JP2001352278A - 自動等化回路およびそれを用いた受信回路 - Google Patents

自動等化回路およびそれを用いた受信回路

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多値のデジタル変調信号を復調するための復
調回路において、トレーニング信号受信時の自動等化器
のフィルタ演算処理およびタップ更新演算処理を軽減す
る。 【解決手段】 復調回路側で等化引き込みのために発生
するトレーニング信号を同相成分のみもしくは直交成分
のみの信号とし、一方の成分のみを入力して演算量を軽
減した自動等化器でもってタップ更新を行ない、その等
化引き込みが完了した時点で、得られたタップ係数値を
位相回転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多値デジタル変調
信号の復調回路における等化回路に係わり、特に、トレ
ーニング信号により等化特性を自動的に設定する方式の
自動等化回路およびその自動等化回路を用いた受信回路
(復調回路)に関する。
【0002】
【従来の技術】多値デジタル変調方式による信号伝送シ
ステムも含めて、どのような伝送系でも、波形歪みやエ
コーなどは少ないに越したことはなく、このため、従来
から、多値デジタル変調方式の復調回路に自動等化器を
適用した例が知られている。
【0003】例えば、SHAHID U.H. QUR
ESHI ”ADAPTIVE QUALIZATIO
N”、PROCEEDINGS OF THE IEE
E、VOL.73、NO.9、SEPTEMBER 1
985、ページ1349〜1355や、村野和夫、海上重之 ”
情報・通信におけるディジタル信号処理の応用”、電子
通信学会、1981年5月20日、ページ150図6.
1、ページ171図6.21にそのような適用事例が開示
されている。
【0004】上述のような多値デジタル変調方式の従来
技術による復調回路における自動等化回路の一例につい
て、図11のブロック図により説明する。図11は多値
デジタル変調方式の復調回路(受信回路)全体の構成を
示す。
【0005】この図11に示した復調回路では、まず受
信された搬送波周波数fの変調波信号は、アナログBP
F(帯域ろ波器)1に入力され、ここで帯域制限された
上でAGC(自動利得制御部)2により、受信されたと
きのレベルにかかわらず、一定のレベルにされてからA
/Dコンバータ(アナログ−デジタル変換器)3に入力
され、デジタル化されて受信電力計算部4と乗算器5に
供給される。
【0006】そして、受信電力計算部4では、A/Dコ
ンバータ3から出力されるデジタル信号に基づいて、受
信された信号のレベルが計算され、それがAGC2の制
御入力にフィードバックされ、この結果、A/Dコンバ
ータ3には、結果的に一定レベルにされたデジタル信号
が入力されるようになる。
【0007】乗算器5に入力されたデジタル信号は、こ
こで正弦波発生器7から供給されている周波数fの搬送
波信号と夫々乗算され、同相成分(I成分)と直交成分
(Q成分)が取り出される。
【0008】このとき、乗算器5では、正弦波発生器7
から直接供給される正弦波信号cos(ωt)と乗算さ
れて得られた同相成分(I成分)の信号と、正弦波発生
器7からの正弦波信号cos(ωt)が位相シフト器6
を介してπ/2位相シフトされた搬送波信号sin(ω
t)と乗算されて得られた直交成分(Q成分)の信号が
生成されることで直交復調がなされる。なお、ω=2π
fである。
【0009】乗算器5から出力された同相成分(I成
分)の信号と直交成分(Q成分)の信号は、夫々ロール
オフフィルタ(ROF)8により波形整形され、出力信
号Ir、Qrとして取り出されてタップ係数値を設定す
ることにより等化特性を設定可能な等化器9に供給され
る。
【0010】そして、この等化器9により等化されたデ
ータ信号Ia、Qaが識別器10に入力され、ここで送
信側で送った送信点を識別し、この識別結果がデータ信
号Id、Qdとして出力され、これらがP/S変換器
(並列/直列変換器)11により直列信号に変換され、
復調された受信データが得られることになる。
【0011】ここで、等化器9は、伝送路での伝送信号
に与えられてしまう波形歪みやエコーなどの影響を除去
するために受信した信号を等化する働きをするものであ
るが、このためには、等化器9に予め所定の等化特性を
設定しておく必要がある。
【0012】ここで、この等化器9としては同相成分と
直交成分とからなる複素数で演算を行なう構成によるも
のが一般的であり、その一例を図5により説明する。
【0013】この図5に示した等化器9は、2個の加算
器201と、4個のトランスバーサルフィルタ202で
構成されたものである。
【0014】さらに、等化器9の各トランスバーサルフ
ィルタ202は、何れも、図6に示すように、(N−
1)個の遅延素子2021と、N個の乗算器2022、
それに総和器2023からなる一般的なもので、各乗算
器2022に設定されるタップ係数C1〜CNが更新さ
れることにより、等化器9の等化特性が設定されるよう
になっている。
【0015】いま、各トランスバーサルフィルタ202
のタップ係数ベクトルをそれぞれ図のようにCbi、C
bqとする。さらに、Ir、Qrが遅延素子2021の
遅延時間ごとに時系列に設定された値のベクトルであ
る、入力信号ベクトルをそれぞれIr、Qrと表わすこ
ととすると、信号複素数で表わした入力信号の値(Ir
+j・Qr)とタップ係数ベクトルCbi、Cbqの関
係は、次の式で表わせる。 (Ir+j・Qr)・(Cbi+j・Cbq)=(Ir
・Cbi−Qr・Cbq)+j・(Ir・Cbq+Qr
・Cbi)
【0016】よって、出力信号Ia、Qaの値は、入力
信号ベクトルIr、Qrとタップ係数ベクトルCbi、
Cbqにより次式で表わせ、従って、タップ係数ベクト
ルCbi、Cbqを変えることにより、入力信号Ir、
Qrに対する出力信号Ia、Qaの特性、つまり伝達特
性を変えることができる。 Ia=Ir・Cbi−Qr・Cbq Qa=Ir・Cbq+Qr・Cbi
【0017】ところで、この等化回路における等化特性
の設定は、次のようにして行われる。すなわち、所定の
フォーマットのトレーニング信号と呼ばれる信号を基準
の信号として設定しておき、本来のデータ信号の伝送開
始に先立って、まず、このトレーニング信号が送信側か
ら受信側に送信されるようにし、これにより上記した等
化特性の設定を行い、設定完了後、本来のデータ信号の
伝送処理に移行するのである。
【0018】ここで、トレーニング信号としては、ベー
スバンドにおける2値の信号点をM系列等のPNパター
ンで発生させ、これを直交変調したものをトレーニング
信号とするのが一般的である。
【0019】その2値としては、データ信号でのコンス
タレーション平面の信号点の中で、データ信号の平均電
力と等しい2つの信号点を選んだものを、その2値の信
号とする場合と、トレーニング信号のために特別にデー
タ信号で使用しない信号点を新たに作成して、それを2
値の信号とする場合とがある。後者の場合にも、もちろ
んデータ信号の平均電力と等しいレベルの信号点を取
る。
【0020】前者の例を16QAMの場合に示すと、図
8の示したように、A(+3,+1)とB(−3,−
1)とをトレーニング信号用の2点とする。この場合、
データ信号の平均電力は、各信号点がそれぞれ同確率で
送信されるものとして、((1 2+12)+2×(12
2)+(32+32))/4=10であり、またA,B
の平均電力は、(32+12)=10となり、等しい。
【0021】後者の例として、同様に16QAMの場
合、図9に示したように、C(+√10,0)とD(−
√10,0)とを新しくトレーニング信号の2点とす
る。データ信号の平均電力が、10であるから、C、D
の振幅を√10とすれば、電力は等しくなる。
【0022】後者は、変調器内でトレーニング信号用の
ための回路が必要となる。他方、データ信号と同じ信号
点が使用できる前者は回路として小規模になるので、前
者を採用する場合が多い。
【0023】そのようなトレーニング信号が受信された
場合、受信側では、受信されたトレーニング信号を、ト
レーニング信号発生器18から発生されているトレーニ
ング信号と比較し、その差を誤差としてこの誤差に応じ
て等化器9のタップ係数値を逐次変えて行き、その誤差
が最も小さくなったとされたところで、等化器9は伝送
路の歪みを等化する状態になっている。
【0024】このため、図11に示すようにトレーニン
グ信号同期検出器12とスイッチ回路16−3’、それ
に加算器17−1を設ける。
【0025】トレーニング信号同期検出器12は相関器
で構成しても良い。トレーニング信号は、M系列のPNパ
ターンを用いるのが一般的である。このPNパターンの一
部のパターンを相関器の係数としておき、ロールオフフ
ィルタ8の出力信号Ir,Qrを相関器に入力して相関
を取る。パターンが一致したときに相関値が大きく出力
され、相関が取れない、つまりパターンが一致しないと
きには、出力される相関値が小さい。相関器の出力を図
示しない比較器で所定の閾値と比較して、閾値を越えた
時、トレーニング信号の特定パターンを受信したとみな
せる。特定パターンの位置がトレーニング信号のどの位
置にあるかは、最初から分かっているので、これによ
り、受信している信号のフレーム構成が分かり、次のフ
レームからトレーニング信号の先頭位置がわかることに
なる。
【0026】トレーニング信号が受信され、それがトレ
ーニング信号同期検出器12で検出されたらスイッチ回
路16−3’を接点b側に切換えると共に、タップ係数
更新器15に検出信号を供給し、上に述べたような等化
特性を変えていくことを開始するようにしてある。
【0027】この結果、送信側から送信されたトレーニ
ング信号が受信側で検出されている間は、等化器9の出
力信号Ia、Qaが加算器17−1に供給されるが、こ
のとき加算器17−1の減算入力には、送信側で発生さ
れているトレーニング信号のフォーマットと同じフォー
マットのトレーニング信号It、Qtがトレーニング信
号発生器18から供給されている。
【0028】そこで、これらの加算器17−1の出力に
は、等化器9の出力Ia、Qaと、基準トレーニング信
号It、Qtの夫々の差である等化誤差信号Ei、Eq
が取り出される。これにより、タップ係数更新器15
は、これら加算器17−1出力信号を等化誤差信号E
i、Eqとして入力し、所定の最小誤差法による等化処
理アルゴリズムに従って等化器9のタップ係数を逐次更
新する。
【0029】このタップ係数は、上述の図6に示されて
いるN個の乗算器2022に与えられている係数C1〜
CNのことで、これらの各タップ係数C1〜CNを以下
に示す式に従って、等化誤差値Eが最小になるように更
新して行くことにより、必要な等化が与えられた出力信
号Ia、Qaが得られることになる。 CN(T+1)=CN(T)−g・X*・E X*:入力信号の複素共役数=Ir−j・Qr E :Ebi+j・Ebq=(Ia−Id)+j・(Q
a−Qd) g:定数(スカラー量) CN(T):時刻Tにおけるタップ係数Cl〜CN CN(T+1):時刻T+1におけるタップ係数C1〜CN ここで、jは複素数の虚数部を表わす。
【0030】なお、この等化特性設定のアルゴリズムは
当該技術分野で周知であるが、その詳細については、例
えば次の文献に開示されている。 電子通信学会編、宮川洋外著 『デジタル信号処理』 昭和50年11月、pp231〜243 タップ係数更新器15によるタップ係数値の更新処理は
1/変調速度の周期で実施され、この所定の周期毎に繰
り返され、この結果、等化誤差Ei、Eqは逐次減少し
て零に近づいていく。
【0031】従って、等化誤差Ei、Eqが充分に小さ
な値になったら、伝送路の状態によって発生することが
ある波形歪み等の影響をなくすようにするため、受信側
で受信された信号が等化器9により等化され、誤りのな
いデータの再生が可能になっている状態が得られたこと
になり、最適な等化特性が得られることになる。
【0032】ところで、このようにして受信側での等化
特性が得られたら、ここでスイッチ回路16−3’を接
点a側に戻し、本来のデータの伝送動作に移行するので
あるが、このとき、送信側では、受信側で等化特性の設
定が終わった時点を知る術がない。
【0033】そこで、従来は、受信側でのトレーニング
信号による等化特性の設定にかかる時間を見込んで、予
めトレーニング信号の送出時間を決めておき、この時間
が経過したら、その時点でトレーニング信号の送信を止
め、本来のデータの伝送動作に移行するようにしてい
る。
【0034】そして、このようにしてトレーニング信号
が途切れると、これが受信側のトレーニング信号同期検
出器12により検出され、この時点でスイッチ回路16
−3’を接点a側に切換える。
【0035】従って、この後は、データ信号Ia、Qa
が識別器10に入力されるようになり、この結果、P/
S変換器11から直列データ信号が出力されるという通
常のデータ伝送動作に移行することになる。
【0036】ところで、このようにして、等化器9の等
化特性の設定を終え、データ伝送処理に移行した後で、
データ信号が受信されている状態のとき、例えば位相ヒ
ットや振幅ヒット、瞬断などが発生し、伝送路の状態が
急変したとすると、その影響で等化器9では等化状態で
なくなり、いわゆる発散状態になってしまうことがあ
る。
【0037】この場合、トレーニング信号を用いないで
データ信号によって等化器9を等化状態にすることは難
しく、たとえ何らかの方法により等化状態にすることが
できたとしても、それまでには非常に長い時間がかかっ
てしまう。
【0038】ここで、データの伝送に代えて、送信側か
らトレーニング信号を送信してやれば、短時間で再び受
信側の等化器9を等化状態にすることができるが、この
ためには、受信側で等化器9の発散状態が生じたことを
送信側で検出する必要がある。
【0039】このとき、データの伝送が双方向に行なわ
れている場合には、この等化器9が発散状態となったこ
とも、何らかの方法により受信側から送信側に伝送でき
るかも知れないが、データ伝送が片方向の場合には、こ
れも不可能である。
【0040】そこで、従来では、図10に示すように、
受信側での等化器の等化状態とは無関係に、トレーニン
グ信号DTを常時、所定の周期で、本来のデータ信号D
Aと交互に送信し、受信側では、トレーニング信号DT
が受信されたら、たとえ自動等化器が発散していなくて
も、このトレーニング信号DTによる等化器の等化設定
処理が実行されるようにしていた。
【0041】等化器に発散が発生したときは、受信側で
は正しいデータの再生ができなくなるので、ビット誤り
となってしまう。
【0042】しかし、データ信号伝送中、等化器に発散
が生じたとしても、所定期間後にはトレーニング信号が
必ず送信されるので、周期毎に送られてくる次のトレー
ニング信号が受信された時点で等化処理が実行され、再
び等化状態に復旧することができる。
【0043】従って、この従来の自動等化技術によれ
ば、たとえ等化器が発散状態になったとしても、データ
信号の伝送にビット誤りが生じるのは、次にトレーニン
グ信号が受信され、再び等化状態になるまでの期間に限
定され、トレーニング信号が受信されて、等化状態にな
った後は、また誤りのない正しいデータ信号を再生する
ことができる。
【0044】ところで、伝送されたトレーニング信号を
受信して等化器を等化状態にするための等化器のタップ
更新動作としては、トレーニング信号のシンボル数分の
回数だけタップ更新演算を実行する必要がある。一般的
に、トレーニング信号のシンボル数としては、数十から
数百のシンボルが用いられている。ここで1シンボルと
は、ベースバンド伝送信号におけるコンスタレーション
平面上に表される信号点ごとの信号のことであり、この
シンボルは、所定期間、すなわち、1/変調速度の周期
ごとに1シンボルが変調され送信されるものである。
【0045】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の自動等
化技術によっては、上記の式に示した演算をタップ毎に
実行するとなると、複素数構成であるために、かつ、同
相成分および直交成分も共に実施しなければならないの
で、その処理量は非常に膨大な処理量となる。そのた
め、このタップ更新をソフトウェアにて実現する場合に
は、処理時間やプログラム自身が大きなものになるし、
ハードウェアで実現する場合には、その回路規模が大き
なものとなってしまう。
【0046】本発明の目的は、同じ等化引き込み性能を
保持しつつ、ソフトウェアで実現する場合には、その処
理時間やプログラム容量を少なくし、ハードウェアで実
現する場合には、その回路規模をすくなくした自動等化
回路およびその自動等化回路を用いた受信回路(復調回
路)を提供することである。
【0047】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、デジタルトレーニング信号とデジタルデ
ータ信号とを受信し、等化されたデジタルデータ信号を
出力する自動等化回路において、前記デジタルトレーニ
ング信号と前記デジタルデータ信号とを入力し前記デジ
タルデータ信号を等化する、第1等化器を含む第1自動
等化ユニットと、前記デジタルトレーニング信号を記録
するメモリと、前記メモリに接続し、更新信号を出力す
る第2自動等化ユニットであって、前記更新信号を出力
する第2等化器と、同相成分および直交成分のいずれか
一方の成分のみで他方が無成分のトレーニング信号を出
力するトレーニング信号発生器と、前記第2等化器に接
続し、前記メモリからのデジタルトレーニング信号と前
記トレーニング信号発生器からの出力信号とを比較して
タップ係数値を出力するタップ係数計算ユニットと、前
記第1自動等化ユニットの入力信号と出力信号、前記メ
モリに入力する前記デジタルトレーニング信号および前
記第2等化器から出力される前記更新信号のうちいずれ
か一つを位相回転する位相回転器とを有し、前記第2等
化器からの前記更新信号が前記第1等化器に供給され
て、前記第1等化器の等化特性が更新されるものであ
る。
【0048】また、本発明は、前記第2等化器の構成が
前記第1等化器の構成と同じかあるいはほぼ同じで有る
としてもよく、また、所定の遅延時間の遅延回路を通っ
て前記デジタルトレーニング信号と前記デジタルデータ
信号とが前記第1自動等化ユニットに入力したり、前記
第1等化器と前記第2等化器はフィードフォワード形等
化器であり、さらに、前記第1自動等化ユニットの出力
端子に接続された第3等化器と、前記トレーニング信号
発生器に接続された第4等化器とを有し、前記第3等化
器と第4等化器はフィードバック形等化器であって、前
記第3等化器の等化特性を更新するために前記第4等化
器の出力信号が前記第3等化器に入力されるとしてもよ
い。
【0049】また、本発明は、前記位相回転器として、
前記第1等化器と前記第2等化器の間にあって、前記第
2等化器からの更新信号の位相を回転させ、または、前
記メモリに接続され、前記メモリに入力される前記入力
信号を通過させ、前記メモリへのデジタルトレーニング
信号の位相を回転させ、あるいは、前記第1等化器に接
続され、前記第1等化器に入力される前記デジタルデー
タ信号と前記デジタルトレーニング信号とを通過させる
としたり、前記第1等化器に接続され、前記第1自動等
化ユニットから出力されるデジタルデータ信号を通過さ
せるとしてもよい。
【0050】また、本発明は、前記デジタルトレーニン
グ信号が、データ信号コンスタレーション平面上の、前
記デジタルデータ信号の平均電力と実質的に等しい電力
となる、2つの信号点に対応する信号であるとしてもよ
い。
【0051】また、本発明は、上述の課題を解決するた
めに、デジタル多値変調システムにより変調されたトレ
ーニング信号とデータ信号とを再生するための受信回路
において、前記トレーニング信号とデータ信号とが入力
し、デジタルトレーニング信号とデジタルデータ信号と
を生成する信号処理ユニットと、前記デジタルトレーニ
ング信号と前記デジタルデータ信号とを入力し前記デジ
タルデータ信号を等化する、第1等化器を含む第1自動
等化ユニットと、前記デジタルトレーニング信号を記録
するメモリと、前記メモリに接続し、更新信号を出力す
る第2自動等化ユニットであって、前記更新信号を出力
する第2等化器と、同相成分および直交成分のいずれか
一方の成分のみで他方が無成分のトレーニング信号を出
力するトレーニング信号発生器と、前記第2等化器に接
続し、前記メモリからのデジタルトレーニング信号と前
記トレーニング信号発生器からの出力信号とを比較して
タップ係数値を出力するタップ係数計算ユニットと、前
記第1自動等化ユニットの入力信号と出力信号、前記メ
モリに入力する前記デジタルトレーニング信号および前
記第2等化器から出力される前記更新信号のうちいずれ
か一つを位相回転する位相回転器とを有し、前記第2等
化器からの前記更新信号が前記第1等化器に供給され
て、前記第1等化器の等化特性が更新されるとしてもよ
い。
【0052】さらに、本発明は上述の課題を解決するた
めに、受信されたトレーニング信号に基いて、データ信
号の復調に必要な等化特性を自動的に更新設定する方式
の自動等化回路において、前記トレーニング信号と比較
するための、前記自動等化器で発生するトレーニング信
号を同相成分のみもしくは直交成分のみの信号とし、前
記同相成分および直交成分のいずれか一方の成分のみを
入力して演算量を軽減した自動等化器でもってタップ係
数の更新を行ない、その等化引き込みが達成された時点
で得られたタップ係数値を位相回転するものである。
【0053】ここで、トレーニング信号として用いられ
る2値の信号のそれぞれが、πの位相で対称になってい
ることに着目すると、トレーニング信号を受信した時に
等化引き込みのためのリファレンス信号を発生として、
同相成分だけ、もしくは直交成分だけの成分であるリフ
ァレンス信号を発生して、これを基にして、タップ更新
を実施する。そして、トレーニング信号によるタップ係
数更新終了時に、タップ係数値を位相回転することによ
り、複素数構成あるいは複素数演算が簡素化されて、タ
ップ係数更新および自動等化器のフィルタ演算が少なく
なる。また、タップ係数更新終了時にタップ係数値をも
とのトレーニング信号と同じ位相になるように回転して
戻せば、データ信号受信時には、従来と同様にデータ信
号を再生することができる。
【0054】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に言
及して説明する。なお、図面において、上述の構成部分
と同様な構成部分には同様な参照符号を付し、更なる説
明は省略する。
【0055】まず、本発明を適用する、判定帰還型の等
化器を内蔵する自動等化回路を含む復調回路(受信回
路)を図12に示して説明する。なお、本発明はこれに
限定されず、他の型の自動等化回路にも適用できること
は言うまでもない。
【0056】図12において、参照番号9,12,1
3,14,15,16−1,16−2,16−3,17
−1,17−2,17−3,18,19,20’,2
1’を付した構成部分が自動等化回路を構成する。
【0057】アナログBPF1、AGC2、A/Dコン
バータ3、受信電力計算部4、乗算器5、位相シフト器
6、正弦波発生器7、ロールオフフィルタ8は受信処理
部を構成する。
【0058】アナログBPF1、AGC2、A/Dコン
バータ3、受信電力計算部4、乗算器5、位相シフト器
6、正弦波発生器7、ロールオフフィルタ8、識別器1
0、P/S変換器11からなるアナログBPF1からP
/S変換器11までの構成は図11の受信回路のそれと
同じである。
【0059】等化器14,19,20’、タップ係数更
新器15,21’、加算器17−1,17−2,17−
3、トレーニング信号発生器18はタップ係数更新部を
構成する。
【0060】図12において、図11と異なる点は、主
に、メモリ13、フィードフォワード形等化器14、フ
ィードバック形等化器19および20’、タップ係数更
新器21’、スイッチ16−1および16−2、加算器
17−3の各ブロックが追加されていることであること
と、2接点のスイッチ16−3’の代わりに1接点のス
イッチ16−3が用いられている点である。
【0061】それら追加されている各ブロックの構成と
しては、識別器10の出力信号Id、Qdがフィードバ
ック形等化器19に入力され、そこで入力された信号が
等化器20’の場合と同様に波形等化され、その波形等
化された信号が加算器17−2へ入力される。また、等
化器9からの信号も加算器17−2へ入力され、そこで
I成分、Q成分どうしそれぞれ加算されて、その加算信
号が新たに信号Ia、Qaとされてスイッチ16−3を
へて識別器10へ入力される。ロールオフフィルタ8の
出力信号Ir、Qrは、さらに、スイッチ16−1を介
してメモリ13へ入力される。メモリ13へ入力された
信号は信号Ir’、Qr’としてフィードフォワード形
等化器14へ入力される。一方、トレーニング信号発生
器18で発生されるトレーニング信号It、Qtは、加
算器17−1とフィードバック形等化器20’およびタ
ップ係数更新器21’へ入力される。フィードバック形
等化器20’では入力された信号が等化器19の場合と
同様に波形等化され、その波形等化された信号が加算器
17−3へ入力される。加算器17−3では、加算器1
7−2と同様な加算機能を有し、等化器14からの出力
信号と等化器20’からの出力信号とを加算して、信号
Ia’、Qa’を生成し出力する。その信号Ia’、Q
a’は加算回路17−1へ入力され、そこで信号I
a’、Qa’と信号It、Qtとが各々加算され、等化
誤差Ei、Eqが得られる。そして、等化誤差Ei、E
qはタップ係数更新器15と同じくタップ係数更新器2
1’とに入力される。タップ係数更新器15は、図11
における同符号を付したものと同様なものであり、ここ
で生成されたタップ係数が等化器14へ入力されること
で等化器14が等化状態にされ、さらに、等化状態にな
った等化器14からスイッチ16−2を介して、等化器
9へその等化状態のときのタップ係数値が出力され、等
化器9ではその入力されたタップ係数値を用いることで
等化状態にされる。一方、タップ係数更新器21’は、
入力された等化誤差Ei、Eqおよびトレーニング信号
It、Qtをもとに、タップ係数を生成し、ここで生成
されたタップ係数が等化器20’へ入力されることで等
化器20’が等化状態にされ、さらに、等化状態になっ
た等化器20’からスイッチ16−2を介して、等化器
19へその等化状態のときのタップ係数値が出力され、
等化器19ではその入力されたタップ係数値を用いるこ
とで等化状態にされる。なお、スイッチ16−1、スイ
ッチ16−2、スイッチ16−3、タップ係数更新器1
5、トレーニング信号発生器18は、トレーニング信号
同期検出器12で検出された受信されたトレーニング信
号のタイミングに応じて動作する。
【0062】なお、このようにフィードバック形の等化
器およびフィードフォワード形の等化器を用いるように
した、いわゆる判定帰還形の自動等化器については、例
えば、文献 オーム社刊 笹岡 秀一編著『移動通信』
pp257−263に詳しく説明されている。
【0063】フィードフォワード形等化器およびフィー
ドバック形等化器は、上述の図5に示した場合と同様
に、複素数演算を行うようにした構成が用いられてい
る。この図5に示した等化器20’は、2個の加算器2
01と、4個のトランスバーサルフィルタ202で構成
されたものである。なお、図5における入力信号および
出力信号のうち、それぞれIr、Qr、Ia、Qaとな
っているのは等化器9の場合についてのものであり、等
化器20’の場合はそれぞれIt、Qt、Iab’、Q
ab’と置き換えられる。
【0064】また、フィードフォワード形等化器および
フィードバック形等化器内における各トランスバーサル
フィルタ202は、何れも、図6に示すように、(N−
1)個の遅延素子2021と、N個の乗算器2022、
それに総和器2023からなる一般的なもので、各乗算
器2022に設定されるタップ係数C1〜CNが更新さ
れることにより、自動等化器の等化特性が設定されるよ
うになっている。
【0065】また、等化引き込みを行うようにフィード
バック形等化器20’のタップ係数を更新するためのタ
ップ係数更新器21’は、図4に示すように、入力され
た等化誤差Ei、Eqおよびトレーニング信号It、Q
tをもとに、複素数演算を行うようにした構成が用いら
れている。図4において、24,26は乗算器、25,
27は加算器、28は遅延回路を示す。
【0066】ここで図5に示した等化器のうち等化器2
0’の場合を例として、その入力と出力の関係について
説明する。図5の各トランスバーサルフィルタ202の
タップ係数ベクトルをそれぞれ図のようにCbi、Cb
qとする。これらタップ係数ベクトルは、上述のタップ
係数C1〜CNにより構成されている。さらに、入力信
号It、Qtが、遅延素子2021の遅延期間ごとに時
系列に設定されたベクトルである、入力信号ベクトルと
してそれぞれIt、Qtと表わす。そうすると、複素数
で表わした入力信号ベクトル(It+j・Qt)とタッ
プ係数ベクトルCbi、Cbqの関係は、次の式で表わ
せる。 (It+j・Qt)・(Cbi+j・Cbq)=(It
・Cbi−Qt・Cbq)+j・(It・Cbq+Qt
・Cbi) よって、出力信号Iab’、Qab’の値は、入力信号
ベクトルIt、Qtとタップ係数ベクトルCbi、Cb
qにより次式で表わせ、従って、タップ係数ベクトルC
bi、Cbqを変えることにより、入力信号It、Qt
に対する出力信号Iab’、Qab’の特性、つまり伝
達特性を変えることができる。 Iab’=It・Cbi−Qt・Cbq Qab’=It・Cbq+Qt・Cbi
【0067】なお、上述のフィードバック形等化器の例
では、図5の各トランスバーサルフィルタ202のタッ
プ係数ベクトルをそれぞれCbi、Cbqとしたが、フ
ィードフォワード形等化器の場合は、各トランスバーサ
ルフィルタ202のタップ係数ベクトルをそれぞれCf
i、Cfqとする。
【0068】さらに、この等化特性の設定される様子に
ついて詳しく説明する。まず、所定のフォーマットのト
レーニング信号と呼ばれる信号を基準の信号として設定
しておき、本来のデータ信号の伝送開始に先立って、こ
のトレーニング信号が図示しない送信機(変調器)から
受信機(復調器)に送信されるようにし、これにより上
記した等化特性の設定を行い、設定完了後、本来のデー
タ信号の伝送処理に移行するのである。
【0069】このとき、受信側では、受信されたトレー
ニング信号を、トレーニング信号発生器18から発生さ
れているトレーニング信号と比較し、その差を誤差とし
てこの誤差に応じて等化器9のタップ係数値を逐次変え
て行き、等化引き込み達成時の最終タップ係数値を等化
器9に設定するようになっている。
【0070】この等化特性の設定のためのタップ係数更
新動作については、所定の等化アルゴリズムに従った演
算が行なわれるものであるが、例えば、最小誤差法に係
わる等化アルゴリズムを用いてタップ係数更新動作を行
うための演算方法について以下説明する。
【0071】フィードフォワード形等化器の場合、タッ
プ係数ベクトルをCfi、Cfqとすると、 Cf(n+1)=Cf(n)−g・X*・E ここで、 Cf(n+1):(n+1)時点のタップ係数 Cf(n):(n)時点のタップ係数 X*:入力信号の複素共役数 X*=Ir−j・Qr ( j=√(−1) ) E:等化誤差 E=Ei+j・Eq g:タップ更新ゲイン また、フィードバック形等化器の場合は、タップ係数ベ
クトルをCbi、Cbqとすると、 Cb(n+1)=Cb(n)−g・R*・E ここで、 Cb(n+1):(n+1)時点のタップ係数 Cb(n+1)=Cbi(n+1)+j・Cbq(n+1) Cb(n):(n)時点のタップ係数 Cb(n)=Cbi(n)+j・Cbq(n)*:参照トレーニング信号の複素共役数 R*=It−j・Qt E:等化誤差 E=Ei+j・Eq g:タップ更新ゲイン である。
【0072】このフィードバック形等化器の場合のタッ
プ係数ベクトルを求める式を具現化したものが図4のタ
ップ係数更新器21’である。
【0073】以上説明したように図12の自動等化回路
では、図11の自動等化回路に比べて、等化器が発散し
ても等化状態に復旧するまでの時間を短くすることがで
きる。しかしながら、図11の場合と同様に、自動等化
器やタップ係数更新器における複素数構成の演算をタッ
プ毎に実行するとなると、同相成分および直交成分も共
に実施しなければならないので、その処理量は非常に膨
大な処理量となる。そのため、このタップ更新をソフト
ウェアにて実現する場合には、処理時間やプログラム自
身が大きなものになるし、ハードウェアで実現する場合
には、その回路規模が大きなものとなってしまう。
【0074】そのため、図11の自動等化回路と同じ等
化引き込み性能を保持しつつ、ソフトウェアで実現する
場合には、その処理時間やプログラム量を少なくし、ハ
ードウェアで実現する場合には、その回路規模をすくな
くした本発明の一実施例の自動等化回路を含む復調回路
(受信回路)のブロック構成を図1に示す。
【0075】図1において、受信した信号をアナログB
PF1により帯域制限した後、AGC2により、受信レ
ベルの大小にかかわらず、一定のレベルにしてA/Dコ
ンバータ3に出力する。A/Dコンバータ3によりデジ
タル化された信号は受信電力計算器4で受信電力計算が
行なわれ、その計算結果がフィードバックされてAGC
2のゲインを制御する。またA/Dコンバータ3の出力
が乗算器5で正弦波発生器7から発生された変調波(f
c)の周波数の正弦波cos(ωc・t)と乗算される
と共に、この正弦波cos(ωc・t)を位相シフト器
6によりπ/2位相シフトした正弦波sin(ωc・
t)とも乗算されることにより、直交復調が行なわれ
る。ここでωc=2・π・fcである。これら乗算結果
である同相成分(I)と直交成分(Q)の出力をロール
オフフィルタ8にそれぞれ通過させて、波形整形を行な
い、等化器9に入力する。
【0076】図1において、乗算器5の出力信号つまり
復調された信号Im、Qmをロールオフフィルタ8で波
形整形して得た信号Ir、Qrからトレーニング信号同
期検出器12により、受信したトレーニング信号を検出
して同期を取る。トレーニング信号を受信している間、
ロールオフフィルタ8の出力信号Ir、Qrをメモリ1
3に格納するために、スイッチ16−1をONにする。
フィードフォワード形等化器9およびフィードバック形
等化器19とそれぞれ構成が等しいフィードフォワード
形等化器14およびフィードバック形自動等化器20と
の合成出力信号Ia'、Qa'と、トレーニング信号発生
回路18から発生された信号Itとの差を取り誤差信号
Eiとする。等化器14と等化器20との合成出力信号
Qa’はそのまま誤差信号Eqとする。すなわち、 Ei=Ia'−It Eq=Qa'
【0077】この誤差信号を用いて等化器14のタップ
更新を行なう。フィードフォワード形等化器9、14お
よびフィードバック形等化器19、20は、図5に示し
たような複素数構成である。つまり、フィードバック形
等化器について説明すると、 (It+j・Qt)・(Cbi+j・Cbq)=(It
・Cbi−Qt・Cbq)+j・(It・Cbq+Qt
・Cbi) 従って、 Iab'=It・Cbi−Qt・Cbq Qab'=It・Cbq+Qt・Cbi さらにトランスバーサルフィルタ202は、図6に示し
たような一般的によくある構成となっている。
【0078】等化器14、20のタップ係数値は、タッ
プ係数更新器15、21によって、それぞれ更新され徐
々に等化状態となっていく。例えば、タップ更新のアル
ゴリズムとして、最小誤差法を採用した場合、各タップ
ごとに下記の計算を実施する。
【0079】フィードフォワード側の場合は、 Cf(n+1)=Cf(n)−g・X*・E ここで、 Cf(n+1):(n+1)時点のタップ係数 Cf(n):(n)時点のタップ係数 X*:入力信号の複素共役数 X*=Ir−j・Qr ( j=√(−1) ) E:等化誤差 E=Ei+j・Eq g:タップ更新ゲイン また、フィードバック側の場合は、 Cb(n+1)=Cb(n)−g・R*・E ここで、 Cb(n+1):(n+1)時点のタップ係数 Cb(n+1)=Cbi(n+1)+j・Cbq(n+1) Cb(n):(n)時点のタップ係数 Cb(n)=Cbi(n)+j・Cbq(n)*:参照トレーニング信号の複素共役数 R*=It−j・Qt E:等化誤差 E=Ei+j・Eq g:タップ更新ゲイン
【0080】以上の式に従って、タップ係数更新を繰り
返すと段々と等化状態になっていき、等化誤差がほぼ0
になる時点で等化状態となる。
【0081】更新計算をしたタップ係数値を次のトレー
ニング信号を受信したときに、等化器9のタップに係数
値として書き込む。トレーニング信号の終わり時点から
データへの切り替わり時点でスイッチ16−3をONに
して、フィードフォワード形等化器9およびフィードバ
ック形等化器19の合成出力信号Ia、Qaを識別器1
0に入力して、等化された信号を識別して、この出力信
号をP/S変換器11により、シリアルの受信データと
して出力する。
【0082】ここで、受信するトレーニング信号の信号
点が図8に示したようなA,Bである場合、トレーニン
グ信号発生器18から出力されるトレーニング信号は、
図9に示したC,Dとする。そうすると、同相成分は±
√10となるが、直交成分は0でよい。そうするとIt
は±√10、Qtは0である。
【0083】図5に示したような複素数構成のフィード
バック等化器20’のQt入力が0であるので、この場
合、図3に示したようなより簡単な回路構成の自動等化
器20でもって本発明の自動等化回路を実現することが
できる。また、図4に示したようなタップ係数更新器2
1’についても、Qt入力が0とすることができるの
で、図2に示したようなより簡単な回路構成のタップ係
数更新器21でもって本発明の自動等化回路を実現する
ことができる。
【0084】すなわち、図8に示すAとBが受信トレー
ニング信号の信号点であるとき、トレーニング信号発生
器18から出力される信号点は、相対的に図9に示すC
とDの位置に回転され、そうすることで、例えば、図1
に示すように信号発生器18の直交成分信号Qtを出力
する必要がなくなる。
【0085】そうすることにより、等化器20やタップ
係数更新器21の回路構成が等化器20’やタップ係数
更新器21’と比べて非常に簡単となり、その演算量は
各構成とも約1/2となる。
【0086】ところで、この図1の自動等化回路の受信
した信号点がA、Bであるのに対して、トレーニング信
号発生器18からのトレーニング信号(参照トレーニン
グ信号)がC,Dであることでは、それらの位相はθ分
異なることになる。従って、タップ更新をして等化状態
になる場合には、−θ分位相回転したタップ係数値とな
るので、フィードフォワード形等化器14から、フィー
ドフォワード形等化器9へ、タップ係数値を設定する前
に、位相θ分回転しておいてやれば、参照トレーニング
信号をA,Bにしたときと同じタップ係数値となり、フ
ィードフォワード形等化器9、フィードバック形等化器
19で正しく等化される状態になる。
【0087】ここで、位相を回転させるには、下記の式
に示したようにすればθ分位相回転させることができ
る。 Cf(n+1)’=Cf(n+1) × ej・θ ここで、 Cf(n+1)’=Cfi(n+1)’+j・Cfq(n+1)’ Cf(n+1)=Cfi(n+1)+j・Cfq(n+1)j・θ=cosθ+j・sinθ Cf(n+1) × ej・θ=(Cfi(n+1)・cosθ−Cf
(n+1)・sinθ)+j・(Cfi(n+1)・sinθ+
Cfq(n+1)・cosθ) したがって、 Cfi(n+1)’=Cfi(n+1)・cosθ−Cfq(n+1)・s
inθ Cfq(n+1)’=Cfi(n+1)・sinθ+Cfq(n+1)・c
osθ
【0088】なお、これら2つの式の動作を信号処理し
て実現するための位相回転器31のブロック構成を図7
に示す。図7において、29は乗算器を、30は加算器
を表す。
【0089】図1において、自動等化器14からの等化
引き込みしたタップ係数値Cf(n+1)を位相回転器31で
上記のように、θ位相回転することでCf(n+1)’とし
て、スイッチ16−2がON時にフィードフォワード形
等化器9に設定する。
【0090】図13は本発明の自動等化器を含む受信回
路の別の実施例を示す図13では、メモリ13、フィー
ドフォワード形等化器14に入力する信号を位相回転器
33により、−θ位相回転させておく。そうすると、フ
ィードフォワード形等化器14に入力されるトレーニン
グ信号は、受信した信号点A,Bが位相回転され、丁
度、図9に示したような信号点C、Dと同様の位相とな
る。トレーニング信号発生器18から出力されるトレー
ニング信号も同じ位相の信号であり、そのタップ係数値
をそのままフィードフォワード形等化器9およびフィー
ドバック形等化器19に設定すれば、図12で示した構
成の場合と同じタップ係数値が設定されることになる。
【0091】図14は、本発明の自動等化回路を含む受
信回路の更に別の実施例を示す。図14では、図12で
示した構成の場合と同様に、等化器14、20で等化引
き込みを行ない、このタップ係数値を位相回転せずに、
等化器9、19にそれぞれ設定する。タップ係数値とし
ては、−θ分位相回転している。そこで、位相回転器3
4で受信信号を+θ分位相回転させておけば、識別器1
0では位相回転のない信号が入力されて正しく受信信号
を再生することができる。
【0092】図15は、本発明の自動等化回路を含む受
信回路の更に別の実施例を示す。図15では、識別器1
0の入力で位相回転器35により、受信信号を+θ分位
相回転をさせることでも、図14に示す場合と同様な効
果を得る。
【0093】以上の図13〜15に示した受信回路にお
ける自動等化回路の構成では、図1に示したものと同様
にQtを0とするので、図2、図3に示したような簡単
な構成のタップ係数更新器や自動等化器を用いること
で、より簡便な構成の自動等化回路を実現可能である。
【0094】図16は、本発明の自動等化回路を含む受
信回路の更に別の実施例を示す。変調器から送信するト
レーニング信号の信号点が図9に示したような、C、D
の場合には、自動等化回路の構成を図16に示すような
ものにして、回路構成によって位相回転をすることな
く、図2、図3に示したような簡単な構成のタップ係数
更新器や自動等化器を用いることが可能で、より簡便な
構成の自動等化回路を実現することができる。
【0095】以上の説明では、トレーニング信号発生器
から発生するトレーニング信号として同相成分が0でな
く、直交成分が0であるとしたが、同相成分が0で、直
交成分が0でないトレーニング信号を使うことができる
のはいうまでもない。
【0096】次に、本発明の別の実施例について、図1
7により説明する。この図17の実施例は、図示のよう
に、各ロールオフフィルタ8と、等化器9の間に、夫々
遅延回路89を挿入したもので、その他の構成は、図1
の実施例と同じである。
【0097】遅延回路89は夫々所定の遅延時間τを有
し、ロールオフフィルタ8の出力信号Ir、Qrに、こ
の所定の遅延時間τを与え、遅延出力信号IrD、Qr
Dとして等化器9に供給する働きをする。
【0098】ここで、この所定の遅延時間τは、1フレ
ーム分のデータ信号の伝送に要する時間、つまりトレー
ニング信号DTとデータ信号DAの1回分の伝送時間、
すなわちτ=tt+td 時間(図10参照)に設定してあ
る。
【0099】次に、図17の実施例の動作について、図
18のタイミング図により説明する。説明のため、図1
8の(a)に示してあるトレーニング信号DTとデータ信
号DAに番号0、1、2、……、が付してあり、これに
対応して、図18の(h)でのトレーニング信号DTとデ
ータ信号DAにも番号0、1、2、……、が付してあ
り、図18の(a)と図18の(h)で、同じ番号の信号が対
応していることを表している。
【0100】いま、ここで、図18の(a)の時刻t0
で、ロールオフフィルタ8から出力されたトレーニング
信号がDT1であったとすると、このトレーニング信号
DT1が、図18の(b)に示すようにしてメモリ13に
取込まれ、これにより等化器14による等化引き込み処
理、すなわち、タップ係数更新が、図18の(c)に示す
ように実行され、こうして得られたタップ係数値が、図
18の(d)に示すように、時刻t3で位相回転器31と
スイッチ回路16−2とを経由して等化器9に書き込ま
れる。
【0101】ところが、等化器9に対しては、ロールオ
フフィルタ8の出力信号Ir、Qrが遅延回路89によ
り1フレーム分遅延されて入力されるので、タップ更新
したときに使用したトレーニング信号DT1及びそれに
続くデータ信号DA1に対して、遅延出力信号IrD、
QrDでのトレーニング信号DT1及びそれに続くデー
タ信号DA1が丁度同期した形で等化器9にタップ係数
値が書き込まれるようになる。
【0102】この場合、タップ係数更新処理までに1フ
レーム分の時間を要しているが、等価的には、トレーニ
ング信号DT1により等化引き込みをした後、すぐに同
一フレームのデータ信号DA1に等化特性が反映した形
でタップ係数更新処理が与えられることになり、従っ
て、この図17の実施例によれば、各フレーム毎に、ト
レーニング信号DTによるタップ係数更新処理の結果か
ら直ちに、同一フレーム内のデータ信号DAの等化が得
られることになる。
【0103】図1の実施例では、或る時点、例えば時刻
t0で受信されたトレーニング信号DT1によって等化
引き込み動作が行なわれた場合、その更新計算に時間が
かかるため、そのタップ係数値が等化器9に反映される
のは、次のフレームのデータ信号DA2になってしま
い、1フレーム時間遅れてタップ係数値の更新がなされ
る。
【0104】これでも、伝送路があまり変化しない場合
には問題はないが、伝送路が短期間で変化しているとき
は、1フレーム前の信号で求めた収束したタップ係数値
での等化特性では、伝送路の変化に追従が遅れ、正確な
等化が得られなくなる虞れがあるが、この図17の実施
例では、すぐに反映された形になるので、伝送路の変化
に対して十分追従することができる。
【0105】従って、図17の実施例によれば、等化器
に対するタップ係数値の設定が、受信信号に同期した状
態にでき、この結果、追従特性が大きく改善され、伝送
路の変化が多いときでも常に正しい受信データを容易に
再生することができる。
【0106】なお、以上の説明では、遅延回路89の遅
延時間τを1フレーム分の伝送時間に設定したが、フレ
ームの長さとタップ係数値の更新処理時間との関係で、
遅延時間を2フレーム以上にしなければならない場合も
あるが、その場合には遅延回路89の遅延時間を、その
時間に合わせて延ばせばよい。
【0107】図19は本発明の別の実施例の自動等化回
路を含む多値デジタル信号受信回路(復調回路)の構成
を示す。
【0108】図19において、メモリ13から読み出し
たIr’、Qr’をタップ係数更新器15に入力する。
更に、等化器14の出力信号Ia’とトレーニング信号
発生回路18の出力信号Itとを加算器17−1に供給
して得た誤差信号Ei’と、等化器14のもう一方の出
力信号Qa’とをタップ係数更新器15に供給する。即
ち、Ia’−It=Eiで、Qa’=Eqとなる。
【0109】図21はこれを説明するためのI−Q平面
図である。図において、黒点で示したトレーニング信号
発生回路18の出力ポイント(信号点)はI軸上にある
ので直交成分Qtは0である。一方、受信ポイント(信
号点)は図のX印の位置にあるとすると、式Qa’−Q
t=EqにおいてQtは0なのでQa’=Eqとなる。
また、I軸上の同相成分Iaとトレーニング信号点It
との差Ia’−ItはEiとなる。
【0110】動作において、この自動等化器14に、所
定の時点で、メモリ13から読出したトレーニング信号
を入力し、タップ係数更新器15を動作させ、所定の等
化状態が得られるまで、等化器14のタップ係数を更新
して行くようにする。
【0111】こうして自動等化器14によりトレーニン
グ処理を行った結果、タップ係数が更新され、所定の等
化状態が得られたら、その後、このタップ更新結果を等
化器9に与え、この時点で始めて等化器9のタップ係数
が設定され、等化状態が得られるようにしてある。
【0112】このため、一方ではスイッチ回路16−3
を設け、これによりトレーニング信号が受信されている
ときは、等化器9の出力信号Ia、Qaが識別器10の
入力から切り離されるように構成し、他方ではスイッチ
16−2を設け、これにより所定の時点で、等化器14
に設定されたタップ係数設定結果が等化器9に与えられ
るように構成してある。
【0113】従って、スイッチ回路16−1は、トレー
ニング信号同期検出器12により、トレーニング信号が
検出されている期間だけ閉じるように制御され、スイッ
チ回路16−3は、反転回路260の存在により、スイ
ッチ回路16−1とは反対に、トレーニング信号が検出
されている期間だけ開くように制御される。
【0114】上記構成により、誤差Eqは等化器14の
一方の出力であるQa’そのものなので、誤差Eqが簡
単に求められると言う利点が得られる。なお、この場
合、タップ係数更新器15は図4の構成のものを使うこ
とが出来る。但し、入力It,Qtの代わりにIr’,
Qr’を用いる。なお、等化トレーニング用等化器14
はデータ再生用等化器9と同じ構成である。
【0115】図19に示す受信回路の実施例を基とし
て、図20の受信回路に示すように、等化器9の入力側
に図17の実施例と同様な遅延回路89を加えた実施例
としてもよい。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
レーニング信号による等化引き込みにおける、復調回路
(受信回路)で発生する参照トレーニング信号を同相成
分単独または直交成分単独にすることにより、性能を落
とすことなく、同等な等化機能の自動等化器のフィルタ
演算およびタップ更新演算が可能で、かつ、回路構成が
より簡略化される。そうすることで、ソフトウェアによ
る実現方法では、その処理量やプログラム量を減らすこ
とができ、またハードウェアによる実現方法では、ハー
ドウェア量を減らすことができる。
【0117】さらに、処理時間が減ることにより、今ま
では完全にリアルタイム処理ができなかった処理につい
ても、リアルタイム処理化することが可能である。ある
いは、もし、リアルタイム処理が不可能であったとして
も、自動等化器の追従性能が向上するなどの利点があ
る。
【0118】さらに、ハードウェア量が減ることによ
り、小形化・低消費電力化することが可能となる。
【0119】本発明は特に優先的な実施例に関して開示
されており、そのため、当該技術分野における当業者に
よって、形態やその細部における様々な変更や省略が、
本発明の範囲内でもってもたらされることが容易である
ことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動等化回路を含む受信回路の一実施
例のブロック構成を示す図。
【図2】本発明によるタップ係数更新器のブロック図。
【図3】本発明による自動等化器のブロック図。
【図4】図12の受信回路の自動等化回路に用いるタッ
プ係数更新器の構成例のブロック図。
【図5】図12の受信回路に用いるタップ係数設定可能
な等化器の構成例のブロック図。
【図6】トランスバーサル・フィルタのブロック構成例
を示す図。
【図7】本発明による位相回転器のブロック図。
【図8】16QAMの場合のコンスタレーション表示例
を示す図。
【図9】16QAMの場合のコンスタレーション表示例
を示す図。
【図10】トレーニング信号とデータ信号の繰り返し伝
送のようすを説明する図。
【図11】従来の技術の自動等化回路のブロック構成例
を示す図。
【図12】判定帰還型自動等化回路を含む復調回路(受
信回路)のブロック構成を示す図。
【図13】本発明の復調回路の別の実施例のブロック構
成を示す図。
【図14】本発明の復調回路の別の実施例のブロック構
成を示す図。
【図15】本発明の復調回路の別の実施例のブロック構
成を示す図。
【図16】本発明の復調回路の別の実施例のブロック構
成を示す図。
【図17】本発明の復調回路(受信回路)の別の実施例
のブロック構成を示す図。
【図18】図17の復調回路の動作を説明するためのタ
イミング図。
【図19】本発明の復調回路(受信回路)の別の実施例
のブロック構成を示す図。
【図20】本発明の復調回路(受信回路)の別の実施例
のブロック構成を示す図。
【図21】図19の復調回路の動作を説明するためのI
−Q平面図。
【符号の説明】
1:アナログBPF(ANALOG BPF)、 2:AGC、
3:A/Dコンバータ、 4:受信電力計算部(POWER
CALCULATION)、 5,24,26,29,2022:
乗算器、 6:位相シフト器(PHASE SHIFTER)、
7:正弦波発生器(SINE WAVE GENERATOR)、 8:ロ
ールオフフィルタ(ROF)、 9,14:フィードフォ
ワード形等化器(EQUALIZER)、 10:識別器(IDENT
IFIER)、11:P/S変換器(P/S CONVERTER)、 1
2:トレーニング信号同期検出器(TRAINING SIGNAL SY
NCHRONIZATION DETECTOR)、 13:メモリ(MEMOR
Y)、15,21,21’:タップ係数更新器(TAP COE
FFICIENT UPDATING UNIT)、 16−1,16−2,1
6−3,16−3’:スイッチ回路、 17−1,17
−2,17−3,25,27,30,201:加算器、
2023:総和器、 18:トレーニング信号発生器
(TRAINING SIGNAL GENERATOR)、 19,20,2
0’:フィードバック形自動等化器(EQUALIZER)、
28,89:遅延回路、 31,33,34,35:位
相回転器(PHASE ROTATOR)、 202:トランスバー
サルフィルタ、 260:反転回路、 2021:遅延
素子。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタルトレーニング信号とデジタルデ
    ータ信号とを受信し、等化されたデジタルデータ信号を
    出力する自動等化回路において、前記デジタルトレーニ
    ング信号と前記デジタルデータ信号とを入力し前記デジ
    タルデータ信号を等化する、第1等化器を含む第1自動
    等化ユニットと、前記デジタルトレーニング信号を記録
    するメモリと、前記メモリに接続し、更新信号を出力す
    る第2自動等化ユニットであって、前記更新信号を出力
    する第2等化器と、同相成分および直交成分のいずれか
    一方の成分のみで他方が無成分のトレーニング信号を出
    力するトレーニング信号発生器と、前記第2等化器に接
    続し、前記メモリからのデジタルトレーニング信号と前
    記トレーニング信号発生器からの出力信号とを比較して
    タップ係数値を出力するタップ係数計算ユニットと、前
    記第1自動等化ユニットの入力信号と出力信号、前記メ
    モリに入力する前記デジタルトレーニング信号および前
    記第2等化器から出力される前記更新信号のうちいずれ
    か一つを位相回転する位相回転器とを有し、前記第2等
    化器からの前記更新信号が前記第1等化器に供給され
    て、前記第1等化器の等化特性が更新されることを特徴
    とする自動等化回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動等化回路におい
    て、前記第2等化器の構成が前記第1等化器の構成と同
    じかあるいはほぼ同じで有ることを特徴とする自動等化
    回路。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の自動等化回路におい
    て、所定の遅延時間の遅延回路を通って前記デジタルト
    レーニング信号と前記デジタルデータ信号とが前記第1
    自動等化ユニットに入力することを特徴とする自動等化
    回路。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の自動等化回路におい
    て、前記第1等化器と前記第2等化器はフィードフォワ
    ード形等化器であり、さらに、前記第1自動等化ユニッ
    トの出力端子に接続された第3等化器と、前記トレーニ
    ング信号発生器に接続された第4等化器とを有し、前記
    第3等化器と第4等化器はフィードバック形等化器であ
    って、前記第3等化器の等化特性を更新するために前記
    第4等化器の出力信号が前記第3等化器に入力されるこ
    とを特徴とする自動等化回路。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の自動等化回路におい
    て、前記位相回転器は、前記第1等化器と前記第2等化
    器の間にあって、前記第2等化器からの更新信号の位相
    を回転させることを特徴とする自動等化回路。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の自動等化回路におい
    て、前記位相回転器は、前記メモリに接続され、前記メ
    モリに入力される前記入力信号を通過させ、前記メモリ
    へのデジタルトレーニング信号の位相を回転させること
    を特徴とする自動等化回路。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の自動等化回路におい
    て、前記位相回転器は、前記第1等化器に接続され、前
    記第1等化器に入力される前記デジタルデータ信号と前
    記デジタルトレーニング信号とを通過させることを特徴
    とする自動等化回路。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の自動等化回路におい
    て、前記位相回転器は、前記第1等化器に接続され、前
    記第1自動等化ユニットから出力されるデジタルデータ
    信号を通過させることを徴とする自動等化回路。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の自動等化回路におい
    て、前記デジタルトレーニング信号が、データ信号コン
    スタレーション平面上の、前記デジタルデータ信号の平
    均電力と実質的に等しい電力となる、2つの信号点に対
    応する信号であることを特徴とする自動等化回路。
  10. 【請求項10】 デジタル多値変調システムにより変調
    されたトレーニング信号とデータ信号とを再生するため
    の受信回路において、前記トレーニング信号とデータ信
    号とが入力し、デジタルトレーニング信号とデジタルデ
    ータ信号とを生成する信号処理ユニットと、前記デジタ
    ルトレーニング信号と前記デジタルデータ信号とを入力
    し前記デジタルデータ信号を等化する、第1等化器を含
    む第1自動等化ユニットと、前記デジタルトレーニング
    信号を記録するメモリと、前記メモリに接続し、更新信
    号を出力する第2自動等化ユニットであって、前記更新
    信号を出力する第2等化器と、同相成分および直交成分
    のいずれか一方の成分のみで他方が無成分のトレーニン
    グ信号を出力するトレーニング信号発生器と、前記第2
    等化器に接続し、前記メモリからのデジタルトレーニン
    グ信号と前記トレーニング信号発生器からの出力信号と
    を比較してタップ係数値を出力するタップ係数計算ユニ
    ットと、前記第1自動等化ユニットの入力信号と出力信
    号、前記メモリに入力する前記デジタルトレーニング信
    号および前記第2等化器から出力される前記更新信号の
    うちいずれか一つを位相回転する位相回転器とを有し、
    前記第2等化器からの前記更新信号が前記第1等化器に
    供給されて、前記第1等化器の等化特性が更新されるこ
    とを特徴とする受信回路。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の受信回路におい
    て、前記第2等化器の構成が前記第1等化器の構成と同
    じかあるいはほぼ同じで有ることを特徴とする受信回
    路。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の受信回路におい
    て、前記信号処理ユニットと前記第1自動等化ユニット
    との間に、所定の遅延時間の遅延回路を有することを特
    徴とする受信回路。
  13. 【請求項13】 請求項10に記載の受信回路におい
    て、前記第1等化器と前記第2等化器はフィードフォワ
    ード形等化器であり、さらに、前記第1自動等化ユニッ
    トの出力端子に接続された第3等化器と、前記トレーニ
    ング信号発生器に接続された第4等化器とを有し、前記
    第3等化器と第4等化器はフィードバック形等化器であ
    って、前記第3等化器の等化特性を更新するために前記
    第4等化器の出力信号が前記第3等化器に入力されるこ
    とを特徴とする受信回路。
  14. 【請求項14】 請求項10に記載の受信回路におい
    て、前記位相回転器は、前記第1等化器と前記第2等化
    器の間にあって、前記第2等化器からの更新信号の位相
    を回転させることを特徴とする受信回路。
  15. 【請求項15】 請求項10に記載の受信回路におい
    て、前記位相回転器は、前記信号処理ユニットと前記メ
    モリの間にあって、前記メモリへのデジタルトレーニン
    グ信号の位相を回転させることを特徴とする受信回路。
  16. 【請求項16】 請求項10に記載の受信回路におい
    て、前記位相回転器は、前記信号処理ユニットと前記第
    1自動等化ユニットの間にあって、前記第1自動等化ユ
    ニットに入力される前記デジタルデータ信号と前記デジ
    タルトレーニング信号とを通過させることを特徴とする
    受信回路。
  17. 【請求項17】 請求項10に記載の受信回路におい
    て、前記位相回転器は、前記第1等化器に接続され、前
    記第1自動等化ユニットから出力されるデジタルデータ
    信号を通過させることを徴とする受信回路。
  18. 【請求項18】 請求項10に記載の受信回路におい
    て、前記デジタルトレーニング信号が、データ信号コン
    スタレーション平面上の、前記デジタルデータ信号の平
    均電力と実質的に等しい電力となる、2つの信号点に対
    応する信号であることを特徴とする受信回路。
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JP2010178308A (ja) * 2009-02-02 2010-08-12 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> デジタル伝送方式の復号器及び受信装置
JP2012165451A (ja) * 2007-02-08 2012-08-30 Samsung Electronics Co Ltd 通信システムにおけるデータ送受信方法及び装置

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