JP5123937B2 - 平面基板上のフィルタのグランド方法 - Google Patents

平面基板上のフィルタのグランド方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子部品のグランド方法(grounding strategy)に関し、より具体的には、平面基板上のフィルタのグランド方法に関する。
マイクロストリップ技術あるいはストリップライン技術を用いて基板上に形成された電子部品、特に電子フィルタは、チップ基板における異なる位置でシステムグランド面に接続されたオンチップ回路グランドを有することが多い。従来、これらグランド接続は、近年開発された複雑なフリップチップ技術を用いることなく、図1に示されるように、ビアホールやボンドワイヤや側壁金属終端によって実現可能であった。フィルタの応用例では、これらグランド接続は付随の寄生インダクタンスをもたらす。寄生インダクタンスは、高周波信号に対してより大きな影響を与えるので、特に阻止帯域の高域側においてフィルタ性能を低下させるおそれがある。これは、インダクタのリアクタンスと周波数との比例関係によるものである。
ビアホールの応用例では、グランド接続に関連する寄生グランドインダクタンスの総計を減少させるため、回路のノードをグランドに接続するビアホールがより多く用いられる場合がある。ビアホールは、部品をグランドによりダイレクトに接続するのに用いられうるので、寄生インダクタンスの総計の減少を実現することができる。しかし、ビアホールを形成するプロセスは時間がかかり、特にエッチングプロセスのために費用がかかる。同様に、ワイヤボンドの応用例では、回路のノードをグランドに接続するために追加のワイヤが用いられうる。しかし、追加のワイヤボンドは、より大きなボンディングパッド面とパッドへのアクセス空間を必要とする。側壁終端の応用例に関しては、一般に、長方形の部品の各側面に4つの側壁が存在する。これら4つの側壁終端のうち、一般に、2つが信号の入出力ポート用に用いられ、2つの側壁終端のみがグランド接続用に用いられる。従って、可能なグランド接続部の数は限られる。
上記に鑑み、本発明は、電子部品のグランド方法を提供する。本発明は、特に、1つ以上の共振器の一組を1つのグランド接続部に接続し、1つ以上の共振器の第2の組を他のグランド接続部に接続することにより、薄膜電子部品における共通グランド接続部に関連したフィードバック効果を低減させるものである。この方法は、全ての共振器に対する共通グランドインダクタンスのフィードバック効果を低減させる。共通グランドインダクタンスによって生じるフィルタの帯域外阻止性能の低下が抑制される。この別々のグランド経路によって、阻止帯域に追加の伝送ゼロを生じさせることができ、それら追加の伝送ゼロを、最大の減衰量が望まれる周波数地点へとそれぞれ別個に調整することが可能になる。
本発明は、その一実施形態によれば、2層以上の第1の組の薄膜層に配置された1つ以上の共振器の第1の組と、2層以上の第2の組の薄膜層に配置された1つ以上の共振器の第2の組と、第1のグランド接続部と、第2のグランド接続部とを含む電子部品を提供する。前記1つ以上の共振器の第1の組における各共振器は第1のグランド接続部に接続され、前記1つ以上の共振器の第2の組における各共振器は第2のグランド接続部に接続される。これにより、電子部品の寄生グランドインダクタンスによって生じる共振器間の干渉を低減し、電子部品の性能を向上させることができる。
本発明の他の実施形態によれば、前記2層以上の第1の組の薄膜層と前記2層以上の第2の組の薄膜層は同一である。
本発明の更に他の実施形態によれば、前記第1のグランド接続部と前記第2のグランド接続部は、側壁終端として実装されてもよい。
本発明の更に他の実施形態によれば、前記1つ以上の共振器の第1の組の前記第1のグランド接続部への接続は第1のグランドインダクタンスを有し、前記1つ以上の共振器の第2の組の前記第2のグランド接続部への接続は第2のグランドインダクタンスを有し、第1のグランドインダクタンスは、第2のグランドインダクタンスと異なっている。
本発明の他の実施形態によれば、前記1つ以上の共振器の第1の組は、互いに実質的に同じサイズと形状を有し、前記1つ以上の共振器の第2の組は、前記1つ以上の共振器の第1の組とは異なるサイズおよび/または形状を有する。
本発明の更に他の実施形態によれば、前記1つ以上の共振器の第1の組は2つの共振器からなり、前記1つ以上の共振器の第2の組は1つの共振器からなり、前記2層以上の第1の組の薄膜層は2層の薄膜層からなり、前記2層以上の第2の組の薄膜層は2層の薄膜層からなる。
本発明の更に他の実施形態によれば、電子部品は、更に、2つの長尺側面と2つの短尺側面を有する長方形のハウジングと、入力用接続部と、出力用接続部とを含む。前記第1および第2のグランド接続部は、前記ハウジングにおける2つの長尺側面に側壁終端として構成され、前記入力用接続部と出力用接続部は、前記ハウジングにおける2つの短尺側面に側壁終端として構成される。
本発明の更に他の実施形態によれば、電子部品は、更に、2つの長尺側面と2つの短尺側面を有する長方形のハウジングと、入力用接続部と、出力用接続部とを含む。前記第1および第2のグランド接続部は、前記ハウジングにおける2つの短尺側面に側壁終端として構成され、前記入力用接続部と出力用接続部は、前記ハウジングにおける2つの長尺側面に側壁終端として構成される。
本発明は、他の実施形態によれば、予め見積もられた形状とサイズを有する1つ以上の共振器の第1の組が第1のグランド接続部に接続され、予め見積もられた形状とサイズを有する1つ以上の共振器の第2の組が第2のグランド接続部に接続される薄膜フィルタにおける共振器の形状とサイズを決定する方法を提供する。この方法は、(1)薄膜フィルタの通過帯域の中心周波数を選択する工程と、(2)第1の組と第2の組の両方の共振器においてインダクタの当初のサイズと形状を見積もる工程と、(3)選択された通過帯域の中心周波数に基づいて、薄膜フィルタの第2および第3の高調波周波数を算出する工程と、(4)第1および第2のグランド接続部の経路をそれぞれ選択する工程と、(5)第1および第2のグランド接続部に付随する各グランドインダクタンスを求める工程と、(6)第1のグランド接続部に付随する寄生インダクタンスを求める工程と、(7)前記第2の高調波周波数と、前記グランドインダクタンスと、前記寄生インダクタンスから、第1の組における共振器のキャパシタンスを算出する工程と、(8)選択された通過帯域の中心周波数と、算出された第1の組における共振器のキャパシタンスから、第1の組における共振器のインダクタンスを算出する工程と、(9)算出された第1の組における共振器のキャパシタンスとインダクタンスに基づいて、第1の組における共振器の形状とサイズを調整する工程と、(10)第2のグランド接続部に付随する寄生インダクタンスを求める工程と、(11)前記第3の高調波周波数と、前記グランドインダクタンスと、前記寄生インダクタンスから、第2の組における共振器のキャパシタンスを算出する工程と、(12)選択された通過帯域の中心周波数と、算出された第2の組における共振器のキャパシタンスから、第2の組における共振器のインダクタンスを算出する工程と、(13)算出された第2の組における共振器のキャパシタンスとインダクタンスに基づいて、第2の組における共振器の形状とサイズを調整する工程とを含む。
ここに記載した本発明に関する記述は、単なる例示と説明にとどまり、特許請求の範囲に記載の本発明をなんら制限するものでないことを理解されたい。
以下、添付図面に例示される本発明の代表的な実施形態を詳細に参照する。
本発明は、電子部品のグランド方法、特に、平面基板を有するフィルタのグランド方法を提供する。このグランド方法は、例えば、任意の薄膜技術によって構成される電子部品に適用することができる。
側壁終端を有する従来の薄膜フィルタは、ハウジングのサイズが1mm×0.5mmで基板の厚さが0.3mmの場合、一般に、約0.16nHのグランドインダクタンスを示す。図2Aと図2Bは、3つの共振器を有するそのようなバンドパスフィルタの構造の一例を示し、図3は、その回路図を示す。図2Aに示したバンドパスフィルタは、それぞれインダクタL6を介してグランド170に接続された3つのLC共振器130を有している。グランド170は側壁終端として構成されている。更に3つの側壁終端は、入力端子150、出力端子160、および遊休状態の他のグランド接続部171として機能する。図2Aの符号140の部分は、3つの共振器を結合するとともに入力端子と出力端子へ接続する結合ネットワークとして機能する。図2Bは、図2Aに示したバンドパスフィルタの上部層の上面図である。図2Bは、3つのLC共振器(L1/C1/L11;L2/C2/L21;L3/C3/L31)の各々がインダクタL6を介してグランド接続部170に接続されていることをより明瞭に示している。図3は、図2A,2Bに示したレイアウトの回路図である。繰り返すが、各LC共振器は、インダクタL6を介して1つのグランド接続部170に接続されている。この、チップの下端部におけるグランド接続部(170)は、このフィルタ構造に好都合な接続のために用いられており、上端部におけるもう一方のグランド端子(171)は遊休状態になっている。
0.16nHの共通グランドインダクタンス(図2A,図2B,図3におけるL6)を有する場合と有しない場合のフィルタ性能を図4に示す。レスポンス402は、共通グランドインダクタンスが無い場合のフィルタのレスポンスを示し、レスポンス401は、グランドインダクタンスが0.16nHの場合のフィルタのレスポンスを示す。図4からわかるように、共通グランドインダクタンスが無い場合、阻止帯域においては高域側と低域側の両方で減衰量がより大きくなる。3つの共振器間の結合インダクタとして機能する共通グランドインダクタンスの存在によって、高域側の阻止帯域における帯域外阻止性能が20dBより大きく低下したことがわかる。帯域外性能を向上させるためにフィルタの内部構造の種々変更を試みたが、限られた向上しか達成できなかった。
図5は、本発明の一実施形態に係る、別々のグランド接続部を有するフィルタの回路図である。図5からわかるように、各共振器(L1/C1/L11;L2/C2/L21;L3/C3/L31)は、別々のグランドインダクタ(L6,L7,L8)を介してグランドに接続されている。1つの共通グランド接続部(L6)を用いた図3の回路図と比較すると、3つのLC共振器に対して、インダクタンスL6,L7,L8で表される別々の接続部が用いられている。この接続配置により、3つの共振器間の不要なグランド結合を排除することができる。
プロセス上の制限や現在用いられている工業基準により、側壁終端には、要求される最小限度の寸法がある。従って、SMD(表面実装デバイス)部品という特定の用途向けのケースのサイズでは、側壁終端の数が制限される場合がある。ケースのサイズが1mm×0.5mmの薄膜フィルタの場合、一般に、利用できる側壁終端の数は4つだけであり、このうち2つは、入力ポートと出力ポートに用いられる。従って、グランド接続部として使用できる側壁終端の数は2つだけである。図5に示したフィルタ設計では3つのLC共振器を用いている。従って、4つの側壁終端を備えたケースのサイズに収まるためには、2つの共振器が1つのグランド接続部を共用することになる。
図6Aは、4つの側壁終端を備えたパッケージで3つのLC共振器を有するバンドパスフィスタの物理的レイアウトの等角図である。図6Aに示すレイアウトは、側壁パッケージング型の1mm×0.5mmフォームファクタで構成されるべきバンドパスフィルタである。共振器630,631は、集中インダクタ・キャパシタ共振器として構成される。インダクタンス値が同じ場合、コイルインダクタは伝送線路1本よりも占有スペースが小さい。その理由は、コイルの全てのターンによって磁束が共有され、従って面積当たりのインダクタンス密度が高くなるからである。最適な回路構造でのフィルタ性能を入念に吟味した結果、左側と中央の共振器630が下部グランド接続部670を共用するよう選択され、第3の共振器631が、別個の上部グランド終端671に接続されている。残り2つの側壁終端は、入力端子650および出力端子660として用いられている。
図5と図6Aに示したフィルタレイアウト図では、L1,L11,C1が第1の共振器630を構成し、L2,L21,C2が第2の共振器630を構成し、L3,L31,C3が第3の共振器631を構成している。C51とL51は、第1と第2の共振器間の相互接続(結合)回路となっている。C52とL52は、第2と第3の共振器間の相互接続(結合)回路となっている。C4とL4は、第1と第3の共振器間のみならず、フィルタの入力ポート150と出力ポート160との間の結合回路となっている。C51とL51、C52とL52、C4とL4によって形成されるこれら結合回路は、共に、結合ネットワーク140を構成する。このような結合ネットワークは、バンドパスフィルタの所望の周波数応答特性を作り出すためにどのような態様で設けてもよい。
図6Aに示した構造は、2層の金属層を有する薄膜構造である。しかし、本発明は、2層以上の薄膜層を有する薄膜構造にも適用可能である。また、図6Aに示したフィルタは3つの共振器を用いているが、本発明は、1つ以上の共振器を有するフィルタに適用可能である。更に、本発明は、バンドパスフィルタに限らず、共振器を利用するものであればいかなる電子部品にも使用することができる。
図6Bは、図6Aに示したバンドパスフィルタにおける上層の物理的レイアウトを示す図である。図6Cは、図6Aに示したバンドパスフィルタにおける下層の物理的レイアウトを示す図である。なお、図6Bと6Cに示した上層と下層は逆になってもよい。
図6Bに示すように、第1の共振器(L1,L11,C1)と、第2の共振器(L2,L21,C2)と、第3の共振器(L3,L31,C3)は、一部が上部金属層に形成される。金属領域603は、金属−絶縁体−金属(MIM)キャパシタC1のトッププレートを形成する。金属領域603(C1)は、金属領域605(L11)を介して金属領域607(L1)に接続される。金属領域607(L1)は、ビア609を介して、下層上のインダクタL1の残部に接続される。機能的に、金属領域603と605は、共に、金属領域603によって形成されるキャパシタC1に対して直列に接続されるインダクタL11を形成する。この直列LC回路(すなわち、C1とL11)は、インダクタL1と並列に接続されてLC共振器を形成する。
金属領域607(L1)は、第1のLC共振器(L1,L11,C1)を第2のLC共振器(L2,L21,C2)に接続するため、金属領域615(L21)に接続される。金属領域613は、MIMキャパシタC2のトッププレートを形成する。金属領域613(C2)は、金属領域615(L21)を介して金属領域617(L2)に接続される。金属領域617(L2)は、ビア619を介して下層上のインダクタL2の残部に接続される。機能的に、金属領域613と615は、共に、金属領域613によって形成されるキャパシタC2に対して直列に接続されるインダクタL21を形成する。この直列LC回路(すなわち、C2とL21)は、インダクタL2と並列に接続されてLC共振器を形成する。
金属領域623は、MIMキャパシタC3のトッププレートを形成する。金属領域623(C3)は、金属領627(L3)と金属領域625(L31)に接続される。金属領域627(L3)は、ビア629を介して下層上のインダクタL3の残部に接続される。機能的に、金属領域623と625は、共に、金属領域623によって形成されるキャパシタC3に対して直列に接続されるインダクタL31を形成する。この直列LC回路(すなわち、C3とL31)は、インダクタL3と並列に接続されてLC共振器を形成する。
最初の2つのLC共振器(L1/C1/L11と、L2/C2/L21)は、金属領域647を介してグランド670(ここでは側壁終端)に接続される。機能的に、金属領域647と側壁グランド接続部670は、共に、グランドインダクタL6を形成する。金属領域647は金属領域617(L2)に接続され、金属領域617(L2)は、金属領域615(L11)を介して金属領域607(L1)に接続される。第3の共振器(L3/C3/L31)は、金属領域625(L31)を介してグランド671(ここでは側壁終端,図8におけるL7)に接続される。
結合ネットワークも、一部が上部金属層内に含まれている。金属領域639は、MIMキャパシタC51のトッププレートとインダクタL51の両方を形成する。同様に、金属領域641は、MIMキャパシタC52のトッププレートとインダクタL52の両方を形成する。金属領域639と641は、ビア633を介して下層上の結合ネットワークの残部に接続される。また、金属領域643は、MIMキャパシタC4のトッププレートを形成する。このキャパシタは、ビア635を介して下層上の結合ネットワークの残部に接続される。
ここで、図6Cに示される下層について説明すると、金属領域650(入力端子)は、金属領域703(C1)に接続されている。金属領域703は、MIMキャパシタC1のボトムプレートを形成する。金属領域703は、MIMキャパシタC51のボトムプレートを形成する金属領域739に接続される。金属領域739(C51)は、下層においてインダクタL1の他の部分を形成する金属領域707にも接続される。インダクタL1のこの部分は、ビア609を介して、上層にある当該インダクタの残部に接続される。
金属領域713は、MIMキャパシタC2のボトムプレートを形成する。金属領域713は金属領域790に接続され、金属領域790は、ビア633を介して、第2の共振器(すなわちL2,L21,C2)を結合ネットワークに接続する。金属領域790は、下層においてインダクタL2の他の部分を形成する金属領域717にも接続される。インダクタL2のこの部分は、ビア619を介して、上層にある当該インダクタの残部に接続される。
金属領域723は、MIMキャパシタC3のボトムプレートを形成する。金属領域723は、MIMキャパシタC52のボトムプレートを形成する金属領域741に接続される。金属領域723(C3)は、下層においてインダクタL3の他の部分を形成する金属領域727にも接続される。インダクタL1のこの部分は、ビア629を介して、上層にある当該インダクタの残部に接続される。金属領域723(C3)は、金属領域660(出力ポート)にも接続される。
ここで、結合ネットワークの残部について説明すると、金属領域741は、MIMキャパシタC4の下部プレートと、インダクタL4の一部を形成する。金属領域741は、ビア635を介して結合ネットワークの残部、すなわち金属領域643(キャパシタC4の上部プレート)につながっている。
図6Aないし6Cからわかるように、最初の2つの共振器630は形状およびサイズがほぼ同じであるのに対し、第3の共振器631は、形状およびサイズが異なっている。第3の共振器は、最初の2つの共振器とは異なるグランドインダクタンスを有するので、全てが同一のグランドに接続される3つの同じLC共振器を備えた回路と実質的に同様の周波数特性(この場合、同じ通過帯域)を維持するために、その形状を変更してもよい。従って、第3のLC共振器の構成要素L3およびC3は、LC共振器の共振周波数の要件(通常は、要求される通過帯域周波数の中心に近い)と、減衰帯域において望まれる追加の伝送ゼロの周波数の要件を両方満たすように設計される必要がある。L3とC3の近似計算式を以下に示す。
予め見積もられた形状とサイズを有する1つ以上の共振器の第1の組が第1のグランド接続部に接続され、予め見積もられた(すなわち未だ決定していない)形状とサイズを有する1つ以上の共振器の第2の組が第2のグランド接続部に接続される薄膜フィルタにおける共振器の形状とサイズを決定するのに、以下の工程を用いることができる。第1の工程は、薄膜フィルタの通過帯域の中心周波数を選択する工程である。次に、選択された通過帯域の中心周波数で周波数特性を形成することになる前記第1および第2の共振器の組に関して、インダクタの当初のサイズと形状を選択する。そして、薄膜フィルタの第2および第3の高調波周波数を算出する。これら周波数は、周波数特性における伝送ゼロの位置を決定することになる。
所望の周波数特性とインダクタの当初のサイズおよび形状が決定した後、第1および第2のグランド接続部の経路を選択する。その経路に基づいて、第1および第2のグランド接続部に付随するグランドインダクタンスを求める。また、第1のグランド接続部に付随する寄生インダクタンスも求める。第1のグランド接続部に関して求めたグランドインダクタンスと寄生インダクタンス、および通過帯域の中心周波数から算出した第2の高調波周波数に基づいて、第1の組における共振器のキャパシタンス値を算出する。この値は、第2の高調波周波数fについての以下の数式を用いて算出することができる。
≒1/2π√{(L11+L)C}
11は、図6Aに示した第1の共振器の寄生インダクタンスであり、Lは、第1の共振器の組のグランドインダクタンスである。第2の高調波周波数はfで表される。これら値の各々がわかっているので、上記数式をアレンジし直してCを求めることができる。Cを求めるのにも同じ数式を用いることができる(L11をL21に置き換える)。第1の共振器の組のキャパシタンス値を算出した後、以下の数式を利用して第2の共振器の組のインダクタンスを調整してもよい。
≒1/2π√(L1/21/2)
第1の共振器の組のインダクタンス値およびキャパシタンス値を算出した後、第1の組におけるインダクタとキャパシタの形状とサイズを選択してもよい。
次に、第2のグランド接続部に付随する寄生インダクタンスを求める。第2のグランド接続部に関して求めたグランドインダクタンスと寄生インダクタンス、および選択した第3の高調波周波数に基づいて、第2の組における共振器のキャパシタンス値を算出する。この値は、以下の数式を用いて算出することができる。
≒1/2π√{(L31+L)C}
31は、図6Aに示した第3の共振器631の寄生インダクタンスであり、Lは、第2の共振器の組のグランドインダクタンスである。第3の高調波周波数はfで表される。これら値の各々がわかっているので、上記数式をアレンジし直してCを求めることができる。第2の共振器の組のキャパシタンス値を算出した後、以下の数式を利用して第2の共振器の組のインダクタンスを調整してもよい。
≒1/2π√(L)
は前の計算でわかっており、fは、前に選択した中心周波数である。Lを求めるにはこの数式を単純にアレンジし直せばよい。次に、算出したキャパシタンスとインダクタンスに基づいて、第2の組におけるインダクタとキャパシタの形状とサイズを選択および/または調整する。
図7は、全ての共振器が共通のグランド接続部を共用する従来のフィルタ(レスポンス750)と、本発明のグランド方法を用いたフィルタ(レスポンス751)との伝送性能の比較を示す。図7からわかるように、レスポンス751は、追加の伝送ゼロを有するのみならず、高域側の阻止帯域でより大きく急峻な減衰を示している。
フィルタにおいて共振器の組ごとにグランドを別々にすることで、寄生グランドインダクタンスを、共振器間に不要な結合をもたらすという不利な態様ではなく、有利な態様で利用することが可能になる。図8は、グランドインダクタンスを利用することによってどのように直列共振が得られ、阻止帯域に追加の伝送ゼロを生じさせることができるのかを説明する図である。図7では、追加の伝送ゼロが発生し且つ7.4GHz付近の第3の高調波周波数f3の直下の位置に調整されていることがわかる。この伝送ゼロの位置は、第3のLC共振器のキャパシタC3を変えることによって調整できる。グランドを別々にしているので、他の伝送ゼロも個別に調整することができる。図7に示した例では、他の伝送ゼロは、約5GHzの第2の高調波周波数f2の位置に調整されている。この方法により、第2および第3の高調波周波数の両方において阻止帯域減衰量の要件を満足することが可能になる。
図9Aないし9Cと図10は、本発明の他の実施形態を示す。この実施形態では、グランド接続部870(L6),871(L7)が、フィルタパッケージ(ハウジング)の長尺側面ではなく短尺側面に配置された側壁終端として構成されている。フィルタパッケージ(ハウジング)の長尺側面の側壁終端は、入力端子850および出力端子860として用いられている。図9Aに示したバンドパスフィルタの物理的レイアウトは、やはり2つの共振器830がグランド870(L6)に接続され、共振器831がグランド871(L7)に接続されることを特徴としている。
図9Bは、図9Aに示したバンドパスフィルタにおける上層の物理的レイアウトを示す図である。図9Cは、図9Aに示したバンドパスフィルタにおける下層の物理的レイアウトを示す図である。なお、図9Bと9Cに示した上層と下層は逆になってもよい。
図9Bに示すように、第1の共振器(L1,L11,C1)と、第2の共振器(L2,L21,C2)と、第3の共振器(L3,L31,C3)は、一部が上部金属層に形成される。金属領域803は、金属−絶縁体−金属(MIM)キャパシタC1のトッププレートを形成する。金属領域803(C1)は、金属領域807(L1)と金属領域805(L11)に接続される。金属領域807(L1)は、ビア809を介して下層上のインダクタL1の残部に接続される。機能的に、金属領域803と805は、共に、金属領域803によって形成されるキャパシタC1に対して直列に接続されるインダクタL11を形成する。この直列LC回路(すなわち、C1とL11)は、インダクタL1と並列に接続されてLC共振器を形成する。
金属領域807(L1)は、第1のLC共振器(L1,L11,C1)を第2のLC共振器(L2,L21,C2)に接続するため、金属領域815(L21)に接続される。金属領域813は、MIMキャパシタC2のトッププレートを形成する。金属領域813(C2)は、金属領域817(L2)と金属領域815(L21)に接続される。金属領域817(L2)は、ビア819を介して下層上のインダクタL2の残部に接続される。機能的に、金属領域813と815は、共に、金属領域813によって形成されるキャパシタC2に対して直列に接続されるインダクタL21を形成する。この直列LC回路(すなわち、C2とL21)は、インダクタL2と並列に接続されてLC共振器を形成する。
金属領域823は、MIMキャパシタC3のトッププレートを形成する。金属領域823(C3)は、金属領827(L3)と金属領域825(L31)に接続される。金属領域827(L3)は、ビア829を介して下層上のインダクタL3の残部に接続される。機能的に、金属領域823と825は、共に、金属領域823によって形成されるキャパシタC3に対して直列に接続されるインダクタL31を形成する。この直列LC回路(すなわち、C3とL31)は、インダクタL3と並列に接続されてLC共振器を形成する。
最初の2つのLC共振器(L1/C1/L11と、L2/C2/L21)は、金属領域805(L11)を介してグランド870(ここでは側壁終端)に接続される。第3の共振器(L3/C3/L31)は、金属領域825(L31)を介してグランド871に接続される。
結合ネットワークも、一部が上部金属層内に含まれている。金属領域839は、MIMキャパシタC51のトッププレートとインダクタL51の両方を形成する。同様に、金属領域841は、MIMキャパシタC52のトッププレートとインダクタL52の両方を形成する。金属領域839と841は、ビア833を介して下層上の結合ネットワークの残部に接続される。
ここで、図9Cに示される下層について説明すると、金属領域850(入力端子)は、MIMキャパシタC51のボトムプレートを形成する金属領域939を介して、金属領域907(L1)に接続される。金属領域907は、MIMキャパシタC1のボトムプレートを形成する金属領域903にも接続される。金属領域907は、MIMキャパシタC51のボトムプレートを形成する金属領域939に接続される。金属領域907は、下層においてインダクタL1の他の部分を形成する。インダクタL1のこの部分は、ビア809を介して、上層にある当該インダクタの残部に接続される。
金属領域913は、MIMキャパシタC2のボトムプレートを形成する。金属領域913は金属領域990に接続され、金属領域990は、ビア833を介して、第2の共振器(すなわちL2,L21,C2)を結合ネットワークに接続する。金属領域990は、下層においてインダクタL2の他の部分を形成する金属領域917にも接続される。インダクタL2のこの部分は、ビア819を介して、上層にある当該インダクタの残部に接続される。
金属領域923は、MIMキャパシタC3のボトムプレートを形成する。金属領域923は、MIMキャパシタC52のボトムプレートを形成する金属領域941に接続される。金属領域923(C3)は、下層においてインダクタL3の他の部分を形成する金属領域927にも接続される。インダクタL1のこの部分は、ビア829を介して、上層にある当該インダクタの残部に接続される。金属領域923(C3)は、金属領域935を介して金属領域960(出力ポート)にも接続される。
ここで、結合ネットワークの残部について説明すると、金属領域941は、MIMキャパシタC51の下部プレートを形成する。
図10からわかるように、このレイアウトの回路図は、第1の共振器と第3の共振器ならびに入力端子と出力端子とを結合する直列LC共振器が無いので、図5に示した回路図とは異なっている。入力/出力を結合するキャパシタC4は、その値が非常に小さくなるようであれば、場合によって省略してもよい。その場合、入力端子と出力端子との間には弱い結合しか要求されない。その弱い結合は、第1の共振器のインダクタコイルL1と第3の共振器のインダクタコイルL3との間の磁気的結合によって得られる。その相互結合は、これら2つのインダクタコイルが物理的に近接しているときに生ずる。
図11Aないし11Cと図12は、本発明の他の実施形態を示す。この実施形態では、第1の(すなわち、一番左側の)共振器1031が上部グランド接続部1071に接続され、第2および第3の共振器1030がグランド端子1070に接続されている。
図11Bは、図11Aに示したバンドパスフィルタにおける上層の物理的レイアウトを示す図である。図11Cは、図11Aに示したバンドパスフィルタにおける下層の物理的レイアウトを示す図である。なお、図11Bと11Cに示した上層と下層は逆になってもよい。
図11Bに示すように、第1の共振器(L1,L11,C1)と、第2の共振器(L2,L21,C2)と、第3の共振器(L3,L31,C3)は、一部が上部金属層に形成される。金属領域1003は、金属−絶縁体−金属(MIM)キャパシタC1のトッププレートを形成する。金属領域1003(C1)は、金属領域1007(L1)と金属領域1005(L11)に接続される。金属領域1007(L1)は、ビア1009を介して下層上のインダクタL1の残部に接続される。機能的に、金属領域1003と1005は、共に、金属領域1003によって形成されるキャパシタC1に対して直列に接続されるインダクタL11を形成する。この直列LC回路(すなわち、C1とL11)は、インダクタL1と並列に接続されてLC共振器を形成する。
金属領域1013は、MIMキャパシタC2のトッププレートを形成する。金属領域1013(C2)は、金属領域1015(L21)を介して金属領域1017(L2)に接続される。金属領域1017(L2)は、ビア1019を介して下層上のインダクタL2の残部に接続される。機能的に、金属領域1013と1015は、共に、金属領域1013によって形成されるキャパシタC2に対して直列に接続されるインダクタL21を形成する。この直列LC回路(すなわち、C2とL21)は、インダクタL2と並列に接続されてLC共振器を形成する。
金属領域1023は、MIMキャパシタC3のトッププレートを形成する。金属領域1023(C3)は、金属領1027(L3)と金属領域1025(L31)に接続される。金属領域1027(L3)は、ビア1029を介して下層上のインダクタL3の残部に接続される。機能的に、金属領域1023と1025は、共に、金属領域1023によって形成されるキャパシタC3に対して直列に接続されるインダクタL31を形成する。この直列LC回路(すなわち、C3とL31)は、インダクタL3と並列に接続されてLC共振器を形成する。
後の2つのLC共振器(L3/C3/L31と、L2/C2/L21)は、金属領域1047を介してグランド1070(ここでは側壁終端)に接続される(金属領域1047は、グランド1070と共にL6を形成する)。金属領域1047は金属領域1017(L2)に接続され、金属領域1017(L2)は、金属領域1025(L31)を介して金属領域1027(L3)に接続される。第3の共振器(L3/C3/L31)は、金属領域1005(L11)を介してグランド1071(L7)に接続される。
結合ネットワークも、一部が上部金属層内に含まれている。金属領域1039は、MIMキャパシタC52のトッププレートとインダクタL52の両方を形成する。同様に、金属領域1043は、MIMキャパシタC51のトッププレートとインダクタL51の両方を形成する。金属領域1039と1043は、ビア1033を介して下層上の結合ネットワークの残部に接続される。また、金属領域1041は、MIMキャパシタC4のトッププレートを形成する。このキャパシタは、ビア1035を介して下層上の結合ネットワークの残部に接続される。
ここで、図11Cに示される下層について説明すると、金属領域1050(入力端子)は、金属領域1103(C1)に接続されている。金属領域1103は、MIMキャパシタC1のボトムプレートを形成する。金属領域1103は、MIMキャパシタC51のボトムプレートを形成する金属領域1139に接続される。金属領域1139(C51)は、下層においてインダクタL1の他の部分を形成する金属領域1107にも接続される。インダクタL1のこの部分は、ビア1009を介して、上層にある当該インダクタの残部に接続される。
金属領域1113は、MIMキャパシタC2のボトムプレートを形成する。金属領域1113は金属領域1190に接続され、金属領域1190は、ビア1033を介して、第2の共振器(すなわちL2,L21,C2)を結合ネットワークに接続する。金属領域1190は、下層においてインダクタL2の他の部分を形成する金属領域1117にも接続される。インダクタL2のこの部分は、ビア1019を介して、上層にある当該インダクタの残部に接続される。
金属領域1123は、MIMキャパシタC3のボトムプレートを形成する。金属領域1123は、MIMキャパシタC52のボトムプレートを形成する金属領域1137に接続される。金属領域1137(C52)は、下層においてインダクタL3の他の部分を形成する金属領域1127にも接続される。インダクタL1のこの部分は、ビア1029を介して、上層にある当該インダクタの残部に接続される。金属領域1137(C52)は、金属領域1060(出力ポート)にも接続される。
ここで、結合ネットワークの残部について説明すると、金属領域1141は、MIMキャパシタC4の下部プレートを形成する。金属領域1141は、ビア1035を介して結合ネットワークの残部、すなわち金属領域1041(キャパシタC4の上部プレート)につながっている。
本明細書と、ここに開示された実施形態を考慮することにより、当業者には本発明の他の実施形態が明白となろう。このように、本明細書および実施例は例示的なものにすぎず、本発明の真の範囲と精神は、以下の特許請求の範囲とその法的均等の範囲に示されるものである。
図1は、従来のグランド接続方法を示す図である。 図2Aは、バンドパスフィルタの物理的レイアウトを示す等角図である。 図2Bは、図2Aに示したバンドパスフィルタにおける上部金属層の物理的レイアウトを示す図である。 図3は、図2Aに示したバンドパスフィルタの回路図である。 図4は、本発明の一実施形態に係るバンドパスフィルタの周波数特性を示す図である。 図5は、本発明の一実施形態に係るバンドパスフィルタの回路図である。 図6Aは、本発明の一実施形態に係るバンドパスフィルタの物理的レイアウトを示す等角図である。 図6Bは、本発明の一実施形態に係る、図6Aに示したバンドパスフィルタにおける上部金属層の物理的レイアウトを示す図である。 図6Cは、本発明の一実施形態に係る、図6Aに示したバンドパスフィルタにおける下部金属層の物理的レイアウトを示す図である。 図7は、本発明の一実施形態に係るバンドパスフィルタの周波数特性の比較を示す図である。 図8は、本発明の一実施形態に係る共振器の回路図である。 図9Aは、本発明の一実施形態に係るバンドパスフィルタの物理的レイアウトを示す等角図である。 図9Bは、本発明の一実施形態に係る、図9Aに示したバンドパスフィルタにおける上部金属層の物理的レイアウトを示す図である。 図9Cは、本発明の一実施形態に係る、図9Aに示したバンドパスフィルタにおける下部金属層の物理的レイアウトを示す図である。 図10は、本発明の一実施形態に係る、図9Aに示したバンドパスフィルタの回路図である。 図11Aは、本発明の一実施形態に係るバンドパスフィルタの物理的レイアウトを示す等角図である。 図11Bは、本発明の一実施形態に係る、図11Aに示したバンドパスフィルタにおける上部金属層の物理的レイアウトを示す図である。 図11Cは、本発明の一実施形態に係る、図11Aに示したバンドパスフィルタにおける下部金属層の物理的レイアウトを示す図である。 図12は、本発明の一実施形態に係る、図11Aに示したバンドパスフィルタの回路図である。

Claims (9)

  1. 2層以上の第1の組の薄膜層に配置された第1および第2の共振器からなる共振器の第1の組と、
    2層以上の第2の組の薄膜層に配置された第3の共振器からなる共振器の第2の組と、
    第1のグランド接続部と、
    第2のグランド接続部とを備えた薄膜フィルタであって
    前記第1のグランド接続部と第2のグランド接続部は、電気的に接続されておらず、
    前記第1および第2の共振器は第1のグランド接続部に接続され、
    前記第3の共振器は第2のグランド接続部に接続され
    前記第1の共振器は、第1のインダクタと、第1のキャパシタと、前記第1のグランド接続部に付随して形成される第1の寄生インダクタとによって構成され、前記第1のキャパシタと第1の寄生インダクタは第1の直列LC回路を形成し、この第1の直列LC回路は前記第1のインダクタに並列に接続され、
    前記第2の共振器は、第2のインダクタと、第2のキャパシタと、前記第1のグランド接続部に付随して形成される第2の寄生インダクタとによって構成され、前記第2のキャパシタと第2の寄生インダクタは第2の直列LC回路を形成し、この第2の直列LC回路は前記第2のインダクタに並列に接続され、
    前記第3の共振器は、第3のインダクタと、第3のキャパシタと、前記第2のグランド接続部に付随して形成される第3の寄生インダクタとによって構成され、前記第3のキャパシタと第3の寄生インダクタは第3の直列LC回路を形成し、この第3の直列LC回路は前記第3のインダクタに並列に接続され、
    前記第1の共振器と第2の共振器は、前記第1のグランド接続部に付随して形成される第1のグランドインダクタを介してグランドに接続され、
    前記第3の共振器は、前記第2のグランド接続部に付随して形成される第2のグランドインダクタを介してグランドに接続され、
    前記第1のキャパシタ、第1の寄生インダクタおよび第1のグランドインダクタによる直列共振、ならびに前記第2のキャパシタ、第2の寄生インダクタおよび第1のグランドインダクタによる直列共振によって、阻止帯域に第1の伝送ゼロが生じ、
    前記第3のキャパシタ、第3の寄生インダクタおよび第2のグランドインダクタによる直列共振によって、阻止帯域における前記第1の伝送ゼロとは異なる周波数の位置に第2の伝送ゼロが生じることを特徴とする薄膜フィルタ
  2. 前記2層以上の第1の組の薄膜層と前記2層以上の第2の組の薄膜層は同じ層であることを特徴とする請求項1に記載の薄膜フィルタ
  3. 前記第3の寄生インダクタのインダクタンスは前記第1および第2の寄生インダクタのインダクタンスと異なっていることを特徴とする請求項1に記載の薄膜フィルタ
  4. 前記第1および第2の共振器は、互いに実質的に同じサイズと形状を有し、前記第3の共振器は、前記第1および第2の共振器とは異なるサイズおよび/または形状を有することを特徴とする請求項1に記載の薄膜フィルタ
  5. 更に、2つの長尺側面と2つの短尺側面を有する長方形のハウジングと、
    入力用接続部と、
    出力用接続部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の薄膜フィルタ
  6. 前記第1のグランド接続部と前記第2のグランド接続部は側壁終端であることを特徴とする請求項に記載の薄膜フィルタ
  7. 前記第1および第2のグランド接続部は、前記ハウジングにおける2つの長尺側面に側壁終端として構成され、前記入力用接続部と出力用接続部は、前記ハウジングにおける2つの短尺側面に側壁終端として構成されることを特徴とする請求項に記載の薄膜フィルタ
  8. 前記第1および第2のグランド接続部は、前記ハウジングにおける2つの短尺側面に側壁終端として構成され、前記入力用接続部と出力用接続部は、前記ハウジングにおける2つの長尺側面に側壁終端として構成されることを特徴とする請求項に記載の薄膜フィルタ
  9. 請求項1に記載の薄膜フィルタにおける前記第1ないし第3の共振器の形状とサイズを決定する方法であって、
    薄膜フィルタの通過帯域の中心周波数を選択する工程と、
    前記第1ないし第3のインダクタの当初のサイズと形状を見積もる工程と、
    選択された通過帯域の中心周波数に基づいて、薄膜フィルタの第2および第3の高調波周波数を算出する工程と、
    第1および第2のグランド接続部の経路をそれぞれ選択する工程と、
    前記第1および第2のグランドインダクタの各インダクタンスを求める工程と、
    前記第1および第2の寄生インダクタの各インダクタンスを求める工程と、
    前記第2の高調波周波数と、前記第1のグランドインダクタのインダクタンスと、前記第1および第2の寄生インダクタの各インダクタタンスから、前記第1および第2のキャパシタの各キャパシタンスを算出する工程と、
    選択された通過帯域の中心周波数と、算出された第1および第2のキャパシタの各キャパシタンスから、第1および第2のインダクタの各インダクタンスを算出する工程と、
    算出された第1および第2のキャパシタの各キャパシタンスと第1および第2のインダクタの各インダクタンスに基づいて、第1および第2の共振器の形状とサイズを調整する工程と、
    前記第3の寄生インダクタのインダクタンスを求める工程と、
    前記第3の高調波周波数と、前記第2のグランドインダクタのインダクタンスと、前記第3の寄生インダクタのインダクタンスから、前記第3のキャパシタのキャパシタンスを算出する工程と、
    選択された通過帯域の中心周波数と、算出された第3のキャパシタのキャパシタンスから、第3のインダクタのインダクタンスを算出する工程と、
    算出された第3のキャパシタのキャパシタンスと第3のインダクタのインダクタンスに基づいて、第3の共振器の形状とサイズを調整する工程と
    を備えたことを特徴とする方法。
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