JP2001347453A - 電着砥石の切れ味を向上する方法 - Google Patents

電着砥石の切れ味を向上する方法

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JP2001347453A
JP2001347453A JP2000209078A JP2000209078A JP2001347453A JP 2001347453 A JP2001347453 A JP 2001347453A JP 2000209078 A JP2000209078 A JP 2000209078A JP 2000209078 A JP2000209078 A JP 2000209078A JP 2001347453 A JP2001347453 A JP 2001347453A
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electrodeposited
grinding wheel
grinding
abrasive grains
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Junichiro Takagi
純一郎 高木
Takeshi Ryu
猛 劉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工作物を研削する時の研削抵抗を小さくで
き、工作物の仕上げ面粗さを良好にでき、しかも摩耗し
て使用できない電着砥石の切れ味を向上する方法を提供
する。 【構成】 砥石コア1の外周にメッキ2方法を用いてダ
イヤモンド、CBNなどの超硬質の砥粒3を保持させた
電着砥石4を回転させ、工作物を研削し、電着砥石と工
作物の運動速度との相対運動を制御することによって工
作物の砥石に進入する進入角を制御することにより、砥
粒3の先端部に逃げ面摩耗を生じさせ、砥粒切れ刃に逃
げ角を創成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、砥石コア部の外周にメ
ッキ方法により超硬質砥粒を保持させた電着砥石の切れ
味向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4に示すものなど、金属性円盤状の砥
石台金1の外周面にニッケル(Ni)メッキ2によって
ダイヤモンドまたはCBNからなる超硬質の砥粒3を保
持させた電着砥石4があった。この電着砥石4を工作物
の仕上げ面粗さを向上させるために使用前にツルーイン
グを行い、前記砥粒3表面の高さを揃え、図5に示すよ
うに砥粒4表面を平坦にしている。ツルーイング後の電
着砥石はそのまま、又は、砥石の切れ味を向上するた
め、クラッシングロールなどを用いて砥粒4を破砕する
ことにより切れ味を向上させてから使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したツル
ーイングによる砥石成形では、図5に示すように電着砥
石の砥粒表面が平坦化することによって、図7に示すよ
うな研削加工形態になり、切れ味が鈍いため、工作物の
研削時に切削抵抗が大きくなる、という問題点が生ず
る。また、砥石外周に砥粒が一層しか存在しないため、
砥粒切れ刃の摩耗により、寿命が短く、再利用できない
問題点がある。電着砥石の砥粒をクラッシングロールな
どによって破砕し、砥粒に鋭い切れ刃を形成することが
提案されているが、この修正方法では砥粒を深く破砕し
なければならず、修正によって砥粒の高さ減少が大き
く、また砥粒の剥がれが生じ、砥石寿命が短くなるとい
う問題点があった。
【0004】本発明は、前述した電着砥石の問題点を解
決して研削するときの研削抵抗を小さくでき、また工作
物の仕上げ面粗さを向上させることができ、さらに砥石
の寿命を長くし、電着砥石を再利用する成形方法を提供
することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、砥石コアの外
周部にメッキ方法による超硬質の砥粒を保持させた電着
砥石を、切れ味向上作業として工作物を研削することに
より、砥粒に逃げ面摩耗を発生させ、砥粒切れ刃に逃げ
角を形成させる電着砥石の成形方法である。
【0006】
【作用】本発明では、ツルーイングして砥粒の表面を平
坦にして、電着砥石の砥粒の高さが揃った状態の電着砥
石、または使用して摩耗した電着砥石を対象に、この状
態で、図6に示すように工作物を研削する場合に、砥石
と工作物との相対運度、すなわち切込み深さ、砥石周
速、工作物周速を変えることによって、工作物11が砥
粒3に進入する際の進入角φを制御することにより、砥
粒の先端部のみの僅かの逃げ面摩耗7を生じさせること
により砥粒に逃げ角αを創成する。これにより、研削加
工の仕上げ面粗さを維持しつつ、切削抵抗を小さくする
ことができ、さらに砥粒の摩耗が表層部の僅かな部分で
済むので、砥粒の高さの減少および割れによるメッキか
らの剥がれが極めて少なく、砥石の寿命を長くできる
(図8参照)。また、砥粒切れ刃が摩耗して研削抵抗が
大きくなり、使用できなくなった電着砥石に対して、前
述の作業を施すことにより、再使用が可能になる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例における砥粒の逃げ角
創成方法及びその方法を実施する装置を図面に従って説
明する。
【0008】図1及び図2に平面研削の加工モデルを用
いて工作物が砥石に進入する進入角の概念を説明する。
電着砥石4を用いて工作物11を研削し、砥石直径d
s、砥石周速度Vs、工作物の送り速度Vw、切込みa
の条件の場合に、1個の砥粒切れ刃が削り取る部分は1
2となる。
【0009】図2は砥粒の形を等高線で示した図及びそ
の1断面A−A‘を示すものである。図中の角度φは砥
石に対して工作物が進入していく角度であり、研削条件
だけで決まる角度である(数式1参照)。これが大きく
なるような条件で削れば、砥粒切れ刃と工作物と接触状
態を制御でき、図4に示すように加工中の砥粒切れ刃の
逃げ面摩耗を制御し、砥粒切れ刃に逃げ角を創成するこ
とができる。
【0010】
【数1】
【0011】図3は本発明の一実施例を示した概略図で
ある。図3において、5は平面研削盤の砥石主軸台であ
り、砥石主軸台5には電着砥石4が回転可能に取り付け
てある。電着砥石4は鉄系材料からなる円盤状の砥石コ
ア1と、この砥石コア1の外周に付着させたニッケルメ
ッキ2と、ニッケルメッキ2に保持させた多数のダイヤ
モンドまたはCBNの超硬質の砥粒3とからなる。
【0012】13は平面研削盤の工作物台に載せた鉄系
の円盤を回す切れ味向上装置であり、装置の主軸には工
作物となる鋼製円盤11を取り付け、電着砥石4の回転
軸線と平行な軸線回りに回転可能に取り付けてある。装
置13は平面研削盤の工作物台の上に載せ、電着砥石4
の軸方向に前進後退する構成にしてある。
【0013】また、電着砥石4と工作物11とは、平面
研削盤の主軸モータと装置13に装着してあるモータに
よってそれぞれ回転駆動し、また独立して回転数の制御
が可能であり、電着砥石4の回転方向と工作物11の回
転方向とが同じ方向にしてある。
【0014】なお、前述した切れ味向上装置によって、
電着砥石4の成形を行うには、まず電着砥石4と工作物
11とを互いに同じ方向に回転させ、平面研削盤の主軸
を電着砥石半径方向に前進させ、工作物11を電着砥石
4の砥粒3に接触させて、研削のゼロ点を設定する。
【0015】その後、進入角を決め、数式1により切込
み深さ、砥石周速、工作物周速を選定し、平面研削盤の
工作物台を電着砥石の軸方向に往復させ、電着砥石4を
用いて円筒研削方式で工作物11の外周面を研削し、砥
粒切れ刃に摩耗を起こさせる。
【0016】また、切込み深さ、工作物11の周速V
w、電着砥石4の周速Vsを変化させることによって、
進入角φを変えることができる。さらに、電着砥石4と
工作物11との接触回数、すなわち、工作物11の研削
量を制御することにより、砥粒切れ刃の逃げ面摩耗量を
制御でき、逃げ角の角度を制御することができる。
【0017】一実例で切れ味を向上した砥石とツルーイ
ング後との研削抵抗と研削面粗さの比較を示す図9及び
図10に、逃げ角創成による切れ味向上の効果を示す。
【0018】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明による電
着砥石の成形方法では、砥石コアの外周にメッキを介し
て超硬質の砥粒を保持させた、砥粒表面が揃った電着砥
石を回転させつつ、研削加工する際の進入角を制御して
工作物を研削することによって前記の砥粒切れ刃に逃げ
角を形成するので、次の効果が得られる。
【0019】すなわち、この発明では、まず電着砥石を
ツルーイングすることにより、電着砥石の砥粒の高さを
揃え、これらの砥粒の表面を平坦にした電着砥石に対
し、研削加工を行うことにより、砥粒の表層部のみの僅
かの逃げ面摩耗によって砥粒切れ刃に逃げ角を形成し、
切削抵抗を小さくすることができ、砥粒の表面が平坦に
した後に、砥粒切れ刃の表層部に逃げ角ができるので、
工作物の仕上げ面粗さが向上して研削抵抗を小さくで
き、さらに砥粒を破砕させないため、砥粒の高さの減少
および砥粒の割れによるメッキからの剥がれがなく、電
着砥石の寿命を長くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 研削加工時1個砥粒切れ刃が削り取る部分の
断面形状である。
【図2】 工作物が砥石に進入する進入角φを示した模
式図である。
【図3】 円筒研削方式で実現した本発明一実例の装置
概略図である。
【図4】 電着砥石の構成を示した概略図である。
【図5】 電着砥石ツルーイング後或いは摩耗後の砥粒
状態を示した図である。
【図6】 砥粒に逃げ角を創成するイメージ図である。
【図7】 逃げ角無しの時の砥粒切れ刃と工作物との接
触状態を示した図である。
【図8】 逃げ角が付いている時の砥粒切れ刃と工作物
との接触状態を示した図である。
【図9】 実例の研削抵抗の結果を示した図である。
【図10】実例の研削実験における表面粗さの結果を示
した図である。
【数1】研削加工時の進入角の計算式である。
【符号の説明】
1 砥石コア 2 メッキ 3 超硬質砥粒 4 電着砥石 5 平面研削盤主軸台 6 砥粒のツルーイング際に除去された或いは研削加
工の際に摩耗した部分 7 逃げ角創成時に砥粒に摩耗した部分 11 工作物(鋼円盤) 12 1個砥粒切れ刃の削り取る部分 13 切れ味向上装置 Vs 電着砥石の周速 Vw 工作物の周速 f 切れ味向上装置の砥石軸方向の往復送り ds 電着砥石直径 a 研削切込み深さ φ 研削時に工作物が砥石に進入する角度 進入角 α 砥粒切れ刃の逃げ角

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】砥石コア部の表面にメッキ方法により超硬
    質の砥粒を保持させた電着砥石を回転させつつ、工作物
    を研削し、砥石と工作物との相対運動を制御することに
    よって工作物が砥石に進入する進入角を制御し、研削時
    の砥粒の逃げ面摩耗を制御することにより、電着砥石の
    前記砥粒に逃げ角を創成することを特徴とする電着砥石
    の切れ味向上方法。
JP2000209078A 2000-06-06 2000-06-06 電着砥石の切れ味を向上する方法 Pending JP2001347453A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9238290B2 (en) 2010-05-21 2016-01-19 Honda Motor Co., Ltd. Grindstone, grindstone manufacturing method, boring tool, abrasive grain positioning jig, and relief surface forming method

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9238290B2 (en) 2010-05-21 2016-01-19 Honda Motor Co., Ltd. Grindstone, grindstone manufacturing method, boring tool, abrasive grain positioning jig, and relief surface forming method

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