド手段が形成されている軌跡に沿って行なわれる。ところで、昇降収納体を昇降可能とするためには、ガイド手段を用いずに、昇降収納体にアームを連結させて、該アームの回動により昇降収納体を移動させることも考えられるが、この方法では、昇降収納体の荷重により、アーム(特にアームの支点あるいは連結部)にかかる負荷が大きくなる。そのため、アーム自体に、負荷に耐えられるような工夫を施す必要が生じたりして、部材の簡略化及び軽量化が図れない場合がある。一方で、ガイド手段を使用する場合は、昇降収納体の昇降に伴いガイド手段にかかる負担が少なくて済む。
【0006】
さらに、本発明の昇降収納キャビネットにおいては、基準壁面の第一位置の近傍には、上部ケースが基準壁面に対して固定的に設置され、この上部ケースは、昇降収納体の斜行昇降を許容する構造を有し、昇降収納体が第一位置へ上昇した状態では、その昇降収納体の少なくとも一部が上部ケースにより覆われるようにすることができる。昇降収納体が、下端の第二位置に位置している状態で、その内部に収納物を収納したり、逆に内部から収納物を取出したりするので、該第二位置は昇降収納体を活用する位置とすることができる。一方、上端の第一位置は、昇降収納体を活用しない位置とすることができる。本発明においては、昇降収納体を活用しないとき、該昇降収納体を位置固定に設置された上部ケースにより覆うようにして、昇降収納体を格納するようにしている。
【0007】
さらに、上記のように昇降収納体を第一位置にて上部ケースにより格納するようにした場合、本発明の昇降収納キャビネットにおいては、昇降収納体は、その前方側に開口部を有するとともに、昇降収納体が第一位置に位置するとき、開口部が上部ケースにより覆われるようにするのがよい。このように、前方側に開口部を有する収納体は、収納物の収納・取り出しが容易であり、一般的である。そして、このような昇降収納体を採用する際には、その上部ケースへの格納時において、その前方の開口部を上部ケースにより覆うようにするのがよい。これにより収納物が収納される空間が外部から隔離されるので、収納物が汚れたりする危険が減る。また、収納状態の収納物は外部から見えなくなるので、外観を損ねることもない。
【0008】
さらに、本発明の昇降収納キャビネットにおいては、上部ケースが箱型をなし、該上部ケースの左右の内側面にガイド手段が固定されており、昇降収納体の左右の外側面に、スライド部材が、ガイド手段に対してスライド可能な形態で固定されているようにするのがよい。このように上部ケースを箱型とすることで、昇降収納体の格納が容易となる。上部ケースは、昇降収納体の昇降を干渉しないような構造にて形成されるので、上部ケースの少なくとも下方は開口部とされる。そして、上部ケースの後方側が基準壁面に固定され、昇降収納体の格納時に、該昇降収納体の前方に形成された開口部が覆われる形態となる。
【0009】
さらに、本発明の昇降収納キャビネットにおいては、上部ケースは、少なくとも前壁を備え、前記昇降収納体が上端の前記第一位置で前記前壁の背後に隠れるとともに、該前壁は上方を支点としてその下部が、前記基準壁面に対して接近・離間するように回動可能に支持され、前記昇降収納体が前記第一位置から前記第二位置へ斜行降下する行程で、前記昇降収納体が前記前壁を前方へ押すように回動させることにより、昇降収納体の斜行降下が許容され、前記昇降収納体が前記第二位置まで降下した状態では、前記前壁は前方へ回動した状態で、前記昇降収納体が斜行上昇するまで待機するのがよい。これにより、前壁を前方に押し動かしように、回動させつつ昇降収納体が降下できるから狭いスペースで昇降収納体の斜行軌跡の空間を確保することができる。逆にいえば、昇降収納体の斜行軌跡上に、前壁が干渉するほどに、基準基準壁面に対して前壁を可及的に近づけて配置し、昇降収納体の前面と上部ケースの前面との間に隙間ができるだけ生じないようにすることができる。
【0010】
さらに、昇降収納体の上部には、第一位置から第二位置への斜行降下時に、前壁の裏面に接しつつ転動又は摺接して、前壁を前方へ押し動かすように回動させ、第二位置から第一位置への斜行上昇時には、前方へ傾斜回動した状態にある前壁を自身の自重又は弾性部材の弾性力により徐々に原位置へ復帰させるように閉じさせる前壁作用部材を備えるのがよい。このような前壁作用部材を昇降収納体に設ければ、前壁の回動をより一層スムーズに行うことができる。この前壁作用部材は、例えば昇降収納体の上部前端部近傍に設けたローラとすることができる。その場合、昇降収納体の斜行昇降時にローラが上部ケースの前壁の裏面を転動しつつ前壁を回動させることにより、昇降収納体の軌跡上で前壁が障害とならないようにするのであるが、このとき、昇降収納体は逆に前壁からの反作用に基づく偏荷重を受けつつ斜行昇降することとなるので、その前壁がローラを介して昇降収納体の一種のガイド手段としても機能することとなり、これにより昇降収納体の前壁のガタツキが防止又は抑制される効果も奏する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の昇降収納キャビネット1の一実施形態を示すものである。図1に示すように、昇降キャビネット1は、後背面2b側が基準壁面(図1では図示せず)に固定される上部ケース2と、該上部ケース2に対して昇降可能とされる昇降収納体3とを有する。さらに、上部ケース2の内側面にはガイド手段4が固定されており、該ガイド手段4の軌跡に沿って、昇降収納体3が昇降可能とされている。さらに、昇降収納体3は、基準壁面側(上部ケース2の後背面2b側)に最も近い上端から、ガイド手段4に案内されて、図1に示すように、上部ケース2の後背面2b側から漸次離間するように斜め前方に斜行降下する。
【0012】
図2は、昇降収納キャビネット1の側面からの投影図であり、図3は、昇降収納キャビネット1の前方からの投影図である。これらの投影図では、昇降収納キャビネット1の内部に取りつけられる部材も図示されている。図2及び図3を用いて、昇降収納キャビネット1をさらに詳細に説明する。まず、図2に示すように、昇降収納キャビネット1は、システムキッチンの一部として、キッチン内に取りつけられ、食器等を収納するために活用されるものである。昇降収納キャビネット1は、調理等の作業が行なわれるシンク20の上方に、その後背面が壁面に取りつけられる形態で固定されて使用される。このとき、昇降収納キャビネット1が取りつけられる位置としては、キッチン内、特にシンク上で作業するときに、ユーザーPの邪魔とならないような位置に通常取りつけられる。
【0013】
そして、昇降収納キャビネット1は、その内部に収納物を収納するための昇降収納体3と、自身の後背面2b側がキッチンの壁面(基準壁面)10(図2参照)に固定される上部ケース2とを有する。図2に示すように、上部ケース2の、昇降収納体3の外側面3aと対向する内側面2a(図3も参照)にガイド手段4が固定されている。本実施の形態においては、ガイド手段4はガイドレール4である。ガイドレール4は、該ガイドレール4が固定されている上部ケース2の内側面2aを側方から平面視した図2において、基準壁面10の上部から下部に移行するに従って、その基準壁面10から遠ざかるように前方に傾斜する形態にて、すなわち、ガイドレール4の上端4aよりも下端4bのほうが昇降キャビネット1の前方側に位置するように固定されている。一方、昇降収納体3の内側面3a(図3参照)には、ガイドレール4に対してスライド可能な形態でスライド部材5が固定されている。本実施の形態においては、スライド部材5は可動ブラケット5である。
【0014】
可動ブラケット5は、ガイドレール4が形成されている軌跡に沿ってスライドし、可動ブラケット5とともに、該可動ブラケット5が固定されている昇降収納体3が、ガイドレール4の軌跡に沿って昇降可能となる。なお、ガイドレール4は、上端4aから下端4bに向かって直線状に形成されている。これにより、昇降収納体3が上部ケース2に対して、第一位置と第二位置との間で直線移動することになる。
【0015】
図2には、昇降収納体3が、基準壁面10に対して最も接近した上端の第一位置と、基準壁面から最も遠ざかる下端の第二位置とに位置している状態を示している。実線で示した昇降収納体3の位置が第一位置であり、破線で示した昇降収納体3の位置が第二位置である。図2に示すように、昇降収納体3が第二位置に降下した場合、昇降収納キャビネット1の下方のスペースを有効的に活用することができる。すなわち、昇降収納体3が第二位置に降下したとき、昇降収納体3の後方と、基準壁面10との間にかなりのスペースが形成される。そのため、例えば、オタマ21等の調理用器具を、上部ケース2の下方のキッチンの壁面(基準壁面)10に、例えば吊り下げる形態で配置しておくことができる。
さらに、キッチンの壁面(基準壁面)10から遠ざかるように、昇降収納体3が降下する結果、キッチンにて作業を行うユーザーPの側に近づく形で、昇降収納体3が降下することになる。そのため、ユーザーPが、昇降収納体3に収納されている、例えば食器等の収納物を取り出す際に、基準壁面10側にまで手を伸ばす必要がなく、ユーザーPが快適に調理等の作業を行うことができる。
【0016】
さらに、昇降収納キャビネット1は、昇降収納体3を吊り下げるための吊り下げ部材6が、昇降収納体3に掛け渡されており、該吊り下げ部材6を巻取りドラム7の回動により巻き上げたり巻き戻したりして、昇降収納体3を移動させるものである。より具体的には、吊り下げ部材6は、昇降収納体3に固定されている可動ブラケット5に一方が掛け渡されている。そして、ガイドレール4の形成方向(軌跡)に沿って巻き上げられ、ガイドレール4に形成されている吊り下げ部材用配置溝(図2及び図3では図示せず)を通って、巻取りドラム7に他方が掛け渡されているものとすることができる。
【0017】
図4に、上部ケース2の内側面2bに固定されるガイドリール4と、昇降収納体3の外側面3aに固定される可動ブラケット5と、該可動ブラケット5に掛け渡され、昇降収納体3を吊り下げるための吊り下げ部材6と、該吊り下げ部材6を巻き上げたり、巻き戻したりするための巻取りドラム7とにより構成される昇降機構を示す。ガイドレール4は、上部ケース2(図4では図示せず)の内側面2bに固定される側方経路と、上部ケース2の天板の裏面側に固定される上方経路とを有する。なお、以下、ガイドレール4の側方経路を、ガイドレール4として扱う。ガイドレール4の側方経路において、可動ブラケット5がスライド可能とされる。また、上方経路上には、巻取りドラム7が固定されている。なお、以下、ガイドレール4の側方経路を、ガイドレール4として扱う。前述したように、ガイドレール4には、該ガイドレール4の形成方向に沿う形で吊り下げ部材配置用溝8が形成されている。ガイドレール4は、平板の側縁をコの字状に折り曲げるように形成されており、折り曲げられた両方の側縁により吊り下げ部材配置用溝8が形成される。なお、ガイドレール4の上方経路を省略しても問題はない。
【0018】
ガイドレール4の側方経路と上方経路との境界には、固定プーリー9が左右それぞれに固定されており、可動ブラケット5に掛け渡され、吊り下げ部材配置用溝8を通って上方に伸びる吊り下げ部材6が、固定プーリー9によりガイドレール4の上方経路に沿うように方向転換して、上方経路の中央に向かって配置された後、巻取りドラム7に掛け渡される。具体的に、吊り下げ部材6はワイヤ6とすることができる。
【0019】
さらに、可動ブラケット5は、吊り下げ部材配置用溝8をガイド溝8として、該ガイド溝8に、その一部が嵌めこまれており、ガイドレール4に対するスライド移動のみの移動が許容されている。そして、可動ブラケット5のガイドレール4に嵌めこまれている部分に吊り下げ部材6が掛け渡されており、吊り下げ部材6がガイド溝8(すなわち、吊り下げ部材配置用溝8)を通ることになる。図5は、ガイドレール4と可動ブラケット5との、ガイドレール4の長手方向に対する断面図を示すものである。ガイドレール4のガイド溝8内には、可動ブラケット5の一部としてプーリー11が嵌めこまれている。そして、該プーリー11に、吊り下げ部材(ワイヤ)6が引っ掛けられている。可動ブラケット5のプーリー11に引っ掛けられた吊り下げ部材6は、前述にて説明したように、巻取りドラム7との間で掛け渡される。巻取りドラム7を回動させることにより、吊り下げ部材6が巻き上げられたり、巻き戻されたりして可動ブラケット5、ひいては昇降収納体3(図2、図3参照)の昇降を行うことができる。また、吊り下げ部材6が吊り下げ部材配置用溝8内を通ることで、吊り下げ部材6を巻き上げたり、巻き戻したりしたときに、該吊り下げ部材6の巻き上げ・巻き戻しの方向が可動ブラケット5のスライドする方向と同一となる。そのため、吊り下げ部材6の巻き上げ・巻き戻し量が、直接昇降収納体3の移動量となる。
【0020】
さらに、左右の可動ブラケット5に掛けられた吊り下げ部材6は、それぞれガイドレール4の上方経路の中央に位置する一つの巻取りドラム7に掛け渡されている。そして、該巻取りドラム7の回動により、左右の可動ブラケット5が同等程度スライドするように、左右の吊り下げ部材6の巻上げ量あるいは巻き戻し量が同一となるように調整されている。
【0021】
また、ガイドレール4の側方経路において、その上方と下方には、可動ブラケット5のスライドをとめるためのストッパー13、14が取りつけられている。これにより、可動ブラケット5のスライド可能範囲がストッパー13、14により制限されるので、昇降収納体3の過剰な下降及び上昇が制限される。
【0022】
本実施の形態にて示す昇降収納キャビネット1の場合、巻き取りドラム7に電動モータ12を、図5に示すように連結させ、巻取りドラム7の回動を電動モータ12の駆動により行うようにすることができる。これによれば、昇降収納体3の移動を電動で行うことができ、ユーザーPは、作業をより快適に行うことができる。なお、電動モータ12は、減速ギア15を介して巻取りドラム7に連結されており、最適な速度にて吊り下げ部材6を巻き上げ・巻き戻しできるように、回転速度が調整されている。
【0023】
電動モータ12は、図2及び図3に示すスイッチ16と電気的に接続(配線は図示しない)されており、該スイッチ16を操作することにより、電動モータ12が駆動するようになっている。スイッチ16としては、特に制限されるものではないが、本実施の形態においては、ユーザーPがスイッチ16の取手16aを下方に押し下げることにより、スイッチ16の支点16bが回動してスイッチが入り、電動モータ12が駆動するようにしている。具体的には、昇降収納体3が第一位置に位置するときに、スイッチ16を操作すると、昇降収納体3が上端(第一位置)から下端(第二位置)まで移動し、昇降収納体3が第二位置に位置するときに、同様の操作をすると、昇降収納体3が第一位置に移動する。また、ユーザーPがスイッチ16の取手16aを押し下げている間、電動モータ12が駆動するようにしておいてもよい。これによれば、ユーザーPがスイッチ16への操作をとめたときに、昇降収納体3の移動が停止するので、ユーザーPの操作により、昇降収納体3を所望の位置に停止させることができる。
【0024】
また、電動モータ12を用いて昇降収納体3の上昇及び下降を行う場合、昇降収納キャビネット1は、電動モータ12の駆動形態を制御する制御装置を有するようにしてもよい。これにより、電動モータ12の駆動形態を様々に変化させて、昇降収納体3の多様な昇降形態を実現することも可能である。例えば、高、中、低と昇降収納体3の三段階の停止位置に対応する電動モータ12の駆動形態を予め設定しておき、また、高、中、低に対応する三種類のボタンスイッチ(図示せず)を設置しておく。そして、ボタンスイッチを押すと、制御装置からボタンスイッチに対応する駆動形態にて電動モータ12を駆動させるための駆動指令信号が電動モータ12に送られて、昇降収納体3が押されたボタンスイッチに対応する位置にて停止するように、電動モータ12が駆動されるようにしてもよい。また、設定される昇降収納体3の停止位置は何種類でもよい。また、昇降収納体3が停止する位置を、ユーザーPが決定し、その停止位置あるいはその停止位置に停止させるための電動モータ12の駆動形態を、ユーザーPにより制御装置に記憶させることができるようにしてもよい。このように、昇降収納体3の停止位置をユーザーPが自由に決定・変更できるようにしておけば、非常に使い勝手がよくなる。
【0025】
さらに、本実施の形態の昇降収納キャビネット1においては、上部ケース2の前面には、昇降収納体3の前面を覆うための前壁としての扉18(図2参照)が取りつけられている。該扉18は、該扉18の上端部18aが上部ケース2の天板2cの前端面に連結され、かつ該上端部18a側を支点として、上部ケース2とは反対側に回動可能な形態に取りつけられている。なお、扉18の上端部18aと、上部ケース2の天板2cの前端部とは、スライド兆番17(弾性部材)により連結されており、扉18には、上部ケース2に対して反対側に回動したときに、上部ケース2側に回動しようとする復元力(弾性力)が常に働いているものとすることができる。そして、昇降収納体3は、該昇降収納体3が第一位置から第二位置に移動する間、常に扉18の上部ケース2側の側面18bに接触し、昇降収納体3が降下するに従って、扉16を前方(上部ケース2に対して反対側)に押す前壁作用部材としてのローラ19を有する。これにより、扉18は、昇降収納体3が上部ケース2に格納されている状態では、昇降収納体3の前方に形成される開口部3b(図1参照)の少なくとも一部を覆う閉状態となる。そして、該扉18は、昇降収納体3が斜め前方に下降するにともない、ローラ19に押されて上部ケース2に対して反対側に回動し、昇降収納体3が第二位置まで降下したときに、最も開いた状態となる。このとき、ローラ19は軸を中心に回転して、ローラ19と扉18との間の摩擦が軽減され、よりスムーズに昇降収納体3がる。逆に、昇降収納体3が第二位置から第一位置に上昇するときには、扉18は、該扉18にかかる復元力により、昇降収納体3が上昇するに伴い、上部ケース2側に回動し、昇降収納体3が第一位置に位置した時に完全に閉状態となる。このように、昇降収納体3の移動に伴って、扉18が開閉するようにすれば、扉18を開閉させる作業を、収納体3を移動させる作業とは別に行う必要がない。さらに、前壁作用部材としてのローラ19は、前壁としての扉18に接触して上部を後方へ押されるような偏荷重を受けるので、昇降収納体3の前後のガタツキが軽減することになる。なお、扉18はその自重により、上部ケース2側に回動することもできる。さらに、前壁作用部材としては、ローラ19のように転動しつつ前壁としての扉18を回動させるものの他に、扉19に対して摺接しつつ、該扉19を回動させるものを採用することもできる。
【0026】
以上、本発明の昇降収納キャビネットの一実施例について示したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、昇降収納キャビネット1は、その上部ケース2が箱状のものを示しているが、上部ケースとして、後背面及び/又は天板を有さないものを採用することも可能である。上部ケースが後背面を有さない場合、上部ケースの側面及び/又は天板の後端部が直接キッチンの壁面に取りつけられるようにしてもよい。また上部ケースは、その後方側にてキッチンの壁面に固定するだけではなく、その側方側や上方側にて固定することも可能である。また、昇降収納体の上昇及び下降を、手動により行うようにしてもよい。
【0027】
さらに、本発明の昇降収納キャビネットは、図6に示すような形態とすることもできる。すなわち、図6に示す昇降収納キャビネット30においては、上部ケース33の基準壁面10に向かって前方側に、固定収納部36が設けられている。この固定収納部36は、その前方から所定の収納物を収納及び取出し可能な形態とされる。また、固定収納部36の前方は開口部とされ、該開口部が扉37により覆われている。また、上部ケース2の後方側には、昇降収納体33が、基準壁面10との間で、固定収納部36と重なるように格納されている。上部ケース32の内側面には、ガイド手段としてのガイドレール34が固定されており、昇降収納体33の外側面には、ガイドレール34に対してスライド可能なスライド部材としての可動ブラケット35が固定されている。これにより、昇降収納体33は、基準壁面に対して最も接近した上端の第一位置と、その基準壁面から最も遠ざかる下端の第二位置との間で昇降可能とされる。なお、上部ケース32の固定収納部36は、昇降収納体33の移動を干渉しないようにその位置及び形態が設定されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の昇降収納キャビネットの概略図
【図2】本発明の昇降収納キャビネットの構成及び機能を説明する側方からの投影図。
【図3】本発明の昇降収納キャビネットの前方からの投影図。
【図4】昇降笑納体を昇降可能とする機構を説明する概略図。
【図5】ガイドレール及び可動ブラケットの形態を示す断面図。
【図6】本発明の昇降収納キャビネットの変形例を説明する概略図。
【図7】従来の昇降収納キャビネットの一例を示す概略図。
【符号の説明】
1、30 昇降収納キャビネット
2、32 上部ケース
3、33 昇降収納体
4、34 ガイドレール(ガイド手段)
5、35 可動ブラケット(スライド部材)
6 吊り下げ部材(ワイヤ)
7 巻取りドラム
10 キッチンの壁面(基準壁面)
18 扉(前壁)
19 ローラ(前壁作用部材)
【従来の技術】
システムキッチン等に配設され、例えば食器等を収納するキャビネットには、該食器等を収納する収納体が、該収納体を格納し、かつ天井あるいは壁に取り付けられる上部ケースに対して、移動可能とされるものが知られている。このようなキャビネットは、キャビネットに収納される食器等の収納物を取り出すときに、収納物を取り出しやすい位置に収納体を移動させるようにするとともに、収納物を使用しないときには、ユーザーの邪魔とならないスペースに収納体を配置させておくことで、広いスペースを有効的に活用することができる。一般的には、ユーザーが作業するシンクの上方の壁面に上部ケースを固定しておき、収納体を取り出すときには、該収納体を下降させてユーザーが収納物を取出しやすいようにしている。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、収納体が上下方向に昇降可能とされる昇降収納キャビネットとしては、収納体が収納位置から鉛直方向にまっすぐに下降するものが挙げられる。例えば、図7に示すように、このような昇降収納キャビネット40は、上部ケース42の内側面42aに鉛直方向に固定されたガイドレール44に対して、昇降収納体43の外側面43aに固定されたスライド部材45が上下方向にスライドすることにより、昇降収納体43が昇降可能とされる。しかしながら、このような構造では、昇降収納キャビネット40の直下のスペースに収納体が下降したとき、該スペースが昇降収納体43により占有されてしまう。そのため、この空間に例えば他の調理用具(フライパンやおたま等)を配置することができず、キッチン内の空間を有効に活用できないという問題がある。また、収納体の下端位置がシンクの奥となり、ユーザーがシンクや調理台を超えててを伸ばし、収納物の出し入れをしなくてはいけないので、使い勝手の悪い欠点もある。特に、ユーザーが小柄であったり妊婦であったりすると、シンクの奥に手を伸ばすこと自体が困難となるので、収納物の取り出しを一人で行えない場合もある。
【0003】
本発明の課題は、上部ケースに対して収納体が昇降可能とされる昇降収納キャビネットであって、昇降収納キャビネットが配置される下方の空間を有効的に活用することができ、かつユーザーがより近い位置で収納物の出し入れができる使い勝手のよい昇降収納キャビネットを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
上記課題を解決するために、本発明の昇降収納キャビネットは、基準壁面に対して最も接近した上端の第一位置と、その基準壁面から最も遠ざかる下端の第二位置との間で昇降可能に設けられた昇降収納体と、該昇降収納体を昇降可能に案内するために、基準壁面の上端から下端に移行するに従って、その基準壁面から遠ざかるように前方に傾斜した軌跡に沿って形成されたガイド手段とを備え、昇降収納体が、基準壁面に最も接近した第一位置からガイド手段に案内されつつ、基準壁面から漸次離間するように斜め前方へ斜行降下して第二位置に移動することを特徴とする。
【0005】
上記のような構成によれば、昇降収納体がガイド手段に案内されつつ、基準壁面から離間するように斜め前方に斜行降下するので、昇降収納体が第一位置(すなわち上端)に位置するときよりも、第二位置(すなわち下端)に位置するときのほうが、昇降収納体と基準壁面との間の距離が広がることになる。そのため、昇降収納体が昇降収納キャビネットの下方に移動した場合でも、昇降収納キャビネットの後方の空間を有効的に使用することが可能となるのである。また、例えば、シンクや調理台の上方から昇降収納体が斜め前方に向かって、言い換えればユーザー側に接近するように降下してくるので、収納物の出し入れにも手が届き易く、特に、ユーザーが小柄であったり妊婦であったりする場合でも近い位置で収納物の出し入れができるので、使い勝手がよいものとなる。さらに、このような昇降収納体の昇降を可能とするために、昇降収納体を案内するガイド手段を、上端から下端に向かって基準壁面から遠ざかるように前方に傾斜するように配置している。このように、ガイド手段により案内することにより、昇降収納体の昇降が該ガイド手段が形成されている軌跡に沿って行なわれる。ところで、昇降収納体を昇降可能とするためには、ガイド手段を用いずに、昇降収納体にアームを連結させて、該アームの回動により昇降収納体を移動させることも考えられるが、この方法では、昇降収納体の荷重により、アーム(特にアームの支点あるいは連結部)にかかる負荷が大きくなる。そのため、アーム自体に、負荷に耐えられるような工夫を施す必要が生じたりして、部材の簡略化及び軽量化が図れない場合がある。一方で、ガイド手段を使用する場合は、昇降収納体の昇降に伴いガイド手段にかかる負担が少なくて済む。
【0006】
さらに、本発明の昇降収納キャビネットにおいては、基準壁面の第一位置の近傍には、上部ケースが基準壁面に対して固定的に設置され、この上部ケースは、昇降収納体の斜行昇降を許容する構造を有し、昇降収納体が第一位置へ上昇した状態では、その昇降収納体の少なくとも一部が上部ケースにより覆われるようにすることができる。昇降収納体が、下端の第二位置に位置している状態で、その内部に収納物を収納したり、逆に内部から収納物を取出したりするので、該第二位置は昇降収納体を活用する位置とすることができる。一方、上端の第一位置は、昇降収納体を活用しない位置とすることができる。本発明においては、昇降収納体を活用しないとき、該昇降収納体を位置固定に設置された上部ケースにより覆うようにして、昇降収納体を格納するようにしている。
【0007】
さらに、上記のように昇降収納体を第一位置にて上部ケースにより格納するようにした場合、本発明の昇降収納キャビネットにおいては、昇降収納体は、その前方側に開口部を有するとともに、昇降収納体が第一位置に位置するとき、開口部が上部ケースにより覆われるようにするのがよい。このように、前方側に開口部を有する収納体は、収納物の収納・取り出しが容易であり、一般的である。そして、このような昇降収納体を採用する際には、その上部ケースへの格納時において、その前方の開口部を上部ケースにより覆うようにするのがよい。これにより収納物が収納される空間が外部から隔離されるので、収納物が汚れたりする危険が減る。また、収納状態の収納物は外部から見えなくなるので、外観を損ねることもない。
【0008】
さらに、本発明の昇降収納キャビネットにおいては、上部ケースが箱型をなし、該上部ケースの左右の内側面にガイド手段が固定されており、昇降収納体の左右の外側面に、スライド部材が、ガイド手段に対してスライド可能な形態で固定されているようにするのがよい。このように上部ケースを箱型とすることで、昇降収納体の格納が容易となる。上部ケースは、昇降収納体の昇降を干渉しないような構造にて形成されるので、上部ケースの少なくとも下方は開口部とされる。そして、上部ケースの後方側が基準壁面に固定され、昇降収納体の格納時に、該昇降収納体の前方に形成された開口部が覆われる形態となる。
【0009】
さらに、本発明の昇降収納キャビネットにおいては、上部ケースは、少なくとも前壁を備え、前記昇降収納体が上端の前記第一位置で前記前壁の背後に隠れるとともに、該前壁は上方を支点としてその下部が、前記基準壁面に対して接近・離間するように回動可能に支持され、前記昇降収納体が前記第一位置から前記第二位置へ斜行降下する行程で、前記昇降収納体が前記前壁を前方へ押すように回動させることにより、昇降収納体の斜行降下が許容され、前記昇降収納体が前記第二位置まで降下した状態では、前記前壁は前方へ回動した状態で、前記昇降収納体が斜行上昇するまで待機するのがよい。これにより、前壁を前方に押し動かしように、回動させつつ昇降収納体が降下できるから狭いスペースで昇降収納体の斜行軌跡の空間を確保することができる。逆にいえば、昇降収納体の斜行軌跡上に、前壁が干渉するほどに、基準基準壁面に対して前壁を可及的に近づけて配置し、昇降収納体の前面と上部ケースの前面との間に隙間ができるだけ生じないようにすることができる。
【0010】
さらに、昇降収納体の上部には、第一位置から第二位置への斜行降下時に、前壁の裏面に接しつつ転動又は摺接して、前壁を前方へ押し動かすように回動させ、第二位置から第一位置への斜行上昇時には、前方へ傾斜回動した状態にある前壁を自身の自重又は弾性部材の弾性力により徐々に原位置へ復帰させるように閉じさせる前壁作用部材を備えるのがよい。このような前壁作用部材を昇降収納体に設ければ、前壁の回動をより一層スムーズに行うことができる。この前壁作用部材は、例えば昇降収納体の上部前端部近傍に設けたローラとすることができる。その場合、昇降収納体の斜行昇降時にローラが上部ケースの前壁の裏面を転動しつつ前壁を回動させることにより、昇降収納体の軌跡上で前壁が障害とならないようにするのであるが、このとき、昇降収納体は逆に前壁からの反作用に基づく偏荷重を受けつつ斜行昇降することとなるので、その前壁がローラを介して昇降収納体の一種のガイド手段としても機能することとなり、これにより昇降収納体の前壁のガタツキが防止又は抑制される効果も奏する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の昇降収納キャビネット1の一実施形態を示すものである。図1に示すように、昇降キャビネット1は、後背面2b側が基準壁面(図1では図示せず)に固定される上部ケース2と、該上部ケース2に対して昇降可能とされる昇降収納体3とを有する。さらに、上部ケース2の内側面にはガイド手段4が固定されており、該ガイド手段4の軌跡に沿って、昇降収納体3が昇降可能とされている。さらに、昇降収納体3は、基準壁面側(上部ケース2の後背面2b側)に最も近い上端から、ガイド手段4に案内されて、図1に示すように、上部ケース2の後背面2b側から漸次離間するように斜め前方に斜行降下する。
【0012】
図2は、昇降収納キャビネット1の側面からの投影図であり、図3は、昇降収納キャビネット1の前方からの投影図である。これらの投影図では、昇降収納キャビネット1の内部に取りつけられる部材も図示されている。図2及び図3を用いて、昇降収納キャビネット1をさらに詳細に説明する。まず、図2に示すように、昇降収納キャビネット1は、システムキッチンの一部として、キッチン内に取りつけられ、食器等を収納するために活用されるものである。昇降収納キャビネット1は、調理等の作業が行なわれるシンク20の上方に、その後背面が壁面に取りつけられる形態で固定されて使用される。このとき、昇降収納キャビネット1が取りつけられる位置としては、キッチン内、特にシンク上で作業するときに、ユーザーPの邪魔とならないような位置に通常取りつけられる。
【0013】
そして、昇降収納キャビネット1は、その内部に収納物を収納するための昇降収納体3と、自身の後背面2b側がキッチンの壁面(基準壁面)10(図2参照)に固定される上部ケース2とを有する。図2に示すように、上部ケース2の、昇降収納体3の外側面3aと対向する内側面2a(図3も参照)にガイド手段4が固定されている。本実施の形態においては、ガイド手段4はガイドレール4である。ガイドレール4は、該ガイドレール4が固定されている上部ケース2の内側面2aを側方から平面視した図2において、基準壁面10の上部から下部に移行するに従って、その基準壁面10から遠ざかるように前方に傾斜する形態にて、すなわち、ガイドレール4の上端4aよりも下端4bのほうが昇降キャビネット1の前方側に位置するように固定されている。一方、昇降収納体3の内側面3a(図3参照)には、ガイドレール4に対してスライド可能な形態でスライド部材5が固定されている。本実施の形態においては、スライド部材5は可動ブラケット5である。
【0014】
可動ブラケット5は、ガイドレール4が形成されている軌跡に沿ってスライドし、可動ブラケット5とともに、該可動ブラケット5が固定されている昇降収納体3が、ガイドレール4の軌跡に沿って昇降可能となる。なお、ガイドレール4は、上端4aから下端4bに向かって直線状に形成されている。これにより、昇降収納体3が上部ケース2に対して、第一位置と第二位置との間で直線移動することになる。
【0015】
図2には、昇降収納体3が、基準壁面10に対して最も接近した上端の第一位置と、基準壁面から最も遠ざかる下端の第二位置とに位置している状態を示している。実線で示した昇降収納体3の位置が第一位置であり、破線で示した昇降収納体3の位置が第二位置である。図2に示すように、昇降収納体3が第二位置に降下した場合、昇降収納キャビネット1の下方のスペースを有効的に活用することができる。すなわち、昇降収納体3が第二位置に降下したとき、昇降収納体3の後方と、基準壁面10との間にかなりのスペースが形成される。そのため、例えば、オタマ21等の調理用器具を、上部ケース2の下方のキッチンの壁面(基準壁面)10に、例えば吊り下げる形態で配置しておくことができる。
さらに、キッチンの壁面(基準壁面)10から遠ざかるように、昇降収納体3が降下する結果、キッチンにて作業を行うユーザーPの側に近づく形で、昇降収納体3が降下することになる。そのため、ユーザーPが、昇降収納体3に収納されている、例えば食器等の収納物を取り出す際に、基準壁面10側にまで手を伸ばす必要がなく、ユーザーPが快適に調理等の作業を行うことができる。
【0016】
さらに、昇降収納キャビネット1は、昇降収納体3を吊り下げるための吊り下げ部材6が、昇降収納体3に掛け渡されており、該吊り下げ部材6を巻取りドラム7の回動により巻き上げたり巻き戻したりして、昇降収納体3を移動させるものである。より具体的には、吊り下げ部材6は、昇降収納体3に固定されている可動ブラケット5に一方が掛け渡されている。そして、ガイドレール4の形成方向(軌跡)に沿って巻き上げられ、ガイドレール4に形成されている吊り下げ部材用配置溝(図2及び図3では図示せず)を通って、巻取りドラム7に他方が掛け渡されているものとすることができる。
【0017】
図4に、上部ケース2の内側面2bに固定されるガイドリール4と、昇降収納体3の外側面3aに固定される可動ブラケット5と、該可動ブラケット5に掛け渡され、昇降収納体3を吊り下げるための吊り下げ部材6と、該吊り下げ部材6を巻き上げたり、巻き戻したりするための巻取りドラム7とにより構成される昇降機構を示す。ガイドレール4は、上部ケース2(図4では図示せず)の内側面2bに固定される側方経路と、上部ケース2の天板の裏面側に固定される上方経路とを有する。なお、以下、ガイドレール4の側方経路を、ガイドレール4として扱う。ガイドレール4の側方経路において、可動ブラケット5がスライド可能とされる。また、上方経路上には、巻取りドラム7が固定されている。なお、以下、ガイドレール4の側方経路を、ガイドレール4として扱う。前述したように、ガイドレール4には、該ガイドレール4の形成方向に沿う形で吊り下げ部材配置用溝8が形成されている。ガイドレール4は、平板の側縁をコの字状に折り曲げるように形成されており、折り曲げられた両方の側縁により吊り下げ部材配置用溝8が形成される。なお、ガイドレール4の上方経路を省略しても問題はない。
【0018】
ガイドレール4の側方経路と上方経路との境界には、固定プーリー9が左右それぞれに固定されており、可動ブラケット5に掛け渡され、吊り下げ部材配置用溝8を通って上方に伸びる吊り下げ部材6が、固定プーリー9によりガイドレール4の上方経路に沿うように方向転換して、上方経路の中央に向かって配置された後、巻取りドラム7に掛け渡される。具体的に、吊り下げ部材6はワイヤ6とすることができる。
【0019】
さらに、可動ブラケット5は、吊り下げ部材配置用溝8をガイド溝8として、該ガイド溝8に、その一部が嵌めこまれており、ガイドレール4に対するスライド移動のみの移動が許容されている。そして、可動ブラケット5のガイドレール4に嵌めこまれている部分に吊り下げ部材6が掛け渡されており、吊り下げ部材6がガイド溝8(すなわち、吊り下げ部材配置用溝8)を通ることになる。図5は、ガイドレール4と可動ブラケット5との、ガイドレール4の長手方向に対する断面図を示すものである。ガイドレール4のガイド溝8内には、可動ブラケット5の一部としてプーリー11が嵌めこまれている。そして、該プーリー11に、吊り下げ部材(ワイヤ)6が引っ掛けられている。可動ブラケット5のプーリー11に引っ掛けられた吊り下げ部材6は、前述にて説明したように、巻取りドラム7との間で掛け渡される。巻取りドラム7を回動させることにより、吊り下げ部材6が巻き上げられたり、巻き戻されたりして可動ブラケット5、ひいては昇降収納体3(図2、図3参照)の昇降を行うことができる。また、吊り下げ部材6が吊り下げ部材配置用溝8内を通ることで、吊り下げ部材6を巻き上げたり、巻き戻したりしたときに、該吊り下げ部材6の巻き上げ・巻き戻しの方向が可動ブラケット5のスライドする方向と同一となる。そのため、吊り下げ部材6の巻き上げ・巻き戻し量が、直接昇降収納体3の移動量となる。
【0020】
さらに、左右の可動ブラケット5に掛けられた吊り下げ部材6は、それぞれガイドレール4の上方経路の中央に位置する一つの巻取りドラム7に掛け渡されている。そして、該巻取りドラム7の回動により、左右の可動ブラケット5が同等程度スライドするように、左右の吊り下げ部材6の巻上げ量あるいは巻き戻し量が同一となるように調整されている。
【0021】
また、ガイドレール4の側方経路において、その上方と下方には、可動ブラケット5のスライドをとめるためのストッパー13、14が取りつけられている。これにより、可動ブラケット5のスライド可能範囲がストッパー13、14により制限されるので、昇降収納体3の過剰な下降及び上昇が制限される。
【0022】
本実施の形態にて示す昇降収納キャビネット1の場合、巻き取りドラム7に電動モータ12を、図5に示すように連結させ、巻取りドラム7の回動を電動モータ12の駆動により行うようにすることができる。これによれば、昇降収納体3の移動を電動で行うことができ、ユーザーPは、作業をより快適に行うことができる。なお、電動モータ12は、減速ギア15を介して巻取りドラム7に連結されており、最適な速度にて吊り下げ部材6を巻き上げ・巻き戻しできるように、回転速度が調整されている。
【0023】
電動モータ12は、図2及び図3に示すスイッチ16と電気的に接続(配線は図示しない)されており、該スイッチ16を操作することにより、電動モータ12が駆動するようになっている。スイッチ16としては、特に制限されるものではないが、本実施の形態においては、ユーザーPがスイッチ16の取手16aを下方に押し下げることにより、スイッチ16の支点16bが回動してスイッチが入り、電動モータ12が駆動するようにしている。具体的には、昇降収納体3が第一位置に位置するときに、スイッチ16を操作すると、昇降収納体3が上端(第一位置)から下端(第二位置)まで移動し、昇降収納体3が第二位置に位置するときに、同様の操作をすると、昇降収納体3が第一位置に移動する。また、ユーザーPがスイッチ16の取手16aを押し下げている間、電動モータ12が駆動するようにしておいてもよい。これによれば、ユーザーPがスイッチ16への操作をとめたときに、昇降収納体3の移動が停止するので、ユーザーPの操作により、昇降収納体3を所望の位置に停止させることができる。
【0024】
また、電動モータ12を用いて昇降収納体3の上昇及び下降を行う場合、昇降収納キャビネット1は、電動モータ12の駆動形態を制御する制御装置を有するようにしてもよい。これにより、電動モータ12の駆動形態を様々に変化させて、昇降収納体3の多様な昇降形態を実現することも可能である。例えば、高、中、低と昇降収納体3の三段階の停止位置に対応する電動モータ12の駆動形態を予め設定しておき、また、高、中、低に対応する三種類のボタンスイッチ(図示せず)を設置しておく。そして、ボタンスイッチを押すと、制御装置からボタンスイッチに対応する駆動形態にて電動モータ12を駆動させるための駆動指令信号が電動モータ12に送られて、昇降収納体3が押されたボタンスイッチに対応する位置にて停止するように、電動モータ12が駆動されるようにしてもよい。また、設定される昇降収納体3の停止位置は何種類でもよい。また、昇降収納体3が停止する位置を、ユーザーPが決定し、その停止位置あるいはその停止位置に停止させるための電動モータ12の駆動形態を、ユーザーPにより制御装置に記憶させることができるようにしてもよい。このように、昇降収納体3の停止位置をユーザーPが自由に決定・変更できるようにしておけば、非常に使い勝手がよくなる。
【0025】
さらに、本実施の形態の昇降収納キャビネット1においては、上部ケース2の前面には、昇降収納体3の前面を覆うための前壁としての扉18(図2参照)が取りつけられている。該扉18は、該扉18の上端部18aが上部ケース2の天板2cの前端面に連結され、かつ該上端部18a側を支点として、上部ケース2とは反対側に回動可能な形態に取りつけられている。なお、扉18の上端部18aと、上部ケース2の天板2cの前端部とは、スライド兆番17(弾性部材)により連結されており、扉18には、上部ケース2に対して反対側に回動したときに、上部ケース2側に回動しようとする復元力(弾性力)が常に働いているものとすることができる。そして、昇降収納体3は、該昇降収納体3が第一位置から第二位置に移動する間、常に扉18の上部ケース2側の側面18bに接触し、昇降収納体3が降下するに従って、扉16を前方(上部ケース2に対して反対側)に押す前壁作用部材としてのローラ19を有する。これにより、扉18は、昇降収納体3が上部ケース2に格納されている状態では、昇降収納体3の前方に形成される開口部3b(図1参照)の少なくとも一部を覆う閉状態となる。そして、該扉18は、昇降収納体3が斜め前方に下降するにともない、ローラ19に押されて上部ケース2に対して反対側に回動し、昇降収納体3が第二位置まで降下したときに、最も開いた状態となる。このとき、ローラ19は軸を中心に回転して、ローラ19と扉18との間の摩擦が軽減され、よりスムーズに昇降収納体3がる。逆に、昇降収納体3が第二位置から第一位置に上昇するときには、扉18は、該扉18にかかる復元力により、昇降収納体3が上昇するに伴い、上部ケース2側に回動し、昇降収納体3が第一位置に位置した時に完全に閉状態となる。このように、昇降収納体3の移動に伴って、扉18が開閉するようにすれば、扉18を開閉させる作業を、収納体3を移動させる作業とは別に行う必要がない。さらに、前壁作用部材としてのローラ19は、前壁としての扉18に接触して上部を後方へ押されるような偏荷重を受けるので、昇降収納体3の前後のガタツキが軽減することになる。なお、扉18はその自重により、上部ケース2側に回動することもできる。さらに、前壁作用部材としては、ローラ19のように転動しつつ前壁としての扉18を回動させるものの他に、扉19に対して摺接しつつ、該扉19を回動させるものを採用することもできる。
【0026】
以上、本発明の昇降収納キャビネットの一実施例について示したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、昇降収納キャビネット1は、その上部ケース2が箱状のものを示しているが、上部ケースとして、後背面及び/又は天板を有さないものを採用することも可能である。上部ケースが後背面を有さない場合、上部ケースの側面及び/又は天板の後端部が直接キッチンの壁面に取りつけられるようにしてもよい。また上部ケースは、その後方側にてキッチンの壁面に固定するだけではなく、その側方側や上方側にて固定することも可能である。また、昇降収納体の上昇及び下降を、手動により行うようにしてもよい。
【0027】
さらに、本発明の昇降収納キャビネットは、図6に示すような形態とすることもできる。すなわち、図6に示す昇降収納キャビネット30においては、上部ケース33の基準壁面10に向かって前方側に、固定収納部36が設けられている。この固定収納部36は、その前方から所定の収納物を収納及び取出し可能な形態とされる。また、固定収納部36の前方は開口部とされ、該開口部が扉37により覆われている。また、上部ケース2の後方側には、昇降収納体33が、基準壁面10との間で、固定収納部36と重なるように格納されている。上部ケース32の内側面には、ガイド手段としてのガイドレール34が固定されており、昇降収納体33の外側面には、ガイドレール34に対してスライド可能なスライド部材としての可動ブラケット35が固定されている。これにより、昇降収納体33は、基準壁面に対して最も接近した上端の第一位置と、その基準壁面から最も遠ざかる下端の第二位置との間で昇降可能とされる。なお、上部ケース32の固定収納部36は、昇降収納体33の移動を干渉しないようにその位置及び形態が設定されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の昇降収納キャビネットの概略図
【図2】本発明の昇降収納キャビネットの構成及び機能を説明する側方からの投影図。
【図3】本発明の昇降収納キャビネットの前方からの投影図。
【図4】昇降笑納体を昇降可能とする機構を説明する概略図。
【図5】ガイドレール及び可動ブラケットの形態を示す断面図。
【図6】本発明の昇降収納キャビネットの変形例を説明する概略図。
【図7】従来の昇降収納キャビネットの一例を示す概略図。
【符号の説明】
1、30 昇降収納キャビネット
2、32 上部ケース
3、33 昇降収納体
4、34 ガイドレール(ガイド手段)
5、35 可動ブラケット(スライド部材)
6 吊り下げ部材(ワイヤ)
7 巻取りドラム
10 キッチンの壁面(基準壁面)
18 扉(前壁)
19 ローラ(前壁作用部材)
Claims (7)
- 基準壁面に対して最も接近した上端の第一位置と、その基準壁面から最も遠ざかる下端の第二位置との間で昇降可能に設けられた昇降収納体と、
該昇降収納体を昇降可能に案内するために、前記基準壁面の上端から下端に移行するに従って、その基準壁面から遠ざかるように前方に傾斜した軌跡に沿って形成されたガイド手段とを備え、
前記昇降収納体が、前記基準壁面に最も接近した前記第一位置から前記ガイド手段に案内されつつ、前記基準壁面から漸次離間するように斜め前方へ斜行降下して前記第二位置に移動することを特徴とする昇降収納キャビネット。 - 前記基準壁面の前記第一位置の近傍には、上部ケースが前記基準壁面に対して固定的に設置され、該上部ケースは、前記昇降収納体の斜行昇降を許容する構造を有し、前記昇降収納体が前記第一位置へ上昇した状態では、その昇降収納体の少なくとも一部が前記上部ケースにより覆われる請求項1に記載の昇降収納キャビネット。
- 前記昇降収納体は、その前方側に開口部を有するとともに、前記昇降収納体が前記第一位置に位置するとき、前記開口部が前記上部ケースにより覆われる請求項2に記載の昇降収納キャビネット。
- 前記上部ケースが箱型をなし、該上部ケースの左右の内側面に前記ガイド手段が固定されており、前記昇降収納体の左右の外側面にスライド部材が前記ガイド手段に対してスライド可能な形態で固定されている請求項2又は3に記載の昇降収納キャビネット。
- 前記ガイド手段は、上端から下端に向かって、直線状に形成されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の昇降収納キャビネット。
- 前記上部ケースは、少なくとも前壁を備え、前記昇降収納体が上端の前記第一位置で前記前壁の背後に隠れるとともに、該前壁は上方を支点としてその下部が、前記基準壁面に対して接近・離間するように回動可能に支持され、前記昇降収納体が前記第一位置から前記第二位置へ斜行降下する行程で、前記昇降収納体が前記前壁を前方へ押すように回動させることにより、昇降収納体の斜行降下が許容され、前記昇降収納体が前記第二位置まで降下した状態では、前記前壁は前方へ回動した状態で、前記昇降収納体が斜行上昇するまで待機する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の昇降収納キャビネット。
- 前記昇降収納体の上部には、前記第一位置から前記第二位置への斜行降下時に、前記前壁の裏面に接しつつ転動又は摺接して、前記前壁を前方へ押し動かすように回動させ、
前記第二位置から前記第一位置への斜行上昇時には、前方へ傾斜回動した状態にある前記前壁を自身の自重又は弾性部材の弾性力により徐々に原位置へ復帰させるように閉じさせる前壁作用部材を備える請求項6に記載の昇降収納キャビネット。
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- 2002-06-21 JP JP2002180844A patent/JP2004024289A/ja active Pending
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