JP2001349494A - ガスボンベ用ライナ - Google Patents
ガスボンベ用ライナInfo
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- JP2001349494A JP2001349494A JP2001109561A JP2001109561A JP2001349494A JP 2001349494 A JP2001349494 A JP 2001349494A JP 2001109561 A JP2001109561 A JP 2001109561A JP 2001109561 A JP2001109561 A JP 2001109561A JP 2001349494 A JP2001349494 A JP 2001349494A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 軽量で安全性に優れたガスボンベ用ライナを
提供する。 【解決手段】 フローフォーミングによって形成された
円筒状胴部5aの両端に鏡部7を一体に設ける。鏡部7
の少なくとも一方をクロージング成形により形成して、
鏡部7を胴部5aより厚肉とする。鏡部7の中心部に設
けられた口栓部8に口金取付け用の孔10を形成し、全
体をアルミニウム合金より形成する。
提供する。 【解決手段】 フローフォーミングによって形成された
円筒状胴部5aの両端に鏡部7を一体に設ける。鏡部7
の少なくとも一方をクロージング成形により形成して、
鏡部7を胴部5aより厚肉とする。鏡部7の中心部に設
けられた口栓部8に口金取付け用の孔10を形成し、全
体をアルミニウム合金より形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、圧縮天然ガス等
の各種圧縮ガスを充填するガスボンベ用ライナに関する
ものである。
の各種圧縮ガスを充填するガスボンベ用ライナに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】メタンを主成分とする圧縮天然ガス(C
NG)は、その燃焼によって公害となるようなガス、例
えば、窒素酸化物(NOx )や二酸化炭素(CO2 )を
殆ど排出しないため、自動車用の燃料として使用される
ようになってきている。
NG)は、その燃焼によって公害となるようなガス、例
えば、窒素酸化物(NOx )や二酸化炭素(CO2 )を
殆ど排出しないため、自動車用の燃料として使用される
ようになってきている。
【0003】圧縮天然ガスを燃料とする自動車には、一
般に、CNGタンクと称されるガスボンベが搭載され
る。
般に、CNGタンクと称されるガスボンベが搭載され
る。
【0004】圧縮天然ガス用のガスボンベとして、図9
に示したものが知られている。このガスボンベは、胴部
60の両端に鏡部61を設け、その鏡部61に口栓部6
2を形成したライナAと、そのライナAの外側に設けら
れた補強層Bとから成り、上記補強層Bを繊維強化樹脂
で形成している。
に示したものが知られている。このガスボンベは、胴部
60の両端に鏡部61を設け、その鏡部61に口栓部6
2を形成したライナAと、そのライナAの外側に設けら
れた補強層Bとから成り、上記補強層Bを繊維強化樹脂
で形成している。
【0005】ところで、圧縮天然ガスにおいては、単位
重量当りの発熱量がガソリンの半分程度であるため、無
補給で走行できる距離をガソリン車並に高めようとする
と、ガソリンの場合の約2倍の圧縮天然ガスを搭載する
必要が生じる。このため、圧縮天然ガスが充填されるガ
スボンベも大型化し、重量も重くなる。
重量当りの発熱量がガソリンの半分程度であるため、無
補給で走行できる距離をガソリン車並に高めようとする
と、ガソリンの場合の約2倍の圧縮天然ガスを搭載する
必要が生じる。このため、圧縮天然ガスが充填されるガ
スボンベも大型化し、重量も重くなる。
【0006】ここで、前記ガスボンベのライナAとし
て、合金鋼製のもの、樹脂製のもの、アルミニウム合金
から成るものが知られている。
て、合金鋼製のもの、樹脂製のもの、アルミニウム合金
から成るものが知られている。
【0007】ところで、鋼製のライナAにおいては、樹
脂製のライナAやアルミニウム合金製のライナAに比較
して重量が重く、容量の大きいガスボンベを形成した場
合に、燃費の点においてきわめて不利である。
脂製のライナAやアルミニウム合金製のライナAに比較
して重量が重く、容量の大きいガスボンベを形成した場
合に、燃費の点においてきわめて不利である。
【0008】一方、樹脂製のライナAにおいては、口栓
部62に取付けるバルブ接続用の口金は金属製のため、
樹脂と金属の熱膨張係数の相違によって口金の接続部に
おいてガス漏れや破損等が生じるおそれがある。
部62に取付けるバルブ接続用の口金は金属製のため、
樹脂と金属の熱膨張係数の相違によって口金の接続部に
おいてガス漏れや破損等が生じるおそれがある。
【0009】アルミニウム合金から成るライナAにおい
ては、比較的軽量であるため、燃費の点において有利で
あると共に、口金の取付け部におけるガス漏れもなく、
安全性に優れたガスボンベを形成することができるとい
う特徴を有する。
ては、比較的軽量であるため、燃費の点において有利で
あると共に、口金の取付け部におけるガス漏れもなく、
安全性に優れたガスボンベを形成することができるとい
う特徴を有する。
【0010】上記のようなアルミニウム合金製ライナの
製造方法として、図6乃至図8に示した製造方法が従来
から知られている。
製造方法として、図6乃至図8に示した製造方法が従来
から知られている。
【0011】図6に示すライナの製造方法においては、
アルミニウム合金を円筒状に押出し、これを所定の長さ
に切断して図6(I)に示す筒状のブランク40を形成
したのち、その筒状ブランク40の両端を熱間又は冷間
でクロージング成形により口絞りして、図6(II)に示
すように鏡部41を形成すると共に、その中央に軸状の
口栓部42を成形し、中空状ブランク43を形成してい
る。
アルミニウム合金を円筒状に押出し、これを所定の長さ
に切断して図6(I)に示す筒状のブランク40を形成
したのち、その筒状ブランク40の両端を熱間又は冷間
でクロージング成形により口絞りして、図6(II)に示
すように鏡部41を形成すると共に、その中央に軸状の
口栓部42を成形し、中空状ブランク43を形成してい
る。
【0012】ここで、クロージング成形とは、筒状ブラ
ンク40を軸心を中心に回転させ、その筒状ブランク4
0の端部外周に接触させた成形ローラ44を筒状ブラン
ク40の軸心に対して傾斜させつつ、筒状ブランク40
の軸心方向に移動させて筒状ブランク40の開口端を口
絞りする加工をいう。
ンク40を軸心を中心に回転させ、その筒状ブランク4
0の端部外周に接触させた成形ローラ44を筒状ブラン
ク40の軸心に対して傾斜させつつ、筒状ブランク40
の軸心方向に移動させて筒状ブランク40の開口端を口
絞りする加工をいう。
【0013】なお、クロージングされた中空状ブランク
43は次の工程において、鏡部41における口栓部42
の中心に孔が穿設され、ライナとされる。
43は次の工程において、鏡部41における口栓部42
の中心に孔が穿設され、ライナとされる。
【0014】図7(I)、(II)に示すライナの製造方
法においては、押出し成形されたアルミニウム合金から
成る筒体45の両端にプレス成形又はダイカスト成形さ
れた口栓部46を有する鏡部47を溶接により接合して
一体化している。
法においては、押出し成形されたアルミニウム合金から
成る筒体45の両端にプレス成形又はダイカスト成形さ
れた口栓部46を有する鏡部47を溶接により接合して
一体化している。
【0015】図8に示すライナの製造方法においては、
図8(I)に示すアルミニウム合金から成るカップ状の
ブランク48を図8(II)に示すように、ダイ49aお
よびポンチ49bを用いて絞り成形して筒状の中間ブラ
ンク50を形成し、その中間ブランク50の開口端部を
図8(III )に示すようにクロージング成形により口絞
りして鏡部51を形成すると共に、その中心部に軸状の
口栓部52を成形して中空状ブランク53を形成し、そ
の中空状ブランク53における口栓部52の中心に孔を
設けるようにしている。
図8(I)に示すアルミニウム合金から成るカップ状の
ブランク48を図8(II)に示すように、ダイ49aお
よびポンチ49bを用いて絞り成形して筒状の中間ブラ
ンク50を形成し、その中間ブランク50の開口端部を
図8(III )に示すようにクロージング成形により口絞
りして鏡部51を形成すると共に、その中心部に軸状の
口栓部52を成形して中空状ブランク53を形成し、そ
の中空状ブランク53における口栓部52の中心に孔を
設けるようにしている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6に示す
ライナの製造方法においては、筒状ブランク40の両端
をクロージング成形により口絞りして鏡部41を成形す
るため、肉厚が全体にわたって均一であり、耐圧性が要
求される鏡部41を基準にして筒状ブランク40の厚み
を決定すると、胴部43の厚みが必要以上に厚くなり、
ライナAの重量が重く、軽量化を図るうえにおいて改善
すべき点が残されている。
ライナの製造方法においては、筒状ブランク40の両端
をクロージング成形により口絞りして鏡部41を成形す
るため、肉厚が全体にわたって均一であり、耐圧性が要
求される鏡部41を基準にして筒状ブランク40の厚み
を決定すると、胴部43の厚みが必要以上に厚くなり、
ライナAの重量が重く、軽量化を図るうえにおいて改善
すべき点が残されている。
【0017】また、図7に示すライナの製造方法におい
ては鏡部47の肉厚に対して胴部45の肉厚を薄くでき
るので軽量化を図ることができるが、溶接部の信頼性に
問題がある。
ては鏡部47の肉厚に対して胴部45の肉厚を薄くでき
るので軽量化を図ることができるが、溶接部の信頼性に
問題がある。
【0018】さらに、図8に示すライナの製造方法にお
いては、中間ブランク50を絞り成形により形成してい
るため、ライナの長さに制限があり、容量の大きいライ
ナを製造することができない問題がある。
いては、中間ブランク50を絞り成形により形成してい
るため、ライナの長さに制限があり、容量の大きいライ
ナを製造することができない問題がある。
【0019】この発明の課題は、安全性に優れた軽量の
アルミニウム製ライナを提供することである。
アルミニウム製ライナを提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明においては、フローフォーミングによっ
て形成された円筒状胴部の両端に鏡部を一体に設け、少
なくとも一方の鏡部をクロージング成形により形成し
て、鏡部を胴部より厚肉とし、その鏡部の中心部に設け
られた口栓部に口金取付け用の孔を形成した構成を採用
している。
めに、この発明においては、フローフォーミングによっ
て形成された円筒状胴部の両端に鏡部を一体に設け、少
なくとも一方の鏡部をクロージング成形により形成し
て、鏡部を胴部より厚肉とし、その鏡部の中心部に設け
られた口栓部に口金取付け用の孔を形成した構成を採用
している。
【0021】ここで、フローフォーミングとは、カップ
状ブランクをその内側にマンドレルを挿入した状態で軸
心を中心に回転し、そのブランクの胴部に成形ローラを
接触させた状態で、その成形ローラを胴部の軸方向に移
動させて、上記胴部をしごく成形方法をいう。
状ブランクをその内側にマンドレルを挿入した状態で軸
心を中心に回転し、そのブランクの胴部に成形ローラを
接触させた状態で、その成形ローラを胴部の軸方向に移
動させて、上記胴部をしごく成形方法をいう。
【0022】また、中間ブランクの開口端のクロージン
グ成形とは、中間ブランクを軸心を中心に回転し、その
中間ブランクの端部外周に接触させた成形ローラを中間
ブランクの軸心に対して傾けつつ中間ブランクの軸心方
向に移動させて、中間ブランクの開口端を口絞りする加
工をいう。
グ成形とは、中間ブランクを軸心を中心に回転し、その
中間ブランクの端部外周に接触させた成形ローラを中間
ブランクの軸心に対して傾けつつ中間ブランクの軸心方
向に移動させて、中間ブランクの開口端を口絞りする加
工をいう。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1乃至図5に基づいて説明する。
1乃至図5に基づいて説明する。
【0024】図1は、この発明に係るガスボンベ用ライ
ナの製造方法を示す。図1(I)で示すビレット1は、
アルミニウム合金から成る。
ナの製造方法を示す。図1(I)で示すビレット1は、
アルミニウム合金から成る。
【0025】上記アルミニウム合金として、ここでは、
主に、A6061−T6が使用されている。
主に、A6061−T6が使用されている。
【0026】上記ビレット1は、第1工程において熱間
において鍛造成形される。その鍛造成形によって、図1
(II)に示すカップ状のブランク2が形成され、そのブ
ランク2の胴部2aの厚みt0 は、底部2bの厚みt1
より厚肉とされている。
において鍛造成形される。その鍛造成形によって、図1
(II)に示すカップ状のブランク2が形成され、そのブ
ランク2の胴部2aの厚みt0 は、底部2bの厚みt1
より厚肉とされている。
【0027】カップ状ブランク2は、第2工程において
フローフォーミングされる。図1(III )に示すよう
に、フローフォーミングはマンドレル3にカップ状ブラ
ンク2を取付けて、マンドレル3と共にカップ状ブラン
ク2を回転し、そのカップ状ブランク2の外周囲に等間
隔に設けた複数の成形ローラ4をマンドレル3の径方向
に位置調整したのち、マンドレル3の軸方向に移動させ
てブランク2の胴部2aを軸方向にしごくようにしてい
る。
フローフォーミングされる。図1(III )に示すよう
に、フローフォーミングはマンドレル3にカップ状ブラ
ンク2を取付けて、マンドレル3と共にカップ状ブラン
ク2を回転し、そのカップ状ブランク2の外周囲に等間
隔に設けた複数の成形ローラ4をマンドレル3の径方向
に位置調整したのち、マンドレル3の軸方向に移動させ
てブランク2の胴部2aを軸方向にしごくようにしてい
る。
【0028】また、胴部2aを開口端部までしごくと、
成形ローラ4をその回転中心がマンドレル3の軸心と平
行する状態を保って斜め外方に所定量移動させたのち、
マンドレル3の軸心と平行する方向に移動させて開口端
までしごくようにしている。
成形ローラ4をその回転中心がマンドレル3の軸心と平
行する状態を保って斜め外方に所定量移動させたのち、
マンドレル3の軸心と平行する方向に移動させて開口端
までしごくようにしている。
【0029】上記のように、カップ状ブランク2の胴部
2aをフローフォーミングすることにより、底付き筒状
の中間ブランク5が形成される。この中間ブランク5に
おける胴部5aの厚みt2 は、底部2bの厚みt1 より
薄肉厚とされると共に、胴部5aの開口端部の厚みt3
は胴部5aの厚みの3倍以上とされる。
2aをフローフォーミングすることにより、底付き筒状
の中間ブランク5が形成される。この中間ブランク5に
おける胴部5aの厚みt2 は、底部2bの厚みt1 より
薄肉厚とされると共に、胴部5aの開口端部の厚みt3
は胴部5aの厚みの3倍以上とされる。
【0030】フローフォーミング後、中間ブランク5に
おける開口端面は切断され、酸化防止剤の塗布後、第3
工程において開口端がクロージング成形される。そのク
ロージング成形に先だって、中間ブランク5の開口端部
は加熱される。
おける開口端面は切断され、酸化防止剤の塗布後、第3
工程において開口端がクロージング成形される。そのク
ロージング成形に先だって、中間ブランク5の開口端部
は加熱される。
【0031】クロージング成形は、図1(IV)に示すよ
うに、図示省略したチャックによって中間ブランク5の
胴部5aにおける底側端部を挟持して、矢印で示すよう
に軸心を中心に回転させる。そして、中間ブランク5の
開口端部における外周に成形ローラ6を接触させ、その
成形ローラ6を中間ブランク5の軸心に対して傾むけつ
つ中間ブランク5の軸心方向に移動させるようにしてお
り、上記成形ローラ6によって中間ブランク5の端部は
口絞りされて鏡部7が形成されると共に、その鏡部7の
中心部に軸状の口栓部8が成形される。
うに、図示省略したチャックによって中間ブランク5の
胴部5aにおける底側端部を挟持して、矢印で示すよう
に軸心を中心に回転させる。そして、中間ブランク5の
開口端部における外周に成形ローラ6を接触させ、その
成形ローラ6を中間ブランク5の軸心に対して傾むけつ
つ中間ブランク5の軸心方向に移動させるようにしてお
り、上記成形ローラ6によって中間ブランク5の端部は
口絞りされて鏡部7が形成されると共に、その鏡部7の
中心部に軸状の口栓部8が成形される。
【0032】上記クロージング成形によって形成された
中空状ブランク9は、口栓部8の余肉が切断され、T6
処理が施されたのち、第4工程において、図1(V)に
示すように、口栓部8の中心に口金取付け用の孔10が
穿設され、ライナAが形成される。
中空状ブランク9は、口栓部8の余肉が切断され、T6
処理が施されたのち、第4工程において、図1(V)に
示すように、口栓部8の中心に口金取付け用の孔10が
穿設され、ライナAが形成される。
【0033】上記ライナAにおいては、胴部5aの厚み
t2 がクロージング成形された鏡部7の厚みt3 より薄
いため、ライナAの軽量化を図ることができると共に、
胴部5aはフローフォーミングされたものであるため、
圧延効果により強度が増し、強度の強いライナを得るこ
とができる。
t2 がクロージング成形された鏡部7の厚みt3 より薄
いため、ライナAの軽量化を図ることができると共に、
胴部5aはフローフォーミングされたものであるため、
圧延効果により強度が増し、強度の強いライナを得るこ
とができる。
【0034】上記ライナAの外側にガラス繊維を巻付け
ると共にエポキシ樹脂で含浸固定し、繊維強化樹脂製の
補強層Bの形成によって図5に示すガスボンベが形成さ
れる。
ると共にエポキシ樹脂で含浸固定し、繊維強化樹脂製の
補強層Bの形成によって図5に示すガスボンベが形成さ
れる。
【0035】図1に示すガスボンベ用ライナの製造方法
においては、ビレット1を鍛造成形することによってカ
ップ状のブランク2を形成したが、図2(I)乃至(II
I )に示すように、アルミニウム合金から成る円形の板
材11をダイ12とポンチ13によるプレス絞りによっ
てカップ状に成形してもよい。
においては、ビレット1を鍛造成形することによってカ
ップ状のブランク2を形成したが、図2(I)乃至(II
I )に示すように、アルミニウム合金から成る円形の板
材11をダイ12とポンチ13によるプレス絞りによっ
てカップ状に成形してもよい。
【0036】図3は、この発明に係るガスボンベ用ライ
ナの製造方法の他の例を示す。この例では、アルミニウ
ム合金を筒状に押出して所定の長さに切断し、図3
(I)に示す筒状ブランク21を形成している。
ナの製造方法の他の例を示す。この例では、アルミニウ
ム合金を筒状に押出して所定の長さに切断し、図3
(I)に示す筒状ブランク21を形成している。
【0037】上記筒状ブランク21は図3(II)に示す
第1工程において、フローフォーミングされる。図3は
フローフォーミングを示し、このフローフォーミング
は、図1(II)に示すフローフォーミングの構成と同一
であるため、成形ローラ22のみを示している。
第1工程において、フローフォーミングされる。図3は
フローフォーミングを示し、このフローフォーミング
は、図1(II)に示すフローフォーミングの構成と同一
であるため、成形ローラ22のみを示している。
【0038】上記成形ローラ22を一方向に回転される
筒状ブランク21の軸方向へ移動させることにより、筒
状ブランク21は軸方向にしごかれ、そのしごきによっ
て、両端部の肉厚が中央部の肉厚より厚い長尺の筒状の
中間ブランク23が形成される。
筒状ブランク21の軸方向へ移動させることにより、筒
状ブランク21は軸方向にしごかれ、そのしごきによっ
て、両端部の肉厚が中央部の肉厚より厚い長尺の筒状の
中間ブランク23が形成される。
【0039】上記中間ブランク23は、その両端が切断
されたのち、図3(III )に示す第2工程において、成
形ローラ24により厚肉となる両端部がクロージング成
形されて鏡部25が形成されると共に、口栓部26が成
形され、中空状のブランク27が形成される。この中空
状のブランク27は、前記と同様に、T6処理が施され
たのち、口栓部26に口金取付用の孔28が形成され
る。
されたのち、図3(III )に示す第2工程において、成
形ローラ24により厚肉となる両端部がクロージング成
形されて鏡部25が形成されると共に、口栓部26が成
形され、中空状のブランク27が形成される。この中空
状のブランク27は、前記と同様に、T6処理が施され
たのち、口栓部26に口金取付用の孔28が形成され
る。
【0040】図4は、この発明に係るガスボンベ用ライ
ナの製造方法のさらに他の例を示す。この例では、第1
工程において、図4(I)に示すビレット1を熱間鍛造
してカップ状のブランク2を形成している。
ナの製造方法のさらに他の例を示す。この例では、第1
工程において、図4(I)に示すビレット1を熱間鍛造
してカップ状のブランク2を形成している。
【0041】カップ状ブランク2の胴部2aの厚みt0
は底部2bの厚みt1 より厚肉とされている。
は底部2bの厚みt1 より厚肉とされている。
【0042】上記カップ状ブランク2は第2工程におい
てフローフォーミングされる。図4(III )はそのフロ
ーフォーミングを示し、マンドレル3に取付けられてそ
のマンドレル3と共に回転するカップ状ブランク2の胴
部2aは、成形ローラ4により全長にわたって軸方向に
均一厚みにしごかれる。そのフローフォーミングによっ
て底付き筒状の中間ブランク30が形成される。この中
間ブランク30の胴部31の厚みt2 は底部32の厚み
t1 より薄肉厚とされている。
てフローフォーミングされる。図4(III )はそのフロ
ーフォーミングを示し、マンドレル3に取付けられてそ
のマンドレル3と共に回転するカップ状ブランク2の胴
部2aは、成形ローラ4により全長にわたって軸方向に
均一厚みにしごかれる。そのフローフォーミングによっ
て底付き筒状の中間ブランク30が形成される。この中
間ブランク30の胴部31の厚みt2 は底部32の厚み
t1 より薄肉厚とされている。
【0043】中間ブランク30は第3工程においてクロ
ージング成形される。図4(IV)はクロージング成形を
示し、中間ブランク30における胴部31の開口端部は
成形ローラ33によりクロージングされて鏡部34が形
成されると共に口栓部35が成形される。
ージング成形される。図4(IV)はクロージング成形を
示し、中間ブランク30における胴部31の開口端部は
成形ローラ33によりクロージングされて鏡部34が形
成されると共に口栓部35が成形される。
【0044】上記クロージング成形は繰り返し行なわ
れ、その数回のクロージング成形によって、図4(V)
に示すように、鏡部34の厚みが増し、その厚みt3 が
胴部31の厚みt2 より厚い中空状のブランク36が形
成される。この中空状ブランク36は前記と同様にT6
処理が施されたのち、図4(VI)に示すように、口栓部
35に口金取付け用の孔37が形成される。
れ、その数回のクロージング成形によって、図4(V)
に示すように、鏡部34の厚みが増し、その厚みt3 が
胴部31の厚みt2 より厚い中空状のブランク36が形
成される。この中空状ブランク36は前記と同様にT6
処理が施されたのち、図4(VI)に示すように、口栓部
35に口金取付け用の孔37が形成される。
【0045】図4に示す製造方法においては、底付き筒
状の中間ブランク30における胴部31の厚みを全長に
わたって均一厚みとすると共に、その厚みを底部32の
厚みより薄くし、その中間ブランク30の胴部31の開
口端部を数回にわたってクロージング成形することによ
り、鏡部34の折曲げ起点が腰折れするという不都合の
発生はなく、スムースにクロージングすることができ
る。
状の中間ブランク30における胴部31の厚みを全長に
わたって均一厚みとすると共に、その厚みを底部32の
厚みより薄くし、その中間ブランク30の胴部31の開
口端部を数回にわたってクロージング成形することによ
り、鏡部34の折曲げ起点が腰折れするという不都合の
発生はなく、スムースにクロージングすることができ
る。
【0046】
【発明の効果】以上のように、この発明においては、カ
ップ状ブランクあるいは筒状ブランクをフローフォーミ
ングによって胴部を軸方向にしごいたのち、開口端部を
クロージングするようにしたので、容量の大きいライナ
を成形することができる。
ップ状ブランクあるいは筒状ブランクをフローフォーミ
ングによって胴部を軸方向にしごいたのち、開口端部を
クロージングするようにしたので、容量の大きいライナ
を成形することができる。
【0047】また、胴部はフローフォーミングにより薄
肉厚とされ、そのフローフォーミングによって素材のア
ルミニウム合金は圧延効果により強度が増すため、機械
的強度に優れた軽量の安全性の高いライナを提供するこ
とができる。
肉厚とされ、そのフローフォーミングによって素材のア
ルミニウム合金は圧延効果により強度が増すため、機械
的強度に優れた軽量の安全性の高いライナを提供するこ
とができる。
【図1】(I)乃至(V)は、この発明に係るガスボン
ベ用ライナの製造方法を工程順に示す図
ベ用ライナの製造方法を工程順に示す図
【図2】(I)乃至(III )は、カップ状ブランクの製
造の他の例を示す図
造の他の例を示す図
【図3】(I)乃至(IV)は、この発明に係るガスボン
ベ用ライナの製造方法の他の例を工程順に示す図
ベ用ライナの製造方法の他の例を工程順に示す図
【図4】(I)乃至(VI)は、この発明に係るガスボン
ベ用ライナの製造方法のさらに他の例を工程順に示す図
ベ用ライナの製造方法のさらに他の例を工程順に示す図
【図5】この発明に係るガスボンベ用ライナを用いたガ
スボンベを示す断面図
スボンベを示す断面図
【図6】(I)、(II)は従来のガスボンベ用ライナの
製造方法を示す図
製造方法を示す図
【図7】(I)、(II)は従来のガスボンベ用ライナの
製造方法の他の例を示す図
製造方法の他の例を示す図
【図8】(I)、(II)は従来のガスボンベ用ライナの
製造方法のさらに他の例を示す図
製造方法のさらに他の例を示す図
【図9】従来のガスボンベを示す断面図
5a 胴部 7 鏡部 8 口栓部 10 孔
Claims (1)
- 【請求項1】 フローフォーミングによって形成された
円筒状胴部の両端に鏡部を一体に設け、少なくとも一方
の鏡部をクロージング成形により形成して、鏡部を胴部
より厚肉とし、その鏡部の中心部に設けられた口栓部に
口金取付け用の孔を形成したガスボンベ用のライナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001109561A JP2001349494A (ja) | 1997-08-04 | 2001-04-09 | ガスボンベ用ライナ |
Applications Claiming Priority (3)
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---|---|---|---|
JP9-208980 | 1997-08-04 | ||
JP20898097 | 1997-08-04 | ||
JP2001109561A JP2001349494A (ja) | 1997-08-04 | 2001-04-09 | ガスボンベ用ライナ |
Related Parent Applications (1)
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---|---|---|---|
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001109561A Pending JP2001349494A (ja) | 1997-08-04 | 2001-04-09 | ガスボンベ用ライナ |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001349494A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2001
- 2001-04-09 JP JP2001109561A patent/JP2001349494A/ja active Pending
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