JPWO2008152800A1 - 無線装置およびそれを用いた測定システム - Google Patents

無線装置およびそれを用いた測定システム

Info

Publication number
JPWO2008152800A1
JPWO2008152800A1 JP2009519158A JP2009519158A JPWO2008152800A1 JP WO2008152800 A1 JPWO2008152800 A1 JP WO2008152800A1 JP 2009519158 A JP2009519158 A JP 2009519158A JP 2009519158 A JP2009519158 A JP 2009519158A JP WO2008152800 A1 JPWO2008152800 A1 JP WO2008152800A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
weight vector
mode
calibration
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009519158A
Other languages
English (en)
Inventor
岩見 昌志
昌志 岩見
高志 尾関
高志 尾関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Publication of JPWO2008152800A1 publication Critical patent/JPWO2008152800A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/08Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station
    • H04B7/0837Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station using pre-detection combining
    • H04B7/0842Weighted combining
    • H04B7/086Weighted combining using weights depending on external parameters, e.g. direction of arrival [DOA], predetermined weights or beamforming
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B17/00Monitoring; Testing
    • H04B17/20Monitoring; Testing of receivers
    • H04B17/21Monitoring; Testing of receivers for calibration; for correcting measurements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/06Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station
    • H04B7/0613Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station using simultaneous transmission
    • H04B7/0615Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station using simultaneous transmission of weighted versions of same signal
    • H04B7/0617Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station using simultaneous transmission of weighted versions of same signal for beam forming

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Abstract

基地局装置40は、通信相手との間で通信を実行するための通信モードと、キャリブレーション処理のためのキャリブレーションモードとの間でモードを切り替える。キャリブレーションモードの場合、アンテナ利得の急激な落ち込み部分を信号生成装置10からの信号の到来方向に向けるためのヌルステアリング指向性制御を実行する第1アルゴリズムにしたがってウエイトベクトルを取得する。さらに、取得したウエイトベクトルによる重み付けを実行した複数の送信信号を出力し、ヌルステアリング指向性制御の結果を再調整するための補正値を制御用PC80から取得する。通信モードの場合、キャリブレーションモードの際に取得した補正値を用いて複数の送信信号を補正した後に、出力する。

Description

本発明は、無線通信技術に関し、特に、受信した無線信号を測定する無線装置およびそれを用いた測定システムに関する。
近年、携帯電話やWLAN(Wireless Local Area Network)等の移動局の増加に伴い、周波数資源の有効利用に対する社会的要請が高まっている。この要請に応える通信方式の1つに空間多重方式がある。空間多重方式とは、アダプティブアレーアンテナ装置を用いて複数の移動局に対して互いに異なる指向性パターンを形成することにより、同じ周波数で同時刻に複数の移動局の送受信信号を多重して通信する方式である。
アダプティブアレーアンテナ装置は、アンテナと送信部と受信部とからなる無線部を複数備え、各無線部に入出力される受信信号及び送信信号の振幅と位相とを調整することにより、アンテナ全体として指向性パターンを形成する装置である。指向性パターンは、各無線部に入出力される受信信号及び送信信号に対して、振幅と位相を調整するためのウエイトベクトルにより重み付けすることにより形成される。
しかしながら、受信部内のLNA(Low Noise Amplifier)や送信部内のHPA(High Power Amplifier)などにおいて、個体差や使用環境下での温度変化などに起因して、送信部と受信部とで、信号の位相回転量や振幅変動量などのアンテナ間の伝送特性が異なる場合がある。このような受信部と送信部との伝送特性の差は、受信時と送信時とで指向性パターンの形成に影響してしまう。
このため、送信部と受信部との伝送特性差を求めて、その伝送特性差を補償するためのキャリブレーション処理を実行する必要がある。従来、2つの信号源から所望信号と干渉信号とを別々に送信し、合成器にて重畳した後に、無線装置にて重畳された信号をもとに、キャリブレーション処理を実行していた(たとえば、特許文献1参照)。
特開2001−352282号公報
しかしながら、2つの信号源からの信号を合成器にて重畳する際に、ノイズが発生する場合がある。このような場合、無線装置における測定精度が劣化し、キャリブレーション処理に悪影響を与えてしまう。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、キャリブレーション処理の精度を向上させるための技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の無線装置は、通信対象となる無線装置との間で通信を実行するための通信モード、あるいは、キャリブレーション処理のためのキャリブレーションモードを選択するモード選択部と、モード選択部によってキャリブレーションモードが選択されている場合、複数の受信信号に対して、ヌルステアリング指向性制御である第1アルゴリズムを実行することによって、ウエイトベクトルを取得し、モード選択部によって通信モードが選択されている場合、第1アルゴリズムとは異なる第2アルゴリズムを実行することによって、ウエイトベクトルを取得するウエイトベクトル取得部と、ウエイトベクトル取得部によって取得されたウエイトベクトルによる重み付けを実行した複数の送信信号を出力する出力部と、モード選択部によってキャリブレーションモードが選択されている場合、出力部によって送信信号が出力された後に、ヌルステアリング指向性制御の結果を再調整するための補正値を取得する補正値取得部と、を備える。出力部は、モード選択部によって通信モードが選択されている場合、補正値取得部によって取得された補正値を用いて複数の送信信号を補正した後に、出力する。
本発明の別の態様は、測定システムである。この測定システムは、キャリブレーション処理を実行するための複数の信号を生成する信号生成装置と、信号生成装置によって生成された複数の信号を受信し、受信した信号をもとに、キャリブレーション処理を実行して、送信信号を出力する無線装置と、無線装置から出力された送信信号を測定する測定装置と、測定装置による結果をもとに、無線装置を制御する制御装置と、を備えた測定システムであって、無線装置は、通信対象となる無線装置との間で通信を実行するための通信モード、あるいは、キャリブレーション処理のためのキャリブレーションモードを選択するモード選択部と、モード選択部によってキャリブレーションモードが選択されている場合、信号生成装置から受信した複数の受信信号に対して、ヌルステアリング指向性制御である第1アルゴリズムを実行することによって、ウエイトベクトルを取得し、モード選択部によって通信モードが選択されている場合、第1アルゴリズムとは異なる第2アルゴリズムを実行することによって、ウエイトベクトルを取得するウエイトベクトル取得部と、ウエイトベクトル取得部によって取得されたウエイトベクトルによる重み付けを実行した複数の送信信号を出力する出力部と、モード選択部によってキャリブレーションモードが選択されていれば、出力部によって送信信号が出力された後に、ヌルステアリング指向性制御の結果を再調整するための補正値を制御装置から取得する補正値取得部と、を備える。出力部は、モード選択部によって通信モードが選択されている場合、補正値取得部によって取得された補正値を用いて複数の送信信号を補正した後に、出力する。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、キャリブレーション処理の精度を向上できる。
本発明の実施形態にかかる測定システムの構成例を示す図である。 図1の測定システムにおけるヌルステアリング指向性制御の制御例を示す図である。 図1の基地局装置の構成例を示す図である。 図1の測定システムにおけるキャリブレーション処理の動作例を示すフローチャートである。
符号の説明
10 信号生成装置、 20 解析装置、 30 合成・分配装置、 40 基地局装置、 42 アンテナ、 44 送受信用スイッチ、 46 受信ウエイトベクトル計算部、 48 乗算部、 50 加算部、 52 ベースバンド処理部、 54 送信ウエイトベクトル設定部、 60 制御部、 64 補正値取得部、 66 受信RF部、 68 送信RF部、 70 第1選択部、 72 ヌルステアリング制御実行部、 74 MMSE実行部、 76 第2選択部、 80 制御用PC、 100 測定システム、 200 制御例、 210 第1指向特性、 220 到来方向、 240 ヌル点、 250 矢印、 260 第2指向特性、 300 フローチャート。
本発明の実施形態を具体的に説明する前に、まず、本発明の実施形態の概要について述べる。本発明の実施形態は、キャリブレーション処理のための測定システムに関する。この測定システムは、アダプティブアレーアンテナを備える無線装置を含む。無線装置は、信号源からの信号をもとに、ウエイトベクトルを計算し、キャリブレーション処理を実行する。
従来の測定システムにおいては、所望信号と干渉信号の2つの信号を別々の信号源により発生させ、合成器にて重畳した信号を無線装置に入力し、無線装置において、MMSE(Minimum Mean Square Error)方式等をもちいて、ウエイトベクトルを計算していた。しかしながら、合成の際に、ノイズも一緒に重畳される場合がある。このような場合、無線装置におけるウエイトベクトルの計算の精度に影響を与えることとなる。また、2つの信号源が必要となるため、測定するための環境パラメータが多くなる。これにより、調整要素が増え、コストの増大につながっていた。
したがって、本発明の実施形態においては、1つの信号源からの信号を分配して複数の信号を発生し、その信号の到来方向にヌルが向くようにウエイトベクトルを制御することとした。これにより、キャリブレーション処理の際の測定精度を向上できる。
図1は、本発明の実施形態にかかる測定システム100の構成例を示す図である。測定システム100は、信号生成装置10と、解析装置20と、合成・分配装置30と、基地局装置40と、制御用PC80とを含む。
信号生成装置10は、基地局装置40にキャリブレーション処理を実行させるための信号を生成し、合成・分配装置30を介して、生成した信号を基地局装置40に伝える。合成・分配装置30は、信号生成装置10から伝えられた信号を複数の信号に分配して、基地局装置40に入力する。また、合成・分配装置30は、基地局装置40から出力された送信信号を合成して、解析装置20に伝える。解析装置20の処理については後述する。
基地局装置40は、通信相手との間で通信を実行するための通信モードと、キャリブレーション処理のためのキャリブレーションモードのいずれかを実行する。測定システム100の態様においては、キャリブレーションモードが実行される。
キャリブレーションモードを実行する場合、基地局装置40は、信号生成装置10によって生成された複数の信号に対して、アンテナ利得の急激な落ち込み部分(以下、「ヌル」という)を受信信号の到来方向に向けるためのヌルステアリング指向性制御を実行して、送信信号を出力する。ヌルステアリング指向性制御は、たとえば、特開平2000−82987号公報に開示されているように、信号源の方向に、アンテナ指向性のヌル点を向けるように、ウエイトベクトルを調節することによって実現される。
基地局装置40は、調節されたウエイトベクトルを乗じた送信信号を出力する。この送信信号は、合成・分配装置30を介して、解析装置20に受信される。解析装置20は、受信した信号を解析して、位相ごとの受信レベルを測定する。ここで、基地局装置40からの送信信号は、ヌルステアリング指向性制御により、到来方向がヌルとなるように重み付けされている。そのため、理論的には、到来方向に相当する位相の受信レベルは、他の位相の受信レベルより小さくなるはずである。しかしながら、受信部と送信部の特性の差によって、到来方向からずれた位置にヌル点が向いていまっている場合がある。したがって、このような場合、位相を回転させることによって、ヌル点が到来方を向くように制御すればよい。すなわち、ヌルステアリング指向性制御の結果を再調整するためのキャリブレーション処理が必要となる。
具体的に説明する。図2は、図1の測定システム100におけるヌルステアリング指向性制御の制御例200を示す図である。横軸は位相を示し、縦軸は受信レベルを示す。第1指向特性210は、解析装置20により測定された指向特性である。また、第2指向特性260は、所望の指向特性である。図示するごとく、第2指向特性260のヌル点に相当する位相は、到来方向に相当する位相と一致する。制御例200では、第1指向特性210を得た場合に、ヌルステアリング指向性制御を再調整することによって、第2指向特性260を得ることを目標とする。
第1指向特性210において、到来方向220は、ヌル点240とずれている。このような場合、第1指向特性210において受信レベルが最低となっているヌル点240と、到来方向220とが重なるように、基地局装置40から出力される送信電力の位相を調整することによって、矢印250に示すごとく、第1指向特性210を第2指向特性260に移動させればよい。具体的には、制御用PC80から基地局装置40に入力する位相の補正値を調整する。調整は、たとえば、基地局装置40に入力する位相の補正値を1度ずつ変化させ、第2指向特性260が得られるまで、繰り返せばよい。なお、補正値は、I信号とQ信号に対する補正値であり、位相だけでなく振幅を示す情報を含んでもよい。
図1に戻る。測定システム100におけるキャリブレーション処理においては、まず、解析装置20が位相ごとの受信レベルの測定結果を表示する。ユーザは、その測定結果を受けて、制御用PC80を操作し、ヌルステアリング指向性制御の結果を再調整するための位相の補正値を基地局装置40に入力する。基地局装置40は、取得した補正値により、キャリブレーション処理を実行して、送信信号を解析装置20に出力し、ヌル点が到来方向を向くまでこれらの処理を繰り返す。基地局装置40は、キャリブレーション処理の実行後、ヌル点が到来方向を向いた場合における補正値を記憶する。
なお、通信モードを実行する場合、基地局装置40は、ヌルステアリング指向性制御以外のアルゴリズム、たとえば、MMSE方式などにしたがって、ウエイトベクトルを取得する。また、基地局装置40は、キャリブレーションモードの際に取得された補正値を用いて、複数の送信信号を補正し、補正された信号を出力する。
図3は、図1の基地局装置40の構成例を示す図である。基地局装置40は、アンテナ42で代表される第1アンテナ42aと第2アンテナ42bと、送受信用スイッチ44で代表される第1送受信用スイッチ44aと第2送受信用スイッチ44bと、破線で示す受信ウエイトベクトル計算部46と、乗算部48で代表される第1乗算部48a〜第6乗算部48fと、加算部50と、ベースバンド処理部52と、送信ウエイトベクトル設定部54と、制御部60と、補正値取得部64と、受信RF部66と、送信RF部68とを含む。
制御部60は、通信相手との間で通信を実行するための通信モードと、キャリブレーション処理のためのキャリブレーションモードの切り替え制御を実施する。具体的には、制御部60は、図示しない入出力インタフェースを介して受け付けたモード選択信号にしたがって、いずれかのモードを受信ウエイトベクトル計算部46と補正値取得部64とに指示することによって、モードを切り替える。なお、以下においては、説明の便宜上、キャリブレーションモードの場合の動作についてまず説明し、その後、通信モードについて説明する。
(1)キャリブレーションモードの場合
キャリブレーションモードの場合、アンテナ42は使用されず、合成・分配装置30からの信号が、図示しない入出力端子に入力され、送受信用スイッチ44に伝えられる。送受信用スイッチ44は、受信信号を受信RF部66に出力する。受信RF部66は、図示しないLNAやミキサや直交検波器を含み、受信信号をベースバンド帯の信号に復調する。また、送受信用スイッチ44は、後述する送信RF部68から出力された送信信号を入出力端子から出力する。
受信ウエイトベクトル計算部46は、第1選択部70と、ヌルステアリング制御実行部72と、MMSE実行部74と、第2選択部76とを含む。第1選択部70は、制御部60からの指示にしたがって、受信RF部66から出力された信号をヌルステアリング制御実行部72あるいはMMSE実行部74に選択的に出力する。制御部60からキャリブレーションモードを示す指示を受け取った場合、受信RF部66から出力された信号は、ヌルステアリング制御実行部72に出力される。
ヌルステアリング制御実行部72は、第1選択部70から出力された複数の受信信号に対して、アンテナ利得の急激な落ち込み部分を受信信号の到来方向に向けるためのヌルステアリング指向性制御を実行することによって、受信ウエイトベクトルを取得する。具体的には、ヌルステアリング制御実行部72は、加算部50の後段の信号と、第1乗算部48a、第2乗算部48bの信号とを用いて、受信信号の到来方向を推定し、その到来方向にヌル点が向くような受信ウエイトベクトルを算出する。
ヌルステアリング制御実行部72は、取得した受信ウエイトベクトルを第1選択部70と第2選択部76に出力する。第2選択部76は、制御部60からの指示にしたがって、ヌルステアリング制御実行部72あるいはMMSE実行部74から出力された受信ウエイトベクトルを選択して、第3乗算部48c、第4乗算部48dに出力する。制御部60からキャリブレーションモードを示す指示を受け取った場合、ヌルステアリング制御実行部72から出力された受信ウエイトベクトルは送信ウエイトベクトル設定部54に出力される。
第1選択部70は、キャリブレーションモードの場合、ヌルステアリング制御実行部72から出力された受信ウエイトベクトルを第1乗算部48aと第2乗算部48bに出力する。第1乗算部48aと第2乗算部48bは、受信ウエイトベクトル計算部46によって取得された受信ウエイトベクトルと、受信RF部66から伝えられた受信信号とを重畳する。加算部50は、第1乗算部48aと第2乗算部48bのそれぞれから出力された信号を合成して、ベースバンド処理部52に出力する。ベースバンド処理部52は、合成された受信信号に対して、復調処理などを実行する。また、送信すべき信号に対して、変調処理などを実行して、第3乗算部48c、第4乗算部48dに出力する。
送信ウエイトベクトル設定部54は、第2選択部76を介して出力された受信ウエイトベクトルを送信ウエイトベクトルとして設定して、第3乗算部48c、第4乗算部48dに出力する。第3乗算部48cと第4乗算部48dは、送信ウエイトベクトル設定部54から伝えられた送信ウエイトベクトルと、ベースバンド処理部52から出力された送信信号とを重畳する。
補正値取得部64は、制御用PC80から補正値を取得して、記憶する。第5乗算部48eと第6乗算部48fは、補正値取得部64に記憶された補正値と、第3乗算部48cと第4乗算部48dから出力された送信信号とを重畳して、送信RF部68に出力する。送信RF部68は、図示しない直交変調器やミキサやPAなどを含み、第5乗算部48e、第6乗算部48fから出力された信号に対して変調処理を実行して、送受信用スイッチ44に出力する。
(2)通信モードの場合
つぎに、通信モードの場合について説明する。本モードでは、測定システム100に示した態様ではなく、基地局装置40と、信号生成装置10、解析装置20、および、制御用PC80とが接続されていない態様となり、基地局装置40が単体として動作することとなる。なお、前述したキャリブレーションモードと同一の処理については、説明を省略する。
第1選択部70は、制御部60から通信モードを示す指示を受け取った場合、受信RF部66から出力された信号をMMSE実行部74に出力する。MMSE実行部74は、MMSE方式により、受信ウエイトベクトルを計算し、第1選択部70を介して、第1乗算部48a、第2乗算部48bに出力する。また、受信ウエイトベクトル計算部46は、計算した受信ウエイトベクトルを第2選択部76を介して送信ウエイトベクトル設定部54に出力する。送信ウエイトベクトル設定部54は、受信ウエイトベクトル計算部46で計算された受信ウエイトベクトルを送信ウエイトベクトルとして設定する。
補正値取得部64は、制御部60の指示にしたがって、キャリブレーション処理が完了した際に記憶した補正値を読み出し、第5乗算部48e、第6乗算部48fに出力する。ここで、送信信号は、第3乗算部48c、第4乗算部48dにより送信ウエイトベクトルと重畳されることによって、指向特性が調整される。さらに、第5乗算部48e、第6乗算部48fにより補正値と重畳されることによって、指向特性が再調整される。
上述したこれらの構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図4は、図1の測定システム100におけるキャリブレーション処理の手順例を示すフローチャート300である。フローチャート300において、基地局装置40は、キャリブレーションモードに設定されているものとする。
まず、基地局装置40は、信号生成装置10から、合成・分配装置30を介して出力された複数の信号に対して、アダプティブアレイ受信処理を実行する(S12)。つぎに、基地局装置40は、受信した信号の到来方向を推定する(S14)。基地局装置40は、推定した到来方向にヌル点が向くようなウエイトベクトルを計算し(S16)、設定する(S18)。
ここで、基地局装置40は、予め設定された最大繰返し回数MAXと、試行回数とを比較する(S20)。試行回数は、フローチャート300が開始されるたびに、0にクリアされる。試行回数のほうがMAXより小さい場合(S20のY)、基地局装置40は、制御用PC80から、補正値を取得して(S22)、送信信号に乗じて出力する。解析装置20は、基地局装置40から出力された信号をもとに、S14の処理において推定された到来方向の受信レベルを測定する(S24)。
到来方向の受信レベルが、過去の測定の際の受信レベルと比べ、最小である場合(S26のY)、制御用PC80による指示により、基地局装置40は、その補正値を記憶して(S28)、S20の処理に戻る。一方、最小でない場合(S26のN)、S20の処理に戻る。なお、S20の処理に戻る際に、試行回数に1が加えられる。以下、S20において、試行回数がMAX以上となるまで、S22〜S28を繰り返す。試行回数がMAX以上となった場合(S20のN)、フローチャート300による処理を終了する。
以上のように、その信号の到来方向にヌルが向くようにウエイトベクトルを制御することによって、1つの信号源のみでキャリブレーション処理を実行できる。そのため、測定システムを簡易化できる。また、1つの信号源からの信号を分配して複数の信号を発生することによって、キャリブレーション処理の際の測定精度を向上できる。また、通信モードの際に、ウエイトベクトルの計算方法を切り替えることによって、通信動作時の処理負荷を軽減できる。
以上、本発明を実施形態をもとに説明した。この実施形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施形態において、図1の基地局装置40や、図2のアンテナ42に2つの信号が入力されるとして説明した。しかしながらこれにかぎらず、2以上の信号が入力されてもよい。この場合、入力される信号の数だけ、アンテナ42および他の受信系統を備えればよい。
本発明によれば、キャリブレーション処理の精度を向上できる。

Claims (2)

  1. 通信対象となる無線装置との間で通信を実行するための通信モード、あるいは、キャリブレーション処理のためのキャリブレーションモードを選択するモード選択部と、
    前記モード選択部によってキャリブレーションモードが選択されている場合、複数の受信信号に対して、ヌルステアリング指向性制御である第1アルゴリズムを実行することによって、ウエイトベクトルを取得し、前記モード選択部によって通信モードが選択されている場合、第1アルゴリズムとは異なる第2アルゴリズムを実行することによって、ウエイトベクトルを取得するウエイトベクトル取得部と、
    前記ウエイトベクトル取得部によって取得されたウエイトベクトルによる重み付けを実行した複数の送信信号を出力する出力部と、
    前記モード選択部によってキャリブレーションモードが選択されている場合、前記出力部によって送信信号が出力された後に、ヌルステアリング指向性制御の結果を再調整するための補正値を取得する補正値取得部と、
    を備え、
    前記出力部は、前記モード選択部によって通信モードが選択されている場合、前記補正値取得部によって取得された補正値を用いて複数の送信信号を補正した後に、出力することを特徴とする無線装置。
  2. キャリブレーション処理を実行するための複数の信号を生成する信号生成装置と、
    前記信号生成装置によって生成された複数の信号を受信し、受信した信号をもとに、キャリブレーション処理を実行して、送信信号を出力する無線装置と、
    前記無線装置から出力された送信信号を測定する測定装置と、
    前記測定装置による結果をもとに、前記無線装置を制御する制御装置と、
    を備えた測定システムであって、
    前記無線装置は、
    通信対象となる無線装置との間で通信を実行するための通信モード、あるいは、キャリブレーション処理のためのキャリブレーションモードを選択するモード選択部と、
    前記モード選択部によってキャリブレーションモードが選択されている場合、前記信号生成装置から受信した複数の受信信号に対して、ヌルステアリング指向性制御である第1アルゴリズムを実行することによって、ウエイトベクトルを取得し、前記モード選択部によって通信モードが選択されている場合、第1アルゴリズムとは異なる第2アルゴリズムを実行することによって、ウエイトベクトルを取得するウエイトベクトル取得部と、
    前記ウエイトベクトル取得部によって取得されたウエイトベクトルによる重み付けを実行した複数の送信信号を出力する出力部と、
    前記モード選択部によってキャリブレーションモードが選択されていれば、前記出力部によって送信信号が出力された後に、ヌルステアリング指向性制御の結果を再調整するための補正値を前記制御装置から取得する補正値取得部と、
    を備え、
    前記出力部は、前記モード選択部によって通信モードが選択されている場合、前記補正値取得部によって取得された補正値を用いて複数の送信信号を補正した後に、出力することを特徴とする測定システム。
JP2009519158A 2007-06-13 2008-06-10 無線装置およびそれを用いた測定システム Pending JPWO2008152800A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007156519 2007-06-13
JP2007156519 2007-06-13
PCT/JP2008/001480 WO2008152800A1 (ja) 2007-06-13 2008-06-10 無線装置およびそれを用いた測定システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2008152800A1 true JPWO2008152800A1 (ja) 2010-08-26

Family

ID=40129414

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009519158A Pending JPWO2008152800A1 (ja) 2007-06-13 2008-06-10 無線装置およびそれを用いた測定システム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8320270B2 (ja)
JP (1) JPWO2008152800A1 (ja)
WO (1) WO2008152800A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2525533B1 (en) * 2011-05-16 2014-02-26 Alcatel Lucent Method and apparatus for providing bidirectional communication between segments of a home network
CN103546329B (zh) * 2012-07-11 2016-11-23 华为技术有限公司 一种工程参数校准方法及网络设备
WO2019137989A1 (en) * 2018-01-10 2019-07-18 Sony Mobile Communications Inc. Flexible beamforming control

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000295152A (ja) * 1999-04-01 2000-10-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd アレーアンテナ無線通信装置
JP2003092548A (ja) * 2001-09-19 2003-03-28 Sanyo Electric Co Ltd 無線端末装置、送信指向性キャリブレーション方法、および送信指向性キャリブレーションプログラム

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5107273A (en) * 1981-05-11 1992-04-21 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army Adaptive steerable null antenna processor with null indicator
JP3431542B2 (ja) 1999-06-22 2003-07-28 株式会社東芝 無線基地局
JP4318389B2 (ja) 2000-04-03 2009-08-19 三洋電機株式会社 アダプティブアレー装置、無線基地局、携帯電話機
US8670390B2 (en) * 2000-11-22 2014-03-11 Genghiscomm Holdings, LLC Cooperative beam-forming in wireless networks
US7312750B2 (en) * 2004-03-19 2007-12-25 Comware, Inc. Adaptive beam-forming system using hierarchical weight banks for antenna array in wireless communication system
JP4732239B2 (ja) * 2006-05-29 2011-07-27 京セラ株式会社 無線基地局及び無線基地局の制御方法
US8494588B2 (en) * 2007-07-06 2013-07-23 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Method and apparatus for improving the performance of a mobile radio communications system by adjusting antenna patterns
US8867456B2 (en) * 2007-11-27 2014-10-21 Qualcomm Incorporated Interface management in wireless communication system using hybrid time reuse

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000295152A (ja) * 1999-04-01 2000-10-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd アレーアンテナ無線通信装置
JP2003092548A (ja) * 2001-09-19 2003-03-28 Sanyo Electric Co Ltd 無線端末装置、送信指向性キャリブレーション方法、および送信指向性キャリブレーションプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20100182922A1 (en) 2010-07-22
WO2008152800A1 (ja) 2008-12-18
US8320270B2 (en) 2012-11-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN112385086B (zh) 相控阵天线的校准方法及相关装置
JP5126224B2 (ja) 無線通信装置および無線通信方法
JP4845640B2 (ja) 無線通信システムおよび無線通信方法
US20100157909A1 (en) Base Station Device, Method for Controlling Base Station Device, Receiving Device, Adaptation Algorithm Control Method, Radio Communication Device, and Radio Communication Method
EP3869757B1 (en) Sending terminal device and signal processing method
JP2020536448A (ja) リモート無線ヘッド、ビームフォーミング方法及びプログラム
JPH10336087A (ja) 最大比合成送信ダイバーシティ装置
JP6042045B1 (ja) アンテナ装置及びアンテナ励振方法
JP2004328761A (ja) 移動通信システムの受信信号補正装置及びその方法
JP2004096346A (ja) 無線通信装置
JPWO2008152800A1 (ja) 無線装置およびそれを用いた測定システム
JP4183592B2 (ja) 受信方法および装置
JP2000286629A (ja) 無線送信装置及び送信指向性調整方法
JP5446343B2 (ja) アレイアンテナ通信装置およびその制御方法ならびにプログラム
US10008773B2 (en) Wireless communication apparatus, antenna directionality control method, and power supply circuit
JP2008167479A (ja) アレイアンテナ制御装置及びアレイアンテナ制御方法
JP2007089067A (ja) 無線通信方法及び無線通信装置
JP4628985B2 (ja) アレーアンテナシステムおよびビーム制御方法
JP2016105573A (ja) 無線通信装置およびウェイト行列の決定方法
JP2005328571A (ja) 無線端末装置、送信指向性キャリブレーション方法、および送信指向性キャリブレーションプログラム
JP2019080276A (ja) 無線通信機、コントローラ、ベースバンドプロセッサ、及びビームの指向性を制御する方法
JP3930456B2 (ja) アレイアンテナ通信装置
JP3813537B2 (ja) Cdma移動通信基地局装置
JP4778982B2 (ja) 受信装置及び干渉抑圧方法
JP2002076746A (ja) アダプティブアレー装置、キャリブレーション方法、プログラム記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120417

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120618

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120710

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121009

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20121018

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20121109