JP2002106787A - 高圧ガス容器及びその製造方法 - Google Patents

高圧ガス容器及びその製造方法

Info

Publication number
JP2002106787A
JP2002106787A JP2000292137A JP2000292137A JP2002106787A JP 2002106787 A JP2002106787 A JP 2002106787A JP 2000292137 A JP2000292137 A JP 2000292137A JP 2000292137 A JP2000292137 A JP 2000292137A JP 2002106787 A JP2002106787 A JP 2002106787A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal liner
thickness
gas container
pressure gas
fiber layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000292137A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ishita
寛史 井下
Motohiro Mizuno
基弘 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2000292137A priority Critical patent/JP2002106787A/ja
Publication of JP2002106787A publication Critical patent/JP2002106787A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内圧を付与した際に、繊維層の巻き厚減少部
の容器内側となる金属製ライナーの部位に発生する応力
が増加するのを抑制する。 【解決手段】 この高圧ガス容器10では、繊維層14
の巻き厚減少部14Aの容器内側となる金属製ライナー
12の部位の厚さT1が、金属製ライナー12の胴部2
0における他の部位の厚さT2より厚い厚肉部30とな
っており、厚肉部30における内周面30Bの形状が球
内面形状である。また、金属製ライナー12の厚肉部3
0における外周面30Aの形状がストレート形状であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高圧ガス容器及びそ
の製造方法に係り、特に、自動車等の車両に搭載される
燃料タンク等に適用される高圧ガス容器及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の車両に搭載される高圧
ガス容器においては、その一例が特開平10−2928
99号公報に記載されている。
【0003】このような高圧ガス容器では、きわめて高
い耐圧性を必要とすると共に、搭載される車両の燃費向
上、積載重量増のため軽量化が要求される。この結果、
高圧ガス容器を軽量化するために、金属製ライナー(容
器本体)を薄肉化し、繊維強化プラスチック(FRP)製
の繊維層で金属製ライナーを補強している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
に示される如く、このような高圧ガス容器70では金属
製ライナー72の胴部74は円筒形状となっており、胴
部74の外周部は、金属製ライナー72の軸線Lに平行
なストレート部76となっている。このストレート部7
6には、FRP製の繊維から成る繊維帯78が巻付けら
れており、巻付けられた繊維帯78から成る繊維層80
の幅方向両端部においては繊維帯78の滑りによる崩れ
を防止するため、繊維層80の巻き厚Mを徐々に減少さ
せた巻き厚減少部80Aが形成されている。この結果、
繊維層80の巻き厚減少部80Aの容器内側となるライ
ナー72の部位72Aにおいて、高圧ガス容器70の強
度が低下し、内圧を付与した際に、この部位72Aに発
生する応力が増加するという不具合がある。なお、金属
製ライナー72に作用する応力の分布は、例えば、図1
4に示される如くなり、繊維層80の巻き厚減少部80
Aの端末の位置P1と一致する部位に発生する応力Fが
最大となる。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、内圧を付与し
た際に、繊維層の巻き厚減少部の容器内側となる金属製
ライナーの部位に発生する応力が増加するのを抑制でき
る高圧ガス容器及びその製造方法を得ることが目的であ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、金属製ライナーの胴部に繊維を巻付け繊維層を形成
し、該繊維層の幅方向端部に、該繊維層の巻き厚を減少
させた巻き厚減少部を形成した高圧ガス容器において、
前記巻き厚減少部の容器内側となる前記金属製ライナー
の部位を、金属製ライナーの胴部における他の部位より
厚い厚肉部としたことを特徴とする。
【0007】従って、繊維層の幅方向端部に形成した巻
き厚減少部の容器内側となる金属製ライナーの部位を、
金属製ライナーの胴部における他の部位より厚い厚肉部
としたため、この部位の金属製ライナーの強度が向上す
る。この結果、内圧を付与した際に、繊維層の巻き厚減
少部の容器内側となる金属製ライナーの部位に発生する
応力が増加するのを抑制できる。
【0008】請求項2記載の本発明は、請求項1に記載
の高圧ガス容器において、前記厚肉部における外周面の
形状が前記金属製ライナーの軸線と平行なストレート形
状であることを特徴とする。
【0009】従って、請求項1に記載の内容に加えて、
金属製ライナーの厚肉部における外周面の形状が金属製
ライナーの軸線と平行なストレート形状であるため、厚
肉部における外周面に巻付けた繊維が、滑りにより崩れ
るのを防止できる。
【0010】請求項3記載の本発明は、請求項1、2の
何れかに記載の高圧ガス容器において、前記厚肉部にお
ける内周面の形状が球内面形状であることを特徴とす
る。
【0011】従って、請求項1、2の何れかに記載の内
容に加えて、金属製ライナーの厚肉部における内周面の
形状が球内面形状であるため、内圧を付与した際に、繊
維層の巻き厚減少部の容器内側となる金属製ライナーの
部位に発生する応力が増加するのを更に効果的に抑制で
きる。
【0012】請求項4記載の本発明は、請求項3に記載
の高圧ガス容器において、前記厚肉部の幅が前記巻き厚
減少部の幅以上であることを特徴とする。
【0013】従って、請求項3に記載の内容に加えて、
内圧を付与した際に、繊維層の巻き厚減少部の容器内側
となる金属製ライナーの部位に発生する応力が増加する
のを確実に抑制できる。
【0014】請求項5記載の本発明は、金属製ライナー
の胴部に繊維を巻付け繊維層を形成し、該繊維層の幅方
向端部に、該繊維層の巻き厚を減少させた巻き厚減少部
を形成した高圧ガス容器の製造方法において、前記巻き
厚減少部の容器内側となる前記金属製ライナーの部位
を、金属製ライナーの胴部における他の部位より厚い厚
肉部とし、口閉じ加工時に肉厚変化のない部位は、前記
口閉じ加工前に行うカップ形状成形時に製品厚みに形成
し、口閉じ加工時に肉厚変化のある部位は、前記口閉じ
加工前に行うカップ形状成形時に、前記口閉じ加工時に
発生する肉厚の変化量を見込んだ肉厚に形成することを
特徴とする。
【0015】従って、繊維層の幅方向端部に、繊維層の
巻き厚を減少させた巻き厚減少部を形成し、この巻き厚
減少部の容器内側となる金属製ライナーの部位を、金属
製ライナーの胴部における他の部位より厚い厚肉部とす
ることができるので、この部位の金属製ライナーの強度
が向上する。この結果、内圧を付与した際に、繊維層の
巻き厚減少部の容器内側となる金属製ライナーの部位に
発生する応力が増加するのを抑制できる。また、口閉じ
加工時に肉厚変化のある部位は、口閉じ加工前に行うカ
ップ形状成形時に、口閉じ加工時に発生する肉厚の変化
量を見込んだ肉厚に形成するため、製品の肉厚精度が向
上する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態に係る高圧ガ
ス容器を図1及び図2に従って詳細に説明する。
【0017】図2に示される如く、本実施形態の高圧ガ
ス容器10は、金属製ライナー12と繊維層14とを備
えている。また、金属製ライナー12はスチール、ステ
ンレス鋼、アルミニウム又はその合金、チタン又はその
合金等の材料から成り、繊維層14を構成する繊維帯1
6の繊維には、各種のガラス繊維、炭素繊維、アラミド
繊維等が用いられている。また、繊維帯16には、エポ
キシ樹脂、変性エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ビニ
ルエステル樹脂等の熱硬化性樹脂が含浸されている。
【0018】図1に示される如く、金属製ライナー12
の胴部20は円筒形状となっており、胴部20の外周部
は、金属製ライナー12の軸線Lに平行な外周ストレー
ト部22となっている。この外周ストレート部22に
は、繊維帯16が巻付けられており、巻付けられた繊維
帯16から成る繊維層14の幅方向両端部においては繊
維帯16の滑りによる崩れを防止するため、繊維層14
の巻き厚Mを徐々に減少させた巻き厚減少部14Aが形
成されている。
【0019】また、本実施形態では、繊維層14の巻き
厚減少部14Aの容器内側となる金属製ライナー12の
部位を厚肉部30とし、この厚肉部30の厚さT1を、
胴部20における他の部位の厚さT2より厚くしてい
る。
【0020】なお、金属製ライナー12の厚肉部30に
おける外周面30Aの形状は、外周ストレート部22の
幅方向端部を形成するストレート形状となっており、厚
肉部30における内周面30Bの形状は球内面形状(断
面で示す図1では円弧形状)となっている。
【0021】更に、本実施形態では、金属製ライナー1
2の厚肉部30の幅W1が、繊維層14の巻き厚減少部
14Aの幅W2以上に設定されている。
【0022】次に、本実施形態の高圧ガス容器10にお
ける金属製ライナー12の製造方法を図3〜図6に従っ
て説明する。
【0023】図3(A)に示される如く、金属板から成
る素材40をプレス又はスピニング等により塑性加工す
ると共に、図3(B)に示される如く、カップ状の中間
製品42とする。
【0024】また、図3(B)では、中間製品42に屈
曲及び肉厚の増減肉成形を行う(カップ形状成形工
程)。
【0025】このカップ形状成形工程においては、中間
製品42の内側に型44を挿入し、中間製品42の外周
面42A側からローラ50により、屈曲及び肉厚の増減
肉成形を行う。この時、肉厚変化はローラ50を中間製
品42の中心方向(矢印A方向)へ移動させ、型44と
ローラ50との隙間を所望の寸法に制御することで行
う。
【0026】ここで所望の寸法とは、図3(D)に示
す、口閉じ加工時に肉厚変化のない部位、具体的には、
金属製ライナー12の口部12A及びその近傍12Bを
除く部位は、完成時の製品厚みに形成し、口閉じ加工時
に肉厚変化のある部位、具体的には、金属製ライナー1
2の口部12A及びその近傍12Bの部位は、口閉じ加
工時に発生する肉厚の変化量を見込んだ肉厚に形成す
る。
【0027】次に、図3(C)に示される如く、ネッキ
ング加工を行う。
【0028】このネッキング加工においては、図4に示
される如く、中間製品42の内側に型46及び複数(本
実施形態では、3つ)に分割された分割型48を挿入
し、中間製品42の外周面42A側からローラ50によ
り、オフセット形状を付与する。この時、中間製品42
の内周面に形成される球内面形状部42Bは、分割型4
8の外面形状48Aに倣うことで形成される。
【0029】なお、この工程が終了した後は、先ず中間
製品42の内側から型46を抜き出し、その後、図5に
示される如く、3分割された各分割型48を一つずつ、
中間製品42の内側から抜き出す。
【0030】次に、図3(D)に示される如く、ローラ
50により口閉じ加工を行い金属製ライナー12が完成
する。
【0031】なお、この口閉じ加工では、金属製ライナ
ー12における口部12Aの近傍12Bの肉厚が、図6
に破線で示される、口閉じ加工時に発生する肉厚の変化
量を見込んだ肉厚TAから、図6に実線で示す加工後の
肉厚TBに変化するが、この変化後の肉厚TBが製品に
必要な肉厚になる。
【0032】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0033】本実施形態の高圧ガス容器10では、繊維
層14の巻き厚減少部14Aの容器内側となる金属製ラ
イナー12の部位の厚さT1を、胴部20における他の
部位の厚さT2より厚い厚肉部30としたため、この厚
肉部30の強度が向上する。この結果、内圧を付与した
際に、繊維層14の巻き厚減少部14Aの容器内側とな
る金属製ライナー12の部位(厚肉部30)に発生する
応力が増加するのを抑制できる。
【0034】また、本実施形態の高圧ガス容器10で
は、金属製ライナー12の厚肉部30における外周面3
0Aの形状をストレート形状としたため、厚肉部30の
外周面30Aに巻付けた繊維帯16が、滑りにより崩れ
るのを防止できる。
【0035】また、本実施形態の高圧ガス容器10で
は、金属製ライナー12の厚肉部30における内周面3
0Bの形状を球内面形状としたため、内圧を付与した際
に、厚肉部30の内周面30Bに発生する応力が増加す
るのを更に効果的に抑制できる。この結果、本実施形態
では、図7に示される如く、内圧を付与した際に、金属
製ライナー12の厚肉部30に作用する応力の分布にお
いて、繊維層14の巻き厚減少部14Aの端末の位置P
1と一致する部位に発生する応力Fを低減できる。
【0036】また、本実施形態の高圧ガス容器10で
は、金属製ライナー12の厚肉部30の幅W1が、繊維
層14の巻き厚減少部14Aの幅W2以上に設定されて
いるため、内圧を付与した際に、繊維層14の巻き厚減
少部14Aに対応する金属製ライナー12の部位に発生
する応力が増加するのを確実に抑制できる。
【0037】また、本実施形態の高圧ガス容器の製造方
法では、金属製ライナー12を製造する際に、口閉じ加
工時に肉厚変化のない部位は、口閉じ加工前に行うカッ
プ形状成形時に製品厚みに形成し、ライナー口閉じ加工
時に肉厚変化のある部位は、口閉じ加工前に行うカップ
形状成形時に、ライナー口閉じ加工時に発生する肉厚の
変化量を見込んだ肉厚に形成するため、製品の肉厚精度
が向上する。
【0038】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、本実施形態では、金属製ライナー12の
厚肉部30における内周面30Bの形状を球内面形状と
したが、厚肉部30における内周面30Bの形状は球内
面形状に限定されず、断面が楕円状または放物線状とさ
れた曲面における内面形状等の他の内面形状としても良
い。また、生産性を考慮して、図8に示される如く、金
属製ライナー12の厚肉部30の厚さT1を一定とし、
厚肉部30における内周面30Bの形状を円筒内面形状
としても良い。なお、この場合には、厚肉部30の容器
長さ方向内側に肉厚変化部56が形成される。また、生
産性及び図8に示す構成に対する軽量化を考慮して、図
9に示される如く、金属製ライナー12の厚肉部30の
厚さT1を口部12A側へ向かって徐々に増加させ、厚
肉部30における内周面30Bの形状を円錐内面形状と
しても良い。
【0039】また、本実施形態の高圧ガス容器10で
は、図1及び図2に示される如く、金属製ライナー12
の胴部20のみに繊維帯16を巻付けた(フープラップ
した)構成としたが、これに代えて、図10に示される
如く、金属製ライナー12を繊維帯16でフルラップし
た構成としても良い。
【0040】また、本実施形態の製造方法では、ネッキ
ング加工において、図4及び図5に示される如く、分割
型48を使用したが、生産性を考慮して、図11及び図
12に示される如く、偏心型60を中間製品42の内側
に挿入し、中間製品42の外周面42A側からローラ5
0により、ネッキング加工を行っても良い。なお、この
加工が終了した後は、偏心型60を図12に実線で示す
成形位置から矢印A方向へ移動し、二点鎖線で示す中間
製品42の中心位置へ移動させた後、中間製品42の内
側から抜き出す。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の本発明は、金属製ライナ
ーの胴部に繊維を巻付け繊維層を形成し、該繊維層の幅
方向端部に、該繊維層の巻き厚を減少させた巻き厚減少
部を形成した高圧ガス容器において、巻き厚減少部の容
器内側となる金属製ライナーの部位を、金属製ライナー
の胴部における他の部位より厚い厚肉部としたため、内
圧を付与した際に、繊維層の巻き厚減少部の容器内側と
なる金属製ライナーの部位に発生する応力が増加するの
を抑制できるという優れた効果を有する。
【0042】請求項2記載の本発明は、請求項1に記載
の高圧ガス容器において、厚肉部における外周面の形状
が金属製ライナーの軸線と平行なストレート形状である
ため、請求項1に記載の効果に加えて、厚肉部の外周面
に巻付けた繊維が、滑りにより崩れるのを防止できると
いう優れた効果を有する。
【0043】請求項3記載の本発明は、請求項1、2の
何れかに記載の高圧ガス容器において、厚肉部における
内周面の形状が球内面形状であるため、請求項1、2の
何れかに記載の効果に加えて、内圧を付与した際に、繊
維層の巻き厚減少部の容器内側となる金属製ライナーの
部位に発生する応力が増加するのを更に効果的に抑制で
きるという優れた効果を有する。
【0044】請求項4記載の本発明は、請求項3に記載
の高圧ガス容器において、厚肉部の幅が巻き厚減少部の
幅以上であるため、請求項3に記載の効果に加えて、内
圧を付与した際に、繊維層の巻き厚減少部の容器内側と
なる金属製ライナーの部位に発生する応力が増加するの
を確実に抑制できるという優れた効果を有する。
【0045】請求項5記載の本発明は、金属製ライナー
の胴部に繊維を巻付け繊維層を形成し、繊維層の幅方向
端部に、繊維層の巻き厚を減少させた巻き厚減少部を形
成した高圧ガス容器の製造方法において、巻き厚減少部
の容器内側となる金属製ライナーの部位を、金属製ライ
ナーの胴部における他の部位より厚い厚肉部とし、口閉
じ加工時に肉厚変化のない部位は、口閉じ加工前に行う
カップ形状成形時に製品厚みに形成し、口閉じ加工時に
肉厚変化のある部位は、口閉じ加工前に行うカップ形状
成形時に、口閉じ加工時に発生する肉厚の変化量を見込
んだ肉厚に形成するため、内圧を付与した際に、繊維層
の巻き厚減少部の容器内側となる金属製ライナーの部位
に発生する応力が増加するのを抑制できると共に製品の
肉厚精度が向上するという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る高圧ガス容器を示す
側断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る高圧ガス容器を示す
側面図である。
【図3】(A)〜(D)は本発明の一実施形態に係る高
圧ガス容器の金属製ライナーの製造工程を断面で示す説
明図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る高圧ガス容器の金属
製ライナーの成形工程を示す側断面図である。
【図5】図4の5−5線に沿った断面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る高圧ガス容器の金属
製ライナーの口閉じ加工での肉厚変化を示すグラフであ
る。
【図7】本発明の一実施形態に係る高圧ガス容器の金属
製ライナーにおける発生応力分布の計算値を示すグラフ
である。
【図8】本発明の他の実施形態に係る高圧ガス容器を示
す側断面図である。
【図9】本発明の他の実施形態に係る高圧ガス容器を示
す側断面図である。
【図10】本発明の他の実施形態に係る高圧ガス容器を
示す側面図である。
【図11】本発明の他の実施形態に係る高圧ガス容器の
金属製ライナーの成形工程を示す側断面図である。
【図12】図11の12−12線に沿った断面図であ
る。
【図13】従来技術の高圧ガス容器を示す側断面図であ
る。
【図14】従来技術の金属製ライナーにおける発生応力
分布の計算値を示すグラフである。
【符号の説明】
10 高圧ガス容器 12 金属製ライナー 14 繊維層 14A 繊維層の 厚減少部 16 繊維帯 20 金属製ライナーの胴部 22 金属製ライナーの外周ストレート部 30 金属製ライナーの厚肉部 30A 厚肉部の 外周面 30B 厚肉部の 内周面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製ライナーの胴部に繊維を巻付け繊
    維層を形成し、該繊維層の幅方向端部に、該繊維層の巻
    き厚を減少させた巻き厚減少部を形成した高圧ガス容器
    において、 前記巻き厚減少部の容器内側となる前記金属製ライナー
    の部位を、金属製ライナーの胴部における他の部位より
    厚い厚肉部としたことを特徴とする高圧ガス容器。
  2. 【請求項2】 前記厚肉部における外周面の形状が前記
    金属製ライナーの軸線と平行なストレート形状であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の高圧ガス容器。
  3. 【請求項3】 前記厚肉部における内周面の形状が球内
    面形状であることを特徴とする請求項1、2の何れかに
    記載の高圧ガス容器。
  4. 【請求項4】 前記厚肉部の幅が前記巻き厚減少部の幅
    以上であることを特徴とする請求項3に記載の高圧ガス
    容器。
  5. 【請求項5】 金属製ライナーの胴部に繊維を巻付け繊
    維層を形成し、該繊維層の幅方向端部に、該繊維層の巻
    き厚を減少させた巻き厚減少部を形成した高圧ガス容器
    の製造方法において、 前記巻き厚減少部の容器内側となる前記金属製ライナー
    の部位を、金属製ライナーの胴部における他の部位より
    厚い厚肉部とし、 口閉じ加工時に肉厚変化のない部位は、前記口閉じ加工
    前に行うカップ形状成形時に製品厚みに形成し、 口閉じ加工時に肉厚変化のある部位は、前記口閉じ加工
    前に行うカップ形状成形時に、前記口閉じ加工時に発生
    する肉厚の変化量を見込んだ肉厚に形成することを特徴
    とする高圧ガス容器の製造方法。
JP2000292137A 2000-09-26 2000-09-26 高圧ガス容器及びその製造方法 Pending JP2002106787A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000292137A JP2002106787A (ja) 2000-09-26 2000-09-26 高圧ガス容器及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000292137A JP2002106787A (ja) 2000-09-26 2000-09-26 高圧ガス容器及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002106787A true JP2002106787A (ja) 2002-04-10

Family

ID=18775114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000292137A Pending JP2002106787A (ja) 2000-09-26 2000-09-26 高圧ガス容器及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002106787A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100817709B1 (ko) 2007-03-29 2008-03-27 주식회사 엔케이 복합재료 용기의 후프랩 와인딩 방법
US7562788B2 (en) 2004-02-24 2009-07-21 Honda Motor Co., Ltd. On-board gaseous fuel tank module
WO2010116526A1 (ja) * 2009-04-10 2010-10-14 トヨタ自動車株式会社 タンクおよびその製造方法
JP2021010929A (ja) * 2019-07-08 2021-02-04 昭和電工株式会社 高圧ガス容器の口金およびその製造方法
CN114450183A (zh) * 2019-09-20 2022-05-06 考特克斯·特克斯罗恩有限公司及两合公司 具有至少一个加固结构的汽车用塑料容器

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7562788B2 (en) 2004-02-24 2009-07-21 Honda Motor Co., Ltd. On-board gaseous fuel tank module
KR100817709B1 (ko) 2007-03-29 2008-03-27 주식회사 엔케이 복합재료 용기의 후프랩 와인딩 방법
WO2010116526A1 (ja) * 2009-04-10 2010-10-14 トヨタ自動車株式会社 タンクおよびその製造方法
EP2418412A1 (en) * 2009-04-10 2012-02-15 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Tank and fabrication method thereof
JP5348570B2 (ja) * 2009-04-10 2013-11-20 トヨタ自動車株式会社 タンクおよびその製造方法
EP2418412A4 (en) * 2009-04-10 2014-01-01 Toyota Motor Co Ltd RESERVOIR AND METHOD FOR MANUFACTURING THE SAME
US8727174B2 (en) 2009-04-10 2014-05-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Tank and manufacturing method thereof
JP2021010929A (ja) * 2019-07-08 2021-02-04 昭和電工株式会社 高圧ガス容器の口金およびその製造方法
JP7314665B2 (ja) 2019-07-08 2023-07-26 株式会社レゾナック 高圧ガス容器の口金
CN114450183A (zh) * 2019-09-20 2022-05-06 考特克斯·特克斯罗恩有限公司及两合公司 具有至少一个加固结构的汽车用塑料容器
CN114450183B (zh) * 2019-09-20 2024-01-26 考特克斯·特克斯罗恩有限公司及两合公司 具有至少一个加固结构的汽车用塑料容器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3527737B1 (ja) 高剛性繊維を用いた高圧タンク及びその製造方法
EP2418412B1 (en) Tank and fabrication method thereof
JP3534743B1 (ja) 高剛性繊維を用いた高圧タンク及びその製造方法
EP2418414B1 (en) Tank and manufacturing method thereof
KR20160142234A (ko) 탱크의 제조 방법
WO2013005676A1 (ja) 高圧ガス容器、及び高圧ガス容器の製造方法
KR102147694B1 (ko) 압력 용기 라이너의 제조 방법
JP2016043991A (ja)
JP2002106787A (ja) 高圧ガス容器及びその製造方法
JP2000202552A (ja) 高圧ガス容器ライナ―の製造方法
JP3687007B2 (ja) 高圧ガス容器の製造方法
WO2016158383A1 (ja) 成形材製造方法
US6908006B2 (en) High-pressure tank and method for fabricating the same
US7137526B2 (en) High-pressure tank and method for fabricating the same
JP2013002492A (ja) 圧力容器
US6886711B2 (en) High-pressure tank and method for fabricating the same
JPH11104762A (ja) ガスボンベ用ライナおよびその製造方法
JP2019108937A (ja) 高圧タンクの製造方法
JP2001349494A (ja) ガスボンベ用ライナ
JP2005009673A (ja) 圧力容器の製造方法
US20190247978A1 (en) Manufacturing method for high pressure tank
JP2005337392A (ja) ガスボンベ用ライナの製造方法、ガスボンベ用ライナ、ガスボンベ
JPH09168834A (ja) 缶およびそのネッキング加工方法
JPH07185707A (ja) 缶の成形方法および成形金型
CN207016277U (zh) 工字轮