JP6980590B2 - ポリエチレン系樹脂押出発泡シート - Google Patents
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Description
前記押出発泡シートが、ポリエチレン系樹脂発泡芯層と、該ポリエチレン系樹脂発泡芯層の両面に共押出により積層接着されたポリエチレン系樹脂発泡表面層とを有し、
押出発泡シート全体の見掛け密度に対する、押出発泡シートの表面から厚み方向中心に向かって平均厚みの10%までの部分として定められる表層部の見掛け密度の比率が、0.8以上1.2以下であり、
押出発泡シートの最表面側に位置する気泡の水平方向の平均気泡径が1.5mm以下であると共に、押出発泡シート全体についての水平方向の平均気泡径に対する押出発泡シートの最表面側に位置する気泡の水平方向の平均気泡径の比率が0.8以上1.2以下であり、
押出発泡シート全体についての水平方向の平均気泡径に対する押出発泡シート全体についての厚み方向の平均気泡径の比が1.0以上であり、
前記押出発泡シートの表面粗さRaが、80μm以下であることを特徴とする、ポリエチレン系樹脂押出発泡シート、
(2)前記発泡芯層に対する、片面あたりの前記発泡表面層の比が、質量比で0.1以上0.5以下であることを特徴とする、上記(1)に記載のポリエチレン系樹脂押出発泡シート、
(3)前記押出発泡シート全体についての水平方向の平均気泡径が、1.5mm以下であることを特徴とする、上記(1)または(2)に記載のポリエチレン系樹脂押出発泡シート、
(4)前記押出発泡シートの押出方向に沿った任意の位置において、押出方向と直交する幅方向に引いた直線に沿って、1cmおきに押出発泡シートの厚みを測定したときに、周期的な厚みの厚薄が認められないか、又は厚み厚薄が認められる場合に、厚み厚薄の1周期内における厚みの最大値を最小値で除した値が、いずれも1.07以下であることを特徴とする、上記(1)〜(3)のいずれか一項に記載のポリエチレン系樹脂押出発泡シート、
(5)前記押出発泡シートの独立気泡率が、80%以上であることを特徴とする、上記(1)〜(4)のいずれか一項に記載のポリエチレン系樹脂押出発泡シート、
を要旨とする。
図1、図2に例示されるように、ポリエチレン系樹脂押出発泡シート1には、表層部20と芯層部30が形成されている。以下、押出発泡シート1の例を参照しつつ本発明について説明する。
押出発泡シート1は、ポリエチレン系樹脂発泡体から構成される。ポリエチレン系樹脂発泡体を形成する基材樹脂は、ポリエチレン系樹脂である。ポリエチレン系樹脂としては、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体のようなエチレンとコモノマーとの共重合体でエチレン成分が50モル%を超えるもの、更にそれら2種以上の混合物等が挙げられる。
押出発泡シート1は、厚みが5mm以上30mm以下である。押出発泡シート1の厚みが5mm以上30mm以下であることで、安定して押出発泡を行うことができ、良好な押出発泡シートを得ることができる。このような効果を向上させる観点からは、押出発泡シート1の厚みは10mm以上25mm以下が好ましい。なお、ここにいう押出発泡シート1の厚みは、押出発泡シート1の全厚みであり、且つ、平均厚みである。
押出発泡シート1の厚み(mm)は次に例示するようにして特定することができる。ここに、押出発泡シート1の厚み(mm)は、押出発泡シート1の平均厚みを示す。押出発泡シート1の平均厚みは、押出発泡シート1の幅方向にわたって、その厚みを等間隔に30点測定し、これらの算術平均値を算出する。この測定を押出発泡シート1の5箇所に対して行い、これらの算術平均値を平均厚みとする。
押出発泡シート1は、その全体の見掛け密度が18kg/m3以上90kg/m3以下である。押出発泡シート1全体の見掛け密度を前記範囲とすることで、軽量性と圧縮物性等の機械的物性のバランスに優れる押出発泡シートを得ることができる。この効果をより向上させる観点からは、押出発泡シート1は、全体の見掛け密度が18kg/m3以上60kg/m3以下であることが好ましく、20kg/m3以上45kg/m3以下であることがより好ましい。
押出発泡シート1は、その押出発泡シート1全体の見掛け密度に対する、押出発泡シート1の表面から厚み方向中心に向かって押出発泡シート1全体の平均厚みの10%までの部分として定められる表層部20の見掛け密度の比率が、0.8以上1.2以下となるように構成されている。押出発泡シート1全体の見掛け密度に対する表層部20の見掛け密度の比率が、大きすぎるまたは小さすぎると、発泡体の中央部(芯層部)と表層部との物性差が大きくなり、押出発泡シートの圧縮強度が低下するおそれがある。なお、芯層部30は、発泡体の厚み方向中央部分であり、表層部に挟まれる部分である。
押出発泡シート1全体の見掛け密度(kg/m3)は、押出発泡シート1から所定寸法の試験片を切出し、試験片の質量を試験片の体積で割り算し、[kg/m3]に単位換算することにより求めることができる。
押出発泡シート1の表層部20の見掛け密度は、押出発泡シート1の表面から押出発泡シートの平均厚みの10%の深さの位置までの厚みを有する所定寸法の試験片を、押出発泡シート1から切出し、試験片の質量を試験片の体積で割り算し、[kg/m3]に単位換算することにより求めることができる。
また、押出発泡シート1においては、押出発泡シート1の最表面側に位置する気泡の水平方向の平均気泡径が1.5mm以下であると共に、押出発泡シート全体についての水平方向の平均気泡径に対する押出発泡シートの最表面側に位置する気泡の水平方向の平均気泡径の比率(水平方向の平均気泡径の比率)が、0.8以上1.2以下である。
また、表面平滑性と圧縮物性とを両立させる観点から、押出発泡シート全体についての水平方向の平均気泡径は、1.5mm以下であることが好ましく、1.4mm以下であることがより好ましく、1.3mm以下であることがさらに好ましく、1.2mm以下であることが特に好ましい。なお、押出発泡シート全体についての水平方向の平均気泡径の下限は、概ね0.6mmであることが好ましく、0.8mmであることがより好ましい。
押出発泡シート1においては、押出発泡シート1全体についての水平方向の平均気泡径に対する押出発泡シート1全体についての厚み方向の平均気泡径の比が1.0以上である。水平方向の平均気泡径に対する厚み方向の平均気泡径の比が小さすぎると、気泡が扁平形状(水平方向に長い気泡形状)となり、押出発泡シート1の圧縮強度や表面平滑性が低下するおそれがあると共に、コルゲートが発生するおそれがある。上記観点からは、押出発泡シート1は、押出発泡シート1全体についての水平方向の平均気泡径に対する厚み方向の平均気泡径の比が1.1以上であることがより好ましい。
押出発泡シート1においては、押出発泡シート1の最表面側に位置する気泡の水平方向の平均気泡径に対する押出発泡シート1の最表面側に位置する気泡の厚み方向の平均気泡径の比率に関する好ましい範囲は、次のとおりである。すなわち、押出発泡シート1の表面平滑性をより高めることができる観点から、最表面側に位置する気泡の水平方向の平均気泡径に対する最表面側に位置する気泡の厚み方向の平均気泡径の比が1.0以上であることが好ましい。
押出発泡シート1全体についての気泡の水平方向の平均気泡径(mm)は、例えば次に示すように特定することができる。まず、押出発泡シート1の押出方向に沿った切断面(押出方向垂直断面)及び押出発泡シート1の押出方向に沿った方向に法線ベクトルを有するような切断面(幅方向垂直断面)を、顕微鏡等にて拡大し拡大画像を得る。そして、拡大画像上に認められる全ての気泡に対して、各気泡の押出方向あるいは幅方向の気泡径を計測する。なお、気泡の押出方向の気泡径をMD(Machine Direction)断面水平フェレ径、気泡の幅方向の気泡径をTD(Transverse Direction)断面水平フェレ径と呼ぶことがある。
押出発泡シート1の最表面側に位置する気泡の水平方向の平均気泡径(mm)については、次に示すように特定することができる。まず、押出発泡シート1の押出方向に沿った切断面(押出方向垂直断面)及び押出発泡シート1の押出方向に沿った方向に法線ベクトルを有するような切断面(幅方向垂直断面)を、顕微鏡等にて拡大し拡大画像を得る。そして、拡大画像上に認められる、押出発泡シート1の最表面側に位置する気泡全てに対して、各気泡の押出方向あるいは幅方向の気泡径(MD断面水平フェレ径、TD断面水平フェレ径)を計測する。
押出発泡シート1全体についての気泡の厚み方向の平均気泡径(mm)は、例えば次に示すように特定することができる。まず、押出発泡シート1の押出方向に沿った切断面(押出方向垂直断面)及び押出発泡シート1の押出方向に沿った方向に法線ベクトルを有するような切断面(幅方向垂直断面)を、顕微鏡等にて拡大し拡大画像を得る。拡大画像上に認められる全ての気泡に対して、押出方向垂直断面あるいは幅方向垂直断面における各気泡の厚み方向の気泡径(MD断面垂直フェレ径、TD断面垂直フェレ径)を計測する。
拡大画像上に認められる最表面側に位置する気泡に対して、気泡の厚み方向の気泡径(MD断面垂直フェレ径、TD断面垂直フェレ径)を計測するほかは、押出発泡シート1全体についての気泡の厚み方向の平均気泡径の特定方法と同様の方法を実施する。これにより、最表面側に位置する気泡について、MD断面垂直フェレ径の算術平均値とTD断面垂直フェレ径の算術平均値を特定することができ、また、最表面側に位置する気泡の厚み方向の平均気泡径の特定を実施することができる。
なお、発泡芯層と、片面あたりの発泡表面層との質量比は、押出時における各層の吐出量の比から求めることができる。また、それぞれの発泡表面層が、上記質量比の関係を満たすことが好ましい。
押出発泡シート1は、独立気泡率が80%以上であることが好ましい。独立気泡率が80%以上であることで、圧縮強度(緩衝性)及び表面平滑性により優れる押出発泡シート1を得ることができるという効果が得られる。こうした効果を向上させる観点からは、押出発泡シート1の独立気泡率は、82%以上であることがより好ましく、85%以上であることが更に好ましい。なお、押出発泡シート1の独立気泡率は、押出発泡シート1全体についての独立気泡率を示すものとする。また、独立気泡率の上限は、概ね95%である。
押出発泡シート1の独立気泡率は、例えば次のようにして特定することができる。押出発泡シート1から試験片を切り出し、ASTM−D2856−70の手順Cに準拠して試験片の真の体積Vxを測定し、下記式(1)により独立気泡率S(%)を算出する。測定装置としては、例えば、東芝ベックマン株式会社の空気比較式比重計930型等を使用することができる。
押出発泡シート1は、その表面粗さ(算術平均粗さRa)が80μm以下であることが好ましい。表面粗さが80μm以下であることで、より表面平滑性に優れる押出発泡シートを得ることができるようになる。こうした効果をより向上させる観点からは、押出発泡シート1の表面粗さは、70μm以下であることがより好ましく、60μm以下であることが更に好ましい。なお、表面粗さの下限は、概ね15μmである。
押出発泡シート1の表面粗さ(算術平均粗さRa)は、例えば、JIS B0601−2001に基づき測定される。測定装置としては、例えば、株式会社小坂研究所製、表面粗さ測定機Surfcoder(型式:SE1700α)を用いることができる。
押出発泡シート1の押出方向に沿った任意の位置において、押出方向と直交する幅方向に引いた直線に沿って、1cmおきに押出発泡シート1の厚みを測定したときに、周期的な厚みの厚薄が認められないか、または厚み厚薄が認められる場合に、厚み厚薄の1周期内における厚みの最大値を最小値で除した値が、いずれの周期部分においても1.07以下であることが好ましい。なお、周期的に厚みが異なる部分が存在したとき、周期的な厚みの厚薄が認められると判断できる。周期的な厚みの厚薄が認められた場合には、厚みの厚薄の1周期内における厚みの最大値を最小値で除した値を求める。
厚みの厚薄の1周期内の厚みの最大値を最小値で除した値の特定方法について、図4を参照して説明する。図4はコルゲートが発生した発泡体100における、発泡体100の押出方向と直交する幅方向の垂直断面を模式的に示すものである。発泡体100の幅方向に周期的に現われる厚み厚薄は、厚みの山と谷が交互にほぼ一定の間隔で現れる。
押出発泡シートは、例えば次に示すように押出発泡法を用いて製造することができる。まず、押出機に基材樹脂となるポリエチレン系樹脂を供給するとともに気泡調整剤を供給し、押出機内で基材樹脂を溶融混練して溶融混練物となし、さらに押出機内に発泡剤を圧入して溶融混練物をさらに混練することで発泡性溶融物を調製する。そして、押出機の下流側の先端位置に取り付けられたダイから発泡性溶融物を押出すことで押出発泡体を形成する。ダイとして環状ダイ(サーキュラーダイ)を用いる場合、筒状発泡体が形成され、この筒状発泡体を筒状冷却管(以下、マンドレルともいう。)に沿わせて引取り機で引取りながら切り開くことでシート状の発泡体が得られる。このシート状の発泡体が、押出発泡シートとなる。
押出発泡シートは、次のような発泡芯層形成用押出機と発泡表面層形成用押出機とを接続してなる装置を用いて調製された。発泡芯層形成用押出機として、内径115mmの単軸の第一押出機と内径180mmの単軸の第二押出機を直列に連結した押出機を準備した。発泡表面層形成用押出機として、内径115mmの単軸の第三押出機を準備した。これらを用いた共押出機を次のように準備した。すなわち、共押出機は、第二押出機の下流側に共押出用ダイを取付け、共押出用ダイに第三押出機を連結させることで準備された。共押出用ダイとしては、環状ダイが用いられた。また、共押出用ダイの下流側に、リップ部から押出された筒状発泡体の外面を冷却する冷却部材を取り付けた。
発泡芯層形成用押出機として内径115mmの単軸の第一押出機と内径180mmの単軸の第二押出機を直列に連結した押出機を準備した。第二押出機には押出口に押出用ダイが設けられた。このとき、押出用ダイとしては、環状ダイが用いられた。また、共押出用ダイの下流側に、リップ部から押出された筒状発泡体の外面を冷却する冷却部材を取り付けた。
押出発泡シートの平均厚みは、押出発泡シートの幅方向に沿って、その厚みを等間隔に30点測定し、これらの算術平均値を算出した。この測定を押出発泡シートの5箇所に対して行い、これらの算術平均値を平均厚みとした。
押出発泡シート全体から縦0.1m×横1m×押出発泡シートの厚みのシート片を切り出し試験片とした。試験片の質量(W1(kg))と、試験片の縦、横及び厚みの寸法に基づき体積(V1(m3))を測定した。そして、試験片の質量を試験片の体積にて除する(W1/V1)ことにより試験片の見掛け密度を算出し、押出発泡シート全体の見掛け密度とした。なお、縦と横の方向について、縦は、押出発泡シートの押出し方向に沿った方向であり、横は、押出発泡シートの幅方向に沿った方向である。
押出発泡シートから縦25mm×横40mm×押出発泡シートの厚みの寸法にて試験片を切り出し、ASTM−D2856−70の手順Cに準拠して試験片の真の体積Vxを測定し、前記式(1)により独立気泡率S(%)を算出した。測定装置としては、東芝ベックマン株式会社の空気比較式比重計930型を使用した。
JIS K6767(1999年)に基づき、押出発泡シートから切り出した「押出発泡シートの厚み(mm)×縦100(mm)×横100(mm)」の試験片に対して、圧縮速度10mm/minで、厚み方向に25%あるいは50%圧縮した時点の圧縮応力を測定した。この方法で測定した値を押出発泡シートの25%圧縮強度(MPa)及び50%圧縮強度(MPa)とした。
表面粗さは、JIS−B0601(2001)に準じて、小坂研究所社製のサーフコーダSE1700αを使用して測定した。具体的には、押出発泡シートを縦20mm×横20mmの大きさに切り出して試験片を調製し、この試験片を水平な台に静置し、先端曲率半径が2μmの触針の先端を試験片の表面(M面)に当接させて、試験片を0.5mm/sにて押出発泡シートの押出方向に移動させ、8mmの測定距離を5回測定し、その算術平均値を求めた。なお、測定倍率については、縦倍率を500、且つ、横倍率を2とし、カットオフ値は0.8mmとした。上記測定を、押出発泡シートから、押出発泡シートの幅方向にわたって等間隔に10箇所切り出すことにより得られた各試験片に対して行い、それらの算術平均値を押出発泡シートの表面粗さRa(μm)とした。なお、表面粗さが80μm以下である場合に押出発泡シートは特に表面平滑性に優れているという評価することができる。
まず、押出発泡シートの押出方向に沿った切断面(押出方向垂直断面)及び押出発泡シートの押出方向に沿った方向に法線ベクトルを有するような切断面(幅方向垂直断面)を、顕微鏡等にて50倍程度に拡大し拡大画像を得た。拡大画像上に認められる全ての気泡に対して、各気泡の押出方向あるいは幅方向の気泡径(MD断面水平フェレ径、TD断面水平フェレ径)を計測した。押出発泡シートを切断する位置を無作為に各5か所選択して各位置で切断面を特定し、上記した気泡径の計測方法を適用して、各垂直断面における水平フェレ径を計測した。また、5か所の垂直断面における、MD断面水平フェレ径の算術平均値及びTD断面水平フェレ径の算術平均値を算出した。MD断面水平フェレ径の算術平均値及びTD断面水平フェレ径の算術平均値は、それぞれ表2中、全体欄の水平方向欄のなかのMD、TD欄に示す。MD断面水平フェレ径の算術平均値とTD断面水平フェレ径の算術平均値の相乗平均を、気泡の水平方向の平均気泡径とした。平均気泡径は、表2中、全体欄の水平方向欄のなかの平均欄に示す。
まず、押出発泡シートの押出方向に沿った切断面(押出方向垂直断面)及び押出発泡シートの押出方向に沿った方向に法線ベクトルを有するような切断面(幅方向垂直断面)を、顕微鏡等にて50倍程度に拡大し拡大画像を得た。拡大画像上に認められる、押出発泡シートの最表面側に位置する気泡全てに対して、各気泡の押出方向あるいは幅方向の気泡径(MD断面水平フェレ径、TD断面水平フェレ径)を計測した。押出発泡シートを切断する位置を無作為に各10か所選択して各位置で切断面を特定し、上記した気泡径の計測方法を適用して、各断面における水平フェレ径を計測した。10か所の垂直断面における、MD断面水平フェレ径の算術平均値及びTD断面水平フェレ径の算術平均値を算出した。MD断面水平フェレ径の算術平均値及びTD断面水平フェレ径の算術平均値は、それぞれ表2中、「最表面側に位置する気泡」欄の水平方向欄のなかのMD、TD欄に示す。これらの算術平均値の相乗平均を、最表面側に位置する気泡の水平方向の平均気泡径とした。平均気泡径は、表2中、「最表面側に位置する気泡」欄の水平方向欄のなかの平均欄に示す。
まず、押出発泡シートの押出方向に沿った切断面(押出方向垂直断面)及び押出発泡シートの押出方向に沿った方向に法線ベクトルを有するような切断面(幅方向垂直断面)を、顕微鏡等にて50倍程度に拡大し拡大画像を得た。拡大画像上に認められる全ての気泡に対して、各気泡の厚み方向の気泡径(MD断面垂直フェレ径の算術平均値及びTD断面垂直フェレ径)を計測した。押出発泡シートを切断する位置を無作為に各5か所選択して各位置で切断面を特定し、上記した気泡径の計測方法を適用して、各垂直断面における垂直フェレ径を計測した。5か所の垂直断面における、MD断面垂直フェレ径の算術平均値及びTD断面垂直フェレ径の算術平均値を算出した。MD断面垂直フェレ径の算術平均値及びTD断面垂直フェレ径の算術平均値は、それぞれ表2中、「全体」欄の厚み方向欄のなかのMD断面、TD断面欄に示す。これらの算術平均値の相乗平均を、気泡の厚み方向の平均気泡径とした。平均気泡径の値は、表2中、「全体」欄の厚み方向欄のなかの平均欄に示す。
拡大画像上に認められる最表面側に位置する気泡に対して、気泡の厚み方向の気泡径(MD断面垂直フェレ径、TD断面垂直フェレ径)を計測するほかは、押出発泡シート全体についての気泡の厚み方向の平均気泡径の特定方法と同様の方法でMD断面垂直フェレ径の算術平均値及びTD断面垂直フェレ径の算術平均値の特定、気泡の厚み方向の気泡径の特定を行った。MD断面垂直フェレ径の算術平均値及びTD断面垂直フェレ径の算術平均値は、それぞれ表2中、「最表面側に位置する気泡」欄の厚み方向欄のなかのMD断面、TD断面欄に示す。これらの算術平均値の相乗平均を、気泡の厚み方向の平均気泡径とした。平均気泡径の値は、表2中、「最表面側に位置する気泡」欄の厚み方向欄のなかの平均欄に示す。平均気泡径は、S面、M面それぞれについて特定された。
前記測定により求めた、押出発泡シートの最表面側に位置する気泡の水平方向の平均気泡径を、押出発泡シート全体についての水平方向の平均気泡径で除することで、押出発泡シート全体についての水平方向の平均気泡径に対する押出発泡シートの最表面側に位置する気泡の水平方向の平均気泡径の比を求めた。この平均気泡径比は、S面、M面それぞれについて特定された。
上述した方法により、押出発泡シートの押出方向に沿って無作為に選択された位置(測定位置)における押出発泡シートの厚みに基づき、押出発泡シートの厚みの周期的なむら(コルゲート)の有無を測定した。コルゲートの有無は、次のように判定された。すなわち、押出発泡シートに周期的な厚みの厚薄が認められないか、厚み厚薄が認められたとしても、厚み厚薄の1周期内における厚みの最大値を最小値で除した値が、いずれの周期部分においても1.07以下である場合を「無」(厚みの周期的なむらが認められない)、厚み厚薄が認められ、いずれかの周期部分において厚み厚薄の1周期内における厚みの最大値を最小値で除した値が、1.07を超える場合を「有」(厚みの周期的なむらが認められる)として、厚みの周期的なむらの有無を評価した。
2 ポリエチレン系樹脂
3 気泡調整剤
4 発泡剤
5 発泡表面層形成用溶融樹脂
6 ポリエチレン系樹脂
7 気泡調整剤
8 発泡剤
9 発泡芯層形成用溶融樹脂
11 第2の押出機
12 第1の押出機
13 共押出用ダイ
20、20a、20b 表層部
30、30a、30b 芯層部
100 発泡体
101 発泡体の端縁部
Claims (5)
- ポリエチレン系樹脂を基材樹脂とし、見掛け密度が18kg/m3以上90kg/m3以下であり平均厚みが5mm以上30mm以下であるポリエチレン系樹脂押出発泡シートであって、
前記押出発泡シートが、ポリエチレン系樹脂発泡芯層と、該ポリエチレン系樹脂発泡芯層の両面に共押出により積層接着されたポリエチレン系樹脂発泡表面層とを有し、
押出発泡シート全体の見掛け密度に対する、押出発泡シートの表面から厚み方向中心に向かって平均厚みの10%までの部分として定められる表層部の見掛け密度の比率が、0.8以上1.2以下であり、
押出発泡シートの最表面側に位置する気泡の水平方向の平均気泡径が1.5mm以下であると共に、押出発泡シート全体についての水平方向の平均気泡径に対する押出発泡シートの最表面側に位置する気泡の水平方向の平均気泡径の比率が0.8以上1.2以下であり、
押出発泡シート全体についての水平方向の平均気泡径に対する押出発泡シート全体についての厚み方向の平均気泡径の比が1.0以上であり、
前記押出発泡シートの表面粗さRaが、80μm以下であることを特徴とする、ポリエチレン系樹脂押出発泡シート。 - 前記発泡芯層に対する、片面あたりの前記発泡表面層の比が、質量比で0.1以上0.5以下であることを特徴とする、請求項1に記載のポリエチレン系樹脂押出発泡シート。
- 前記押出発泡シート全体についての水平方向の平均気泡径が、1.5mm以下であることを特徴とする、請求項1または2に記載のポリエチレン系樹脂押出発泡シート。
- 前記押出発泡シートの押出方向に沿った任意の位置において、押出方向と直交する幅方向に引いた直線に沿って、1cmおきに押出発泡シートの厚みを測定したときに、周期的な厚みの厚薄が認められないか、又は厚み厚薄が認められる場合に、厚み厚薄の1周期内における厚みの最大値を最小値で除した値が、いずれも1.07以下であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のポリエチレン系樹脂押出発泡シート。
- 前記押出発泡シートの独立気泡率が、80%以上であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のポリエチレン系樹脂押出発泡シート。
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