JP2001347619A - ポリエチレン系樹脂押出発泡体及びその製造方法 - Google Patents

ポリエチレン系樹脂押出発泡体及びその製造方法

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JP2001347619A JP2000173777A JP2000173777A JP2001347619A JP 2001347619 A JP2001347619 A JP 2001347619A JP 2000173777 A JP2000173777 A JP 2000173777A JP 2000173777 A JP2000173777 A JP 2000173777A JP 2001347619 A JP2001347619 A JP 2001347619A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低密度で気泡の緻密な表面を有するポリエチ
レン系樹脂押出発泡体を得ようとすると、コルゲートと
呼ばれる周期的な厚みのむらが生じ、製品価値を低下さ
せていた。本発明は低密度であっても周期的な厚みのむ
らがなく、また表面状態の優れたシート状又は板状のポ
リエチレン系樹脂押出発泡体を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 本発明のポリエチレン系樹脂押出発泡体
は、シート状又は板状のポリエチレン系樹脂押出発泡体
であって、発泡体1の平均厚みが2mm以上、発泡体1
全体の見掛け密度が100g/L以下、少なくとも一方
の表面側に、表面部の平均気泡数が15個/9mm2
上の表層3を有するとともに、発泡体の押出方向に沿っ
た任意の位置において、押出方向と直交する方向に1c
mおきに発泡体の厚みを測定したときに、周期的な厚薄
が認められないか、または厚み厚薄が認められる場合に
は、厚み厚薄の1周期内における厚みの最大値を最小値
で除した値が、いずれも1.15以下であることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厚みが2mm以上
で、かつ見掛け密度が100g/L以下でありながら、
コルゲートと呼ばれる周期的な厚みむらがないか、あっ
ても殆ど無視し得る程度のものであって、且つ気泡が緻
密な平滑な表面を有するポリエチレン系樹脂押出発泡体
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】シート
状乃至板状の無架橋ポリエチレン系樹脂発泡体を製造す
る方法として、押出機内で溶融したポリエチレン系樹脂
に揮発性発泡剤を圧入混練した後、発泡性組成物を押出
機内から大気中に押出して発泡させる方法が知られてい
る。この方法で得られるポリエチレン系樹脂押出発泡体
としては、見掛け密度が20〜450g/L程度のもの
が知られているが、見掛け密度が100g/L以下のポ
リエチレン系樹脂押出発泡体を得ようとすると、得られ
た押出発泡体にコルゲートと呼ばれる周期的な厚みのむ
らが生じる。コルゲートは発泡体の密度が低くなるほ
ど、厚みが厚くなるほど顕著に現れる。コルゲートの発
生は発泡体の外観や強度の均一性を悪くし商品価値を低
下させるという問題があった。またこの種の発泡体は任
意のサイズに切断された後、積み重ねられて包装されて
出荷されるというケースも多いが、コルゲートの大きな
発泡体ほど、単位枚数当たりの積み重ね高さが高くな
り、保管スペースがや運搬スペース等が必要以上に大き
くなってしまうという問題があったり、積み重ね時の状
態が不安定となって崩れ易くなるために、1包装当たり
の枚数分を1つにまとめて積み重ねることができなくな
って包装の手間が増えたり、積み重ねスペースが更に必
要になったりするという問題があった。
【0003】本発明者らはコルゲートを防止するために
種々の検討を行った。その結果、低密度の発泡体を得る
場合、発泡性樹脂中に添加する気泡調整剤の量を少なく
調節して、発泡体の気泡径が大きくなるようにするとコ
ルゲートの発生が防止または抑制されることがわかっ
た。しかしながら、気泡径が大きくなるほど発泡体表面
状態が粗くなって、外観や表面感触が悪くなるという問
題があった。一方、発泡剤使用量を少なくして、かつ気
泡径が小さくなるように押出発泡すると、コルゲートの
発生が防止または抑止された、表面のきめの細かい発泡
体が得られるが、発泡剤使用量が少ないため発泡体の見
掛け密度が高くなり、厚みが2mm以上の発泡体とした
場合、重量が重くなってしまい、利用範囲が限定される
という問題があった。
【0004】本発明者等は上記課題を解決するため鋭意
研究した結果、発泡体全体の見かけ密度:Tdと、発泡
体の中心部見掛け密度:Cdとが0.8≧Cd/Tdと
なり、且つ発泡体の表層の表面部の平均気泡数:Ssが
15個/9mm2以上で且つこの平均気泡数:Ssと、
発泡体の厚み方向中央部断面の平均気泡数:Csとが5
≦Ss/Csとなるように押出発泡させることにより、
厚みが2mm以上、見掛け密度100がg/L以下の発
泡体でありながら、コルゲートの発生が全くないか、あ
っても殆ど無視できる程度であり、しかも表面状態に優
れた発泡体が得られることを見出し、本発明を完成する
に至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち本発明のポリエチレ
ン系樹脂押出発泡体は、シート状又は板状のポリエチレ
ン系樹脂押出発泡体であって、発泡体の平均厚みが2m
m以上、発泡体全体の見掛け密度が100g/L以下、
少なくとも一方の表面側に、表面部の平均気泡数が15
個/9mm2以上の表層を有するとともに、発泡体の押
出方向に沿った任意の位置において、押出方向と直交す
る方向に1cmおきに発泡体の厚みを測定したときに、
周期的な厚薄が認められないか、または厚み厚薄が認め
られる場合には、厚み厚薄の1周期内における厚みの最
大値を最小値で除した値が、いずれも1.15以下であ
ることを特徴とする。上記発泡体は、共押出法により発
泡して得たものが好ましい。
【0006】また本発明のポリエチレン系樹脂押出発泡
体は、共押出法により発泡して得られたシート状又は板
状のポリエチレン系樹脂押出発泡体であって、発泡体の
平均厚みが2mm以上、発泡体全体の見掛け密度が10
0g/L以下、少なくとも一方の表面側に、表面部の平
均気泡数が15個/9mm2以上の表層を有するととも
に、発泡体全体の見かけ密度:Tdと、発泡体の中心部
見掛け密度:Cd(但し、中心部見掛け密度は、発泡体
を表層と平行な平面で平均厚みの3分の1の厚みに三等
分したときの、中心部分の見掛け密度)との間に、0.
8≧Cd/Tdなる関係を有すると共に、前記表層の表
面部の平均気泡数:Ssと、発泡体の厚み方向中央部断
面の平均気泡数:Cs(但し、発泡体の厚み方向中央部
断面の平均気泡数は、表層と平行な平面で、発泡体の平
均厚みの2分の1の厚みに2等分するように切断したと
きの切断面における平均気泡数)との間に、5≦Ss/
Csなる関係を有することを特徴とする。
【0007】本発明のポリエチレン系樹脂押出発泡体
は、発泡体の両面側に、表面部の平均気泡数が15個/
9mm2以上である表層を有することが好ましい。また
サーキュラーダイを通して製造されたものが好ましい。
【0008】また本発明のポリエチレン系樹脂押出発泡
体の製造方法は、厚み2mm以上、見掛け密度100g
/L以下、一方の表面側に表面部の平均気泡数が15個
/9mm2以上である表層を有するシート状又は板状の
ポリエチレン系樹脂押出発泡体を得る方法であって、表
層を形成するポリエチレン系樹脂発泡性組成物と、芯層
を形成するポリエチレン系樹脂発泡性組成物とを共押出
法により押出発泡させて、芯層の一方の表面側に平均気
泡数が15個/9mm2以上である表層を形成するとと
もに、発泡体全体の見かけ密度:Tdと、発泡体の中心
部見掛け密度:Cd(但し、中心部見掛け密度は、発泡
体を表層と平行な平面で平均厚みの3分の1の厚みに三
等分したときの、中心部分の見掛け密度)とが0.8≧
Cd/Tdとなり、且つ前記表層の表面部の平均気泡
数:Ssと、発泡体の厚み方向中央部断面の平均気泡
数:Cs(但し、発泡体の厚み方向中央部断面の平均気
泡数は、表層と平行な平面で、発泡体の平均厚みの2分
の1の厚みに2等分するように切断したときの切断面に
おける平均気泡数)とが5≦Ss/Csとなるように押
出発泡させることを特徴とする。
【0009】また本発明のポリエチレン系樹脂押出発泡
体の製造方法は、厚み2mm以上、見掛け密度100g
/L以下、両表面側に表面部の平均気泡数が15個/9
mm 2以上である表層を有するシート状又は板状のポリ
エチレン系樹脂押出発泡体を得る方法であって、表層を
形成するポリエチレン系樹脂発泡性組成物と、芯層を形
成するポリエチレン系樹脂発泡性組成物とを共押出法に
より押出発泡させて、芯層の両表面側に平均気泡数が1
5個/9mm2以上の表層を形成すると共に、発泡体全
体の見かけ密度:Tdと、発泡体の中心部見掛け密度:
Cd(但し、中心部見掛け密度は、発泡体を表層と平行
な平面で平均厚みの3分の1の厚みに三等分したとき
の、中心部分の見掛け密度)とが0.8≧Cd/Tdと
なり、且つ前記表層の表面部の平均気泡数:Ssと、発
泡体の厚み方向中央部断面の平均気泡数:Cs(但し、
発泡体の厚み方向中央部断面の平均気泡数は、表層と平
行な平面で、発泡体の平均厚みの2分の1の厚みに2等
分するように切断したときの切断面における平均気泡
数)とが5≦Ss/Csとなるように押出発泡させる方
法を包含する。
【0010】本発明の押出発泡体の製造方法において、
表層を形成するポリエチレン系樹脂発泡性組成物と、芯
層を形成するポリエチレン系樹脂発泡性組成物とを、サ
ーキュラーダイから共押出法により押出発泡させること
が好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】図1に本発明の押出発泡体1の一
実施例を、図2に本発明の押出発泡体1の異なる実施例
を示す。図1、図2において、2は芯層、3は表層を示
し、図1に示す発泡体1は、芯層2の一方の面のみに表
層3を有するもの、図2に示す発泡体2は芯層2の両表
面に表層3を有するものを示す。
【0012】本発明の発泡体1は、平均厚みが2mm以
上、発泡体1全体の見掛け密度が100g/L以下、少
なくとも一方の表面側に表面部の平均気泡数が15個/
9mm2以上の表層3を有するが、好ましい平均厚みは
2.5〜30mm(より好ましくは3〜15mm)、好
ましい全体の見掛け密度は15〜95g/L、より好ま
しくは20〜90g/Lである。また、表層3の表面部
の平均気泡数は20〜50個/9mm2であることが好
ましく、22〜40個/9mm2であることがより好ま
しい。発泡体1の平均厚みが2mm未満では緩衝性や断
熱性が低下して商品価値が低くなる。また見掛け密度が
100g/Lを超えると、緩衝性や断熱性が低下して商
品価値が低くなると共に、コスト的にも高いものとな
る。また見掛け密度が100g/Lを超えるようになる
と、コルゲートの発生が抑制されるので本発明の利用価
値が薄れる。更に発泡体の両面側ともに、表層3の表面
部の平均気泡数が15個/9mm2未満であると、外観
が悪く表面の感触もざらついたものとなり、ソフト感も
低下する。
【0013】本発明の押出発泡体1は、平均厚みが2m
m以上、全体の見掛け密度が100g/L以下であっ
て、少なくとも一方の表面側に、表面部の平均気泡数が
15個/9mm2以上の表層3を有するとともに、発泡
体1の押出方向に沿った任意の位置において、押出方向
と直交する方向に1cmおきに発泡体の厚みを測定した
ときに、周期的な厚薄が認められないか、または厚み厚
薄が認められる場合には、厚み厚薄の1周期内における
厚みの最大値を最小値で除した値が、いずれも1.15
以下であり、発泡体1に周期的な厚みむらであるコルゲ
ートが全く認められないか、あっても殆ど無視し得る程
度のものである。
【0014】尚、周期的な厚み厚薄とは、発泡体の押出
方向と直交する方向(発泡体の幅方向)に、発泡体の厚
みが厚い箇所と、厚みが薄い箇所が交互に且つほぼ一定
の間隔(通常は2〜7cm間隔)で現れる厚み厚薄のこ
とを意味する。通常、この厚み厚薄がコルゲートと称さ
れている。本発明においては、発泡体の押出方向に沿っ
た任意の位置において発泡体の幅方向に発泡体を切断
し、その切断面において発泡体の幅方向に1cm間隔で
厚みを測定する。その測定結果より、周期的な厚み厚薄
が認められるか否かを判断し、周期的な厚み厚薄が認め
られた場合には、厚み厚薄の1周期内における厚みの最
大値を最小値で除した値を求める。
【0015】上記厚み厚薄の1周期内の厚みの最大値を
最小値で除した値は、以下のようにして求められる。即
ち、発泡体の幅方向に周期的な厚み厚薄が認められる場
合、厚みの山と谷が交互にほぼ一定の間隔で現れる。発
泡体の端縁部にもっと近い位置にある山の頂点P1にお
ける厚みをT1、この山の隣の山の頂点P2における厚
みをT2としたとき、P1からP2までを厚みの厚薄の
1周期とする。そして第1の周期内で最も厚みの薄い谷
部の厚みt1を測定する。さらにP2と、この山の更に
隣の山の頂点P3までを第2の周期とし、P3における
厚みと第2周期内で最も厚みの薄い谷部の厚みt2を測
定する。第3の周期、第4の周期等、周期的な厚み厚薄
の周期の全てについて同様の測定を行う。これらの結果
から、各周期毎に厚みの最大値を最小値で除した値を求
める。即ち、第1の周期ではT1、T2のいずれか大き
い方をt1で除した値を求め、第2の周期ではT2とT
3のいずれか大きい方を、t2で除した値を求める。こ
のように全ての周期において、2つの山の頂点における
厚みの大きい方の値を、厚みの最も薄い谷部の厚みで除
した値を求める。本発明の発泡体は、周期的な厚み厚薄
が存在する場合でも、厚みの厚薄の全ての周期におい
て、上記値が1.15以下である。
【0016】本発明の押出発泡体1を得るには押出発泡
法が採用され、押出機内でポリエチレン系樹脂を溶融す
るとともに、押出機内に発泡剤を圧入して溶融したポリ
エチレン系樹脂に練り込んだ後、このポリエチレン系樹
脂発泡性組成物を押出機先端に設けたT−ダイ又はサー
キュラーダイより押出して発泡させる。サーキュラーダ
イを用いた場合には押出発泡して得た筒状の発泡体を押
出方向に沿って切断するか、筒状発泡体を挟圧ロールで
挟んで筒状発泡体の内面側を融着させることにより、シ
ート状又は板状のポリエチレン系樹脂発泡体を得ること
ができる。尚、コルゲートをより小さくする上ではサー
キュラーダイを用いた押出発泡法が有利である。本発明
の発泡体1は、芯層2を形成するためのシート状又は板
状の発泡体と、表層3を形成するためのシート状又は板
状の発泡体とを別々に押出発泡して得、これらを貼りあ
わせて製造してもよいが、芯層2と表層3を同時に押出
発泡する共押出法により製造することが、製造コストの
上からも、低密度で表層表面の状態が良好な発泡体を得
る上からも好ましい。特に、図2に示す如く、発泡体1
の両面側ともに、表面部の平均気泡数が15個/9mm
2以上の表層3を有する押出発泡体1は外観に優れるの
で好ましく、更に図2の態様の発泡体を共押出法で製造
すると、厚みを厚くすることが容易になるので5mm以
上の厚みの発泡体の製造に有利である。
【0017】上記表層の表面部の平均気泡数は、表層3
の表面部の無作為に選択した任意の部分を、3mm×3
mmの測定枠で囲み、当該部分を顕微鏡で拡大観察して
気泡の数を数えるが、枠線と重なる部分の気泡は、上下
の枠線の一方のみ、左右の枠線の一方のみを計数して求
める。異なる5箇所で同様の計数を行い、平均値を表層
3の表面部の平均気泡数とする。但し、このようにして
求めた平均気泡数が、10個/9mm2以下となった場
合には、測定枠を9mm×9mmに広げて同様の測定を
行い、得られた気泡数(81mm2当たりの気泡数)
を、9mm2当たりの気泡数に換算して求める。
【0018】本発明のポリエチレン系樹脂押出発泡体
は、表層3を形成するためのポリエチレン系樹脂発泡性
組成物と、芯層2を形成するためのポリエチレン系樹脂
発泡性組成物とを共押出法により押出発泡させて、表面
部の平均気泡数が15個/9mm2以上の表層3を芯層
2の片面又は両面に形成すると共に、発泡体全体の見か
け密度:Tdと、発泡体の中心部見掛け密度:Cdとが
0.8≧Cd/Tdとなり、且つ発泡体の表面層3の表
面部の平均気泡数:Ssと、発泡体の厚み方向中央部断
面の平均気泡数:Csとが5≦Ss/Csとなるように
押出発泡させることにより得ることができる。
【0019】上記発泡体1の中心部見掛け密度:Cd
は、発泡体1の平均厚みの3分の1の厚みに相当する、
発泡体中心部分の見掛け密度である。すなわち、図1、
図2に示すように発泡体1を表層3と平行な平面で、d
1,d2,d3が等しくなるように三等分した時の、d2
相当相当する部分の見掛け密度である。中心部見掛け密
度:Cdは、上記d2部分から、幅方向に10mm、押
出方向に50mmのサンプルを20個切り出し、このサ
ンプルの幅、長さ、厚みをノギスにより測定して、20
個のサンプルの合計体積を算出する。次いで、20個の
サンプルの合計重量を測定し、この値を合計体積で除し
た値を中心部見掛け密度:Cdとする。
【0020】また、発泡体の厚み方向中央部断面の平均
気泡数:Csは、図1、図2に示すように発泡体1を、
表層3に平行な平面でD1とD2が等しくなる位置で切断
した時の、面:Lで切断された切断面における平均気泡
数である。厚み方向中央部断面の平均気泡数:Csは、
当該切断面の無作為に選択した任意の9mm×9mmの
測定枠内にある気泡数を、前記表面部の平均気泡数:S
sの場合と同様にして測定して得られた81mm2当た
りの気泡数を、9mm2当たりの気泡数に換算して求め
る。
【0021】本発明のポリエチレン系樹脂押出発泡体の
基材樹脂であるポリエチレン系樹脂としては、高密度ポ
リエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン
等のエチレン単独重合体や、エチレン成分50モル%を
超えるエチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロ
ピレン−ブテン−1共重合体、エチレン−ブテン−1共
重合体、エチレン−ヘキセン−1共重合体、エチレン−
4−メチルペンテン−1共重合体、エチレン−オクテン
−1共重合体等のエチレン系共重合体が挙げられる。特
にそのなかでも、密度が900〜945g/L、及びメ
ルトインデックス:MI(190℃/21.18N)が
0.01〜10g/10分のエチレン単独重合体または
エチレン系共重合体が好ましい。
【0022】表層3を形成するためのポリエチレン系樹
脂、芯層2を形成するためのポリエチレン系樹脂とし
て、上記ポリエチレン系樹脂を2種以上を混合して用い
ることができる。また表層3を形成するためのポリエチ
レン系樹脂、芯層2を形成するためのポリエチレン系樹
脂は、同一のポリエチレン系樹脂であっても、異なるポ
リエチレン系樹脂であっても良い。
【0023】本発明の発泡体を共押出法で製造する場
合、別々の押出機内で芯層2を形成するためのポリエチ
レン系樹脂発泡性組成物と、表層3を形成するためのポ
リエチレン系樹脂発泡性組成物とを調整し、これらの発
泡性組成物を押出機先端またはダイス内で合流させた
後、ダイより押出して発泡させる。発泡剤としては、従
来よりポリエチレン系樹脂発泡体の製造に用いられてい
ると同様の無機発泡剤、揮発性発泡剤等が使用できる。
無機発泡剤としては例えば、酸素、窒素、二酸化炭素、
空気等が挙げられ、揮発性発泡剤としては例えば、プロ
パン、ノルマルブタン、イソブタン、ノルマルペンタ
ン、イソペンタン、ノルマルヘキサン、イソヘキサン、
シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素、塩化メチル、塩化
エチル等の塩化炭化水素、1,1,1,2-テトラフロロエタ
ン、1,1-ジフロロエタン等のフッ化炭化水素等が挙げら
れる。またアゾジカルボンアミド等の分解型発泡剤も使
用することができる。上記した発泡剤は、2種以上を混
合して使用することが可能である。これらのうち、特に
ノルマルブタン、イソブタン、またはこれらの混合物を
主成分とするものが好適である。
【0024】また発泡性組成物中には通常、気泡調整剤
が添加される。気泡調整剤としては有機系のもの、無機
系のもののいずれも使用することができる。無機系気泡
調整剤としては、ホウ酸亜鉛、ホウ酸マグネシウム、硼
砂等のホウ酸金属塩、塩化ナトリウム、水酸化アルミニ
ウム、タルク、ゼオライト、シリカ、炭酸カルシウム、
重炭酸ナトリウム等が挙げられる。また有機系気泡調整
剤としては、リン酸−2,2−メチレンビス(4,6−
tert−ブチルフェニル)ナトリウム、安息香酸ナトリウ
ム、安息香酸カルシウム、安息香酸アルミニウム、ステ
アリン酸ナトリウム等が挙げられる。またクエン酸と重
炭酸ナトリウム、クエン酸のアルカリ塩と重炭酸ナトリ
ウム等を組み合わせたもの等も気泡調整剤として用いる
ことができる。これらの気泡調整剤は2種以上を混合し
て用いることができる。
【0025】上記発泡剤の添加量は、発泡剤の種類、目
的とする密度に応じて調整する。また気泡調整剤の添加
量は、目的とする気泡径に応じて調節する。即ち、発泡
剤としてイソブタンを用い、気泡調整剤としてタルクを
用いた場合、表層3を形成するための発泡性組成物にお
いては、イソブタンの添加量は樹脂100重量部当たり
0.5〜7重量部、好ましくは0.8〜6重量部、より
好ましくは1〜5重量部であり、タルクの添加量は樹脂
100重量部当たり、1〜4重量部、好ましくは1.5
〜3.5重量部、より好ましくは1.6〜3.3重量部
である。一方、芯層2を形成するための発泡性組成物に
おいては、イソブタンの添加量は樹脂100重量部当た
り2〜15重量部、好ましくは4〜13重量部、より好
ましくは4.5〜12重量部であり、タルクの添加量は
樹脂100重量部当たり、0.1〜3重量部、好ましく
は0.2〜1.5重量部、より好ましくは0.3〜1.
3重量部である。
【0026】芯層2を形成するため発泡性組成物、表層
3を形成するための発泡性組成物中の発泡剤の添加量、
気泡調整剤の添加量を上記のように調整することによ
り、表面部の平均気泡数が15個/9mm2以上の表層
3を芯層2の片面又は両面に有し、発泡体全体の見かけ
密度:Tdと、発泡体の中心部見掛け密度:Cdとが
0.8≧Cd/Tdとなり、且つ発泡体の表面層3の表
面部の平均気泡数:Ssと、発泡体の厚み方向中央部断
面の平均気泡数:Csとが5≦Ss/Csという前記し
た条件を満足することができる。
【0027】Cd/Tdの値が0.8を超える場合、S
s/Csの値が5未満の場合には、コルゲートがない
か、またはコルゲートが抑制された発泡体を製造するこ
とが困難となる。コルゲートを更に抑制する上で、Cd
は通常、12〜55g/Lが好ましいが、18〜45g
/Lがより好ましく、またCsは通常、1.0〜8.0
個/9mm2が好ましいが、1.2〜5.0個/9mm2
がより好ましい。また、Cd/Tdの値は0.2〜0.
8が好ましく、Ss/Csの値は6〜25が好ましい。
【0028】イソブタンを発泡剤として使用し、気泡調
整剤としてタルクを使用する場合、表層3を形成するた
めの発泡性組成物中におけるイソブタンの添加量が、樹
脂100重量部当たり0.5重量部未満であると、発泡
体1全体の見掛け密度を100g/L以下とすることが
困難となり、7重量部を超えると、表層3の表面部の平
均気泡数が15個/9mm2以上ではコルゲートを抑制
できなくなる虞れがある。また表層3を形成するための
発泡性組成物中におけるタルクの割合が、樹脂100重
量部当たり1重量部未満であると、表層3の表面部の平
均気泡数を15個/9mm2以上にコントロールするこ
とが困難になり、4重量部を超えると発泡効率が低くな
る。
【0029】一方、芯層3を形成するための発泡性組成
物中におけるイソブタンの添加量が、樹脂100重量部
当たり2重量部未満であると、発泡体1全体の見掛け密
度を100g/L以下とすることが困難となり、15重
量部を超えるとコルゲートを抑制できなくなる虞れがあ
る。また芯層3を形成するための発泡性組成物中におけ
るタルクの添加量が、樹脂100重量部当たり0.1重
量部未満であると、気泡サイズのバラツキが大きくな
り、3重量部を超えるとコルゲートを抑制できなくなる
虞れがある。本発明の発泡体は、ASTM−D2856
−70の手順Cに従って測定された連続気泡率が2〜1
00%である。この連続気泡率の好適な値は、発泡体の
用途等に応じて適宜選択される。特に発泡体にしなやか
さを求める場合には、発泡体の連続気泡率は70%以上
であることが好ましい。発泡体の連続気泡率は、発泡体
に細い針を突き刺すことにより容易に高めることができ
る。
【0030】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。 実施例1、2 クロスバーを介して一つの環状ダイに連結された2台の
押出機の一方の押出機内において、ポリエチレン樹脂
(NUC社製:#8008、MI=4.5g/10分、
密度917g/L)、発泡剤としてイソブタン、及び気
泡調整剤としてタルクを、表1に示す割合で溶融混練
し、表層形成用の発泡性組成物Aを調製した。一方、別
の押出機内で上記発泡性組成物Aに用いたのと同じポリ
エチレン、イソブタン、タルクを表1に示す割合で溶融
混練し、芯層形成用の発泡性組成物Bを調製した。尚、
表1に示す発泡剤、気泡調整剤の添加量は、樹脂100
重量部当たりに対する値である。
【0031】
【表1】
【0032】上記2台の押出機内においてそれぞれ調製
した、発泡性組成物Aと発泡性組成物Bを、発泡性組成
物Aを発泡せしめて形成される表層が、発泡性組成物B
を発泡せしめて形成される芯層の内外両面側に形成され
るように、両押出機内の発泡性組成物をサーキュラーダ
イ内において合流させた後、ダイから押出して筒状発泡
体を形成し、次いでこの筒状発泡体をマンドレル上を通
過させて冷却した後、押出方向に沿って切り開き、シー
ト状または板状の押出発泡体を得た。得られた発泡体の
全体の厚み、全体の見掛け密度:Td、中心部の見掛け
密度:Cd、表面部の気泡数:Ss、中心部断面の気泡
数:Csを測定し、Cd/Tdの値、Ss/Csの値を
算出した。これらの値を表3に示す。また発泡体の押出
方向に沿った任意の位置を無作為に選択し、この位置に
おいて押出方向と直交する方向に1cm間隔で発泡体の
厚みを測定し、厚みの周期的なむらの有無を調べた。厚
みに周期的なむらが認められる場合には、前記した方法
により厚み厚薄の1周期内の厚みの最大値を最小値で除
した値を測定し、この測定を全ての周期について行っ
て、そのうちの最大値を表3に示した。
【0033】実施例3 実施例1、2と同じポリエチレン樹脂を用いて同様にし
て調整した、表1に示す発泡性組成物Aと発泡性組成物
Bを、発泡性組成物Aを発泡せしめて形成される表層
が、発泡性組成物Bを発泡せしめて形成される芯層の外
面側に形成されるように、両押出機内の発泡性組成物を
サーキュラーダイ内において合流させた後、ダイから押
出して筒状発泡体を形成し、次いでこの筒状発泡体をマ
ンドレル上を通過させて冷却した後、筒状発泡体の内面
側が融着可能な温度にある間に、筒状発泡体を挟圧ロー
ルに挟んで押圧して筒状発泡体内面側を融着させた。次
いで、充分に冷却固化した後に、長手方向に沿った両端
縁をトリミングし、更に、押出方向の長さが1000m
mとなるように切断して板状発泡体を得た。得られた発
泡体の全体の厚み、Td、Cd、Ss、Csを測定し、
Cd/Tdの値、Ss/Csの値を算出した。これらの
値を表3に示す。また実施例1、2と同様にして発泡体
の厚みの周期的なむらの有無を調べ、厚みに周期的なむ
らが認められる場合には、厚み厚薄の1周期内の厚みの
最大値を最小値で除した値を、全ての周期について測定
し、そのうちの最大の値を表3に示した。
【0034】比較例1、2 押出機内で、ポリエチレン樹脂(NUC社製:#800
8、MI=4.5)、発泡剤としてイソブタン、及び気
泡調整剤としてタルクを、表2に示す割合で溶融混練し
て発泡性組成物を調製し(尚、表2に示す発泡剤、気泡
調整剤の添加量は、樹脂100重量部当たりに対する値
である。)、この組成物を押出機先端の環状ダイから押
出して筒状に発泡させた。サーキュラーダイから押出発
泡させた筒状発泡体を、マンドレル上を通過させて冷却
し、次いで押出方向に沿って切り開いてシート状発泡体
を得た。
【0035】
【表2】
【0036】得られた発泡体の全体の厚み、Td、C
d、Ss、Csを測定し、Cd/Tdの値、Ss/Cs
の値を算出した。これらの値を表3に示す。また実施例
1、2と同様にして発泡体の厚みの周期的なむらの有無
を調べ、厚みに周期的なむらが認められる場合には、厚
み厚薄の1周期内の厚みの最大値を最小値で除した値を
全ての周期について測定し、そのうちの最大の値を表3
に示した。
【0037】
【表3】
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のポリエチ
レン系樹脂押出発泡体は、厚みが2mm以上であって
も、全体の密度が100g/L以下であるため軽量であ
り、少なくとも一方の表面側には、表面部の平均気泡数
が15個/9mm2以上である、緻密な気泡の表層を有
するため、外観や表面感触に優れている。しかも従来
は、厚みが2mm以上、密度が100g/L以下のポリ
エチレン系樹脂押出発泡体を得ようとすると、コルゲー
トと呼ばれる周期的な厚みむらが激しく生じたり、コル
ゲートを防止しようとすると表面の粗い発泡体となるの
を避けられなかったが、本発明の押出発泡体は、厚みが
2mm以上、密度が100g/L以下であってもコルゲ
ートが全くないか、仮にあっても殆ど影響のない程度で
あり、しかも外観、表面感触に優れる等の種々の利点を
有する。また本発明方法によれば、軽量で外観、感触に
優れた緻密な気泡の表層を有しているとともに、コルゲ
ートのないポリエチレン系樹脂押出発泡体を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポリエチレン系樹脂押出発泡体の一実
施例を示す縦断面図である。
【図2】本発明のポリエチレン系樹脂押出発泡体の異な
る実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ポリエチレン系樹脂押出発泡体 2 芯層 3 表層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 9/04 101 C08J 9/04 101 // B29K 23:00 B29K 23:00 105:04 105:04 B29L 9:00 B29L 9:00 C08L 23:04 C08L 23:04 (72)発明者 角田 博俊 栃木県宇都宮市西川田本町4−3−12 シ ャルマン本町101号 Fターム(参考) 4F074 AA17 AA18 AA19 AA20 AA25 AA26 AB05 BA13 BA31 BA32 BA33 BA35 BA36 BA37 BA38 BA39 BA40 BA42 BA44 BA47 BA53 BA54 BA55 BC11 BC12 CA22 CC04X CC22X DA02 DA09 DA19 DA23 DA24 4F100 AA08H AH01H AK01B AK01C AK04A BA02 BA03 BA06 BA10B BA10C CA01 CA23 DJ01A DJ01B DJ01C EH202 JA13 JA13A JA13B JA13C JK14 YY00 YY00A YY00B YY00C 4F207 AA03 AB02 AG01 AG03 AG20 AR12 AR15 AR20 KA01 KA11 KL63 KL65 KL88 KW23

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状又は板状のポリエチレン系樹脂
    押出発泡体であって、発泡体の平均厚みが2mm以上、
    発泡体全体の見掛け密度が100g/L以下、少なくと
    も一方の表面側に、表面部の平均気泡数が15個/9m
    2以上の表層を有するとともに、発泡体の押出方向に
    沿った任意の位置において、押出方向と直交する方向に
    1cmおきに発泡体の厚みを測定したときに、周期的な
    厚薄が認められないか、または厚み厚薄が認められる場
    合には、厚み厚薄の1周期内における厚みの最大値を最
    小値で除した値が、いずれも1.15以下であることを
    特徴とするポリエチレン系樹脂押出発泡体。
  2. 【請求項2】 共押出法により発泡して得られた発泡体
    である請求項1記載のポリエチレン系樹脂押出発泡体。
  3. 【請求項3】 共押出法により発泡して得られたシート
    状又は板状のポリエチレン系樹脂押出発泡体であって、
    発泡体の平均厚みが2mm以上、発泡体全体の見掛け密
    度が100g/L以下、少なくとも一方の表面側に、表
    面部の平均気泡数が15個/9mm2以上の表層を有す
    るとともに、発泡体全体の見かけ密度:Tdと、発泡体
    の中心部見掛け密度:Cd(但し、中心部見掛け密度
    は、発泡体を表層と平行な平面で平均厚みの3分の1の
    厚みに三等分したときの、中心部分の見掛け密度)との
    間に、0.8≧Cd/Tdなる関係を有すると共に、前
    記表層の表面部の平均気泡数:Ssと、発泡体の厚み方
    向中央部断面の平均気泡数:Cs(但し、発泡体の厚み
    方向中央部断面の平均気泡数は、表層と平行な平面で、
    発泡体の平均厚みの2分の1の厚みに2等分するように
    切断したときの切断面における平均気泡数)との間に、
    5≦Ss/Csなる関係を有することを特徴とするポリ
    エチレン系樹脂押出発泡体。
  4. 【請求項4】 発泡体の両面側に、表面部の平均気泡数
    が15個/9mm2以上の表層を有する請求項1〜3の
    いずれかに記載のポリエチレン系樹脂押出発泡体。
  5. 【請求項5】 サーキュラーダイを通して製造されてな
    る請求項1〜4のいずれかに記載のポリエチレン系樹脂
    押出発泡体。
  6. 【請求項6】 厚み2mm以上、見掛け密度100g/
    L以下、一方の表面側に表面部の平均気泡数が15個/
    9mm2以上の表層を有するシート状又は板状のポリエ
    チレン系樹脂押出発泡体を得る方法であって、表層を形
    成するポリエチレン系樹脂発泡性組成物と、芯層を形成
    するポリエチレン系樹脂発泡性組成物とを共押出法によ
    り押出発泡させて、芯層の一方の表面側に平均気泡数が
    15個/9mm2以上である表層を形成するとともに、
    発泡体全体の見かけ密度:Tdと、発泡体の中心部見掛
    け密度:Cd(但し、中心部見掛け密度は、発泡体を表
    層と平行な平面で平均厚みの3分の1の厚みに三等分し
    たときの、中心部分の見掛け密度)とが0.8≧Cd/
    Tdとなり、且つ前記表層の表面部の平均気泡数:Ss
    と、発泡体の厚み方向中央部断面の平均気泡数:Cs
    (但し、発泡体の厚み方向中央部断面の平均気泡数は、
    表層と平行な平面で、発泡体の平均厚みの2分の1の厚
    みに2等分するように切断したときの切断面における平
    均気泡数)とが5≦Ss/Csとなるように押出発泡さ
    せることを特徴とするポリエチレン系樹脂押出発泡体の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 厚み2mm以上、見掛け密度100g/
    L以下、両表面側に表面部の平均気泡数が15個/9m
    2以上である表層を有するシート状又は板状のポリエ
    チレン系樹脂押出発泡体を得る方法であって、表層を形
    成するポリエチレン系樹脂発泡性組成物と、芯層を形成
    するポリエチレン系樹脂発泡性組成物とを共押出法によ
    り押出発泡させて、芯層の両表面側に平均気泡数が15
    個/9mm2以上の表層を形成すると共に、発泡体全体
    の見かけ密度:Tdと、発泡体の中心部見掛け密度:C
    d(但し、中心部見掛け密度は、発泡体を表層と平行な
    平面で平均厚みの3分の1の厚みに三等分したときの、
    中心部分の見掛け密度)とが0.8≧Cd/Tdとな
    り、且つ前記表層の表面部の平均気泡数:Ssと、発泡
    体の厚み方向中央部断面の平均気泡数:Cs(但し、発
    泡体の厚み方向中央部断面の平均気泡数は、表層と平行
    な平面で、発泡体の平均厚みの2分の1の厚みに2等分
    するように切断したときの切断面における平均気泡数)
    とが5≦Ss/Csとなるように押出発泡させることを
    特徴とするポリエチレン系樹脂押出発泡体の製造方法。
  8. 【請求項8】 サーキュラーダイを通して押出発泡させ
    ることを特徴とする請求項6または7記載のポリエチレ
    ン系樹脂押出発泡体の製造方法。
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