JP2001346365A - リニアモータ用コイルユニットの単体コイル、その巻き取り、成型方法及び装置、及びコイルユニットの成形、製造方法 - Google Patents

リニアモータ用コイルユニットの単体コイル、その巻き取り、成型方法及び装置、及びコイルユニットの成形、製造方法

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JP2001346365A
JP2001346365A JP2000164017A JP2000164017A JP2001346365A JP 2001346365 A JP2001346365 A JP 2001346365A JP 2000164017 A JP2000164017 A JP 2000164017A JP 2000164017 A JP2000164017 A JP 2000164017A JP 2001346365 A JP2001346365 A JP 2001346365A
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winding
conductor
coil
axis
linear motor
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JP2000164017A
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Hidehiko Mori
英彦 森
Yasushi Kobarikawa
靖 小梁川
Yoshiyuki Tomita
良幸 冨田
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F41/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties
    • H01F41/02Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets
    • H01F41/04Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets for manufacturing coils
    • H01F41/06Coil winding
    • H01F41/082Devices for guiding or positioning the winding material on the former
    • H01F41/086Devices for guiding or positioning the winding material on the former in a special configuration on the former, e.g. orthocyclic coils or open mesh coils

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リニアモータ用のコイルユニットの単体コイ
ルをその形状の如何に拘わらず1本の導線を巻き取るこ
とによって製造する。 【解決手段】 単体コイル12の矩形の頂点相当位置に
導線Wの係止部P1〜P4を有する巻き型40を用い、
該巻き型40を第1、第2回転機構50、52によって
X軸周りに180度、Y軸周りに180度、・・・と交
互に回転させる。これにより導線送り出し機20からZ
軸方向に送り出された1本の導線Wを巻き型40の係止
部P1〜P4に順次係止させながら巻き付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線材(導線)の巻
き取りによってリニアモータ用コイルユニット、或いは
その単体コイルを製造する技術に関連する。
【0002】
【従来の技術】リニアモータは、構造が簡潔で部品点数
が少なく、可動体を直線的に駆動できる上に、その駆動
が正確かつ迅速である。そのため、例えば半導体製造用
の露光装置や高精度な工作機械等、あらゆる分野の直線
駆動装置、或いは位置決め装置として広く利用されてい
る。
【0003】リニアモータは、一般に、磁石を有する磁
極ユニットと、コイルを有するコイルユニットとから構
成され、その何れか一方が固定体として基台に固定さ
れ、他方が可動体として移動テーブル等に連結される。
磁極ユニットとコイルユニットは一定の隙間を有して対
向、配置される。両者間に磁力を発生させると、この磁
力を推力として前記隙間を維持した状態で非接触で可動
体が駆動される。
【0004】リニアモータの形態の1つとして、多極多
相型の直流リニアモータが例えば特開平4−75462
号公報に開示されている。このリニアモータでは、隣接
する磁極が異極となるようにN/S極の磁極を複数配置
することにより磁極ユニットを形成している。又、複数
個の単体コイルを結線することによって全体として1個
のコイルユニットを形成している。
【0005】コイルユニットを構成する個々の単体コイ
ルは、全体がほぼ矩形のリング状とされている。この矩
形の4つの辺のうち、移動方向に対して直交する形で対
向する2辺がリニアモータの可動体の推力発生に寄与す
る有効導体部として機能する。他の対向する2辺は有効
導体部を連結する連結導体部を形成しており、この部分
はリニアモータの推力発生には特に寄与しない。
【0006】有効導体部に作用する磁束密度をB
(T)、有効導体部中に流れる電流をI(A)、有効導
体部の長さをL(m)とすると、リニアモータの推力F
(N)は、F=BILとなる。さらに、コイル単体の巻
き数nとすると、F=BniLとなる。ただしiは導線
1本当たりの電流である。
【0007】このことから、定められた寸法、或いは構
成部材の各種諸元の下で、推力Fをできるだけ大きく確
保するには、コイル単体の巻き数nを大きくする必要が
あることがわかる。
【0008】一般に、導線を複数回巻きつけてコイルを
形成する場合には、コイル形状に即した凸型ピース及び
凹型ピースからなる所謂「巻き型」を用意し、これらを
組み合わせて導線の巻回される空間を形成し、この巻き
型に順次導線を(ぐるぐる)巻回する方法が採られる
(例えば特開平9−115757号)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リニア
モータに使用されるコイルユニットの場合、各単体コイ
ルを走行方向に密に並べる関係上、一般に各々の単体コ
イルの連結導体部を有効導体部から大きく曲折させる必
要がある。そのため、上述したような単純な巻回方法で
は、この「折り曲げ」を巻き型の形状のみによって形成
するのは非常に難しいという問題がある。
【0010】特願平11−273579に係る技術は、
現時点において未公知の技術ではあるが、本発明が解決
しようとする上記問題、或いは本発明の有効性を適正に
把握するための例としてここで簡単に説明する。
【0011】この技術では、図10の(b)に示すよう
な有効導体部4に対して連結導体部6をほぼ90度の角
度に大きく折り曲げて形成した鞍型の単体コイル2を使
用する。この鞍型の単体コイル2は同図(c)に示され
るように、走行方向Aに対して連結導体部6が右側に折
り曲げられた単体コイル同士2aと左側に折り曲げられ
た単体コイル同士2bが相互に相手方の有効導体部4
a、4bの間に入り込みようにしてほぼ隙間なく密に整
然と並べられている。個々の単体コイル2はコイルユニ
ット10の仕様に合わせて相互に結線され、1個のリニ
アモータ用のコイルユニットが形成される。
【0012】3相で駆動する場合には、隣接する単体コ
イル2の電流の位相は120度ずつずらされ、U、V、
Wの3相コイルユニットとされる。リニアモータの構成
単位となる1極は、磁石配列の1つのN/S極から隣接
するN/S極までで定義される。これに対応する単体コ
イル2の個数は(1極当たり)U、V、W相の3個とな
る。
【0013】従来一般に流通しているリニアモータのコ
イルユニットは、走行方向を基準にして連結導体部が右
又は左に折れ曲がる態様のものと折れ曲がらない態様の
ものとの2種類の単体コイルを組み合わせることによっ
てコイルユニットを形成しており、磁極ピッチ方向(A
方向に一致)に垂直な断面で見た場合に3相分のコイル
が現れるのが特徴である。しかしながらこの特願平11
−273579号にかかるコイルユニット10では単体
コイル2の種類は1種類のみであり、これを左右に振り
分けて組み合わせるだけでコイルユニット10を形成し
ている。したがって同断面には2相分の単体コイル2だ
けが現れるのが大きな特徴である。1種類のみの単体コ
イル2でコイルユニット10を形成していること、有効
導体部4の長さLo に対して連結導体部6の長さWo が
可能な限り短く形成され、しかも有効導体部4が隙間な
く並んでいることなどの理由から、この単体コイル2或
いはコイルユニット10は非常に有益な利点を多く得る
ことに成功している。
【0014】しかしながら、この技術における単体コイ
ル2は、一対の連結導体部6を有効導体部4に対してそ
れぞれ「同一の方向に」ほぼ90度折り曲げた形状を有
している。この形状の単体コイル2を上述したような
「従来の巻き型を用いて巻回する方法」で製造するのは
現実には極めて困難である。
【0015】たとえ強引に巻回しようとしたとしても、
巻き型に対して導線の巻き付く角度を一対の連結導体部
のそれぞれにおいて適正に確保するのは至難であり、弛
み等が発生するのを防止するために巻回時の張力を大き
く設定すると捻れが累積されて所望のコイル形状となら
ない。又、線密度(線積度)が場所によってばらついて
磁気性能的にも良好な結果が得られない。特に、大きな
推力を確保するために、各単体コイルの巻き数nを大き
くしようとしたような場合には、矩形の各辺の断面積が
大きくなるため、事実上巻回自体が不可能になる。
【0016】そのため、この特願平11−273579
号においては、図10の(a)に示されるように、『ま
ず厚さtの平角線を同一平面上において所定回数巻回し
て矩形状のコイルシート3を形成した後、一対の連結導
体部6を有効導体部4に対して同一方向にほぼ90度折
り曲げてコ字形のコイルシート3aとし、且つこのコ字
形としたコイルシート3aをその幅及び曲げる位置を若
干ずつ変えて複数枚用意してそれぞれを重ね合わせて1
個の単体コイル2を得る』という技術(未公知)を合わ
せて提案している。
【0017】しかしながら、単体コイルを幅及び曲げる
位置を少しずつ変えた複数のコイルシートを積層するこ
とによって製造するというのは、正確なピッチを出しや
すい等、性能的には利点はあるものの、コスト性、或い
は設計変更の柔軟性という観点において不利であるのは
否めない。
【0018】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、たとえ一対の連結導体部を有効導体部
に対して同一方向に大きく曲折するようなタイプ(形
状)の単体コイルであっても、1本の導線から巻回によ
って製造すること可能とする技術を提供し、以て安価で
設計変更の容易な単体コイル、或いはこれを利用したコ
イルユニットを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、全体がほぼ矩
形のリング状とされ、前記矩形の対向する2辺がリニア
モータの可動体の推力発生に寄与する有効導体部とし
て、他の対向する2辺が該有効導体部を結ぶ連結導体部
としてそれぞれ機能するリニアモータ用コイルユニット
の単体コイルの巻き取り装置において、前記単体コイル
の素材となる導線が送り出される方向をZ軸、該Z軸と
垂直な平面内において直交する軸をそれぞれX軸、Y軸
と定義したときに、前記導線をZ軸方向に送り出す導線
送り出し機構と、自身の中心が前記X軸、Y軸の原点に
位置決めされると共に、前記矩形の頂点相当位置に導線
の係止部を有し導線をほぼ矩形状に巻き取る際にそのベ
ースとなる巻き型と、前記巻き型を、前記X軸及びY軸
の2軸を回転中心として、それぞれ回転可能とする第
1、第2回転機構と、を備え、前記第1、第2回転機構
による巻き型のX軸周りの180度回転、Y軸周りの1
80度回転を交互に繰り返すことによって、前記導線送
り出し機構からZ軸方向に送り出された1本の導線を前
記係止部に順次係止させながら該巻き型に巻き付け可能
としたことにより、上記課題を解決したものである(請
求項1)。
【0020】本発明の開発過程では、当初、まず巻き型
の形状の工夫から入り、更には、巻回中に巻き型を若干
傾けたり戻したりしながら巻回していく手法も検討され
た。しかしながら、所定形状の巻き型に対してぐるぐる
と基本的に「同一方向」に導線を巻回していく従来の方
法(導線と直交する軸の周りで巻き型を連続的に一方向
に回転させることによって導線を巻き取るという方法)
では、巻回しようとするコイルの形状が異形、即ち単純
な円筒から外れるば外れるほど、巻回時にZ軸方向から
外れる方向に分力が発生し、しかもそれが巻回を重ねる
度に蓄積されてゆくことを阻止できなかった。そのた
め、結局捻れの累積が不可避的に発生し、巻回が極めて
乱雑となって意図した形状に納めることができなかっ
た。
【0021】そこで、本発明者は、巻回方法自体を抜本
的に見直し、巻き型を2つの軸周りで180度の範囲で
「交互に」回転させながら巻回していく技術を創案し
た。
【0022】この技術によれば、以下のような有益な作
用が得られる。
【0023】(1)いずれの有効導体部が巻回されると
きも、又、いずれの連結導体部が巻回されるときも、常
に導線を係止部に係止させた状態で、当該係止部を中心
として90度折れ曲げるような態様で該導線が巻回され
ることになる。そのため、異形コイルでありながら必要
以上に巻回張力を高めなくても有効導体部及び連結導体
部の双方とも、無理なく且つ整然と導線を巻回していく
ことができる。
【0024】(2)巻取り装置の第1、第2回転機構
は、常に同一度方向に巻き型を回転させているものの、
巻き型はこれによってX軸、Y軸を中心として導線の送
り出し方向に対して交互に反転させられる。そのため、
導線に対する巻き型の回転という観点で観察した場合に
は、 1)連結導体部と平行な軸を中心に180度正転、 2)有効導体部と平行な軸を中心に180度正転、 3)連結導体部と平行な軸を中心に180度逆転、 4)有効導体部と平行な軸を中心に180度逆転、 の4態様を繰り返すことになり、巻回が1周すると、正
転によって捻れた導線が逆転によって丁度元に戻される
態様となる。従って、何回巻回しても捻れが累積しな
い。
【0025】(3)本発明にかかる巻回方式は、導線は
各係止部ごとに捻れを伴って強固に係止されるため、逆
に各係止部で発生した捻れは基本的に当該係止部周りで
完結する。そのため、捻れの発生は各係止部周りのみに
限定され、各辺における導線の巻回は他軸(導線を渡そ
うとする辺と直行している軸)を回転させることによっ
て、導線を係止部から次の係止部に単に「張り渡す」と
いう態様となる。従って、新たな巻回は常にZ軸−有効
導体部を含む平面上、或いはZ軸−連結導体部を含む平
面上のいずれかにおいてサイドフォース(捻れストレ
ス)の殆ど発生しない状態で行われる。その結果、係止
部と係止部との間の導線には捻れストレスがほとんどな
く、所定の係止部によって発生した捻れが次の係止部に
まで伝搬されにくい。
【0026】しかも、たとえわずかに伝搬されたとして
も、上述した(2)の作用により、巻回が1周した段階
でこの捻れストレスは相殺される。
【0027】更に、本発明によれば、単体コイルの設計
変更には巻き型の大きさや形状、あるいは巻き数を変え
るだけで対応でき、互いに大きさの異なる複数枚のコイ
ルシートを積層する構造に比べて非常に柔軟性のある設
計を容易に行うことができる。
【0028】また、本発明によれば、導線はその断面が
円形のいわゆる汎用導線をそのまま用いることができる
ため、調達が容易であり、一層の納期短縮及びコストダ
ウンが図れる。
【0029】なお、本発明(請求項1の発明)において
は、導線を巻き型に対して送り出す導線送り出し機構の
具体的な構成については特に限定されない。また第1、
第2回転機構の具体的な駆動構造についても特に限定さ
れない。場合によっては、この第1、第2回転機構は、
手動によって巻き型を回転させるものであってもよい。
【0030】更に、巻き型の具体的な形状についても特
に限定されない。しかしながら、例えば、この巻き型
を、前記有効導体部となるべき辺の内側に収まると共
に、前記連結導体部となるべき2辺の外側にまで延在さ
れ該連結導体部がそれぞれ巻回される一対の第1巻回部
を有する第1ピースと、前記連結導体部となるべき辺の
内側に収まると共に、前記有効導体部となるべき2辺の
外側にまで延在され該有効導体部がそれぞれ巻回される
一対の第2巻回部を有する第2ピースとを、十字状に且
つ分解可能に重ねたものであり、該第1ピースと第2ピ
ースとを十字状に重ねた際に形成される4つの交差部が
それぞれ前記導線の係止部とされているような構成とし
た場合には、簡単な構造で本発明の目的を良好に達成し
得る巻き型を得ることができる(請求項2)。
【0031】なお、この構成の巻き型とする場合、前記
第1ピースの第1巻回部及び第2ピースの第2巻回部の
それぞれの端部に、導線の巻き取り状態整形用の折り返
し部が、相手ピース側に向けてそれぞれ突出・形成され
ているような構成とすると、導線がこの折り返し部にガ
イドされながら巻回されるようになるため、有効導体
部、あるいは連結導体部の断面形状を意図した形状とす
るのが容易になる(請求項3)。
【0032】又、前記第1ピースの第1巻回部が、該第
1巻回部の端部側に向かうに従って、前記第2ピース側
からより大きく離反するように傾斜して形成されている
ような構成を採用すると、この巻き型によって巻回され
た単体コイルを複数並べてコイルユニットを形成する場
合に、推力に寄与しない空間を一層縮小でき、コイルユ
ニットの単位体積あたりの推力をそれだけ増強すること
ができるようになる(請求項4)。
【0033】又、本発明を自動化した設備にて実施する
場合は、前記第1、第2回転機構による前記巻き型の回
転速度は、前記導線送り出し機構から送り出される導線
の送り出し速度或いは送り出し張力が一定となるように
制御するのが望ましい(請求項5、6)。これにより巻
きむらや捻れの一層少ない巻回ができる。
【0034】ここで、導線送り出し機構は、自身から前
記巻き型に向けて導線を送り出す位置(X−Y座標)を
少なくとも前記X軸に沿って変更する送り出し位置制御
機構を備え、少なくとも導線のX軸に沿った送り出し位
置を、前記第1、第2回転機構による前記巻き型の回転
状態と同期して、変更するのが望ましい(請求項7)。
この制御、即ち導線を送り出す位置(座標)を巻き型の
回転状態と同期して変更する制御を精密に行った場合、
恰も単純な円筒コイルを形成する如き態様で導線を1本
ずつ整然と巻回していことができるようになる。
【0035】なお、送り出し位置の変更をX軸方向につ
いてのみ行う場合には、巻き型のX軸周りの回転によっ
て有効導体部が巻回されるような態様とすると、該有効
導体部の巻回状態を整然とさせることが可能となる。Y
軸方向についても変更制御する場合には、これに加え、
連結導体部の巻回状態をも制御することができるように
なる。
【0036】一方、請求項8に記載の発明は、本発明
を、「単体コイルの巻き取り方法」の観点から捉えたも
のであり、具体的には、全体がほぼ矩形のリング状とさ
れ、前記矩形の対向する2辺がリニアモータの可動体の
推力発生に寄与する有効導体部として、他の対向する2
辺が該有効導体部を結ぶ連結導体部として機能するリニ
アモータ用コイルユニットの単体コイルの巻き取り方法
において、前記単体コイルの素材となる導線が送り出さ
れる方向をZ軸、該Z軸と垂直な平面内において直交す
る軸をそれぞれX軸、Y軸と定義し、且つ、前記矩形の
頂点相当位置に導線の係止部を有し導線をほぼ矩形状に
巻き取る際にそのベースとなる巻き型を、該巻き型の中
心が前記X軸、Y軸の原点に一致するようにして配置し
た上で、前記導線をZ軸方向に送り出す工程と、Z軸方
向に送り出された1本の導線を前記係止部の1カ所に係
止させた状態で、前記巻き型を、前記X軸を回転中心と
して180度回転させる第1回転工程と、該第1回転工
程によって導線が隣接する係止部に係止され得る状態を
形成した上で、前記巻き型を、前記Y軸を中心として1
80度回転させる第2回転工程と、該第2回転工程によ
って導線が次に隣接する係止部に係止され得る状態を形
成した上で、前記巻き型を、前記X軸を中心として18
0度回転させる第3回転工程と、該第3回転工程によっ
て導線が更に次に隣接する係止部に係止され得る状態を
形成した上で、前記巻き型を、前記Y軸を中心として1
80度回転させる第4回転工程と、を含み、以降、前記
第1〜第4回転工程を繰り返して導線を順次巻き型に巻
き付けてゆくことを特徴としている。
【0037】請求項9に記載の発明はこの方法によって
巻き取られた単体コイルに係る。
【0038】請求項10に記載された発明は、このよう
にして巻き型に巻回された単体コイルの線密度をより高
めると共に、該単体コイルを複数並べてコイルユニット
を形成する際に、等ピッチでより整然と並べることがで
きるようにするべく、単体コイルを更に成形する技術に
係るもので、単体コイルを巻き型に巻回した状態のま
ま、該単体コイルに対して成形具を装着して該成形具を
仮締結する工程と、導線に所定の電流を流して発熱さ
せ、該導線が塑性域に入るまで導線の温度を上げる工程
と、前記成形具を前記仮締結状態から締め増して、該塑
性域に入った導線を所定形状に成形する工程と、を含む
ことを特徴としている。
【0039】また、請求項11に記載された発明は、こ
のようにして成形された単体コイルを用いてコイルユニ
ットを製造する方法に係り、より具体的には、単体コイ
ルを冷却した後、装着した前記成形具を取り外す工程
と、成形具を取り外した単体コイルを複数集めた上で、
それぞれをユニット用成形器に組み込み・締結する工程
と、該複数個の単体コイル同士をコイルユニットの仕様
に従って結線する工程と、個々の単体コイルの連結導体
部を接着剤にて固定する工程と、を含むことを特徴とし
ている。
【0040】また、請求項12に記載された発明は、巻
き取られた単体コイルを成形した上でコイルユニットを
成形する方法に係り、より具体的には、単体コイルを前
記巻き型から取り外す工程と、巻き型から取り外した単
体コイルを複数個集めた上で、それぞれをユニット用第
1成形器に組み込んで仮締結する工程と、該複数個の単
体コイル同士をコイルユニットの仕様に従って結線する
工程と、結線された複数個の単体コイルを前記第1成型
器ごと、第2成形器に装着して仮締結する工程と、それ
ぞれの単体コイルの導線に所定の電流を流して発熱さ
せ、該導線が塑性域に入るまで導線の温度を上げる工程
と、前記第1、第2成形具を前記仮締結状態から締め増
して、該塑性域に入った導線を所定形状に成形する工程
と、該成形後に成形具を嵌め込んで圧縮する工程と、を
含むことを特徴としている。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態の例を詳細に説明する。
【0042】図1は本発明にかかるリニアモータ用コイ
ルユニットの単体コイルの巻き取り装置を模式的に示し
たものである。
【0043】この巻き取り装置によって巻回しようとす
る単体コイル12の基本形状は、図10を用いて説明し
た特願平11−273579号にかかる単体コイル2と
基本的に同等のものである。従って以降の説明において
は、前記単体コイル2と同一又は類似する機能を有する
部分に下1桁が同一の10台の符号を付すこととする。
即ち、この単体コイル12は、全体がほぼ矩形のリング
状とされ、この矩形の対向する2辺がリニアモータの可
動体の推力発生に寄与する有効導体部14として機能
し、他の対向する2辺が該有効導体部14を結ぶ連結導
体部16として機能する。
【0044】図1では、単体コイル12が巻き始められ
る状態が示されており、単体コイル12の素材となる導
線Wが送り出される方向がZ軸、該Z軸と垂直な平面内
において直交する軸がそれぞれX軸、Y軸と定義してあ
る。なお、ここでは便宜上、水平方向の軸(連結導体部
16となる辺の回転中心軸)をX軸、鉛直方向の軸(有
効導体部14となる辺の回転中心軸)をY軸と定義して
いる。
【0045】この巻き取り装置は、導線WをZ軸方向に
送り出す導線送り出し機(導線送り出し機構)20と、
送り出された導線Wを巻き取る巻線機30とで構成され
ている。
【0046】まず導線送り出し機20の構成から説明す
る。
【0047】この導線送り出し機20は、基台22、コ
イルボビン24、ガイドローラ26、及びガイドアーム
28を備える。
【0048】基台22からは鉛直に(Y軸方向に)一対
の第1支柱22a、一本の第2支柱22bが立設されて
いる。前記コイルボビン14は第1支柱22aによって
X軸周りに回転自在に支持され、巻回・保有している導
線Wをリコイルして送り出す。前記ガイドローラ26
は、第2支柱22bの頂部においてX軸周りに回転自在
に支持され、コイルボビン24から送り出された導線W
の送り出し方向をZ軸方向に変える。前記ガイドアーム
28は、第2支柱22bの側面に取り付けられ、導線W
の送り出される位置(座標)を確定・位置決めする。
【0049】一方、前記巻線機30は、巻き型40及び
第1、第2回転機構50、52から主に構成されてい
る。
【0050】巻き型40は、自身の中心が前記X軸、Y
軸の原点Oに一致するように位置決め・配置される。こ
の巻き型40は単体コイル12の矩形の頂点相当位置に
導線Wの係止部P1〜P4を有し、自身の回転によって
導線Wを矩形状に巻き取る際にそのベースとして機能す
る。
【0051】巻き型40の具体的な構造を図2に示す。
巻き型40は第1ピース42及び第2ピース44からな
る。
【0052】第1ピース42は、有効導体部14となる
べき2辺14Aの内側に配置される。この第1ピース4
2は連結導体部16となるべき2辺16Aの外側にまで
延在され該連結導体部16がそれぞれ巻回される一対の
第1巻回部42aを有する。
【0053】第2ピース44は、連結導体部16となる
べき2辺16Aの内側に配置される。この第2ピース4
4は有効導体部14となるべき2辺14Aの外側にまで
延在され該有効導体部14がそれぞれ巻回される一対の
第2巻回部44aを有する。
【0054】第1ピース42の第1巻回部42aは、該
第1巻回部42aの端部側に向かうに従って、前記第2
ピース側からより大きく離反するように傾斜して形成さ
れている。これは、単体コイル12を複数並べてリニア
モータ用のコイルユニットを形成する場合に、各単体コ
イル12の連結導体部16同士の収まりを良好に維持す
るための構成である(図8を用いて後述)。
【0055】第1ピース42の第1巻回部42a、及び
第2ピース44の第2巻回部44aのそれぞれの端部に
は、折り返し部42b、44bが、相手ピース側に向け
てそれぞれ突出・形成されている。折り返し部42bの
存在により連結導体部16における導線Wの巻き取り状
態が整形され、該連結導体部16の断面がほぼ矩形状に
維持される。又、折り返し部44bの存在により有効導
体部14における導線Wの巻き取り状態が整形され、該
有効導体部14の断面がほぼ矩形状に維持される。
【0056】第1ピース42と第2ピース44は、複数
のボルト32を介して十字状に且つ分解可能に重ねられ
ている。十字状に重ねると、第1ピース42の第1巻回
部42a及び第2ピース44の第2巻回部44aがそれ
ぞれ相手側ピース44、42の外側にまで延在する形と
なり、このときに形成される4つの交差部がそれぞれ導
線Wの係止部P1〜P4として機能する。
【0057】前記第1回転機構50は、X軸に沿って巻
き型40の第2ピース44に押え体53a、53b及び
ボルト55を介して一体的に設けられたシャフト54、
このシャフト54を回転自在に支持する一対の第3支柱
56、56(図1)、及び該シャフト54と一体化され
た円板58、該円板58を回転させるための取っ手60
からなる。即ち、この実施形態においては手動で巻き型
40をX軸周りに回転させる構成を採用している。
【0058】前記第2回転機構52は、巻き型40及び
第1回転機構50の全体をY軸を中心にして回転可能と
する回転基台62によって主に構成される。この回転基
台62は、第1回転機構50の取っ手60、円板58及
び第3支柱56を介して手動にて回転される。従って、
取っ手58、円板60、及び第3支柱56は、第1回転
機構50の一部を構成すると共に第2回転機構52の一
部を兼ねていることになる。
【0059】なお、図の符号70、72は、それぞれ第
1回転機構50及び第2回転機構52の回転回数をカウ
ントして表示するカウンタである。
【0060】この実施形態では、このように手動で巻き
型40を回転させる構成を採用しているが、円板58或
いは回転基台62を図示せぬモータによって電気的に回
転させるようにしてもよいのは言うまでもない。この場
合には、各モータの回転は導線送り出し機20からの導
線Wの送り出し速度Sが一定となるように制御するよう
にすると、導線Wの張力Teをほぼ一定に保つことがで
き、巻きむらのない円滑な巻き取りを行うことができ
る。導線Wの送り出し速度Sは、ガイドローラ26の回
転速度と対応するため、例えばこのガイドローラ26に
回転速度センサ(図示省略)を付設することにより検出
することができる。もちろん、導線Wの送り出し張力T
e自体を検出できるトルクセンサ(或いは張力センサ機
構:弾性変形量等を検出する種々の公知構成を採用でき
る)を設けた場合には、検出された送り出し張力Teが
一定となるように、第1回転機構50の円板58、ある
いは第2回転機構52の回転基台62を回転させるため
のモータを制御するように構成できる。
【0061】更には、この実施形態では導線送り出し機
20によって送り出される導線Wの送り出し位置(座
標)Fが、ガイドアーム28により固定状態に維持され
ていたが、これをX軸方向(及びY軸方向)において変
更できるように構成するように発展させることもできる
(図1の矢印B、C参照)。この場合に巻き型40の回
転(積算回転数の概念を含む)と同期させて送り出し位
置Fを変更・制御するようにすると、恰も単純な円筒に
順に導線Wを巻いていくかような態様で(整列巻きの態
様で)導線Wを巻回していくことができるようになる。
【0062】この場合、X軸方向に沿って送り出し位置
Fを制御することにより、特に磁力発生に直接寄与する
有効導体部14の巻回状態を密にすることができる。ま
た、これに加えてY軸方向にも送り出し位置Fを変更で
きるような構成を採用した場合には、連結導体部16の
巻回状態をも良好に維持できるようになる。
【0063】次に、この巻き取り装置の作用を説明す
る。
【0064】図1及び図3を参照して、コイルボビン2
4、ガイドローラ26、ガイドアーム28を介してZ軸
方向に送り出された導線Wは、巻き型40の係止部P1
の部分で折り曲げられ、図3の(a)に示すような最初
の有効導体部14fが形成された初期状態とされる。こ
の初期状態の形成に当たっては、導線W自体を直接折り
曲げてもよく、巻き型40のX軸回りの回転と組み合わ
せて行ってもよい。
【0065】この状態から巻き型40は第2回転機構5
2によりY軸を回転中心として180度回転される。こ
の回転によって先ず係止部P1において捻れが発生し、
導線Wが該係止部P1で強固に係止される。その上で、
この係止部P1を起点(或いは始点)として、終点に相
当する係止部P2にまで新しく供給される導線Wに沿う
ようにして巻き型40が回転し、(b)に示されるよう
に、最初の連結導体部16fが張り渡される。この「張
り渡し」は新しく供給されるストレスフリーの導線Wに
巻き型40が「寄り添う」ような態様で行われるため、
Z軸−連結導体部16を含む平面上においてサイドフォ
ース(捻れストレス)のほとんど発生しない状態で行う
ことができる。即ち、異形コイルでありながら係止部P
1で発生した捻れは、次の係止部P2にはほとんど伝搬
されない。
【0066】(b)の状態が形成されると、巻き型40
はX軸を回転中心として180度回転される。この回転
によって今度は係止部P2において捻れが発生し、導線
Wが該係止部P2で強固に係止される。その上で、この
係止部P2を起点(或いは始点)として、新しい終点に
相当する係止部P3にまで導線Wに沿うようにして巻き
型40が回転し、(c)に示されるように、次の有効導
体部14sが張り渡される。この「張り渡し」も新しく
供給されるストレスフリーの導線Wに巻き型40が「寄
り添う」ような態様で行われるため、Z軸−有効導体部
14を含む平面上においてサイドフォース(捻れストレ
ス)のほとんど発生しない状態で行うことができる。即
ち、係止部P2で発生した捻れも、次の係止部P3には
ほとんど伝搬されない。
【0067】その後は再びX軸を中心として巻き型40
は180度回転され、前述した(a)における係止部P
1からP2に至る張り渡しとまったく同様に係止部P3
からP4への張り渡しが行われる。その結果、次の連結
導体部16sが張り渡され、(d)のような状態とな
り、1周分の巻回が完了する。
【0068】以降、(a)〜(d)の操作が繰り返さ
れ、カウンタ70、72が所定の巻回回数(巻き数)を
示した段階で巻き取り操作が終了される。
【0069】以上の説明から明らかなように、いずれの
有効導体部14が巻回されるときも、又、いずれの連結
導体部16が巻回されるときも、常に導線Wを係止部P
1〜P4のいずれかに係止させた状態で、当該係止部を
中心として90度折れ曲げるような態様で該導線Wが巻
回されることになる。
【0070】そのため、たとえ有効導体部14に対して
2つの連結導体部16がそれぞれ同一の方向に大きく折
れ曲がるような特殊な形状の異形コイルであっても、有
効導体部14及び連結導体部16は、双方ともそれぞれ
の巻回に最適な方向及び角度で導線送り出し機20から
新たな導線Wの供給を受けることができる。従って、必
要以上に巻回張力を高めなくても無理なく且つ整然と導
線Wを巻回していくことができる。
【0071】又、巻線機30の第1、第2回転機構5
0、52は常に同一度方向に巻き型40を回転させてい
るものの、巻き型40はこれによってX軸、Y軸を中心
として交互に反転させられるため、導線Wに対する巻き
型40の回転という観点で観察した場合には、 1)連結導体部16と平行な軸を中心に180度正転
((d)→(a))、 2)有効導体部14と平行な軸を中心に180度正転
((a)→(b))、 3)連結導体部16と平行な軸を中心に180度逆転
((b)→(c))、 4)有効導体部14と平行な軸を中心に180度逆転
((c)→(d))、 の4態様を繰り返すことになり、巻回が1周すると、正
転によって捻れた導線Wが逆転によって丁度元に戻され
る態様となる。従って、何回巻回しても捻れが累積しな
い。
【0072】更に、前述したように、新たな巻回は常に
Z軸−有効導体部14の平面上、或いはZ軸−連結導体
部16の平面上のいずれかにおいてサイドフォース(捻
れストレス)の殆ど発生しない状態で行われるため、係
止部と係止部との間の導線Wには捻れストレスがほとん
どなく、所定の係止部によって発生した捻れが次の係止
部にまで伝搬されにくい態様が形成される。
【0073】図10を再び参照して、コイルシート3
(3a)を重ねる方法を振り返って考察すると、この方
法では例えば連結導体部6を形成するための折り返し部
8の厚みDは有効導体部4の厚さWc以上とならざるを
得なかったが、本実施形態に係る方法あるいは装置によ
って製造された単体コイル12は、第1、第2巻回部4
2a、44aの寸法(図2のD1、D2参照)の寸法や
巻き数を選択することにより種々の形状とすることがで
きる。また、有効導体部14及び連結導体部16の長さ
L1、L2も自由に選択することができ、これらをどの
ように設定しても巻回が不可能となることはない。
【0074】ところで、特願平11−273579号に
て採用されている方式は一般に「整列巻き」と称される
方式に属し、本実施形態に係る方式は、(送り出し位置
を制御しない限り)「乱巻き」と称される方式に属する
ものとなる。巻き型40に導線Wを巻回して製造された
単体コイル12は、そのままでもその有効導体部14の
線密度(導体の線積率)は必ずしも低いわけではない。
しかしながら、以下のようにして成形処理を施すことに
より、有効導体部14の線密度を一層高めることがで
き、乱巻き方式であっても整列巻きに比べて遜色のない
線密度を得ることができるようになる。
【0075】以下、このようにして巻回された単体コイ
ル12を成形する方法及び該単体コイル12を用いてリ
ニアモータ用のコイルユニットを成形あるいは製造する
方法について説明する。
【0076】このようにして巻き取られた単体コイル1
2は、巻き型40に巻回した状態のまま、成形具70が
装着される。この状態を図4に示す。
【0077】成形具70は、単体コイル12が巻き取ら
れたままの巻き型40に対し、(巻回状態にあったとき
の)Z軸相当方向両側から該巻き型40を挟み込むプレ
ート72、74、Y軸相当方向両側から該巻き型を挟み
込むプレート76、78とで構成される。各プレート7
2、74、76、78には巻き型40の形状に合致させ
るために凸部72a、74a、或いは凹部76a、78
aがそれぞれ形成されている。なお、図4では、締結用
のボルト及びボルト孔の記載は省略されている。
【0078】成形具70は、当初巻き型40に対して仮
締結され、この状態で導線Wに所定の電流が流される。
この結果導線Wが発熱し、やがて導線Wの温度が塑性域
にまで上昇した段階で成形具70を仮締結状態から締め
増す。この結果、該塑性域に入った導線Wを所定形状に
成形できる。
【0079】また、成形により有効導体部14及び連結
導体部16の形状及び大きさに関してばらつきのない単
体コイル12を得ることができるようになる。
【0080】このようにして成形された単体コイル12
は、冷却後成形具70及び巻き型40から取り外され、
複数個集められる。集められたそれぞれの単体コイル1
2は、図5に示されるように、ユニット用の成形器80
に組み込んで仮締結される。成形器80は、それぞれが
単体コイル12の入り込む溝81を有し、走行方向に長
く延在された一対の本体82、84と、その両端を閉塞
する一対のカバー86、88とで構成される。なお、本
体82、84は、単体コイル12を隙間なく、かつ各連
結導体部16を走行方向に対して交互に左右方向に振り
分けた状態で保持する。
【0081】この状態で各単体コイル12の所定の結線
が行われる。なお、この単体コイル12の配置及び結線
は、基本的には前述した特願平11−273579号公
報にて開示されているものと同一である(後述)。結線
後はコイルユニット60の上部及び下部の連結導体部1
6が接着剤Hによって固定される。
【0082】次に巻き取られた単体コイル12を用いて
コイルユニット62を製造するもう一つの方法について
説明する。
【0083】この方法では、巻き型40に巻き取られた
単体コイル12は、前述した成形具70による成形を行
うことなく、そのまま巻き型40から取り外され前述し
た図5に示す成形器80の溝部81に組み込まれ、その
まま仮締結される。
【0084】その後、各単体コイル12をコイルユニッ
ト62の仕様に従って結線し、図6、図7に示されるよ
うな第2成形器90を装着し、仮締結する。
【0085】第2成型器90は、コイルユニットを第1
成形器80ごと走行方向の左右方向から挟み込むプレー
ト92、94からなり、ボルト91aを介して第1成形
器80に装着されるようになっている。各プレート9
2、94には、第1成形器80及び各単体コイル12の
形状を考慮してそれぞれ凸部92a、94aが形成され
ている。
【0086】第2成形器90の装着は当初は仮締結だけ
とされ、この状態でそれぞれの単体コイル12の導線W
に所定の電流が流され、導線Wの温度が塑性域にまで上
昇した段階で第1、第2成形器80、90を仮締め状態
から締め増して該塑性域に入った導線Wを所定形状に成
形する。最後に上下方向から成形具100をはめ込み、
ボルト101にて所定寸法にまで圧縮する。冷却後は成
形具100及び第2成形器90を取り外し、連結導体部
16を接着剤で固定する。
【0087】なお、いずれの場合でも最終的には複数の
単体コイル12のみの状態として樹脂モールドの型に入
れ、必要な形状に固める。
【0088】最後にこのようにして製造されたコイルユ
ニット60(62)をリニアモータLM用に用いる場合
の構成・作用について説明する。
【0089】図8、9、そして再び特願平11−273
579号に係る図10を兼用参照して、複数の単体コイ
ル12はU、V、W相用の単体コイル12U、12V、
12Wとして用いられる。これら三相の単体コイル12
の組立ては、次のようにして行う。即ち、まず各単体コ
イル12における有効導体部14の外側面を隙間なく隣
接させると共に、連結導体部16を走行方向Aに対して
それぞれ逆側に折り曲げた単体コイル群を2列用意する
(図9における上側に逆U字状に配置された単体コイル
群の列と下側にU字状に配置された単体コイル群の
列)。次いで、一方の群の1つの有効導体部14の開口
部の中に他方の群の2つの有効導体部14の端部が入り
込み、結果として有効導体部14が等ピッチで並ぶよう
に各群の単体コイル12同士を対向させる。ここで図9
に示されるように、一方の単体コイル群もU、V、W、
U、V、W…の順に並べ、他方の単体コイル群もU、
V、W、U、V、W…の順に並べる。そして一方の単体
コイル群のU相の単体コイル12の有効導体部14の間
に他方の単体コイル群のV相およびW相の有効導体部1
4の端部が介在されるように両単体コイル群の位相を調
整する。
【0090】すると、走行方向に沿ってU、V、W相の
各有効導体部14の断面が連続して並ぶようになる。こ
の配列は、有効導体部14に対して連結導体部16がほ
ぼ90度近く折れ曲がる単体コイル12を用いることに
よって可能となるものであるが、走行方向に垂直な断面
で見ると2相分のコイルだけが現われており(図8参
照)、単体コイル12の種類が1種類のみで済むという
極めて有利な配列である。
【0091】なお、前述したように、この実施形態で
は、巻き型40の第1ピース42の第1巻回部42a
が、該第1巻回部42aの端部側に向かうに従って、第
2ピース44側からより大きく離反するように傾斜して
形成されていた。もしこの傾斜が形成されていなかった
場合には、図8の(a)に示されるように、連結導体部
16の走行方向に対する左右幅W1をかなり大きくしな
いと隣接する単体コイル12との干渉が避けられない状
態が発生してしまう。しかしながら、この傾斜の存在に
より、同図(b)に示されるように、無駄な領域Rをな
くしてコンパクトな収まりとすることができる。その結
果、この幅W1をこれより小さい幅W2に短縮すること
ができるようになる。この短縮は、リニアモータLMの
走行方向に対する左右幅方向の短縮に寄与し、同じ幅を
確保できる場合にはより厚みのあるケーシングとするこ
とができるため、より安定した走行を実現でき、また、
設計によってはより強い推力を発生させるようにするこ
ともできる。
【0092】図9に戻って、リニアモータLMの固定側
については磁石110により、磁石配列の中心線に沿っ
てほぼ正弦波状の磁束を分布させる。磁石配列の中心線
に沿った座標をzで表わすと、各座標における磁束密度
B(z)は次式で表すことができる。
【0093】 B(z)=B0sin(πz/Pm) …(1)
【0094】ただしPmは極ピッチである。コイルの
U、V、Wの各相の電流強度を各相の中心点が位置する
磁束密度の位相と一致するように変化させると、コイル
ユニット60(62)には単体コイル12と磁石列の相
対位置を問わずに常に一定の推力が発生する。例えば
U、V、W相の中心点の電流強度をzの関数として、I
0・sin(z/Pm)π、I0・sin(z/Pm+2/3)
π、I0・sin(z/Pm+4/3)πとなるように電流
強度を制御することとし、単体コイル12の有効導体部
14の長さをL1とすると、コイル1極当たりの推力F
(z)はF(2)=1.5B00L1となる。この式は
座標zに関係する要素を持たない。即ち座標をzに拘わ
らず一定の推力が得られることがわかる。
【0095】磁石間距離Gmなどのパラメータを一定に
保って、磁極ピッチPmのみを可変にした場合、有効磁
束密度を最大にするためには磁石間距離Gmに対する磁
極ピッチの比Pm/Gmを4〜5程度にとる必要があ
る。特願平11−273579号において開示されてい
る技術で実現している比は2.7程度であるが、この比
率を1.5倍の4.1に取るとコイルと交差する有効磁
束密度も約1.5倍になる。このとき極ピッチ間を隙間
なく有効導体部14で埋めようとすると単体コイル12
の巻線数も1.5倍になる。
【0096】しかし、コイルの抵抗値も1.5倍になる
ためドライバ電源電圧が一定の場合、流せる電流が1/
1.5倍になり、I0L1を変えることができない。結
果として、推力は1.5倍になるが、連結導体部14の
幅W2(図8参照)も1.5倍になり収容性が悪くな
る。ところが、もし巻線の断面積を1.5倍にして、線
積率を同じ程度にできれば、L1が同じでもI0を1.
5倍とすることができる。この場合推力は1.5の二乗
にあたる2.25倍となる。
【0097】本発明にかかる方法を用いると、コイル諸
元に応じて導線Wの断面積や巻線数の変更が極めて容易
となる。また、上述したような成形方法を組み合わせる
と単体コイル12同士の隙間をより密着させることがで
きるようになり、連結導体部14の幅W2を最小限に抑
えることが可能となる。さらに、導線Wとしては市場性
の高い丸線(断面が円形の導線)を用いることができる
ため、コスト低減にも寄与する。
【0098】
【発明の効果】本発明によれば、たとえ一対の連結導体
部を有効導体部に対して同一方向に大きく曲折するよう
なタイプ(形状)の単体コイルであっても、(コイルシ
ートを積層するという方法によってではなく)1本の導
線から巻回によって製造すること可能とする技術を提供
し、以て安価で設計変更の容易な単体コイル、或いはこ
れを利用したコイルユニットを提供することができるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るリニアコイル用コ
イルユニットの単体コイルの巻き取り装置の概略を示す
斜視図
【図2】上記実施形態における巻き型の構成を示す、正
面、平面、及び縦断面図
【図3】上記実施形態における導線の巻回工程を示す斜
視図
【図4】上記実施形態における成形具の構成を示す分解
斜視図
【図5】上記実施形態における第1成形器の構成を分解
して示す、正面、平面、及び側面図
【図6】他の実施形態における第1成形器に第2成形器
が組みはされる状態を分解して示す平面図
【図7】図6の状態に更に成形具が組み合わせて用いら
れる状態を分解して示す正面図及び側面図
【図8】コイルユニットの縦断面図
【図9】本発明に係るリニアモータ用のコイルユニット
及び磁石ユニットをの配置を示す平面図
【図10】特願平11−273579号(未公知)にお
いて開示されているリニアモータ用コイルユニットの製
造に係る工程を順を追って示す斜視図
【符号の説明】
LM…リニアモータ 2、12…単体コイル 4、14…有効導体部 6、16…連結導体部 10、60、62…コイルユニット RW…巻き取り装置 20…導線送り出し機(導線送り出し機構) 30…巻線機 40…巻き型 42…第1ピース 42a…第1巻回部 42b…折り返し部 44…第2ピース 44a…第2巻回部 44b…折り返し部 50…第1回転機構 52…第2回転機構 70…成形具 80…第1成形器 90…第2成形器 100…成形具 W…導線 P1〜P4…係止部 S…送り出し速度 Te…送り出し張力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨田 良幸 神奈川県平塚市夕陽ケ丘63番30号 住友重 機械工業株式会社平塚事業所内 Fターム(参考) 5H603 AA09 BB01 BB09 BB10 BB15 CA02 CA05 CB01 CC15 CC19 CD21 CD32 CD33 CE05 5H615 AA01 BB01 BB04 BB07 PP17 QQ03 QQ19 QQ26 QQ27 SS04 SS10 SS11 SS24 SS46 5H641 BB03 BB06 BB18 GG03 GG05 GG06 GG11 HH02 HH05

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】全体がほぼ矩形のリング状とされ、前記矩
    形の対向する2辺がリニアモータの可動体の推力発生に
    寄与する有効導体部として、他の対向する2辺が該有効
    導体部を結ぶ連結導体部としてそれぞれ機能するリニア
    モータ用コイルユニットの単体コイルの巻き取り装置に
    おいて、 前記単体コイルの素材となる導線が送り出されてくる方
    向をZ軸、該Z軸と垂直な平面内において直交する軸を
    それぞれX軸、Y軸と定義したときに、 前記導線をZ軸方向に送り出す導線送り出し機構と、 自身の中心が前記X軸、Y軸の原点に位置決めされると
    共に、前記矩形の頂点相当位置に導線の係止部を有し導
    線をほぼ矩形状に巻き取る際にそのベースとなる巻き型
    と、 前記巻き型を、前記X軸及びY軸の2軸を回転中心とし
    て、それぞれ回転可能とする第1、第2回転機構と、を
    備え、 前記第1、第2回転機構による巻き型のX軸周りの18
    0度回転、Y軸周りの180度回転を交互に繰り返すこ
    とによって、前記導線送り出し機構からZ軸方向に送り
    出された1本の導線を前記係止部に順次係止させながら
    該巻き型に巻き付け可能としたことを特徴とするリニア
    モータ用コイルユニットの単体コイルの巻き取り装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記巻き型が、 前記有効導体部となるべき辺の内側に収まると共に、前
    記連結導体部となるべき2辺の外側にまで延在され該連
    結導体部がそれぞれ巻回される一対の第1巻回部を有す
    る第1ピースと、 前記連結導体部となるべき辺の内側に収まると共に、前
    記有効導体部となるべき2辺の外側にまで延在され該有
    効導体部がそれぞれ巻回される一対の第2巻回部を有す
    る第2ピースとを、 十字状に且つ分解可能に重ねたものであり、 該第1ピースと第2ピースとを十字状に重ねた際に形成
    される4つの交差部がそれぞれ前記導線の係止部とされ
    ていることを特徴とするリニアモータ用コイルユニット
    の単体コイルの巻き取り装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記第1ピースの第1巻回部及び第2ピースの第2巻回
    部のそれぞれの端部に、導線の巻き取り状態整形用の折
    り返し部が、相手ピース側に向けてそれぞれ突出・形成
    されていることを特徴とするリニアモータ用コイルユニ
    ットの単体コイルの巻き取り装置。
  4. 【請求項4】請求項2において、 前記第1ピースの第1巻回部が、該第1巻回部の端部側
    に向かうに従って、前記第2ピース側からより大きく離
    反するように傾斜して形成されていることを特徴とする
    リニアモータ用コイルユニットの単体コイルの巻き取り
    装置。
  5. 【請求項5】請求項1において、 前記第1、第2回転機構による前記巻き型の回転速度
    が、前記導線送り出し機構から送り出される導線の送り
    出し速度が一定となるように制御されることを特徴とす
    るリニアモータ用コイルユニットの単体コイルの巻き取
    り装置。
  6. 【請求項6】請求項1において、 前記第1、第2回転機構による前記巻き型の回転速度
    が、前記導線送り出し機構から送り出される導線の送り
    出し張力が一定となるように制御されることを特徴とす
    るリニアモータ用コイルユニットの単体コイルの巻き取
    り装置。
  7. 【請求項7】請求項1において、 前記導線送り出し機構は、自身から前記巻き型に向けて
    導線を送り出す位置を少なくとも前記X軸に沿って変更
    する送り出し位置制御機構を備え、少なくとも導線のX
    軸に沿った送り出し位置を、前記第1、第2回転機構に
    よる前記巻き型の回転状態と同期して変更することを特
    徴とするリニアモータ用コイルユニットの単体コイルの
    巻き取り装置。
  8. 【請求項8】全体がほぼ矩形のリング状とされ、前記矩
    形の対向する2辺がリニアモータの可動体の推力発生に
    寄与する有効導体部として、他の対向する2辺が該有効
    導体部を結ぶ連結導体部として機能するリニアモータ用
    コイルユニットの単体コイルの巻き取り方法において、 前記単体コイルの素材となる導線が送り出される方向を
    Z軸、該Z軸と垂直な平面内において直交する軸をそれ
    ぞれX軸、Y軸と定義し、且つ、前記矩形の頂点相当位
    置に導線の係止部を有し導線をほぼ矩形状に巻き取る際
    にそのベースとなる巻き型を、該巻き型の中心が前記X
    軸、Y軸の原点に一致するようにして配置した上で、 前記導線をZ軸方向に送り出す工程と、 Z軸方向に送り出された1本の導線を前記係止部の1カ
    所に係止させた状態で、前記巻き型を、前記X軸を回転
    中心として180度回転させる第1回転工程と、 該第1回転工程によって導線が隣接する係止部に係止さ
    れ得る状態を形成した上で、前記巻き型を、前記Y軸を
    中心として180度回転させる第2回転工程と、 該第2回転工程によって導線が次に隣接する係止部に係
    止され得る状態を形成した上で、前記巻き型を、前記X
    軸を中心として180度回転させる第3回転工程と、 該第3回転工程によって導線が更に次に隣接する係止部
    に係止され得る状態を形成した上で、前記巻き型を、前
    記Y軸を中心として180度回転させる第4回転工程
    と、を含み、 以降、前記第1〜第4回転工程を繰り返して導線を順次
    巻き型に巻き付けてゆくことを特徴とするリニアモータ
    用コイルユニットの単体コイルの巻き取り方法。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の巻き取り方法を用いて巻
    き取られてなるリニアモータ用コイルユニットの単体コ
    イル。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の単体コイルを前記巻き
    型に巻回した状態のまま、該単体コイルに対して成形具
    を装着して該成形具を仮締結する工程と、 導線に所定の電流を流して発熱させ、該導線が塑性域に
    入るまで導線の温度を上げる工程と、 前記成形具を前記仮締結状態から締め増して、該塑性域
    に入った導線を所定形状に成形する工程と、 を含むことを特徴とするリニアモータ用コイルユニット
    の単体コイルの成形方法。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の成形方法によって成
    形された単体コイルを冷却した後、装着した前記成形具
    を取り外す工程と、 成形具を取り外した単体コイルを複数集めた上で、それ
    ぞれをユニット用成形器に組み込み・締結する工程と、 該複数個の単体コイル同士をコイルユニットの仕様に従
    って結線する工程と、個々の単体コイルの連結導体部を
    接着剤にて固定する工程と、 を含むことを特徴とするリニアモータ用コイルユニット
    の製造方法。
  12. 【請求項12】請求項9に記載の単体コイルを前記巻き
    型から取り外す工程と、 巻き型から取り外した単体コイルを複数個集めた上で、
    それぞれをユニット用第1成形器に組み込んで仮締結す
    る工程と、 該複数個の単体コイル同士をコイルユニットの仕様に従
    って結線する工程と、 結線された複数個の単体コイルを前記第1成型器ごと、
    第2成形器に装着して仮締結する工程と、 それぞれの単体コイルの導線に所定の電流を流して発熱
    させ、該導線が塑性域に入るまで導線の温度を上げる工
    程と、 前記第1、第2成形器を前記仮締結状態から締め増し
    て、該塑性域に入った導線を所定形状に成形する工程
    と、 該成形後に成形具を嵌め込んで圧縮する工程と、 を含むことを特徴とするリニアモータ用コイルユニット
    の成形方法。
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