JP2001352681A - 系統連系用エンジン駆動発電機の制御電源補償装置 - Google Patents
系統連系用エンジン駆動発電機の制御電源補償装置Info
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Abstract
的に供給することができ、特に、系統の停電時において
発電機を継続して運転できるとともに、エンジンを確実
に停止させることができる系統連系用エンジン駆動発電
機の制御電源補償装置を提供する。 【解決手段】 エンジンEにより駆動される系統連系が
可能な発電機Gを有するエンジン駆動発電機において、
前記エンジンの運転および補機類に必要な電源を、前記
エンジンの始動時、もしくは連系運転時までは系統5か
らの電源を得るとともに、前記系統の停電時には前記発
電機からの電源が得られるように、電源切換手段により
切り換えることを可能とした系統連系用エンジン駆動発
電機の制御電源補償装置を構成した。
Description
エンジン駆動発電機(以下、「系統連系用エンジン駆動
発電機」という)の制御電源補償装置に関する。
ない小容量である系統連系のインバータの電源にエンジ
ン駆動発電機を使用する装置については、メンテナンス
のインターバルが長期になっても問題は起こりにくく、
メンテナンス項目もできるだけ少ない方が望ましい。そ
こで、系統連系用エンジン駆動発電機では、エンジン始
動や制御電源にバッテリを用いず、商用電源を利用して
直流電源を作り、これをエンジンの始動電源、ならびに
制御電源としている。
のバッテリを持たない系統連系用エンジン駆動発電機に
おいて、系統連系運転中に系統が停電すると、前記エン
ジンの制御電源がなくなるためエンジンの制御が不安定
になり、最終的にエンジンは停止するが、その停止は停
止指令に基づくものでないため確実な停止動作とはなら
ない。
あり、エンジンの運転に必要な電源を確実かつ安定的に
供給することができ、特に、系統の停電時において発電
機を継続して運転できるとともに、エンジンを確実に停
止させることができる系統連系用エンジン駆動発電機の
制御電源補償装置(以下、「制御電源補償装置」とい
う)を提供することを目的とする。
ために請求項1に記載の発明は、エンジンにより駆動さ
れる系統連系が可能な発電機を有するエンジン駆動発電
機において、エンジンの運転および補機類に必要な電源
を、エンジンの始動時、もしくは連系運転時までは系統
からの電源を得るとともに、系統の停電時には前記発電
機からの電源が得られるように、電源切換手段により切
り換えることを可能とした。このことにより、エンジン
の運転等に必要な電源を系統からの電源ならびに発電機
から並列に得るとともに、両電源を電源切換手段により
切換可能とすることで、系統の停電時でも発電機から継
続して電源を供給することができる。そのため、停電時
にも確実にエンジンの運転停止に必要な電源を安定して
得ることができる。
に記載の制御電源補償装置において、電源切換手段は、
前記発電機の交流出力と系統からの交流出力を直流に変
換した整流器出力を並列接続することにより構成され、
エンジンの始動運転時には前記系統からの電源を用い、
発電機の出力が確立した後は、両者の直流出力電圧を同
等、もしくは一方の出力電圧を高くすることで、両者も
しくは一方の電源を用いて前記エンジンの運転を行い、
系統の停電時には、発電機からの出力により、エンジン
の自立運転を行うこととした。このことにより、系統が
停電しても発電機から電力供給を受けることができる。
また、エンジンはそのまま運転することも可能となり、
系統復電時に再連系できる。更に、エンジンを停止させ
る場合でもインバータの解列が行われた後にエンジンを
停止させることにより、停止指令に基づく確実な停止動
作を行うことができる。
駆動される系統連系が可能な発電機を有するエンジン駆
動発電機において、前記発電機の出力電圧を検出、若し
くは前記エンジンの回転数を検出する検出手段と、前記
エンジンの運転および補機類に必要な電源を前記系統の
電源から前記発電機の出力電源に切り換えるための電源
切換手段とを備え、前記電源を、前記エンジンの始動運
転時には前記系統からの電源から得るとともに、前記検
出手段を用いて、前記発電機の出力電圧が設定電圧以
上、若しくは前記エンジンの回転数が設定回転数以上に
なったことを検出することにより、前記電源切換手段を
作動させて、前記系統の電源から前記発電機の出力電源
に切り換えることを可能とした。このことにより、エン
ジンの運転等に必要な電源を、エンジンの始動運転時に
は前記系統からの電源から得るとともに、発電機の出力
電圧が設定電圧以上、若しくはエンジンの回転数が設定
回転数以上になったときには、当該発電機の出力に切り
換えることにより、系統の停電時等において発電機から
電源を供給することができるため、エンジンにより駆動
される発電機の復電待機運転及び自立運転が可能にな
る。また、エンジンの運転及び停止に必要な電源が確保
できるために停止指令に基づく確実なエンジンの停止動
作を行うことができる。
制御電源補償装置の第1実施形態を示すブロック図であ
る。ここでは、エンジンEで駆動される発電機Gの出力
を整流器REC1で整流し、インバータIVで規定周波
数および規定電圧の交流に変換する。そして、系統5に
連系するための始動信号により連系スイッチSWが投入
され、インバータIVの出力電圧を上昇させることで規
定電力を系統5に供給している。
統5からの交流出力をそれぞれトランスTr1,Tr2
により降圧した後、整流器REC2、REC3により直
流に変換し、その出力を並列に接続することにより構成
されており、整流器REC2と整流器REC3の出力電
圧差に応じて切り換えられるようになっている。この整
流器REC2、REC3の出力は、エンジン制御回路1
1に電力を供給する安定化制御電源9及びエンジン始動
装置10(セルモータ)の電源に接続されており、安定
化制御電源9には、系統5からの電源(商用電源)と発
電機Gからの電源が供給されるように構成されている。
また、エンジン制御回路11は、安定化制御電源9から
の電圧を受け、図示していないエンジンEの始動命令信
号によりエンジン始動装置10に始動信号を発してエン
ジン始動をさせる他、エンジン回転数の制御、エンジン
Eの運転及び停止のための各保護回路を含んだ動作を制
御する回路である。
ジンEの運転および補機類に必要な電源を、エンジンE
の始動時には系統5からの商用電源から得る一方、商用
電源の停電時には発電機Gから得られるような回路構成
になっている。すなわち、エンジン始動時には、エンジ
ンEは停止しているので、発電機Gの出力は零であるか
ら系統5からの商用電源をトランスTr2で降圧し整流
器REC3により直流に変換した電圧が直接エンジン始
動装置10に供給される。そして、系統5からの商用電
源によりエンジンEが始動するとエンジン回転数の上昇
と共に発電機Gの電圧も上昇して、インバータIVに電
圧が供給される。さらに、エンジンEの回転数が上昇し
て、その回転数が規定回転数になることで発電機Gの出
力電圧が一定電圧として確立される。そして、発電機G
の出力は、トランスTr1で降圧され、整流器REC2
を介して直流に変換された電圧として出力される。しか
も、整流器REC2と整流器REC3の出力電圧、すな
わち、両者の直流出力電圧を同等か、もしくは一方の出
力電圧を高くすることで、整流器REC2と整流器RE
C3の出力電圧の高低差により、両者もしくは一方の電
源を用いてエンジンEの運転に必要な電源を得ることに
なる。さらに、前記両者の電源が並列接続されているこ
とで、系統5からの商用電源が停電した時には、系統5
からの商用電源は零になるので、整流器REC3の出力
も零となり、電源発電機Gからの出力のみによる電源が
得られ、エンジンGの自立運転を行うことができる。
発生しても安定化制御電源9の入力電圧は発電機Gから
得ることができるため、連系スイッチSWを開放してイ
ンバータIVを系統5から解列した後でも、エンジン運
転のための電源を確実に得ることができる。また、エン
ジンEは継続して運転可能となり、系統復電時にインバ
ータIVを再連系することができる。更に、エンジンE
を停止させる場合でもインバータIVの解列が行われた
後にエンジン制御回路11の停止信号によりエンジンE
を停止させるための回路を機能させることによって確実
なエンジン停止動作を実行できる。なお、前記説明で
は、安定化制御電源9の出力をエンジン制御回路11へ
のみ供給しているが、エンジン制御回路11のほかにイ
ンバータIVの制御電源として供給するものであっても
よい。また、本実施形態では、エンジン始動装置10の
電源回路は、安定化制御電源9の入力と同一の電源回路
とする構成としている。しかし、エンジンEのスタータ
電源は(−)線が接地されていることから、アース回路
と絶縁するために、系統5の商用電源を別電源回路とし
て、他のトランス及び整流器を介して、エンジン始動装
置10に供給することも可能である。
補償装置の第2実施形態を示すブロック図である。な
お、図中、図1に示すブロックと同一番号が付されたブ
ロックは図1に示すそれと同じとする。ここでは、エン
ジンEで駆動される発電機Gの出力を整流器REC1で
整流し、インバータIVで規定周波数および規定電圧の
交流に変換する。そして、系統5に連系するための始動
信号により連系スイッチSWが投入され、インバータI
Vの出力電圧を上昇させることで規定電力を系統5に供
給している。また、発電機Gの出力をインバータIVへ
の出力とは別に分岐させ、整流器REC4で整流した後
に、第2のインバータIV’により規定周波数および規
定電圧の交流電力に変換して、切換器13(電源切換手
段)の一方の回路端子に入力させている。系統5からの
電源(商用電源)は、切換器13の他方の回路端子に入
力しており、当該切換器13からのいずれか一方の出力
は、トランスTrと整流器REC5を介して、安定化制
御電源9及びエンジン始動装置10(セルモータ)の電
源に接続されている。
電源9から電源供給を受け、図示していないエンジンE
の始動命令信号によりエンジン始動装置10に始動信号
を発してエンジン始動をさせる他、エンジン回転数の制
御、エンジンEの運転及び停止のための各保護回路を含
んだ動作を制御する回路である。また、切換指令回路1
2は、比較器16と、トランジスタ17とを主要部とし
て構成されており、安定化制御電源9から電源供給を受
けている。前記比較器16には、エンジンEの回転数を
検出する回転数検出器14若しくは発電機G出力である
電圧を検出する電圧検出器15出力の論理和出力(E
d)が、設定基準電圧(Es)とともに入力されてお
り、さらに、比較器16の出力はトランジスタ17のベ
ースに接続されている。そして、トランジスタ17は比
較器16によりオン/オフ制御されることにより、リレ
ー18のコイルRがトランジスタ17により駆動され
て、切換器13の入力電源を切り換えることが可能にな
っている。従って、切換指令回路12は、論理和出力電
圧(Ed)と設定基準電圧(Es)を比較器16で比較
演算した結果を受けて切換器13の切り換え制御を行
い、入力電源の切換を制御する仕組みになっている。
14若しくは電圧検出器15を介して、それぞれ、エン
ジンEの回転数が設定回転数以上もしくは、発電機Gの
交流出力が設定電圧以上になったことを検出して、系統
5の電源から発電機Gの電源に切り換えることで、発電
機Gの出力をエンジンEの運転および補機類に必要な電
源として出力している。
器15出力とを論理和するゲート19が示されている
が、説明の便宜上示したものであり、実際は、いずれか
一つの入力が比較器16の入力端子に供給される形態を
とっている。また、本実施形態では、エンジン始動装置
10の電源回路は、安定化制御電源9の入力と同一の電
源回路とする構成としている。しかし、エンジンEのス
タータ電源は(−)線が接地されていることから、アー
ス回路と絶縁するために、系統5の商用電源を別電源回
路として、他のトランス及び整流器を介して、エンジン
始動装置10に供給することも可能である。さらに、切
換指令回路12へは、前記した回転数信号、発電機出力
信号のほかに、系統インバータIVの出力信号等、発電
機Gが通常運転になったことを検出できる他の信号を供
給するものでも構わない。また、検出手段の信号とし
て、インバータIVの出力停止信号、あるいはエンジン
始動時の油圧確立信号により、切換器13を発電機Gの
電源側に切り換える構成でもよいものとする。
ジンEの始動に必要な電源は、系統5からの商用電源か
ら得るとともに、エンジン回転数あるいは発電機出力
が、設定回転数、あるいは設定電圧以上であると判断さ
れたときに、切換器13により、発電機Gから得られる
電圧に切り換えることができる。すなわち、エンジン始
動時には、系統5からの電源をトランスTrで降圧し整
流器REC5を介して直流に変換した電圧が、安定化制
御電源9を介してエンジン制御回路11に供給され、ま
た、整流器REC5の直流出力を電源とするエンジン始
動装置10に供給される。
ンジン回転数あるいは発電機出力が上昇して、切換指令
回路12により設定回転数、あるいは設定電圧以上であ
ると判断されたときに、切換器13が切り換えられる。
これにより、エンジン始動時に始動及び制御電源となっ
ていた商用電源から、整流器REC4で整流された後に
インバータIV’で交流電力に変換された発電機Gの出
力を、前記商用電源とほぼ等しい出力に切り換え、安定
化制御電源9に供給することができる。
には、系統5からの商用電源が得られるとともに、エン
ジン回転数あるいは発電機出力が、設定回転数、あるい
は設定電圧以上になったときには、当該発電機Gの出力
に切り換えることが可能となる。そのため、安定化制御
電源9の入力電源が確実に得られることから、停電時等
においても発電機GがエンジンEにより運転を継続する
ことができ、復電待機運転及び自立運転が可能になる。
また、エンジンEを停止させる場合でもインバータIV
の解列が行われた後にエンジン制御回路11の停止信号
によりエンジンEを停止させるための回路を機能させる
ことによって確実なエンジン停止動作を実行できる。
例えば、システムに付設される冷却ファン等の電源とし
ても使用できるため、当該冷却ファン等に商用電源入力
仕様である汎用部品を使用可能となることから、停電時
にも復電待機運転、自立運転が可能となる。
ば、エンジン又は補器類に必要な電源を確実かつ安定的
に得ることができるので、系統の停電時でもエンジンを
確実に停止させることができる系統連系用エンジン駆動
発電機の制御電源補償装置とすることができる。
電源補償装置の第1実施形態を示すブロック図である。
電源補償装置の第2実施形態を示すブロック図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 エンジンにより駆動される系統連系が可
能な発電機を有するエンジン駆動発電機において、 前記エンジンの運転および補機類に必要な電源を、 前記エンジンの始動時、もしくは連系運転時までは系統
からの電源を得るとともに、 前記系統の停電時には前記発電機からの電源が得られる
ように、電源切換手段により切り換えることを可能とし
たことを特徴とする系統連系用エンジン駆動発電機の制
御電源補償装置。 - 【請求項2】 前記電源切換手段は、前記発電機の交流
出力と前記系統からの交流出力を直流に変換した整流器
出力を並列接続することにより構成され、 前記エンジンの始動運転時には前記系統からの電源を用
い、 前記発電機の出力が確立した後は、両者の直流出力電圧
を同等、もしくは一方の出力電圧を高くすることで、両
者もしくは一方の電源を用いて前記エンジンの運転を行
い、 前記系統の停電時には、前記発電機からの出力により、
前記エンジンの自立運転を行うことを特徴とする請求項
1に記載の系統連系用エンジン駆動発電機の制御電源補
償装置。 - 【請求項3】 エンジンにより駆動される系統連系が可
能な発電機を有するエンジン駆動発電機において、 前記発電機の出力電圧を検出、若しくは前記エンジンの
回転数を検出する検出手段と、 前記エンジンの運転および補機類に必要な電源を前記系
統の電源から前記発電機の出力電源に切り換えるための
電源切換手段とを備え、 前記電源を、前記エンジンの始動運転時には前記系統か
らの電源から得るとともに、 前記検出手段を用いて、前記発電機の出力電圧が設定電
圧以上、若しくは前記エンジンの回転数が設定回転数以
上になったことを検出することにより、 前記電源切換手段を作動させて、前記系統の電源から前
記発電機の出力電源に切り換えることを可能としたこと
を特徴とする系統連系用エンジン駆動発電機の制御電源
補償装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000169110A JP3770532B2 (ja) | 2000-06-06 | 2000-06-06 | 系統連系用エンジン駆動発電機の制御電源補償装置 |
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JP2001352681A true JP2001352681A (ja) | 2001-12-21 |
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- 2000-06-06 JP JP2000169110A patent/JP3770532B2/ja not_active Expired - Fee Related
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