JP2001346656A - シートバックのポケット構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポケット本体の形状保持性に優れ、ポケット
の使用時の品質感を向上させる。大きな収納品を簡易迅
速に収納する。収納品の日焼けによる褪色を防止する。
見栄えを向上させる。 【解決手段】 ポケット本体２１の上端の開口部２３よ
り上方位置に上部ポケット部３１を形成する。上部ポケ
ット部３１の上端をシートバック１１の背面側の表皮材
１３の上部表皮材１５の下端に縫着する。上部ポケット
部３１の下端に開口部３３を形成する。上部ポケット部
３１の下端に伸縮性を有する紐体２７を取付ける。シー
トバック１１の背面側と上部ポケット部３１の内側との
間に上部収納空間３５を形成する。ポケット本体２１の
上端の開口部２３の近接する位置にシートバックの背面
側の表皮材１３の縫製部４１、４３を位置させない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はシートバックのポケ
ット構造に関し、更に詳細に説明すると、シートバック
の背面側に設けられたポケット本体を備え、該ポケット
本体の上端に開口部が形成され、シートバックの背面側
とポケット本体の内側との間に収納空間が形成されるよ
うになされたシートバックのポケット構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、車両用シート等においては、前
席のシートバックの背面側に合成樹脂製またはネット等
からなるポケット本体が設けられ、後席着座者がシート
バックの背面側に沿う状態よりポケット本体を引き出
し、またはネットの上部開口部を開いて、雑誌や新聞ま
たは小物等を収納して利用することができるようになさ
れ、車室内の居住性の向上を図っている。

【０００３】従来のシートバックのポケット構造は、図
５乃至図７に示す如く、シートバック１の背面側下部に
ファブリック等から形成されたポケット本体５を取付
け、ポケット本体５の開口部５ａ側の上端に伸縮性を有
するゴム紐等の紐体７を取付け、通常時ポケット本体５
の開口部５ａが開放することがないように形成されてい
る。シートバック１の背面側の表皮材３は上部表皮材３
ａが高価な材質、例えばファブリック等から形成され、
ポケット本体５の内側と対向する部分である下部表皮材
３ｂが不織布やトリコット等の安価な材質から形成され
ている。また上部表皮材３ａと下部表皮材３ｂとの縫製
部３ｃはポケット本体５の上端の開口部５ａに近接した
位置に形成されている。

【０００４】また、従来のシートバックのポケット構造
として、実用新案登録第２５４８２６７号公報に示され
ている如く、シートバックボードの背面に取付枠を介し
てネットを張設したり、特開平８−１７５２７３号公報
に示されている如く、ポケットシートによりポケットを
構成し、ポケットの内部の中間部に係着手段を設け、上
下２通りの深さにより使用可能としたもの、または特開
平８−１６９２８２号公報に示されている如く、内側ポ
ケットシートと外側ポケットシートとを用い、小物を入
れたポケットを外方への膨らみを無くし見栄えをよくし
たポケット構造等が存在する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、従来のシー
トバックのポケット構造においては、図７に示す如く、
ポケット本体５の上端の開口部５ａを伸縮性を有する紐
体７の張力に抗して開放するが、この開口部５ａを開放
することにより、ポケット本体５の内側と対向する不織
布やトリコット等の安価な材質の部分である下部表皮材
３ｂが露出し、高級感をなくし、またポケット本体５の
上方のシートバック１の背面側の高価な材質からなる上
部表皮材３ａの下端と下部表皮材３ｂとの縫製部３ｃの
縫製ラインが露出し、品質感を損ねている。また常時収
納されている大きな地図帖や区分地図の収納物９の上部
は、図５に示す如く、ポケット本体５の深さＬが小さい
ためポケット本体５の開口部５ａより露出し、この収納
物９の露出した部分が日焼けして色あせしてしまう虞れ
を有していた。

【０００６】更に、従来公知のシートバックのポケット
構造においては、取付枠を介してネットを張設したりす
る作業が煩雑となり、また小物等が外部に露出し、外観
が悪く、また長期間の使用によりネットの開口部が弛
み、外観を悪化させる虞れを有し、また上下２通りの深
さを得るポケット構造や、内側ポケットシート及び外側
ポケットシートを用いる場合には構成が複雑となり、組
付け作業が煩雑となり、コストアップとなる欠点を有す
るものであった。

【０００７】本発明の目的は、必要最小限の構成部品点
数によって簡単に構成し、組付作業を簡易迅速に行え、
ポケット本体の形状保持性に優れ、ポケットの使用時の
品質感を向上させることができ、小物等の収納品の出し
入れを容易に行え、収納品の日焼けによる褪色を防止す
ることができ、見栄えを向上させることができ、耐久性
及び外観の優れたシートバックのポケット構造を提供す
るものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は上述せる課題に
鑑みてなされたもので、本発明の請求項１に記載のシー
トバックのポケット構造は、シートバックの背面側に設
けられたポケット本体を備え、該ポケット本体の上端に
開口部が形成され、シートバックの背面側とポケット本
体の内側との間に収納空間が形成されるようになされた
シートバックのポケット構造において、前記ポケット本
体より上方位置に上部ポケット部が形成され、該上部ポ
ケット部の上端はシートバックの背面側の表皮材に固着
され、上部ポケット部の下端が開放され、前記シートバ
ックの背面側と上部ポケット部の内側との間に上部収納
空間が形成され、前記ポケット本体の収納空間と共に前
記上部収納空間を一体に利用可能に形成されていること
を特徴とする。

【０００９】また、本発明の請求項２に記載のシートバ
ックのポケット構造は、シートバックの背面側に設けら
れたポケット本体を備え、該ポケット本体の上端に開口
部が形成され、シートバックの背面側とポケット本体の
内側との間に収納空間が形成されるようになされたシー
トバックのポケット構造において、前記ポケット本体の
上端に伸縮性を有する紐体が取付けられ、前記ポケット
本体の上端の開口部より上方位置に上部ポケット部が形
成され、該上部ポケット部の上端はシートバックの背面
側の表皮材に固着され、上部ポケット部の下端に開口部
が形成され、該上部ポケット部の下端に伸縮性を有する
紐体が取付けられ、前記シートバックの背面側と上部ポ
ケット部の内側との間に上部収納空間が形成され、前記
ポケット本体の収納空間と共に前記上部収納空間を一体
に利用可能に形成されていることを特徴とする。

【００１０】また、本発明の請求項３に記載のシートバ
ックのポケット構造は、シートバックの背面側に設けら
れたポケット本体を備え、該ポケット本体の上端に開口
部が形成され、シートバックの背面側とポケット本体の
内側との間に収納空間が形成されるようになされたシー
トバックのポケット構造において、前記ポケット本体の
上端に伸縮性を有する紐体が取付けられ、前記ポケット
本体の上端の開口部より上方位置に上部ポケット部が形
成され、該上部ポケット部の上端はシートバックの背面
側の表皮材の上部表皮材の下端に固着され、上部ポケッ
ト部の下端に開口部が形成され、該上部ポケット部の下
端に伸縮性を有する紐体が取付けられ、前記シートバッ
クの背面側と上部ポケット部の内側との間に上部収納空
間が形成され、前記ポケット本体と上部ポケット部の背
面側のシートバックの背面側が下部表皮材としての不織
布より形成されていることを特徴とする。

【００１１】また、本発明の請求項４に記載のシートバ
ックのポケット構造は、シートバックの背面側に設けら
れたポケット本体を備え、該ポケット本体の上端に開口
部が形成され、シートバックの背面側とポケット本体の
内側との間に収納空間が形成されるようになされたシー
トバックのポケット構造において、前記ポケット本体の
上端に伸縮性を有する紐体が取付けられ、前記ポケット
本体の上端の開口部より上方位置に上部ポケット部が形
成され、該上部ポケット部の上端はシートバックの背面
側の表皮材の上部表皮材の下端に固着され、上部ポケッ
ト部の下端に開口部が形成され、該上部ポケット部の下
端に伸縮性を有する紐体が取付けられ、前記シートバッ
クの背面側と上部ポケット部の内側との間に上部収納空
間が形成され、前記ポケット本体の上端の開口部の近接
する位置にシートバックの背面側の表皮材の縫製部が位
置していないことを特徴とする。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下本発明に係るシートバックの
ポケット構造を図面を参照して詳述する。図１乃至図４
には本発明に係るシートバックのポケット構造の実施の
形態が夫々示されており、この実施の形態では車両用シ
ートに本発明を適用した場合として説明するが、これに
限定されるものではなく、種々のシートに適用すること
ができる。

【００１３】図１に示す如く、車両のフロント側の車両
用シートはシートクッションとシートバック１１とを夫
々備え、シートバック１１はリクライニング機構により
前後傾動可能に取付けられるが、シートクッション及び
リクライニング機構の図示説明はこれを省略する。シー
トバック１１の背面側の表皮材１３は外部に露出する上
部表皮材１５と、この上部表皮材１５の下端に縫着，接
着，溶着等により連結され、通常時外部に露出しない下
部表皮材１７とから形成されている。

【００１４】図１及び図２に示す如く、フロント側の車
両用シートのシートバック１１の背面側の下部にポケッ
ト本体２１が設けられている。このポケット本体２１の
上端に開口部２３が形成され、シートバック１１の背面
側とポケット本体２１の内側との間に収納空間２５が形
成されるようになされている。

【００１５】前記ポケット本体２１の上端に伸縮性を有
するゴム紐等からなる紐体２７が取付けられ、この紐体
２７は前記ポケット本体２１の上端に形成された袋状部
２１ａに挿入されているが、ポケット本体２１を伸縮性
を有する布地から形成する場合にはポケット本体２１の
上端に直接縫着するものであってもよい。

【００１６】前記ポケット本体２１の上端の開口部２３
より上方位置に上部ポケット部３１が形成されている。
この上部ポケット部３１の上端はシートバック１１の背
面側の表皮材１３の上部表皮材１５の下端に縫着部４１
により固着され、上部ポケット部３１の下端に開口部３
３が形成されている。また前記シートバック１１の背面
側と上部ポケット部３１の内側との間に上部収納空間３
５が形成されている。

【００１７】尚、本実施の形態では、ポケット本体２１
の上端の開口部２３と上部ポケット部３１の下端の開口
部３３とを近接させて形成したが、多少離間していても
よく、または上部ポケット部３１の下端とポケット本体
２１の上端とをオーバーラップさせてもよい。また上部
ポケット部３１の下端とポケット本体２１の上端とをフ
ァスナー等の係止部材により開閉するようにしてもよ
い。この係止部材を用いることにより形状保持性を向上
させることができる。

【００１８】また、前記上部ポケット部３１の下端に伸
縮性を有する紐体３７が取付けられ、この紐体３７は前
記上部ポケット部３１の下端に形成された袋状部３１ａ
に挿入されている。前記ポケット本体２１の収納空間２
５と共に前記上部ポケット部３１の上部収納空間３５を
一体に利用することができる。尚、伸縮性を有する紐体
３７をポケット本体２１と同様に、上部ポケット部３１
の下端に直接縫着するものであってもよく、またはこの
紐体３７を省略することもできる。

【００１９】前記ポケット本体２１及び上部ポケット部
３１はファブリック等の布地の他、塩化ビニル等の合成
樹脂材等から形成することもでき、更に布地とウレタン
等の合成樹脂材からなる積層品を用いることもできる。
このポケット本体２１及び上部ポケット部３１をシート
バック１１の背面側の表皮材１３の上部表皮材１５と同
一の材質のものから形成することにより外観を向上させ
ることができる。

【００２０】前記シートバック１１の背面側の表皮材１
３の下部表皮材１７は前記ポケット本体２１及び上部ポ
ケット部３１の内側と対向する部分に形成され、この下
部表皮材１７の上端は前記上部ポケット部３１の上端を
上部表皮材１５の下端に縫着する際に縫着部４１により
同時に縫着することができる。また、下部表皮材１７の
下端はポケット本体２１の下端と共に、シートバック１
１の下部の縫着部４３により縫着されている。

【００２１】前記下部表皮材１７は布地，不織布，トリ
コット等の安価な材質から形成され、または合成樹脂シ
ートのような材質から形成されたものであってもよい。
前記ポケット本体２１の上端の開口部２３と上部ポケッ
ト部３１の下端の開口部３３とは下部表皮材１７の略中
央位置に設けられ、開口部２３及び開口部３３に近接し
て縫着部４１及び縫着部４３が形成されておらず、開口
部２３及び開口部３３を開放しても縫着部４１及び縫着
部４３が露出することがない。

【００２２】図３及び図４に示す如く、ポケット本体２
１の深さより大きな地図帖や区分地図等の収納物９をポ
ケット本体２１及び上部ポケット部３１に収納するに
は、図３に示す如く、ポケット本体２１の上端の開口部
２３を外方に引張って開き、収納物９をポケット本体２
１の収納空間２５に挿入する。次いで、図４に示す如
く、上部ポケット部３１の開口部３３を外方に引張って
開き、収納物９の上端を上部収納空間３５に挿入する。

【００２３】この収納物９をポケット本体２１の収納空
間２５に挿入する際に、開口部２３及び開口部３３を開
放しても、ポケット本体２１の上端の開口部２３及び上
部ポケット部３１の開口部３３に近接して縫着部４１及
び縫着部４３が形成されておらず、開口部２３及び開口
部３３より縫着部４１及び縫着部４３が露出することが
なく、外観を向上させることができる。

【００２４】

【発明の効果】以上が本発明に係わるシートバックのポ
ケット構造の実施の形態であるが、本発明の請求項１に
記載のシートバックのポケット構造によれば、ポケット
本体より上方位置に上部ポケット部が形成され、該上部
ポケット部の上端はシートバックの背面側の表皮材に固
着され、上部ポケット部の下端が開放され、前記シート
バックの背面側と上部ポケット部の内側との間に上部収
納空間が形成され、前記ポケット本体の収納空間と共に
前記上部収納空間を一体に利用可能に形成されているの
で、必要最小限の構成部品点数によって簡単に構成し、
組付作業を簡易迅速に行え、ポケット本体の形状保持性
に優れ、ポケットの使用時の品質感を向上させることが
でき、小物等の収納品の出し入れを容易に行え、収納品
の日焼けによる褪色を防止することができ、見栄えを向
上させることができ、耐久性及び外観の優れたシートバ
ックのポケット構造を得ることができる。

【００２５】本発明の請求項２に記載のシートバックの
ポケット構造によれば、ポケット本体の上端に伸縮性を
有する紐体が取付けられ、前記ポケット本体の上端の開
口部より上方位置に上部ポケット部が形成され、該上部
ポケット部の上端はシートバックの背面側の表皮材に固
着され、上部ポケット部の下端に開口部が形成され、該
上部ポケット部の下端に伸縮性を有する紐体が取付けら
れ、前記シートバックの背面側と上部ポケット部の内側
との間に上部収納空間が形成され、前記ポケット本体の
収納空間と共に前記上部収納空間を一体に利用可能に形
成されているので、必要最小限の構成部品点数によって
簡単に構成し、組付作業を簡易迅速に行え、ポケット本
体の形状保持性に優れ、ポケットの使用時の品質感を向
上させることができ、小物等の収納品の出し入れを容易
に行え、収納品の日焼けによる褪色を防止することがで
き、見栄えを向上させることができ、耐久性及び外観の
優れたシートバックのポケット構造を得ることができ
る。

【００２６】本発明の請求項３に記載のシートバックの
ポケット構造によれば、ポケット本体の上端に伸縮性を
有する紐体が取付けられ、前記ポケット本体の上端の開
口部より上方位置に上部ポケット部が形成され、該上部
ポケット部の上端はシートバックの背面側の表皮材の上
部表皮材の下端に固着され、上部ポケット部の下端に開
口部が形成され、該上部ポケット部の下端に伸縮性を有
する紐体が取付けられ、前記シートバックの背面側と上
部ポケット部の内側との間に上部収納空間が形成され、
前記ポケット本体と上部ポケット部の背面側のシートバ
ックの背面側が下部表皮材としての不織布より形成され
ているので、必要最小限の構成部品点数によって簡単に
構成し、組付作業を簡易迅速に行え、ポケット本体の形
状保持性に優れ、ポケットの使用時の品質感を向上させ
ることができ、小物等の収納品の出し入れを容易に行
え、収納品の日焼けによる褪色を防止することができ、
見栄えを向上させることができ、耐久性及び外観の優れ
たシートバックのポケット構造を得ることができる。

【００２７】本発明の請求項４に記載のシートバックの
ポケット構造によれば、ポケット本体の上端に伸縮性を
有する紐体が取付けられ、前記ポケット本体の上端の開
口部より上方位置に上部ポケット部が形成され、該上部
ポケット部の上端はシートバックの背面側の表皮材の上
部表皮材の下端に固着され、上部ポケット部の下端に開
口部が形成され、該上部ポケット部の下端に伸縮性を有
する紐体が取付けられ、前記シートバックの背面側と上
部ポケット部の内側との間に上部収納空間が形成され、
前記ポケット本体の上端の開口部の近接する位置にシー
トバックの背面側の表皮材の縫製部が位置していないの
で、必要最小限の構成部品点数によって簡単に構成し、
組付作業を簡易迅速に行え、ポケット本体の形状保持性
に優れ、ポケットの使用時の品質感を向上させることが
でき、小物等の収納品の出し入れを容易に行え、収納品
の日焼けによる褪色を防止することができ、見栄えを向
上させることができ、耐久性及び外観の優れたシートバ
ックのポケット構造を得ることができる。

【００２８】本発明によれば、必要最小限の構成部品点
数によって簡単に構成し、組付作業を簡易迅速に行え、
ポケット本体の形状保持性に優れ、ポケットの使用時の
品質感を向上させることができ、小物等の収納品の出し
入れを容易に行え、収納品の日焼けによる褪色を防止す
ることができ、見栄えを向上させることができ、耐久性
及び外観の優れたシートバックのポケット構造を得るこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るシートバックのポケット構造のシ
ートバックの背面斜視図。

【図２】本発明に係るシートバックのポケット構造のシ
ートバックの側断面図。

【図３】本発明に係るシートバックのポケット構造のポ
ケットの使用状態の側断面図。

【図４】本発明に係るシートバックのポケット構造のポ
ケットの使用状態の側断面図。

【図５】従来のシートバックのポケット構造を示すシー
トバックの背面図。

【図６】従来のシートバックのポケット構造を示すシー
トバックの側断面図。

【図７】従来のシートバックのポケット構造のポケット
の使用状態を示すシートバックの背面斜視図。

【符号の説明】

９ 収納物 １１ シートバック １３ 表皮材 １５ 上部表皮材 １７ 下部表皮材 ２１ ポケット本体 ２１ａ 袋状部 ２３ 開口部 ２５ 収納空間 ２７ 紐体 ３１ 上部ポケット部 ３１ａ 袋状部 ３３ 開口部 ３５ 上部収納空間 ３７ 紐体 ４１ 縫着部 ４２ 縫着部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シートバックの背面側に設けられたポケ
   ット本体を備え、該ポケット本体の上端に開口部が形成
   され、シートバックの背面側とポケット本体の内側との
   間に収納空間が形成されるようになされたシートバック
   のポケット構造において、 前記ポケット本体より上方位置に上部ポケット部が形成
   され、該上部ポケット部の上端はシートバックの背面側
   の表皮材に固着され、上部ポケット部の下端が開放さ
   れ、前記シートバックの背面側と上部ポケット部の内側
   との間に上部収納空間が形成され、前記ポケット本体の
   収納空間と共に前記上部収納空間を一体に利用可能に形
   成されていることを特徴とするシートバックのポケット
   構造。
2. 【請求項２】 シートバックの背面側に設けられたポケ
   ット本体を備え、該ポケット本体の上端に開口部が形成
   され、シートバックの背面側とポケット本体の内側との
   間に収納空間が形成されるようになされたシートバック
   のポケット構造において、 前記ポケット本体の上端に伸縮性を有する紐体が取付け
   られ、前記ポケット本体の上端の開口部より上方位置に
   上部ポケット部が形成され、該上部ポケット部の上端は
   シートバックの背面側の表皮材に固着され、上部ポケッ
   ト部の下端に開口部が形成され、該上部ポケット部の下
   端に伸縮性を有する紐体が取付けられ、前記シートバッ
   クの背面側と上部ポケット部の内側との間に上部収納空
   間が形成され、前記ポケット本体の収納空間と共に前記
   上部収納空間を一体に利用可能に形成されていることを
   特徴とするシートバックのポケット構造。
3. 【請求項３】 シートバックの背面側に設けられたポケ
   ット本体を備え、該ポケット本体の上端に開口部が形成
   され、シートバックの背面側とポケット本体の内側との
   間に収納空間が形成されるようになされたシートバック
   のポケット構造において、 前記ポケット本体の上端に伸縮性を有する紐体が取付け
   られ、前記ポケット本体の上端の開口部より上方位置に
   上部ポケット部が形成され、該上部ポケット部の上端は
   シートバックの背面側の表皮材の上部表皮材の下端に固
   着され、上部ポケット部の下端に開口部が形成され、該
   上部ポケット部の下端に伸縮性を有する紐体が取付けら
   れ、前記シートバックの背面側と上部ポケット部の内側
   との間に上部収納空間が形成され、前記ポケット本体と
   上部ポケット部の背面側のシートバックの背面側が下部
   表皮材としての不織布より形成されていることを特徴と
   するシートバックのポケット構造。
4. 【請求項４】 シートバックの背面側に設けられたポケ
   ット本体を備え、該ポケット本体の上端に開口部が形成
   され、シートバックの背面側とポケット本体の内側との
   間に収納空間が形成されるようになされたシートバック
   のポケット構造において、 前記ポケット本体の上端に伸縮性を有する紐体が取付け
   られ、前記ポケット本体の上端の開口部より上方位置に
   上部ポケット部が形成され、該上部ポケット部の上端は
   シートバックの背面側の表皮材の上部表皮材の下端に固
   着され、上部ポケット部の下端に開口部が形成され、該
   上部ポケット部の下端に伸縮性を有する紐体が取付けら
   れ、前記シートバックの背面側と上部ポケット部の内側
   との間に上部収納空間が形成され、前記ポケット本体の
   上端の開口部の近接する位置にシートバックの背面側の
   表皮材の縫製部が位置していないことを特徴とするシー
   トバックのポケット構造。