JP2001351980A - 半導体集積回路及びそのレイアウトに関する設計方法 - Google Patents
半導体集積回路及びそのレイアウトに関する設計方法Info
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Abstract
フィルタの機能を上回るフィルタ効果が期待できる半導
体集積回路を提供する。 【解決手段】 半導体集積回路内に形成された柱状構造
物と、前記柱状構造物を取り囲む複数のソレノイド状構
造物を備え、かつ、すべてのソレノイド状構造物を直列
に接続し、直列に接続したソレノイド状構造物の両端を
半導体回路装置電源端子とデカップリングコンデンサに
接続することで広域遮断フィルタを形成する。
Description
電流に含まれる高周波成分を除去するための半導体集積
回路及び当該半導体集積回路を用いた半導体装置及びそ
のレイアウト方法に関する。
タ動作時に発生するパルス電流が、電源配線を経由して
半導体集積回路の外部へと漏れ出してしまうため、これ
がプリント基板状の電源ノイズ、及びそこから放射され
る電磁波ノイズの大きな原因となっていた。かかるノイ
ズを抑制する技術として、半導体集積回路内においてデ
カップリングコンデンサを電源配線に対して並列に接続
することで、ノイズ源である高周波電流成分を接地へと
逃がし、トランジスタ動作時に発生するパルス電流の半
導体集積回路の外部への流出を防ぐという手法が良く用
いられている。
従来の方法では、デカップリングコンデンサの容量がデ
カップリングコンデンサの設置面積に比例しているため
に、チップの面積との関係からデカップリングコンデン
サの設置面積が十分に確保できず、十分な容量を確保で
きないという問題点があった。また、小面積の半導体集
積回路においては、デカップリングコンデンサの合計容
量も減少してしまうことから、広域遮断フィルタとして
の効果が小さくなってしまうという問題点もあった。
ップリングコンデンサ単体での広域遮断フィルタの機能
を上回るフィルタ効果が期待できる半導体集積回路を提
供することを目的とする。
に本発明にかかる半導体集積回路は、半導体集積回路内
に形成された柱状構造物と、柱状構造物を取り囲む複数
のソレノイド状構造物を備え、かつ、すべてのソレノイ
ド状構造物を直列に接続し、直列に接続したソレノイド
状構造物の両端を半導体回路装置電源端子とデカップリ
ングコンデンサに接続することを特徴とする。
クタンスが形成され、デカップリングコンデンサととも
にLCフィルタを電源配線に組み込むことができる。そ
の結果、従来の構成と比べ高周波に対するフィルタ効果
を高めることが可能となる。
柱状構造物が半導体基板に対して垂直に位置し、ソレノ
イド状構造物が半導体基板に対して水平に位置すること
が好ましい。あるいは、柱状構造物が半導体基板に対し
て水平に位置し、ソレノイド状構造物が半導体基板に対
して垂直に位置することが好ましい。半導体回路内にイ
ンダクタンスを形成するためである。
柱状構造物が半導体基板に対して垂直に位置し、ソレノ
イド状構造物が半導体基板に対して水平に位置する半導
体集積回路と、柱状構造物が半導体基板に対して水平に
位置し、ソレノイド状構造物が半導体基板に対して垂直
に位置する半導体集積回路を任意の組合せで直列に接続
して構成されることが好ましい。インダクタンスを直列
に接続することで、高周波に対するフィルタ効果をさら
に高めるためである。
柱状構造物が絶縁物であるか、あるいは磁性体であるこ
とが好ましい。ソレノイドを構成すれば所期の目的を達
成できるとともに、磁性体を柱状構造物に用いること
で、少ない設置面積であっても高いインダクタンス値を
得ることができるからである。同様の理由から、本発明
にかかる半導体集積回路は、ソレノイド状構造物が金属
であることが好ましい。
イアウト設計方法は、回路ブロックの一辺の長さである
ブロック長及びデカップリングコンデンサからキャパシ
タンス値を読み取る工程と、キャパシタンス値から、要
求される周波数において要求される減衰量を実現できる
LCフィルタを構成するためのインダクタンス値を求め
る工程と、半導体集積回路の設置面積を、半導体集積回
路内に形成された柱状構造物を取り囲む複数のソレノイ
ド状構造物の柱状構造物への総巻き数と、インダクタン
ス値から算出する工程と、ブロック長及び設置面積に基
づいて、複数のモデルパターンに対してワンチップレイ
アウトデータの総面積を算出し、総面積が最小になるモ
デルパターンを選択する工程と、モデルパターンにした
がって、半導体集積回路を用いたインダクタンスセルを
作成し、インダクタンスセルを含めた配置配線を行う工
程を含むことを特徴とする。
クタンスが形成され、デカップリングコンデンサととも
にLCフィルタを電源配線に組み込むことができる。そ
の結果、従来の構成と比べ高周波に対するフィルタ効果
を高めることが可能となる。
実施の形態1にかかる半導体集積回路について、図面を
参照しながら説明する。ここでは、説明を簡単化するた
め、3層金属配線プロセスについて説明する。
直に位置する半導体集積回路について説明する。図1
は、本発明の実施の形態にかかる半導体集積回路の配線
層ごとのレイアウトを示した模式図であり、図1(a)
は第1層配線層における平面断面図を、図1(b)は第
2層配線層における平面断面図を、図1(c)は第3層
配線層における平面断面図を、それぞれ示す。
を、201は第2層金属配線を、301は第3層金属配
線を、それぞれ示しており、401は柱状構造物を示し
ている。
ル102が形成されている。同様に第2層金属配線20
1の末端にはビアホール202が形成されており、ビア
ホール102とビアホール202は第1層第2層間ビア
402によって接続されている。同様に、第2層金属配
線201の末端の他端にはビアホール203が形成さ
れ、第3層金属配線301の末端にはビアホール302
が形成されており、ビアホール203とビアホール30
2は第1層第2層間ビア403によって接続されてい
る。
積回路を組み立てた時の模式図である。図2において、
101は第1層金属配線を、201は第2層金属配線
を、301は第3層金属配線を、それぞれ示す。また、
401は柱状構造物自体を、402は第1層第2層ビア
を、403は第2層第3層ビアを、それぞれ示してい
る。
1、201、301が、柱状構造物401の周囲に巻き
つけられていることから、図2のような構成において
は、ソレノイドコイルが形成されているものと考えられ
る。
の金属配線に組み込むことにより、任意の配線にインダ
クタンス成分を付加することが可能となる。そして、構
成する配線層の層数の増減によって巻き数を増減させる
か、ソレノイドコイルの断面積を増減することで、磁束
の量を大小させることができ、ソレノイドコイルのイン
ダクタンスの増減を容易に行うことができる。
平に位置する半導体集積回路について説明する。図3
は、本発明の実施の形態にかかる半導体集積回路におけ
る配線層ごとのレイアウトを示した模式図であり、図3
(a)は第1層配線層の平面断面図を、図3(b)は第
2層配線層の平面断面図を、図3(c)は第3層配線層
の平面断面図を、それぞれ示している。また、111は
第1層金属配線を、211は第2層金属配線を、311
は第3層金属配線を、それぞれ示している。
2層間ビアホール113が形成され、第2層金属配線2
11の末端には第1層第2層間ビア412と第2層第3
層ビア413を差し込むビアホール212が形成されて
おり、第3層金属配線311の末端には第2層第3層間
ビアホール312が形成されている。ビアホール112
とビアホール212は第1層第2層間ビア412により
接続されている。同様に、ビアホール212とビアホー
ル312は第2層第3層間ビア413により接続されて
いる。
積回路を組み立てた時の模式図である。図4において、
111は第1層金属配線を、211は第2層金属配線
を、311は第3層金属配線を、それぞれ示す。また、
412は第1層第2層間ビアを、413は第2層第3層
間ビアを、それぞれ示している。なお、柱状構造物41
1の記載は省略しているが、図3(b)に示すように、
第1層金属配線111、第2層金属配線211、第3層
金属配線311で囲まれた内部の空間上を突刺するよう
な状態で半導体基板に水平に位置している。
と同様の螺旋構造を有していることから、図4に示すよ
うな構成においてもソレノイドコイルが形成されている
と考えることができる。
半導体集積回路は、ソレノイドコイルを形成しているこ
とから、インダクタンスを有し、そのインピーダンスの
大きさは、当該柱状構造物へのソレノイド状構造物の巻
き数と柱状構造物の断面積に比例するものである。
物が半導体基板に対して垂直に位置する半導体集積回路
同士、あるいは図3及び図4に示すような柱上構造物が
半導体基板に対して水平に位置する半導体集積回路同士
を接続することも考えられる。図5は、本発明の実施の
形態にかかる半導体集積回路の接続方法を示した断面図
である。図5において、1100は金属配線を示し、1
101で示された柱上構造物が半導体基板に対して垂直
に位置する半導体集積回路同士を接続するものである。
物が半導体基板に対して垂直に位置する半導体集積回路
と図3及び図4に示すような柱上構造物が半導体基板に
対して水平に位置する半導体集積回路を接続することも
考えられる。図6も本発明の実施の形態にかかる半導体
集積回路の接続方法を示した断面図であるが、図5の場
合と相違し、1101は柱上構造物が半導体基板に対し
て垂直に位置する半導体集積回路であり、1102は柱
上構造物が半導体基板に対して水平に位置する半導体集
積回路である。1100は金属配線であり、柱上構造物
が半導体基板に対して垂直に位置する半導体集積回路1
101と柱上構造物が半導体基板に対して水平に位置す
る半導体集積回路1102を接続している。なお、図5
及び図6において、半導体集積回路1101と半導体集
積回路1102の位置を入れ替えても同様に接続するこ
とが可能である。
集積回路を組み合わせて接続することにより、一つ一つ
のインダクタンスを直列に接続することが可能となる。
したがって、インダクタンスを複数用意し、直列に接続
することで、インダクタンスの値をより大きくすること
が可能となる。
ングコンデンサによる容量を組み合わせることで、LC
広域遮断フィルタを半導体回路上に実現することができ
る。このフィルタを電源配線に組み込むことで、従来の
デカップリングコンデンサより高いノイズ除去フィルタ
を構築することが可能となる。
の磁心として機能するため、柱状構造物を磁性体に置き
換えた半導体集積回路を使用すれば、より少ない設置面
積であっても高いインダクタンス値を得ることが可能と
なる。
積回路に組み込む方法について説明する。まず、本実施
の形態におけるデカップリングコンデンサについて説明
する。
内に形成され、導電性材料で構成された2枚の平板が、
絶縁性材料で構成された一枚の平板を挟み込む形をなし
ている。例えば導電性材料として金属配線を用い、絶縁
性材料として酸化膜を用いたコンデンサ、もしくは2枚
の導電性材料のうち、一枚は金属であり、もう一枚は導
電性半導体基板を用い、絶縁性材料としてポリシリコン
又は酸化膜を用いたコンデンサ等が考えられる。デカッ
プリングコンデンサは、その両端の端子について、一方
の端子は電源配線、もう一方の端子は接地配線に接続さ
れている。
体集積回路を用いた半導体回路装置のレイアウトに関す
る説明図である。図7において、701は半導体回路装
置の電源端子を示し、702は第3層配金属配線を示し
ている。7031及び7032は、それぞれ柱上構造物
が半導体基板に対して垂直に位置する半導体集積回路、
もしくは柱上構造物が半導体基板に対して水平に位置す
る半導体集積回路を示している。
配線を、705は電源配線と基板の間に形成されたデカ
ップリングコンデンサを、706は半導体集積回路70
31と半導体集積回路7032とを接続している第1層
配線を、それぞれ示している。
び7032は、第1層配線706によって直列に接続さ
れている。そして、直列に接続された半導体集積回路7
031及び7032は、第3層配金属配線702を介し
て電源配線に直列に接続される。
電源端子の間にインダクタンスを設置することで、電源
端子の出力インピーダンスを高め、高周波電源電流のデ
カップリングコンデンサへの流出を促進することができ
る。
図で示したものである。図8において、801はインダ
クタンスを示し、図7における半導体集積回路7031
によって形成される。また、802はデカップリングコ
ンデンサを示し、図7におけるデカップリングコンデン
サ705によって形成される。
電源―接地端子対を、804は半導体回路装置外部側の
電源―接地端子対を、それぞれ示している。図8からも
分かるように、端子対803から見ると、インダクタン
ス801とデカップリングコンデンサ802によって広
域遮断フィルタが形成されていることがわかる。
線プロセスに限定して説明してきたが、上述したような
効果は任意の層数を持つ多層金属配線プロセスについて
も成立する。また、ソレノイドを形成する構造物の形状
は図1から図4、あるいは図7に示すような四角形に限
定されるものではなく、柱状構造物を取り囲みソレノイ
ドを形成する形ならどのような形状であっても良い。
るフィルタ効果について、図8に示す回路に基づいて考
察する。ここでは、例えば6層金属配線プロセスで作成
された半導体回路の電源配線に、図7及び図8で示すよ
うな広域遮断フィルタを組みこむ場合を考える。
積回路は、図1及び図2に示すような半導体基板に対し
て垂直な柱状構造物を持つタイプの半導体集積回路と
し、柱状構造物の材料は、磁性体である鉄を用いるもの
とする。
導体回路の形状が1辺6000μmの正方形として、そ
のうち5%の領域をインダクタンスの柱状構造物の断面
積が占めるとする。
は、(数1)で求める。
を、nは巻き数を、Sは断面積を、lはソレノイドの長
さを、それぞれ示す。(数1)を近似的に使用し、lを
2.5μmとし、鉄心の初期透磁率を300、nを5と
して計算すると、インダクタンスL=3.4mHという
値が得られる。
入し、LC広域遮断フィルタの伝送特性式を求める。C
の値は、デカップリングコンデンサの容量の総和であ
り、ここでは200pFとする。また、LC広域遮断フ
ィルタの周波数fに対する伝播特性αは(数2)であら
わされる。
600MHzの時α=−10dBとなり、EMIノイズ
の主要因となる10MHz以上の電流ノイズに対して強
力なフィルタ効果を発揮できることがわかる。例えば、
インダクタンスを形成しないときの伝搬特性は、f=1
0MHzでα=―2dB程度なことと比較すれば、イン
ダクタンスセルの効果は十二分に大きいものと考えられ
る。
及び図2で示したような柱上構造物が半導体基板に対し
て垂直に位置するソレノイドを直列に接続したものを、
図7に示すように半導体回路装置内の電源配線に直列に
接続し、デカップリングコンデンサ705と組み合わせ
ることにより、EMIの主要因である10MHz以上の
電流ノイズに対して有効な広域遮断フィルタを形成する
ことが可能となる。かかる効果は、図3及び図4で示し
たような柱上構造物が半導体基板に対して水平に位置す
るソレノイドを直列に接続したものであっても同様であ
る。
造物が半導体基板に対して垂直に位置する半導体集積回
路を用いた半導体装置について説明する。ここでは、説
明を簡単化するため、6層金属配線プロセスを用いるこ
ととする。
して垂直に位置する半導体集積回路を用いた半導体装置
を示した概略図である。図9において、901は入出力
ブロック設置領域を、902はメモリやコア等から構成
されたロジック部設置領域を、903は入出力ブロック
設置領域901の周囲を巡る電源・設置配線を、それぞ
れ示す。デカップリングコンデンサは、ロジック部設置
領域902と電源・設置配線903に設置されている。
904は入出力ブロック設置領域901とロジック部設
置領域902を結ぶ配線を設置する配線チャネル領域を
示し、さらに半導体集積回路が設置されている。
面図を示している。図10において、1010は半導体
基板を、1011は第1層金属配線層を、1012は第
2層金属配線層を、1013は第3層金属配線層を、1
014は第4層金属配線層を、1015は第5層金属配
線層を、それぞれ示す。また、1016は酸化物を、1
017は柱状構造物を、それぞれ示す。
1及び第2層金属配線層1012は、入出力ブロック設
置領域901とロジック部設置領域902を結ぶ配線で
ある。一方、第3層金属配線層1013、第4層金属配
線層1014及び第5層金属配線層1015は、本発明
の実施の形態にかかる半導体集積回路のソレノイド部分
を構成している。
3から半導体回路装置の電源端子に至るまでに、すべて
の半導体集積回路を通過することになる。すると、半導
体回路装置内部で発生した電源電流は、電源・設置配線
903から図10に示す半導体集積回路を通過してから
入出力ブロック設置領域901へ到達する経路か、もし
くは図10に示す半導体集積回路に到達する前にデカッ
プリングコンデンサに落ち込む経路のいずれかのルート
を通過することになる。
サイズや形状を変更しても、ロジック部設置領域902
の配置配線構造には何ら影響を及ぼさないことから、イ
ンダクタンスの設置の自由度が高いレイアウトをするこ
とが可能となる。
は、図3及び図4で示したような半導体基板に対して水
平な柱状構造物を有する半導体集積回路であっても実現
することが可能である。また、ここでは説明の便宜上、
6層配線としているが、二層以上の任意の層数を持つ半
導体集積回路であれば同様の効果が期待できる。
イアウト設計方法について説明する。図11には、本発
明の実施の形態にかかる半導体集積回路のレイアウト方
法のフローチャートを示している。
設置したいワンチップレイアウトデータ3000を用意
する。3000には、デカップリングコンデンサが含ま
れている。そのワンチップレイアウトの概略図を図12
に示す。
及びブロック間配線チャネルを備えた回路ブロックを示
す。また、3102は入出力セルブロックを示し、31
03はワンチップレイアウト3100から回路ブロック
3101と入出力セルブロック3102を省いた領域で
あり、回路ブロック3101と入出力セルブロック31
02を接続する信号配線及び電源配線が存在する周辺配
線ブロックである。また、3104及び3105は、そ
れぞれ回路ブロック3101の縦の長さと横の長さを示
している。
プレイアウトデータ3000の中から、回路ブロック3
101のレイアウトデータ、及び縦横の辺の長さ310
4及び3105を抽出する。これらのデータは回路ブロ
ックレイアウト3002で示されている。
ウト3000に含まれているデカップリングコンデンサ
の設置数から、電源配線に並列に接続されているキャパ
シタンス値3004を算出する。
ンス値3004に基づいて、電源回路に接続するインダ
クタンス値を求める。電源回路へのインダクタンスの接
続方法については、図13に示すようになる。図13に
おいて、3110は電源の入出力セルを示し、3111
は図10で述べた半導体集積回路であって、インダクタ
ンスを形成しており、電源の入出力セル3110と直列
に接続されている。また、半導体集積回路3111は第
1層と第2層の二つの層を除いた配線層で構成されてい
る。
を結ぶコンタクトを示し、半導体集積回路3111と直
列に接続されている。3113は、回路ブロックの周囲
を巡る電源配線を示し、デカップリングコンデンサが並
列に接続されており、コンタクト3112と接続されて
いる。また、電源配線3113は第1配線層を用いて配
線されている。
導体集積回路は周辺配線ブロックに設置され、電源配線
に直列に組み込まれる構造となっている。この場合の電
源配線に関する回路図は図14に示すようになる。
13で構成されたインダクタンスを、3202は半導体
集積回路3111の電源配線に接続されたデカップリン
グコンデンサによって構成されるコンデンサを示す。図
14からも、電源配線に直列なインダクタンス及び並列
なコンデンサによるLCフィルタが構成されていること
がわかる。
と、抑圧したい電源電流の周波数3005、及びその周
波数における電源電流の減衰量3006を、前述の(数
2)に与えてやることで、求めるインダクタンス値を決
定することが可能となる。
ダクタンス値を実現するために必要なインダクタンス回
路の設置面積を、半導体集積回路の構造に基づいて算出
する。インダクタンス回路の設置面積は、インダクタン
ス回路を構成する半導体集積回路における柱状構造物の
断面積と金属配線面積の和で求めることができる。柱状
構造物の断面積は(数1)を用いることで算出できる。
また、金属配線面積についても周辺配線ブロックを走る
電源配線と同じ太さの金属配線を使用するため、容易に
算出することができる。
ンス回路の設置形状を見積もる。設置する形状は、以下
の4種類の形状から選択することになる。
うち1辺だけにインダクタンス回路を設置する形状であ
る。かかる形状の模式図を図15に示す。図15におい
て、3300は周辺配線ブロック内に構成されたインダ
クタンス回路領域を示し、第1層及び第2層は、周辺配
線ブロックに設置された回路ブロックと入出力セルブロ
ックを結ぶ信号配線及び電源配線である。一方、第3層
より上の配線層では、インダクタンスを形成するための
半導体集積回路が形成されている。
セルブロックに最も近い辺に設置されなくてはならな
い。
導体集積回路の設置面積Slは、工程3008で算出さ
れている。しかし、インダクタンス回路領域の面積は、
Slだけではなく、第1層及び第2層に存在する周辺配
線の設置面積にも左右される。
1層及び第2層を用いた周辺配線の設置面積Swは、配
線に使用する配線層数の比率で概算できる。例えば、5
層配線プロセスの場合、この周辺配線の設置面積は5/
2=2.5倍と概算することができる。したがって、イ
ンダクタンス回路領域の面積Sは、Sl又はSwのうち
面積の大きい方となる。
の幅Wl1を、3302は周辺配線ブロックの幅dch
を、3303は入出力セルブロックの幅Wioを、それぞ
れ示している。ここで、回路ブロック3101の縦の長
さ3104をA、横の長さ3105をBとすると、新し
くインダクタンス回路領域を追加したことによる総回路
面積の増分Z1は、(数3)によって求められる。
Wl1=S/(A+2*dch)) 次に、周辺配線ブロックのうち、2辺にインダクタンス
回路を設置する形状も考えられる。かかる形状の模式図
を図16に示す。図16において、面積増大分Z2は、
(数4)のように求めることができる。
1/2*√{(A+B+2*dch)^2−4S}−d
ch) また、周辺配線ブロックのうち、3辺にインダクタンス
回路を設置する形状も考えられる。かかる形状の模式図
を図17に示す。図17において、面積増大分Z3は、
(数5)ように求めることができる。
^2−8S}−dch) また、周辺配線ブロックをすべて使用して、インダクタ
ンス回路を設置する形状も考えられる。かかる形状の模
式図を図18に示す。図18において、面積増大分Z4
は、(数6)ように求めることができる。
*Wl4*Wl4 (ただし、Wl4=1/4*√{(A+B+2*dch)
^2+4S}−dch) 工程3009においては、上に示した4種類の形状の各
パラメータを計算することになる。
各パラメータに基づいて、最適な形状を選択する。面積
を最小にしたい場合は、Z1からZ4のうち、値が最小
となる形状を選択すれば良い。また、インダクタンス設
置領域における周辺配線面積Swと、インダクタンスを
形成する半導体集積回路面積Slの関係についても、制
約条件を設けることが可能である。例えば、Sw>Sl
といった具合である。
クタンス回路領域に合わせて、インダクタンスを形成す
る半導体集積回路を作成し、インダクタンスセルとして
定義する。当該インダクタンスセルは、第1配線層及び
第2配線層を除く配線層を使用している点に留意された
い。
タンスセルを含めて再度配置配線を行う。回路ブロック
のフロアプランは、インダクタンス追加前のものと同一
でよい。また、インダクタンスセルを電源の入出力セル
を含んだ入出力セルブロックに隣接させる必要がある。
実際に配置されたデカップリングコンデンサの値に基づ
いてノイズ抑圧に必要なインダクタンス値を求めること
が可能となる。しかも、回路ブロック内は再配置配線の
必要がないため、設置に伴う工数の増大を縮小すること
ができる。さらに、周辺配線ブロックが入出力セルブロ
ックと隣接していることから、配線の長さを最小限度に
抑えることも可能となる。
回路によれば、柱状構造物と、それを取り囲む金属配線
によって、インダクタンスを形成することができ、さら
に当該インダクタンスをいくつか直列に接続して半導体
回路内の電源回路に直列に接続することにより、広域遮
断フィルタを形成することができ、従来の回路より高い
高周波成分除去効果を得ることができる。
における半導体基板に対し垂直な柱状構造物を有する場
合の階層別断面図
における半導体基板に対し垂直な柱状構造物を有する場
合の概略構成図
における半導体基板に対し水平な柱状構造物を有する場
合の階層別断面図
における半導体基板に対し水平な柱状構造物を有する場
合の概略構成図
半導体集積回路同士を接続する場合の説明図
半導体集積回路と半導体基板に対し水平な柱状構造物を
有する半導体集積回路とを接続する場合の説明図
を組み込んだ半導体装置の模式図
を組み込んだ半導体装置における回路図
を組み込んだ半導体装置の概略レイアウト図
路を組み込んだ半導体装置における配線チャネル領域の
断面例示図
路を組み込んだ半導体装置におけるレイアウト設計方法
のフローチャート
略図
タンス回路を設置した時の模式図
タンス回路を設置した時の模式図
タンス回路を設置した時の模式図
ダクタンス回路を設置した時の模式図
12 ビアホール 201、211 第2層配線層金属配線 301、311 第3層配線層金属配線 401 柱状構造物 402、412 第1層第2層ビア 403、413 第2層第3層ビア 701 半導体回路装置の電源端子 702 第3層配金属配線 704 電源配線 705 デカップリングコンデンサ 706 第1層配線 801 インダクタンス 802 デカップリングコンデンサ 803 半導体回路装置内部側の電源―接地端子対 804 半導体回路装置外部側の電源―接地端子対 901 入出力ブロック 902 ロジック部設置領域 903 電源配線 904 配線チャネル領域 1010 半導体基板 1011 第1層金属配線 1012 第2層金属配線 1013 第3層金属配線 1014 第4層金属配線 1015 第5層金属配線 1016 酸化物 1017 柱状構造物 3100 ワンチップレイアウト 3101 回路ブロック 3102 入出力セルブロック 3103 周辺配線ブロック 3104 回路ブロックの縦の長さ 3105 回路ブロックの横の長さ 3110 入出力セル 3111 半導体集積回路 3112 第1層から第3層まで結ぶコンタクト 3113 電源配線 3201 インダクタンス 3202 コンデンサ 3300 インダクタンス回路領域 3301 インダクタンス回路領域の幅 3302 周辺配線ブロックの幅 3303 入出力セルブロック幅 7031、7032 半導体集積回路
Claims (8)
- 【請求項1】 半導体集積回路内に形成された柱状構造
物と、前記柱状構造物を取り囲む複数のソレノイド状構
造物を備え、かつ、すべての前記ソレノイド状構造物を
直列に接続し、直列に接続した前記ソレノイド状構造物
の両端を半導体回路装置電源端子とデカップリングコン
デンサに接続することを特徴とする半導体集積回路。 - 【請求項2】 前記柱状構造物が半導体基板に対して垂
直に位置し、前記ソレノイド状構造物が半導体基板に対
して水平に位置する請求項1記載の半導体集積回路。 - 【請求項3】 前記柱状構造物が半導体基板に対して水
平に位置し、前記ソレノイド状構造物が半導体基板に対
して垂直に位置する請求項1記載の半導体集積回路。 - 【請求項4】 前記柱状構造物が半導体基板に対して垂
直に位置し、前記ソレノイド状構造物が半導体基板に対
して水平に位置する半導体集積回路と、前記柱状構造物
が半導体基板に対して水平に位置し、前記ソレノイド状
構造物が半導体基板に対して垂直に位置する半導体集積
回路を任意の組合せで直列に接続して構成された請求項
1記載の半導体集積回路。 - 【請求項5】 前記柱状構造物が絶縁物である請求項1
から4のいずれか一項に記載の半導体集積回路。 - 【請求項6】 前記柱状構造物が磁性体である請求項1
から4のいずれか一項に記載の半導体集積回路。 - 【請求項7】 前記ソレノイド状構造物が金属である請
求項1から6のいずれか一項に記載の半導体集積回路。 - 【請求項8】 回路ブロックの一辺の長さであるブロッ
ク長及びデカップリングコンデンサからキャパシタンス
値を読み取る工程と、前記キャパシタンス値から、要求
される周波数において要求される減衰量を実現できるL
Cフィルタを構成するためのインダクタンス値を求める
工程と、 半導体集積回路の設置面積を、前記半導体集積回路内に
形成された柱状構造物を取り囲む複数のソレノイド状構
造物の前記柱状構造物への総巻き数と、前記インダクタ
ンス値から算出する工程と、 前記ブロック長及び前記設置面積に基づいて、複数のモ
デルパターンに対してワンチップレイアウトデータの総
面積を算出し、前記総面積が最小になる前記モデルパタ
ーンを選択する工程と、 前記モデルパターンにしたがって、前記半導体集積回路
を用いたインダクタンスセルを作成し、前記インダクタ
ンスセルを含めた配置配線を行う工程を含むことを特徴
とする半導体集積回路についてのレイアウト方法。
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