JP2001352052A - 固体撮像素子 - Google Patents

固体撮像素子

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JP2001352052A JP2000170965A JP2000170965A JP2001352052A JP 2001352052 A JP2001352052 A JP 2001352052A JP 2000170965 A JP2000170965 A JP 2000170965A JP 2000170965 A JP2000170965 A JP 2000170965A JP 2001352052 A JP2001352052 A JP 2001352052A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 飽和領域では入射光量の変化に対し蓄積電荷
量の変化が小さいので、雑音による出力信号の変動に対
し、蓄積電荷の変化量が小さいと、SN比の悪い再生画
像となる。 【解決手段】 光電変換部502のうち半導体基板50
0側の一部に他の領域よりも不純物濃度の高い高濃度領
域101を形成する。これによって、P- 型ウェル50
1と光電変換部502の結合容量C51を大きくし、蓄
積電荷の変化量を大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像素子に関
し、特に、光電変換部に発生した過剰な電荷を掃き出す
オーバーフロードレインを備えた固体撮像素子に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図4は電荷転送部にCCD(電荷結合素
子)を用いたCCD型固体撮像素子を示す図である。な
お、図4ではフォトダイオードと垂直CCDレジスタを
別々に設けたインターライン転送型固体撮像素子の概略
構成を示している。
【0003】図4において、まず、半導体基板400上
にフォトダイオード401が列状に配列されており、各
フォトダイオード列に対応して垂直CCDレジスタ40
2が設けられている。フォトダイオード401と垂直C
CDレジスタ402の間には電荷読み出しゲート領域4
03が形成されている。垂直CCDレジスタ402の一
端には水平CCDレジスタ404が設けられ、水平CC
Dレジスタ404の一端には電荷検出部405及び出力
部406が形成されている。なお、破線で囲んだ部分が
単位画素407である。
【0004】フォトダイオード401で光電変換された
電荷は、読み出しゲート領域403を介して垂直CCD
レジスタ402に転送される。読み出された電荷は垂直
CCDレジスタ402により水平CCDレジスタ404
まで転送され、更に水平CCDレジスタ404により電
荷検出部405まで転送され、出力部406を介して外
部に出力される。
【0005】ところで、このようなCCDを用いた固体
撮像素子ではブルーミングを抑制するために過剰電荷を
掃き出すオーバーフロードレイン機構が各画素毎に設け
られている。オーバーフロードレイン機構には、縦型オ
ーバーフロードレインと横型オーバフロードレインの2
つがある。
【0006】図5は従来例の縦型オーバーフロードレイ
ンを備えたインターライン転送型固体撮像素子の単位画
素の水平方向の断面構造を示す図である。図5におい
て、シリコンからなるN型の半導体基板500の表面部
にP- 型ウェル501が設けられている。P- 型ウェル
501の表面部には、フォトダイオード401を構成す
るN型の光電変換部502が設けられており、その表面
には暗電流を低減するためのP+ 型拡散層503が設け
られている。また、垂直CCDレジスタ402を構成す
るN型拡散層504及びその下部に接してP型拡散層5
05が設けられている。光電変換部502とそれに対応
するN型拡散層504との間には電荷読み出しゲート領
域506が設けられ、反対側のN型拡散層504との間
にはP+ 型素子分離層507が設けられている。
【0007】また、表面には二酸化シリコン膜や窒化シ
リコン膜等からなる絶縁膜508が設けられており、N
型拡散層504の上部の領域には多結晶シリコン膜等か
らなる垂直CCDレジスタ402の転送ゲート電極50
9が設けられている。更に、その上部には、絶縁膜50
8を介してタングステン膜やアルミニウム膜等からなる
遮光膜510が設けられている。蓄積容量を超えて光電
変換部502に発生した過剰な電荷はP- 型ウェル50
1を通って半導体基板500に掃き出される。即ち、P
- 型ウェル501が蓄積電荷のバリア領域となり、半導
体基板500が過剰な電荷を掃き出すドレイン領域とな
る。C51はP- 型ウェル501と光電変換部502の
結合容量を示し、C52はP- 型ウェル501と半導体
基板500の結合容量を示している。
【0008】図6は従来例の横型オーバーフロードレイ
ンを備えたインターライン転送型固体撮像素子の単位画
素の水平方向の断面構造を示す図である。図6におい
て、まず、シリコンからなるP型の半導体基板600の
表面部にフォトダイオード401を構成するN型の光電
変換部601が設けられており、その表面には暗電流を
低減するためのP+ 型拡散層602が設けられている。
また、垂直CCDレジスタ402を構成するN型拡散層
603が設けられている。光電変換部601とそれに対
応するN型拡散層603との間には電荷読み出しゲート
領域604が設けられている。その反対側にはドレイン
領域605が設けられており、光電変換部601とドレ
イン領域605の間にはバリア領域606が設けられて
いる。ドレイン領域605と反対側のN型拡散層603
との間にはP+ 型素子分離層607が設けられている。
【0009】また、表面には二酸化シリコン膜や窒化シ
リコン膜等からなる絶縁膜608が設けられ、N型拡散
層603の上部の領域には多結晶シリコン膜等からなる
垂直CCDレジスタ402の転送ゲート電極609が設
けられている。更に、その上部には、絶縁膜608を介
してタングステン膜やアルミニウム膜等からなる遮光膜
610が設けられている。蓄積容量を超えて光電変換部
601に発生した過剰な電荷はバリア領域606を通っ
てドレイン領域605に掃き出される。C61はバリア
領域606と光電変換部601の結合容量を示し、C6
2はバリア領域606とドレイン領域605の結合容量
を示している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の固体撮像素
子では、図5、図6のいずれにおいても入射光量が大き
いと対応できない問題があった。その理由を以下に説明
する。図5に示す縦型オーバーフロードレインを備えた
固体撮像素子、及び図6に示す横型オーバーフロードレ
インを備えた固体撮像素子において、光電変換部には入
射光量に応じて電荷が蓄積され、入射光量が小さい時は
蓄積電荷は入射光量に比例して増加する。この領域を線
形領域と呼ぶ。入射光量が大きくなって、光電変換部の
蓄積容量以上の電荷が発生すると、その過剰な電荷はド
レイン領域に掃き出され、それ以上の蓄積電荷の増加は
抑えられる。この領域を飽和領域と呼ぶ。飽和領域でも
出力は全く一定ではなく、入射光量の増加に対して徐々
に増えていく。この現象は、例えば、IEEE Transaction
on Electron Devices,Vol.42,No.4(April 1995)pp.652
-655にも記載されている。飽和領域では、入射光量の対
数に対して蓄積電荷量は線形に増加する。
【0011】図7は光電変換部に蓄積される電荷量の入
射光量に対する依存性を表わすグラフである。入射光量
aまでは線形領域であり、入射光量がaを超えると飽和
領域となる。線形領域の最大出力はAである。しかしな
がら、固体撮像素子の最大出力電荷量は、垂直CCDレ
ジスタの最大転送電荷量、水平CCDレジスタの最大転
送電荷量、電荷検出部の最大電荷量のなかの最小値で制
限される。そのため、光電変換部の蓄積電荷量が最大出
力電荷量Bを超えると、再生画面上に縦スジや横スジな
どの偽信号が現われる。
【0012】そこで、この問題を解決するため、本願出
願人は、先に、飽和領域の出力信号を利用してダイナミ
ックレンジを拡大する方法を、特願平11−25601
2号として出願している。この方法では、飽和領域の出
力信号を利用することで、ダイナミックレンジを大幅に
拡大することができる。即ち、線形領域のみを利用した
場合、検出できる最大光量はaであるが、飽和領域の出
力信号も利用すれば検出できる最大光量はbとなるの
で、大幅にダイナミックレンジを大きくできるというも
のである。
【0013】しかし、図7において線形領域では入射光
量の変化aに対し蓄積電荷の変化量はAであるが、飽和
領域では入射光量の変化(b−a)に対し蓄積電荷の変
化量は(B−A)であるので、線形領域に比べ飽和領域
では入射光量の変化に対する蓄積電荷の変化量が小さ
い。一方、固体撮像素子の出力信号には蓄積電荷量に比
例した出力の他に雑音による出力変動が含まれているの
で、上記方法では雑音による出力信号の変動に対して飽
和領域の蓄積電荷の変化量(B−A)があまり小さい
と、SN比の悪い再生画像になるという問題があった。
【0014】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たもので、その目的は、飽和領域で入射光量の変化に対
し蓄積電荷の変化量を大きくし、再生画像のSN比を向
上することが可能な固体撮像素子を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、光電変換部に発生した過剰電荷を掃き出す
オーバーフロードレインを備えた固体撮像素子におい
て、前記光電変換部のうち前記オーバーフロードレイン
側の一部に他の領域よりも不純物濃度の高い高濃度領域
を形成したことを特徴としている。
【0016】本発明においては、光電変換部のうちオー
バーフロードレイン側の一部にその他の領域よりも不純
物濃度の高い高濃度領域を形成することにより、飽和領
域において入射光量変化に対し蓄積電荷の変化を大きく
でき、飽和領域の出力信号を利用しても再生画像のSN
比を向上できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。まず、本発明の原理
について説明する。入射光量に対する飽和領域における
蓄積電荷の変化量は、バリア領域と光電変換部の結合容
量及びバリア領域とドレイン領域の結合容量の比に依存
し、バリア領域と光電変換部の結合容量が大きいほど蓄
積電荷の変化量が大きくなる。
【0018】この理由は以下のように説明できる。ま
ず、蓄積電荷量の増加により光電変換部の電位が変動し
た時に電位バリアの高さ(バリア領域と光電変換部の電
位差)が速やかに減少すると、光電変換部で発生した電
荷が多く排出され、蓄積電荷量の増加量は小さくなる。
逆に、電位バリアの高さがあまり減少しなければ光電変
換部で発生した電荷の排出量は少なくなり、蓄積電荷量
の増加量は大きくなる。この時、バリア領域と光電変換
部の結合容量が大きいと、光電変換部の電位の変動につ
られてバリア領域の電位も変動し、電位バリアの高さが
あまり減少しないので蓄積電荷量の増加量が大きくな
る。
【0019】従って、図5における結合容量C52に対
して結合容量C51が大きいほど蓄積電荷の変化量が大
きくなり、図6における結合容量C62に対して結合容
量C61が大きいほど蓄積電荷の変化量が大きくなる。
そのため、結合容量C51,C61を大きくすれば、蓄
積電荷の変化量を大きくできるので、再生画像のSN比
を向上することが可能である。本発明はこのような原理
に基づいて結合容量C51あるいはC61を大きくする
ため、光電変換部の一部に他の領域よりも不純物濃度の
高い高濃度領域を形成している。そこで、本発明の具体
的な実施の形態について説明する。
【0020】図1は本発明の第1の実施形態による縦型
オーバーフロードレインを備えたインターライン転送型
固体撮像素子の単位画素の水平方向の断面構造を説明す
るための図である。図1において、まず、シリコンから
なるN型の半導体基板500の表面部にP- 型ウェル5
01が設けられている。P- 型ウェル501の表面部に
は、フォトダイオード401を構成するN型の光電変換
部502が設けられている。光電変換部502は不純物
濃度の高い高濃度領域101と不純物濃度の低い低濃度
領域102から形成されている。
【0021】また、光電変換部502の表面には暗電流
を低減するためのP+ 型拡散層503が設けられてい
る。更に、垂直CCDレジスタ402を構成するN型拡
散層504及びその下部に接してP型拡散層505が設
けられている。光電変換部502とそれに対応するN型
拡散層504との間には電荷読み出しゲート領域506
が設けられ、反対側のN型拡散層504との間にはP+
型素子分離層507が設けられている。表面には二酸化
シリコン膜や窒化シリコン膜等からなる絶縁膜508が
設けられており、N型拡散層504の上部の領域には多
結晶シリコン膜等からなる垂直CCDレジスタ402の
転送ゲート電極509が設けられている。更に、その上
部には、絶縁膜508を介してタングステン膜やアルミ
ニウム膜等からなる遮光膜510が設けられている。
【0022】蓄積容量を超えて光電変換部502に発生
した過剰な電荷はP- 型ウェル501を通って半導体基
板500に掃き出される。即ち、P- 型ウェル501が
蓄積電荷のバリア領域となり、半導体基板500が過剰
な電荷を掃き出すドレイン領域となる。C51はP-
ウェル501と光電変換部502の結合容量を示し、C
52はP- 型ウェル501と半導体基板500の結合容
量を示している。本実施形態では、光電変換部502の
半導体基板500側に高濃度領域101を設けているの
で、P- 型ウェル501と光電変換部502の結合容量
C51が大きくなり、蓄積電荷の変化量を大きくでき
る。
【0023】ここで、例えば、フォトダイオードの寸法
が2μm×2μm、N型半導体基板の濃度が2.0E1
4、P- 型ウェルの濃度が1.5E15で深さが3.5
μmとする。また、P+ 型拡散層の濃度が1.0E18
で深さが表面から0.3μm、光電変換部の濃度が8.
0E15で深さが0.3μmから2.0μmとする。こ
の構造に対して、シミュレーションを行った結果、飽和
領域での入射光量の変化に対する蓄積電荷の変化量は、
入射光量10倍増加あたり電子数14000個であっ
た。
【0024】一方、光電変換部を濃度1.5E16で深
さ1.5μmから2.0μmの高濃度領域と濃度2.0
E15で深さ0.3μmから1.5μmの低濃度領域で
形成すると、飽和領域での入射光量の変化に対する蓄積
電荷の変化量は、入射光量10倍増加あたり電子数28
000個になった。従って、光電変換部502を半導体
基板500側の高濃度領域101と表面側の低濃度領域
102の2つの領域から構成することにより、飽和領域
の蓄積電荷の変化量は2倍になり、再生画像のSN比を
2倍に向上できる。
【0025】図2は本発明の第2の実施形態による横型
オーバーフロードレインを備えたインターライン転送型
固体撮像素子の単位画素の水平方向の断面構造を説明す
るための図である。図2において、まず、シリコンから
なるP型の半導体基板600の表面部にフォトダイオー
ド401を構成するN型の光電変換部601が設けられ
ている。光電変換部601は、バリア領域606側の不
純物濃度の高い高濃度領域201とその反対側の不純物
濃度の低い低濃度領域202から形成されている。光電
変換部601の表面には暗電流を低減するためのP+
拡散層602が設けられている。
【0026】また、垂直CCDレジスタ402を構成す
るN型拡散層603が設けられている。光電変換部60
1とそれに対応するN型拡散層603との間には電荷読
み出しゲート領域604が設けられている。その反対側
にはドレイン領域605が設けられており、光電変換部
601とドレイン領域605の間にはバリア領域606
が設けられている。ドレイン領域605と反対側のN型
拡散層603との間にはP+ 型素子分離層607が設け
られている。
【0027】また、表面には二酸化シリコン膜や窒化シ
リコン膜等からなる絶縁膜608が設けられており、N
型拡散層603の上部の領域には多結晶シリコン膜等か
らなる垂直CCDレジスタ402の転送ゲート電極60
9が設けられている。更に、その上部には、絶縁膜60
8を介してタングステン膜やアルミニウム膜等からなる
遮光膜610が設けられている。蓄積容量を超えて光電
変換部601に発生した過剰な電荷はバリア領域606
を通ってドレイン領域605に掃き出される。C61は
バリア領域606と光電変換部601の結合容量を示
し、C62はバリア領域606とドレイン領域605の
結合容量を示している。本実施形態では、バリア領域6
06に接する側の光電変換部601の一部の不純物濃度
を高くしているので、バリア領域606と光電変換部6
01の結合容量C61を大きくでき、蓄積電荷の変化量
を大きくできる。
【0028】ここで、例えば、フォトダイオードの寸法
が2μm×2μm、P型半導体基板の濃度が1.0E1
7、P+ 型拡散層の濃度が1.0E18で深さが表面か
ら0.3μm、バリア領域606の濃度が1.0E15
で幅が1.5μmとする。また、光電変換部601の濃
度が2.0E16で深さが0.3μmから2.0μmと
する。この構造に対してシミュレーションを行った結
果、飽和領域での入射光量の変化に対する蓄積電荷の変
化量は、入射光量10倍増加あたり電子数1200個で
あった。
【0029】一方、光電変換部601を濃度6.0E1
6で幅0.5μmの高濃度領域と濃度1.0E16で幅
1.5μmの低濃度領域で形成すると、飽和領域での入
射光量の変化に対する蓄積電荷の変化量は、入射光量1
0倍増加あたり電子数1600個になった。従って、光
電変換部をドレイン領域側の高濃度領域と反対側の低濃
度領域の2つの領域から構成することにより、飽和領域
の蓄積電荷の変化量は1.3倍になり、再生画像のSN
比を1.3倍に向上できる。
【0030】図3はオーバーフロードレインを備えた固
体撮像素子の光電変換部に蓄積される電荷量の入射光量
に対する依存性を表わすグラフである。破線は従来の固
体撮像素子の蓄積電荷量の依存性を示し、実線は本発明
による固体撮像素子の蓄積電荷量の依存性を示してい
る。本発明による蓄積電荷量は入射光量a′までは線形
領域であり、入射光量がa′を超えると飽和領域とな
る。線形領域の最大出力はA′である。
【0031】飽和領域では入射光量の変化(b−a′)
に対して蓄積電荷の変化量は(B−A′)となり、従来
の固体撮像素子に比べて入射光量に対する蓄積電荷の変
化量の割合が大きくなっているのがわかる。従って、飽
和領域の出力信号を利用した画像装置の再生画像のSN
比を向上することができる。
【0032】なお、以上の実施形態では、インターライ
ン転送型固体撮像素子を例として説明したが、本発明は
これに限ることなく、リニア型、フレーム転送型、フル
フレーム転送型、フレームインターライン転送型のCC
D固体撮像素子、あるいはCMOS固体撮像素子等にも
使用することができる。また、実施形態では光電変換部
が電荷転送部と別々の場合を例としているが、本発明は
光電変換部が電荷転送部を兼ねている構成の固体撮像素
子にも使用可能である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
電変換部のうちオーバーフロードレイン側の一部にその
他の領域よりも不純物濃度の高い高濃度領域を形成して
いるので、飽和領域において入射光量変化に対し蓄積電
荷の変化を大きくでき、飽和領域の出力信号を利用した
場合であっても、再生画像のSN比を大幅に向上するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による縦型オーバーフ
ロードレインを備えた固体撮像素子の単位画素の断面構
造を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施形態による横型オーバーフ
ロードレインを備えた固体撮像素子の単位画素の断面構
造を示す図である。
【図3】本発明と従来とで固体撮像素子の入射光量と蓄
積電荷量の関係を比較して示す図である。
【図4】従来例のインターライン転送型固体撮像素子を
示す図である。
【図5】従来例の縦型オーバーフロードレインを備えた
固体撮像素子の単位画素の断面構造を示す図である。
【図6】従来例の横型オーバーフロードレインを備えた
固体撮像素子の単位画素の断面構造を示す図である。
【図7】従来のオーバーフロードレインを備えた固体撮
像素子の入射光量と蓄積電荷量の関係を示す図である。
【符号の説明】
101、201 高濃度領域 102、202 低濃度領域 400 半導体基板 401 フォトダイオード 402 垂直CCDレジスタ 403 読み出しゲート領域 404 水平CCDレジスタ 405 電荷検出部 406 出力部 407 単位画素 500 半導体基板 501 P- 型ウェル 502 光電変換部 503 P+ 型拡散層 504 N型拡散層 505 P型拡散層 506 読み出しゲート領域 507 P+ 型素子分離層 508 絶縁層 509 転送ゲート電極 510 遮光膜 600 半導体基板 601 光電変換部 602 P+ 型拡散層 603 N型拡散層 604 読み出しゲート領域 605 ドレイン領域 606 バリア領域 607 P+ 型素子分離層 608 絶縁層 609 転送ゲート電極 610 遮光膜
フロントページの続き Fターム(参考) 4M118 AA02 AA05 AB01 BA12 BA13 CA04 CA18 DA02 FA06 FA13 FA14 FA19 FA33 GB03 GB11 5C024 CX43 GX03 GX18 GY03 GY04 GY05 GY31 GZ03 5F049 MA15 MB03 NA04 NA20 NB05 SZ10 UA20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光電変換部に発生した過剰電荷を掃き出
    すオーバーフロードレインを備えた固体撮像素子におい
    て、前記光電変換部のうち前記オーバーフロードレイン
    側の一部に他の領域よりも不純物濃度の高い高濃度領域
    を形成したことを特徴とする固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 前記オーバーフロードレインは、縦型オ
    ーバーフロードレインから成り、前記光電変換部のうち
    半導体基板側の一部に他の領域よりも不純物濃度の高い
    高濃度領域を形成したことを特徴とする請求項1に記載
    の固体撮像素子。
  3. 【請求項3】 前記オーバーフロードレインは、横型オ
    ーバーフロードレインから成り、前記光電変換部のうち
    ドレイン領域側の一部に他の領域よりも不純物濃度の高
    い高濃度領域を形成したことを特徴とする請求項1に記
    載の固体撮像素子。
  4. 【請求項4】 前記光電変換部と電荷転送部は別々に設
    けられていることを特徴とする請求項1に記載の固体撮
    像素子。
  5. 【請求項5】 前記光電変換部は電荷転送部を兼ねてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
  6. 【請求項6】 固体撮像素子は、リニア型、インターラ
    イン転送型、フレーム転送型、フルフレーム転送型、フ
    レームインターライン転送型の何れかであることを特徴
    とする請求項1に記載の固体撮像素子。
  7. 【請求項7】 固体撮像素子は、CMOS固体撮像素子
    であることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素
    子。
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