JP4330591B2 - アダプティブアレー装置、キャリブレーション方法およびプログラム - Google Patents
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Description
1.無線基地局
1.1.概要
1.1.1 概略構成
1.1.2 概略動作
1.1.3 捕捉説明
1.2.無線基地局の構成
1.2.1 信号処理部の構成
1.2.2 ユーザ処理部の構成
1.2.3 キャリブレーション処理
2.携帯電話機
2.1 構成
3.測定装置
3.1 構成
3.2 キャリブレーション処理
4 その他の変形例
<1.無線基地局>
<1.1.概要>
本発明の実施の形態におけるアダプティブアレー装置が移動体通信網の無線基
地局である場合の概要を説明する。
<1.1.1 概略構成>
図1は、本発明の実施の形態におけるアダプティブアレー装置の主要部の概略構成を示す図である。
(1)Δθ12=((θTX1-θRX1)-(θTX2-θRX2))
(2)Δθ23=((θTX2-θRX2)-(θTX3-θRX3))
(3)Δθ34=((θTX3-θRX3)-(θTX4-θRX4))
(4)Δθ41=((θTX4-θRX4)-(θTX1-θRX1))
(5)Amp12=((ATX1/ARX1)/(ATX2/ARX2))
(6)Amp23=((ATX2/ARX2)/(ATX3/ARX3))
(7)Amp34=((ATX3/ARX3)/(ATX4/ARX4))
(8)Amp41=((ATX4/ARX4)/(ATX1/ARX1))
本アダプティブアレー装置は、無線部1〜無線部4内で既知の信号をアレー送受信し、位相量と振幅量とを変化させながらアレーアンテナパターンを送信と受信とで一致させるような調整値を求めることにより、上記(a)〜(h)式に示した相対的な位相変動量、振幅変動量を検出し、位相変動量、振幅変動量を補償するための補正値を決定する。この補正値は次の(9)〜(17)の式により表される。
(9)θ_hosei_1=0
(10)θ_hosei_2=Δθ12
(11)θ_hosei_3=Δθ12+Δθ23
(12)θ_hosei_4=Δθ12+Δθ23+Δθ34
(13)A_hosei_1=1
(14)A_hosei_2=Amp12
(15)A_hosei_3=Amp12*Amp23
(16)A_hosei_4=Amp12*Amp23+Amp34
θ_hosei_x、A_hosei_xは無線部x(xは1から4)の送信時の送信信号に対する補正値である。
(9')θ_hosei_1=Δθ34+Δθ41
(10')θ_hosei_2=Δθ34+Δθ41+Δθ12
(11')θ_hosei_3=0
(12')θ_hosei_4=Δθ34
(13')A_hosei_1=Amp34*Amp41
(14')A_hosei_2=Amp34*Amp41*Amp12
(15')A_hosei_3=1
(16')A_hosei_4=Amp34
<1.1.2 概略動作>
次に、相対的な位相変動量、振幅変動量の概略の測定方法について説明する。
(17)|Δθ12+Δθ23+Δθ34+Δθ41|<θthre
ここで、θthreは例えば1度程度のしきい値である。(17)式の左辺は、本来(1)〜(4)式の右辺を加算した式であり、理想的には0(度)になるはずである。実際には外来波の影響などによる測定誤り、測定誤差が生じ得るので、θthreにより判定することが望ましい。
(18)A_thre_min <Amp12*Amp23*Amp34*Amp41<A_thre_max
ここで、A_thre_min 、A_thre_max は、例えばそれぞれ0.95、1.05程度のしきい値である。(18)式の真ん中の積は(5)〜(8)式の右辺の乗算した式であり、理想的には1になるはずであるが、上記と同じ理由によりA_thre_min 、A_thre_max により判定することが望ましい。
<1.1.3 捕捉説明>
ここでは、相対的な位相変動量、相対的な振幅変動量について捕捉的に説明する。
<1.2 無線基地局の構成>
図3は、実施形態における無線基地局の全体構成を示すブロック図である。同図において無線基地局は、ベースバンド部70、モデム部60、信号処理部50、フロントエンドユニット11、21、31、41、アンテナ10〜40、制御部80を備える。本無線基地局は、複数のアンテナを用いて、アンテナ毎の送受信信号に重み付けすることによりアレーアンテナパターンを形成して移動局を無線接続するアダプティブアレー装置であって、PHS規格にて定められている双方向時分割多重(TDMA/TDD:Time Division Multiple Access/Time Division Duplex)方式によりPHS電話機を接続する無線基地局として設置される。
<1.2.1 信号処理部の構成>
図4は、信号処理部50の詳細な構成を示すブロック図である。同図では、信号処理部50(DSP)がプログラムを実行することにより実現している機能を表したブロック図である。
<1.2.2 ユーザ処理部の構成>
図7は、ユーザ処理部51aの詳細な構成を示すブロック図である。ユーザ処理部51b〜51dについても同様の構成なので、ここではユーザ処理部51aを代表として説明する。
(19)
e(t)=d(t)-(W1(t-1)*X1'(t)+W2(t-1)*X2'(t)+W3(t-1)*X3'(t)+W4(t-1)*X4'(t)) 式中、tはシンボル単位のタイミング、d(t)は既知の参照信号(またはトレーニング信号)中のシンボルデータ、W1(t-1)〜W4(t-1)は、1つ前のシンボルについて算出したアンテナ毎の重み係数または、前回の受信タイムスロットにおいて算出された重み係数、X1(t)〜X4(t)はアンテナ10〜40の各受信信号である。
<1.2.3 キャリブレーション処理>
図8、図9は、キャリブレーション処理のより詳しい内容を示すフローチャートである。図中のnは1から4までをカウントするための変数である。
<2.携帯電話機>
図1に示したアダプティブアレー装置は無線基地局であって、4本のアンテナを送信用と受信用とに使い分けることによって、一の無線部を基準とする相対的な補正値を自装置内で測定(キャリブレーション)することができたが、2本のアンテナによりアレーアンテナパターンを形成して送受信するアダプティブアレー装置例えば携帯電話機では、自装置単独では上記補正値を測定することができない。このような携帯電話機では他の測定装置と協動して補正値を測定することになる。
<2.1 構成>
図10は、本発明の実施の形態における携帯電話機の主要部の構成を示すブロック図である。同図のように携帯電話機200は、アンテナ210、切替スイッチ213、送信回路211、受信回路212からなる無線部(以下無線部Aと呼ぶ)と、アンテナ220、切替スイッチ223、送信回路221、受信回路222からなる無線部(以下無線部Bと呼ぶ)と、DSP260(図中の破線枠)と、外部I/F250とを備え、2本のアンテナによりアレーアンテナパターンを形成して送受信するアダプティブアレー装置である。
(20)Δθ12=((θTX1-θRX1)-(θTX2-θRX2))
(21)Amp12=((ATX1/ARX1)/(ATX2/ARX2))
図11に、補正値の説明図を示す。図中のθRX1、ARX1は、アンテナ210から切替スイッチ213及び受信回路212を信号が通過したことにより生じる位相変動量、振幅変動量をそれぞれ示す。θTX1、ATX1は、送信回路211及び切替スイッチ213からアンテナ210へ信号が通過したことにより生じる位相変動量、振幅変動量をそれぞれ示す。θRX2〜θRX4、ARX2〜ARX4も、それぞれの無線部における同様の位相変動量、振幅変動量を示す。上記(20)(21)のΔθ12、Amp12は、無線部Aを基準にした無線部Bの相対的な位相変動量、振幅変動量をそれぞれ意味する。
(21’)Amp12=A_cmp・((ATX1/ARX1)/(ATX2/ARX2))
<3.測定装置>
<3.1 構成>
図12は、図10の携帯電話機の補正値を測定(キャリブレーション)する測定装置の構成及び携帯電話機を示すブロック図である。
<3.2 キャリブレーション処理>
図14、図15は、制御PC330の制御により実行されるキャリブレーション処理を示すフローチャートである。同図は、図8、図9と基本的に同内容の処理を示しているが、各ステップを実行する主体が異なっている。図中の(PC→K)は制御PC330から携帯電話機200への指示(コマンド)又はデータをトリガーとするステップを、(PC→T)は制御PC330から送受信装置301又は送信装置302への指示(コマンド)又はデータをトリガーとするステップを、(PC)は制御PC330内の処理されるステップを意味する。nは1から2までをカウントするための変数である。
(22)|Δθ12+Δθ21|<θthre
(23)A_thre_min <Amp12*Amp21<A_thre_max
もし、制御PC330は、(22)、(23)式の何れかを満たさない場合には、キャリブレーション処理を終了して、再度はじめから開始すればよい。その場合所望信号、干渉信号を変更するなどの条件を変更することが望ましい。
<4 その他の変形例>
以下、上記実施形態に示した構成に対する変形例を示す。
(1)上記無線基地局では、4つある全ての無線部について相対的な位相変動量及び振幅変動量を測定したが、各無線部の補正値を算出するには全ての無線部の数より1少ない数の無線部について相対的な位相変動量及び振幅変動量を測定すれば足りる。例えば、図6に示したケース1〜ケース3までについて測定すれば足りる。なぜなら、補正値が1つの無線部を基準とする相対値であり、基準となる無線部は補正しなくてよいからである。
(2)図2(b)におけるAnt3とAnt4によるアレー送信で使用するウェイトベクトルは、図2(a)におけるアレー受信にて算出されたものでなくてもよい。例えば、前回のキャリブレーション処理にて使用したウェイトベクトルをメモリに記憶しておき利用してもよいし、Ant2にヌルを向ける性質があるウェイトベクトルを外部から取得してもよいし、予め記憶しておいてもよい。この場合図2(a)の処理は省略することができる。
(3)上記実施形態では、図2(b)のようにAnt2における受信信号レベルが最小になったときのΔθ、A_AmpをΔθ34、Amp34として求めた。これの代わりに、又はこれと共に、Ant1における受信信号レベルが最大になったときのΔθ、A_AmpをΔθ34、Amp34としてもよい。図2(b)でのアレーアンテナパターンはAnt1に最大の利得が得られるように形成されているからである。
(4)図8、9のキャリブレーション処理では、全無線部について相対的な位相変動量、振幅変動量を測定しているが、図2(a)(b)のように1つの無線部について、又は2つの無線部について相対的な位相変動量、振幅変動量を測定するだけでもよい。例えば、既に、補正値保持部570が各無線部の補正値を保持している場合には、当該無線部の補正値の算出に必要な位相変動量、振幅変動量を測定すれば足りる。
(5)上記の無線基地局においてキャリブレーション処理は、定期的に行なうことが望ましい。無線基地局の設置環境や経年変化により、送信時と受信時の特性差が変化するからである。
(6)上記実施形態では、信号処理部50がキャリブレーション処理のほぼ全部を制御しているが、制御部80と分担するようにしてもよい。
(7)上記実施形態では、Ant2にヌルを向けるために2つの無線部Ant3、Ant4によるアレー送信を前提に説明したが、1つの無線部の単独送信を他の1つの無線部が単独受信して、受信時の信号における位相変動、振幅変動をθxy、Amp_xyとして直接求めるようにしてもよい。この場合、送信側から受信側に無変調信号などの既知の信号を送信し、受信側の無線部から信号処理部50入力される信号から位相変動量、振幅変動量を測定すればよい。
(7)上記実施形態に示したように無線基地局としてのアダプティブアレー装置における本願発明の主要部は、アダプティブアレー装置内に備えられた信号処理部50つまりデジタル信号プロセッサがプログラムを実行することにより実現される。このプログラムは、PROM、EEPROM又はRAMに格納され、ROM交換によりバージョンアップされ、プログラム記録媒体、ネットワーク又は電話回線を介してEEPROMやRAMにダウンロードしてデジタル信号プロセッサが読み取ることができる。
(8)上記携帯電話機200において、補正制御部239、位相器240及び増幅器241を備えないで、それらの機能をウェイト制御部238及び乗算器225により実現するよう構成してもよい。この場合ウェイト制御部238は、メモリ237からウェイトベクトルW2に、補正値Δθ12、Amp12を加味したウェイトベクトルを算出し、算出したウェイトベクトルにより乗算器225において重み付けするよう構成すればよい。これは、ウェイトベクトルがそもそも位相及び振幅と同等の物理量だからである。さらにこの場合、無線部A、Bのいずれを基準としてもよい。また、図10の破線内はDSP260にて実現される機能を示しているので、実施形態の構成も上記の構成も実質的に同じ構成であり容易に実現することができる。
(9)図8のステップ87、88、図14の187、188では、それぞれ位相、振幅を一定の刻み幅(位相を−180度から180度の範囲で1度ずつ、振幅の倍率を0.50から2.00の範囲で0.05ずつ)で変更しながら、順次受信信号レベルを測定するよう構成しているが、大きな刻み幅(例えば位相では90度ずつ、振幅では0.5ずつ)で測定して、その受信レベルが極小になる位相量、振幅の倍率を見出してから、見出した位相量、振幅の倍率の含む第2の範囲で小さな刻み幅(例えば1度、0.05)で変更しながら受信信号レベルを測定するようにしてもよい。これによりキャリブレーション処理の時間短縮を図ることができる。
(11)上記実施形態では携帯電話機200が2つの無線部を備えているが、3つ以上の無線部を備えるように構成してもよい。その場合、アンテナの実装は、ロッドアンテナ、パターンアンテナ、チップアンテナから選択的に組み合わせればよい。また、測定装置は、基準となる1つの無線部以外の無線部の各々についての基準無線部に対する補正値を測定し、携帯電話機は、基準無線部以外の各々の送信信号を補正するように構成すればよい。この場合上記(8)の理由により、何れの無線部を基準とすることができる。また、図14、図15のキャリブレーション処理では、基準無線部と測定対象の無線部のそれぞれについて、ステップ182〜192によって補正値を測定し、その後に図9のステップ98、99と同様に測定した補正値の正当性を判定すればよい。
(12)上記実施形態では、制御PC330がキャリブレーション処理の主体となって、携帯電話機200、送受信装置301、送信装置302を制御しているが、制御PC330から携帯電話機200の外部I/F250を介してキャリブレーション処理を行なうプログラムを携帯電話機200内部のメモリにダウンロードして携帯電話機200が制御の主体となるよう構成してもよい。
(13)上記実施形態では、外部I/F250を介して制御PC330とコマンド、データの入出力を行っているが、無線部を介してコマンド、データ、プログラムの入出力を行ない、DSP260がコマンド解釈、プログラム実行を行なうよう構成してもよい。この場合、外部I/F250を備える必要がない分コストを低減することができる。
10〜40 アンテナ
11〜14 フロントエンドユニット
50 信号処理部
51a〜51d ユーザ処理部
53 ウェイト算出部
54 加算器
55 メモリ
56、57 スイッチ
60 モデム部
70 ベースバンド部
80 制御部
111 送信部
112 受信部
113 アンテナスイッチ
521〜524 乗算器
551〜554 加算器
561〜564 スイッチ
564 スイッチ
570 補正値保持部
572〜574 補正部
581〜584 乗算器
200 携帯電話機
210、220 アンテナ
211、221 送信回路
212、222 受信回路
213、223 切替スイッチ
214、215、225 乗算器
230 加算器
231 復調回路
232 再変調回路
233 メモリ
234 カウンタ
235 スイッチ
236 ウェイト計算部
237 メモリ
238 ウェイト制御部
239 補正制御部
240 位相器
241 増幅器
242 変調回路
250 外部I/F
260 DSP
Claims (14)
- 送信部と受信部とアンテナとからなる無線部を複数備えるアダプティブアレー装置であって、
複数の無線部から2つの無線部を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された2つの無線部は、選択されなかった1つの無線部のアンテナにヌルを向けたアレーアンテナパターンを形成して信号を送信するとともに、前記選択された2つの無線部のうちの一方の無線部における送信信号の位相及び振幅の少なくとも一方を変化させ、
変化中に、ヌルを向けられた無線部における受信信号レベルが最小になったときの前記位相及び振幅の少なくとも一方を伝送特性とし、前記伝送特性に基づいて無線部毎の補正値を算出する制御手段と
を備え、
前記選択手段は、選択された無線部の伝送特性の測定が終了する毎に、別の無線部を順次選択し、
前記制御手段は、順次選択された無線部について測定された伝送特性に基づいて無線部毎の補正値を算出する
ことを特徴とするアダプティブアレー装置。 - 前記選択された2つの無線部は、選択されなかった無線部の1つから送信された信号を排除するようアレー受信したときのウェイトベクトルを用いることにより、前記ヌルを向けたアレーアンテナパターンを形成する
ことを特徴とする請求項1記載のアダプティブアレー装置。 - 送信部と受信部とアンテナとからなる無線部を複数備えるアダプティブアレー装置であって、
複数の無線部から2つの無線部を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された2つの無線部は、選択されなかった1つの無線部のアンテナに指向性を向けたアレーアンテナパターンを形成して前記信号を送信するとともに、前記選択された2つの無線部のうち一方の無線部における送信信号の位相及び振幅の少なくとも一方を変化させ、
前記制御手段は、変化中に、指向性を向けられた無線部における受信信号レベルが最大になったときの前記位相及び振幅の少なくとも一方を伝送特性とし、前記伝送特性に基づいて無線部毎の補正値を算出する制御手段と
を備え、
前記選択手段は、選択された無線部の伝送特性の測定が終了する毎に、別の無線部を順次選択し、
前記制御手段は、順次選択された無線部について測定された伝送特性に基づいて無線部毎の補正値を算出する
ことを特徴とするアダプティブアレー装置。 - 送信部と受信部とアンテナとからなる無線部を複数備えるアダプティブアレー装置であって、
複数の無線部から4つの無線部を第1〜第4無線部として選択する選択手段と、
第1無線部のアンテナに対して指向性を向けかつ第2無線部のアンテナに対してヌルを向けるウェイトベクトルを用いて、第3及び第4無線部にアレー送信させ、
第1又は第2無線部による受信信号レベルに基づいて、第3無線部と第4無線部との間の相対的な伝送特性を測定する制御手段と
を備えることを特徴とするアダプティブアレー装置。 - 前記選択手段は、各無線部を一度ずつ第4無線部として複数回選択し、
前記制御手段は、各無線部について測定された相対的な伝送特性を基に、1つの無線部を基準とする相対的な補正値を無線部毎に算出する
ことを特徴とする請求項4記載のアダプティブアレー装置。 - 前記制御手段は、前記アレー送信時に第4無線部の送信信号の位相を変化させ、変化中に第2無線部による受信信号レベルが最小になったときの前記位相を、第3無線部に対する第4無線部の相対位相変動量とし、
前記アレー送信時に第4無線部の送信信号の振幅を変化させ、変化中に第2無線部による受信信号レベルが最小になったときの前記振幅を、第3無線部に対する第4無線部の相対振幅変動量とする
ことを特徴とする請求項4記載のアダプティブアレー装置。 - 送信部と受信部とアンテナとからなる無線部を複数備えるアダプティブアレー装置であって、
複数の無線部から4つの無線部を第1〜第4無線部として選択する選択手段と、
第1無線部から所望信号を、第2無線部から干渉信号を送信させるとともに、第3及び第4無線部により干渉信号を排除して所望信号をアレー受信するためのウェイトベクトルを算出し、
算出されたウェイトベクトルを用いて、第3及び第4無線部に信号をアレー送信させるとともに、第1又は第2無線部による受信信号レベルに基づいて、第3無線部と第4無線部との間の相対的な伝送特性を測定する制御手段と
を備えることを特徴とするアダプティブアレー装置。 - 前記選択手段は、全ての無線部が一度第4無線部となるように複数回選択し、
前記制御手段は、各無線部の相対的は伝送特性に基づいて無線部毎の補正値を算出する
ことを特徴とする請求項7記載のアダプティブアレー装置。 - 前記制御手段は、前記アレー送信時に第4無線部の送信信号の位相を変化させ、変化中に第2無線部による受信信号レベルが最小になったときの前記位相を、第3無線部に対する第4無線部の相対位相変動量とし、
前記アレー送信時に第4無線部の送信信号の振幅を変化させ、変化中に第2無線部による受信信号レベルが最小になったときの前記振幅を、第3無線部に対する第4無線部の相対振幅変動量とする
ことを特徴とする請求項8記載のアダプティブアレー装置。 - 前記制御手段は、さらに、無線部毎の相対的な伝送特性の総和又は積が所定範囲内にあるか否かにより伝送特性の正当性を判定する
ことを特徴とする請求項9記載のアダプティブアレー装置。 - 送信部と受信部とアンテナとからなる無線部を複数備えるアダプティブアレー装置に用いられるキャリブレーション方法であって、
複数の無線部から2つの無線部を選択し、
選択された2つの無線部から、選択されなかった1つの無線部のアンテナにヌルを向けたアレーアンテナパターンを形成して信号を送信するとともに、選択された2つの無線部のうちの一方の無線部における送信信号の位相及び振幅の少なくとも一方を変化させ、
変化中に、ヌルを向けられた無線部における受信信号レベルが最小になったときの前記位相及び振幅の少なくとも一方を伝送特性とし、前記伝送特性に基づいて無線部毎の補正値を算出し、
選択された無線部の伝送特性の測定が終了する毎に、別の無線部を順次選択し、
順次選択された無線部について測定された伝送特性に基づいて無線部毎の補正値を算出する
ことを特徴とするキャリブレーション方法。 - 送信部と受信部とアンテナとからなる無線部を複数備えるアダプティブアレー装置に用いられるキャリブレーション方法であって、
複数の無線部から2つの無線部を選択し、
選択された2つの無線部から、選択されなかった1つの無線部のアンテナに指向性を向けたアレーアンテナパターンを形成して信号を送信するとともに、選択された2つの無線部のうちの一方の無線部における送信信号の位相及び振幅の少なくとも一方を変化させ、
変化中に、指向性を向けられた無線部における受信信号レベルが最大になったときの前記位相及び振幅の少なくとも一方を伝送特性とし、前記伝送特性に基づいて無線部毎の補正値を算出し、
選択された無線部の伝送特性の測定が終了する毎に、別の無線部を順次選択し、
順次選択された無線部について測定された伝送特性に基づいて無線部毎の補正値を算出する
ことを特徴とするキャリブレーション方法。 - 送信部と受信部とアンテナとからなる無線部を複数備え、CPUを備えるアダプティブアレー装置にキャリブレーション処理を実行させるプログラムであって、
前記キャリブレーション処理は、
複数の無線部から2つの無線部を選択する選択ステップと、
選択された2つの無線部から、選択されなかった1つの無線部のアンテナにヌルを向けたアレーアンテナパターンを形成して信号を送信するとともに、選択された2つの無線部のうちの一方の無線部における送信信号の位相及び振幅の少なくとも一方を変化させ、
変化中に、ヌルを向けられた無線部における受信信号レベルが最小になったときの前記位相及び振幅の少なくとも一方を伝送特性とし、前記伝送特性に基づいて無線部毎の補正値を算出するステップと、
選択された無線部の伝送特性の測定が終了する毎に、別の無線部を順次選択し、
順次選択された無線部について測定された伝送特性に基づいて無線部毎の補正値を算出するステップと
を含むことを特徴とするプログラム。 - 送信部と受信部とアンテナとからなる無線部を複数備え、CPUを備えるアダプティブアレー装置にキャリブレーション処理を実行させるプログラムであって、
前記キャリブレーション処理は、
複数の無線部から2つの無線部を選択する選択ステップと、
選択された2つの無線部から、選択されなかった1つの無線部のアンテナに指向性を向けたアレーアンテナパターンを形成して信号を送信するとともに、選択された2つの無線部のうちの一方の無線部における送信信号の位相及び振幅の少なくとも一方を変化させ、
変化中に、指向性を向けられた無線部における受信信号レベルが最大になったときの前記位相及び振幅の少なくとも一方を伝送特性とし、前記伝送特性に基づいて無線部毎の補正値を算出するステップと、
選択された無線部の伝送特性の測定が終了する毎に、別の無線部を順次選択し、
順次選択された無線部について測定された伝送特性に基づいて無線部毎の補正値を算出するステップと
を含むことを特徴とするプログラム。
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JP7470650B2 (ja) | 2021-01-20 | 2024-04-18 | 富士通フロンテック株式会社 | 検出装置および現金自動預払機 |
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JP7470650B2 (ja) | 2021-01-20 | 2024-04-18 | 富士通フロンテック株式会社 | 検出装置および現金自動預払機 |
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