JP2001347513A - 模様付き無機化粧材、その製造方法、および模様付け用転写シート - Google Patents

模様付き無機化粧材、その製造方法、および模様付け用転写シート

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JP2001347513A
JP2001347513A JP2000172864A JP2000172864A JP2001347513A JP 2001347513 A JP2001347513 A JP 2001347513A JP 2000172864 A JP2000172864 A JP 2000172864A JP 2000172864 A JP2000172864 A JP 2000172864A JP 2001347513 A JP2001347513 A JP 2001347513A
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JP2000172864A
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Nobuo Saito
信雄 齋藤
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレキャストコンクリート等の無機材の製造
時に、転写シートと繊維質シートを別々に扱って模様付
けを行なう従来技術において、得られた製品における模
様層の密着強度が十分でなく、両シートの取扱いの手
間、保管手段、現場での仮置き場等が必要な点を解消す
ることを課題とする。 【解決手段】 基材シート11上に、必要に応じ剥離性
層11aを介して、絵柄層12a/着色ベタ層12bか
らなる模様層12、接着剤層13、繊維質シート14を
順に積層し、接着剤層13は、繊維質シート14の下方
にのみ含浸させ、上方に未含浸部分14aを残したこと
により、コンクリート等の水和硬化性材料が未含浸部1
4aに含浸して密着強度が向上し、取扱うシートの数、
および工程数等を減らして、課題を解決することができ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、プレキャストコンクリートに代
表される水和硬化性材料の硬化物からなる無機材を工場
等で製造する際に、模様付けを確実かつ容易に行なえ
る、模様付き無機化粧材の製造方法、その際に用いるの
に適した模様付け用転写シート、および得られた模様付
き無機化粧材とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】土木、建築の現場で、コンクリートミキ
サー車で運んだ生コンを、型枠内に打設することが行な
われているが、現場での配筋、型枠の設置、およびコン
クリートの打設等の諸工程を省けるのがプレキャストコ
ンクリートである。プレキャストコンクリートは工場で
製造されるので、現場で製造するのにくらべ、管理が行
き届く上、作業が安全に行なえ、製品の品質も安定して
いる等のメリットが多い。
【0003】しかし、プレキャストコンクリートにおい
ても、得られる製品の表面は、型枠の表面が再現された
だけのものであり、特別に意匠感を与えるには、ほとん
どの場合、カラーコンクリートを用いるか、型枠の型面
に凹凸を設ける等に止まっており、印刷等の本格的な模
様付けの例は少ない。というのは、出来上がったプレキ
ャストコンクリート表面は、微細な凹凸を有しているの
で、印刷や転写によって模様付けを行なう際に、インキ
や転写皮膜がて転移しにくく、模様付けに向かない上、
模様付け対象が重量物であるためにハンドリングの問題
があるからである。
【0004】プレキャストコンクリートの製造時に、模
様付けを試みた例としては、以下、順に、型(=型枠)
内に、支持体シートと絵柄を有する転写層とからなる転
写シートを支持体シートが型側を向く様にして配置し、
転写シート上に繊維質シートを配置し、繊維質シート上
に樹脂液を塗布し含浸させて、繊維質シートを通過した
樹脂液と転写層とを接触させ、繊維質シートに含浸した
樹脂液塗布層とした後、樹脂液塗布層上に、少なくとも
セメントと繊維質材料と水とを混合してなる未硬化水和
物を供給し固化させて、転写シート、繊維質シート、樹
脂液塗布層、および水和物の各層を一体化させ、その
後、脱型後又は脱型と同時に支持体シートを剥離して、
化粧材を得る製造方法が提案されている(特開2000
−37715号)。
【0005】上記の製造方法によれば、出来上がったプ
レキャストコンクリートに模様付けを行なう際の問題は
一応解消されるが、型枠を使用してプレキャストコンク
リートを製造する方法に対し、(1)転写シートを配置
する工程、(2)繊維質シートを配置する工程、(3)
樹脂液を塗布する工程、および(4)転写シートの支持
体シートを剥離する工程の四つの工程が追加され、プレ
キャストコンクリートの製造に要する時間が従来よりも
延びて製造効率が低下し、また、これらに伴なって、転
写シート、および繊維質シートを型枠に合わせて裁断す
る手間、保管手段、特に、製造中の仮置き場を要する
点、および各シートや剥離した支持体シートを置くスペ
ースの増加等の問題が生じる。さらに加えて、出来上が
った製品において、転写された絵柄とプレキャストコン
クリートとの接着力が不十分であり、絵柄が剥離した
り、摩耗しやすいという問題も有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、プ
レキャストコンクリート等の水和硬化性材料の硬化物か
らなる無機材の製造時に転写シートと繊維質シートとを
適用して模様付けを行なう上記の従来技術において、プ
レキャストコンクリートの製造工程に対して付加される
工程数が多い点、資材として、転写シートと繊維質シー
トの二種類のシートを使用するため、これら両方のシー
トを型枠に合わせて裁断する手間、製造中の仮置き場を
要する点等の問題を軽減することを課題とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決する手段】本発明においては、上記の従来
技術において、転写シートと繊維質シートとを別々に適
用し、しかも、樹脂液を塗布して、両シートを接着して
いたのに替え、転写シートと繊維質シートとを予め接着
して一体化しておいたものを適用することにより、シー
トを適用する工程、および樹脂液を塗布する工程とを省
くことができ、これに伴ない、繊維質シートを裁断する
手間、繊維質シートの仮置き場を要する点、繊維質シー
トを置くスペースの増加の問題を解消することができ
た。
【0008】第1の発明は、型枠を準備する工程と、剥
離性基材シート上に、少なくとも模様層、接着剤層、お
よび繊維質シートの各層が転写層として積層されてお
り、前記繊維質シートの露出面側には前記接着剤層の接
着剤が含浸していない未含浸の繊維質シート面を有する
模様付け用転写シートを、前記剥離性基材シート側が型
枠に接触するよう設置する工程とを順次行ない、次いで
前記模様付け用転写シートが置かれた前記型枠内に水和
硬化性材料を打設して、前記水和硬化性材料の一部を前
記未含浸の繊維質シート面に浸透させる工程を行ない、
その後、養生を行なって前記の打設された水和硬化性材
料を水和硬化させることにより、前記転写層と前記型枠
内の水和硬化性材料とを一体化し、硬化させる工程、前
記の硬化した水和硬化性材料を脱型する工程、および脱
型後、前記剥離性基材シートを剥離する工程とを行なう
ことを特徴とする模様付き無機化粧材の製造方法に関す
るものである。第2の発明は、第1の発明において、前
記剥離性基材シートを剥離する工程を、前記脱型する工
程と同時に行なうことを特徴とする模様付き無機化粧材
の製造方法に関するものである。第3の発明は、第1ま
たは第2の発明において、前記模様付け用転写シート
を、前記型枠の底面に接するように置くことを特徴とす
る模様付き無機化粧材の製造方法に関するものである。
第4の発明は、第1〜第3いずれかの発明において、前
記脱型後、前記剥離性基材を剥離する工程を行なった
後、前記転写層と一体化し、硬化した水和硬化性材料の
表面に、透明樹脂塗装を行なうことを特徴とする模様付
き無機化粧材の製造方法に関するものである。第5の発
明は、剥離性基材シート上に、少なくとも模様層、接着
剤層、および繊維質シートの各層が転写層として積層さ
れており、前記繊維質シートの露出面側には前記接着剤
層の接着剤が含浸していない未含浸の繊維質シート面を
有することを特徴とする模様付け用転写シートに関する
ものである。第6の発明は、硬化した水和硬化性材料か
らなる無機材の表面に、表面側から、少なくとも模様
層、接着剤層、および繊維質シートが順に積層された積
層体が積層されており、少なくとも、前記繊維質シート
の前記無機材の内部側には水和硬化性材料が含浸し硬化
していることを特徴とする模様付き無機化粧材に関する
ものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以降に、水和硬化性材料の代表例
であるコンクリートを用いて、プレキャストコンクリー
トを製造する際に模様付けを行なう例を引いて説明する
が、後にもべるように、本発明は、コンクリートを用い
た場合に限定されるものではない。図1は、本発明の模
様付け用転写シートの構造を模式的に示す断面図であ
り、模様付け用転写シート10は、基材シート11、お
よび基材シート11上に積層され、基材シート11の片
面を剥離性とするための剥離性層11aが積層した構造
からなる剥離性基材シートを有している。この剥離性層
11aは、剥離時に、基材シート11に付着したまま、
剥離性層11a上の層(転写層である。)と剥れるもの
である。基材剥離性層11aは、基材シートの材質、お
よび模様層12の材質によっては、不要な場合がある。
この図1に示す模様付け用転写シート10は、上面側が
コンクリート打設面である。
【0010】剥離性基材シート上には、絵柄層12a、
および着色ベタ層12b(一様に均一に着色された層)
とが順に積層されている。着色ベタ層12bは、模様付
けする対象物の表面を覆って隠蔽し、着色ベタ層12b
の色相を付与するものであるが、プレキャストコンクリ
ート等、水和硬化性材料硬化物の色相が見えてもよいと
きには、省いてもよいし、また、下地が見える程度に着
色した透明着色の状態であってもよい。なお、模様層1
2の密着性と剥離性を制御する意味で、剥離性基材シー
トと模様層12との間に樹脂層が積層してあってもよ
い。
【0011】模様付け用転写シート10の模様層12上
には、接着剤層13を介して、繊維質シート14が積層
されている。繊維質シート14は、プラスチックフィル
ムやアルミニウム箔等にくらべると密度が低く、繊維が
まばらであるため、図1に示すように接着剤層13を繊
維質シート14の中に浸透させて貼り合せるのが好まし
い。ただし、接着剤層13の厚みが過剰で、繊維質シー
ト14の厚みに等しくなると、繊維質シート14を構成
する繊維に接着剤層が付着しており、繊維質シート14
とコンクリートとの投錨効果による接着強度が下がる。
従って、繊維質シート14は、その露出面側から、繊維
質シート14の厚みの20%〜80%、より好ましくは
50%以上の部分までが、接着剤層13が浸透していな
い部分14aを形成していることが好ましい。
【0012】基材シート11としては、一般的な転写シ
ートにおいて、従来、その使用が公知であるものの中か
ら用途に応じて選択すればよい。型枠が凹凸を有してお
り、型枠の凹凸に沿った模様付けを行なおうとするとき
は、プラスチックシート等で熱成形性のあるシートを用
いるとよく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、エチレンテレフタレート−
イソフタレート共重合体、ポリアリレート、ポリエステ
ル系熱可塑性エラストマー等の熱可塑性ポリエステル樹
脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテ
ン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピ
レン−ブテン共重合体、オレフィン系熱可塑性エラスト
マー等のポリオレフィン樹脂、ナイロン6、ナイロン6
6等のポリアミド、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、
ポリビニルアルコール、ビニロン等のビニル重合体等の
樹脂シート(フィルム)を用いることができ、これらは
単層、または2層以上の積層体として用いることができ
る。
【0013】上記の熱成形性のあるプラスチックシート
は、型枠内がフラットで凹凸を有していない場合にも使
用できる。なお、熱成形性が不要の場合の基材シート1
1としては、例えば、上質紙、薄葉紙等にポリオレフィ
ン樹脂やシリコーン樹脂の離型層を積層した塗工紙、グ
ラシン紙、硫酸紙等の紙類を使用できる。いずれにせよ
基材シート11の厚さは、通常20〜200μmであ
る。
【0014】基材シート11には必要に応じ、模様層1
3の剥離性を適度にするため、剥離性層11aを積層し
てあってもよい。剥離性層11aは、例えば、シリコー
ン樹脂、メラミン樹脂、ポリアミド樹脂、ウレタン樹
脂、ポリオレフィン樹脂、もしくはワックスを、単独、
または混合したもので構成することができる。
【0015】絵柄層12a、および着色ベタ層12b
は、種々の方式により形成し得るが、通常は、グラビア
印刷、シルクスクリーン印刷、もしくはオフセット印刷
等の公知の印刷方法によって形成する。これらのほか、
インキジェット、電子写真の方式を利用して形成しても
よい。なお、絵柄層12a、および着色ベタ層12b
を、印刷方法によって形成するときは、接着剤層との接
着性等を考慮して選択されたバインダー樹脂および溶剤
ないし分散剤、顔料もしくは染料等の着色剤、および各
種添加剤から調製したインキ組成物もしくは塗料組成物
を用いる。
【0016】バインダーの樹脂としては、例えば、アク
リル樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、酢酸ビニル樹
脂、ブチラール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、セルロース系樹脂等の熱可塑性樹脂、ポリウレタン
樹脂、エポキシ樹脂等の常温又は熱硬化性樹脂等を、こ
れら樹脂の単独で、または二種以上混合して用いる。
【0017】着色剤としては、公知のものを用途に合わ
せて用いればよく、本質的にはどのようなものでもよい
が、最終製品(本発明においては、模様付けされたプレ
キャストコンクリート)が屋外等で使用され、高い耐候
性が要求される場合には、例えば、イソインドリノン
(40黄)、キナクリドン(15赤)、ペリレン(10
0赤)、フタロシアニンブルー(青)、アニリンブラッ
ク(黒)、縮合アゾ/キナクリドン(耐候赤)等の有機
顔料、黄鉛(黄)、チタンイエロー(黄)、弁柄
(赤)、カドミウムレッド(赤)、コバルトブルー
(青)、群青(青)、カーボンブラック(黒)、チタン
白(白)、アルミニウム、もしくは二酸化チタン被覆雲
母等の粉末ないしは鱗片状箔片からなる無機顔料を使用
すると良い。また、上記インキ中には、必要に応じて、
炭酸カルシウム、マイクロシリカ等の公知の体質顔料も
添加剤として添加してよい。
【0018】繊維質シート14としては、織布、不織
布、編み物、もしくは紙等が使用される。これら繊維質
シート14は、模様付け用転写シート10を、型枠内に
設置し、上からコンクリート等を打設する時に、コンク
リートが転写シートの模様層に直接接触して模様層を損
なうことを防止する目的、模様層12と一体化すること
により、模様層12の機械的強度を向上させる目的、お
よび投錨効果によりコンクリートと模様層12との密着
強度を向上させて、模様の耐久性を向上させる目的で用
いられる。
【0019】具体的な繊維質シート14としては、素材
的には、アクリル、ナイロン、ポリエステル、ポリプロ
ピレン、レーヨン、アセテート、ビニロン、ポリ塩化ビ
ニル等からなる合成樹脂繊維、セルロース、もしくは羊
毛等の天然(天然有機)繊維、ガラス、石綿、チタン酸
カリウム、アルミナ、シリカ、もしくは炭素等の無機質
繊維等を使用することができる。本発明においては、こ
れらの繊維は、アルカリ性であるコンクリート(コンク
リートスラリー)等の水和硬化性材料と直接に触れるた
め、耐アルカリ性を有するものであることが好ましい。
【0020】また、繊維の集合形態としては、織布、不
織布、編み物、もしくは紙が用いられる。先に挙げたよ
うに、コンクリートが転写シートに直接接触して模様層
を損なうことの防止、模様層12の機械的強度の向上、
コンクリートと模様層12との密着強度の向上、樹脂液
の含浸性、凹凸面への適合性等を考慮すると、厚さ0.
2mm以下の合成樹脂繊維の不織布が好ましい。
【0021】上記した耐アルカリ性の観点からアクリ
ル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、もしくはポリプロピ
レン等の繊維の不織布を使用することがより好ましく、
また、コンクリートを打設した際に、コンクリートや水
分が模様層12にしみ出すのを防止する意味で、目付け
量が30g/m2以上の大きいもの、厚みが200μm
以上の厚いものが好ましい。ただし、目付け量、および
厚みが過度なものを用いると、模様付け用転写シートの
フレキシビリティーが低下し、かつ、重量が増して取扱
いが難しくなるため、通常の最大値としては、目付け量
が120g/m2以下、厚みは650μm以下であるこ
とが好ましい。また目地は細かいものを使用することが
より一層好ましい。
【0022】接着剤層13は、模様層12と繊維質シー
ト14とを積層させるためのものである。接着剤層13
は、例えば、熱可塑性樹脂、硬化性樹脂の硬化物で構成
される。このうち、熱可塑性樹脂としては、アクリル樹
脂、熱可塑性ウレタン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体等が用いられる。いずれの樹脂も使用し得るが、
模様付きプレキャストコンクリートが屋外等で使用され
る場合には、耐久性を考慮すると、以下のような硬化性
樹脂を使用して形成することが好ましい。硬化性樹脂と
しては、熱、もしくは湿気(水)等で硬化する樹脂であ
り、熱で硬化するものとしては、例えば二液硬化型ポリ
ウレタン樹脂、もしくはエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂
等を、湿気で硬化するものとしては、例えば一液硬化型
ポリウレタン樹脂等を使用する。
【0023】上記の二液硬化型ポリウレタン樹脂は、ポ
リオールを主剤とし、イソシアネートを架橋剤(硬化
剤)として、使用されるウレタン樹脂である。主剤のポ
リオールとしては、分子中に2個以上の水酸基を有する
もので、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、アクリルポリオール、ポリエステルポリ
オール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポ
リオール等が用いられる。
【0024】架橋剤のイソシアネートとしては、分子中
に2個以上のイソシアネート基を有する多価イソシアネ
ートが用いられる。例えば、2,4−トリレンジイソシ
アネート、キシレンジイソシアネート、もしくは4,
4′−ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族イ
ソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、または水素添加トリ
レンジイソシアネート、もしくは水素添加ジフェニルメ
タンジイソシアネート等の脂肪族イソシアネートもしく
は脂環式イソシアネートが使用できる。
【0025】イソシアネートとしては、上記の各種イソ
シアネートの付加体、又は多量体を用いる事もできる。
例えば、トリレンジイソシアネートの付加体、トリレン
ジイソシアネートの三量体等がある。耐候性、および耐
熱性の点では、脂肪族イソシアネートもしくは脂環式イ
ソシアネートを使用することが好ましい。
【0026】また、上記二液硬化型ウレタン樹脂は、水
酸基を含有するフッ素樹脂をポリオール成分として使用
した、ウレタン系フッ素樹脂等も使用できる。このよう
な水酸基を含有するフッ素樹脂の代表的なものとして
は、以下のものが挙げられる。ウレタン系フッ素樹脂で
は、優れた耐候性、及び耐水性が得られる。
【0027】(1)フルオロオレフィン、シクロヘキシ
ルビニルエーテル、アルキルビニルエーテル、及びヒド
ロキシアルキルビニルエーテルを必須の構成成分とする
共重合体。フルオロオレフィンの代表的なものは、クロ
ロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン等の
パーハロオレフィンである。共重合体のモル比は、フル
オロオレフィン40〜60%、シクロヘキシルビニルエ
ーテル5〜45%、アルキルビニルエーテル5〜45
%、ヒドロキシアルキルビニルエーテル3〜15%であ
る(特開昭57−34107号公報参照)。
【0028】(2)パーフルオロオレフィン、フッ化ビ
ニリデン、及びビニルエステルを必須の構成成分とし、
これらのモル比が、パーフルオロオレフィン20〜80
%、フッ化ビニリデン5〜80%、及びビニルエステル
3〜45%の共重合体を加水分解して得られる水酸基含
有フッ素樹脂(特開昭59−174657号公報参
照)。
【0029】(3)上記の(1)又は(2)の水酸基含
有フッ素共重合体に、二塩基酸無水物を反応させてエス
テル化し、水酸基の少なくとも一部をカルボキシル基に
変えたフッ素樹脂(特開昭58−136605号公
報)。
【0030】(4)単量体(A);CH2 =CH2 、単
量体(B) CH2 =CH−O−(CH2 )n −OH
(但し、nは整数)、単量体(C) CFX=CFY、
但し、Xは水素、塩素、又はフッ素で、Yはフッ素、低
級フルオロアルキル基、又は、−(OCF2CFCF
3m OC3 F(但し、mは0〜3の整数)〕を共重合
させて得られる共重合体。
【0031】なお、上記の様な樹脂からなる樹脂液を、
接着剤層13の形成のための組成物として用いて適用
し、模様層12上に繊維質シート14を貼り合わせるに
は、まず上記の樹脂液を、ロールコーティング、グラビ
アコーティング、スプレー塗装等の公知の塗布方法によ
り適用する。適用する対象としては、基材シート11上
の模様層12上、もしくは繊維質シート14の模様層1
2と貼り合わせる側の面のいずれか、もしくは両方があ
り得る。適用後、必要に応じて希釈溶剤を乾燥させた
後、基材シート11上の模様層11と繊維質シートとを
重ねて、加圧、もしくは加熱加圧して、両者を貼りあわ
せる。
【0032】以上のような模様付け用転写シート10を
使用して、模様付きプレキャストコンクリートを製造す
る方法について、図2を引用して説明する。
【0033】まず、図2(a)に示すように、通常のプ
レキャストコンクリートの製造におけるのと同様、型枠
20を準備する。型枠は耐水性の型枠合板を使用して常
法により作る。なお、型枠20は、図のように薄い箱型
のものを水平に置くものに限るものではない。
【0034】次に、図2(b)に示すように、型枠20
の内面に、上記したような模様付け用転写シート10
を、その基材シート11の側が型枠20の内面を向くよ
うに、従って、繊維質シート14側が上側に露出するよ
うに置く。
【0035】模様付け用転写シート10を置いた後、図
2(c)に示すように、型枠内にコンクリート(コンク
リートスラリー)21を打設し、その後、必要に応じ養
生シートで覆う等して養生を行なう。打設されたコンク
リートの一部は、模様付け用転写シート10の繊維質シ
ート14の露出面側から浸透し、接着剤層が含浸してい
る部分の手前で浸透が停止する。コンクリート(コンク
リートスラリー)中には、補強のため、パルプ、合成繊
維、ガラス繊維、金属繊維、炭素繊維、合成樹脂等、あ
るいは、さらに各種の添加剤を加えて使用してもよい。
なお、得られる製品の要求される強度によっては、鉄筋
等を型枠内に配置しておく。
【0036】なお、ここで型枠内に流し込むものはコン
クリート(コンクリートスラリー)以外にも、水和硬化
性のものであればよく、二水石膏、半水石膏、無水石膏
等の各種石膏、ポルトランドセメント、アルミナセメン
ト、マグネシアセメント、混合セメント等の各種セメン
ト等の単独または混合したものを適当量の水と混合して
スラリー状として用いる。
【0037】打設後、養生することにより、一部の過剰
な水分が蒸発するほか、所定の比で混合された水が水和
反応を起こしてコンクリート(コンクリートスラリー)
が硬化する。同時に、繊維質シート14の接着剤層が含
浸していない側に浸透したコンクリートも硬化し、型枠
内の繊維質シート14以外の部分のコンクリートと一体
化する。
【0038】その後、水和がほぼ完了した時点で、脱型
する。脱型して反転することにより、図2(d)に示す
ように、表面側より剥離性基材シート11、模様層1
2、繊維質シート14、および固化済みのコンクリート
21’等からなるものが得られる(詳細は、図3を引用
して後述する。)。その後、剥離性基材シート11を剥
離して、模様付きプレキャストコンクリートを得る。
【0039】なお、得られた製品には、図2(e)、お
よび図3に示すように、更に塗装を行なって、トップコ
ート層22を形成してもよく、これにより、表面の物理
的および/または化学的性状を向上させ、あるいは、艶
の調整を行なうことができる。
【0040】図3は、得られた模様付きプレキャストコ
ンクリートの模式的な断面図であって、この例では、最
上層に、トップコート層22を有しているが、このトッ
プコート層22が積層してないものもあり得る。トップ
コート層22の直下には、模様層12a、およびその下
の着色ベタ層12bからなる模様層12が積層されてお
り、その下部には接着剤層13を介して繊維質シート1
4、および硬化したコンクリート21’が順に積層され
ている。
【0041】繊維質シート14は、上層の模様層12と
(図4の例では、その一部である着色ベタ層12bと)
積層されており、積層のための接着剤層13は、繊維質
シート14内では、ほぼ上半分の厚みにのみ浸透して、
模様層12と繊維質シートとを貼り合わせている。ま
た、繊維質シート14の残る下半分の厚みの部分には、
打設されたコンクリートが浸透していて、浸透したコン
クリートが硬化した中に、繊維質シート14を構成する
繊維が固着されていて、繊維質シート14の部分のコン
クリートと、繊維質シート14よりも下層のコンクリー
ト21’aとが一体化し、コンクリートと繊維質シート
の積層を強固に保っている。
【0042】従って、模様層12と硬化したコンクリー
ト21’とは、繊維質シート14内にコンクリートが浸
透して硬化した部分を介して強固に積層されている。
【0043】トップコート層22を構成する樹脂として
は、例えば、アクリル樹脂、アクリル−スチレン共重合
体、もしくは酢酸ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂、エポキ
シ樹脂、もしくはウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂、また
は、電離放射線硬化性樹脂(紫外線硬化性もしくは電子
線硬化性)である不飽和アクリレート系、もしくはエポ
キシ系等が使用できる。
【0044】トップコート層22の厚みは、1〜100
μm程度である。必要に応じて、耐候性向上の目的で、
0.1〜5重量%程度の紫外線吸収剤および/または
0.1〜5重量%程度の光安定剤を添加するとよい。紫
外線吸収剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール、ベ
ンゾフェノン、サリチル酸エステル等の有機系化合物
や、粒径0.2μm以下の微粒子状の酸化亜鉛、酸化セ
リウム等の無機系化合物が、また、光安定剤としては、
例えば、ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤、ピペリジ
ン系ラジカル捕捉剤等のラジカル捕捉剤が使用できる。
【0045】トップコート層22には、必要に応じて、
耐摩耗性向上の目的で、シリカ、球状α−アルミナ等の
硬質無機粒子、ワックス、もしくはシリコーン樹脂等の
滑剤を添加すると良い。トップコート層22は、上記の
ような素材を適宜に選択して混練した塗料組成物を、ス
プレーコーティング、もしくはフローコーティング等の
公知の塗装方法で行なえばよい。
【0046】なお、この製造方法において、模様付け用
転写シート10は、型枠底部にのみ置いて、型枠内面の
必ずしもすべてをカバーしなくてもよいが、型枠内面の
形状に合わせて成形されたものを使用することも可能で
あり、このようにすると、得られるプレキャストコンク
リートとしては、型枠内の底面に接していた部分のみな
らず、側面にも模様付けがされたものが得られる。ある
いは、型枠の底部に凹凸面を設けておき、模様付け用転
写シート10をそれに合わせて凹凸形状を形成したもの
を使用すれば、得られるプレキャストコンクリートとし
ては、表面に凹凸を有し、凹凸に沿って模様付けがされ
たものが得られる。
【0047】本発明の模様付きプレキャストコンクリー
ト、ならびに、コンクリートも含めた無機材に、模様が
付された模様付き無機化粧材は、建築物の壁、床、天井
等を仕上げる際の内装材、建築物の外壁材、屋根、塀、
もしくは門柱等の外装材、路面材料等の用途に使用でき
る。
【0048】
【実施例】(実施例)剥離性基材シートとして、ポリプ
ロピレン系の熱可塑性エラストマーシート(厚み80μ
m)を使用し、アクリルポリオールおよびイソシアネー
ト化合物からなりアクリルウレタン樹脂をバインダー樹
脂とするメジウム(実質的に樹脂溶液のみからなり、着
色剤を含有しないインキ)を用い、グラビア印刷方式に
より、剥離性を制御する意味で樹脂層を一層形成した
後、バインダー樹脂は同様で、チタン白、弁柄、黄鉛、
および群青を主体とする着色剤を含有するインキを使用
し、オニックス調大理石を模した絵柄層、および着色ベ
タ層の印刷を同じくグラビア印刷方式により行なった
後、常温で乾燥し模様層とした。
【0049】乾燥後、着色ベタ層上に、アクリルポリオ
ール樹脂100部(部数は質量部、以降も同様)、およ
び1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート8部とから
なる二液硬化型ポリウレタン樹脂の溶剤溶液を22g/
2(乾燥時)塗付して接着剤層とし、塗付面に繊維質
シートとしてアクリル繊維不織布(ユニセル(株)製、
品名;BT−1812W、目付け量;80g/m2、厚
み;230μm)を重ねて、50℃の表面温度の加熱ロ
ールを用い、400kgの荷重で加圧し、ラミネートを
行なって、上記不織布の露出面に接着剤の未含浸部を残
した、本発明の模様付け用転写シートを準備した。
【0050】得られた模様付け用転写シートを、所定の
大きさに裁断した後、基材のポリプロピレン系エラスト
マーシートが型枠内面側になるようにして敷き詰め、コ
ンクリートを流し込み、80℃の温度で一日養生した
後、脱型して製品を取出して反転した。その後、表面に
ある基材のポリプロピレン系エラストマーシートを剥離
し、その後、アクリル樹脂系のクリヤートップコートを
吹付け塗装して、透明樹脂層を形成した。以上により、
模様付け用転写シート上の印刷による模様が、表面に付
着して、良好な模様付けがなされたプレキャストコンク
リートが得られた。
【0051】(比較例)剥離性基材シートに、樹脂層、
絵柄層、および着色ベタ層の印刷を印刷した後、常温で
乾燥した後、着色ベタ層上にアクリル繊維不織布を重
ね、その上から、二液硬化型ポリウレタン樹脂の溶剤溶
液を着色ベタ層から不織布露出面に至るまで含浸して貼
り合せ、模様付け用転写シートを準備した。上記の模様
付け用転写シートの準備において使用した素材、およ
び、上記以降の工程は、実施例と同様に行ない、模様付
きプレキャストコンクリートを得た。
【0052】実施例、および比較例で得られた模様付き
プレキャストコンクリートの模様付けされた側の面上
に、カッターナイフにより、縦横とも1mm間隔で11
本ずつで不織布層の厚み全部に到達する切り込みを入れ
て、10×10のマス目を形成し、このマス目上にセロ
ハン粘着テープ(ニチバン(株)製、登録商標「セロテ
ープ」、24mm幅、産業用)を貼り付け、貼り付けた
セロハン粘着テープを剥離する試験を行なったところ、
実施例で得られたものでは、剥離が全く見られなかった
が(0/100)、比較例で得られたものでは、25箇
所のマス目の剥離が見られた(25/100)。
【0053】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、模様付け用転
写シートとして、剥離性基材シート、模様層、接着剤
層、および繊維質シートとが積層されており、繊維質シ
ートの露出面には接着剤が含浸していない未含浸の繊維
質シート面を有するものを使用するので、従来、転写シ
ートと繊維質シートとを別々に適用し、その場で樹脂液
を含浸していたのにくらべると、扱うシートが一枚で済
み、裁断、仮置き等のシートの取扱い上の問題が少なく
なるほか、得られた製品において、繊維質シートの接着
剤が未含浸の繊維質シート面に水和硬化性材料が浸透し
て硬化するため、模様層とコンクリート等水和硬化性材
料との密着性が従来よりも向上した模様付き無機化粧材
を製造し得る。請求項2の発明によれば、請求項1の発
明の効果に加え、脱型と基材シートの剥離の両工程を一
度に行なうため、製造時間を短縮して模様付き無機化粧
材を製造し得る。請求項3の発明によれば、請求項1ま
たは2いずれかの発明の効果に加え、模様付け用転写シ
ートの設置を、型枠の底面に置くだけで行なうので、水
和硬化性材料を素材とする無機材の製造工程に、簡単な
工程を追加するのみで、模様付き無機化粧材を製造し得
る。請求項4の発明によれば、請求項1〜3いずれかの
発明の効果に加え、透明樹脂塗装を行なうので、表面の
物理的、および/または化学的性状が向上し、あるいは
艶の調製がなされた模様付き無機化粧材を製造じ得る。
請求項5の発明によれば、模様付け用転写シートを、剥
離性基材シート、模様層、接着剤層、および繊維質シー
トとが積層されており、繊維質シートの露出面には接着
剤が含浸していない未含浸の繊維質シート面を有する構
成としたので、水和硬化性材料を素材とする無機材の模
様付けに使用して、模様層と無機材の密着性が高い製品
が得られ、従来にくらべて少ない工程で模様付き無機化
粧材が得られる模様付け用転写シートを提供できる。請
求項6の発明によれば、無機化粧材の表面に積層された
模様層が繊維質シートの表面側に含浸した接着剤層と、
繊維質シートの内部側に浸透し硬化した水和硬化性材料
とにより、硬化した水和硬化性材料本体と強固に積層さ
れた模様付き無機化粧材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】模様付け用転写シートの断面図である。
【図2】模様付きプレキャストコンクリートの製造方法
を示す図である。
【図3】模様付きプレキャストコンクリートの断面図で
ある。
【符号の説明】 10 模様付け用転写シート 11 基材シート(11a;剥離性層) 12 模様層(12a;絵柄層、12b;着色ベタ
層) 13 接着剤層 14 繊維質シート(14a;未含浸部) 20 型枠 21 コンクリート(21’;硬化済コンクリート) 22 トップコート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04F 13/00 E04F 13/00 C 13/08 13/08 G 13/14 102 13/14 102C Fターム(参考) 2E110 AA57 AB04 AB22 BA02 BB02 BB03 GA32W GA33X GA42W GB02W GB23X GB32W GB35W GB42W 4F100 AE01A AE01C AK07 AK25 AK51G AL09 AT00A AT00C BA03 BA07 BA10A BA10C CA13 CB00 CB02 DG00C DG15 EC042 EH46 EH902 EJ08C EJ082 EJ19 EJ42 EJ82 EJ82C EJ982 GB90 HB00B HB11 HB31 JK06 JL14A 4G052 AB32

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型枠を準備する工程と、剥離性基材シー
    ト上に、少なくとも模様層、接着剤層、および繊維質シ
    ートの各層が転写層として積層されており、前記繊維質
    シートの露出面側には前記接着剤層の接着剤が含浸して
    いない未含浸の繊維質シート面を有する模様付け用転写
    シートを、前記剥離性基材シート側が型枠に接触するよ
    う設置する工程とを順次行ない、次いで前記模様付け用
    転写シートが置かれた前記型枠内に水和硬化性材料を打
    設して、前記水和硬化性材料の一部を前記未含浸の繊維
    質シート面に浸透させる工程を行ない、その後、養生を
    行なって前記の打設された水和硬化性材料を水和硬化さ
    せることにより、前記転写層と前記型枠内の水和硬化性
    材料とを一体化し、硬化させる工程、前記の硬化した水
    和硬化性材料を脱型する工程、および脱型後、前記剥離
    性基材シートを剥離する工程とを行なうことを特徴とす
    る模様付き無機化粧材の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記剥離性基材シートを剥離する工程
    を、前記脱型する工程と同時に行なうことを特徴とする
    請求項1記載の模様付き無機化粧材の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記模様付け用転写シートを、前記型枠
    の底面に接するように置くことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の模様付き無機化粧材の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記脱型後、前記剥離性基材を剥離する
    工程を行なった後、前記転写層と一体化し、硬化した水
    和硬化性材料の表面に、透明樹脂塗装を行なうことを特
    徴とする請求項1〜3いずれか記載の模様付き無機化粧
    材の製造方法。
  5. 【請求項5】 剥離性基材シート上に、少なくとも模様
    層、接着剤層、および繊維質シートの各層が転写層とし
    て積層されており、前記繊維質シートの露出面側には前
    記接着剤層の接着剤が含浸していない未含浸の繊維質シ
    ート面を有することを特徴とする模様付け用転写シー
    ト。
  6. 【請求項6】 硬化した水和硬化性材料からなる無機材
    の表面に、表面側から、少なくとも模様層、接着剤層、
    および繊維質シートが順に積層された積層体が積層され
    ており、少なくとも、前記繊維質シートの前記無機材の
    内部側には水和硬化性材料が含浸し硬化していることを
    特徴とする模様付き無機化粧材。
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