JP2001346563A - 食品処理方法及び装置 - Google Patents

食品処理方法及び装置

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JP2001346563A
JP2001346563A JP2000172899A JP2000172899A JP2001346563A JP 2001346563 A JP2001346563 A JP 2001346563A JP 2000172899 A JP2000172899 A JP 2000172899A JP 2000172899 A JP2000172899 A JP 2000172899A JP 2001346563 A JP2001346563 A JP 2001346563A
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Japan
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food
conveyor
vibration
food material
shower
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Fumihiro Goto
文洋 後藤
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Ryubi Co Ltd
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Ryubi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品材料を異なる食品処理領域に跨ってシャ
ワー噴流によって処理する際に、上流側の食品処理領域
内の処理液が下流側の食品処理領域内に入り込むことが
ないようにしたり、食品処理領域内で処理液が食品材料
に有効に浸透するようにする。 【解決手段】 コンベヤ部材14によって搬送される
食品材料12に処理液のシャワー噴流18J、20Jを
浴びせて食品材料を処理する際に、2つの異なる食品処
理領域HTとCTとの間の液切れ領域LTあるいは一方
又は双方の食品処理領域HT、CT内でコンベヤ部材1
4を支持する支持片56を上下に振動させて食品材料1
2に振動を付与する。この振動は、液切れをや処理液の
浸透を向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、野菜類を
塩漬けして浅漬け、本漬け等の漬け物を製造したり、野
菜類のみでなく、魚介類を含む種々の食品材料(食材)
に調味液を浸したり、殺菌したり、洗浄したり、解凍し
たりする処理を行う食品処理方法及び装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、コンベヤ手段によって搬送
される種々の食品材料に塩水、洗浄液、調味液、解凍液
などの処理液のシャワー状噴流を浴びせて食品材料に漬
け物としての処理を施したり、洗浄したり、調味処理し
たり、解凍したりする種々の方法及び装置を提案してい
る(例えば、特願平10−249470号、特願平10
−362256号、特願平11−300662号及び特
願2000−60700号参照)。
【0003】これらの装置は、食品材料を搬送するコン
ベヤ手段と、このコンベヤ手段によって搬送される食品
材料に処理液のシャワー噴流を浴びせて食品材料を処理
するシャワー噴流発生手段とを備えており、食品材料
は、コンベヤ手段によって搬送されながら上方から又は
上下から処理液のシャワー噴流を浴びせて食品を処理し
ている。
【0004】例えば、特願平11−300662号の出
願で開示されている白菜を浅漬けする方法を例にとって
説明すると、食品材料である白菜は、半切り、1/4切
り又は直立方体状にカットして、ネット状無端ベルトコ
ンベヤ部材から成るコンベヤ手段によって処理領域に搬
入され、カット白菜は、この処理領域でネット状無端ベ
ルトコンベヤ部材によって搬送されながら、上下からの
温塩水のシャワー状噴流が浴びせられて温塩水の浸透圧
と水圧とを受け、その後塩分濃度が低い冷塩水又は冷水
のシャワー状噴流が浴びせられて塩漬け処理される。こ
の場合、カット白菜は、ネット状無端ベルトコンベヤ部
材に平面的に並べて搬送されたり、ネット状無端ベルト
コンベヤ部材上に多段に積み上げながら搬送されたりし
ている。
【0005】この出願によって開示されている処理方法
では、コンベヤ手段は、食品材料であるカット白菜を温
塩水処理領域と冷水処理領域との間に跨ってコンベヤ部
材によって搬送される際に、温塩水処理領域で温塩水が
付着された食品材料がそのまま冷水処理領域に導入され
るので、温塩水処理領域の塩分が冷水処理領域の循環系
統に入り込んで冷水処理領域の循環系統の濾過効果が低
減する欠点があった。
【0006】また、コンベヤ手段がそれぞれの処理領域
内で単に水平状態を保ったまま食品材料を搬送している
と、特に食品材料が多段に積み上げられて搬送されてい
たり比較的厚みを有した状態で搬送されている場合に、
シャワー状噴流が食品材料の内部まで浸透し難く、食品
処理の効率が低い欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する1つの課題は、食品材料を異なり食品処理領域に跨
って搬送される際に、上流側の食品処理領域内の処理液
が下流側の食品処理領域内に入り込むことがないように
して下流側の食品処理領域の処理液循環系統の濾過効果
を低減することがないようにした食品処理方法及び装置
を提供することにある。
【0008】本発明が解決しようとする他の課題は、コ
ンベヤ手段によって搬送される食品材料内にシャワー状
噴流が有効に浸透することができるようにした食品処理
方法及び装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の基本的な
課題解決手段は、コンベヤ手段によって搬送される食品
材料に処理液のシャワー噴流を浴びせて食品材料を処理
する食品処理方法において、コンベヤ手段によって搬送
されている食品材料に振動を付与することを特徴とする
食品処理方法を提供することにある。
【0010】本発明の第1の基本的な課題解決手段にお
いて、この振動は、コンベヤ手段のコンベヤ部材を介し
て食品材料に付与することができる。また、この振動
は、食品材料が通過する異なる食品処理領域の中間領域
で付与されることができるし、また食品材料が通過する
1つ又は複数の食品処理領域内で付与されることができ
るし、更に異なる食品処理領域とその中間領域との両方
で付与されることもできる。
【0011】本発明の第2の基本的な課題解決手段は、
食品材料を搬送するコンベヤ手段と、このコンベヤ手段
によって搬送される食品材料に処理液のシャワー噴流を
浴びせて食品材料を処理するシャワー噴流発生手段とを
備えた食品処理装置において、コンベヤ手段のコンベヤ
部材上の食品に振動を付与する食品振動付与手段を更に
備えていることを特徴とする食品処理装置を提供するこ
とにある。
【0012】本発明の第2の基本的な課題解決手段にお
いて、振動付与手段は、コンベヤ手段のコンベヤ部材を
上下に振動するコンベヤ部材上下動機構から成っている
のが好ましい。この場合、コンベヤ部材上下動機構は、
コンベヤ部材を支持するコンベヤ支持部材と、コンベヤ
支持部材を周期的に上下動するカム部材と、このカム部
材を回転するカム駆動源とから形成することができる。
【0013】このように、コンベヤ手段によって搬送さ
れている食品材料に振動を付与するが、食品材料を異な
る食品処理領域の中間領域を搬送される際に食品材料に
振動を付与すると、上流側の食品処理領域内の処理液が
下流側の食品処理領域内に入り込むことがなく、従って
下流側の食品処理領域の処理液循環系統の濾過効果を低
減することがない。
【0014】また、食品処理領域内をコンベヤ手段によ
って搬送されている食品材料に振動を付与すると、コン
ベヤ手段によって搬送される食品材料内にシャワー状噴
流を有効に浸透することができ、従って食品処理作業の
効率を向上することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して詳細に述べると、図1は、本発明の1つの実施の形
態による食品処理装置10を系統的に示し、この食品処
理装置10は、浅漬け等の漬け物を製造するための塩漬
け処理装置であるのが示されている。この食品処理装置
10は、典型的には、特願平11−300662号に開
示されている装置と実質的に同じであり、2段階の塩水
漬け処理を行う形態であるのが示されている。従って、
この形態では、処理すべき食品材料12は、漬け物材料
であり、処理液は、塩水である。
【0016】この食品処理装置10は、温塩水処理領域
HTと液切り領域LTと冷塩水処理領域CTとを有し、
これらの3つの領域HT、LT、CTに跨って設けられ
て食品材料である漬け物材料12を搬送する水透過性コ
ンベヤ部材14を含むコンベヤ手段16と、温塩水処理
領域HTで水透過性コンベヤ部材14上の漬け物材料1
2に浴びせて食塩水(処理液)の浸透圧と水圧とをかけ
るように温塩水のシャワー噴流(ジェット流)18Jを
噴出する第1のシャワー噴流発生手段(またはジェット
噴流発生手段)18と、その後冷塩水処理領域CTで漬
け物材料12に浴びせるべき冷塩水のシャワー噴流(ジ
ェット流)20Jを噴出する第2のシャワー噴流発生手
段(またはジェット噴流発生手段)20とを備えてい
る。
【0017】コンベヤ手段16は、温塩水処理領域HT
より手前から延びてこの手前の延長部分は搬入コンベヤ
部分16Aとして機能し、また冷塩水処理領域CTを越
えて延びてこの延長部分は搬出コンベヤ部分16Bとし
て機能する。コンベヤ手段16のコンベヤ部材14は、
耐食性の金属またはプラスチック製のワイヤネットから
成る水透過性ベルトコンベヤ部材であり、このベルトコ
ンベヤ部材14は、複数のガイドローラ22A乃至22
Dによって無端状に掛け渡され、少なくとも1つのガイ
ドローラ、例えばガイドローラ22Aは、図示しないロ
ーラ駆動手段によって駆動される。なお、ベルトコンベ
ヤ部材14の戻り側の部分にはベルトコンベヤ部材14
にテンションをかけるように変位することができるテン
ションローラ24が設けられている。
【0018】漬け物材料12は、白菜、キャベツ、キュ
ウリ、大根、かぶ、アスパラガス、セロリ、カリフラワ
ー、ベッコリーなどの野菜を主体とするが、野菜以外に
漬け物として利用することができる魚介類、肉類などの
他の材料であってもよい。比較的寸法の小さなかぶなど
のように全体の寸法が小さいものは、そのままの寸法で
漬け物材料として製造装置10内に搬入することができ
るが、白菜、大根などの寸法の大きなものは、処理時間
を短縮するために、所定の寸法にカットして搬入され
る。例えば、白菜は、半割りまたは4つ割りするか、根
元で分けて葉を適宜の大きさに切断し、適宜の厚み、例
えば30cm以下の厚みに積み重ねて搬入され、大根
も、所定の長さと厚み以下にカットして搬入される。
【0019】第1のシャワー噴流発生手段18は、図示
の形態では、図1及び図2に示すように、漬け物材料1
2の上下からシート状シャワー18Jを浴びせるように
噴出する複数のシート状シャワー噴出ノズル18Nから
成っている。なお、これらの噴出ノズル18Nは、図1
に示すように、図示しない液循環手段から液を供給する
ようにコンベヤ部材14の搬送方向に沿って延びる供給
管26Aに接続されている。
【0020】噴出ノズル18Nは、図2(A)に示すよ
うに、供給管26Aに接続されて搬送方向を横切る方向
に延びるノズル管26Nに設けられた多数の短いスリッ
ト状噴出口28から成っていてもよいし、また図2
(B)に示すようにノズル管26Nにその軸線方向に沿
って設けられた長いスリット状噴出口28Sから成って
いてもよい。図2(A)の形態の噴出ノズル18Nは、
正面三角形状のシートの形態のシャワー噴流18Jを噴
出するが、これらの三角形状のシャワー状噴流18J
は、漬け物材料12に当たるときにはコンベヤ部材14
のほぼ全幅に間断なく広がるようになっており、従って
コンベヤ部材14に乗せられてシャワー噴流領域を通過
する漬け物材料12は、シャワーに触れることなく通過
することはない。図2(B)の形態の噴出ノズル18N
は、同図に示すように、コンベヤ部材14のほぼ全幅に
広がるシート状シャワー噴流18Jを噴出し、従って同
様にコンベヤ部材14に乗せられてシャワー噴流領域を
通過する漬け物材料12は、シャワーに触れることなく
通過することはない。
【0021】このシート状シャワー噴流18Jは、図1
に示すように、コンベヤ部材14の進行方向に向けて斜
めに噴出するのが好ましいが、垂直またはほぼ垂直に噴
出してもよい。更に、上方のノズル18Nは、進行方向
に斜め下方に向け、下方のノズル18Nは、進行方向と
は反対方向に斜め上向きにしてシャワーを噴出するよう
に配置してもよい。また、これらのノズル18Nは、必
ずしも、コンベヤ部材14を真横に横切らなくてもよ
く、斜めに横切ってもよい。
【0022】第1のシャワー噴流発生手段18は、上記
のシート状シャワーではなく、シャワー全体で漬け物材
料12のほぼ全上面及び全下面に上下の複数の円錐状シ
ャワー118Jを浴びせるように噴出する複数の円錐状
シャワー噴出ノズル118Nから成っていてもよい(図
3及び図4参照)。これらの噴出ノズル118Nは、円
錐状シャワー118Jが均一な円錐となるように充円錐
ノズルの形態であるのが好ましい。図4から解るよう
に、隣り合う円錐シャワー118Jは相互にオーバラッ
プして材料12に隙間なくシャワーが当たるようにする
のが好ましい。
【0023】第2のシャワー噴流発生手段20も、図示
の形態では、第1のシャワー噴流発生手段18と同様
に、図2に示すような構造を有し、漬け物材料12の上
下からシート状シャワー噴流20Jを浴びせるように噴
出する複数のシート状シャワー噴出ノズル20Nから成
っているが、同様にして、図3及び図4に示すように、
シャワー全体で漬け物材料12のほぼ全上面及び全下面
に上下の複数の円錐状シャワー噴流120Jを浴びせる
ように噴出する複数の円錐状シャワー噴出ノズル120
Nから成っていてもよい。
【0024】第1及び第2のシャワー噴流発生手段1
8、20の間の液切り領域LTは、第1のシャワー噴流
発生手段18からの温塩水のシャワー噴流18Jによっ
て濡らされた漬け物材料(食品材料)12を液切りす
る。この液切り領域LTは、単に、無噴流部分から成っ
ている。
【0025】図示の実施の形態では、温塩水と冷塩水と
の2段階の塩水処理を行うが、第1段階の温塩水処理
は、漬け物材料12に殺菌作用と塩漬け作用(細胞の死
滅と酵素の活性化)とを付与し、また第2段階の冷塩水
処理は、漬け物材料に微生物の増殖抑制作用を付与す
る。
【0026】本発明の食品処理装置10は、コンベヤ手
段16によって搬送されている食品材料に振動を付与す
る食品振動付与手段30を更に備えている。
【0027】図示の形態では、この食品振動付与手段3
0は、食品材料12が通過する異なる食品処理領域(温
塩水処理領域HT及び冷塩水処理領域CT)の中間領域
である液切り領域LTに設けられてこの液切り領域で食
品材料12に振動を付与すると同時に、温塩水処理領域
HT及び冷塩水処理領域CTにもそれぞれ設けられてこ
れらの領域内でも食品材料12に振動を付与している
が、食品振動付与手段30は、これらの3つの領域のい
ずれか1つ又は2つにのみ設けてもよい。図1から解る
ように、温塩水処理領域HT内の食品振動付与手段は、
符号30HTで示され、以下同様に液切り領域LT内の
食品振動付与手段は、符号30LT、冷塩水処理領域C
T内の食品振動付与手段は、符号30CTで示されてい
る。図示していないが、各領域内に2つ以上の食品振動
付与手段30を搬送方向に間隔をあけて設けてもよく、
例えば、搬送距離がある温塩水処理領域HT内に2つ以
上の食品振動付与手段を設けるのが好ましい。
【0028】食品振動付与手段30の具体例が図5乃至
図8に示されている。この具体例の食品振動付与手段3
0は、コンベヤ手段16のコンベヤ部材14を上下に振
動するコンベヤ部材上下動機構32から成っている。こ
のコンベヤ部材上下動機構32は、コンベヤ部材14を
下側から支持するコンベヤ支持部材34と、コンベヤ支
持部材34を周期的に上下動するカム部材36と、この
カム部材を36回転するカム駆動源38とから形成され
ている。
【0029】コンベヤ支持部材34は、図7及び図8に
示すように、機枠40に設けられた1対のブラケット側
枠42、42’の間を延びるように取り付けられた連結
枠44に間隔をあけて設けられた支持環46、46’に
貫通して摺動自在に支持された1対の縦桿48と上下の
横桿50,50’とを含む支持枠52と、この支持枠5
2の上横桿50上にコンベヤ部材14の幅方向に間隔を
あけてスペーサ54を介してそれぞれ取り付けられた3
つの板ばね状の支持片56とから成っている。板ばね状
の支持片56は、コンベヤ部材14の上流側から下流側
に向けて次第に上向きに傾斜する傾斜部分56aとこの
傾斜部分56aの上端から水平に延びる水平部分56b
とから成っており、コンベヤ部材14上の食品材料12
が傾斜部分56aに沿って乗り上げてコンベヤ支持部材
34上に容易に乗り越えることができるように形成され
ている。
【0030】また、カム部材36は、コンベヤ部材14
の幅方向に延びるように機枠40にブラケット58、5
8’を介して設けられた1対のベアリング60、60’
に回転自在に支持されたカム軸62と、このカム軸62
に間隔をあけて取り付けられた2つの羽根車状のカム6
4とから成っており、2つのカム64は、コンベヤ支持
部材34の支持枠52の下横桿50’に係合している。
カム64は、特に、図5から解るように、45゜間隔で
設けられた4つのカム面64aを有し、これらのカム面
64aは、カム軸60の時計方向(図5)の回転によっ
てコンベヤ支持部材34を徐々に上昇し、ほぼ45゜回
転すると、コンベヤ支持部材34を急激に落下するよう
なカム形状を有する。
【0031】カム駆動源38は、機枠40の一方側に設
けられたブラケット66に搭載されて出力軸68aを有
する減速機付き駆動モータ68と、この出力軸68aと
カム軸62とを連結するチェーン・スプロケット機構の
如き伝導機構70とから成り、図示の形態では、伝導機
構70は、カム軸62に取り付けられたスプロケット7
2と駆動モータ68の出力軸68aに取り付けられたス
プロケット74(図7では省略されている)とこれらの
スプロケットス72と74とを連結するチェーン76と
から成っている。
【0032】従って、駆動モータ68が回転すると、伝
導機構70を介してカム部材36のカム軸62が設定さ
れた所定の速度で回転し、カム部材36のカム64も所
定の速度で回転する。カム64が回転すると、コンベヤ
支持部材34全体が支持環46,46’内を摺動しなが
らカム面64aに沿って昇降し、その支持片56上のコ
ンベヤ部材14が昇降する。カム面64aは山形のカム
面ではなく、サイン波形の右半分を切り取った形態のカ
ム面であるので、コンベヤ部材14は、この支持片56
上の部分で徐々に上昇し最も高い位置から急激に落下す
る形態の振り落とし形の振動であることが解る。
【0033】次に、本発明の方法の動作を図1の食品処
理装置(漬け物製造装置)10を用いて詳細に述べる。
塩漬けすべき材料(塩漬け材料12)として白菜を用い
る場合を例示すると、塩漬け処理すべき白菜は、適宜寸
法にカットされ、また温塩水及び冷塩水の温度及び濃
度、コンベヤ手段16の搬送速度及びシャワー噴流の圧
力(水量)は、白菜の表面積及び白菜の所望の漬け具合
(浅漬けまたは本漬け)などに応じて適宜選択される。
【0034】所定の寸法のカットされた白菜(食品材
料)12は、コンベヤ手段16の搬入コンベヤ部分16
Aに投入されると、コンベヤ手段16によって温塩水処
理領域HT、液切り領域LT及び冷塩水処理領域CTを
順次移行し、温塩水処理、液切り処理及び冷塩水処理が
順次施されて塩漬けされる。なお、図1では、図面を簡
略化する目的で塩漬け材料12が1つ宛コンベヤ手段1
6に搭載されているように表示されているが、実際に
は、図7に示すように、カット白菜を積み上げて投入さ
れる。
【0035】温塩水及び冷温水の温度及び塩分濃度は、
漬け物の種類(浅漬けまたは本漬け)及び所望の堅さ
(歯切れ)、漬け物の原料(材料の種類)及び寸法、コ
ンベヤ部材上に材料を載せる状態(密度、高さ)などに
よって定められる。一般的には、温塩水は、40乃至7
0゜C、好ましくは、56乃至60゜Cの温度を有し、
また5重量%以上、好ましくは、5乃至15重量%の塩
分濃度を有する。また、冷塩水は、常温以下、好ましく
は、15゜C以下の温度を有し、また温塩水の塩分濃度
よりも5重量%以上濃度が低い塩分濃度(無塩分を含
む)、好ましくは、1乃至10重量%の塩分濃度を有す
る。
【0036】シャワー18J及び20Jの圧力は、、漬
け物の種類(浅漬けまたは本漬け)及び所望の堅さ(歯
切れ)、漬け物の原料(材料の種類)及び寸法、コンベ
ヤ部材上に材料を載せる状態(密度、高さ)、塩分濃度
及びコンベヤ部材の搬送速度などによって異なるが、一
般的には、1kgf/cm3乃至数十kgf/cm3に定
められる。
【0037】更に、第1及び第2の塩水処理時間は、上
記と同様に、漬け物の種類(浅漬けまたは本漬け)及び
所望の堅さ、漬け物の原料(材料の種類)及び寸法、コ
ンベヤ上に材料を載せる状態(密度、高さ)、塩分濃度
及びシャワー圧力などによって異なり、いずれにして
も、漬け物材料が所望の塩漬けの程度に達するまで経験
的に定められる。なお、この塩水処理時間は、コンベヤ
の搬送速度によって定められる。
【0038】以上から解るように、塩分濃度、シャワー
圧力及び塩水処理時間は、相互に相関し、塩分濃度及び
シャワー圧力を高くすると、塩水処理時間を短くするこ
とができ、また同じ塩分濃度でもシャワー圧力を高くす
ると、塩水処理時間を一層短くすることができる。な
お、第2の冷塩水処理に代えて冷水処理(無塩冷水処
理)としてもよい。
【0039】本発明の方法は、温水処理領域HT、液切
り領域LT及び冷水処理領域CTで食品振動付与手段3
0を設けているので、食品材料である塩漬け材料12
は、この食品振動付与手段30によって上下振動を付与
されながら各領域を通過する。
【0040】温塩水処理領域HTや冷塩水処理領域CT
内で食品振動付与手段30HT、30CTによって食品
材料12に振動を付与すると、図9に示すように、食品
材料12が振動の上昇ストローク中で図9(A)の状態
から図9(B)の状態に変化して、隣り合う食品材料の
間隔が変化したり、隣り合う食品材料の傾きが変化した
り、あるいは食品材料が積み上げ状態である場合にはそ
の積み上げ状態が崩れて上下から浴びせられるシャワー
状噴流18J、20Jが食品材料の内部に有効に浸透
し、温塩水処理効果及び冷塩水処理効果が向上する。
【0041】また、食品材料12が液切れ領域を搬送さ
れる際に食品振動付与手段30LTによって食品材料1
2に振動を付与すると、温塩水処理領域HTで食品材料
12に付着された温塩水がこの振動によって一層効率よ
く振り落とされ、上流側の温塩水処理領域HT内の処理
液(温塩水)が下流側の冷塩水処理領域CT内に入り込
むことがない。これは、下流側の冷塩水処理領域CTの
冷塩水循環系統内に温塩水が入り込むのを阻止し、この
冷塩水循環系統の濾過効果を低減するのを有効に防止す
ることができる。特に、温塩水と冷塩水とは、塩分の濃
度が異なるので、中間領域に食品振動付与手段を設ける
ことは有益である。ことがない。
【0042】上記実施の形態では、本発明の塩漬け処理
に適用した例を掲げたが、1つの処理領域内で塩漬け以
外の処理、例えば、調味液、殺菌用温水、解凍液等の処
理液のシャワー噴流を浴びせて食品材料を処理する場合
のも本発明を同様にして適用することができる。このよ
うな処理としては、漬け物の後処理としての味付け、あ
るいは漬け物に限らず他の食品の味付け、種々の食品の
殺菌、解凍等の例がある。殺菌処理を行う場合には、1
段階処理以外に、図1の形態と同じように温液処理と冷
液処理との2段階で処理することもできる。
【0043】また、上記実施の形態では、食品振動付与
手段は、カム面に沿って徐々に上昇し、その後急激に落
下する振動形式のものであったが、急激に上昇し、急激
に落下する振動形式であってもよく、またバイブレータ
による比較的周波数の高い振動形式であってもよい。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、上記のように、食品材
料を異なる食品処理領域の中間領域(液切れ領域)を搬
送される際に食品材料に振動を付与すると、この中間領
域で液切れ一層効率よく行うことができるので、上流側
の食品処理領域内の処理液が下流側の食品処理領域内に
入り込むことがなく、下流側の食品処理領域の処理液循
環系統の濾過効果を低減することがない。
【0045】また、食品処理領域内でコンベヤ手段によ
って搬送されている食品材料に振動を付与すると、隣り
合う食品材料の間隔や傾斜等が変化して食品材料内にシ
ャワー状噴流が有効に浸透することができ、従って食品
処理作業の効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を漬け物の製造装置に適用した1つの実
施の形態の系統図である。
【図2】図1の装置に用いることができるシート状シャ
ワー噴流を発生するシャワー噴流発生手段を示し、 同
図(A)は、その1つの形態の1つのノズル列の正面
図、同図(B)は、異なる形態の1つのノズルの正面図
である。
【図3】図1の装置に用いることができる円錐状シャワ
ー噴流を発生するシャワー噴流発生手段を示し、同図
(A)は、その1つのノズルの正面図、同図(B)は、
このノズルから発生する円錐状シャワーの上面図であ
る。
【図4】図3の円錐状シャワー噴流発生手段によってコ
ンベヤ手段上に多数の円錐状シャワーが浴びせられる状
態を示す上面図である。
【図5】図1の装置に用いられる食品振動付与手段の具
体的構成の拡大側面図である。
【図6】図5の食品振動付与手段のカム駆動源の上面図
である。
【図7】図5の食品振動付与手段の全体の正面図であ
る。
【図8】図5の食品振動付与手段を図7の上方から見た
状態の上面図である。
【図9】本発明に用いられる食品振動付与手段によって
る食品材料の状態の変化を示し、同図(A)は、コンベ
ヤ部材が水平に走行しているときの食品の状態を示す側
面図、同図(B)はコンベヤ部材が食品振動付与手段に
よって上昇したときの食品の状態を示す側面図、同図
(C)は、コンベヤ部材が食品振動付与手段によって急
激に落下したときの食品の状態を示す側面図である。
【符号の説明】
10 食品処理装置 12 食品材料 12A、12B、12C カット白菜 12G 3段の材料群 14 水透過性コンベヤ部材 14A 上部水平走行部分 14B 逆戻り部分 14’B 下降部分 14B” 斜め下向きの走行部分 14C 下部水平走行部分 16 コンベヤ手段 16A 搬入コンベヤ部分 16B 搬出コンベヤ部分 18 第1のシャワー噴流発生手段 18J 温塩水のシャワー噴流 18J’ 塩水のシャワー噴流 18N シート状シャワー噴出ノズル 20 第2のシャワー噴流発生手段 20J 冷塩水のシャワー噴流 20J’ 塩水のシャワー噴流 20N シート状シャワー噴出ノズル 22A乃至22D ガイドローラ 24 テンションローラ 26A 供給管 26N ノズル管 28 短いスリット状噴出口 28S 長いスリット状噴出口 30 食品振動付与手段 30HT 温塩水処理領域HT内の食品振動付与手段 30LT 液切り領域LT内の食品振動付与手段 30CT 冷塩水処理領域CT内の食品振動付与手段 32 コンベヤ部材上下動機構 34 コンベヤ支持部材 36 カム部材 38 カム駆動源 40 機枠 42、42’ 1対のブラケット側枠 44 連結枠 46、46’ 支持環 48 1対の縦桿 50、50’ 上下の横桿 52 支持枠 54 スペーサ 56 板ばね状の支持片 56a 支持片56の傾斜部分56a 56b 支持片56の水平部分56b 58、58’ ブラケット 60、60’ 1対のベアリング 62 カム軸 64 羽根車状のカム 64a 4つのカム面 66 ブラケット 68 減速機付き駆動モータ 68a 出力軸 70 チェーン・スプロケット機構の如き伝導機構 72、74 スプロケット 76 チェーン HT 温塩水処理領域 LT 液切り領域 CT 冷塩水処理領域

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンベヤ手段によって搬送される食品材
    料に処理液のシャワー噴流を浴びせて前記食品材料を処
    理する食品処理方法において、前記コンベヤ手段によっ
    て搬送されている食品材料に振動を付与することを特徴
    とする食品処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の食品処理方法であっ
    て、前記振動は、前記コンベヤ手段のコンベヤ部材を介
    して前記食品材料に付与されることを特徴とする食品処
    理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の食品処理方法で
    あって、前記振動は、前記食品材料が通過する異なる食
    品処理領域の中間領域で付与されることを特徴とする食
    品処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の食品
    処理方法であって、前記振動は、前記食品材料が通過す
    る食品処理領域内で付与されることを特徴とする食品処
    理方法。
  5. 【請求項5】食品材料を搬送するコンベヤ手段と、前記
    コンベヤ手段によって搬送される食品材料に処理液のシ
    ャワー噴流を浴びせて前記食品材料を処理するシャワー
    噴流発生手段とを備えた食品処理装置において、前記コ
    ンベヤ手段のコンベヤ部材上の食品に振動を付与する食
    品振動付与手段を更に備えていることを特徴とする食品
    処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の食品処理装置であっ
    て、前記食品振動付与手段は、前記コンベヤ手段のコン
    ベヤ部材を上下に振動するコンベヤ部材上下動機構から
    成っていることをする食品処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の食品処理装置であっ
    て、前記コンベヤ部材上下動機構は、前記コンベヤ部材
    を支持するコンベヤ支持部材と、前記コンベヤ支持部材
    を周期的に上下動するカム部材と、前記カム部材を回転
    するカム駆動源とから成っていることを特徴とする食品
    処理装置。
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