JP4471006B2 - 無線通信装置、アンテナ較正方法、およびプログラム - Google Patents

無線通信装置、アンテナ較正方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、無線通信装置、アンテナ較正方法、およびプログラムに関する。
高スループットの無線データ伝送を実現する通信技術として、複数のアンテナを有する無線通信装置を用いるマルチアンテナ技術が挙げられる。マルチアンテナ技術の一例としては、アダプティブ・アレー・アンテナが知られ、マルチアンテナ技術の応用例としては、マルチ入力マルチ出力(MIMO:Multi Input Multi Output)方式の通信システムが知られている。
アダプティブ・アレー・アンテナでは、各送信信号に適当な重み係数を乗算して各アンテナから送信し、また、各アンテナで受信した信号に適当な重み係数を乗算して重み付け合成することで、アレーアンテナ全体での受送信の指向性パターンが制御される。また、MIMO方式では、送信機および受信機の双方が複数のアンテナを有し、送信機が複数の信号ストリームを空間多重して送信し、受信機が受信信号に信号処理を施して複数の信号ストリーム毎に分離する。
いずれのマルチアンテナ技術においても、通信装置が有する送受信の指向性パターンを一致させることで、送受信の双方向でメインローブが希望する方向に向けられ、高スループットのデータ伝送が実現される。ここで、送受信の指向性パターンが一致することは、可逆性が成立するとも称される。
ところが、アダプティブ・アレー・アンテナでは、送受信系統を構成する各素子の特性などにより可逆性が喪失されてしまい、受信時に算出した重み係数を送信時に用いても、送受信の指向性パターンが一致しなくなる。このため、予めアンテナ較正処理として補正値が算出され、補正値により重み係数を補正することで、送受信の指向性パターンが一致される。また、MIMO方式の通信装置でも、空間チャネルの伝達関数と装置内のアナログ部の伝達関数を併せてチャネル行列として認識するので、送信アナログ部と受信アナログ部との間で伝達関数が異なる場合には可逆性が喪失されてしまう。このため、予めアンテナ較正処理が行われ、送受信の指向性パターンが一致される。
可逆性の成立が要求される場合の一例として、MIMO方式の通信装置で送信機が重み係数を用いて複数の信号ストリームを送信する場合が挙げられる。送信機が重み係数を用いることで、送信機および受信機の双方で空間多重および空間分離を最適化することが可能となる。この場合、送信機は、送信機と受信機との間の空間チャネルで成立する可逆性を利用して、受信機から送信された基準信号の受信状況に基づいて伝達関数を取得して重み係数を算出する。しかし、空間チャネルの可逆性が成立しても、通信装置を構成する複数の送受信ブランチでは、製造時の誤差などに起因して、各送信アナログ部と各受信アナログ部との間で伝達関数の特性に(ブランチ)インバランスが存在する。よって、受信機から送信された基準信号の受信状況に基づいて重み係数を算出するために、ブランチインバランスを補正するアンテナ較正処理が必要となる。
アンテナ較正処理は、例えば、下記特許文献1に記載されるように、一般的に次の手順で行われる。従来のアンテナ較正処理では、まず、ブランチ0を送信側、ブランチ1、2を受信側に設定し、ブランチ0から送信した基準信号をブランチ1、2で受信し、その受信状況から各経路でのループバック伝達関数が取得される(第1の取得ステップ)。次に、ブランチ1を送信側、ブランチ0を受信側に設定し、ブランチ1から送信した基準信号をブランチ0で受信し、その受信状況から当該経路でのループバック伝達関数が取得される(第2の取得ステップ)。同様に、ブランチ2を送信側、ブランチ0を受信側に設定し、ブランチ2から送信した基準信号をブランチ0で受信し、その受信状況から当該経路でのループバック伝達関数が取得される(第3の取得ステップ)。そして、全ての経路で取得されたループバック伝達関数に基づいて、補正値となる較正係数を算出し、補正値により重み係数が補正される。なお、基準信号とは、空間チャネルおよび送受信アナログ部を含む経路でループバック伝達関数を取得するために送受信される既知の信号である。
すなわち、従来のアンテナ較正処理では、アンテナの本数(ブランチの数)に相当する回数の取得ステップが必要となる。そして、各取得ステップでは、1つのブランチが送信状態に設定され、他の1つのブランチが受信状態に設定され、残りのブランチが待機状態または受信状態に設定される。各取得ステップでは、アンテナの送受信を切替るために送受信アナログ部の設定が切替えられるが、送受信アナログ部は、過渡応答期間を有するので、設定を切替えた後に回路状態が安定するまで、数10μ秒に亘って待機する必要がある。
そして、ブランチの設定切替により、送信方向のループバック伝達関数の取得タイミングと、受信方向のループバック伝達関数の取得タイミングとの間で大きな差が生じると、その期間で空間チャネルの状況が変化してしまう場合がある。ここで、アンテナの本数(ブランチの数)が多くなるほど、ブランチの設定切替を多く要し、取得タイミングの差が大きくなる。この場合、空間チャネルの状況の変化がループバック伝達関数に影響を及ぼすことで、送信アナログ部と受信アナログ部との間で伝達関数の差を検知することが困難となる。よって、アンテナ較正処理では、各ブランチの較正係数を適正に算出するために、送信方向と受信方向のループバック伝達関数の取得タイミングの差を可能な限り抑制することが望まれる。
特開2007−116489号公報
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、送信方向と受信方向のループバック伝達関数の取得タイミングの差を抑制することで、各送受信ブランチの較正係数を適正に算出可能な、新規かつ改良された、無線通信装置、アンテナ較正方法、およびプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点によれば、アンテナ、およびアンテナに切替可能に接続される送信アナログ部および受信アナログ部を含む送受信ブランチをn(n≧3)以上有し、送受信ブランチが第1の組に属するブランチと、第2の組に属する他の残りのブランチとに区分された無線通信装置が提供される。本無線通信装置は、第1の組の各ブランチからアンテナを介して第2の組の各ブランチへ至る全ての経路を含む第1の経路が形成された状態で、第1の組の各ブランチから送信され、第2の組の各ブランチにより受信された基準信号の受信状況に基づいて、第1の経路に含まれる経路毎のループバック伝達関数を取得し、第1の経路と逆の第2の経路が形成された状態で、第2の組の各ブランチから送信され、第1の組の各ブランチにより受信された基準信号の受信状況に基づいて、第2の経路に含まれる経路毎のループバック伝達関数を取得するループバック伝達関数取得部と、取得されたループバック伝達関数に基づいて、送受信ブランチ毎の較正係数を算出する較正係数算出部と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、第1の組の各ブランチからアンテナを介して第2の組の各ブランチへ至る全ての経路を含む第1の経路が形成された状態で、第1の経路上で送信された基準信号の受信状況に基づいて、第1の経路に含まれる経路毎のループバック伝達関数が取得される(第1の取得ステップ)。そして、第1の経路と逆の第2の経路が形成された状態で、第2の経路上で送信された基準信号の受信状況に基づいて、第2の経路に含まれる経路毎のループバック伝達関数が取得される(第2の取得ステップ)。そして、取得された第1および第2の経路のループバック伝達関数に基づいて、ブランチ毎の較正係数が算出される。これにより、ブランチ数に拘らずに、ブランチの設定切替を各々に伴う2回の取得ステップのみを用いて、全てのブランチで送受信方向のループバック伝達関数を取得することが可能となる。よって、ブランチの設定切替を最小限の回数に留めることで、送信方向と受信方向のループバック伝達関数の取得タイミングの差を抑制することが可能となり、ブランチ毎の較正係数を適正に算出することができる。
また、上記ループバック伝達関数取得部は、第1の組および第2の組のうち一方の組の各ブランチから送信され、他方の組の各ブランチにより受信されたスカラー行列X(i、j)(i、j=1、2、…n)で表される基準信号の受信状況に基づいて、基準信号が送信された経路毎のループバック伝達関数を取得してもよい。かかる構成によれば、一方の組の各ブランチから送信され、他方の組の各ブランチにより受信される基準信号がスカラー行列X(i、j)で表される。これにより、複数のブランチから送信された基準信号が任意の一ブランチにより実質的に同時に受信された場合でも、各ブランチから送信された基準信号毎の受信状況を知ることが可能となり、基準信号が送信された経路毎のループバック伝達関数を取得することができる。
また、送信側のブランチjからアンテナを介して受信側のブランチiへ至る経路のチャネル特性がチャネル行例H(i、j)(i、j=1、2、…n)で表され、上記ループバック伝達関数取得部は、第1の組および第2の組のうち一方の組の各ブランチから送信され、他方の組の各ブランチにより受信されたスカラー行列X(i、j)で表される基準信号の受信状況から、
D(i、j)=H(i、j)X(i、j)
ここで、D(i、j):他方の組の各ブランチにより受信された基準信号の受信状況を表す行列
H(i、j):ブランチjからアンテナを介してブランチiへ至る経路のチャネル特性を表すチャネル行列
X(i、j):一方の組の各ブランチから他方の組の各ブランチに送信される基準信号を表すスカラー行列
に基づいて、基準信号が送信された経路毎のループバック伝達関数を取得してもよい。かかる構成によれば、スカラー行列X(i、j)で表される基準信号を用いて、D(i、j)=H(i、j)X(i、j)の関係式より、各ブランチから送信された基準信号毎の受信状況を知ることができる。
ここで、上記スカラー行列X(i、j)で表される基準信号は、アンテナと送信アナログ部または受信アナログ部との接続状態を切替えることなしに、1つの送信パケットに含まれ、ブランチの数nに相当する領域に区分された基準信号の領域で、信号をデジタル的に切替えることにより生成されてもよい。
上記ループバック伝達関数取得部は、第1の組および第2の組のうち一方の組の各ブランチから送信され、他方の組の各ブランチにより受信された、列ベクトル同士が互いに直交する行列P(i、j)(i、j=1、2、…n)およびスカラー行列X(i、j)の積P(i、j)X(i、j)で表される基準信号の受信状況から、
D(i、j)=H(i、j)P(i、j)X(i、j)P(i、j)−1
ここで、P(i、j):列ベクトル同士が互いに直交する行列
に基づいて、基準信号が送信された経路毎のループバック伝達関数を取得してもよい。かかる構成によれば、一方の組の各ブランチから送信され、他方の組の各ブランチにより受信される基準信号が、列ベクトル同士が互いに直交する行列およびスカラー行列の積P(i、j)X(i、j)で表される。これにより、複数のブランチから送信された基準信号が任意の一ブランチにより実質的に同時に受信された場合でも、各ブランチから送信された基準信号毎の受信状況を知ることが可能となり、基準信号が送信された経路毎のループバック伝達関数を容易に取得することができる。
また、上記第1の組が1つの送受信ブランチにより構成され、第2の組が他の残りの送受信ブランチにより構成されてもよい。かかる構成によれば、ブランチ数に拘らずに、ブランチの設定切替を各々に伴う2回の取得ステップのみを用いて、全てのブランチで送受信方向のループバック伝達関数を取得することが可能となる。
また、上記無線通信装置は、3本以上の送受信ブランチを用いて、マルチ入力マルチ出力(MIMO)通信を行うことができ、また、アダプティブ・アレー・アンテナを構成することができる。また、上記無線通信装置は、1次変調方式として直交周波数分割多重(OFDM)変調方式を用いて通信を行うこともできる。
上記課題を解決するために、本発明の第2の観点によれば、アンテナ、およびアンテナに切替可能に接続される送信アナログ部および受信アナログ部を含む送受信ブランチをn(n≧3)以上有し、送受信ブランチが第1の組に属するブランチと、第2の組に属する他の残りのブランチとに区分された無線通信装置に適用されるアンテナ較正方法が提供される。本アンテナ較正方法は、第1の組の各ブランチからアンテナを介して第2の組の各ブランチへ至る全ての経路を含む第1の経路が形成された状態で、第1の組の各ブランチから送信され、第2の組の各ブランチにより受信された基準信号の受信状況に基づいて、第1の経路毎のループバック伝達関数を取得する第1の伝達関数取得ステップと、第1の経路と逆の第2の経路が形成された状態で、第2の組の各ブランチから送信され、第1の組の各ブランチにより受信された基準信号の受信状況に基づいて、第2の経路に含まれる経路毎のループバック伝達関数を取得する第2の伝達関数取得ステップと、取得されたループバック伝達関数に基づいて、送受信ブランチ毎の較正係数を算出する較正係数算出ステップと、を含むことを特徴とする。
かかる方法によれば、ブランチ数に拘らずに、ブランチの設定切替を各々に伴う2回の取得ステップのみを用いて、全てのブランチで送受信方向のループバック伝達関数を取得することが可能となる。
上記課題を解決するために、本発明の第3の観点によれば、前述した本発明の第1の観点による無線通信装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムが提供される。ここで、プログラムはいかなるプログラム言語により記述されていてもよい。
本発明によれば、送信時および受信時のループバック伝達関数の取得タイミングの差を抑制することで、各送受信ブランチの較正係数を適正に算出可能な、無線通信装置、アンテナ較正方法、およびプログラムを提供することができる。
以下に、添付した図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
以下では、まず、一般的なアンテナ較正処理について説明し、次に、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明の実施形態について、MIMO方式の通信装置を一例として説明するが、本発明は、アダプティブ・アレー・アンテナに対しても同様の原理により適用することができる。
(一般的なアンテナ較正処理)
図1は、本発明の実施形態に係るMIMO方式の通信装置の一般的な機能構成を示すブロック図である。本実施形態に係る通信装置100は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調方式を用いており、複数のアンテナ122を有し、送信側から空間多重されて送信された信号を、受信側で逆行列演算などの信号分離処理により分離することで、伝送速度を向上することができる。
通信装置は、図1に示すように、アンテナ部120、アナログ部140、デジタル部160、および上位プロセッサ180に区分される。アンテナ部120は、送信および受信で各々に共用される複数のアンテナ122を含んで構成される。
アナログ部140の送信系統142は、不図示のフィルタ部、モジュレータ部、電力アンプなどを含んで構成され、利用周波数帯への周波数変換によりベースバンド信号を送信信号に変換し、所望の送信電力で送信する。アナログ部140の受信系統144は、不図示のフィルタ部、デモジュレータ部、低ノイズアンプ(LNA)、可変ゲインアンプ(VGA)などを含んで構成され、周波数変換により受信信号をベースバンド信号に変換し、ゲイン調整を施して所望の大きさの信号を取得する。アナログ部140には、複数のアンテナ122に相当する数の送信アナログ部142および受信アナログ部144が設けられている。
デジタル部160は、いずれも不図示である、OFDM変調方式で信号を受信するためのデジタル信号処理部、複数の信号ストリームを空間多重する空間信号多重部、および空間多重された信号を分離する空間信号分離部を含んで構成される。
アンテナ部120のアナログ部140との接続部には、送信時にアンテナ122を送信アナログ部142に接続し、受信時にアンテナ122を受信アナログ部144に接続するための切替スイッチ124が設けられている。また、デジタル部160のアナログ部140との接続部には、アナログ部140とデジタル部160との間で信号変換を行うためのAD変換器161およびDA変換器165が設けられている。
MIMO方式の代表例として、チャネル関数Hの特異値分解(SVD:Singular Value Decomposition)を利用したSVD−MIMO方式が知られている。SVD−MIMO方式では、各アンテナに対応するチャネル情報を要素とする数値行列、すなわちチャネル情報行列Hを特異値分解してUDVを求める(U、V:ユニタリ行列、D:対角行列)。そして、送信側のアンテナ重み係数行列としてVを与え、受信側のアンテナ重み係数行列として(UD)を与える。これにより、各MIMOチャネルは、各特異値λの平方根を対角要素とする対角行列Dとして表される。
MIMO方式では、通信装置が有する送受信の指向性パターンを一致させる、すなわち、可逆性を成立させることで、送受信の双方向でメインローブが希望する方向に向けられ、高スループットのデータ伝送が実現される。MIMO方式での可逆性の成立は、送信機から受信機方向へのチャネル行列をHdown、受信機から送信機方向へのチャネル行列をHupとした場合に、Hup=Hdown として表される。MIMO方式の通信装置では、空間チャネルの伝達関数と装置内のアナログ部の伝達関数とを併せてチャネル行列として認識するので、送信アナログ部142と受信アナログ部144との間で伝達関数が異なる場合には可逆性が喪失されてしまう。このため、予めアンテナ較正処理が行われ、送信および受信の指向性パターンが一致される。
アンテナ較正処理は、装置外較正と装置内較正とに大別することができる。装置外較正処理は、較正対象となる通信装置および較正用の送受信装置を用いる。送受信装置は、通信装置から基準信号を受信して通信装置に再送信し、通信装置は、自ら送信した基準信号と送受信装置から受信した基準信号とを比較し、アンテナおよび送受信アナログ部を含む各送受信系統の特性のインバランスを検出して補正する。一方、装置内較正処理は、較正対象となる通信装置のみにより自己完結的に行われる。通信装置は、各送信系統で生成した基準信号を受信系統に折返し、各送信系統から送信した基準信号と受信系統で受信した基準信号とを比較し、アンテナおよび送受信アナログ部を含む各送受信系統の特性のインバランスを検出して補正する。
以下では、アンテナ較正処理について、装置内較正処理を行う場合を一例として説明するが、本発明は、装置外較正処理に対しても同様の原理により適用することができる。
ここでは、例えば、図5に示すように、ブランチ0〜2の3つの送受信ブランチを有する通信装置10を一例として説明する。通信装置10に含まれるブランチの番号をi、i番目のブランチに属する送信アナログ部42の伝達関数をTx(i)、同じく受信アナログ部44の伝達関数をRx(i)、各ブランチに属するアンテナ22の補正値となる較正係数をK(i)とする。この場合、送信アナログ部42の伝達関数Tx(i)を補償するように、デジタル部60で送信信号に補正係数K(i)を乗算することで、較正を行うことができる。そして、式1に示すように、各ブランチiで送信アナログ部42の伝達関数Tx(i)と受信アナログ部44の伝達関数Rx(i)との比が一定になると、較正が完了する。
Figure 0004471006
装置内較正処理では、以下で説明するように、通信装置10の内部で折返される(ループバック)信号から得られるループバック伝達関数D(i、j)に基づいて較正係数K(i)が算出される。
ブランチiからブランチjへ送信する経路のループバック伝達関数をD(i、j)とする。例えば、ブランチ0を基準ブランチとして較正を行う場合を考える。この場合、式2に示すように、ブランチ0から他の各ブランチ1、2へ送信する経路のループバック伝達関数D(0、1)、D(0、2)と、他の各ブランチ1、2から折返されてブランチ0で受信する経路のループバック伝達関数D(1、0)、D(2、0)とを取得することになる。
Figure 0004471006
ブランチ0の較正係数K(0)を基準値1.0とすれば、他の各ブランチ1、2の較正係数K(1)、K(2)が式3に示すように算出される。
Figure 0004471006
式3の正否について検算すると、各ブランチで送信アナログ部42の伝達関数Tx(i)と受信アナログ部44の伝達関数Rx(i)との比が一定となる、較正の条件が満たされていることが分かる。
Figure 0004471006
ここで、ブランチ0を基準として較正を行うので、式3に示したように、ブランチ0の較正係数K(0)は1.0となる。また、他の各ブランチ1、2の較正係数K(1)、K(2)には、ブランチ0の(Tx(0)/Rx(0))という値が乗算されている。
図4〜図6は、ループバック伝達関数D(i、j)を取得する手順を示す説明図である。
各ブランチ0〜2は、送信アナログ部42および受信アナログ部44を各々に有し、基準信号の送受信タイミングに応じた切替スイッチ24の切替により、アンテナ22に対する接続が切替えられる。また、デジタル部60は、各ブランチ0〜2の送受信信号に対してデジタル処理を行う。各送信アナログ部42は、アナログ変換された送信信号をRF処理して適当な周波数帯にアップコンバートし、切替スイッチ24経由でアンテナ22から伝搬路に送出する。また、各受信アナログ部44は、伝搬路を介して各アンテナ22で受信した信号をRF処理してダウンコンバートする。
図4では、基準ブランチとなるブランチ0でアンテナ22が送信アナログ部42に接続され、他のブランチ1、2でアンテナ22が受信アナログ部44に接続されることで、ブランチ0から送信される基準信号を他の各ブランチ1、2で折返し受信する第1の経路が形成されている。そして、デジタル部60では、第1の経路でのループバック伝達関数D(0、1)、D(0、2)が取得される(第1の取得ステップ)。
図5および図6では、ブランチ0でアンテナ22が受信アナログ部42に接続され、ブランチ1またはブランチ2でアンテナ22が送信アナログ部44に接続されることで、ブランチ1またはブランチ2から送信される基準信号をブランチ0で折返し受信する第2の経路が形成されている。そして、デジタル部60では、第2の経路でのループバック伝達関数D(1、0)、D(2、0)が取得される(第2および第3の取得ステップ)。
デジタル部60では、第1および第2の経路で基準信号の折返しにより得られるループバック伝達関数D(i、j)を取得し、アナログ部40の伝達関数を補償するための較正係数K(0)〜K(2)をブランチ毎に算出する。そして、デジタル部60は、データ伝送に際して、各送信アナログ部42への送信信号に較正係数K(0)〜K(2)を乗算することで、可逆性が成立するように較正を行う。
前述したように、従来のアンテナ較正処理では、アンテナ22の本数(ブランチの数)に相当する回数の取得ステップが必要となる。そして、各取得ステップでは、1つのブランチが送信状態に設定され、他の1つのブランチが受信状態に設定され、残りのブランチが待機状態または受信状態に設定される。各取得ステップでは、アンテナ22の送受信を切替るために送受信アナログ部42、44の設定が切替えられるが、送受信アナログ部42、44は、過渡応答期間を有するので、設定を切替えた後に回路状態が安定するまで、数10μ秒に亘って待機する必要がある。
そして、ブランチの設定切替により、送信方向のループバック伝達関数の取得タイミングと、受信方向のループバック伝達関数の取得タイミングとの間で大きな差が生じると、その期間で空間チャネルの状況が変化してしまう場合がある。ここで、アンテナ22の本数(ブランチの数)が多くなるほど、ブランチの設定切替を多く要し、取得タイミングの差が大きくなる。この場合、空間チャネルの状況の変化がループバック伝達関数に影響を及ぼすことで、送信アナログ部42と受信アナログ部44との間で伝達関数の差を検知することが困難となる。よって、アンテナ較正処理では、各ブランチの較正係数を適正に算出するために、送信方向と受信方向のループバック伝達関数の取得タイミングの差を可能な限り抑制することが望まれる。
(本発明の実施形態)
前述した問題点を解消するために、本発明の実施形態に係る無線通信装置およびアンテナ較正方法では、以下で示す方法を用いて、ループバック伝達関数を取得する。なお、以下では、3つの送受信ブランチを有する通信装置でループバック伝達関数を取得する場合を一例として説明するが、本発明は、4つ以上の送受信ブランチを有する通信装置に対しても同様に適用することができる。
図2は、本実施形態に係る無線通信装置のデジタル部の機能構成を示すブロック図である。
デジタル部160の受信系統は、AD変換部161、同期部162、伝達関数取得部163、および較正係数取得部164を含んで構成される。受信系統は、受信アナログ部144でダウンコンバートされたベースバンド信号をデジタル信号に変換し、パケット発見、同期獲得、周波数オフセット補正などの処理を施す。また、受信系統は、較正処理に際して、ループバック伝達関数取得部としての伝達関数取得部163により、他の各ブランチから折返し受信した1つ以上の基準信号の受信状況に基づいて、ブランチ間の経路でのループバック伝達関数を取得する。そして、較正係数算出部としての較正係数取得部164は、取得されたループバック伝達関数D(i、j)を用いて、各ブランチの送受信アナログ部142、144の較正係数K(0)〜K(2)を取得し、後述する送信系統の較正係数乗算部167に設定する。
一方、デジタル部160の送信系統は、データ生成部165、基準信号生成部166、較正係数乗算部167、およびDA変換部168を含んで構成される。データ生成部165は、上位プロセッサ180から供給される送信データを各ブランチの送信系統に割当てる。また、基準信号生成部166は、較正処理に際して、以下で詳述するように、他の各ブランチで受信される基準信号を生成する。較正係数乗算部167は、データ伝送に際して、各ブランチへ送信する信号に較正係数K(i)を乗算することで、較正を行う。
図2および図3は、本実施形態に係るアンテナ較正方法によりループバック伝達関数D(i、j)を取得する手順を示す説明図である。なお、アンテナ122、切替スイッチ124、アナログ部140(送信アナログ部142および受信アナログ部144を含む。)、およびデジタル部160を含むブランチからなる通信装置100の構成については、前述した一般的な通信装置10の機能構成と同様であるので詳細な説明を省略する。
図3および図4に示す例では、ブランチ0が基準ブランチに設定されている。図3では、ブランチ0でアンテナ122が送信アナログ部142に接続され、他の各ブランチ1、2でアンテナ122が受信アナログ部144に接続されることで、ブランチ0から送信される基準信号を他の各ブランチ1、2で折返し受信する第1の経路が形成されている。そして、デジタル部160では、ブランチ0から各ブランチ1、2に送信された基準信号の受信状況に基づいて、第1の経路でのループバック伝達関数D(0、1)、D(0、2)が取得される(第1の取得ステップ)。
図4では、ブランチ0でアンテナ122が受信アナログ部144に接続され、ブランチ1およびブランチ2でアンテナ122が送信アナログ部142に接続されることで、ブランチ1およびブランチ2から送信される基準信号をブランチ0で折返し受信する第2の経路が形成されている。そして、デジタル部160では、ブランチ1およびブランチ2からブランチ0に送信された基準信号の受信状況に基づいて、第2の経路でのループバック伝達関数D(1、0)、D(2、0)が取得される(第2の取得ステップ)。
そして、取得されたループバック伝達関数D(i、j)に基づいて、一般的なアンテナ較正方法と同様に、前述した式3により較正係数K(i)を算出する。そして、算出された較正係数K(i)を補正値として重み係数を補正する。
ここで、第2の取得ステップでは、ブランチ1およびブランチ2からブランチ0に実質的に同時に基準信号が送信されるので、ブランチ0ではブランチ1およびブランチ2からの基準信号を実質的に同時に受信することになる。よって、デジタル部160では、ブランチ1から送信された基準信号の受信状況と、ブランチ2から送信された基準信号の受信状況とを区別することができないという問題が生じる。
以下では、この問題について、一例を挙げて説明する。例えば、式5に示すように、空間チャネルおよび送受信アナログ部142、144を含む経路の伝達関数がチャネル行列Hにより表され、既知の基準信号が基準信号行列Xにより表されるものとする。
Figure 0004471006
ここで、チャネル行列Hは、送信側のブランチjから受信側のブランチiへ送信する経路の伝達関数を表している。例えば、チャネル行列Hの行列要素「b」は、ブランチ1の送信アナログ部142の伝達関数と、ブランチ1からブランチ0へ送信する空間チャネルの伝達関数と、ブランチ0の受信アナログ部144の伝達関数とからなる伝達関数を意味する。また、基準信号行列Xは、同一の行列要素Refからなる3x1行列で表されている。
ブランチ1およびブランチ2から送信された基準信号行列Xで表される基準信号は、式6で示す信号としてブランチ0により受信される。なお、送信状態のブランチでは信号を受信できず、また、受信状態のブランチでは信号を送信できないので、チャネル行列Hの一部の行列要素に「0」が予め代入されている。
Figure 0004471006
ここで、基準信号行列Xの行列要素Refが既知であるので、ブランチ0により受信された信号を行列要素Refで除算すると、式7で示すループバック伝達関数Dが取得される。
Figure 0004471006
ここで、式7で表されるループバック伝達関数Dでは、ブランチ1からブランチ0へ送信する経路のループバック伝達係数bと、ブランチ2からブランチ0へ送信する経路のループバック伝達関数cとを区別することができない。よって、ブランチ1からブランチ0へ送信する経路のループバック伝達係数b、およびブランチ2からブランチ0へ送信する経路のループバック伝達関数cを取得することができないという問題が生じる。
(第1の実施形態)
このため、以下に示す第1の取得方法を用いることが提案される。提案される第1の取得方法では、式8に示す基準信号行列X1に相当する信号が基準信号として送信される。
Figure 0004471006
基準信号行列Xで表される基準信号は、3x3行列のスカラー行列である。なお、基準信号行列Xの行列要素Refは、実数および複素数のいずれでもよいが、以下では、Ref=1の場合を想定して説明する。
基準信号行列Xは、1つの送信パケット中で、基準信号の領域を3つに区分して基準信号を送信することにより得られる。具体的には、ブランチ2を送信モードにし、ブランチ2の送信データを0にした状態で、ブランチ1から基準信号を送信し、また、ブランチ1を送信モードにし、ブランチ1の送信データを0にした状態で、ブランチ2から基準信号を送信する。ここで、基準信号行列Xで表される基準信号は、1つの送信パケット中で、ブランチの設定切替を伴わずに、信号をデジタル的に切替えることにより生成される。このため、ブランチ1からブランチ0に基準信号を送信した後に、ブランチの設定切替を行う必要がないので、ブランチの設定切替え後に生じる過渡応答期間に亘って待機することなしに、ブランチ2からブランチ0に基準信号を送信することができる。
ブランチ1およびブランチ2から送信された基準信号行列Xで表される基準信号は、ブランチ0により受信され、ブランチ0により受信された信号から、式9で示すループバック伝達関数Dが取得される。
Figure 0004471006
ここで、式9で表されるループバック伝達関数Dでは、ブランチ1からブランチ0へ送信する経路のループバック伝達係数b(D(1、0)に相当)と、ブランチ2からブランチ0へ送信する経路のループバック伝達関数c(D(2、0)に相当)とを区別して取得することができる。
以上説明した第1の実施形態に係る無線通信装置およびアンテナ較正方法によれば、第1の組の各ブランチからアンテナを介して第2の組の各ブランチへ至る全ての経路を含む第1の経路が形成された状態で、第1の経路上で送信された基準信号の受信状況に基づいて、第1の経路に含まれる経路毎のループバック伝達関数が取得される(第1の取得ステップ)。そして、第1の経路と逆の第2の経路が形成された状態で、第2の経路上で送信された基準信号の受信状況に基づいて、第2の経路に含まれる経路毎のループバック伝達関数が取得される(第2の取得ステップ)。そして、取得された第1および第2の経路のループバック伝達関数に基づいて、送受信ブランチ毎の較正係数が算出される。
これにより、ブランチ数に拘らずに、ブランチの設定切替を各々に伴う2回の取得ステップのみを用いて、全てのブランチで送受信方向のループバック伝達関数を取得することが可能となる。よって、ブランチの設定切替を最小限の回数に留めることで、送信方向と受信方向のループバック伝達関数の取得タイミングの差を抑制することが可能となり、ブランチ毎の較正係数を適正に算出することができる。
なお、コンピュータに上記機能を実現させるためのプログラムを組込むことで、コンピュータを上記無線通信装置として機能させることができる。この場合、プログラムは、上位プロセッサ180などに設けられたメモリなどに記憶されており、上位プロセッサ180などに設けられた制御部などにより、必要に応じて読出されて実行される。
また、一方の組の各ブランチから送信され、他方の組の各ブランチにより受信される基準信号がスカラー行列X(i、j)で表される。これにより、複数のブランチから送信された基準信号が任意の一ブランチにより実質的に同時に受信された場合でも、各ブランチから送信された基準信号毎の受信状況を知ることが可能となり、基準信号が送信された経路毎のループバック伝達関数を取得することができる。
(第2の実施形態)
第1の取得方法では、伝達関数b、cを取得することができるが、ブランチ0で送信パケットを受信する際のゲイン値の設定が問題となる。具体的には、伝達関数bと伝達関数cとの差が大きい場合に、共通して設定されるゲイン値(AGC固定値)を求めることが比較的困難となる。
このため、以下に示す第2の取得方法を用いることが提案される。提案される第2の取得方法では、式10に示すように、式9に示した基準信号行列Xと行列Pとの積Pで表される信号が基準信号として送信される。
Figure 0004471006



行列Pは、各列ベクトル同士の内積が0となる、すなわち各列ベクトル同士が完全に直交するフルランクの3x3行列である。なお、式10に示した行列Pは、各列ベクトル同士が完全に直交する行列の一例であって、その行列要素は、かかる場合に限定されるものではない。ここで、基準信号として用いられる行列の積Pの右側から行列Pの逆行列P−1を乗算すると、基準信号行列Xを完全に復元することができるので、受信信号の劣化が全く生じない。また、受信信号の劣化がある程度許容される場合には、行列Pとしてフルランクの行列を用いる代わりに、相対的に低いランクの行列を用いてもよい。
ブランチ1およびブランチ2から送信された基準信号Pは、式11で示す信号としてブランチ0により受信される。そして、ブランチ0により受信された信号から、式12に示すループバック伝達関数Dが取得される。
Figure 0004471006
ここで、x=exp(-j2π/3)、y=exp(-j4π/3)とすると、
Figure 0004471006
第2の取得方法では、ループバック伝達関数b、cを区別して取得することができる。また、式10で示すように、ブランチ1およびブランチ2から同時に送信された基準信号をブランチ0で受信することになるので、安定したゲイン値で信号を受信することができる。よって、第1の取得方法で問題となった、ブランチ0で送信パケットを受信する際のゲイン値の設定が問題とならない。
以上説明した第2の実施形態に係る無線通信装置およびアンテナ較正方法によれば、一方の組の各ブランチから送信され、他方の組の各ブランチにより受信される基準信号が、列ベクトル同士が互いに直交する行列およびスカラー行列の積P(i、j)X(i、j)で表される。これにより、複数のブランチから送信された基準信号が実質的に同時に受信された場合でも、各ブランチから送信された基準信号毎の受信状況を知ることが可能となり、基準信号が送信された経路毎のループバック伝達関数を容易に取得することができる。
(変形例)
なお、前述した例では、3x3行列からなる行列Pを用いる場合について説明したが、例えば、4x4行列からなる行列Pを用いる場合についても同様に説明される。例えば、空間チャネルおよび送受信アナログ部142、144を含む経路の伝達関数が式13に示すように、4x4行列からなるチャネル行列Hにより表され、基準信号が基準信号行列Xにより表されるものとする。
Figure 0004471006

この場合も、前述した第2の取得方法の場合と同様に、式14に示すように、基準信号行列Xと行列Pとの積Pが基準信号として送信される。なお、式13に示した行列Pは、4x4行列からなり、各列ベクトル同士が直交する行列の一例であって、その行列要素は、かかる場合に限定されるものではない。
Figure 0004471006
ブランチ1およびブランチ2から送信された基準信号行列Pで表される基準信号は、式15で示すように、ブランチ0により受信され、ブランチ0により受信された信号からループバック伝達関数Dが取得される。
Figure 0004471006
これにより、4x4行列からなる行列Pを用いる場合でも、ループバック伝達関数b、c、dを区別して取得することができることが確認される。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、上記実施形態の説明では、n本(n≧3)の送受信ブランチ142、144のうちの1つを基準ブランチとし、基準ブランチと他の各ブランチとの間で、2回の取得ステップが行われる場合を一例として説明した。しかし、本発明は、例えば、n本(n≧3)の送受信ブランチ142、144を、1つ以上のブランチからなる第1の組と、他の残りのブランチからなる第2の組とに区分し、第1の組と第2の組との間で、2回の取得ステップが行われる場合にも同様に適用することができる。
また、上記実施形態の説明では、まず、基準ブランチから他の各ブランチへ送信する経路でループバック伝達関数が取得され(第1の取得ステップ)、次に、逆の経路でループバック伝達関数が取得される(第2の取得ステップ)場合について説明した。しかし、第1および第2の取得ステップの実行順序は、相互に交換されてもよい。
本発明の実施形態に係るMIMO方式の通信装置の一般的な機能構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る無線通信装置のデジタル部の機能構成を示すブロック図である。 本実施形態に係るアンテナ較正方法によりループバック伝達関数を取得する手順を示す説明図(1/2)である。 本実施形態に係るアンテナ較正方法によりループバック伝達関数を取得する手順を示す説明図(2/2)である。 従来のアンテナ較正方法によりループバック伝達関数を取得する手順を示す説明図(1/3)である。 従来のアンテナ較正方法によりループバック伝達関数を取得する手順を示す説明図(2/3)である。 従来のアンテナ較正方法によりループバック伝達関数を取得する手順を示す説明図(3/3)である。
符号の説明
100 無線通信装置
120 アンテナ部
122 アンテナ
124 切替スイッチ
140 アナログ部
142 アナログ送信部
144 アナログ受信部
160 デジタル部
163 伝達関数取得部
164 較正係数取得部
166 基準信号生成部
168 較正係数乗算部
180 上位プロセッサ

Claims (9)

  1. アンテナおよび前記アンテナに切替可能に接続される送信アナログ部および受信アナログ部を含む送受信ブランチをn(n≧3)以上有し、前記送受信ブランチが第1の組に属するブランチと、第2の組に属する他の残りのブランチとに区分された無線通信装置において、
    前記第1の組の各ブランチから前記アンテナを介して前記第2の組の各ブランチへ至る全ての経路を含む第1の経路が形成された状態で、前記第1の組の各ブランチから送信され、前記第2の組の各ブランチにより受信された基準信号の受信状況に基づいて、前記第1の経路に含まれる経路毎のループバック伝達関数を取得し、前記第1の経路に含まれる全ての経路に対応し、逆方向をなす第2の経路が形成された状態で、前記第2の組の各ブランチから送信され、前記第1の組の各ブランチにより受信された基準信号の受信状況に基づいて、前記第2の経路に含まれる経路毎のループバック伝達関数を取得するループバック伝達関数取得部と、
    前記取得されたループバック伝達関数に基づいて、前記送受信ブランチ毎の較正係数を算出する較正係数算出部と
    を備え
    前記ループバック伝達関数取得部は、次式に基づいて、
    D(i、j)=H(i、j)P(i、j)X(i、j)P(i、j) −1 (i、j=1、2、…n)
    ここで、P(i、j):列ベクトル同士が互いに直交する行列
    X(i、j):行列の積P(i、j)X(i、j)で表され、前記第1または第2の組のうち一方の組の各ブランチから他方の組の各ブランチに送信される基準信号を構成するスカラー行列
    D(i、j):前記第1または第2の組のうち他方の組の各ブランチにより受信された基準信号の受信状況を表す行列
    H(i、j):送信側のブランチjから前記アンテナを介して受信側のブランチiへ至る経路のチャネル特性を表すチャネル行列
    基準信号が送信された経路毎のループバック伝達関数を取得することを特徴とする無線通信装置。
  2. 記基準信号は、前記アンテナと前記送信アナログ部または前記受信アナログ部との接続状態を切替えることなしに、1つの送信パケットに含まれ、ブランチの数nに相当する領域に区分された基準信号の領域で、信号をデジタル的に切替えることにより生成されることを特徴とする、請求項に記載の無線通信装置。
  3. 前記ループバック伝達関数取得部は、フルランクの行列P(i、j)に代えて、相対的に低いランクの行列P(i、j)を用いることを特徴とする、請求項1または2に記載の無線通信装置。
  4. 前記第1の組が1つの送受信ブランチにより構成され、前記第2の組が他の残りの送受信ブランチにより構成されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  5. 3本以上の前記送受信ブランチを用いて、マルチ入力マルチ出力(MIMO)通信を行うことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  6. 3本以上の前記送受信ブランチを用いて、アダプティブ・アレー・アンテナを構成することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  7. 1次変調方式として直交周波数分割多重(OFDM)変調方式を用いて通信を行うことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  8. アンテナおよび前記アンテナに切替可能に接続される送信アナログ部および受信アナログ部を含む送受信ブランチをn(n≧3)以上有し、前記送受信ブランチが第1の組に属するブランチと、第2の組に属する他の残りのブランチとに区分された無線通信装置に適用されるアンテナ較正方法において、
    前記第1の組の各ブランチから前記アンテナを介して前記第2の組の各ブランチへ至る全ての経路を含む第1の経路が形成された状態で、前記第1の組の各ブランチから送信され、前記第2の組の各ブランチにより受信された基準信号の受信状況に基づいて、前記第1の経路に含まれる経路毎のループバック伝達関数を取得する第1の伝達関数取得ステップと、
    前記第1の経路に含まれる全ての経路に対応し、逆方向をなす第2の経路が形成された状態で、前記第2の組の各ブランチから送信され、前記第1の組の各ブランチにより受信された基準信号の受信状況に基づいて、前記第2の経路に含まれる経路毎のループバック伝達関数を取得する第2の伝達関数取得ステップと、
    前記取得されたループバック伝達関数に基づいて、前記送受信ブランチ毎の較正係数を算出する較正係数算出ステップと
    を含み、
    次式に基づいて、
    D(i、j)=H(i、j)P(i、j)X(i、j)P(i、j) −1 (i、j=1、2、…n)
    ここで、P(i、j):列ベクトル同士が互いに直交する行列
    X(i、j):行列の積P(i、j)X(i、j)で表され、前記第1または第2の組のうち一方の組の各ブランチから他方の組の各ブランチに送信される基準信号を構成するスカラー行列
    D(i、j):前記第1または第2の組のうち他方の組の各ブランチにより受信された基準信号の受信状況を表す行列
    H(i、j):送信側のブランチjから前記アンテナを介して受信側のブランチiへ至る経路のチャネル特性を表すチャネル行列
    基準信号が送信された経路毎のループバック伝達関数が取得されることを特徴とする、アンテナ較正方法。
  9. アンテナおよび前記アンテナに切替可能に接続される送信アナログ部および受信アナログ部を含む送受信ブランチをn(n≧3)以上有し、前記送受信ブランチが第1の組に属するブランチと、第2の組に属する他の残りのブランチとに区分された無線通信装置に適用されるアンテナ較正処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって
    前記アンテナ較正処理方法は、
    前記第1の組の各ブランチから前記アンテナを介して前記第2の組の各ブランチへ至る全ての経路を含む第1の経路が形成された状態で、前記第1の組の各ブランチから送信され、前記第2の組の各ブランチにより受信された基準信号の受信状況に基づいて、前記第1の経路に含まれる経路毎のループバック伝達関数を取得する第1の伝達関数取得ステップと、
    前記第1の経路に含まれる全ての経路に対応し、逆方向をなす第2の経路が形成された状態で、前記第2の組の各ブランチから送信され、前記第1の組の各ブランチにより受信された基準信号の受信状況に基づいて、前記第2の経路に含まれる経路毎のループバック伝達関数を取得する第2のループバック伝達関数取得ステップと、
    前記取得されたループバック伝達関数に基づいて、前記送受信ブランチ毎の較正係数を算出する較正係数算出ステップと
    を含み、
    次式に基づいて、
    D(i、j)=H(i、j)P(i、j)X(i、j)P(i、j) −1 (i、j=1、2、…n)
    ここで、P(i、j):列ベクトル同士が互いに直交する行列
    X(i、j):行列の積P(i、j)X(i、j)で表され、前記第1または第2の組のうち一方の組の各ブランチから他方の組の各ブランチに送信される基準信号を構成するスカラー行列
    D(i、j):前記第1または第2の組のうち他方の組の各ブランチにより受信された基準信号の受信状況を表す行列
    H(i、j):送信側のブランチjから前記アンテナを介して受信側のブランチiへ至る経路のチャネル特性を表すチャネル行列
    基準信号が送信された経路毎のループバック伝達関数が取得されることを特徴とするプログラム。
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