JP2001352282A - アダプティブアレー装置、無線基地局、携帯電話機 - Google Patents
アダプティブアレー装置、無線基地局、携帯電話機Info
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Abstract
ーンを形成するよう補正し、回路規模を低減させたアダ
プティブアレー装置を提供する。 【解決手段】 メモリ237は、送信回路211と受信
回路212からなる無線部と、送信回路221と信回路
222からなる無線部との伝送特性の差を示す相対的な
補正値を保持し、補正制御部239は、位相器240及
び増幅器241において相対的な補正値を用いて送信信
号を補正する。
Description
レー装置において複数の無線系統における送信系と受信
系との間の特性差を補正するアダプティブアレー装置、
無線基地局、携帯電話機に関する。
加に伴い、周波数資源の有効利用に対する社会的要請が
高まっている。この要請に応える通信方式の1つに空間
多重方式がある。空間多重方式とは、アダプティブアレ
ー装置を用いて複数の移動局に対して互いに異なる指向
性パターン(アレーアンテナパターンと呼ぶ)を形成す
ることにより、同じ周波数で同時刻に複数の移動局の送
受信信号を多重して通信する方式である。
信部と受信部とからなる無線部を複数備え、各無線部に
入出力される受信信号及び送信信号の振幅と位相とを調
整することによりアンテナ全体として指向性パターン
(アレーアンテナパターンと呼ばれる。)を形成する装
置である。アレーアンテナパターンは、各無線部に入出
力される受信信号及び送信信号に対して、振幅と位相を
調整するための重み係数(ウェイトベクトルともいう)
により重み付けすることにより形成される。ウェイトベ
クトルの算出は、アダプティブアレー装置内のDSP
(Digital Signal Processor)により行なわれる。
適用する場合は、携帯電話機側では大きさ、アンテナ数
など物理的な制約があるので、携帯電話機側では指向性
パターンを制御することなく、無線基地局側において受
信時と送信時の両方で指向性パターンを形成している。
すなわち、無線基地局では、受信時に最適に形成された
アレーアンテナパターンと同じアレーアンテナパターン
を送信時にも形成するようにしている。
クトルを送信時に使用しても、送信と受信とで実際には
同じアレーアンテナンパターンが形成されるとは限らな
い。これは各無線部における送信部と受信部の伝送特性
が異なるためである。送信部と受信部の伝送特性が異な
るのは、物理的に別回路でありこと、回路素子の特性の
ばらつきが内在すること等に起因する。回路素子の特性
のばらつきは、特に受信部内のLNA(ローノイズアン
プ)や送信部内のHPA(ハイパワーアンプ)などにお
いて、個体差や使用環境下での温度変化などにより生じ
る。これらに起因して、送信部と受信部とで信号が通過
したときに生じる位相回転量や振幅変動量などの伝送特
性が異なってしまう。
時と送信時とでアレーアンテナパターンの誤差に直接影
響してしまう。このため、送信部と受信部との伝送特性
差を求めて、その伝送特性差を補償するためキャリブレ
ーションを行なう必要がある。例えば、特開平11−3
12917号「アレーアンテナ装置」に、キャリブレー
ション方法などがある。
ション用希望信号発生手段と、キャリブレーション用干
渉信号発生手段と、キャリブレーション用干渉信号の電
力を制御する電力制御手段と、キャリブレーション用希
望信号と電力制御されたキャリブレーション用干渉信号
とを合成する合成手段と、合成信号を各アンテナに分配
する分配手段とを付加装置として備え、受信系の伝送特
性を補償するよう構成される。
術によれば、無線部個別に送信回路と受信回路との伝送
特性の差を測定するための上記付加装置をアダプティブ
アレイ装置内に備える必要があり、回路規模が増大する
という問題があった。言い換えれば、通常の通信では必
要のないキャリブレーション用の回路を備えなければな
らないので回路規模が増大していたという問題があっ
た。
とで同じアレーアンテナパターンを形成するよう補正
し、回路規模を低減させたダプティブアレー装置、無線
基地局、携帯電話機を提供することを目的とする。
本発明のアダプティブアレイプアレー装置、無線基地
局、携帯電話機はそれぞれ、送信部と受信部とアンテナ
とからなる無線部を複数備え、一の無線部以外の他の無
線部について、前記一の無線部に対する伝送特性の差を
示す相対的な補正値を保持する保持手段と、前記他の無
線部の送信信号又は受信信号を保持手段の補正値により
補正する補正手段とを備える。
上の整数)無線部からなり、前記保持手段は、第n(n
は2≦n≦mを満たす整数)無線部の補正値として次式
の位相補正値Δθ1nおよび振幅補正値Amp1nを保持し、 Δθ1n=((θTX1-θRX1)-(θTXn-θRXn)) Amp1n=((ATX1/ARX1)/(ATXn/ARXn)) θTX1、θRX1は前記一の無線部内の送信部、受信部それ
ぞれの位相変動特性、ATX1、ARX1は前記一の無線部内の
送信部、受信部それぞれの振幅変動特性、θTXn、θRXn
は第n無線部内の送信部、受信部におけるそれぞれの位
相変動特性であり、ATXn、ARXnは第n無線部内の送信
部、受信部におけるそれぞれの振幅変動特性である。
送信すべき信号の位相を位相補正値Δθ1nにより補正す
る位相補正部と、第n無線部から送信すべき信号の振幅
を振幅補正値Amp1nにより補正する振幅補正部とを備え
る構成としてもよい。また、第2無線部のアンテナは、
第1無線部のアンテナよりも小さいアンテナ利得を有
し、前記保持手段は更に第2無線部のアンテナ利得を補
償する補償値を保持し、前記振幅補正部は更に第2無線
部から送信すべき信号の振幅を補償値により補正するよ
うに構成してもよい。
基地局、携帯電話機はそれぞれ、受信時に第1〜第m無
線部毎にアレーアンテナパターン形成用に位相及び振幅
を調整するための重み係数を算出する算出手段と、第1
〜第m無線部の送信信号に重み付けする重み付け手段と
を備え、前記補正手段は、第n無線部の重み係数に保持
手段に保持された位相補正値及び振幅補正値を加味した
補正重み係数を算出し、第2〜第m無線部の送信信号に
ついては補正重み係数を用いて重み付け手段に重み付け
させるように構成してもよい。
基地局、携帯電話機、測定装置について次の順に説明す
る。 1.無線基地局 1.1.概要> 1.1.1 概略構成 1.1.2 概略動作 1.1.3 捕捉説明 1.2.無線基地局の構成 1.2.1 信号処理部の構成 1.2.2 ユーザ処理部の構成 1.2.3 キャリブレーション処理 2.携帯電話機 2.1 構成 3.測定装置 3.1 構成 3.2 キャリブレーション処理 4 その他の変形例 <1.無線基地局> <1.1.概要>本発明の実施の形態におけるアダプテ
ィブアレー装置が移動体通信網の無線基地局である場合
の概要を説明する。 <1.1.1 概略構成>図1は、本発明の実施の形態
におけるアダプティブアレー装置の主要部の概略構成を
示す図である。
置は、無線部1〜無線部4とDSP(デジタル信号プロ
セッサ)50とを備える。DSP50は便宜上4つ図示
してあるが実際には1つでよい。このアダプティブアレ
ー装置は、自装置単独で補正値を測定し、通常の通信時
には測定した補正値を用いて通信を行なう。言い換えれ
ば、測定装置を兼用している。
(図中のTX1)、受信部112(RX1)、アンテナ
スイッチ113(SW1)からなる。無線部2〜無線部
4も同様の構成である。図中のθRX1、ARX1は、アンテ
ナ10、アンテナスイッチ113及び受信部112を信
号が通過したことにより生じる位相変動量、振幅変動量
をそれぞれ示す。θTX1、ATX1は、送信部111、スイ
ッチ113及びアンテナ10を信号が通過したことによ
り生じる位相変動量、振幅変動量をそれぞれ示す。θRX
2〜θRX4、ARX2〜ARX4も、それぞれの無線部における同
様の位相変動量、振幅変動量を示す。
にした無線部2の相対的な位相変動量、振幅変動量をそ
れぞれ示す。Δθ23、Δθ34、Δθ41、Amp23、Amp34、
Amp41も同様の相対的な位相変動量、振幅変動量を示
す。これらは次の(1)〜(8)式により表される。 (1)Δθ12=((θTX1-θRX1)-(θTX2-θRX2)) (2)Δθ23=((θTX2-θRX2)-(θTX3-θRX3)) (3)Δθ34=((θTX3-θRX3)-(θTX4-θRX4)) (4)Δθ41=((θTX4-θRX4)-(θTX1-θRX1)) (5)Amp12=((ATX1/ARX1)/(ATX2/ARX2)) (6)Amp23=((ATX2/ARX2)/(ATX3/ARX3)) (7)Amp34=((ATX3/ARX3)/(ATX4/ARX4)) (8)Amp41=((ATX4/ARX4)/(ATX1/ARX1)) 本アダプティブアレー装置は、無線部1〜無線部4内で
既知の信号をアレー送受信し、位相量と振幅量とを変化
させながらアレーアンテナパターンを送信と受信とで一
致させるような調整値を求めることにより、上記(a)
〜(h)式に示した相対的な位相変動量、振幅変動量を
検出し、位相変動量、振幅変動量を補償するための補正
値を決定する。この補正値は次の(9)〜(17)の式に
より表される。 (9)θ_hosei_1=0 (10)θ_hosei_2=Δθ12 (11)θ_hosei_3=Δθ12+Δθ23 (12)θ_hosei_4=Δθ12+Δθ23+Δθ34 (13)A_hosei_1=1 (14)A_hosei_2=Amp12 (15)A_hosei_3=Amp12*Amp23 (16)A_hosei_4=Amp12*Amp23+Amp34 θ_hosei_x、A_hosei_xは無線部x(xは1から4)の
送信時の送信信号に対する補正値である。
対的な補正値になっている。補正値がこのように相対的
な値でよいのは、受信時の無線部の位相変動量の比及び
振幅変動量の比が、送信時にも等しければ、受信時に算
出されたウェイトベクトルを用いたときに受信時のアレ
ーアンテナパターンと同じアレーアンテナパターンが得
られるからである。
準にしたが、どの無線部を基準にしてもよい。無線部3
を基準にすれば、位相補正値は(9')〜(12')、振幅
補正値は(12')〜(16')により表される。 (9')θ_hosei_1=Δθ34+Δθ41 (10')θ_hosei_2=Δθ34+Δθ41+Δθ12 (11')θ_hosei_3=0 (12')θ_hosei_4=Δθ34 (13')A_hosei_1=Amp34*Amp41 (14')A_hosei_2=Amp34*Amp41*Amp12 (15')A_hosei_3=1 (16')A_hosei_4=Amp34 <1.1.2 概略動作>次に、相対的な位相変動量、
振幅変動量の概略の測定方法について説明する。
したΔθ34、Amp34を測定する場合のアダプティブアレ
ー装置の概略動作を示す説明図である。同図(a)にお
いて、無線部1は単独で所望信号を、無線部2は単独で
干渉信号波を同じ周波数上でそれぞれ送信する(図中の
)。所望信号、干渉信号は異なる既知のデータ列を表
す。
ナのアダプティブアレー装置として無線部1に対してア
レーアンテナパターンを形成して所望信号を受信する
()。すなわち、DSP50は、所望信号波と干渉信
号波とが多重された受信波から、所望信号を分離するた
めのウェイトベクトルを算出する。図2(b)において
各無線部は送信と受信とを入れ替える。つまり、無線部
3、4は、2アンテナのアダプティブアレー装置とし
て、アレー受信時に算出されたウェイトベクトルを用い
て所望信号をアレー送信する()。
ターンは、無線部3、無線部4内部の送信部の位相変動
量及び振幅変動量と、受信部のそれらとが等しければ、
同図(b)の実線で示したように、アレー受信時と同じ
アレーアンテナパターンが得られるはずであり、無線部
2には指向性が向けられ、無線部3にはヌル(電波が届
かない又は届きにくい点又は方向)が向けられる。
及び振幅変動量が等しくはないので、同図の破線や一点
鎖線で示すように、アレーアンテナパターンのずれが生
じてしまう。そこで、DSP50は無線部4の送信信号
に位相補償量Δθを360度徐々に(例えば−180度
〜+180度まで1度ずつ)変化させながら加える。一
方、無線部2はこの変化に合せて受信信号レベルを測定
する()。この受信信号レベルが最小になったときの
位相補償量Δθは、Δθ34=(θTX3-θRX3)-(θTX4-θRX
4))に等しい。よって、このときの位相補償量ΔθをΔ
θ34と決定する()。
の振幅補償量Amp_coefのみを徐々に(例えば、0.5〜2
倍程度まで0.1ずつ)変化させる。無線部2はこの変化
に合せて受信信号レベルを測定する()。この受信信
号レベルが最小になったときの振幅補償量Amp_coefは、
Amp34=((ATX3/ARX3)/(ATX4/ARX4))に等しい。よって、
このときのAmp_coefをAmp34と決定する()。
は相対的な位相変動量Δθ34と、相対的な振幅変動量Am
p34とを測定する。同様にして、Δθ41およびAmp41、θ
12およびAmp12、θ23およびAmp23を測定する。さらに、
DSP50は、測定した相対的な位相変動量と振幅変動
量とが適切であるか否かを(17)、(18)式により判定
する。 (17)|Δθ12+Δθ23+Δθ34+Δθ41|<θthre ここで、θthreは例えば1度程度のしきい値である。
(17)式の左辺は、本来(1)〜(4)式の右辺を加算
した式であり、理想的には0(度)になるはずである。
実際には外来波の影響などによる測定誤り、測定誤差が
生じ得るので、θthreにより判定することが望ましい。 (18)A_thre_min <Amp12*Amp23*Amp34*Amp41<A_thre
_max ここで、A_thre_min 、A_thre_max は、例えばそれぞれ
0.95、1.05程度のしきい値である。(18)式の
真ん中の積は(5)〜(8)式の右辺の乗算した式であ
り、理想的には1になるはずであるが、上記と同じ理由
によりA_thre_min 、A_thre_max により判定することが
望ましい。
プティブアレー装置は、これらを基に(9)〜(16)式
(または(9')〜(16'))式に示した補正値を算出
し、送信時に送信信号に対してDSP50により補正を
行なう。 <1.1.3 捕捉説明>ここでは、相対的な位相変動
量、相対的な振幅変動量について捕捉的に説明する。
アレー装置が、無線部3および無線部4にてアレー受信
し、アレー受信時に算出されたウェイトベクトルにより
アレー送信したとき、送信時の受信時に対する位相変動
量は、無線部3において(ΔTX3-ΔRX3)、無線部4に
おいて(ΔTX4-ΔRX4)だけ生じている。同様に、送信
時の受信時に対する振幅変動量は、無線部3において
(ATX3/ARX3)、無線部4において(ATX4/ARX4)だけ生
じている。
しずつ変動させ、無線部2での受信レベルが最小になっ
たということは、無線部3、無線部4における位相変動
量が補償されたということである。つまり、(ΔTX3-ΔR
X3)=(ΔTX4-ΔRX4)+Δθ34であり、したがって、Δθ34
=((ΔTX3-ΔRX3)-(ΔTX4-ΔRX4))である。
ことは、無線部3、無線部4における位相変動量が補償
されたということである。つまり、(ATX3/ARX3)=(ATX4/
ARX4)*Amp34であり、したがって、Amp34=((ATX3/ARX3)
*(ATX4/ARX4))である。<1.2 無線基地局の構成>
図3は、実施形態における無線基地局の全体構成を示す
ブロック図である。同図において無線基地局は、ベース
バンド部70、モデム部60、信号処理部50、フロン
トエンドユニット11、21、31、41、アンテナ1
0〜40、制御部80とを備える。本無線基地局は、複
数のアンテナを用いて、アンテナ毎の送受信信号に重み
付けすることによりアレーアンテナパターンを形成して
移動局を無線接続するアダプティブアレー装置であっ
て、PHS規格にて定められている双方向時分割多重
(TDMA/TDD:Time Division Multiple Access/
Time Division Duplex)方式によりPHS電話機を接続
する無線基地局として設置される。
て接続される複数の回線とモデム部60との間で、複数
の信号(音声又はデータを示すベースバンド信号)をT
DMA/TDDフレームに適合するよう多重及び分離す
るTDMA/TDD処理を、空間多重すべき信号毎に行
う。ここで、TDMA/TDDフレームとは、5mSの
周期を有し、8等分されてできる4つの送信タイムスロ
ットと4つの受信タイムスロットから構成される。
の回線からモデム部60に対しては、複数の回線からの
信号を、時分割多重用にTDMA/TDDフレーム毎に
4多重し、さらに、空間多重用に1送信タイムスロット
当たり最大4つの信号をモデム部60に出力する。ま
た、ベースバンド部70は、モデム部60から複数の回
線に対しては、モデム部60から1受信タイムスロット
当たり最大4つの信号を入力し、時分割多重を分離して
複数の回線に出力する。
入力される信号を変調し、また、信号処理部50から入
力される信号を復調する。変調、復調の方式はπ/4シ
フトQPSKとする。信号処理部50は、デジタル信号
プロセッサであり、プログラムを実行することによりウ
ェイトベクトルの算出等を行なう。特に、キャリブレー
ション処理では無線部1〜無線部4の受信時と送信時と
の間の伝送特性を補償するための補正値を算出する。
1、41は、アレー送信時には信号処理部50により重
み付けされた各信号をRF信号まで変換してアンテナ1
0〜40から送信し、アレー受信時には、アンテナ10
〜40からの信号をベースバンド領域の信号に変換して
信号処理部50に出力する。以下では、アンテナ10と
フロントエンドユニット11の組を無線部1と呼ぶ。同
様に、アンテナとフロントエンドユニットの他の3組を
それぞれ無線部2〜4と呼ぶ。
たように、キャリブレーション処理において信号処理部
50からの所望信号又は干渉信号をそれぞれ単独で送信
及び受信し、また、2つの無線部の組みにより所望信号
又は干渉信号をアレー送信及びアレー受信する。制御部
80は、各無線部の送信と受信の切り替えなど無線基地
局全体の制御を行なう。 <1.2.1 信号処理部の構成>図4は、信号処理部
50の詳細な構成を示すブロック図である。同図では、
信号処理部50(DSP)がプログラムを実行すること
により実現している機能を表したブロック図である。同
図において信号処理部50は、ユーザ処理部51a〜5
1d、加算器551〜554、送受を切り替えるスイッ
チ561〜564、補正値保持部570、補正部571
〜574を備える。
スロットにおいて空間多重される最大4つのユーザ信号
に対応して設けられる。各ユーザ処理部は、通常は(キ
ャリブレーション処理以外では)、4つの無線部全てを
使用するアレー受信、アレー送信の制御を行なう。すな
わち、受信時には4つの無線部1〜4からの各受信信号
からウェイトベクトルを算出し、このウェイトベクトル
を用いて、無線部1〜無線部4からスイッチ561〜5
64を介して入力される受信信号を合成することにより
ユーザ信号を抽出し、送信時には直前の受信タイムスロ
ットで算出された重み係数を用いて重み付けしたユーザ
信号を各無線部1〜4に出力する。一方、キャリブレー
ション処理では、各ユーザ処理部は、2アンテナのアレ
ー受信、アレー送信を制御する場合と、所望信号をアレ
ー送受信ではなく1つの無線部から単独で送受信する制
御を行なう場合と、干渉信号をアレー送受信ではなく1
つの無線部から単独で送受信する制御を行なう場合とが
ある。信号処理部50は、これらの場合を組み合わせて
図2(a)、(b)に示した一連の処理を行ない、相対
的な位相変動量(Δθ34、Δθ41、Δθ12、Δθ23)、
振幅変動量(Amp34、Amp41、Amp12、Amp23)を決定し、
これらから補正値(θ_hosei_1〜θ_hosei_4、A_hosei_
1〜A_hosei_4)を算出する。
ザ送信信号の重み付けされた成分を合成する。ただし、
図2(a)のように無線部1から単独送信する場合や、
図2(b)のように2アンテナによるアレー送信を無線
部1を用いて行なう場合には、何れかのユーザ処理部か
らの送信信号(所望信号、干渉信号など)を他の信号と
加算することなくそのまま出力する。加算器552〜5
54も加算器551と同様であるが、それぞれ無線部2
〜4に対応する点が異なっている。
ン処理において算出された補正値(θ_hosei_1〜θ_hos
ei_4、A_hosei_1〜A_hosei_4)を保持する。補正部57
1は、キャリブレーション処理以外では、補正値保持部
570に保持された補正値のうちθ_hosei_1とA_hosei_
1に従って、加算器551からの送信信号を補正し、ス
イッチ561を介して無線部1に出力し、キャリブレー
ション処理においては加算器551からの送信信号をそ
のままスイッチ561を介して無線部1に出力する。た
だし、キャリブレーション処理において無線部1の相対
的な位相変動量、振幅変動量が測定対象となっている場
合には、位相補償量Δθ、振幅調整値量Ampの少しずつ
変化させながら送信信号に与える。
無線部と補正値保持部570に保持された補正値とが異
なる点以外同様である。 <1.2.2 ユーザ処理部の構成>図7は、ユーザ処
理部51aの詳細な構成を示すブロック図である。ユー
ザ処理部51b〜51dについても同様の構成なので、
ここではユーザ処理部51aを代表として説明する。
ェイト算出部53、加算器54、メモリ55、スイッチ
56、スイッチ57、乗算器521〜524、乗算器5
81〜584を備える。ウェイト算出部53は、キャリ
ブレーション処理以外では、受信タイムスロット中の固
定ビットパターンの期間における各シンボル期間で、各
無線部1〜4からの受信信号S1R〜S4Rそれぞれを重み付
けして加算した結果と、メモリ55により発生される参
照信号との誤差が最小となるようにウェイトベクトルを
算出する。また、キャリブレーション処理では、2アン
テナによりアレー受信するためのウェイトベクトルの算
出を同様にして行なう。ここでは、4アンテナによるア
レー受信(ウェイトベクトルの算出)を説明するが、2
アンテナの場合も項数が減るだけで同様である。
次の(19)式において、誤差e(t)を最小にするようにW1
(t-1)〜W4(t-1)の値を調整し、調整後のW1(t-1)〜W4(t-
1)を時刻tのシンボルの重み係数W1(t)〜W4(t)とする。 (19)e(t)=d(t)-(W1(t-1)*X1'(t)+W2(t-1)*X2'(t)+W3
(t-1)*X3'(t)+W4(t-1)*X4'(t)) 式中、tはシンボル単位のタイミング、d(t)は既知の参
照信号(またはトレーニング信号)中のシンボルデー
タ、W1(t-1)〜W4(t-1)は、1つ前のシンボルについて算
出したアンテナ毎の重み係数または、前回の受信タイム
スロットにおいて算出された重み係数、X1(t)〜X4(t)は
アンテナ10〜40の各受信信号である。
調整がなされ、受信タイムスロット内の参照信号の区間
の始めでは、誤差e(t)が大きくても、参照信号の区間の
終わりには誤差e(t)が最小に収束する(又は0に収束す
る)。さらに、ウェイト算出部53は、受信タイムスロ
ット内の重み係数を算出したシンボル期間及びそれ以降
のシンボル期間において、算出した重み係数を乗算器5
21〜524に出力する。また、ウェイト算出部53
は、送信タイムスロットにおいて、対応する直前の受信
タイムスロットで算出された重み係数を乗算器581〜
584に出力する。
外(移動局との通常の通信)で使用される参照信号を表
すシンボル列の波形データ、キャリブレーション処理で
使用される所望信号を表すシンボル列の波形データ、お
よび干渉信号を表すシンボル列の波形データを記憶す
る。参照信号は、受信タイムスロットにおいて既知の固
定ビットパターン(固定シンボル)の受信区間において
シンボルタイミングに合せてウェイト算出部53に読み
出される。例えばPHSの場合、受信タイムスロットの
先頭に現れるSS(スタートシンボル)、PR(プリア
ンブル)、UW(ユニークワード)などが固定シンボル
である。
o random Noise)符号などで既知のシンボルデータ列で
あればよく、互いに直交していることが望ましい。互い
に直交していれば、ウェイトベクトルをより早く収束さ
せ、正確に算出できるからである。なお、同じPN符号
や同じ固定シンボルを用いる場合には、タイミング(例
えば0.5シンボル時間)をずらせばよい。。
t3、4のようにユーザ処理部が2アンテナのアレー受
信を制御する場合にはウェイト算出部53によって参照
信号(トレーニング信号)として読み出され、図2
(a)のAnt1、2のようにユーザ処理部が単独送信
を制御する場合には送信信号として読み出され、スイッ
チ57を介して乗算器581〜584に供給される。た
だし、乗算器581〜584の出力は、単独送信する無
線部に対応する1つしか送信されない。
が、説明の便宜上、キャリブレーション処理において各
ユーザ処理部は固定的な処理を行なうものとする。各ユ
ーザ処理部の処理内容の一覧を図5に示す。図中Ant1〜
Ant4は、物理的な無線部1〜無線部4に1対1で対応付
けられる論理的な無線部を意味する。この対応関係を図
6に示す。この対応関係は、多数あり得るが、本実施形
態では図6に示すケース1〜4のように少なくとも4通
りある。
前半(つまり図2(a)のような場合)では、制御部8
0の制御によって全ての無線部が同じ周波数を用いて、
Ant1、Ant2が送信、Ant3、Ant4が受信になっている。こ
の場合、図5の「前半」欄が示すように、ユーザ処理部
51aは、Ant1に単独で所望信号を送信させる、つま
り、所望信号を発生してAnt1に供給する。ユーザ処理部
51bは、Ant2に単独で干渉信号を送信させる、つま
り、干渉信号を発生してAnt2に供給する。ユーザ処理部
51cは、Ant3及びAnt4からの各受信信号を対象に2ア
ンテナのアレー受信を制御、つまり、ウェイトベクトル
を算出する。
2(b)のような場合)では、制御部80の制御によっ
て全ての無線部が同じ周波数を用いて、Ant1、Ant2が受
信、Ant3、Ant4が送信になっている。この場合、図5の
「後半」欄が示すように、ユーザ処理部51cは、所望
信号をAnt3及びAnt4からの2アンテナのアレー送信を制
御、つまり、上記の算出されたウェイトベクトルを用い
て所望信号を重み付けしてAnt3及びAnt4に供給する。こ
のとき、ユーザ処理部51cは、図2(b)のに示し
たように位相補償量Δθを変化させ、その後、図2
(b)のに示したように振幅補償量Amp_coefを変化さ
せる。ユーザ処理部51aは、Ant1に単独の受信信号を
取得する。ユーザ処理部51bは、位相補償量Δθ、振
幅補償量Amp_coefがそれぞれ変化する毎に、Ant2からの
単独の受信信号とその受信信号レベルをAnt2から取得す
る。 <1.2.3 キャリブレーション処理>図8、図9
は、キャリブレーション処理のより詳しい内容を示すフ
ローチャートである。図中のnは1から4までをカウン
トするための変数である。
1)した後(ステップ81)、物理的な無線部1〜4の
中から論理的な無線部としてAnt1〜Ant4を選択する(ス
テップ82)。ここでは、図2(a)(b)に示したよ
うに、Ant1は所望信号の単独送受信用、Ant2は干渉信
号の単独送受信用、Ant3とAnt4はアレー受信及びアレー
送信用として選択される。
Ant2から干渉信号をそれぞれ送信させ(ステップ8
3)、同時にAnt3およびAnt4を2アンテナのアダプティ
ブアレー装置として、Ant1からの所望信号に対してアレ
ーアンテナパターンの形成、すなわち、DSP50は、
所望信号と干渉信号とが多重された受信波から、所望信
号を分離するためのウェイトベクトルを算出する(ステ
ップ84)。このとき、Ant1への所望信号、Ant2への干
渉信号は、ユーザ処理部51a、51bからそれぞれ供
給される。Ant3およびAnt4からの各受信信号に対するウ
ェイトベクトルは、ユーザ処理部51cにより算出され
る。
に収束していない場合、つまり(19)式に示した誤差e
(t)があるしきい値よりも大きい場合には、この時点で
キャリブレーション処理を終了して、再度はじめからキ
ャリブレーション処理を開始してもよい。算出されたウ
ェイトベクトルが十分に収束している場合、信号処理部
50は、Ant3およびAnt4を2アンテナのアダプティブア
レー装置として、算出されたウェイトベクトルを用いて
所望信号をアレー送信し、Ant2を単独受信に切り替える
(ステップ85)。このとき、ウェイトベクトルによる
重み付けはユーザ処理部51cによりなされる。重み付
け後のAnt3、Ant4への各送信信号の位相、振幅を、θAn
t3=θAnt3_est、θAnt4=θAnt4_est、A_Ant3=A_Ant3_es
t、A_Ant4=A_Ant4_estと表記する。
は、位相θAnt3、振幅A_Ant3、A_Ant4の値を固定したま
ま、位相補償量Δθを−180度〜+180度まで1度
ずつ変更させながらAnt4への送信信号の位相量に加えて
(θAnt4=θAnt4_est+Δθ)、各ΔθについてAnt2にお
ける受信信号レベルを測定する(ステップ86〜8
9)。このときの位相補償量Δθは、図4に示した補正
部574において、ユーザ処理部51cから加算器55
4を通して入力される送信信号に加えられ、スイッチ5
64を通してAnt4に出力される。
た受信信号レベルが最小のときの、位相補償量ΔθをΔ
θ34(=(θTX3-θRX3)-(θTX4-θRX4))とする(ステップ
90)。さらに、信号処理部50は、位相θAnt3、θAn
t4(=θAnt4_est+Δθ34)、振幅A_Ant3の値を固定した
まま、Ant4の送信信号の振幅に、振幅補償量Amp_coefを
徐々に(例えば、0.5〜2の範囲内で0.05ずつ)変化さ
せながら乗じて(A_Ant4=A_Ant4_est*Amp_coef)、各Am
p_coefについてAnt2における受信信号レベルを測定する
(ステップ91〜94)。このときの振幅補償量Amp_co
efは、図4に示した補正部574において、ユーザ処理
部51cから加算器554を通して入力される送信信号
に乗ぜられ、スイッチ564を通してAnt4に出力され
る。
た受信信号レベルが最小のときの、振幅補償量Amp_coef
をAmp34(=((ATX3/ARX3)/(ATX4/ARX4))とする(ステップ
95)。以上によりAnt3に対するAnt4の相対的な位相変
動量θ34と振幅変動量Amp34とが測定されたことにな
る。
6、97によるループ処理により、物理的な無線部1〜
4の中から選択される論理的な無線部としてのAnt1〜An
t4の組み合わせを変更しながら、2回目のループではΔ
θ41およびAmp41を、3回目のループではΔθ12およびA
mp12を、4回目のループではΔθ23およびAmp23を測定
する。
は、測定した相対的な位相変動量(Δθ34、Δθ41、Δ
θ12、Δθ23)および振幅変動量(Amp34、Amp41、Amp1
2、Amp23)が妥当か否かを判定する(ステップ98、9
9)。この判定は、すでに説明した(17)式、(18)式
をともに満たすか否かによる。もし、何れかを満たさな
い場合には、キャリブレーション処理を終了して、再度
はじめから開始すればよい。
は、信号処理部50は、位相補正値θ_hosei_1〜θ_hos
ei_4、振幅補正値A_hosei_1〜A_hosei_4を、既に説明し
た(9')〜(16')式に従って算出する(ステップ10
0、101)。算出された補正値は、補正値保持部57
0に書き込まれ、キャリブレーション以外の通常のアレ
ー送信時に各無線部の送信信号の補正に用いられる。
おけるアダプティブアレー装置によれば、複数の無線部
から選択された2つの無線部と、他の無線部との間で、
アレー送信し、その受信信号に基づいて選択された無線
部の伝送特性を測定するので、付加装置を設けなくても
各無線部の相対的な伝送特性を算出することができる。 <2.携帯電話機>図1に示したアダプティブアレー装
置は無線基地局であって、4本のアンテナを送信用と受
信用とに使い分けることによって、一の無線部を基準と
する相対的な補正値を自装置内で測定(キャリブレーシ
ョン)することができたが、2本のアンテナによりアレ
ーアンテナパターンを形成して送受信するアダプティブ
アレー装置例えば携帯電話機では、自装置単独では上記
補正値を測定することができない。このような携帯電話
機では他の測定装置と協動して補正値を測定することに
なる。
保持しておき、基準となるアンテナ以外のアンテナの送
信信号だけを補正値により補正するよう構成される。以
下、本発明のアダプティブアレー装置が移動体通信網の
携帯電話機である場合の構成をまず説明し、次いで上記
の測定装置について説明する。 <2.1 構成>図10は、本発明の実施の形態におけ
る携帯電話機の主要部の構成を示すブロック図である。
同図のように携帯電話機200は、アンテナ210、切
替スイッチ213、送信回路211、受信回路212か
らなる無線部(以下無線部Aと呼ぶ)と、アンテナ22
0、切替スイッチ223、送信回路221、受信回路2
22からなる無線部(以下無線部Bと呼ぶ)と、DSP
260(図中の破線枠)と、外部I/F250とを備
え、2本のアンテナによりアレーアンテナパターンを形
成して送受信するアダプティブアレー装置である。
れ棒状のロッドアンテナ、面状のパターンアンテナ、ロ
ッド先端のヘリカルアンテナ、チップアンテナ(基板上
にチップ部品として取り付けられたアンテナ)等でよい
が、ここでは、アンテナ210がロッドアンテナ、アン
テナ220がチップアンテナとする。破線枠で示したD
SP260は、実際にはプログラムに従って動作する
が、同図ではその動作を機能ブロックに分けて記載して
ある。DSP260は、乗算器214、224、21
5、225、加算器230、復調回路231、再変調回
路232、メモリ233、カウンタ234、スイッチ2
35、ウェイト計算部236、メモリ237、ウェイト
制御部238、補正制御部239、位相器240、増幅
器241、変調回路242に相当する。
路212、222から入力される受信信号に、ウェイト
計算部236からのウェイトベクトルW1、W2を乗じ
ることにより重み付けする。乗算器215、225は、
それぞれ変調回路242から入力される送信信号に、ウ
ェイト制御部238からウェイトベクトルW1、W2を
乗じることにより重み付けし、送信回路211、位相器
240に出力する。
より重み付けされた受信信号の加算する。復調回路23
1は、加算器230による加算後の受信信号を復調す
る。復調結果は受信ビット列として出力される。再変調
回路232は、復調回路231から入力される受信ビッ
ト列を、シンボルデータ(シンボルの波形データ)に再
変調する。
する。参照信号テーブルは、キャリブレーション処理以
外(無線基地局からの通常の受信)で使用される参照信
号を表すシンボルデータ(シンボルの波形データ)、キ
ャリブレーション処理で使用される所望信号を表すシン
ボルデータを記憶する。参照信号、所望信号については
無線基地局において説明したものと同様である。
タイムスロットにおいて先頭から末尾のシンボルまでシ
ンボルタイミングに同期してシンボル数(PHSでは0
から120まで)をカウントする。このカウント値は、
固定ビットパターンのシンボル期間とそうでない期間と
を区別するために利用される。通常の受信では、第3シ
ンボルから第16シンボルまでのシンボル期間がSS、
PR、UWの固定ビットパターンの期間に相当する。
ンタ234のカウント値が固定ビットパターンのシンボ
ル期間を示すときは、メモリ233から読み出される参
照信号を表すシンボルデータ(の波形データ)を選択
し、それ以外の期間では再変調回路232からのシンボ
ルデータを選択し、キャリブレーション処理では、メモ
リ233から読み出される所望信号を表すシンボルデー
タを選択する。
いてもキャリブレーション処理における受信において
も、受信回路212、受信回路222から入力されるそ
れぞれ受信信号に重み付けしそれらを加算した結果と、
スイッチ235から入力されるシンボルデータとの誤差
を最小にするようにウェイトベクトルをシンボル毎に算
出する。ウェイトベクトルの算出については、既に説明
したウェイト算出部53と同様である。
ウェイト計算部236により算出されたウェイトベクト
ルと、無線部Aを基準とした無線部Bの相対的な補正値
とを記憶する。このウェイトベクトルは、通常の受信で
は受信タイムスロットの末尾のシンボルについて算出さ
れたウェイトベクトルでよく、受信タイムスロット直後
の送信タイムスロットにおいて利用され、キャリブレー
ション処理では所望信号の受信にて算出されたウェイト
ベクトルが記憶され、その後の所望信号の送信において
利用される。無線部A、BのウェイトベクトルをW1、
W2とする。
により表され、キャリブレーション処理において測定さ
れた値がメモリ237中のROMの記憶領域に工場出荷
前に書き込まれる。 (20)Δθ12=((θTX1-θRX1)-(θTX2-θRX2)) (21)Amp12=((ATX1/ARX1)/(ATX2/ARX2)) 図11に、補正値の説明図を示す。図中のθRX1、ARX1
は、アンテナ210から切替スイッチ213及び受信回
路212を信号が通過したことにより生じる位相変動
量、振幅変動量をそれぞれ示す。θTX1、ATX1は、送信
回路211及び切替スイッチ213からアンテナ210
へ信号が通過したことにより生じる位相変動量、振幅変
動量をそれぞれ示す。θRX2〜θRX4、ARX2〜ARX4も、そ
れぞれの無線部における同様の位相変動量、振幅変動量
を示す。上記(20)(21)のΔθ12、Amp12は、無
線部Aを基準にした無線部Bの相対的な位相変動量、振
幅変動量をそれぞれ意味する。
送信タイムスロットにおいてメモリ237からウェイト
ベクトルW1、W2を読み出して、乗算器215、21
6に出力する。キャリブレーション処理の所望信号送信
時にも同様である。補正制御部239は、通常の送信で
は送信タイムスロットにおいてメモリ237から補正値
Δθ12、Amp12を読み出して、位相器240、増幅器2
41にそれぞれ出力する。また、補正制御部239は、
キャリブレーション処理では所望信号の送信時にΔθを
−180度〜+180度まで例えば1度ずつ変更させな
がら位相器240に出力し、Ampを徐々に(例えば、0.5
〜2の範囲内で0.05ずつ)変化させながら増幅器241
に出力する。
力される補正値Δθ12の分だけ乗算器225から入力さ
れる送信信号の位相を補正する。増幅器241は、補正
制御部239から入力される補正値Amp12の分だけ位相
器240から入力される送信信号の振幅を補正し、送信
回路221に出力する。変調回路242は、通常の送信
では送信すべきビット列を変調して送信信号(シンボル
データ)を生成する。
力ポートおよびDSP260のメモリ(メモリ233、
237を含む)のポートに接続されたコネクタであり、
携帯電話機の基板上に設けられる。外部I/F250
は、キャリブレーション処理において外部の測定装置に
接続され、各種コマンドとその応答、プログラム、デー
タの入出力に用いられる。
ば、通常の送受信において、受信タイムスロットで算出
されたウェイトベクトルを用いてアレーアンテナパター
ンを形成して受信するとともにメモリ237にウェイト
ベクトルを記憶させ、その直後の送信タイムスロットに
おいて記憶されているウェイトベクトルを用いてアレー
アンテナパターンを形成して送信する。
モリ237に記憶された補正値Δθ12、Amp12を用いて
無線部Bに対する送信信号を補正する。その結果、受信
時のアレーアンテナパターンと送信時のアレーアンテナ
パターンとがずれないように補正することができる。言
い換えれば、無線部Aと無線部Bとの位相及び振幅変動
特性の差を、基準となる無線部Aの送信信号を補正しな
いで、無線部Bの送信信号を補正するだけで、受信時の
指向性と送信時の指向性とを一致させることができる。
より外部の測定装置の制御の下でキャリブレーション処
理を行なうことにより、上記の補正値の測定を容易に行
なうことができる。なお、Δθ12及びAmp12はウェイト
ベクトルと同じ物理量であるので、上記携帯電話機20
0において、Δθ12及びAmp12を表す補正用ウェイトベ
クトルをメモリ237に記憶させ、位相器240及び増
幅器241の代わりに乗算器を備える構成としてもよ
い。また、図4に示した補正部571〜574もそれぞ
れ、位相器240及び増幅器241と同等の回路、又は
乗算器と同等の回路である。
ンテナ、チップアンテナというように、2本のアンテナ
利得が異なる場合には、上記Δθ12を次式のようにアン
テナ利得補償値A_cmpを加味した値としてもよい。 (21’)Amp12=A_cmp・((ATX1/ARX1)/(ATX2/ARX2)) <3.測定装置> <3.1 構成>図12は、図10の携帯電話機の補正
値を測定(キャリブレーション)する測定装置の構成及
び携帯電話機を示すブロック図である。
1、送信装置302、タイミング調整器331、制御P
C330、クロック生成回路332、I/F部333を
備える。送受信装置301は、図2に示したAnt2の
役割を果たすため、アンテナ310、送信回路311、
信号選択部312、受信回路313、レベル測定部31
4、スイッチ315を備え、干渉信号の送信の後携帯電
話機200から送信される所望信号の受信を行なう。
入力される干渉信号をスイッチ315を介してアンテナ
310から送信する。信号選択部312は、複数の干渉
信号のシンボルデータ列を記憶し、1つを選択して送信
回路311に出力する。複数の干渉信号は、PN符号で
構成される第1干渉信号と、通常の送信タイムスロット
と同じ固定ビットパターン(SS、PR、UW)を含む
既知の符号列で構成される第2干渉信号とを含む。干渉
信号の選択は制御PC330の指示による。
送受信装置301に対してヌルを向けた送信信号をアン
テナ310及びスイッチ315を介して受信する。レベ
ル測定部314は、受信回路313により受信信号の受
信信号レベルを測定し、測定した受信信号レベルを制御
PC330に通知する。送信装置302は、図2に示し
たAnt1の役割を果たすため、アンテナ320、送信
回路321、信号選択部322を備え、所望信号を送信
する。
入力される所望信号をスイッチ325を介してアンテナ
320から送信する。信号選択部322は、複数の所望
信号のシンボルデータ列を記憶し、1つを選択して送信
回路321に出力する。複数の所望信号は、第1干渉信
号と直交するPN符号で構成される第1所望信号と、通
常の送信タイムスロットと同じ固定ビットパターン(S
S、PR、UW)を含む既知の符号列で構成される第2
所望信号とを含む。所望信号の選択は制御PC330の
指示による。
12、信号選択部322によりそれぞれ第1干渉信号、
第1所望信号が選択された場合は、信号選択部322か
ら入力されるクロック信号(シンボルクロック)をその
まま送受信装置301に出力し、信号選択部322によ
りそれぞれ第2干渉信号、第2所望信号が選択された場
合は、信号選択部322から入力されるクロック信号を
例えば0.5シンボル時間遅延させて送受信装置301
に送受信装置301に出力する。遅延させる理由は、第
2干渉信号と第2所望信号とは同じ固定ビットパターン
(SS、PR、UWなど)を含むからである。つまり、
携帯電話機200における所望信号の分離を容易にする
ためである。第1干渉信号と第1所望信号が選択された
場合は、タイミング調整器331は遅延させないが、構
成を簡単にするために遅延させるようにしてもよい。
レーション処理と同様に、携帯電話機200の無線部A
を基準とした無線部Bの補正値を測定するよう送受信装
置301、送信装置302、タイミング調整器331、
携帯電話機200を制御する。クロック生成回路332
は、シンボルタイミングを示すクロック信号を送信装置
302及びタイミング調整器331に出力する。
外部I/F250に接続され、携帯電話機200との間
でコマンド、データの入出力を行なうためのインターフ
ェースである。図13に、本測定装置と携帯電話機20
0との外観および物理的な接続例を示す。同図では携帯
電話機200は筐体を除いた基板のみを示してあり、I
/F部333は基板上の外部I/F250に嵌合するコ
ネクタである。また、送受信装置301、送信装置30
2は一般的なシグナルジェネレータにより構成すること
ができる。あるいは送受信装置301、送信装置302
は無線基地局や携帯電話機を改造して構成してもよい。
ても基板上に設けられた複数のパッドとしてもよい。こ
の場合I/F部333は複数のパッドに接続するプロー
ブとすればよい。また、図13に示した測定装置及び携
帯電話機は、キャリブレーション処理時には電波暗室等
の電磁シールドされた環境下に置くことが望ましい。 <3.2 キャリブレーション処理>図14、図15
は、制御PC330の制御により実行されるキャリブレ
ーション処理を示すフローチャートである。同図は、図
8、図9と基本的に同内容の処理を示しているが、各ス
テップを実行する主体が異なっている。図中の(PC→
K)は制御PC330から携帯電話機200への指示
(コマンド)又はデータをトリガーとするステップを、
(PC→T)は制御PC330から送受信装置301又
は送信装置302への指示(コマンド)又はデータをト
リガーとするステップを、(PC)は制御PC330内
の処理されるステップを意味する。nは1から2までを
カウントするための変数である。
1)した後(ステップ181)、論理的な無線部Ant1〜
Ant4を、送信装置302、送受信装置301、無線部A
(図中のTX1、RX1)、無線部B(図中のTX2、
RX2)と決定する(ステップ182)。これらは、図
2(a)(b)に示したAnt1〜Ant4に相当する。制御
PC330は、Ant1(送信装置302)、Ant2(送受信
装置301)に第1所望信号、第1妨害信号を送信する
よう指示する。これにより送信装置302、送受信装置
301から第1所望信号波、第1妨害信号波がそれぞれ
同一周波数で送信される(ステップ183)。さらに、
制御PC330は、Ant3およびAnt4を2アンテナのアダ
プティブアレー装置として、Ant1からの所望信号に対し
てアレーアンテナパターンの形成、すなわち、所望信号
と干渉信号とが多重された受信波から、所望信号を分離
するためのウェイトベクトルを算出するよう携帯電話機
200に指示する。これにより携帯電話機200のウェ
イト計算部236は第1所望信号を受信するためのウェ
イトベクトルを算出する(ステップ184)。
に収束していない場合、つまり(19)式に示した誤差e
(t)があるしきい値よりも大きい場合には、携帯電話機
200から制御PC330にその旨を通知し、制御PC
330は、この時点でキャリブレーション処理を終了し
て、再度はじめからキャリブレーション処理を開始して
もよい。
している場合、制御PC330は、Ant3およびAnt4を2
アンテナのアダプティブアレー装置として、算出された
ウェイトベクトルを用いて所望信号をアレー送信するよ
う指示し、Ant2(送受信装置301)に所望信号を受信
するように指示する。これにより携帯電話機200は送
信装置302にヌルを向けたアレーアンテナパターンを
形成して所望信号をアレー送信する(ステップ18
5)。このときの重み付け後のAnt3、Ant4への各送信信
号の位相、振幅を、θAnt3=θAnt3_est、θAnt4=θAnt4
_est、A_Ant3=A_Ant3_est、A_Ant4=A_Ant4_estと表記す
る。
位相θAnt3、振幅A_Ant3、A_Ant4の値を固定したまま、
位相補償量Δθを−180度〜+180度まで1度ずつ
変更させながらAnt4の送信信号に位相量Δθを加える
(θAnt4=θAnt4_est+Δθ)ように携帯電話機200に
指示し、各Δθに対応する受信信号レベルの測定結果を
送受信装置301から取得し、制御PC330内のメモ
リに記憶する(ステップ186〜189)。このときの
位相補償量Δθは、図10に示した補正制御部239及
び位相器240によって、乗算器225からの送信信号
に加えられる。
号レベルをメモリ内に蓄積し、そのうち受信信号レベル
が最小のときの、位相補償量ΔθをΔθ34(=図11のΔ
θ12)とする(ステップ190)。さらに、制御PC3
30は、位相θAnt3、θAnt4(=θAnt4_est+Δθ34)、
振幅A_Ant3の値を固定したまま、Ant4の送信信号の振幅
に、振幅補償量Amp_coefを徐々に(例えば、0.5〜2の
範囲内で0.05ずつ)変化させながら乗じる(A_Ant4=A_A
nt4_est*Amp_coef)ことを携帯電話機200に指示し、
各Amp_coefについてAnt2における受信信号レベルを測定
するよう送受信装置301に指示してその測定結果を取
得し、内部のメモリに記憶する(ステップ191〜19
4)。このときの振幅補償量Amp_coefは、図10に示し
た補正制御部239及び増幅器241において、位相器
240からの送信信号に乗ぜられる。
された受信信号レベルが最小のときの、振幅補償量Amp_
coefをAmp34(=図11のAmp12)とする(ステップ19
5)。以上により、携帯電話機200内のAnt3(無線部
A)に対するAnt4(無線部B)の相対的な位相変動量Δ
θ12と振幅変動量Amp12とが測定されたことになる。さ
らに、制御PC330は、Ant3とAnt4とを入れ替え、つ
まりAnt3を無線部B、Ant4を無線部Aとし(ステップ1
96、197)て同様の処理(ステップ183〜19
5)を行なう。ただし、ステップ187、192では、
携帯電話機200における位相器240、増幅器241
は位相、振幅を変化させないで、ウェイト制御部238
において、上記のΔθ、A_coefをウェイトベクトルW2
に上乗せしたウェイトベクトルを算出し、乗算器215
において算出されたウェイトベクトルを用いて重み付け
する。
にした無線部Aの相対的な補正値Δθ21、Amp21が測定
される。この補正値は携帯電話機200では使用されな
いが、以下の補正値Δθ12、Amp12の正当性の判定のた
めに使用される。すなわち、制御PC330は、測定し
た相対的な位相変動量(Δθ12、Δθ21)および振幅変
動量(Amp12、Amp21)が妥当か否かを判定する(ステッ
プ198、199)。この判定は、次の(22)、(23)
式をともに満たすか否かによる。この式は(17)、(18)式
を二項にして点以外は同様である。 (22)|Δθ12+Δθ21|<θthre (23)A_thre_min <Amp12*Amp21<A_thre_max もし、制御PC330は、(22)、(23)式の何れかを
満たさない場合には、キャリブレーション処理を終了し
て、再度はじめから開始すればよい。その場合所望信
号、干渉信号を変更するなどの条件を変更することが望
ましい。
は、制御PC330は、補正値Δθ12、Amp12をメモリ
237に書き込むように携帯電話機200に指示する
(ステップ200)。これにより携帯電話機200のメ
モリ237は補正値Δθ12、Amp12を記憶する。以上説
明してきたように、本測定装置によれば、携帯電話機2
00内の無線部Aを基準とした無線部Bの相対的な補正
値を測定し、携帯電話機200に補正値を設定する。 <4 その他の変形例>以下、上記実施形態に示した構
成に対する変形例を示す。 (1)上記無線基地局では、4つある全ての無線部につ
いて相対的な位相変動量及び振幅変動量を測定したが、
各無線部の補正値の算出するには全ての無線部の数より
1少ない数の無線部について相対的な位相変動量及び振
幅変動量を測定すれば足りる。例えば、図6に示したケ
ース1〜ケース3までについて測定すれば足りる。なぜ
なら、補正値が1つの無線部を基準とする相対値であ
り、基準となる無線部は補正しなくてよいからである。
について相対的な位相変動量及び振幅変動量を測定して
いるのは、(17)式、(18)式による位相変動量、振幅
変動量の正当性を判定するためである。 (2)図2(b)におけるAnt3とAnt4によるアレイ送信
で使用するウェイトベクトルは、図2(a)におけるア
レイ受信にて算出されたものでなくてもよい。例えば、
前回のキャリブレーション処理にて使用したウェイトベ
クトルをメモリに記憶しておき利用してもよいし、Ant2
にヌルを向ける性質があるウェイトベクトルを外部から
取得してもよいし、予め記憶しておいてもよい。この場
合図2(a)の処理は省略することができる。
イトベクトルとして、図2(a)においてAnt2に強制ヌ
ルを向けるウェイトベクトルを算出するようにしてもよ
い。強制ヌルとは、特定の方向に対してヌルを向けるこ
とをいう。 (3)上記実施形態では、図2(b)のようにAnt2にお
ける受信信号レベルが最小になったときのΔθ、A_Amp
をΔθ34、Amp34として求めた。これの代わりに、又は
これと共に、Ant1における受信信号レベルが最大になっ
たときのΔθ、A_AmpをΔθ34、Amp34としてもよい。図
2(b)でのアレーアンテナパターンはAnt1に最大の利
得が得られるように形成されているからである。 (4)図8、9のキャリブレーション処理では、全無線
部について相対的な位相変動量、振幅変動量を測定して
いるが、図2(a)(b)のように1つの無線部につい
て、又は2つの無線部について相対的な位相変動量、振
幅変動量を測定するだけでもよい。例えば、既に、補正
値保持部570が各無線部の補正値を保持している場合
には、当該無線部の補正値の算出に必要な位相変動量、
振幅変動量を測定すれば足りる。 (5)上記の無線基地局においてキャリブレーション処
理は、定期的に行なうことが望ましい。無線基地局の設
置環境や経年変化により、送信時と受信時の特性差が変
化するからである。
の位相変動量、振幅変動量も保持させておき、新たに測
定した位相変動量、振幅変動量と部分的に比較/更新を
するようにしてもよい。この比較結果が大きく異なる
(しきい値以上である)場合には、キャリブレーション
処理を全無線部について実行するようにしてもよい。 (6)上記実施形態では、信号処理部50がキャリブレ
ーション処理のほぼ全部を制御しているが、制御部80
と分担するようにしてもよい。 (7)上記実施形態では、Ant2にヌルを向けるために2
つの無線部Ant3、Ant4によるアレイ送信を前提に説明し
たが、1つの無線部の単独送信を他の1つの無線部が単
独受信して、受信時の信号における位相変動、振幅変動
をθxy、Amp_xyとして直接求めるようにしてもよい。こ
の場合、送信側から受信側に無変調信号などの既知の信
号を送信し、受信側の無線部から信号処理部50入力さ
れる信号から位相変動量、振幅変動量を測定すればよ
い。 (7)上記実施形態に示したように無線基地局としての
アダプティブアレー装置における本願発明の主要部は、
アダプティブアレー装置内に備えられた信号処理部50
つまりデジタル信号プロセッサがプログラムを実行する
ことにより実現される。このプログラムは、PROM、
EEPROM又はRAMに格納され、ROM交換により
バージョンアップされ、プログラム記録媒体、ネットワ
ーク又は電話回線を介してEEPROMやRAMにダウ
ンロードしてデジタル信号プロセッサが読み取ることが
できる。 (8)上記携帯電話機200において、補正制御部23
9、位相器240及び増幅器241を備えないで、それ
らの機能をウェイト制御部238及び乗算器225によ
り実現するよう構成してもよい。この場合ウェイト制御
部238は、メモリ237からウェイトベクトルW2
に、補正値Δθ12、Amp12を加味したウェイトベクトル
を算出し、算出したウェイトベクトルにより乗算器22
5において重み付けするよう構成すればよい。これは、
ウェイトベクトルがそもそも位相及び振幅と同等の物理
量だからである。さらにこの場合、無線部A、Bのいず
れを基準としてもよい。また、図10の破線内はDSP
260にて実現される機能を示しているので、実施形態
の構成も上記の構成も実質的に同じ構成であり容易に実
現することができる。 (9)図8のステップ87、88、図14の187、1
88では、それぞれ位相、振幅を一定の刻み幅(位相を
−180度から180度の範囲で1度ずつ、振幅の倍率
を0.50から2.00の範囲で0.05ずつ)で変更
しながら、順次受信信号レベルを測定するよう構成して
いるが、大きな刻み幅(例えば位相では90度ずつ、振
幅では0.5ずつ)で測定して、その受信レベルが極小
になる位相量、振幅の倍率を見出してから、見出した位
相量、振幅の倍率の含む第2の範囲で小さな刻み幅(例
えば1度、0.05)で変更しながら受信信号レベルを
測定するようにしてもよい。これによりキャリブレーシ
ョン処理の時間短縮を図ることができる。
の187、188では、最小となる位相量、振幅の倍率
を発見した時点で、当該ステップを中止するよう構成し
てもよい。 (11)上記実施形態では携帯電話機200が2つの無
線部を備えているが、3つ以上の無線部を備えるように
構成してもよい。その場合、アンテナの実装は、ロッド
アンテナ、パターンアンテナ、チップアンテナから選択
的に組み合わせればよい。また、測定装置は、基準とな
る1つの無線部以外の無線部の各々についての基準無線
部に対する補正値を測定し、携帯電話機は、基準無線部
以外の各々の送信信号を補正するように構成すればよ
い。この場合上記(8)の理由により、何れの無線部を
基準とすることができる。また、図14、図15のキャ
リブレーション処理では、基準無線部と測定対象の無線
部のそれぞれについて、ステップ182〜192によっ
て補正値を測定し、その後に図9のステップ98、99
と同様に測定した補正値の正当性を判定すればよい。
備える場合には、外部の測定装置を設けなくても、実施
例中の無線基地局と同様に携帯電話機単体でキャリブレ
ーション処理を行なう構成とすることができる。この場
合、外部装置から、キャリブレーション処理用のプログ
ラムを外部I/F250を介して携帯電話機内のメモリ
にダウンロードし、測定後に消去する構成とすればよ
い。また、当該プログラムをメモリに残しておく(RO
Mに記憶させておく)構成としてもよい。ROMに記憶
させた場合には、出荷後にユーザ操作によりキャリブレ
ーション処理を行なうことができ、無線部の経時変化を
吸収することができる。 (12)上記実施形態では、制御PC330がキャリブ
レーション処理の主体となって、携帯電話機200、送
受信装置301、送信装置302を制御しているが、制
御PC330から携帯電話機200の外部I/F250
を介してキャリブレーション処理を行なうプログラムを
携帯電話機200内部のメモリにダウンロードして携帯
電話機200が制御の主体となるよう構成してもよい。 (13)上記実施形態では、外部I/F250を介して
制御PC330とコマンド、データの入出力を行ってい
るが、無線部を介してコマンド、データ、プログラムの
入出力を行ない、DSP260がコマンド解釈、プログ
ラム実行を行なうよう構成してもよい。この場合、外部
I/F250を備える必要がない分コストを低減するこ
とができる。
置、無線基地局、携帯電話機はそれぞれ、送信部と受信
部とアンテナとからなる無線部を複数備え、一の無線部
以外の他の無線部について、前記一の無線部に対する伝
送特性の差を示す相対的な補正値を保持する保持手段
と、前記他の無線部の送信信号又は受信信号を保持手段
の補正値により補正する補正手段とを備える。
じアレーアンテナパターンを形成するための補正値が一
の無線部に対する相対的な補正値なので、キャリブレー
ション(補正値測定)用の付加回路を本装置内に備える
必要がなく、回路規模を低減させることができるという
効果がある。さらに、一の無線部については補正する必
要がない点で補正手段そのものの回路規模も低減するこ
とができる。
上の整数)無線部からなり、前記保持手段は、第n(n
は2≦n≦mを満たす整数)無線部の補正値として次式
の位相補正値Δθ1nおよび振幅補正値Amp1nを保持し、 Δθ1n=((θTX1-θRX1)-(θTXn-θRXn)) Amp1n=((ATX1/ARX1)/(ATXn/ARXn)) θTX1、θRX1は前記一の無線部内の送信部、受信部それ
ぞれの位相変動特性、ATX1、ARX1は前記一の無線部内の
送信部、受信部それぞれの振幅変動特性、θTXn、θRXn
は第n無線部内の送信部、受信部におけるそれぞれの位
相変動特性であり、ATXn、ARXnは第n無線部内の送信
部、受信部におけるそれぞれの振幅変動特性である。
補正値と相対的な振幅補正値で表わされる。ここで、前
記補正手段は、第n無線部から送信すべき信号の位相を
位相補正値Δθ1nにより補正する位相補正部と、第n無
線部から送信すべき信号の振幅を振幅補正値Amp1nによ
り補正する振幅補正部とを備える構成としてもよい。
部のアンテナよりも小さいアンテナ利得を有し、前記保
持手段は更に第2無線部のアンテナ利得を補償する補償
値を保持し、前記振幅補正部は更に第2無線部から送信
すべき信号の振幅を補償値により補正するように構成し
てもよい。この構成によれば、特に携帯電話機において
アンテナ実装スペースが限られている場合に、第2無線
部のアンテナが内臓パターンアンテナやチップアンテナ
などであり、第1無線部のアンテナ(ロッドアンテナ
等)よりも利得が小さい場合に、利得の補償もできると
いう効果がある。
基地局、携帯電話機はそれぞれ、受信時に第1〜第m無
線部毎にアレーアンテナパターン形成用に位相及び振幅
を調整するための重み係数を算出する算出手段と、第1
〜第m無線部の送信信号に重み付けする重み付け手段と
を備え、前記補正手段は、第n無線部の重み係数に保持
手段に保持された位相補正値及び振幅補正値を加味した
補正重み係数を算出し、第2〜第m無線部の送信信号に
ついては補正重み係数を用いて重み付け手段に重み付け
させるように構成してもよい。
係数を用いて、重み付けするよう重み付け手段を制御す
るので、アダプティブアレー装置が当然に備えている重
み付け手段を利用することができ、補正用の回路を装置
内に設ける必要がなく回路規模をさらに低減することが
できる。
ー装置の主要部の概略構成を示す図である。
を測定する場合のアダプティブアレー装置の概略動作を
示す説明図である。
る。
である。
る。
Ant1〜Ant4との対応関係を示す図である。
ク図である。
ャートである。
ャートである。
要部の構成を示すブロック図である。
成及び携帯電話機を示すブロック図である。
物理的な接続例を示す。
理の内容を示すフローチャートである。
理を続きを示すフローチャートである。
Claims (7)
- 【請求項1】 送信部と受信部とアンテナとからなる無
線部を複数備えるアダプティブアレー装置であって、 一の無線部以外の他の無線部について、前記一の無線部
に対する伝送特性の差を示す相対的な補正値を保持する
保持手段と、 前記他の無線部の送信信号又は受信信号を保持手段の補
正値により補正する補正手段とを備えることを特徴とす
るアダプティブアレー装置。 - 【請求項2】 前記複数の無線部は第1〜第m(mは2
以上の整数)無線部からなり、 前記保持手段は、第n(nは2≦n≦mを満たす整数)
無線部の補正値として次式の位相補正値Δθ1nおよび振
幅補正値Amp1nを保持し、 Δθ1n=((θTX1-θRX1)-(θTXn-θRXn)) Amp1n=((ATX1/ARX1)/(ATXn/ARXn)) θTX1、θRX1は前記一の無線部内の送信部、受信部それ
ぞれの位相変動特性、ATX1、ARX1は前記一の無線部内の
送信部、受信部それぞれの振幅変動特性、 θTXn、θRXnは第n無線部内の送信部、受信部における
それぞれの位相変動特性であり、ATXn、ARXnは第n無線
部内の送信部、受信部におけるそれぞれの振幅変動特性
であることを特徴とする請求項1記載のアダプティブア
レー装置。 - 【請求項3】 前記補正手段は、 第n無線部から送信すべき信号の位相を位相補正値Δθ
1nにより補正する位相補正部と、 第n無線部から送信すべき信号の振幅を振幅補正値Amp1
nにより補正する振幅補正部とを備えることを特徴とす
る請求項2記載のアダプティブアレー装置。 - 【請求項4】 第2無線部のアンテナは、第1無線部の
アンテナよりも小さいアンテナ利得を有し、 前記保持手段は更に第2無線部のアンテナ利得を補償す
る補償値を保持し、 前記振幅補正部は更に第2無線部から送信すべき信号の
振幅を補償値により補正することを特徴とする請求項3
記載のアダプティブアレー装置。 - 【請求項5】 前記アダプティブアレー装置は、受信時
に第1〜第m無線部毎にアレーアンテナパターン形成用
に位相及び振幅を調整するための重み係数を算出する算
出手段と、 第1〜第m無線部の送信信号に重み付けする重み付け手
段とを備え、 前記補正手段は、第n無線部の重み係数に保持手段に保
持された位相補正値及び振幅補正値を加味した補正重み
係数を算出し、第2〜第m無線部の送信信号については
補正重み係数を用いて重み付け手段に重み付けさせるこ
とを特徴とする請求項2記載のアダプティブアレー装
置。 - 【請求項6】 送信部と受信部とアンテナとからなる無
線部を複数備える無線基地局であって、 一の無線部以外の他の無線部毎に、前記一の無線部に対
する相対的な伝送特性の差を示す補正値を保持する保持
手段と、 前記一の無線部を除く前記他の無線部毎に、送信信号又
は受信信号を保持手段の補正値により補正する補正手段
とを備えることを特徴とする無線基地局。 - 【請求項7】 アレーアンテナパターンを形成して無線
通信する複数の無線部と、 一の無線部以外の他の無線部について、前記一の無線部
に対する伝送特性の差を示す相対的な補正値を保持する
保持手段と、 前記他の無線部の送信信号又は受信信号を保持手段の補
正値により補正する補正手段とを備えることを特徴とす
る携帯電話機。
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