JP5375716B2 - 基地局、通信システムおよび通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基地局、通信システムおよび通信方法に関する。
近日、無線通信のさらなるパフォーマンスの向上を達成するために、第4世代のセルラーシステム(4G)が検討されている。この4Gにおいては、リレー技術、キャリアアグリゲーション、およびCoMP(Coordinated Multiple Point transmission and reception)などの技術が注目されている。
リレー技術は、基地局(例えば、マクロセル基地局)と通信端末間の通信をリレーノードが中継する技術であり、基地局のセルエッジにおけるスループットを向上するために重要である。また、キャリアアグリゲーションは、20MHzのバンド幅を有する複数の周波数帯をまとめて扱うことにより、利用バンド幅の広域化および最大スループットの向上を実現する技術である。また、CoMPは、複数の基地局が連携して通信端末とデータ通信するための技術であり、高いデータレートで通信可能なカバレッジを拡張することが可能である。
より詳細には、CoMPは、複数の基地局が同時に1の通信端末とデータ通信する技術である。この技術によれば、データ通信に複数の基地局のブランチを利用できるので、アンテナ利得およびSINRを向上することができる。
ここで、基地局が、通信端末からのアップリンクのチャネル行列に基づいてブランチの重みを計算し、受信指向性を得たとする。この場合、ブランチの重みを送信時にも利用すれば、受信指向性と一致する送信指向性が得られるようにも思われるが、各ブランチの送信アナログ部の伝達関数および受信アナログ部の伝達関数が異なるので、実際の送信指向性は受信指向性と一致しない。
このような各ブランチの送信アナログ部の伝達関数および受信アナログ部の伝達関数の相違に起因する諸問題は、各基地局が個別にブランチキャリブレーションを行ってブランチごとのキャリブレーション係数を取得することにより解消される。なお、キャリブレーション係数は、1の基地局内の各ブランチの送信アナログ部の伝達関数と、受信アナログ部の伝達関数との比を一定にするための係数である。このようなブランチキャリブレーションについては、例えば特許文献1および特許文献2に記載されている。
特開2009−188546号公報 特開2007−116489号公報
しかし、上述の個別のブランチキャリブレーションでは、1の基地局内の各ブランチの送信アナログ部の伝達関数と受信アナログ部の伝達関数との比を一定にするためのキャリブレーション係数は得られるものの、複数の基地局内の全ブランチの送信アナログ部の伝達関数と受信アナログ部の伝達関数との比を一定にすることはできない。このため、各基地局が個別にブランチキャリブレーションを行うのみでは、CoMPを行う複数の基地局内の全ブランチを、ブランチキャリブレーションが完了した1の装置内の複数のブランチと等価に扱うことができない。すなわち、複数の基地局のブランチを統合的に用いてCoMPを行う場合にアップリンクとダウンリンクの指向性を一致させることができない。
なお、各基地局が個別にブランチキャリブレーションを行えば、各基地局が個別に指向性を形成してCoMPを行うことはできるであろうが、通信の効率化を図れない場合が想定される。例えば、2のブランチを有する3つの基地局が個別にブランチキャリブレーションを行った場合、3組の2×N(Nは通信端末側のブランチ数)のMIMO通信を実現できるものの、より高スループットな6×NのMIMO通信を実現することができない。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、複数の基地局内のブランチで連携したブランチキャリブレーションを効率的に行うための、新規かつ改良された基地局、通信システムおよび通信方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、他の基地局とCoMP送信するための複数のブランチと、前記複数のブランチの各々からの送信信号に前記複数のブランチの各々のキャリブレーション係数を乗算する乗算部と、を備える基地局であって、前記キャリブレーション係数は、前記基地局内の前記複数のブランチ間のブランチキャリブレーションにより取得される個別キャリブレーション係数を、前記基地局のブランチおよび前記他の基地局のブランチ間のブランチキャリブレーション結果に基づいて調整して得られる係数である、基地局が提供される。
前記複数のブランチの各々の前記キャリブレーション係数は、前記複数のブランチの各々の前記個別キャリブレーション係数を、前記基地局のブランチおよび前記他の基地局のブランチ間のブランチキャリブレーションにより取得される前記基地局の前記ブランチの連携キャリブレーション係数を前記基地局の前記ブランチの前記個別キャリブレーション係数で除して得られる調整用係数、に基づいて調整して得られる係数であってもよい。
前記複数のブランチの各々のキャリブレーション係数は、前記複数のブランチの各々の前記個別キャリブレーション係数と前記調整用係数との乗算値であってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、他の基地局とCoMP送信するための複数のブランチと、前記複数のブランチの各々に対するキャリブレーション係数を記憶している記憶部と、前記複数のブランチの各々からの送信信号にキャリブレーション係数を乗算する乗算部と、を備える基地局であって、前記複数のブランチの各々のキャリブレーション係数は、前記基地局内の前記複数のブランチ間のブランチキャリブレーションにより取得される個別キャリブレーション係数を、前記基地局のブランチおよび前記他の基地局のブランチ間のブランチキャリブレーション結果に基づいて調整することにより更新される、基地局が提供される。
前記複数のブランチの各々の前記キャリブレーション係数は、前記複数のブランチの各々の前記個別キャリブレーション係数を、前記基地局のブランチおよび前記他の基地局のブランチ間のブランチキャリブレーションにより得られる更新係数に基づいて調整することにより更新され、前記更新用係数は、前記基地局のブランチおよび前記他の基地局のブランチ間のブランチキャリブレーションにより取得される前記基地局の前記ブランチの連携キャリブレーション係数と、補正係数との乗算値を、前記基地局の前記ブランチの前記個別キャリブレーション係数で除して得られる係数であり、前記補正係数は、前記基地局のブランチおよび前記他の基地局のブランチ間のブランチキャリブレーションにより取得される前記他の基地局の前記ブランチの連携キャリブレーション係数を、前記他の基地局の前記ブランチの利用中の連携キャリブレーション係数とするための係数であってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、複数の基地局を備え、前記複数の基地局の各々は、他の基地局とCoMP送信するための複数のブランチ、前記複数のブランチの各々からの送信信号に前記複数のブランチの各々のキャリブレーション係数を乗算する乗算部、を有し、前記キャリブレーション係数は、前記基地局内の前記複数のブランチ間のブランチキャリブレーションにより取得される個別キャリブレーション係数を、前記基地局のブランチおよび前記他の基地局のブランチ間のブランチキャリブレーション結果に基づいて調整して得られる係数である、通信システムが提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、複数の基地局を備え、前記複数の基地局の各々は、他の基地局とCoMP送信するための複数のブランチ、前記複数のブランチの各々に対するキャリブレーション係数を記憶している記憶部、および、前記複数のブランチの各々からの送信信号にキャリブレーション係数を乗算する乗算部、を有し、前記複数のブランチの各々のキャリブレーション係数は、前記基地局内の前記複数のブランチ間のブランチキャリブレーションにより取得される個別キャリブレーション係数を、前記基地局のブランチおよび前記他の基地局のブランチ間のブランチキャリブレーション結果に基づいて調整することにより更新される、通信システムが提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、複数のブランチを有し、CoMP送信を行う複数の基地局の各々が、基地局内の前記複数のブランチ間のブランチキャリブレーションを行って前記複数のブランチの各々に対応する個別キャリブレーション係数を取得するステップと、前記複数の基地局のブランチ間でブランチキャリブレーションを行うステップと、前記複数のブランチの各々に対応する個別キャリブレーション係数を、前記複数の基地局のブランチ間のブランチキャリブレーション結果に基づいて調整してキャリブレーション係数を取得するステップと、前記基地局の前記複数のブランチの各々からの送信信号に、前記複数のブランチの各々の前記キャリブレーション係数を乗算するステップと、を含む通信方法が提供される。
以上説明したように本発明によれば、複数の基地局内のブランチで連携したブランチキャリブレーションを効率的に行うことができる。
本発明の実施形態による通信システム1の構成を示した説明図である。 基地局10のブランチ構成を示した説明図である。 個別ブランチキャリブレーションの過程を示した説明図である。 個別ブランチキャリブレーションの過程を示した説明図である。 基地局10の構成を示した説明図である。 基地局10の動作を示したフローチャートである。 CoMP用のキャリブレーションを初期取得する過程を示した説明図である。 CoMP用のキャリブレーションを初期取得する過程を示した説明図である。 CoMP用のキャリブレーションを初期取得する過程を示した説明図である。 CoMP用のキャリブレーションを初期取得する過程を示した説明図である。 基地局10の動作を示したフローチャートである。 CoMP用のキャリブレーションを更新する過程を示した説明図である。 CoMP用のキャリブレーションを更新する過程を示した説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成を、必要に応じて基地局10A、10Bおよび10Cのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、基地局10A、10Bおよび10Cを特に区別する必要が無い場合には、単に基地局10と称する。
また、以下に示す項目順序に従って当該「発明を実施するための形態」を説明する。
1.通信システムの全体構成
2.基地局の構成
3.キャリブレーション係数の初期取得
4.キャリブレーション係数の更新
5.まとめ
<1.通信システムの全体構成>
まず、図1を参照し、本発明の実施形態による通信システム1の全体構成を説明する。
図1は、本発明の実施形態による通信システム1の構成を示した説明図である。図1に示したように、本発明の実施形態による通信システム1は、複数の基地局10および通信端末20を備える。
通信端末20(UE:User Equipment)は、基地局10による管理に従い、基地局10と通信を行う。例えば、通信端末20は、基地局10により割り当てられたダウンリンク用のリソースブロックにおいて受信処理を行い、アップリンク用のリソースブロックにおいて送信処理を行う。
この通信端末20は、例えば、PC(Personal Computer)、家庭用映像処理装置(DVDレコーダ、ビデオデッキなど)、PDA(Personal Digital Assistants)、家庭用ゲーム機器、家電機器などの情報処理装置であってもよい。また、通信端末20は、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、携帯用音楽再生装置、携帯用映像処理装置、携帯用ゲーム機器などの移動通信装置であってもよい。
基地局10は、カバレッジに含まれる通信端末20と通信する。例えば、基地局10Aは、基地局10Aのカバレッジに含まれる通信端末20Aと通信することができる。なお、本明細書においては、この基地局10がマクロセル基地局(eNodeB)である場合を想定して説明を進めるが、基地局10はマクロセル基地局に限定されない。例えば、基地局10は、マクロセル基地局より最大送信電力が小さいピコセル/ミクロセル基地局であってもよいし、リレーノードであってもよいし、フェムトセル基地局であってもよい。
また、各基地局10は、有線により接続されており、他の基地局10と有線通信により情報交換を行うことができる。基地局10は、この情報交換に基づき、次世代技術として期待されているCoMPを実現することができる。このCoMPは、Joint Processingと、Coordinated Scheduling and/or Beamformingに大別される。
前者のJoint Processingは、複数の基地局10が同時に1の通信端末20とデータ通信する技術である。図1に示した基地局10A、基地局10B、および基地局10Cが同時に通信端末20Aにデータ送信する例がJoint Processingに該当する。このJoint Processingによれば、データ通信に複数の基地局10のブランチ(アンテナおよびアナログ回路)を利用できるので、アンテナ利得およびSINRを向上することができる。
なお、ダウンリンクのJoint Processingを行う場合、通信端末20への送信データを、基地局10間の例えばバックホールと呼ばれる有線の通信路を利用して、複数の基地局10へ事前に分配しておく必要がある。また、アップリンクのJoint Processingは、通信端末20から複数の基地局10により受信されたデータを統合することにより行われる。
データ統合の方法としては、例えば、各基地局10による復号後のビットレベルでデータを統合する方法、各基地局10によるデコード前のソフトビットの段階でデータを統合する方法、各基地局10によるデマッピング前のデータを統合する方法などが挙げられる。各基地局10でより後段の復調処理をしてからデータを統合するほど、バックホールを介して交換されるデータ量は増加するが、性能は向上する傾向がある。
後者のCoordinated Scheduling and/or Beamformingは、データ送信は1の基地局10のみが行い、スケジューリング(各通信端末20に割り当てるリソースブロックを決定する制御)を複数の基地局10で協調して行う技術である。このCoordinated Scheduling and/or Beamformingによれば、複数の基地局10間の干渉をスケジューリング調整により容易に回避することができる。
本発明は、上記の2種類のCoMPのうち、特に前者のJoint Processingに焦点を当ててなされたものである。このJoint Processingは、Non−coferentlyなJoint Processingと、coferentlyなJoint Processingとに大別される。
coferentlyなJoint Processingは、各基地局10から通信端末20に到達するデータの位相が揃うように、各基地局10からのデータの送信タイミングを調整する方法である。一方、Non−coferentlyなJoint Processingは、各基地局10からのデータの送信タイミングを調整しないで各基地局10がデータを送信する方法である。したがって、coferentlyなJoint Processingの方がNon−coferentlyなJoint Processingにより性能が高い。しかし、coferentlyなJoint Processingを行うためには、通信端末20ごとに各基地局10の送信タイミングの調整量を算出する必要があるので、処理が煩雑になる点で不利である。
この点に関し、CoMP(Joint Processingを示す。以下同様。)送信を行う複数の基地局10内の全ブランチを、ブランチキャリブレーションが完了した1の装置内の複数のブランチと等価に扱えるようにすることが望まれる。このような扱いができれば、複数の基地局10のブランチを統合的に利用してCoMPを行う場合にアップリンクとダウンリンクの指向性を一致させることができるので、通信端末20ごとに各基地局10の送信タイミングを調整する必要がなくなるからである。
しかし、各基地局10が個別にブランチキャリブレーションを行っても、複数の基地局10内の全ブランチを、ブランチキャリブレーションが完了した1の装置内の複数のブランチと等価に扱えるようにはならない。したがって、各基地局10が個別にブランチキャリブレーションを行っても、複数の基地局10のブランチを統合的に利用してCoMPを行う場合にアップリンクとダウンリンクの指向性を一致させることができない。以下、その理由を、個別キャリブレーションの詳細、および基地局10のブランチ構成と併せて説明する。
(個別ブランチキャリブレーション)
図2は、基地局10のブランチ構成を示した説明図である。図2に示したように、基地局10のアナログ部110は、ブランチb0、ブランチb1、およびブランチb2からなる。各ブランチは、アンテナA、スイッチS、送信アナログ部Tx(DA変換部を含んでもよい。)、および受信アナログ部Rx(AD変換部を含んでもよい。)を備える。なお、図2においては、基地局10が3つのブランチを有する例を示しているが、基地局10が有するブランチの数は3つに限定されない。例えば、基地局10が有するブランチの数は2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。
各ブランチを構成するアンテナAは、送信時には、スイッチSにより送信アナログ部Txと接続される。そして、送信アナログ部Txは、デジタル部150から供給される送信信号にアナログ処理を施し、アナログ処理後の高周波信号をアンテナAに供給する。アンテナAは、送信アナログ部Txから供給される高周波信号を無線信号に変換して送信する。
一方、受信時には、アンテナAと受信アナログ部RxがスイッチSにより接続される。そして、アンテナAは、受信した無線信号を高周波信号に変換して受信アナログ部Rxに供給する。受信アナログ部Rxは、アンテナAから供給される高周波信号にアナログ処理を施し、アナログ処理後の受信信号をデジタル部150に供給する。
このようなアンテナA、送信アナログ部Tx、および受信アナログ部Rxは、ブランチごとに伝達関数(特性)が異なる。さらに、同一のブランチ内であっても、送信アナログ部Txと受信アナログ部Rxの伝達関数は相違する。この基地局10内の各ブランチの送信アナログ部Txの伝達関数および受信アナログ部Rxの伝達関数の相違に起因する諸問題は、基地局10が個別にブランチキャリブレーションを行うことにより解消される。以下、基地局10が個別に行うブランチキャリブレーションについて具体的に説明する。
ブランチ番号をiとし、i番目のブランチの送信アナログ部Txの伝達関数をTx(i)とし、i番目のブランチの受信アナログ部Rxの伝達関数をRx(i)とする。この場合、ブランチキャリブレーションとは、下記の数式(1)を満たす各ブランチに対するキャリブレーション係数K(i)を取得する処理に該当する。また、広義には、キャリブレーション係数K(i)を送信信号または受信信号に複素乗算する処理を含む。
Tx(0)*K(0)/Rx(0)=Tx(1)*K(1)/Rx(1)=Tx(2)*K(2)/Rx(2) (数式1)
このようなキャリブレーション係数K(i)を取得するために、まず、ブランチb0が図3に示したように無線信号を送信し、ブランチb1およびブランチb2がブランチb0から送信された無線信号を受信する。次に、図4に示したように、ブランチb1およびブランチb2が無線信号を送信し、ブランチb0がブランチb1およびブランチb2の各々から送信された無線信号を受信する。
その結果、以下のループバック伝達関数D(i,j)が測定される。なお、ループバック伝達関数D(i,j)は、送信ブランチiおよび受信ブランチjを経由する無線信号から測定される係数である。また、複数のブランチに対して無線信号を送信し、複数のブランチから無線信号を受信するブランチを基準ブランチと称する。
D(0,1)=Tx(0)*Rx(1)
D(0,2)=Tx(0)*Rx(2)
D(1,0)=Tx(1)*Rx(0)
D(2,0)=Tx(2)*Rx(0)
基地局10は、これらのループバック伝達関数D(i,j)から、以下の数式2に従ってキャリブレーション係数K(i)を取得することができる。
K(0)=1.0
K(1)=D(0,1)/D(1,0)={Rx(1)/Tx(1)}*{Tx(0)/Rx(0)}
K(2)=D(0,2)/D(2,0)={Rx(2)/Tx(2)}*{Tx(0)/Rx(0)} (数式2)
数式2を検算すると、以下の数式3に示すように、キャリブレーション条件である数式1を満たすことが確認される。
Tx(0)*K(0)/Rx(0)=Tx(0)/Rx(0)
Tx(1)*K(1)/Rx(1)=Tx(0)/Rx(0) (数式3)
Tx(2)*K(2)/Rx(2)=Tx(0)/Rx(0)
なお、数式2に示したように、0番目のブランチb0のキャリブレーション係数K(0)が1.0となっているのは、ブランチb0を基準ブランチとしてブランチキャリブレーションを行ったためである。したがって、ブランチb1を基準ブランチとしてブランチキャリブレーションを行った場合には、1番目のブランチb1のキャリブレーション係数K(1)が1.0となる。
(個別ブランチキャリブレーションの問題)
上述のように、個別ブランチキャリブレーションによれば、各基地局10内の全ブランチの送信アナログ部Txの伝達関数および受信アナログ部Rxの伝達関数の比率を一定にすることができる。しかし、上述の個別ブランチキャリブレーションを各基地局10が行っても、各基地局10による個別ブランチキャリブレーションの基準アンテナが異なるので、異なる基地局10内のブランチの送信アナログ部Txの伝達関数および受信アナログ部Rxの伝達関数の比率を一定にすることはできない。すなわち、CoMP送信を行う複数の基地局10内の全ブランチを、ブランチキャリブレーションが完了した1の装置内の複数のブランチと等価に扱うことはできない。
一方、複数の基地局10が基準ブランチとして同一のブランチを用いて一斉にブランチキャリブレーションを行えば、複数の基地局10内の全ブランチの送信アナログ部Txの伝達関数および受信アナログ部Rxの伝達関数の比率を一定にすることができる。すなわち、CoMP送信を行う複数の基地局10内の全ブランチを、ブランチキャリブレーションが完了した1の装置内の複数のブランチと等価に扱うことができるようになると考えられる。
しかし、複数の基地局10が基準ブランチとして同一のブランチを用いて一斉にブランチキャリブレーションを行う上記の方法では、例えばキャリブレーション対象の全ブランチから順次に無線信号を送信する必要があるので、相応の時間が消費されてしまう。その結果、このブランチキャリブレーションが通信端末20による通信に悪影響を与えてしまうことも懸念される。
そこで、上記の事情を一着眼点にして本発明の実施形態を創作するに至った。本発明の実施形態による基地局10は、共にCoMP送信を行う他の基地局と、連携したブランチキャリブレーションを効率的に行うことができる。以下、このような本発明の実施形態による基地局10について詳細に説明する。
<2.基地局の構成>
図5は、本発明の実施形態による基地局10の構成を示した機能ブロック図である。図5に示したように、本発明の実施形態による基地局10は、アナログ部110と、バックホール通信部120と、デジタル部150と、上位レイヤ部180と、記憶部190と、を備える。
バックホール通信部120は、他の基地局と有線の通信路を介して情報交換するためのインタフェースである。例えば、基地局10は、後述の連携したブランチキャリブレーションやキャリブレーション係数の更新の過程で得られるループバック伝達関数を、バックホール通信部120を介して他の基地局と送受信する。
デジタル部150は、図5に示したように、AD/DA変換部152と、復調処理部160と、変調処理部170と、を含む。このデジタル部150の各構成は、ブランチごとに設けられていてもよい。
AD/DA変換部152は、アナログ部110から供給されるアナログ形式の受信信号をデジタル形式に変換し、変調処理部170から供給されるデジタル形式の送信信号をアナログ形式に変換する。
復調処理部160は、AD/DA変換部152から供給される受信信号を復調するための各種処理を行う。例えば、復調処理部160は、受信信号のフーリエ変換、デマッピング、誤り訂正などを行う。また、復調処理部160は、同期部162および伝達関数取得部164を含む。
同期部162は、受信信号に含まれる同期信号に基づいて受信信号との同期を獲得する。また、伝達関数取得部164は、連携したブランチキャリブレーションやキャリブレーション係数の更新の過程で受信される無線信号に基づいて、信号の伝送経路に対応するループバック伝達関数を取得する。
また、変調処理部170は、上位レイヤ180から供給される送信信号を変調するための各種処理を行う。例えば、変調処理部170は、送信信号のマッピング、IFFT174における逆フーリエ変換、およびガードインターバルの付加などを行う。また、変調処理部170のキャリブレーション係数乗算部172(乗算部)は、記憶部190から読み出される各ブランチのキャリブレーション係数を、各ブランチからの送信信号に周波数領域で複素乗算する。
上位レイヤ部180は、個別キャリブレーション係数取得部182、キャリブレーション係数調整部184、およびキャリブレーション係数更新部186を含む。
個別キャリブレーション係数取得部182は、「個別ブランチキャリブレーション」において説明した演算により、基地局10内の各ブランチに対するキャリブレーション係数Kを取得する。なお、以下では、個別ブランチキャリブレーションにより取得される基地局10内の各ブランチに対するキャリブレーション係数Kを、個別キャリブレーション係数と称する。
キャリブレーション係数調整部184は、個別キャリブレーション係数取得部182により取得された個別キャリブレーション係数を調整することにより、基地局10が他の基地局とCoMPを行う場合に利用するキャリブレーション係数を初期取得する。詳細については「3.キャリブレーション係数の初期取得」において説明するが、キャリブレーション係数調整部184は、基地局10のいずれかのブランチおよび他の基地局のブランチ間のブランチキャリブレーション結果に基づいて個別キャリブレーション係数を調整する。当該調整により得られたキャリブレーション係数は、記憶部190に記録される。
キャリブレーション係数更新部186は、キャリブレーション係数調整部184により取得されたCoMP用のキャリブレーション係数を更新する。これは、温度変化などにより、キャリブレーション係数の精度は半日程度で失われてしまうと考えられるからである。しかし、CoMPを行う全ての基地局10が同時にキャリブレーション係数を更新することは困難である。また、一部の基地局10のキャリブレーション係数を更新すると、他の基地局のキャリブレーション係数と不整合が生じてしまうことが懸念される。
例えば、一部の基地局10が初期取得時と同一のブランチを基準ブランチとしてキャリブレーション係数を更新しても、基準ブランチの伝達関数が変化してしまっている場合がある。この場合、一部の基地局10の更新後のキャリブレーション係数と、他の基地局の既存のキャリブレーション係数の間で不整合が生じることとなる。
この点に関し、キャリブレーション係数更新部186は、基地局10のいずれかのブランチおよび他の基地局のブランチ間のブランチキャリブレーション結果に基づく調整により、キャリブレーション係数を更新することができる。このキャリブレーション係数の更新については、「4.キャリブレーション係数の更新」において詳細に説明する。
<3.キャリブレーション係数の初期取得>
以上、本発明の実施形態による基地局10の構成を説明した。続いて、基地局10が他の基地局とCoMPを行う場合に利用するキャリブレーション係数の初期取得方法について詳細に説明する。
まず、キャリブレーション係数の初期取得に関する用語を以下のように整理する。
・個別キャリブレーション係数(i,j)
基地局10iで閉じたブランチキャリブレーションを行うことにより取得される、基地局10iのj番目のブランチのキャリブレーション係数。
・個別キャリブレーションの基準ブランチ
基地局10iで閉じたブランチキャリブレーションを行う際に設定した基準ブランチ。
・フォワードループバック伝達関数D(i,基準)(i,j)
基地局10iの基準ブランチから、基地局10iのj番目のブランチへのループバック伝達関数。
・バックワードループバック伝達関数D(i,j)(i,基準)
基地局10iのj番目のブランチから、基地局10iの基準ブランチへのループバック伝達関数。
・連携キャリブレーションの各基地局の利用ブランチ
複数の基地局が連携したブランチキャリブレーションを行うために基地局ごとに選択されたブランチ。このブランチは、個別キャリブレーションの基準ブランチと異なってもよい。
・連携キャリブレーションの基準ブランチ
複数の基地局が連携したブランチキャリブレーションを行うために設定した基準ブランチ。このブランチは、通信端末20またはリレーノードなどに設けられた1のブランチであってもよい。
・フォワードループバック伝達関数D(基準)(i,利用)
連携キャリブレーションの基準ブランチから、基地局10iの利用ブランチへのループバック伝達関数
・バックワードループバック伝達関数D(i,利用)(基準)
基地局10iの利用ブランチから、連携キャリブレーションの基準ブランチへのループバック伝達関数。
・連携キャリブレーション係数(i,利用)
連携キャリブレーションにより取得される基地局10iの利用ブランチのキャリブレーション係数。
・調整用係数(i)
基地局10iの個別キャリブレーション係数(i,j)を調整して最終的なキャリブレーション係数を取得するための係数である。調整用係数(i)は、以下の数式4に従って算出される。なお、数式4におけるj番目のブランチは、連携キャリブレーションの利用ブランチと同一である。

調整用係数(i)
=連携キャリブレーション係数(i,利用)
/個別キャリブレーション係数(i,j)
(数式4)
・キャリブレーション係数(i,j)
基地局10iが他の基地局とCoMPを行う場合に利用する、基地局10iのj番目のキャリブレーション係数である。キャリブレーション係数(i,j)は、以下の数式5に従って算出される。

キャリブレーション係数(i,j)
=個別キャリブレーション係数(i,j)*調整用係数(i)
(数式5)
〔概要〕
続いて、図6を参照し、キャリブレーション係数の取得方法の概要を説明する。図6は、キャリブレーション係数の取得方法を示したフローチャートである。まず、CoMPを行う複数の基地局10の各々は、例えば「個別ブランチキャリブレーション」において説明した方法により、個別キャリブレーション係数を取得する(ステップ1)。
その後、複数の基地局10は、連携してキャリブレーションを行い、連携キャリブレーション係数を取得する(ステップ2)。この連携キャリブレーションは、各基地局10から1つずつ選択される利用ブランチと、基準ブランチとの間で行われるブランチキャリブレーションである。なお、各基地局10は、連携キャリブレーション係数を取得するために必要なループバック伝達関数をバックボーン通信部120を介して交換する。また、各基地局10から選択される利用ブランチは1つでなく、2つ以上であってもよい。
続いて、各基地局10は、上記の数式4に従い、個別キャリブレーション係数と連携キャリブレーション係数とから調整用係数を算出する(ステップ3)。さらに、各基地局10は、数式5に示したように、各ブランチの個別キャリブレーション係数と、ステップ3において算出した調整用係数とを複素乗算することにより、最終的なキャリブレーション係数を取得する(ステップ4)。以下、各ステップを、具体例を用いて詳細に説明する。
〔ステップ1:個別キャリブレーション係数の取得〕
図7および図8は、個別キャリブレーションの過程を示した説明図である。図7に示したように、CoMPを行う基地局10A〜10Cの各々は、まず、基準ブランチとして選択したブランチb0から無線信号を送信し、ブランチb1およびb2でその無線信号を受信する。これにより、基地局10A〜10Cの各々は、フォワードループバック伝達関数D(i,基準)(i,j)を取得できる。なお、基準ブランチとしてブランチb0を選択した本例においては、(i,基準)における「基準」は「0」に該当し、(i,j)における「j」は「1」または「2」に該当する。
続いて、基地局10A〜10Cの各々は、図8に示したように、ブランチb1およびb2から無線信号を送信し、ブランチb0でその無線信号を受信する。これにより、基地局10A〜10Cの各々は、バックワードループバック伝達関数D(i,j)(i,基準)を取得できる。
そして、基地局10A〜10Cの各々は、以下の数式6に従い、個別キャリブレーション係数(i,j)を取得する。

個別キャリブレーション係数(i,j)
=D(i,基準)(i,j)/D(i,j)(i,基準)
(数式6)
ここで、図7および図8に示したように、フォワードループバック伝達関数D(i,基準)(i,j)、およびバックワードループバック伝達関数D(i,j)(i,基準)として以下の値が得られたとする。なお、以下には説明の簡略化のために各ループバック伝達関数Dが実数である例を示しているが、ループバック伝達関数Dは複素数であってもよい。
D(A,基準)(A,1)=2.0
D(A,基準)(A,2)=3.0
D(A,1)(A,基準)=4.0
D(A,2)(A,基準)=1.5

D(B,基準)(B,1)=2.0
D(B,基準)(B,2)=1.0
D(B,1)(B,基準)=1.0
D(B,2)(B,基準)=2.0

D(C,基準)(C,1)=3.0
D(C,基準)(C,2)=4.0
D(C,1)(C,基準)=1.5
D(C,2)(C,基準)=2.0
この場合、個別キャリブレーション係数(i,j)は、数式6に基づいて以下のように算出される。
個別キャリブレーション係数
(A,0)=1.0
(A,1)=D(A,基準)(A,1)/D(A,1)(A,基準)
=2.0/4.0=0.5
(A,2)=D(A,基準)(A,2)/D(A,2)(A,基準)
=3.0/1.5=2.0

(B,0)=1.0
(B,1)=D(B,基準)(B,1)/D(B,1)(B,基準)
=2.0/1.0=2.0
(B,2)=D(B,基準)(B,2)/D(B,2)(B,基準)
=1.0/2.0=0.5

(C,0)=1.0
(C,1)=D(C,基準)(C,1)/D(C,1)(C,基準)
=3.0/1.5=2.0
(C,2)=D(C,基準)(C,2)/D(C,2)(C,基準)
=4.0/2.0=2.0
〔ステップ2:連携キャリブレーション係数の取得〕
図9および図10は、連携キャリブレーションの過程を示した説明図である。図9に示したように、CoMPを行う基地局10A〜10Cの各々から選択された利用アンテナb0は、まず、基準ブランチとして選択された通信端末20Aのブランチから送信される無線信号を受信する。これにより、基地局10A〜10Cは、フォワードループバック伝達関数D(基準)(i,利用)を取得できる。
続いて、基地局10A〜10Cの各々は、図10に示したように、利用アンテナb0から通信端末20Aの基準ブランチに無線信号を送信する。これにより、通信端末20Aは、バックワードループバック伝達関数D(i,利用)(基準)を取得できる。
そして、基地局10A〜10Cの各々は、以下の数式7に従い、連携キャリブレーション係数(i,j)を取得する。

連携キャリブレーション係数(i,利用)
=D(基準)(i,利用)/D(i,利用)(基準)
(数式7)
なお、各ループバック伝達関数は、基地局10A〜10Cおよび通信端末20Aにより分散的に取得されることとなる。したがって、基地局10A〜10Cの各々は、連携キャリブレーション係数を取得するために必要なループバック伝達関数を、バックホールや無線通信を利用して交換してもよい。
ここで、図9および図10に示したように、フォワードループバック伝達関数D(基準)(i,利用)、およびバックワードループバック伝達関数D(i,利用)(基準)として以下の値が得られたとする。
D(基準)(A,0)=1.0
D(A,0)(基準)=0.5

D(基準)(B,0)=3.0
D(B,0)(基準)=1.0

D(基準)(C,0)=2.0
D(C,0)(基準)=2.0
この場合、連携キャリブレーション係数(i,利用)は、数式7に基づいて以下のように算出される。
連携キャリブレーション係数
(A,0)=D(基準)(A,0)/D(A,0)(基準)
=1.0/0.5=2.0
(B,0)=D(基準)(B,0)/D(B,0)(基準)
=3.0/1.0=3.0
(C,0)=D(基準)(C,0)/D(C,0)(基準)
=2.0/2.0=1.0
〔ステップ3:調整用係数の算出〕
各基地局10は、上記の数式4に従って調整用係数(i)を算出する。具体的には、上記の個別キャリブレーション係数(i,j)および連携キャリブレーション係数(i,利用)が得られた場合、各基地局10は調整用係数(i)を以下のように算出する。
調整用係数(A)=連携キャリブレーション係数(A,0)
/個別キャリブレーション係数(A,0)
=2.0/1.0=2.0
調整用係数(B)=連携キャリブレーション係数(B,0)
/個別キャリブレーション係数(B,0)
=3.0/1.0=3.0
調整用係数(C)=連携キャリブレーション係数(C,0)
/個別キャリブレーション係数(C,0)
=1.0/1.0=1.0
〔ステップ4:最終的なキャリブレーション係数の取得〕
各基地局10は、上記の数式5に従って各ブランチの最終的なキャリブレーション係数(i,j)を算出する。具体的には、上記の個別キャリブレーション係数(i,j)および調整用係数(i)が得られた場合、各基地局10は各ブランチの最終的なキャリブレーション係数(i,j)を以下のように算出する。
最終的なキャリブレーション係数
(A,0)=個別キャリブレーション係数(A,0)*調整用係数(A)
=1.0*2.0=2.0
(A,1)=個別キャリブレーション係数(A,1)*調整用係数(A)
=0.5*2.0=1.0
(A,2)=個別キャリブレーション係数(A,2)*調整用係数(A)
=2.0*2.0=4.0

(B,0)=個別キャリブレーション係数(B,0)*調整用係数(B)
=1.0*3.0=3.0
(B,1)=個別キャリブレーション係数(B,1)*調整用係数(B)
=2.0*3.0=6.0
(B,2)=個別キャリブレーション係数(B,2)*調整用係数(B)
=0.5*3.0=1.5

(C,0)=個別キャリブレーション係数(C,0)*調整用係数(C)
=1.0*1.0=1.0
(C,1)=個別キャリブレーション係数(C,1)*調整用係数(C)
=2.0*1.0=2.0
(C,2)=個別キャリブレーション係数(C,2)*調整用係数(C)
=2.0*1.0=2.0
<4.キャリブレーション係数の更新>
以上、複数の基地局10がブランチキャリブレーションを連携して行うことにより、複数の基地局10の全ブランチで整合のとれたキャリブレーション係数を取得できることを説明した。続いて、一部のキャリブレーション係数の更新方法について詳細に説明する。
まず、キャリブレーション係数の更新に関する用語を以下のように整理する。
・ターゲット基地局
キャリブレーション係数が更新される基地局。
・協力基地局
ターゲット基地局のキャリブレーション係数の更新のために協力する基地局。
・個別キャリブレーション係数(i,j)
基地局10iで閉じたブランチキャリブレーションを行うことにより取得される、基地局10iのj番目のブランチのキャリブレーション係数。
・フォワードループバック伝達関数D(基準)(i,利用)
連携キャリブレーションの基準ブランチから、基地局10iの利用ブランチへのループバック伝達関数
・バックワードループバック伝達関数D(i,利用)(基準)
基地局10iの利用ブランチから、連携キャリブレーションの基準ブランチへのループバック伝達関数。
・連携キャリブレーション係数(i,利用)
連携キャリブレーションにより取得される基地局10iの利用ブランチのキャリブレーション係数。
・補正係数
協力基地局の利用ブランチの連携キャリブレーション係数(i,利用)を、協力基地局の利用ブランチの現在のキャリブレーション係数と一致させるための係数。
・補正後連携キャリブレーション係数(i,利用)
補正係数により補正された連携キャリブレーション係数(i,利用)。具体的には、補正係数と連携キャリブレーション係数(i,利用)との乗算値である。
・更新用係数(i)
ターゲット基地局の個別キャリブレーション係数(i,j)を調整するための係数であり、この調整により更新後のキャリブレーション係数が取得される。更新用係数(i)は、以下の数式8に従って算出される。なお、なお、数式8におけるj番目のブランチは、連携キャリブレーションの利用ブランチと同一である。

更新用係数(i)=補正後連携キャリブレーション係数(i,利用)
/個別キャリブレーション係数(i,j)
(数式8)
・キャリブレーション係数(i,j)
基地局10iが他の基地局とCoMPを行う場合に利用する、基地局10iのj番目のキャリブレーション係数である。キャリブレーション係数(i,j)は、以下の数式9に従って算出される。

キャリブレーション係数(i,j)
=個別キャリブレーション係数(i,j)*更新用係数(i)
(数式9)
〔概要〕
続いて、図11を参照し、キャリブレーション係数の更新方法の概要を説明する。図11は、キャリブレーション係数の更新方法を示したフローチャートである。図11に示したように、まず、CoMP用のキャリブレーション係数の更新が必要なターゲット基地局、および更新に協力する協力基地局を決定する(ステップ1)。続いて、ターゲット基地局が個別キャリブレーションを行い、ブランチごとに個別キャリブレーション係数を取得する(ステップ2)。
その後、ターゲット基地局と協力基地局は、連携してキャリブレーションを行い、連携キャリブレーション係数を取得する(ステップ3)。この連携キャリブレーションは、ターゲット基地局と協力基地局から1つずつ選択される利用ブランチと、基準ブランチとの間で行われるブランチキャリブレーションである。
続いて、協力基地局は、ステップ3において取得した協力基地局の利用ブランチの連携キャリブレーション係数を、記憶部190に現在記憶されているこの利用ブランチのキャリブレーション係数と一致させるための補正係数を算出する(ステップ4)。
さらに、ターゲット基地局は、ステップ3において取得したターゲット基地局の利用ブランチの連携キャリブレーション係数と、ステップ4において算出された補正係数とを乗算し、補正後連携キャリブレーション係数を算出する(ステップ5)。そして、ターゲット基地局は、数式8に従って更新用係数を算出し(ステップ6)、数式9に従って最終的なキャリブレーション係数を取得する(ステップ7)。以下、各ステップを、具体例を用いて詳細に説明する。
〔ステップ1:ターゲット基地局および協力基地局の決定〕
ターゲット基地局は、上述したように、CoMP用のキャリブレーション係数が更新される基地局10である。ここで、キャリブレーション係数の精度は、時間の経過と共に劣化する。そこで、基地局10は、CoMP用のキャリブレーション係数の取得または更新から一定時間が経過した場合、自身をターゲット基地局として決定してもよい。また、基地局10は、ターゲット基地局と連携キャリブレーションを行える位置に存在する基地局を協力基地局として決定してもよい。以下では、図9および図10に示した処理によりキャリブレーション係数を取得した基地局10A〜10Cのうちで、基地局10Aをターゲットセルとして決定し、基地局10Cを協力セルとして決定した場合の処理を説明する。
〔ステップ2:ターゲット基地局による個別キャリブレーション〕
ターゲットセル基地局として決定された基地局10Aは、フォワードループバック伝達関数D(A,基準)(A,j)、およびバックワードループバック伝達関数D(A,j)(A,基準)を取得し、これらに基づいて個別キャリブレーション係数(A,j)を取得する。ここで、以下の個別キャリブレーション係数(A,j)が取得されたものとする。なお、以下に示すように、更新時に取得される個別キャリブレーション係数(A,j)は、初期取得時に取得される個別キャリブレーション係数(A,j)と異なることが予想される。
個別キャリブレーション係数
(A,0)=1.0
(A,1)=0.6
(A,2)=2.2
〔ステップ3:連携キャリブレーション〕
図12および図13は、連携キャリブレーションの過程を示した説明図である。図12に示したように、ターゲット基地局である基地局10Aおよび協力基地局10Cから選択された利用アンテナb0は、まず、基準ブランチとして選択された通信端末20Aのブランチから送信される無線信号を受信する。これにより、基地局10Aおよび10Cは、フォワードループバック伝達関数D(基準)(i,利用)を取得できる。
続いて、基地局10Aおよび10Cの各々は、図13に示したように、利用アンテナb0から通信端末20Aの基準ブランチに無線信号を送信する。これにより、通信端末20Aは、バックワードループバック伝達関数D(i,利用)(基準)を取得できる。
そして、基地局10Aおよび10Cの各々は、上記の数式7に従い、連携キャリブレーション係数(i,j)を取得する。なお、各ループバック伝達関数は、基地局10A、10Cおよび通信端末20Aにより分散的に取得されることとなる。したがって、基地局10Aおよび10Cは、連携キャリブレーション係数を取得するために必要なループバック伝達関数を、バックホールや無線通信を利用して交換してもよい。
ここで、図12および図13に示したように、フォワードループバック伝達関数D(基準)(i,利用)、およびバックワードループバック伝達関数D(i,利用)(基準)として以下の値が得られたとする。
D(基準)(A,0)=0.9
D(A,0)(基準)=0.6

D(基準)(C,0)=2.1
D(C,0)(基準)=1.9
この場合、連携キャリブレーション係数(i,利用)は、数式7に基づいて以下のように算出される。
連携キャリブレーション係数
(A,0)=D(基準)(A,0)/D(A,0)(基準)
=0.9/0.6=1.5
(C,0)=D(基準)(C,0)/D(C,0)(基準)
=2.1/1.9≒1.1
〔ステップ4:補正係数の算出〕
協力基地局である基地局10Cは、ステップ3において取得した協力基地局の利用ブランチの連携キャリブレーション係数(C,0)を、基地局10Cの利用ブランチの現在のキャリブレーション係数(C,0)と一致させるための係数を算出する。ここで、基地局10Cの利用ブランチの現在のキャリブレーション係数(C,0)が「1.0」である場合、補正係数は以下のように算出される。
補正係数=現在のキャリブレーション係数(C,0)
/連携キャリブレーション係数(C,0)
≒0.909
〔ステップ5:補正後連携キャリブレーション係数の算出〕
ターゲット基地局である基地局10Aは、ステップ3において取得した基地局10Aの利用ブランチの連携キャリブレーション係数(A,0)と、ステップ4において算出された補正係数とを乗算し、補正後連携キャリブレーション係数(i,利用)を算出する。具体的には、補正後連携キャリブレーション係数(i,利用)は、以下のように算出される。
補正後連携キャリブレーション係数(i,0)
=連携キャリブレーション係数(A,0)*補正係数
=1.5*0.909≒1.36
〔ステップ6:更新用係数の算出〕
基地局10Aは、補正後連携キャリブレーション係数(A,0)と、個別キャリブレーション係数(A,0)とから、上記の数式8に従って更新用係数(A)を算出する。具体的には、更新用係数(A)は以下のように算出される。
更新用係数(A)=補正後連携キャリブレーション係数(A,0)
/個別キャリブレーション係数(A,0)
=1.36/1.0=1.36
〔ステップ7:最終的なキャリブレーション係数の取得〕
ターゲット基地局である基地局10Aは、上記の数式9に従って各ブランチの最終的なキャリブレーション係数(A,j)を算出する。具体的には、上記の個別キャリブレーション係数(A,j)および更新用係数(A)が得られた場合、基地局10Aは各ブランチの最終的なキャリブレーション係数(A,j)を以下のように算出する。
最終的なキャリブレーション係数
(A,0)=個別キャリブレーション係数(A,0)*更新用係数(A)
=1.0*1.36=1.36
(A,1)=個別キャリブレーション係数(A,1)*更新用係数(A)
=0.6*1.36≒0.82
(A,2)=個別キャリブレーション係数(A,2)*更新用係数(A)
=2.2*1.36≒2.99
<5.まとめ>
以上説明したように、本発明の実施形態による基地局10は、個別にブランチキャリブレーションを行うことにより取得した個別キャリブレーション係数を、他の基地局の個別キャリブレーション係数と整合が取れるように調整することにより、CoMP用のキャリブレーション係数を取得および更新することができる。
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本明細書の基地局10の処理における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、基地局10の処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
また、基地局10に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上述した基地局10の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
10 基地局
20 通信端末
110 アナログ部
120 バックホール通信部
150 デジタル部
160 復調処理部
164 伝達関数取得部
170 変調処理部
172 キャリブレーション係数乗算部
180 上位レイヤ部
182 キャリブレーション係数取得部
184 キャリブレーション係数調整部
186 キャリブレーション係数更新部
190 記憶部

Claims (8)

  1. 他の基地局とCoMP送信するための複数のブランチと;
    前記複数のブランチの各々からの送信信号に前記複数のブランチの各々のキャリブレーション係数を乗算する乗算部と;
    を備える基地局であって、
    前記キャリブレーション係数は、前記基地局内の前記複数のブランチ間のブランチキャリブレーションにより取得される個別キャリブレーション係数を、前記基地局のブランチおよび前記他の基地局のブランチ間のブランチキャリブレーション結果に基づいて調整して得られる係数である、基地局。
  2. 前記複数のブランチの各々の前記キャリブレーション係数は、前記複数のブランチの各々の前記個別キャリブレーション係数を、前記基地局のブランチおよび前記他の基地局のブランチ間のブランチキャリブレーションにより取得される前記基地局の前記ブランチの連携キャリブレーション係数を前記基地局の前記ブランチの前記個別キャリブレーション係数で除して得られる調整用係数、に基づいて調整して得られる係数である、請求項1に記載の基地局。
  3. 前記複数のブランチの各々のキャリブレーション係数は、前記複数のブランチの各々の前記個別キャリブレーション係数と前記調整用係数との乗算値である、請求項2に記載の基地局。
  4. 他の基地局とCoMP送信するための複数のブランチと;
    前記複数のブランチの各々に対するキャリブレーション係数を記憶している記憶部と;
    前記複数のブランチの各々からの送信信号にキャリブレーション係数を乗算する乗算部と;
    を備える基地局であって、
    前記複数のブランチの各々のキャリブレーション係数は、前記基地局内の前記複数のブランチ間のブランチキャリブレーションにより取得される個別キャリブレーション係数を、前記基地局のブランチおよび前記他の基地局のブランチ間のブランチキャリブレーション結果に基づいて調整することにより更新される、基地局。
  5. 前記複数のブランチの各々の前記キャリブレーション係数は、前記複数のブランチの各々の前記個別キャリブレーション係数を、前記基地局のブランチおよび前記他の基地局のブランチ間のブランチキャリブレーションにより得られる更新係数に基づいて調整することにより更新され、
    前記更新用係数は、前記基地局のブランチおよび前記他の基地局のブランチ間のブランチキャリブレーションにより取得される前記基地局の前記ブランチの連携キャリブレーション係数と、補正係数との乗算値を、前記基地局の前記ブランチの前記個別キャリブレーション係数で除して得られる係数であり、
    前記補正係数は、前記基地局のブランチおよび前記他の基地局のブランチ間のブランチキャリブレーションにより取得される前記他の基地局の前記ブランチの連携キャリブレーション係数を、前記他の基地局の前記ブランチの利用中の連携キャリブレーション係数とするための係数である、請求項4に記載の基地局。
  6. 複数の基地局を備え、
    前記複数の基地局の各々は、
    他の基地局とCoMP送信するための複数のブランチ、
    前記複数のブランチの各々からの送信信号に前記複数のブランチの各々のキャリブレーション係数を乗算する乗算部、
    を有し、
    前記キャリブレーション係数は、前記基地局内の前記複数のブランチ間のブランチキャリブレーションにより取得される個別キャリブレーション係数を、前記基地局のブランチおよび前記他の基地局のブランチ間のブランチキャリブレーション結果に基づいて調整して得られる係数である、通信システム。
  7. 複数の基地局を備え、
    前記複数の基地局の各々は、
    他の基地局とCoMP送信するための複数のブランチ、
    前記複数のブランチの各々に対するキャリブレーション係数を記憶している記憶部、および、
    前記複数のブランチの各々からの送信信号にキャリブレーション係数を乗算する乗算部、
    を有し、
    前記複数のブランチの各々のキャリブレーション係数は、前記基地局内の前記複数のブランチ間のブランチキャリブレーションにより取得される個別キャリブレーション係数を、前記基地局のブランチおよび前記他の基地局のブランチ間のブランチキャリブレーション結果に基づいて調整することにより更新される、通信システム。
  8. 複数のブランチを有し、CoMP送信を行う複数の基地局の各々が、基地局内の前記複数のブランチ間のブランチキャリブレーションを行って前記複数のブランチの各々に対応する個別キャリブレーション係数を取得するステップと;
    前記複数の基地局のブランチ間でブランチキャリブレーションを行うステップと;
    前記複数のブランチの各々に対応する個別キャリブレーション係数を、前記複数の基地局のブランチ間のブランチキャリブレーション結果に基づいて調整してキャリブレーション係数を取得するステップと;
    前記基地局の前記複数のブランチの各々からの送信信号に、前記複数のブランチの各々の前記キャリブレーション係数を乗算するステップと;
    を含む、通信方法。



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