JP2001347536A - 樹脂製中空体の製造方法及びその製造装置並びに樹脂製中空体 - Google Patents

樹脂製中空体の製造方法及びその製造装置並びに樹脂製中空体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半割り体どうしの衝合部の接合用樹脂通路内
に溶融樹脂を充填して両者を接合するに際して、上記接
合用樹脂通路内への過不足のない溶融樹脂の充填を比較
的容易かつ安定して行えるようにする。 【解決手段】 合成樹脂製半割り体WU,WLどうしを衝
合させて衝合部の周縁に沿った接合用樹脂通路内に溶融
樹脂を充填することにより、両半割り体どうしを接合し
て得られる樹脂製中空体Wにおいて、上記衝合部に対応
する部分には、上記接合用樹脂通路のウエルド発生部位
の外側に、該通路を充填した上で溢れた溶融樹脂で形成
された第1余肉部Ki1が第1連接部Ji1を介して連
接されるとともに、該第1余肉部には、該余肉部から溢
れた溶融樹脂で形成された第2余肉部Ki2が第2連接
部Ji2を介して連接されており、これら第1および第
2余肉部は、成形後に上記第1連接部で切断され除去さ
れることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、樹脂製の半割り
体どうしを衝合させるとともに、この衝合部の周縁に沿
って形成された接合用樹脂通路内に溶融樹脂を充填する
ことにより、上記半割り体どうしを接合して得られる樹
脂製中空体の製造方法及びその製造装置並びに樹脂製中
空体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合成樹脂製のパイプ等の管状体を
成形する方法として、合成樹脂製の半割り体どうしを衝
合させるとともに、この衝合部の周縁に沿って形成され
た接合用樹脂通路内に溶融樹脂を充填することにより、
上記半割り体どうしを接合して中空成形品を得る方法は
公知である。また、半割り体どうしを接合する際に、上
記接合用樹脂通路への溶融樹脂の充填を、半割り体を成
形する成形型内で行えるようにした方法が知られてい
る。
【0003】例えば、特公平2−38377号公報に
は、基本的に、一方の金型に一組の半割り体を成形する
雄型成形部と雌型成形部とが設けられ、他方の金型にこ
れらの成形部に対向する雌型成形部と雄型成形部とが設
けられた一対の金型構造が開示されており、そして、か
かる金型を用いることによって、各半割り体を同時に成
形(射出成形)した後、一方の金型を他方に対してスラ
イドさせることにより、各雌型成形部に残された半割り
体どうしを衝合させ、この衝合部の周縁に溶融樹脂を射
出して両者を接合するようにした方法(所謂、ダイスラ
イド・インジェクション(DSI)法)が開示されてい
る。
【0004】また、例えば特公平7−4830号公報に
は、基本的に、互いに開閉可能に組み合わされる成形型
であって、一方の成形型が他方に対して所定角度回転可
能とされ、各成形型に、上記所定角度毎の回転方向に雄
/雌/雌の繰り返し順序で、少なくとも1つの雄型成形
部と2つの雌型成形部からなる成形部を設けた回転式射
出成形用の型構造が開示されており、かかる成形型を用
いることによって、回転(例えば正逆反転)動作毎に、
各半割り体の成形と、衝合された一対の半割り体どうし
の接合を行い、各回転動作毎に完成品が得られるように
した方法(所謂、ダイロータリ・インジェクション(D
RI)法)が開示されている。
【0005】上記半割り体どうしを接合させる溶融樹脂
が充填される接合用樹脂通路は、良好な接合状態を得る
上で、あるいは成形品(完成品)の外観性を向上させる
上で、基本的には上記衝合部の外表面に露出しないよう
にすることが望ましい。つまり、上記接合用樹脂通路
は、内部通路として衝合部内で閉断面状に形成すること
が望ましい。しかしながら、接合用樹脂通路をこのよう
に内部通路として閉断面状に形成した場合には、成形品
を金型から取り出した後、実際に上記内部通路内に樹脂
が十分に充填されているか否か(つまり、充填不良が無
いかどうか)を確かめることが非常に難しい。
【0006】このような充填不良は、一般的に、内部通
路内への溶融樹脂の供給口であるゲート部から、溶融樹
脂の流れに沿って遠くなる程、生じ易い。特に、例えば
開口した管端部を複数有する多岐管では、管端部の成形
性あるいは成形品精度の確保等の理由により、上記内部
通路が管端面を回避した閉ループ状に形成されることが
考えられるが、かかる場合には、内部通路の形状がより
複雑化して、一般に溶融樹脂の流動性の確保が難しくな
り、上述のような充填不良がより発生し易くなる。この
ように、上記内部通路を衝合部内で閉断面状に形成した
場合には、充填不良による不具合の有無をチェックする
ことが必要であり、このための実用的な方法を確立する
ことが望まれている。
【0007】かかる問題に関して、例えば特開平10−
15947号公報では、上述のような内部通路内に溶融
樹脂を充填し半割り体どうしを接合して樹脂製多岐管を
製造するに際し、溶融樹脂の内部通路内への充填不良の
有無をできるだけ簡単な方法で判定できるように、上記
内部通路のゲート部からできるだけ離れた部位に、該部
位まで溶融樹脂が到達したか否かを判定するための判定
部を設けることが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば、自
動車用エンジンのインレットマニホールドのように、使
用条件が厳しい樹脂製中空体を半割り体どうしの接合に
よって製造する場合、耐久性向上のためにその接合部に
は高い接合強度が求められる。特に、軽量化の観点か
ら、前述の接合用の内部通路の壁部の板厚を大きくしな
いで接合強度を高めることを要求される。このような場
合には、溶融樹脂をより高温・高圧で充填速度をできる
だけ高めて内部通路内に注入すれば、より高い接合強度
を得ることができるのであるが、過充填による内部通路
からの(つまり、半割り体どうしの衝合部からの)溶融
樹脂の漏洩(つまり、樹脂洩れ)を生じる可能性があ
る。
【0009】一方、このような過充填による樹脂洩れを
確実に回避しようとした場合には、充填不足による接合
強度の低下を招く惧れがあり、内部通路内への充填量を
適正に制御するには、上記内部通路内への溶融樹脂の注
入充填を行う成形機の充填圧力や注入速度等の設定を微
細に調整・制御する必要がある。ところが、上記成形機
の充填特性についても実際には微妙なバラツキがあり、
各成形機ごとに、また、一つの成形機についても毎ショ
ットごとに、厳密に一定した注入・充填を行うことは実
際上難しい。このように、上記内部通路内への溶融樹脂
の注入・充填を行うに際して、溶融樹脂の充填不足によ
る接合強度の不足を来すことなく、過充填による樹脂洩
れの発生を確実に防止し、過不足のない注入・充填を安
定して行うことは、実際にはなかなかに困難であった。
【0010】この発明は、上記技術的課題に鑑みてなさ
れたもので、一対の樹脂製の半割り体どうしを衝合させ
るとともに該衝合部の周縁に沿って形成された接合用樹
脂通路内に溶融樹脂を充填することにより、上記半割り
体どうしを接合して樹脂製中空体を得るに際して、上記
接合用樹脂通路内への過不足のない確実な溶融樹脂の注
入・充填を、比較的容易かつ安定して行えるようにする
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、本願の請求項
1に係る発明(以下、第1の発明という)は、一対の樹脂
製の半割り体どうしを衝合させるとともに、この衝合部
の周縁に沿って形成された接合用樹脂通路内に溶融樹脂
を充填することにより、上記半割り体どうしを接合して
中空体を得るようにした樹脂製中空体の製造方法であっ
て、上記接合用樹脂通路には、該通路のゲート部から溶
融樹脂の流れ方向において所定以上離れた部位の外側
に、第1オリフィス部を介して上記通路に連通する第1
樹脂溜まりが設けられ、該第1樹脂溜まりの所定部位に
は第2オリフィス部を介して第2樹脂溜まりが連通して
設けられており、上記通路内に溶融樹脂を充填する際に
は、上記第1樹脂溜まり内の樹脂圧力に応じて充填量が
制御されるようにしたものである。
【0012】また、本願の請求項2に係る発明(以下、
第2の発明という)は、上記第1の発明において、上記
第2オリフィス部の通過断面積が第1オリフィス部の通
過断面積よりも小さく設定されていることを特徴とした
ものである。
【0013】更に、本願の請求項3に係る発明(以下、
第3の発明という)は、上記第1または第2の発明にお
いて、上記接合用樹脂通路には複数のゲート部が設けら
れ、これら各ゲート部から上記通路内に充填された溶融
樹脂どうしが互いに突き当たるウエルド部の外側に、上
記第1オリフィス部が設けられていることを特徴とした
ものである。
【0014】また更に、本願の請求項4に係る発明(以
下、第4の発明という)は、一対の樹脂製の半割り体ど
うしを衝合させるとともに、この衝合部の周縁に沿って
形成された接合用樹脂通路内に溶融樹脂を充填すること
により、上記半割り体どうしを接合して得られる樹脂製
中空体の製造装置であって、上記衝合部に対応する金型
部分には、上記接合用樹脂通路のゲート部から溶融樹脂
の流れ方向において所定以上離れた部位の外側に、第1
オリフィス部を介して上記通路に連通する第1樹脂溜ま
りが設けられ、該第1樹脂溜まりの所定部位には第2オ
リフィス部を介して第2樹脂溜まりが連通して設けられ
ており、上記通路内に溶融樹脂を充填する際に上記第1
樹脂溜まり内の樹脂圧力を検出する圧力検出手段と、該
圧力検出手段の検出値に応じて充填量を制御する制御手
段とが設けられていることを特徴としたものである。
【0015】また更に、本願の請求項5に係る発明(以
下、第5の発明という)は、上記第4の発明において、
上記第2オリフィス部の通過断面積が第1オリフィス部
の通過断面積よりも小さく設定されていることを特徴と
したものである。
【0016】また更に、本願の請求項6に係る発明(以
下、第6の発明という)は、上記第4または第5の発明
において、上記接合用樹脂通路には複数のゲート部が設
けられ、これら各ゲート部から上記通路内に充填された
溶融樹脂どうしが互いに突き当たるウエルド部の外側
に、上記第1オリフィス部が設けられていることを特徴
としたものである。
【0017】また更に、本願の請求項7に係る発明(以
下、第7の発明という)は、一対の樹脂製の半割り体ど
うしを衝合させるとともに、この衝合部の周縁に沿って
形成された接合用樹脂通路内に溶融樹脂を充填すること
により、上記半割り体どうしを接合して得られる樹脂製
中空体であって、上記衝合部に対応する部分には、上記
接合用樹脂通路のゲート部から溶融樹脂の流れ方向にお
いて所定以上離れた部位の外側に、上記通路を充填した
上で通路内から溢れた溶融樹脂で形成された第1余肉部
が第1連接部を介して連接されるとともに、該第1余肉
部には、該余肉部から溢れた溶融樹脂で形成された第2
余肉部が第2連接部を介して連接されており、これら第
1および第2余肉部は、成形後に上記第1連接部で切断
され除去されることを特徴としたものである。
【0018】また更に、本願の請求項8に係る発明(以
下、第8の発明という)は、上記第7の発明において、
上記第2連接部は上記第1連接部よりも、溶融樹脂通過
方向に直交する断面積が小さく設定されていることを特
徴としたものである。
【0019】また更に、本願の請求項9に係る発明(以
下、第9の発明という)は、上記第7または第8の発明
において、上記接合用樹脂通路には複数のゲート部が設
けられ、これら各ゲート部から上記通路内に充填された
溶融樹脂どうしが互いに突き当たるウエルド部の外側に
対応する部位に、上記第1連接部が設けられていること
を特徴としたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、例
えば、自動車用のエンジン吸気系のインテーク・マニホ
ールドの製造に適用した場合を例にとって、添付図面を
参照しながら詳細に説明する。図10〜図16に、本実
施の形態に係る成形品であるインテーク・マニホールド
Wが示されている。該インテーク・マニホールドWは、
例えば、一つの入口部Wiと複数(本実施の形態では三
つ)の出口部Woとを備え、入口部Wiと各出口部Wo
とが所定の角度(本実施の形態では略直角)をなすよう
に設定されている。本成形品Wは、後で詳しく説明する
ように、例えば所謂ダイロータリ・インジェクション
(DRI)法により、一つの成形型にて上下の半割り体
U及びWLをそれぞれ成形するとともに、その成形型内
で両者WU及びWLを衝合させて接合することにより、中
空の管状体として得られるものである。
【0021】図12から良く分かるように、上記成形品
Wの型割線Lpは、管端部(入口部Wiおよび各出口部
Wo)を回避するように、つまり型割線Lpが管端面に
現れることがないように、かつ、成形品Wの周囲に沿っ
た閉ループを構成するように設定されている。尚、半割
り体WU,WLどうしの衝合面は、上記型割線Lpに沿っ
て形成されることになる。この型割線Lpを管端部を回
避した閉ループ状に形成することにより、管端円筒部の
真円度を高めることができる。これにより、相手部品と
の組付状態におけるシール性を良好に保つことができ
る。また、より好ましくは、上記入口部Wiおよび出口
部Woの各管端部分は、いずれも、例えば上側半割り体
(アッパハーフ)WU側に一体的に成形されるようにな
っている。
【0022】そして、図14〜図16から良く分かるよ
うに、この閉ループに沿って(つまり衝合面の外周に沿
って)、好ましくは各半割り体WU,WLの壁部で形成さ
れた閉断面の溝状の内部通路WPが設けられており、こ
の内部通路WP内に、上下の半割り体WU,WLどうしを互
いに衝合させた後に両者を相互に接合するための接合用
樹脂(二次樹脂)が充填されるようになっている。すな
わち、本実施の形態で示す例では、上記成形品Wの型割
線Lpが(従って、内部通路WPが)、管端部(入口部
Wiおよび各出口部Wo)を回避して成形品Wの周囲に
沿った閉ループを構成するように設定されている。尚、
上記内部通路Wpが、本願請求項に記載した「接合用樹
脂通路」に相当している。
【0023】本実施の形態では、上記内部通路WP内に
溶融樹脂(二次樹脂)を充填して両半割り体WU,WL
うしを接合するに際して、接合用樹脂通路(内部通路W
p)内への過不足のない溶融樹脂の注入・充填を、比較
的容易かつ安定して行えるように、半割り体WU,WL
うしの衝合部に設けた上記内部通路WPに対応する部分
の所定部位の外側に、溶融樹脂の通過断面積を絞った絞
り部(オリフィス部:後述する)に対応した連接部を介
して余肉部が2段で直列式に形成されている。
【0024】以下、この連接部および余肉部について説
明する。かかる連接部および余肉部は、図17〜図21
に示すように、成形品Wの入口側と出口側とにそれぞれ
設けられており、入口側のものについては、上記内部通
路Wpを充填した上で該通路Wp内から溢れた溶融樹脂で
形成された第1余肉部Ki1が第1連接部Ji1を介し
て連接されるとともに、該第1余肉部Ki1には、該余
肉部Ki1から溢れた溶融樹脂で形成された第2余肉部
Ki2が第2連接部Ji2を介し連接されて構成されて
いる。
【0025】また、出口側についても、上記と同様に内
部通路Wpを充填した上で該通路Wp内から溢れた溶融樹
脂で形成された第1余肉部Ko1が第1連接部Jo1を
介して連接されるとともに、該第1余肉部Ko1には、
上記と同様に該余肉部Ko1から溢れた溶融樹脂で形成
された第2余肉部Ko2が第2連接部Jo2を介し連接
されて構成されている。尚、本実施の形態の場合、上記
出口側の第1連接部Jo1およびこれに連なる第1およ
び第2余肉部Ko1及びKo2は、好ましくは、型割線
Lpに沿って例えば下側半割り体(ロアハーフ)WL
に設けられている。
【0026】図17に示されるように、製品形状に応じ
て複雑な形状の内部通路WP内に二次樹脂を十分に供給
・充填することができるように、上記内部通路WPに対
するゲート部GPが複数箇所(本実施の形態では2箇
所)に設けられており、上記内部通路Wpを充填した上
で該通路Wp内から溢れた溶融樹脂で形成された各第1
余肉部Ki1,Ko1を内部通路Wpとそれぞれ連接さ
せる第1連接部Ji1,Jo1は、上記内部通路Wpの
左右2箇所のゲート部Gpから溶融樹脂の流れ方向にお
いて所定以上離れた部位、より好ましくは、これら各ゲ
ート部Gpから上記内部通路Wp内に充填された溶融樹
脂どうしが互いに突き当たるウエルド部の外側に対応す
る部位に設けられている。
【0027】すなわち、入口側の第1連接部Ji1が成
形品Wの入口部Wiの平面視における最外側に設けられ
るとともに、出口側の第1連接部Jo1は3つの出口側
管端のうちの中央の管端の出口部Wo側に設けられてい
る。換言すれば、入口側および出口側ともに、第1連接
部Ji1,Jo1は、左右のゲート部GPから溶融樹脂
の流れ方向において最も離れた部位に設けられているこ
とになる。また、上記各第2連接部Ji2,Jo2は、
それぞれ対応する第1連接部Ji1,Jo1よりも、溶
融樹脂通過方向に直交する断面積が小さく設定されてい
る。
【0028】上記第1および第2余肉部Ki1,Ko1
及びKi2,Ko2は、成形後にこれら第1連接部Ji
1,Jo1でそれぞれ切断され除去されるものである
が、各第1連接部Ji1,Jo1は、上記内部通路WP
の一部を半割り体WU,WLどうしの衝合部の表面まで連
通させて設けられているおり、成形後に、若しくは切断
後に、各第1連接部Ji1,Jo1での樹脂(二次樹
脂)の充填度合いを見ることにより、それぞれ入口側お
よび出口側の内部通路WP内における二次樹脂の充填度
合いを、目視にて確かめることができる。
【0029】以上、説明したように、本実施の形態によ
れば、半割り体WU,WLどうしの衝合部に対応する部分
には、上記内部通路Wp(接合用樹脂通路)のゲート部
Gpから溶融樹脂の流れ方向において所定以上離れた部
位の外側に、上記通路Wpを充填した上で通路Wp内か
ら溢れた溶融樹脂で形成された第1余肉部Ki1,Ko
1が第1連接部Ji1,Jo1を介して連接されるとと
もに、該第1余肉部Ki1,Ko1には、該余肉部Ki
1,Ko1から溢れた溶融樹脂で形成された第2余肉部
Ki2,Ko2が第2連接部Ji2,Jo2を介して連
接され、つまり、接合用樹脂通路Wpに対する余肉部K
i1,Ko1及びKi2,Ko2を2段で直列式に設け
られているので、上記接合用樹脂通路Wp内に溶融樹脂
を充填する際には、該通路Wpを充填した上で通路Wp
内から溢れた溶融樹脂を上記第1余肉部Ki1,Ko1
として押出させ、更に、この第1余肉部Ki1,Ko1
から溢れた溶融樹脂を上記第2余肉部Ki2,Ko2と
して押出させることが可能になる。
【0030】これにより、接合用樹脂通路Wp内の圧力
を過度に高めることなく、従って、過充填による樹脂洩
れを生じることなく、上記通路Wp内へ必要な量の溶融
樹脂を充填することができる。尚、成形後に上記第1余
肉部Ki1,Ko1を目視観察することによって、上記
通路Wp内への充填不良(不足)があった場合には、容
易にこれを検出することができる。また、ゲート部Gp
から注入されて最初に通路内に流れ込んで移動する先頭
部分の溶融樹脂は、通路Wp内を通過中に最も多く熱を
奪われて温度が低下する結果、接合強度を高める上では
不利な樹脂であるが、この先頭部分の溶融樹脂を余肉部
Ki1,Ko1又はKi2,Ko2として押出し、通路
Wp内を温度条件の良い溶融樹脂で満たすことにより、
接合強度の向上に寄与することができる。尚、上記ら第
1および第2余肉部Ki1,Ko1及びKi2,Ko2
は、成形後に上記第1連接部Ji1,Jo1で切断され
除去される。
【0031】そして、上記接合用樹脂通路Wp内に溶融
樹脂を充填する際には、上記第1余肉部Ki1,Ko1
の充填度合い(樹脂圧力)に応じて「充填量を制御」す
ることにより、上記通路Wp内部の適正な充填圧力を確
保して高い接合強度を得ることが可能になる。この場
合、成形機の充填特性に基づく充填量のバラツキがある
場合には、第2段目の余肉部分である第2余肉部Ki
2,Ko2への押出し量が変化することによって、その
バラツキが効果的に吸収される。すなわち、上記接合用
樹脂通路Wp内への溶融樹脂の注入・充填を行うに際し
て、溶融樹脂の充填不足による接合強度の不足を来すこ
となく、過充填による樹脂洩れの発生を確実に防止し、
過不足のない注入・充填を安定して行うことができるの
である。尚、上述の「充填量を制御」は、当該成形機の
各ショット毎あるいは一定サイクル単位での充填量のバ
ラツキが比較的大きい場合(つまり、成形機自体の最大
バラツキ量が大きい場合)には、上記第1余肉部Ki
1,Ko1の充填度合い(樹脂圧力)を成形機の制御系
にフィードバックし、成形機の充填量の設定を随時自動
的に制御して、上記通路Wp内部の適正な充填圧力を確
保するようにしても良い。或いは、当該成形機の充填量
のバラツキが比較的小さい場合には、上記第1余肉部K
i1,Ko1の充填度合い(樹脂圧力)が良好で、且
つ、樹脂洩れのない成形機の設定値を予め実験的に調べ
ておき、成形機の充填量設定値をその値に一定に維持す
ることも「充填量を制御」の範疇に含むものである。
【0032】また、上記第2連接部Ji2,Jo2はそ
れぞれ第1連接部Ji1,Jo1よりも、溶融樹脂通過
方向に直交する断面積が小さく設定されているので、充
填時、第1余肉部Ki1,Ko1内の内部圧力の維持が
容易になり、その結果、接合用樹脂通路内Wpの内部圧
力(成形機による充填圧力)の確保が容易かつ確実に行
えるよういなる。
【0033】更に、上記接合用樹脂通路Wpには複数の
ゲート部Gpが設けられ、これら各ゲート部Gpから上
記通路Wp内に充填された溶融樹脂どうしが互いに突き
当たるウエルド部の外側に、上記第1連接部Ji1,J
o1が設けられているので、溶融樹脂の各ゲートGpか
らの充填経路の長さが略等価な部位から、余剰な溶融樹
脂を上記第1,第2の余肉部Ki1,Ko1及びKi
2,Ko2に順次流入させることができ、接合用樹脂通
路Wp内の充填圧力をバランス良く確保することができ
るのである。
【0034】次に、本実施の形態に係るインテーク・マ
ニホールドWの製造(成形)に用いられる成形型の構成
について説明する。尚、本実施の形態では、上記インテ
ークマニホールドWは、好ましくは、所謂ダイロータリ
・インジェクション(DRI)法により成形される。図
1〜図5は、上記インテーク・マニホールド成形用の成
形型の縦断面説明図である。図1,図2および図5から
良く分かるように、上記成形型は、成形機(例えば射出
成形機:不図示)に連結される固定型1と、該固定型1
に対して開閉動作を行う可動型2とで構成され、上記固
定型1には、以下に詳しく説明するように、その成形部
を含む所定部分を回動させる回動機構が設けられてい
る。尚、図1〜図5では、上記固定型1と可動型2は上
下に配置された状態で描かれているが、実際に成形機
(不図示)に取り付けられた状態での両型1,2の配置
構造としては、上下に限定されるものではなく、例えば
水平(左右)方向に対向配置して使用されても良い。
【0035】上記固定型1は、本体部10に固定された
ベース盤11と、該ベース盤11および本体部10の中
央部に固定されたスプールブッシュ12と、このスプー
ルブッシュ12と同軸に配置されたロータ13とを備え
ており、上記スプールブッシュ12に成形機の射出ヘッ
ド(不図示)が固定される。上記ロータ13は基本的に
は円盤状に形成され、その中央部分が円柱状に突出して
おり、上記スプールブッシュ12のスプール12aは、
この中央突出部13aの表面に開口している。
【0036】図5から良く分かるように、ロータ13の
外周部には、その近傍に配置された駆動ギヤ14と噛み
合う歯部13gが形成されている。上記駆動ギヤ14
は、例えば油圧モータ等の駆動源15に連結されてお
り、この駆動源15によって駆動ギヤ14が回転させら
れることにより、この回転方向および回転回数に応じ
て、ロータ13が所定の向きに所定角度(本実施の形態
では120度)だけ回動するようになっている。
【0037】一方、上記可動型2は、本体部30と平行
に配設されたベース盤31と、本体部30に固定された
型盤40とを備え、該型盤40に後述する成形部が設け
られている。尚、上記型盤40は、実際には、中央の円
柱部40dと該円柱部40dを取り囲む三つのブロック
体とで構成されている。上記本体部30及びベース盤3
1は、例えば油圧式の駆動手段(不図示)に連結されて
おり、所定のタイミングで固定型1に対して開閉動作を
行えるようになっている。尚、上記本体部30とベース
盤31の間には、スペーサブロック32a,32b(図
5参照)が介設されている。また、上記可動型2には、
型盤40に沿って可動型2の開閉方向と直交する方向に
スライドするスライド型33と、可動型2の開閉動作に
連動してスライド型33を駆動する棒状のスライドガイ
ド34とが設けられている。
【0038】上記スライド型33は、成形品Wの出口部
Woに対応するもので、そのコア部33a(図2〜図4
参照)が成形品出口部Woの管端部分における内周部に
対応している。また、成形品Wの入口部Wiについて
は、可動型2の本体支持板35に固定されたコア部材3
6a,36bの先端部分がそれぞれ対応している。尚、
上記スライド型33およびスライドガイド34は、後述
するように、可動型2内において、上半割り体(アッパ
ハーフ)WUを成形する箇所および衝合された上下の半
割り体WU,WLどうしを二次樹脂で接合する箇所の2箇
所について設けられている。
【0039】上記スライドガイド34の一端側にはテー
パ部34cが形成されており、このテーパ部34cが、
スライド型33のテーパ穴33cに係合している。一
方、スライドガイド34の他端側には、ガイド駆動板3
7を係合させる凹部34dが形成されており、上記ガイ
ド駆動板37は、いずれか一方のスライドガイド34に
係合するようになっている。上記ガイド駆動板37は、
その背面側がバックプレート38で支持されており、該
バックプレート38には、図5に示すように、ガイド駆
動板37のバックプレート38に沿ったスライド動作を
案内する一対のガイドレール38aが固定されている。
【0040】そして、ガイド駆動板37は、例えば油圧
シリンダ等の駆動手段49(図5参照)によってバック
プレート38に沿った方向に駆動されることにより、上
記ガイドレール38aに沿って移動し、スライドガイド
34との係合状態(つまり、左右いずれのスライドガイ
ド34と係合するか)が切り換えられる。このガイド駆
動板37とスライドガイド34との係合状態の切り換え
は、成形装置のコントローラ(不図示)からの制御信号
により、上記ロータ13の回動動作に対応して行われる
ようになっている。
【0041】上記バックプレート38の背面には、可動
型2の作動方向(開閉方向)と同一の方向に伸縮作動す
る、例えば油圧式の駆動シリンダ(不図示)のピストン
ロッド39が、ベース盤31を貫通して連結されてお
り、該ピストンロッド39の伸縮動作により、バックプ
レート38及びガイド駆動板37を介して、スライドガ
イド34を駆動(進退動)することができるようになっ
ている。また、可動型2の本体部30の内部には、エジ
ェクタプレート46a,46b,46cにそれぞれ取り付
けられたエジェクタピン47a,47b,47c及びエジ
ェクタリング48a,48bが設けられている。尚、エ
ジェクタリング48a,48bは、成形品Wあるいはア
ッパハーフWUの入口部Wiの管端部をエジェクトする
(突き上げる)もので、それぞれコア部材36a,36
bの外周を取り囲むようにして配置されている。
【0042】上記3枚のエジェクタプレート46(46
a,46b,46c)は、ガイド駆動板37が可動型2の
本体部30側に駆動(前進動)させられた際、該駆動板
37に突設された2本の突設ピン37aが、本体支持板
35の各穴部35hを貫通してエジェクタプレート46
(46a,46b,46c)の背面側を押圧することによ
り、3枚のうちの2枚が突き上げられるようになってい
る。3枚のうちのどの2枚のエジェクタプレート46
(46a,46b,46c)が突き上げられるかは、ガイ
ド駆動板37とスライドガイド34との係合状態によっ
て切り換えられることになる。
【0043】上記スライドガイド34は、可動型2が固
定型1に対して閉じられている状態(図1参照)では初
期位置にあり、スライド型33に対して駆動力を及ぼし
ておらず、該スライド型33は、成形ポシション(成形
品出口部Woの管端部分における内周部に対応した位
置)に位置している。また、成形工程終了後、型開きの
時点(図2参照)でも、スライドガイド34は初期位置
で静止しており、スライド型33は成形ポシションに維
持される。
【0044】その後、図3に示すように、スライドガイ
ド34が可動型2の本体部30側に駆動(前進動)され
る。これにより、スライド型33のテーパ穴33cがス
ライドガイド34のテーパ部34cに沿うようにして、
スライド型33が外側にスライドさせられ、そのコア部
33aが、成形品Wの出口部Woにおける管端部から抜
脱される。つまり、可動型2の開閉方向と異なる(直交
する)方向にスライドするスライド型33のコア部33
aが完成品Wの管端部(出口部Wo)から抜脱される。
【0045】そして、スライドガイド34が更に前進さ
せられると、図4に示すように、ガイド駆動板37の2
本の突設ピン37aが、本体支持板35の三つの穴部3
5hのうちの二つ(図4の例では、右側の二つ)をそれ
ぞれ貫通して、エジェクタプレート46a,46bを突
き上げることにより、エジェクタピン47a,47b及
びエジェクタリング48a,48bが作動させられるよ
うになっている。尚、固定型1側には、例えば油圧駆動
式のエジェクタピン27a,27b(図1,図2および図
5参照)が設けられており、図1〜図4に示した一連の
作動例では、成形工程終了後、型開きの時(図2参照)
にエジェクタピン27aが突き出されるようになってい
る。
【0046】図6は、上記固定型1のロータ13の型合
わせ面側を示す正面説明図である。この図に示すよう
に、該ロータ13には、三つの型盤ブロック20が、円
周等配状(つまり、互いに120度の角度をなして)中
央突出部13aの周囲に固定されており、これら型盤ブ
ロック20のそれぞれに成形部20A,20B又は20
Cが設けられている。上記成形部20Cは凸状に形成さ
れた雄型部であり、また、成形部20A,20B共に凹
状に形成された雌型部である。すなわち、固定型1のロ
ータ13は、1個の雄型成形部20Cと2個の雌型成形
部20A,20Bとを備えている。
【0047】尚、この固定型1のロータ13に設けられ
た各成形部20A,20B,20Cに繋がる樹脂通路は設
けられていない。しかしながら、ロータ13の中央突出
部13aの表面には、後述するように、可動型2側の成
形部に繋がる樹脂通路とスプールブッシュ12のスプー
ル12aとの接続状態を切り換えるために、長溝状の一
群(本実施の形態では、計5本)の切換スロット21
(21A,21B,21C)が設けられている。これら切
換スロット21は、1本の切換スロット21Cは成形部
20Cを、2本の平行な切換スロット21Bは成形部2
0Bを、また、2本の平行な切換スロット20Aは成形
部20Aを、それぞれ指向するように設けられている。
【0048】上記ロータ13の外周部には、前述のよう
に、駆動ギヤ14と噛み合う歯部13gが、少なくとも
120度の角度に対応する円弧長さ分だけ設けられてお
り、駆動ギヤ14の回転に伴って(つまり、この回転方
向および回転回数に応じて)、ロータ13が所定の向き
に120度だけ回動するようになっている。該駆動ギヤ
14の回転の制御(つまりロータ13の回転制御)は、
油圧モータ等の駆動源15(図5参照)を制御すること
によって行われる。本実施の形態では、上記ロータ13
は、所定のタイミングで120度ずつ正方向と逆方向と
に交互に回動させられるように設定されている。例え
ば、図6の状態で駆動ギヤ14が回転すると、ロータ1
3は図6における反時計回り方向へ回動することにな
る。
【0049】一方、図7は、上記可動型2の型盤40の
型合わせ面側を示す正面説明図である。この図に示すよ
うに、該型盤40には、三つの成形部40A,40B,4
0Cが円周等配状(つまり、互いに120度の角度をな
して)に設けられている。上記成形部40Bは凸状に形
成された雄型部であり、また、成形部40A,40Cは
共に凹状に形成された雌型部である。すなわち、可動型
2は、1個の雄型成形部40Bと2個の雌型成形部40
A,40Cとを備えている。尚、上記図1〜図4は、こ
の図7におけるA−C線に沿った縦断面説明図、また、
図5は、図7におけるB−B線に沿った縦断面説明図で
ある。
【0050】この可動型2の型盤40には、各成形部4
0A,40B,40Cにそれぞれ直接に繋がる一次および
二次の樹脂通路41(41A,41B,41C),42
(42A,42C)と、型盤40の中央円柱部40dに
形成された枝分かれ状の分岐樹脂通路43の2種類の樹
脂通路が形成されている。上記雌型の成形部40A,4
0Cには、半割り体(WU,WL)成形用の一次樹脂を供
給する一次樹脂通路41A,41Cと、衝合された半割
り体WU,WLどうしを接合する接合用の二次樹脂を供給
する二次樹脂通路42A,42Cが接続されている。一
方、雄型の成形部40Bには、一次樹脂通路41Bのみ
が接続されている。
【0051】上記各一次樹脂通路41(41A,41B,
41C)は、各成形部40(40A,40B,40C)に
おける成形品入口部Wiに対応する部分の側面に接続さ
れている。また、各二次樹脂通路42(42A,42
C)は、各成形部40A,40Cの両側に対をなして設
けられ、各成形部40A,40Cにおける成形品出口部
Woに対応する部分の側面にゲート部42gを設けて接
続されている。
【0052】上記分岐樹脂通路43は、可動型2が固定
型1に対して閉じられた際に、スプールブッシュ12の
スプール12aに対応するセンタ部分43dを基点とし
て分岐しており、雌型の成形部40A,40Cに接続さ
れた一次および二次の各樹脂通路41(41A,41
C),42(42A,42C)に対応して6本の分岐部が
設けられている。各分岐部は、その先端が、対応する樹
脂通路の一端に対して、その延長線上で所定距離を隔て
るように位置設定されている。
【0053】そして、可動型2が固定型1に対して閉じ
られた際には、固定型1のロータ13に設けられた切換
スロット21により、所定の樹脂通路が分岐部樹脂通路
43と(つまり、スプール12aと)接続され、この接
続状態はロータ13の回動によって切り換えられるよう
になっている。尚、雄型の成形部40Bに接続された一
次樹脂通路41Bは、分岐部樹脂通路43に(そのセン
タ部分43dに)直接に接続されている。したがって、
上記成形部40Bには、ロータ13の回動位置とは無関
係に、常時、一次樹脂が供給されることになる。すなわ
ち、上記成形部40B(雄型)は、後述するように、ロ
ータ13の回動状態に拘わらず、常に、ロアハーフWL
を成形するようになっている。
【0054】本実施の形態では、二次樹脂通路42(4
2A,42C)が設けられた可動型2の成形部40A,4
0Cに、前述の入口側の第1,第2余肉部Ki1,Ki
2及び第1,第2連接部Ji1,Ji2に対応する凹状
の樹脂溜まり成形部45Jがそれぞれ設けられている。
この入口側樹脂溜まり成形部45Jは、後述するよう
に、成形された半割り体(アッパハーフWU及びロアハ
ーフWL)どうしを型内で衝合させた際に、この衝合部
を介して上記内部通路WPの一部と連通し、該内部通路
Pから溢れ出た溶融樹脂を流入させるオーバフローキ
ャビティ部として形成されている。また、この入口側樹
脂溜まり成形部45Jは、成形品Wの入口部分につい
て、二次樹脂通路42(42A,42C)のゲート部4
2gから通路42(42A,42C)内に充填された溶
融樹脂どうしが互いに突き当たる、所謂、ウエルドが生
じる部位の外側であって、より好ましくは、上記各ゲー
ト部42gから溶融樹脂の流れ方向において最も離れた
部位の外側に繋ぎ込まれている。
【0055】また、可動型2の成形部40B(雄型)に
は、前述の出口側の第1,第2余肉部Ko1,Ko2及
び第1,第2連接部Jo1,Jo2に対応する樹脂溜ま
り成形部44Jが設けられている。この出口側樹脂溜ま
り成形部44Jは、後述するように、成形された半割り
体(アッパハーフWU及びロアハーフWL)どうしを型内
で衝合させた際に、この衝合部を介して上記内部通路W
Pの一部と連通し、該内部通路WPから溢れ出た溶融樹脂
を流入させるオーバフローキャビティ部として形成され
ている。また、この出口側樹脂溜まり成形部44Jは、
成形品Wの入口部分について、二次樹脂通路42(42
A,42C)のゲート部42gから通路42(42A,4
2C)内に充填された溶融樹脂どうしが互いに突き当た
る、所謂、ウエルドが発生する部位の外側であって、よ
り好ましくは、上記各ゲート部42gから溶融樹脂の流
れ方向において最も離れた部位の外側に繋ぎ込まれてい
る。
【0056】上記樹脂溜まり成形部44J,45Jは、
入口側のもの45Jを例にとって説明すれば、図22及
び図23に詳しく示すように、半割り体(アッパハーフ
U及びロアハーフWL)どうしの衝合部に対応する金型
部分には、上記ゲート部42gから溶融樹脂の流れ方向
において所定以上離れた部位の外側に、第1オリフィス
部61を介して上記通路に連通する第1樹脂溜まり71
が設けられ、該第1樹脂溜まり71の所定部位には第2
オリフィス部62を介して第2樹脂溜まり72が連通し
て設けられている。上記第2オリフィス部62の通過断
面積は、第1オリフィス部61の通過断面積よりも小さ
く(例えば、1/10〜1/30程度に)設定されてい
る。
【0057】上記第1樹脂溜まり71を内部通路Wpに
連通させる第1オリフィス61は、上述のようにウエル
ドが生じる部位にて、幅広に設定されている(図23参
照)。具体的には、例えば、内部通路Wpの溝深さ約4
mmに対して隙間が1〜2mm、横幅が10〜40mm
に設定されている。このように第1オリィフス61を幅
広形状に設定することにより、内部通路Wpの2方向か
ら流入して来た溶融樹脂のそれぞれを共に、比較的小さ
い抵抗で第1樹脂溜まり71内に押出すことができる。
【0058】上記第1樹脂溜まり71の充填度合いによ
って、内部通路Wp内における溶融樹脂の充填不良(不
足)の有無を目視観察することができる。すなわち、成
形工程終了後、成形型内から成形品を取り出し、第1樹
脂溜まり71に対応する余肉部Ki1を目視検査し、こ
の第1樹脂溜まり71に樹脂が溜まっていないか若しく
は僅かしか溜まっていない場合には、そもそも内部通路
Wpが十分に充填されていないことが分かる。
【0059】また、この第1樹脂溜まり71が充填され
ていても完全には充填されていない場合には、内部通路
Wp内への溶融樹脂の充填圧力が十分ではなく、余り高
い接合強度を得ることができないことを示している。上
記第1樹脂溜まり71への充填が完全であるか否かは、
第2樹脂溜まり72の(つまり、第2余肉部Ki2の)
充填状況によって容易に判断できる。つまり、この第2
樹脂溜まり72に樹脂が全く流れ込んでいないか、若し
くは充填量が非常に少ない場合には、第1樹脂溜まり7
1への充填が完全ではないことを示している。
【0060】また、第1樹脂溜まり71には、上記内部
通路Gp内に溶融樹脂を充填する際に上記第1樹脂溜ま
り71内の樹脂圧力を検出する圧力検出手段ととして圧
力センサSpが設けられている。そして、この圧力セン
サSpは、信号ラインVpを介して、成形装置の制御盤
内のコントローラ(不図示)に電気的に接続されてお
り、該コントローラは、圧力センサSpの検出値に応じ
て、射出成形機による内部通路Wp内への充填量を制御
するようになっている。尚、上記の例は、入口側の樹脂
溜まり成形部45Jについてのものであったが、出口側
の樹脂溜まり成形部44Jについても、同様に構成され
ている。
【0061】図24は、本実施の形態の一変形例に係る
成形型の説明図であり、図22に対応した部分拡大縦断
面図である。上述の実施の形態では、樹脂溜まり成形部
45Jは全て可動型2の型盤40側のみに形成されてい
たが、この変形例では、樹脂溜まり成形部45J’は可
動型の型盤40’と固定型の型盤ブロック20’の両方
にまたがるようにして形成されている。
【0062】以上のように構成された成形型を用いて行
われるインテークマニホールドWの成形工程について説
明する。まず、初期状態として、固定型1が図6に示さ
れた状態で可動型2と組み合わされている場合、これら
両型1,2の成形部どうしの組み合わせは、以下のよう
になる。 ・ 可動型2の成形部40A(雌型)/固定型1の成形
部20A(雌型) ・ 可動型2の成形部40B(雄型)/固定型1の成形
部20B(雌型) ・ 可動型2の成形部40C(雌型)/固定型1の成形
部20C(雄型)
【0063】このとき、固定型1のロータ13の切換ス
ロット21は、図8において破線で示す回転位置にあ
る。すなわち、一対の切換スロット21Aが、可動型2
の成形部40Aに対する各2次樹脂通路42Aと分岐樹
脂通路43とを連通させる一方、切換スロット21C
が、可動型2の成形部40Cに対する1次樹脂通路41
Cと分岐樹脂通路43とを連通させる。また、可動型2
の成形部40Bに対する1次樹脂通路41Bは、上記分
岐樹脂通路43と常時連通している。尚、具体的には図
示しなかったが、上記固定型1の雄型成形部20C及び
可動型2の雄型成形部40Bには、二次樹脂(接合用樹
脂)注入用のゲート42g及び上記樹脂溜まり部に一次
樹脂(半割体成形用の樹脂)が流入することがないよう
に、上記樹脂溜まりのランナ部(つまり、第1オリフィ
ス部)及び上記ゲート部42gの各凹部に対応して、こ
れらを閉じる凸状部(不図示)がそれぞれ設けられてい
る。
【0064】したがって、この状態で可動型2を固定型
1に対して閉じ合わせ(図1および図5参照)、型締め
を行って成形機(不図示)から溶融樹脂を射出すると、
溶融樹脂は、スプール12aを介して、分岐樹脂通路4
3に連通した上記各樹脂通路42A,41C,41Bに供
給される。尚、本実施例では、材料樹脂として、例え
ば、ガラス強化繊維が配合されたナイロン樹脂を用い
た。その結果、固定型1と可動型2の各成形部が組み合
わされた成形キャビティでは、以下の成形体が成形され
ることになる。 ・ 成形部40A(雌型)/成形部20A(雌型):完
成品W ・ 成形部40B(雄型)/成形部20B(雌型):ロ
アハーフWL ・ 成形部40C(雌型)/成形部20C(雄型):ア
ッパハーフWU
【0065】尚、最初の射出工程の場合には、成形部4
0A(雌型)/成形部20A(雌型)で形成される成形
キャビティには、成形された半割り体(アッパハーフW
U及びロアハーフWL)は存在しないので、アッパハーフ
UとロアハーフWLとを衝合させたものと同一の外形形
状を有するダミーをセットした上で、溶融樹脂の射出が
行われる。また、ガイド駆動板37は、常に、完成品W
に対するスライド型33と係合するスライドガイド34
(図1〜図4の例では右側のスライドガイド34)の凹
部34dと係合するように設定されている。
【0066】この射出工程時、可動型2の成形部40A
に対する各2次樹脂通路42Aに2次樹脂が充填される
が、本実施の形態では、上述のように、第1樹脂溜まり
71内の樹脂圧力を検出する圧力センサSpの検出値に
応じて、射出成形機による内部通路Wp内への充填量が
制御されるようになっている。尚、この場合、上記成形
部40Aに接続されている一次樹脂通路41Aは、半割
り体WU,WLどうしが型内で衝合された際には、その内
部通路WPとは遮断されている。
【0067】上記射出工程を終えると、可動型2を固定
型1から後退させて型開きを行う(図2参照)。このと
き、固定型1側のエジェクタピン27aが突き出され、
完成品Wは、固定型1側に残ることはない。
【0068】次に、ピストンロッド39を前進させるこ
とにより、完成品Wに対するスライド型33と係合する
スライドガイド34を前進させ(図3参照)、完成品W
に対するスライド型33のコア部33aを完成品Wの出
口部Woから抜脱する。このようにして、成形型(可動
型2)の開閉方向と異なる(直交する)方向にスライド
するスライド型33のコア部33aを完成品Wから抜脱
することができる。
【0069】そして、スライドガイド34を更に前進さ
せることにより、ガイド駆動板37の各突設ピン37a
で対応するエジェクタプレート46a,46bを突き上
げ、各エジェクタピン47a,47b及びエジェクタリ
ング48aを作動(突き上げ作動)させる。これによ
り、コア部材36aが完成品Wの入口部Wiから抜脱さ
れるとともに、該完成品Wが可動型2から離型されて型
外に取り出すことができるようになっている(図4参
照)。
【0070】このようにして、完成品Wの角度をなす二
つの管端部(入口部Wiおよび出口部Wo)について、
その内周部に対応するコア材(コア部材36aおよびス
ライド型コア部33a)を支障なく抜脱し、完成品Wを
取り出すことができるのである。この完成品(成形品)
Wの取り出し後、第1及び第2樹脂たまり71及び72
を(つまり、第1及び第2余肉部Ki1及びKi2を)目
視観察することにより、簡単かつ確実に、内部通路WP
内における溶融樹脂の充填状況をチェックすることがで
きる。
【0071】一方、成形部40B(雄型)と成形部20
B(雌型)で形成されたキャビティで成形されたロアハ
ーフWLは固定型1の成形部20Bに残され、また、 成
形部40C(雌型)/成形部20C(雄型)で形成され
たキャビティで成形されたアッパハーフWUは可動型2
の成形部40Cに残されている。そして、固定型1のロ
ータ13が、図6における矢印で示された方向に120
度だけ回動させられた後、可動型2が前進させられて固
定型1に対して閉じ合わされ、型締めが行われる。尚、
このとき、ガイド駆動板37は、バックプレート37の
ガイドレール37aに沿ってスライドさせられ、図1〜
図4における右側のスライドガイド34との係合が解除
されて、今度は左側のスライドガイド34の凹部34d
に係合するようになっている。
【0072】上記の回動状態の固定型1が可動型2と組
み合わされることにより、これら両型1,2の成形部ど
うしの組み合わせは、以下のようになる。 ・ 可動型2の成形部40A(雌型)/固定型1の成形
部20C(雄型) ・ 可動型2の成形部40B(雄型)/固定型1の成形
部20A(雌型) ・ 可動型2の成形部40C(雌型)/固定型1の成形
部20B(雌型) このとき、上述のように、固定型1の成形部20Bには
ロアハーフWLが、可動型2の成形部40Cにはアッパ
ハーフWUが、それぞれ残されているので、上記ロータ
13の回動により、アッパハーフWUとロアハーフWL
が、成形部40C(雌型)と成形部20B(雌型)とで
形成されるキャビティ内で衝合されることになる。
【0073】また、このとき、固定型1のロータ13の
切換スロット21は、図9において破線で示す回転位置
にある。すなわち、切換スロット21Cが、可動型2の
成形部40Aに対する1次樹脂通路41Aと分岐樹脂通
路43とを連通させる一方、一対の切換スロット21B
が、可動型2の成形部40Cに対する各2次樹脂通路4
2Cと分岐樹脂通路43とを連通させるる。尚、可動型
2の成形部40Bに対する1次樹脂通路41Bは、上記
分岐樹脂通路43と常時連通している。
【0074】したがって、この状態で可動型2を固定型
1に対して閉じ合わせ(図1および図5参照)、型締め
を行って成形機(不図示)から溶融樹脂を射出すると、
溶融樹脂は、スプール12aを介して、分岐樹脂通路4
3に連通した上記各樹脂通路41A,42C,41Bに供
給される。その結果、固定型1と可動型2の各成形部が
組み合わされた成形キャビティでは、以下の成形体が成
形されることになる。 ・ 成形部40A(雌型)/成形部20C(雄型):ア
ッパハーフWU ・ 成形部40B(雄型)/成形部20A(雌型):ロ
アハーフWL ・ 成形部40C(雌型)/成形部20B(雌型):完
成品W 尚、可動型2の成形部40B(雄型)では、ロータ13
の回動状態に拘わらず、常に、ロアハーフWLが成形さ
れることになる。
【0075】この後、型開きを行って完成品Wが取り出
される。尚、このロータ回動状態では、図1〜図4にお
ける左側のスライドガイド34が駆動され、また、エジ
ェクタプレート46a,46b,46cは、左側の2枚
(46b,46c)が駆動される。尚、このとき、固定
型1の成形部20AにはロアハーフWLが、可動型2の
成形部40AにはアッパハーフWUが、それぞれ残され
ることになる。
【0076】そして、この状態でロータ13を120度
逆方向に回動させて型締めを行うことにより、初期状態
(図4参照)に戻り、同様の工程を繰り返すことによ
り、1個の完成品Wが得られる。すなわち、固定型1の
ロータ13の120度ごとの正転と反転とを繰り返しな
がら、その都度、型締め,射出および型開きを行うこと
により、上記ロータ13の1回動動作ごとに1個の成形
品Wを得ることができるのである。
【0077】このようにして得られた成形品Wについて
は、各成形品Wに形成された上述の第1及び第2樹脂た
まり71及び72を(つまり、第1及び第2余肉部Ki
1及びKi2を)目視観察することにより、簡単かつ確
実に、内部通路WP内における溶融樹脂の充填状況をチ
ェックされるようになっている。そして、このチェック
の後、上記第1及び第2余肉部Ki1及びKi2は、成形
品Wにとっては不必要な余肉部分であるので、切断して
除去される。
【0078】以上、説明したように、本実施の形態によ
れば、半割り体(ロアハーフWL及びアッパハーフWU
どうしの衝合部に対応する金型部分には、接合用樹脂通
路Wpのゲート部Gpから溶融樹脂の流れ方向において
所定以上離れた部位の外側に、第1オリフィス部61を
介して上記通路Wpに連通する第1樹脂溜まり71を設
け、更に、第1樹脂溜まり71の所定部位には第2オリ
フィス部62を介して第2樹脂溜まり72を連通して設
け、つまり、接合用樹脂通路Wpに対する樹脂溜まり7
1,72を2段で直列式に設けたので、上記接合用樹脂
通路Wp内に溶融樹脂を充填する際には、該通路Wpを
充填した上で通路Wp内から溢れた溶融樹脂を上記第1
樹脂溜まり71内に流入させ、更に、この第1樹脂溜ま
り71から溢れた溶融樹脂を上記第2樹脂溜まり72内
に流入させることができる。
【0079】これにより、接合用樹脂通路Wp内の圧力
を過度に高めることなく、従って、過充填による樹脂洩
れを生じることなく、上記通路Wp内へ必要な量の溶融
樹脂を充填することができる。尚、成形後に第1樹脂溜
まり71に対応する余肉部分Ki1を目視観察すること
によって、上記通路Wp内への充填不良(不足)があっ
た場合には、容易にこれを検出することができる。ま
た、ゲート部Gpから注入されて最初に通路内に流れ込
んで移動する先頭部分の溶融樹脂は、通路Wp内を通過
中に最も多く熱を奪われて温度が低下する結果、接合強
度を高める上では不利な樹脂であるが、この先頭部分の
溶融樹脂を樹脂溜まり71,72内に押出し、通路Wp
内を温度条件の良い溶融樹脂で満たすことにより、接合
強度の向上に寄与することができる。
【0080】そして、上記通路Wp内に溶融樹脂を充填
する際に上記第1樹脂溜まり71内の樹脂圧力を検出す
る圧力検出手段(圧力センサ)Spと、該圧力検出手段
Spの検出値に応じて充填量を制御する制御手段(不図
示)とを設けたので、接合用樹脂通路Wp内に溶融樹脂
を充填する際には、上記第1樹脂溜まり71内の樹脂圧
力に応じて充填量が制御され、第1段目の樹脂溜まりで
ある第1樹脂溜まり71に余剰分の溶融樹脂を溜めてそ
の「樹脂圧力に応じて充填量を制御」することにより、
上記通路内部Wpの適正な充填圧力を確保して高い接合
強度を得ることができる。この場合、成形機の充填特性
に基づく充填量のバラツキがある場合には、第2段目の
樹脂溜まりである第2樹脂溜まり72への流入量が変化
することによって、そのバラツキが効果的に吸収され
る。
【0081】尚、上述の「樹脂圧力に応じて充填量を制
御」は、当該成形機の各ショット毎あるいは一定サイク
ル単位での充填量のバラツキが比較的大きい場合(つま
り、成形機自体の最大バラツキ量が大きい場合)には、
上記第1余肉部Ki1,Ko1の充填度合い(樹脂圧
力)を成形機の制御系にフィードバックし、成形機の充
填量の設定を随時自動的に制御して、上記通路Wp内部
の適正な充填圧力を確保するようにしても良い。或い
は、当該成形機の充填量のバラツキが比較的小さい場合
には、上記第1余肉部Ki1,Ko1の充填度合い(樹
脂圧力)が良好で、且つ、樹脂洩れのない成形機の設定
値を予め実験的に調べておき、成形機の充填量設定値を
その値に一定に維持することも「充填量を制御」の範疇
に含むものである。この場合には、上記圧力センサSp
は、通常時、警報装置に電気的に接続して、上記第1余
肉部Ki1,Ko1の樹脂圧力が規定上限値を越えて樹
脂洩れの不良が発生したことを知らせる、及び/又は、
上記第1余肉部Ki1,Ko1の樹脂圧力が規定下限値
を下回って充填不足の不良が発生したことを知らせる手
段として用いても良い。
【0082】すなわち、上記接合用樹脂通路Wp内への
溶融樹脂の注入・充填を行うに際して、溶融樹脂の充填
不足による接合強度の不足を来すことなく、過充填によ
る樹脂洩れの発生を確実に防止し、過不足のない注入・
充填を安定して行うことができるのである。
【0083】また、上記第2オリフィス部62の通過断
面積が第1オリフィス部61の通過断面積よりも小さく
設定されているので、第1樹脂溜まり71内の内部圧力
の維持が容易になり、その結果、接合用樹脂通路Wp内
の内部圧力(成形機による充填圧力)の確保が容易かつ
確実になる。
【0084】更に、上記接合用樹脂通路Wpには複数の
ゲート部Gpが設けられ、これら各ゲート部Gpから上
記通路Wp内に充填された溶融樹脂どうしが互いに突き
当たるウエルド部の外側に、上記第1オリフィス部61
が設けられているので、溶融樹脂の各ゲートGpからの
充填経路の長さが略等価な部位から、余剰な溶融樹脂を
上記第1,第2の樹脂溜まり71,72に順次流入させ
ることができ、接合用樹脂通路Wp内の充填圧力をバラ
ンス良く確保することができ、また、高い接合強度を得
る上で不利なウエルド部の樹脂を優先的に樹脂溜まり7
1,72に押出すことができ、接合強度をより高めるこ
とができる。
【0085】図25は、射出成形機の射出特性(充填特
性)の一例を示すグラフである。例えば、各半割り体
(ロアハーフWL及びアッパハーフWU)の必要充填量を
それぞれ100gとし、接合樹脂用の内部通路Wp内へ
の必要充填量を10gとする。また、種々実験を重ねた
結果、内部通路Wp内への必要充填量の20〜40%の
量の溶融樹脂を各樹脂溜まり内に押出せば、所要の高い
接合強度が得られることが分かった。そこで、第1樹脂
溜まり内への樹脂の押し出し量を、内部通路Wp内への
必要充填量の30%(つまり、3g)に設定すると、成
形機からの射出樹脂量の目安値は、213g(100g
+100g+10g+3g)となる。
【0086】射出成形機の射出量のバラツキは、一般に
設定射出量の1%(±0.5%)と言われているので、
上記目安値(213g)に対しては、上限値(最高射出
量)が約214g、下限値(最低射出量)は約211.9
gで、バラツキの幅が約2.1gとなる。そこで、射出
量の設定値を214gとすれば、最低射出量が約213
g、最高射出量は約215.1gとなり、成形機の充填
特性のバラツキを吸収し得る設定となる。
【0087】この場合、成形機の充填特性のバラツキ
(射出樹脂量の約1%)を吸収するためには、第2樹脂
溜まりの容量は、樹脂重量2.1gに相当する容積とす
る必要がある。しかし、成形機の充填特性のバラツキ量
は、個々の成形機によっても異なるので、金型内でのス
ペースの許す限り大きく(例えば、上記容量の2〜3
倍)設定することが好ましい。
【0088】尚、上記実施の態様は、所謂DRI法で成
形されるインテークマニホールドについてのものであっ
たが、本発明は、かかる場合に限定されるものではな
く、例えば、所謂DSI法あるいは他の一般的な成形法
で成形される場合においても、更には、インテークマニ
ホールド以外の他の種類の樹脂製中空体に対しても、有
効に適用することができる。また、本発明は、以上の実
施態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲において、種々の改良あるいは設計上の変更が可
能であることは言うまでもない。
【0089】
【発明の効果】本願の第1の発明によれば、上記接合用
樹脂通路のゲート部から溶融樹脂の流れ方向において所
定以上離れた部位の外側に、第1オリフィス部を介して
上記通路に連通する第1樹脂溜まりを設け、更に、第1
樹脂溜まりの所定部位には第2オリフィス部を介して第
2樹脂溜まりを連通して設け、つまり、接合用樹脂通路
に対する樹脂溜まりを2段で直列式に設けたので、上記
接合用樹脂通路内に溶融樹脂を充填する際には、該通路
を充填した上で通路内から溢れた溶融樹脂を上記第1樹
脂溜まり内に流入させ、更に、この第1樹脂溜まりから
溢れた溶融樹脂を上記第2樹脂溜まり内に流入させるこ
とができる。これにより、接合用樹脂通路内の圧力を過
度に高めることなく、従って、過充填による樹脂洩れを
生じることなく、上記通路内へ必要な量の溶融樹脂を充
填することができる。尚、成形後に第1樹脂溜まりに対
応する余肉部分を目視観察することによって、上記通路
内への充填不良(不足)があった場合には、容易にこれ
を検出することができる。また、ゲート部から注入され
て最初に通路内に流れ込んで移動する先頭部分の溶融樹
脂は、通路内を通過中に最も多く熱を奪われて温度が低
下する結果、接合強度を高める上では不利な樹脂である
が、この先頭部分の溶融樹脂を樹脂溜まり内に押出し、
通路内を温度条件の良い溶融樹脂で満たすことにより、
接合強度の向上に寄与することができる。そして、上記
通路内に溶融樹脂を充填する際には、上記第1樹脂溜ま
り内の樹脂圧力に応じて充填量が制御されるようにした
ので、第1段目の樹脂溜まりである第1樹脂溜まりに余
剰分の溶融樹脂を溜めてその樹脂圧力に応じて充填量を
制御することにより、上記通路内部の適正な充填圧力を
確保して高い接合強度を得ることができる。この場合、
成形機の充填特性に基づく充填量のバラツキがある場合
には、第2段目の樹脂溜まりである第2樹脂溜まりへの
流入量が変化することによって、そのバラツキが効果的
に吸収される。すなわち、上記接合用樹脂通路内への溶
融樹脂の注入・充填を行うに際して、溶融樹脂の充填不
足による接合強度の不足を来すことなく、過充填による
樹脂洩れの発生を確実に防止し、過不足のない注入・充
填を安定して行うことができるのである。
【0090】また、本願の第2の発明によれば、基本的
には、上記第1の発明と同様の効果を奏することができ
る。特に、上記第2オリフィス部の通過断面積が第1オ
リフィス部の通過断面積よりも小さく設定されているの
で、第1樹脂溜まり内の内部圧力の維持が容易になり、
その結果、接合用樹脂通路内の内部圧力(成形機による
充填圧力)の確保が容易かつ確実になる。
【0091】更に、本願の第3の発明によれば、基本的
には、上記第1または第2の発明と同様の効果を奏する
ことができる。特に、上記接合用樹脂通路には複数のゲ
ート部が設けられ、これら各ゲート部から上記通路内に
充填された溶融樹脂どうしが互いに突き当たるウエルド
部の外側に、上記第1オリフィス部が設けられているの
で、溶融樹脂の各ゲートからの充填経路の長さが略等価
な部位から、余剰な溶融樹脂を上記第1,第2の樹脂溜
まりに順次流入させることができ、接合用樹脂通路内の
充填圧力をバランス良く確保することができ、また、高
い接合強度を得る上で不利なウエルド部の樹脂を優先的
に樹脂溜まりに押出すことができ、接合強度をより高め
ることができる。
【0092】また更に、本願の第4の発明によれば、半
割り体どうしの衝合部に対応する金型部分には、上記接
合用樹脂通路のゲート部から溶融樹脂の流れ方向におい
て所定以上離れた部位の外側に、第1オリフィス部を介
して上記通路に連通する第1樹脂溜まりを設け、更に、
第1樹脂溜まりの所定部位には第2オリフィス部を介し
て第2樹脂溜まりを連通して設け、つまり、接合用樹脂
通路に対する樹脂溜まりを2段で直列式に設けたので、
上記接合用樹脂通路内に溶融樹脂を充填する際には、該
通路を充填した上で通路内から溢れた溶融樹脂を上記第
1樹脂溜まり内に流入させ、更に、この第1樹脂溜まり
から溢れた溶融樹脂を上記第2樹脂溜まり内に流入させ
ることができる。これにより、接合用樹脂通路内の圧力
を過度に高めることなく、従って、過充填による樹脂洩
れを生じることなく、上記通路内へ必要な量の溶融樹脂
を充填することができる。尚、成形後に第1樹脂溜まり
に対応する余肉部分を目視観察することによって、上記
通路内への充填不良(不足)があった場合には、容易に
これを検出することができる。また、ゲート部から注入
されて最初に通路内に流れ込んで移動する先頭部分の溶
融樹脂は、通路内を通過中に最も多く熱を奪われて温度
が低下する結果、接合強度を高める上では不利な樹脂で
あるが、この先頭部分の溶融樹脂を樹脂溜まり内に押出
し、通路内を温度条件の良い溶融樹脂で満たすことによ
り、接合強度の向上に寄与することができる。そして、
上記通路内に溶融樹脂を充填する際に上記第1樹脂溜ま
り内の樹脂圧力を検出する圧力検出手段と、該圧力検出
手段の検出値に応じて充填量を制御する制御手段とを設
けたので、接合用樹脂通路内に溶融樹脂を充填する際に
は、上記第1樹脂溜まり内の樹脂圧力に応じて充填量が
制御され、第1段目の樹脂溜まりである第1樹脂溜まり
に余剰分の溶融樹脂を溜めてその樹脂圧力に応じて充填
量を制御することにより、上記通路内部の適正な充填圧
力を確保して高い接合強度を得ることができる。この場
合、成形機の充填特性に基づく充填量のバラツキがある
場合には、第2段目の樹脂溜まりである第2樹脂溜まり
への流入量が変化することによって、そのバラツキが効
果的に吸収される。すなわち、上記接合用樹脂通路内へ
の溶融樹脂の注入・充填を行うに際して、溶融樹脂の充
填不足による接合強度の不足を来すことなく、過充填に
よる樹脂洩れの発生を確実に防止し、過不足のない注入
・充填を安定して行うことができるのである。
【0093】また更に、本願の第5の発明によれば、基
本的には、上記第4の発明と同様の効果を奏することが
できる。特に、上記第2オリフィス部の通過断面積が第
1オリフィス部の通過断面積よりも小さく設定されてい
るので、第1樹脂溜まり内の内部圧力の維持が容易にな
り、その結果、接合用樹脂通路内の内部圧力(成形機に
よる充填圧力)の確保が容易かつ確実になる。
【0094】また更に、本願の第6の発明によれば、基
本的には、上記第4または第5の発明と同様の効果を奏
することができる。特に、上記接合用樹脂通路には複数
のゲート部が設けられ、これら各ゲート部から上記通路
内に充填された溶融樹脂どうしが互いに突き当たるウエ
ルド部の外側に、上記第1オリフィス部が設けられてい
るので、溶融樹脂の各ゲートからの充填経路の長さが略
等価な部位から、余剰な溶融樹脂を上記第1,第2の樹
脂溜まりに順次流入させることができ、接合用樹脂通路
内の充填圧力をバランス良く確保することができ、ま
た、高い接合強度を得る上で不利なウエルド部の樹脂を
優先的に樹脂溜まりに押出すことができ、接合強度をよ
り高めることができる。
【0095】また更に、本願の第7の発明によれば、半
割り体どうしの衝合部に対応する部分には、上記接合用
樹脂通路のゲート部から溶融樹脂の流れ方向において所
定以上離れた部位の外側に、上記通路を充填した上で通
路内から溢れた溶融樹脂で形成された第1余肉部が第1
連接部を介して連接されるとともに、該第1余肉部に
は、該余肉部から溢れた溶融樹脂で形成された第2余肉
部が第2連接部を介して連接され、つまり、接合用樹脂
通路に対する余肉部を2段で直列式に設けられているの
で、上記接合用樹脂通路内に溶融樹脂を充填する際に
は、該通路を充填した上で通路内から溢れた溶融樹脂を
上記第1余肉部として押出させ、更に、この第1余肉部
から溢れた溶融樹脂を上記第2余肉部として押出させる
ことができる。これにより、接合用樹脂通路内の圧力を
過度に高めることなく、従って、過充填による樹脂洩れ
を生じることなく、上記通路内へ必要な量の溶融樹脂を
充填することができる。尚、成形後に上記第1余肉部を
目視観察することによって、上記通路内への充填不良
(不足)があった場合には、容易にこれを検出すること
ができる。また、ゲート部から注入されて最初に通路内
に流れ込んで移動する先頭部分の溶融樹脂は、通路内を
通過中に最も多く熱を奪われて温度が低下する結果、接
合強度を高める上では不利な樹脂であるが、この先頭部
分の溶融樹脂を余肉部として押出し、通路内を温度条件
の良い溶融樹脂で満たすことにより、接合強度の向上に
寄与することができる。尚、上記ら第1および第2余肉
部は、成形後に上記第1連接部で切断され除去される。
そして、上記接合用樹脂通路内に溶融樹脂を充填する際
には、上記第1余肉部の充填度合い(樹脂圧力)に応じ
て充填量を制御することにより、上記通路内部の適正な
充填圧力を確保して高い接合強度を得ることが可能にな
る。この場合、成形機の充填特性に基づく充填量のバラ
ツキがある場合には、第2段目の余肉部分である第2余
肉部への押出し量が変化することによって、そのバラツ
キが効果的に吸収される。すなわち、上記接合用樹脂通
路内への溶融樹脂の注入・充填を行うに際して、溶融樹
脂の充填不足による接合強度の不足を来すことなく、過
充填による樹脂洩れの発生を確実に防止し、過不足のな
い注入・充填を安定して行うことができるのである。
【0096】また更に、本願の第8の発明によれば、基
本的には、上記第7の発明と同様の効果を奏することが
できる。特に、上記第2連接部は第1連接部よりも、溶
融樹脂通過方向に直交する断面積が小さく設定されてい
るので、充填時、第1余肉部内の内部圧力の維持が容易
になり、その結果、接合用樹脂通路内の内部圧力(成形
機による充填圧力)の確保が容易かつ確実になる。
【0097】また更に、本願の第9の発明によれば、基
本的には、上記第7または第8の発明と同様の効果を奏
することができる。特に、上記接合用樹脂通路には複数
のゲート部が設けられ、これら各ゲート部から上記通路
内に充填された溶融樹脂どうしが互いに突き当たるウエ
ルド部の外側に、上記第1連接部が設けられているの
で、溶融樹脂の各ゲートからの充填経路の長さが略等価
な部位から、余剰な溶融樹脂を上記第1,第2の余肉部
に順次流入させることができ、接合用樹脂通路内の充填
圧力をバランス良く確保することができ、また、高い接
合強度を得る上で不利なウエルド部の樹脂を優先的に余
肉部に押出すことができ、接合強度をより高めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る成形型の型締め状
態を示す、図7におけるA−C線に沿った縦断面説明図
である。
【図2】 上記成形型の型開き状態を示す、図1と同様
の縦断面説明図である。
【図3】 上記成形型のスライド型駆動状態を示す、図
1と同様の縦断面説明図である。
【図4】 上記成形型のエジェクタ機構駆動状態を示
す、図1と同様の縦断面説明図である。
【図5】 上記成形型の型締め状態を示す、図7におけ
るB−B線に沿った縦断面説明図である。
【図6】 上記成形型の固定型のロータの正面説明図で
ある。
【図7】 上記成形型の可動型の正面説明図である。
【図8】 上記可動型の樹脂通路の切換状態を説明する
ための正面説明図である。
【図9】 上記可動型の樹脂通路の切換状態を説明する
ための正面説明図である。
【図10】 本発明の実施の形態に係る成形品の平面説
明図である。
【図11】 上記成形品の正面説明図である。
【図12】 上記成形品の側面説明図である。
【図13】 上記成形品の図11におけるD−D線に沿
った縦断面説明図である。
【図14】 上記成形品の図10におけるE−E線に沿
った縦断面説明図である。
【図15】 上記成形品の図13におけるF部拡大説明
図である。
【図16】 上記成形品の図13におけるG部拡大説明
図である。
【図17】 上記成形品の余肉部および連接部を説明す
るための成形品全体の平面説明図である。
【図18】 上記成形品の余肉部および連接部を説明す
るための成形品全体の側面説明図である。
【図19】 上記成形品の出口側の余肉部および連接部
を説明するための拡大図である。
【図20】 上記成形品の出口側の余肉部および連接部
の説明図であり、図19におけるY20−Y20線に沿
った縦断面説明図である。
【図21】 上記成形品の出口側の余肉部および連接部
の説明図であり、図19における矢印Y21−Y21方
向からの矢視図である。
【図22】 上記成形品の入口側の樹脂溜まり成形部を
説明するための成形型の部分拡大縦断面図である。
【図23】 上記成形品の入口側の樹脂溜まり成形部の
説明図であり、図22におけるY23−Y23線に沿っ
た成形型の部分拡大断面図である。
【図24】 上記実施の形態の一変形例に係る成形型の
説明図であり、図22に対応した部分拡大縦断面図であ
る。
【図25】 射出成形機の射出特性(充填特性)の一例
を示す線図である。
【符号の説明】
1…固定型 2…可動型 20…固定型の型盤ブロック 40…可動型の型盤 42…二次樹脂通路 42g…成形型の二次樹脂通路ゲート部 44J…出口側の樹脂溜まり成形部 45J,45J’…入口側の樹脂溜まり成形部 61…第1オリフィス部 62…第2オルフィス部 71…第1樹脂溜まり 72…第2樹脂溜まり GP…成形品の内部通路ゲート部 Ji1,Jo1…第1連接部 Ji2,Jo2…第2連接部 Ki1,Ko1…第1余肉部 Ki2,Ko2…第2余肉部 W…インテークマニホールド(中空体) WL…下側半割り体 WP…内部通路(接合用樹脂通路) WU…上側半割り体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の樹脂製の半割り体どうしを衝合さ
    せるとともに、この衝合部の周縁に沿って形成された接
    合用樹脂通路内に溶融樹脂を充填することにより、上記
    半割り体どうしを接合して中空体を得るようにした樹脂
    製中空体の製造方法であって、 上記接合用樹脂通路には、該通路のゲート部から溶融樹
    脂の流れ方向において所定以上離れた部位の外側に、第
    1オリフィス部を介して上記通路に連通する第1樹脂溜
    まりが設けられ、該第1樹脂溜まりの所定部位には第2
    オリフィス部を介して第2樹脂溜まりが連通して設けら
    れており、上記通路内に溶融樹脂を充填する際には、上
    記第1樹脂溜まり内の樹脂圧力に応じて充填量が制御さ
    れることを特徴とする樹脂製中空体の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記第2オリフィス部の通過断面積が第
    1オリフィス部の通過断面積よりも小さく設定されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の樹脂製中空体の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 上記接合用樹脂通路には複数のゲート部
    が設けられ、これら各ゲート部から上記通路内に充填さ
    れた溶融樹脂どうしが互いに突き当たるウエルド部の外
    側に、上記第1オリフィス部が設けられていることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の樹脂製中空体
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 一対の樹脂製の半割り体どうしを衝合さ
    せるとともに、この衝合部の周縁に沿って形成された接
    合用樹脂通路内に溶融樹脂を充填することにより、上記
    半割り体どうしを接合して得られる樹脂製中空体の製造
    装置であって、 上記衝合部に対応する金型部分には、上記接合用樹脂通
    路のゲート部から溶融樹脂の流れ方向において所定以上
    離れた部位の外側に、第1オリフィス部を介して上記通
    路に連通する第1樹脂溜まりが設けられ、該第1樹脂溜
    まりの所定部位には第2オリフィス部を介して第2樹脂
    溜まりが連通して設けられており、上記通路内に溶融樹
    脂を充填する際に上記第1樹脂溜まり内の樹脂圧力を検
    出する圧力検出手段と、該圧力検出手段の検出値に応じ
    て充填量を制御する制御手段とが設けられていることを
    特徴とする樹脂製中空体の製造装置。
  5. 【請求項5】 上記第2オリフィス部の通過断面積が第
    1オリフィス部の通過断面積よりも小さく設定されてい
    ることを特徴とする請求項4記載の樹脂製中空体の製造
    装置。
  6. 【請求項6】 上記接合用樹脂通路には複数のゲート部
    が設けられ、これら各ゲート部から上記通路内に充填さ
    れた溶融樹脂どうしが互いに突き当たるウエルド部の外
    側に、上記第1オリフィス部が設けられていることを特
    徴とする請求項4または請求項5に記載の樹脂製中空体
    の製造装置。
  7. 【請求項7】 一対の樹脂製の半割り体どうしを衝合さ
    せるとともに、この衝合部の周縁に沿って形成された接
    合用樹脂通路内に溶融樹脂を充填することにより、上記
    半割り体どうしを接合して得られる樹脂製中空体であっ
    て、 上記衝合部に対応する部分には、上記接合用樹脂通路の
    ゲート部から溶融樹脂の流れ方向において所定以上離れ
    た部位の外側に、上記通路を充填した上で通路内から溢
    れた溶融樹脂で形成された第1余肉部が第1連接部を介
    して連接されるとともに、該第1余肉部には、該余肉部
    から溢れた溶融樹脂で形成された第2余肉部が第2連接
    部を介して連接されており、これら第1および第2余肉
    部は、成形後に上記第1連接部で切断され除去されるこ
    とを特徴とする樹脂製中空体。
  8. 【請求項8】 上記第2連接部は上記第1連接部より
    も、溶融樹脂通過方向に直交する断面積が小さく設定さ
    れていることを特徴とする請求項7記載の樹脂製中空
    体。
  9. 【請求項9】 上記接合用樹脂通路には複数のゲート部
    が設けられ、これら各ゲート部から上記通路内に充填さ
    れた溶融樹脂どうしが互いに突き当たるウエルド部の外
    側に対応する部位に、上記第1連接部が設けられている
    ことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の樹脂
    製中空体。
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