JP2001348380A - 置換アルキルアミン誘導体の製造方法 - Google Patents
置換アルキルアミン誘導体の製造方法Info
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Abstract
ル)アルキルアミン誘導体を、2−アミノチオフェノー
ル誘導体から製造する方法の提供。 【解決手段】一般式(1)で表される2−アミノチオフ
ェノール誘導体の塩を、そのフリー化を酸中に当該2−
アミノチオフェノール誘導体の塩を添加してpH6以下
とすることにより行った後、一般式(2)で表されるア
ミノ酸−N−カルボキシ無水物と反応させることよりな
る、一般式(3)で表される置換アルキルアミン誘導体
の製造方法。 〔式(2)中、R1、R2は各々独立にフェニル基で置
換していてもよいアルキル基又は水素原子を示すが、R
1とR2は一緒になって5〜6員環を形成しても良い。
又、式(3)中、Xはハロゲン原子等を示し、nは1か
ら4の整数を示す。〕
Description
として有用な置換アルキルアミン誘導体の製造方法に関
する。詳しくは、置換アルキルアミン誘導体或いはその
酸付加塩を、2−アミノチオフェノール誘導体から、工
業的に収率良く製造する方法に関する。
アルキルアミン誘導体として、1−(2−ベンゾチアゾ
リル)アルキルアミン誘導体が知られており、その合成
法の一つに、2−アミノチオフェノール誘導体とアミノ
酸−N−カルボキシ無水物との縮合反応が知られている
(特開平8−325235号公報参照)。しかしなが
ら、この方法には、例えば(RS)−1−(6−フルオ
ロ−2−ベンゾチアゾリル)エチルアミン等の特定の化
合物を収率良く合成することができないという難点があ
った。しかも、原料の2−アミノチオフェノール誘導体
は硫化水素臭が強く、空気中で不安定な化合物であり、
特にフッ素原子が置換した2−アミノチオフェノール誘
導体は、ことさら臭気が強く、空気を遮断しても容易に
ジスルフィド化が進行するほどに不安定で、工業的には
取り扱いの困難な化合物であり、上記方法はこのような
化合物の使用が必須になるという難点があった。
オフェノール誘導体は通常、置換基を有するベンゾチア
ゾール誘導体を水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属
で加水分解反応させることにより容易に高収率で製造す
ることができるが、この際、生成物はアルカリ金属塩と
して得られ、アルカリ性を呈する。一方、同じく上記反
応における原料のアミノ酸−N−カルボキシ無水物は、
アルカリ存在下では容易に分解しオリゴマー化するた
め、前記の方法で合成した2−アミノチオフェノール誘
導体アルカリ金属塩は、中性又は酸性にする必要がある
が、この2−アミノチオフェノール誘導体アルカリ金属
塩を塩酸等を加えフリー化すると、ジスルフィド化が進
行し、極めて低収率となる。
臭気もない、2−アミノチオフェノール誘導体を亜鉛塩
等の金属塩とし、これをアミノ酸−N−カルボキシ無水
物と反応させた後、環化することにより、高収率で1−
(2−ベンゾチアゾリル)アルキルアミン誘導体が得ら
れることが見出されている(国際公開;WO99/16
759号公報参照)。しかしながら、この方法では副生
する亜鉛等の金属塩が排水中に混入するため、廃水処理
の負担が多大なものとなり、又、2−アミノチオフェノ
ール誘導体金属塩の取り出しの際、ロ過や乾燥が必要に
なる等、煩雑で工業的に実施しうる方法とは言い難いと
云う問題がある。
から、工業的に、環境にやさしい方法で、操作的にも取
り扱い容易に、且つ高収率に置換アルキルアミン誘導体
を合成する方法はなかった。
ベンゾチアゾリル)アルキルアミン誘導体、即ち、置換
アルキルアミン誘導体を、工業的に収率良く、しかも環
境を汚染等することなく容易に、2−アミノチオフェノ
ール誘導体から製造する方法を提供することを課題とし
てなされたものである。
問題点を解決するため鋭意研究を重ねた結果、2−アミ
ノチオフェノール誘導体を酸性にする方法に着目し、酸
中に2−アミノチオフェノール誘導体アルカリ金属塩を
加える方法にすることにより、意外にもジスルフィド化
をほとんど起こさずに酸性にすることに成功し、更に、
生成した2−アミノチオフェノール誘導体とアミノ酸−
N−カルボキシ無水物との反応では酸を必要とするが、
予め酸中に2−アミノチオフェノール誘導体の塩を加え
る際、酸性に留めておけば、新たな酸を加える必要はな
く本反応は進行し高収率で目的物が得られること、この
方法は亜鉛等の金属排水が副生せず、更にアミノ酸−N
−カルボキシ無水物との反応では有機溶媒を使用する必
要もなく極めて環境にやさしい合成方法であること、更
に、酸中に2−アミノチオフェノール誘導体の塩を添加
する操作からアミノ酸−N−カルボキシ無水物との反応
終了まで1ポット(同一反応容器での反応)で行うこと
が可能であり、操作的にも極めて容易な方法であること
等を見出し、本発明を完成した。
乃至〔8〕項に記載の事項を提供することによって上記
課題を解決したものである。
アルコキシ基、シアノ基又はニトロ基を示し、nは1か
ら4の整数を示す。)
体の塩を、そのフリー化を酸中に当該2−アミノチオフ
ェノール誘導体の塩を添加してpH6以下とすることに
より行った後、一般式(2)
で置換していてもよいアルキル基又は水素原子を示す
が、R1とR2は一緒になって5〜6員環を形成しても良
い。)
物と反応させることよりなる、一般式(3)
味を示す。)
造方法。
アルコキシ基、シアノ基又はニトロ基を示し、nは1か
ら4の整数を示す。)
体の塩を、そのフリー化を酸中に当該2−アミノチオフ
ェノール誘導体の塩を添加してpH6以下とすることに
より行った後、一般式(2)
で置換していてもよいアルキル基又は水素原子を示す
が、R1とR2は一緒になって5〜6員環を形成しても良
い。)
物と水或いは水―有機溶媒混合溶媒系で反応させること
よりなる、一般式(3)
味を示す。)
造方法。
塩とアミノ酸−N−カルボキシ無水物との反応を酸性条
件で行う、〔2〕項に記載の置換アルキルアミン誘導体
の製造方法。
塩とアミノ酸−N−カルボキシ無水物との反応をpH6
以下で行う、〔3〕項に記載の置換アルキルアミン誘導
体の製造方法。
又は〔2〕項に記載の置換アルキルアミン誘導体の製造
方法。
は〔2〕項に記載の置換アルキルアミン誘導体の製造方
法。
塩が、チオフェノールのアルカリ金属塩である、〔1〕
項又は〔2〕項に記載の置換アルキルアミン誘導体の製
造方法。
塩が、一般式(4)
す。)
カリ金属水酸化物で加水分解することにより製造したも
のである、〔1〕項又は〔2〕項に記載の置換アルキル
アミン誘導体の製造方法。
(1)で表される2−アミノチオフェノール誘導体の塩
を酸中に添加し、該酸中でフリー化するのであり、この
際の反応系のpHは6以下とすることが好ましい。次い
で得られた反応液に一般式(2)で表されるアミノ酸−
N−カルボキシ無水物を加えて反応させ、目的とする一
般式(3)で表される置換アルキルアミン誘導体を製造
するのであり、この際の反応系の液性は酸性条件である
ことが好ましく、pHを6以下に維持しながら反応を行
うことが好ましい。
中でフリー化する方法としては、酸中に、一般式(1)
で表される2−アミノチオフェノール誘導体の塩(場合
によっては、その水溶液)を加える方法がよく、このよ
うな操作順序を取ることが本発明方法を特徴づけてい
る。反対に、酸を2−アミノチオフェノール誘導体の塩
(場合によっては、その水溶液)に加える方法では、引
き続く一般式(2)で表されるアミノ酸−N−カルボキ
シ無水物との反応において目的物収率が極端に低下する
ので好ましくない(後述する比較例1参照)。
ノチオフェノール誘導体の塩は、一般式(1)で示され
る化合物であればよい。式中のXは水素原子;塩素、フ
ッ素、臭素、ヨウ素を包含するハロゲン原子;メチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert
−ブチル基、n−ペンチル基及びn−ヘキシル基等を包
含する炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキル基;ア
ルキル部分が前記アルキル基であるアルコキシ基(アル
キル−O−基);シアノ基;ニトロ基であり、nは1か
ら4の整数を示す。
で表される2−アミノチオフェノール誘導体の塩として
は、例えば2−アミノ−6−フルオロ−チオフェノール
カリウム塩、2−アミノ−6−クロロ−チオフェノール
ナトリウム塩、2−アミノ−5−フルオロ−チオフェノ
ールカリウム塩、2−アミノ−5−フルオロ−チオフェ
ノールナトリウム塩、2−アミノ−5−ブロモ−チオフ
ェノールカリウム塩、2−アミノ−5−クロロ−チオフ
ェノールカリウム塩、2−アミノ−5−メチル−チオフ
ェノールカリウム塩、2−アミノ−5−メトキシ−チオ
フェノールカリウム塩、2−アミノ−4−フルオロ−チ
オフェノールカリウム塩、2−アミノ−4−クロロ−チ
オフェノールカリウム塩、2−アミノ−4−シアノ−チ
オフェノールカリウム塩、2−アミノ−4−ニトロ−チ
オフェノールナトリウム塩、2−アミノ−4−メチル−
チオフェノールカリウム塩、2−アミノ−4,5−ジフ
ルオロ−チオフェノールカリウム塩、2−アミノ−3−
フルオロ−チオフェノールカリウム塩、2−アミノ−3
−ブロモ−チオフェノールカリウム塩、2−アミノ−3
−クロロ−チオフェノールカリウム塩、2−アミノ−3
−メチル−チオフェノールカリウム塩等の2−アミノチ
オフェノール誘導体アルカリ金属塩;2−アミノ−5−
フルオロ−チオフェノールアンモニウム塩等の2−アミ
ノチオフェノール誘導体アンモニウム塩;2−アミノ−
5−フルオロ−チオフェノールトリエチルアミン塩等の
2−アミノチオフェノール誘導体有機アミン塩を挙げる
ことができる。又、2−アミノチオフェノール誘導体の
塩としては、アルカリ金属以外の金属(例えば、アルカ
リ土類金属又は第IIb族金属等)の塩を使用すること
もでき、このような塩としては、例えば2−アミノ−6
−フルオロ−チオフェノール亜鉛塩、2−アミノ−6−
フルオロ−チオフェノールカルシウム塩、2−アミノ−
6−フルオロ−チオフェノールバリウム塩等を挙げるこ
とができる。尚、工業的には、2−アミノチオフェノー
ル誘導体の塩としては、ナトリウム塩又はカリウム塩等
のアルカリ金属塩が一般的であり、収率的にも好まし
い。
ェノール誘導体の塩を得る方法は特に制限されないが、
2−アミノチオフェノール誘導体アルカリ金属塩は、例
えば特開平6−145158号公報記載の方法により、
対応する2−アミノベンゾチアゾ−ル誘導体を、下記の
反応式(化17)
す。)に示されるように、水酸化カリウム等の水酸化ア
ルカリで加水分解反応させることにより容易に高収率で
製造することができる。又、上記の水酸化カリウムの替
わりに水酸化ナトリウム等の水酸化アルカリを用いれ
ば、その金属に対応する2−アミノチオフェノール誘導
体アルカリ金属塩を得ることができる。
される2−アミノチオフェノール誘導体の塩は、対応す
る2−アミノベンゾチアゾ−ル誘導体の加水分解反応に
より得られた水溶液のまま酸中に添加し、反応系のpH
を好ましくは6以下とする操作に供することができ、こ
の点で工業的に操作を簡便にすることが可能である。
れる2−アミノチオフェノール誘導体の塩の添加の対象
となる酸は、鉱酸としては、塩酸、硫酸、臭化水素酸、
リン酸等を、有機酸としてはp−トルエンスルホン酸、
メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸等を
それぞれ例示できる。これらの酸は水溶液として用いる
ことが好ましい。
される2−アミノチオフェノール誘導体の塩を酸に添加
した後の反応系のpHは好ましくは6以下、更に好まし
くはpH5以下の範囲となるようにする。そのため、酸
の使用量は、2−アミノベンゾチアゾ−ル誘導体の当加
水分解反応により得られた水溶液のまま添加する場合に
も、その加水分解反応により得られた水溶液に残存する
塩基性成分(水酸化アルカリ、アンモニア等)の量、使
用する酸の強度等を考慮して決定して、反応系のpHが
上記pH範囲となるようにすればよい。又、一般式
(1)で表される2−アミノチオフェノール誘導体の塩
を酸に添加する際の温度は、−20〜60℃、好ましく
は−5〜40℃の範囲であればよい。
ール誘導体カリウム塩と濃塩酸を用いる場合には、2−
アミノチオフェノール誘導体カリウム塩1モルに対し塩
酸として1モル以上、好ましくは2モル以上用いて、p
Hを所望の値とすればよい。
れるアミノ酸−N−カルボキシ無水物との反応には、一
般式(1)で表される2−アミノチオフェノール誘導体
の塩を酸に添加した後の水溶液をそのまま使用できる。
で表されるアミノ酸−N−カルボキシ無水物は、一般式
(2)で示される化合物であればよく、一般式(2)で
示される化合物のアミノ酸部位は、光学活性のもので
も、異なる光学活性体の任意の割合の混合物でも、ラセ
ミ体でもよい。本発明方法で得られる置換アルキルアミ
ン誘導体の立体化学については、アミノ酸−N−カルボ
キシ無水物の製造に用いた出発物質であるアミノ酸の立
体と光学純度が保持される。
フェニル基が置換してもよいアルキル基を示し、このア
ルキル基は、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキル
基であればよく、具体的にはメチル基、エチル基、n−
プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチ
ル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペ
ンチル基及びn−ヘキシル基等を例示することができ、
フェニル基が置換した上記アルキル基としては、例えば
ベンジル基等を挙げることができる。又、R1とR2は一
緒になってトリエチレン基、テトラエチレン基等とな
り、アミノ酸骨格と一緒になって環を形成してもよい。
で表されるアミノ酸−N−カルボキシ無水物としては、
例えばグリシン−N−カルボキシ無水物、DL−アラニ
ン−N−カルボキシ無水物、D−アラニン−N−カルボ
キシ無水物、L−アラニン−N−カルボキシ無水物、D
L−バリン−N−カルボキシ無水物、D−バリン−N−
カルボキシ無水物、L−バリン−N−カルボキシ無水
物、DL−フェニルアラニン−N−カルボキシ無水物、
D−フェニルアラニン−N−カルボキシ無水物、L−フ
ェニルアラニン−N−カルボキシ無水物、DL−フェニ
ルグリシン−N−カルボキシ無水物、D−フェニルグリ
シン−N−カルボキシ無水物、L−フェニルグリシン−
N−カルボキシ無水物、DL−プロリン−N−カルボキ
シ無水物、D−プロリン−N−カルボキシ無水物、L−
プロリン−N−カルボキシ無水物、DL−アラニン−N
−メチル−N−カルボキシ無水物、D−アラニン−N−
メチル−N−カルボキシ無水物、L−アラニン−N−メ
チル−N−カルボキシ無水物等を挙げることができる。
ボキシ無水物は乾燥したものでも、例えば製造時に用い
た例えばテトラヒドロフランの様な反応溶媒や再結晶時
に用いた有機溶媒などで湿ったものでもあるいはテトラ
ヒドロフランやアセトニトリル等の溶液でも良い。
−N−カルボキシ無水物を得る方法は特に制限されない
が、例えばジャーナル オブ オーガニックケミストリ
ー(J.Org.Chem.),第53巻、836頁
(1988)記載の方法により、対応するアミノ酸誘導
体をホスゲンと反応させることより容易に製造すること
ができる。
ェノール誘導体の塩と一般式(2)で表されるアミノ酸
−N−カルボキシ無水物との反応において、用いるアミ
ノ酸−N−カルボキシ無水物の使用量は、一般式(1)
で表される2−アミノチオフェノール誘導体の塩1モル
に対して0.7〜3モル、好ましくは1.0〜1.2モ
ルの範囲がよい。
範囲に入るように、酸を添加して反応を行ってもよく、
この目的で使用する酸は、鉱酸としては、塩酸、硫酸、
臭化水素酸、リン酸等を、有機酸としてはp−トルエン
スルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンス
ルホン酸等をそれぞれ例示できる。この目的で使用する
酸の使用量は、反応系のpHが好ましくは6以下、更に
好ましくはpHが5以下になるような量であれば、どの
ような量でもかまわない。
ェノール誘導体の塩の水溶液をそのまま使用できるし、
水と混和する有機溶媒を添加することもできる。
としては、例えばテトラヒドロフラン、1,4−ジオキ
サン等のエーテル系有機溶媒;アセトニトリル等のニト
リル系有機溶媒;N,N−ジメチルホルムアミド、N,
N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトア
ミド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1−
メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−3,4,
5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン、
1,1,3,3−テトラメチルウレア等を包含するアミ
ド系非プロトン性極性溶媒;スルホラン、ジメチルスル
ホキシド等を包含する含硫黄非プロトン性極性溶媒;ヘ
キサメチルリン酸トリアミド等を挙げることができる。
中でも、テトラヒドロフラン等のエーテル系有機溶媒、
あるいはアセトニトリル等のニトリル系有機溶媒の使用
が好ましい。
種以上を混合して用いても良いが、反応温度より溶媒の
融点が高くなる様な場合には、例えばアミド系非プロト
ン性極性溶媒と混合して使用するのが好ましい。
れる2−アミノチオフェノール誘導体の塩1モルに対し
て0〜20000ml、好ましくは0〜1000mlの
範囲であればよい。
媒を無極性あるいは低極性の水と混和しない有機溶媒
(例えばクロロベンゼン等)とし、相間移動触媒を用い
て二相反応を行っても収率的には不利であり、その様な
反応を選択する意義が実質的に乏しい。
しくは−30〜40℃の範囲であり、反応時間は通常1
2時間以内の範囲である。当反応は、常圧下、一般式
(1)で表される2−アミノチオフェノール誘導体の塩
溶液に所定温度においてアミノ酸−N−カルボキシ無水
物を加え、撹拌するのみで良く、通常、加圧する必要は
ない。
応じアルカリ処理した後、有機溶媒で抽出することによ
り、目的の置換アルキルアミン誘導体を容易に単離する
ことができる。又、酸(鉱酸又は有機酸)を加えること
により、目的の置換アルキルアミン誘導体の塩として単
離することもできる。この目的で使用する鉱酸として
は、塩酸、硫酸、臭化水素酸、リン酸等を、有機酸とし
てはp−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリ
フルオロメタンスルホン酸等をそれぞれ例示できる。
とする置換アルキルアミン誘導体は酸との塩を形成して
おり、これが塩析効果等により反応系から析出している
ような場合(たとえば、目的物のp−トルエンスルホン
酸塩)には、これをロ過等で容易に単離することもでき
る。尚、反応終了後の反応液に、例えば水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物の水溶液
を加え、置換アルキルアミン誘導体のアミノ基をフリー
化させた後、有機溶媒で抽出することにより、目的の置
換アルキルアミン誘導体を容易に単離することもでき
る。又、目的とする置換アルキルアミン誘導体が酸との
塩を形成し溶解している場合には、その塩の水溶液ある
いは水と有機溶媒との混合溶媒に溶解している溶液とし
て取り出すことも可能である。
体の立体化学については、アミノ酸−N−カルボキシ無
水物の出発物質であるアミノ酸の立体と光学純度を保持
したまま反応は進行する。
される置換アルキルアミン誘導体としては、例えば(6
−フルオロ−2−ベンゾチアゾリル)メチルアミン、
(RS)−1−(2−ベンゾチアゾリル)エチルアミ
ン、(R)−1−(2−ベンゾチアゾリル)エチルアミ
ン、(S)−1−(2−ベンゾチアゾリル)エチルアミ
ン、(RS)−1−(6−フルオロ−2−ベンゾチアゾ
リル)エチルアミン、(R)−1−(6−フルオロ−2
−ベンゾチアゾリル)エチルアミン、(S)−1−(6
−フルオロ−2−ベンゾチアゾリル)エチルアミン、
(R)−1−(4−クロロ−2−ベンゾチアゾリル)エ
チルアミン、(R)−1−(5−クロロ−2−ベンゾチ
アゾリル)エチルアミン、(R)−1−(6−クロロ−
2−ベンゾチアゾリル)エチルアミン、(R)−1−
(6−ブロモ−2−ベンゾチアゾリル)エチルアミン、
(R)−1−(4−メチル−2−ベンゾチアゾリル)エ
チルアミン、(R)−1−(6−メチル−2−ベンゾチ
アゾリル)エチルアミン、(R)−1−(6−メトキシ
−2−ベンゾチアゾリル)エチルアミン、(R)−1−
(5−シアノー2−ベンゾチアゾリル)エチルアミン、
(R)−1−(5−ニトロ−2−ベンゾチアゾリル)エ
チルアミン、(RS)−1−(6−フルオロ−2−ベン
ゾチアゾリル)−2−メチルプロピルアミン、(R)−
1−(6−フルオロ−2−ベンゾチアゾリル)−2−メ
チルプロピルアミン、(S)−1−(6−フルオロ−2
−ベンゾチアゾリル)−2−メチルプロピルアミン、
(RS)−1−(4−メチル−2−ベンゾチアゾリル)
−2−メチルプロピルアミン、(R)−1−(4−メチ
ル−2−ベンゾチアゾリル)−2−メチルプロピルアミ
ン、(S)−1−(4−メチル−2−ベンゾチアゾリ
ル)−2−メチルプロピルアミン、(RS)−1−(6
−フルオロ−2−ベンゾチアゾリル)ベンジルアミン、
(R)−1−(6−フルオロ−2−ベンゾチアゾリル)
ベンジルアミン、(S)−1−(6−フルオロ−2−ベ
ンゾチアゾリル)ベンジルアミン、(RS)−2−(6
−フルオロ−2−ベンゾチアゾリル)ピロリジン、
(R)−2−(6−フルオロ−2−ベンゾチアゾリル)
ピロリジン、(S)−2−(6−フルオロ−2−ベンゾ
チアゾリル)ピロリジン等を挙げることができる。
式(3)で表される置換アルキルアミン誘導体は、農園
芸用殺菌剤(特開平8−176115号公報参照)の製
造中間体として極めて有用である。
有用な置換アルキルアミン誘導体或いはその酸付加塩
の、高収率で工業的な、2−アミノチオフェノール誘導
体からの製造方法が提供される。本発明方法では、特に
ジスルフィド化しやすい、フッ素原子が置換した2−ア
ミノチオフェノール誘導体も取り扱うことが可能で、し
かも亜鉛等の金属塩が排水中に混入することがなくなる
ために廃水処理の負担も少なくて済み、2−アミノチオ
フェノール誘導体金属塩の取り出しの際、ロ過乾燥も必
ずしも必要ない等、一般式(3)で表される置換アルキ
ルアミン誘導体或いはその酸付加塩の工業的生産法とし
て極めて有用である。
らに具体的に説明する。
g(0.296モル)を入れ3℃に冷却した。これに、
攪拌しながら2−アミノ−5−フルオロチオフェノール
カリウム金属塩水溶液48.0g(0.056モル)
を、2〜5℃で滴下し、1時間攪拌した。pHは5.2
3であった。これに、p−トルエンスルホン酸一水和物
9.7g(0.051モル)、テトラヒドロフラン15
mlを入れ30分攪拌し、D−アラニン−N−カルボキ
シ無水物8.1g(純度78.3%、0.055モル)
を0℃で投入した。15〜20℃で18時間熟成した
後、結晶を濾集し、これを60℃で乾燥し、純度93.
5%の[2−(6−フルオロベンゾチアゾリル)]エチ
ルアミンp−トルエンスルホン酸塩を16.6g得た
(収率82.8%、2−アミノ−5−フルオロチオフェ
ノールカリウム金属塩基準)。
オフェノールカリウム金属塩水溶液48.2g(0.0
56モル)を入れ1℃に冷却した。これに攪拌しながら
15%塩酸72.0g(0.296モル)を、0〜5℃
で滴下し、1時間攪拌した。pHは5.40であった。
これに、p−トルエンスルホン酸一水和物9.7g
(0.051モル)、テトラヒドロフラン15mlを入
れ30分攪拌し、D−アラニン−N−カルボキシ無水物
8.1g(純度78.3%、0.055モル)を0℃で
投入した。15〜20℃で18時間熟成した後、結晶を
濾集し、これを60℃で乾燥し、純度76.5%の[2
−(6−フルオロベンゾチアゾリル)]エチルアミンp
−トルエンスルホン酸塩を12.2g得た(収率45.
2%、2−アミノ−5−フルオロチオフェノールカリウ
ム金属塩基準)。
g(0.592モル)を入れ2℃に冷却した。これに、
撹拌しながら2−アミノ−5−フルオロチオフェノール
カリウム金属塩水溶液96.1g(0.112モル)を
0〜5℃で滴下し、1時間撹拌した。pHは5.02で
あった。これにp−トルエンスルホン酸一水和物を1
9.4g(0.102モル)、テトラヒドフラン25m
lを入れ30分撹拌し、D−アラニン−N−カルボキシ
無水物16.2g(純度78.3%、0.110モル)
を0℃で投入した。15〜20℃で18時間熟成した
後、結晶をろ過して60℃で乾燥し、純度92.04%
の[2−(6−フルオロベンゾチアゾリル)]エチルア
ミンp−トルエンスルホン酸塩を33.9g得た(収率
75.6%(2−アミノ−5−フルオロチオフェノール
カリウム金属塩基準))。
2.8g(1.706モル)を入れ、3℃に冷却した。
これに撹拌しながら2−アミノ−5−フルオロチオフェ
ノールカリウム金属塩水溶液276.5g(0.315
モル)を0〜5℃で滴下し、1時間撹拌した。さらに5
0%水酸化カリウム15.8gを滴下しpHを4.95
に調整した。1時間熟成後、p−トルエンスルホン酸一
水和物56.4g(0.296モル)を加え30分間3
℃で熟成し、予め調整したD−アラニン−N−カルボキ
シ無水物(46.8g、純度78.3%、0.318モ
ル)のテトラヒドフラン(73ml)溶液を16〜19
℃で滴下した。15〜20℃で18時間熟成した後、結
晶をろ過して60℃で乾燥し、純度93.76%の[2
−(6−フルオロベンゾチアゾリル)]エチルアミンp
−トルエンスルホン酸塩を96.6g得た(収率78.
0%(2−アミノ−5−フルオロチオフェノールカリウ
ム金属塩基準))。
g(0.592モル)を入れ0〜2℃に冷却した。これ
に撹拌しながら2−アミノ−5−フルオロチオフェノー
ルカリウム金属塩水溶液96.0g(0.112モル)
を0〜5℃で滴下した。滴下後のpHは0.90であっ
た。さらにp−トルエンスルホン酸一水和物20.0g
(0.105)を入れた後、16〜20℃で予め調整し
たD−アラニン−N−カルボキシ無水物(16.7g、
純度78.3%、0.318モル)のテトラヒドフラン
(30ml)溶液を16〜20℃で滴下した。15〜2
0℃で4時間熟成した後、結晶をろ過して60℃で乾燥
し、純度98.95%の[2−(6−フルオロベンゾチ
アゾリル)]エチルアミンp−トルエンスルホン酸塩を
31.5g得た(収率75.5%(2−アミノ−5−フ
ルオロチオフェノールカリウム金属塩基準))。
塩水溶液滴下後の反応系のpHを3.69に調整した以
外は実施例4と同様のスケールで同様に操作し反応さ
せ、純度98.84%の[2−(6−フルオロベンゾチ
アゾリル)]エチルアミンp−トルエンスルホン酸塩を3
0.6g得た(収率73.1%(2−アミノ−5−フル
オロチオフェノールカリウム金属塩基準))。
塩水溶液滴下後の反応系のpHを7.03に調整し、熟
成時間を18時間にした以外は、実施例4と同様のスケ
ールで同様に操作し反応させ、純度19.59%の[2
−(6−フルオロベンゾチアゾリル)]エチルアミンp−
トルエンスルホン酸塩を27.0g得た(収率12.8
%(2−アミノ−5−フルオロチオフェノールカリウム
金属塩基準))。
g(0.592モル)を入れ0℃に冷却した。これに撹
拌しながら2−アミノ−5−フルオロチオフェノールカ
リウム金属塩水溶液96.0g(0.112モル)を0
〜5℃で滴下し、1時間熟成した。その時のpHは1.
26であった。その後、15〜20℃で予め調整したD
−アラニン−N−カルボキシ無水物(16.7g、純度
78.3%、0.318モル)のアセトニトリル(30
ml)溶液を15〜20℃で滴下した。15〜20℃で
3時間熟成後、40℃でトルエン50mlで2回分液
し、下層から221.5gの[2−(6−フルオロベン
ゾチアゾリル)]エチルアミン塩酸水溶液(濃度8.9
6%)を得た。収率は90.3%(2−アミノ−5−フ
ルオロチオフェノールカリウム金属塩基準)。
g(0.592モル)を入れ0℃に冷却した。これに撹
拌しながら2−アミノ−5−フルオロチオフェノールカ
リウム金属塩水溶液96.0g(0.112モル)を0
〜5℃で滴下し、1時間熟成した。その時のpHは1.
54であった。その後、15〜20℃で予め調整したD
−アラニン−N−カルボキシ無水物(16.7g、純度
78.3%、0.318モル)のテトラヒドフラン(3
0ml)溶液を15〜20℃で滴下した。40℃で2時
間熟成後、40℃でトルエン50mlで2回分液し、下
層から211.2gの[2−(6−フルオロベンゾチア
ゾリル)]エチルアミン塩酸水溶液(濃度10.42
%)を得た。収率は99.9%(2−アミノ−5−フル
オロチオフェノールカリウム金属塩基準)であった。
−水酸化カリウム水溶液589.3g(KOHとして
5.25モル)、6−フルオロ−2−アミノベンゾチア
ゾール168.2g(1.00モル)を入れ、昇温し、
加熱還流下(113〜115℃)、8時間熟成した後、
40℃まで冷却した。これをトルエン311gで洗浄し
た後、分液して、2−アミノ−5−フルオロチオフェノ
ールカリウム金属塩水溶液904.0g(濃度20%、
収率99.7%)を得た。ここで得られた2−アミノ−
5−フルオロチオフェノールカリウム金属塩水溶液は実
施例1乃至実施例7の記載に準じて[2−(6−フルオ
ロベンゾチアゾリル)]エチルアミンp−トルエンスル
ホン酸塩あるいは[2−(6−フルオロベンゾチアゾリ
ル)]エチルアミン塩酸塩水溶液の製造に用いることが
できる。
60g(0.592モル)を入れ3℃に冷却した。これ
に、攪拌しながら2−アミノ−5−フルオロチオフェノ
ールカリウム金属塩水溶液96g(0.112モル)
を、2〜5℃で滴下し、1時間攪拌した。pHは5.2
3であった。これに、p−トルエンスルホン酸一水和物
20g(0.105モル)、テトラヒドロフラン30m
lを入れ30分攪拌し、D−アラニン−N−カルボキシ
無水物16.7g(純度78.3%、0.114モル)
を0℃で投入した。15〜20℃で18時間熟成した
後、結晶を濾集し、これを60℃で乾燥し、純度95.
2%の[2−(6−フルオロベンゾチアゾリル)]エチ
ルアミンp−トルエンスルホン酸塩を36.0g得た
(収率82.8%、2−アミノ−5−フルオロチオフェ
ノールカリウム金属塩基準)。
60g(0.592モル)を入れ2℃に冷却した。これ
に、撹拌しながら2−アミノ−5−フルオロチオフェノ
ールカリウム金属塩水溶液96.1g(0.112モ
ル)を0〜5℃で滴下し、1時間撹拌した。pHは5.
02であった。これにp−トルエンスルホン酸一水和物
を19.4g(0.102モル)、テトラヒドフラン2
5mlを入れ30分撹拌し、D−アラニン−N−カルボ
キシ無水物16.2g(純度78.3%、0.110モ
ル)を0℃で投入した。15〜20℃で18時間熟成し
た後、結晶をろ過して60℃で乾燥し、純度92%の
[2−(6−フルオロベンゾチアゾリル)]エチルアミ
ンp−トルエンスルホン酸塩を30.9g得た(収率7
5.6%(2−アミノ−5−フルオロチオフェノールカ
リウム金属塩基準))。
60g(0.592モル)を入れ0〜2℃に冷却した。
これに撹拌しながら2−アミノ−5−フルオロチオフェ
ノールカリウム金属塩水溶液96.0g(0.112モ
ル)を0〜5℃で滴下し、た。調整後のpH0.90で
あった。さらにp−トルエンスルホン酸一水和物20.
0g(0.105モル)を入れた後、16〜20℃で予
め調整したD−アラニン−N−カルボキシ無水物(1
6.7g、純度78.3%、0.318モル)のテトラ
ヒドフラン(30ml)溶液を16〜20℃で滴下し
た。15〜20℃で4時間熟成した後、結晶をろ過して
60℃で乾燥し、純度98.95%の[2−(6−フル
オロベンゾチアゾリル)]エチルアミンp−トルエンス
ルホン酸塩を31.5g得た(収率75.5%(2−ア
ミノ−5−フルオロチオフェノールカリウム金属塩基
準))。
72g(0.711モル)を入れ0℃に冷却した。これ
に撹拌しながら2−アミノ−5−フルオロチオフェノー
ルカリウム金属塩水溶液96.0g(0.112モル)
を0〜5℃で滴下し、1時間熟成した。その時のpHは
1.26であった。その後、15〜20℃で予め調整し
たD−アラニン−N−カルボキシ無水物(16.7g、
純度78.3%、0.318モル)のアセトニトリル
(30ml)溶液を15〜20℃で滴下した。15〜2
0℃で3時間熟成後、40℃でトルエン50mlで2回
分液し、下層から263.0gの[2−(6−フルオロ
ベンゾチアゾリル)]エチルアミン塩酸水溶液(濃度
8.96%)を得た。収率は90.3%(2−アミノ−
5−フルオロチオフェノールカリウム金属塩基準)。
72g(0.711モル)を入れ0℃に冷却した。これ
に撹拌しながら2−アミノ−5−フルオロチオフェノー
ルカリウム金属塩水溶液96.0g(0.112モル)
を0〜5℃で滴下し、1時間熟成した。その時のpHは
1.54であった。その後、15〜20℃で予め調整し
たD−アラニン−N−カルボキシ無水物(16.7g、
純度78.3%、0.318モル)のテトラヒドフラン
(30ml)溶液を15〜20℃で滴下した。40℃で
2時間熟成後、40℃でトルエン50mlで2回分液
し、下層から251.1gの[2−(6−フルオロベン
ゾチアゾリル)]エチルアミン塩酸水溶液(濃度10.
42%)を得た。収率は99.9%(2−アミノ−5−
フルオロチオフェノールカリウム金属塩基準)であっ
た。
Claims (8)
- 【請求項1】一般式(1) 【化1】 (式中、Xはハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
基、シアノ基又はニトロ基を示し、nは1から4の整数
を示す。)で表される2−アミノチオフェノール誘導体
の塩を、そのフリー化を酸中に当該2−アミノチオフェ
ノール誘導体の塩を添加してpH6以下とすることによ
り行った後、一般式(2) 【化2】 (式中、R1、R2は各々独立にフェニル基で置換してい
てもよいアルキル基又は水素原子を示すが、R1とR2は
一緒になって5〜6員環を形成しても良い。)で表され
るアミノ酸−N−カルボキシ無水物と反応させることよ
りなる、一般式(3) 【化3】 (式中、X、n、R1、R2は前記と同じ意味を示す。)
で表される置換アルキルアミン誘導体の製造方法。 - 【請求項2】一般式(1) 【化4】 (式中、Xはハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
基、シアノ基又はニトロ基を示し、nは1から4の整数
を示す。)で表される2−アミノチオフェノール誘導体
の塩を、そのフリー化を酸中に当該2−アミノチオフェ
ノール誘導体の塩を添加してpH6以下とすることによ
り行った後、一般式(2) 【化5】 (式中、R1、R2は各々独立にフェニル基で置換してい
てもよいアルキル基又は水素原子を示すが、R1とR2は
一緒になって5〜6員環を形成しても良い。)で表され
るアミノ酸−N−カルボキシ無水物と水或いは水―有機
溶媒混合溶媒系で反応させることよりなる、一般式
(3) 【化6】 (式中、X、n、R1、R2は前記と同じ意味を示す。)
で表される置換アルキルアミン誘導体の製造方法。 - 【請求項3】2−アミノチオフェノール誘導体の塩とア
ミノ酸−N−カルボキシ無水物との反応を酸性条件で行
う、請求項2に記載の置換アルキルアミン誘導体の製造
方法。 - 【請求項4】2−アミノチオフェノール誘導体の塩とア
ミノ酸−N−カルボキシ無水物との反応をpH6以下で
行う、請求項3に記載の置換アルキルアミン誘導体の製
造方法。 - 【請求項5】Xがハロゲン原子である、請求項1又は請
求項2に記載の置換アルキルアミン誘導体の製造方法。 - 【請求項6】Xがフッ素原子である、請求項1又は請求
項2記載の置換アルキルアミン誘導体の製造方法。 - 【請求項7】2−アミノチオフェノール誘導体の塩が、
チオフェノールのアルカリ金属塩である、請求項1又は
請求項2に記載の置換アルキルアミン誘導体の製造方
法。 - 【請求項8】2−アミノチオフェノール誘導体の塩が、
一般式(4) 【化7】 (式中、X、nは前記と同じ意味を示す。)で表される
ベンゾチアゾール誘導体をアルカリ金属水酸化物で加水
分解することにより製造したものである、請求項1又は
請求項2に記載の置換アルキルアミン誘導体の製造方
法。
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---|---|---|---|---|
JP2007516974A (ja) * | 2003-12-19 | 2007-06-28 | バイエル・クロツプサイエンス・エス・アー | 2−ピリジニルエチルカルボキサミド誘導体及び殺真菌剤としてのそれらの使用 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999016759A1 (fr) * | 1997-10-01 | 1999-04-08 | Ihara Chemical Industry Co., Ltd. | Procede de production d'alkylamines substituees ou de leurs sels |
-
2001
- 2001-04-02 JP JP2001103189A patent/JP4925518B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO1999016759A1 (fr) * | 1997-10-01 | 1999-04-08 | Ihara Chemical Industry Co., Ltd. | Procede de production d'alkylamines substituees ou de leurs sels |
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JP2007516974A (ja) * | 2003-12-19 | 2007-06-28 | バイエル・クロツプサイエンス・エス・アー | 2−ピリジニルエチルカルボキサミド誘導体及び殺真菌剤としてのそれらの使用 |
US8071627B2 (en) | 2003-12-19 | 2011-12-06 | Bayer Sas | 2-pyridinylethylcarboxamide derivatives and their use as fungicides |
JP4931600B2 (ja) * | 2003-12-19 | 2012-05-16 | バイエル・クロツプサイエンス・エス・アー | 2−ピリジニルエチルカルボキサミド誘導体及び殺真菌剤としてのそれらの使用 |
US8318777B2 (en) | 2003-12-19 | 2012-11-27 | Bayer Sas | 2-pyridinylethylcarboxamide derivatives and their use as fungicides |
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