JP2002345216A - スロットレス型ステータ用巻線の単位コイルの製造方法 - Google Patents

スロットレス型ステータ用巻線の単位コイルの製造方法

Info

Publication number
JP2002345216A
JP2002345216A JP2001143623A JP2001143623A JP2002345216A JP 2002345216 A JP2002345216 A JP 2002345216A JP 2001143623 A JP2001143623 A JP 2001143623A JP 2001143623 A JP2001143623 A JP 2001143623A JP 2002345216 A JP2002345216 A JP 2002345216A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
wave
crest
sides
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001143623A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Shirato
英治 白土
Hiroshi Shiina
寛 椎名
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2001143623A priority Critical patent/JP2002345216A/ja
Publication of JP2002345216A publication Critical patent/JP2002345216A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Windings For Motors And Generators (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】スロットレス型ステータ用巻線を構成する単位
コイル4Uを多数の電線を束ねたコイル素材4′を用い
て製造する方法において、コイル辺間ピッチの一側のコ
イル辺U1,U3,U5,U6同士と他側のコイル辺U
2,U4,U6同士とが夫々隙間無く隣接する状態で単
位コイルを製造できるようにする。 【解決手段】コイル素材4′を、一側のコイル辺U1,
U3,U5,U7となる直線状の複数の波山部4aと、
他側のコイル辺U2,U4,U6となる直線状の複数の
波谷部4bとを有し、各波山部4aと各波谷部4bとが
夫々波長方向一方側の最寄りの波山部と波谷部とに対し
波高方向一方に各コイル辺の幅分だけオフセットした矩
形波形状に屈曲させる。各波山部4aと各波谷部4bと
を各コイル辺に合致する断面形状にプレス成形した後、
各波側部4cを捩ってコイル素材4′を波長方向に畳み
込み、波山部4a同士と波谷部4b同士とが夫々波高方
向に隙間無く隣接した単位コイル4Uを得る。その後、
単位コイル4Uを円筒成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータや発電機等
の回転電気機械のスロットレス型ステータに用いるステ
ータ巻線を構成する単位コイルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】スロットレス型ステータは、スロットを
有しない円筒状のステータコアの内周にステータ巻線を
装着して成るもので、ステータ巻線は複数の単位コイル
を円筒状に配設して構成されている。
【0003】そして、多数の電線を束ねたワイヤ状のコ
イル素材を用いて単位コイルを製造する場合、従来は、
図11(A)に示す如く、コイル素材aを巻き枠b上で
これに植設した複数のピンcをガイドにして巻回して重
ね巻コイルを形成し、次に、巻き枠bをプレス金型の下
型dに外嵌セットして、下型dに形成した複数の凹溝e
に重ね巻コイルの複数のコイル辺a1〜a7を挿入した
後、図11(B)に示す如く、プレス金型の上型fを下
降させ、上型fに複数形成した各突起gにより各コイル
辺a1〜a7を各凹溝e内で圧縮して、各コイル辺a1
〜a7を所定の断面形状にプレス成形し、その後、重ね
巻コイルの一側の複数のコイル辺a1,a3,a5,a
7同士と他側の複数のコイル辺a2,a4,a6同士と
を夫々隣接させると共に、一端のコイル端a12,a3
4,a56と他端のコイル端a23,a45,a67と
を円筒面に沿うように湾曲させる円筒成形を行って、単
位コイルを製造している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の製造方法で
は、各コイル辺を相互に離間させた状態でプレス成形し
た後、コイル辺同士を隣接させても、コイル端のスプリ
ングバックでコイル辺間に隙間を生じ易く、円筒成形が
面倒になり、また、コイル端のスプリングバックを抑え
るにはコイル端を長くする必要があり、ステータの小型
軽量化が困難になる。
【0005】本発明は、以上の点に鑑み、円筒成形が容
易で、且つ、コイル端の長さを短縮し得るようにしたス
ロットレス型ステータ用巻線の単位コイルの製造方法を
提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明は、スロットを有しない円筒状のステータコアの
内周に装着される円筒状のステータ巻線を構成する単位
コイルを、多数の電線を束ねたワイヤ状のコイル素材を
用いて製造する方法において、コイル素材を、直線状の
複数の波山部と、直線状の複数の波谷部とを有し、且
つ、各波山部と各波谷部とが夫々波長方向一方側の最寄
りの波山部と波谷部とに対し波高方向一方に単位コイル
の各コイル辺の幅分だけオフセットした略矩形波形状に
屈曲させる第1工程と、コイル素材の各波山部と各波谷
部とを加圧して、単位コイルの各コイル辺に合致する断
面形状にプレス成形する第2工程と、コイル素材を、各
波山部と各波谷部とが夫々波長方向一方側の最寄りの波
山部と波谷部とに対し波高方向一方に隣接するように畳
み込む第3工程とを順に実行している。
【0007】本発明によれば、各波山部と各波谷部とが
単位コイルの一側の各コイル辺と他側の各コイル辺とに
なり、各波山部と各波谷部との間の各波側部が各コイル
端になる。そして、各波山部と各波谷部とをプレス成形
した後に、各波側部を捩るようにしてコイル素材を畳み
込むことにより、一側のコイル辺同士と他側のコイル辺
同士とが夫々隙間無く隣接し、円筒成形が容易になる。
更に、各波側部は各波山部や各波谷部を力点として容易
に捩ることができるため、各波側部、即ち、各コイル端
の長さは必要最小限に抑えられる。
【0008】また、本発明によれば、コイル辺(波山部
及び波谷部)のプレス成形をコイル端(波側部)同士が
重ならない状態で行うことができるため、コイル辺のプ
レス成形工程たる第2工程で各コイル端を所要の形状に
プレス成形できる。そして、第2工程において、各波山
部と各波谷部との間の各波側部の各波山部寄りの部分と
各波谷部寄りの部分とを、波長方向に直交する面に沿っ
て互いに逆向きの円弧状に湾曲するようにプレス成形す
ることにより、円筒成形に際してのコイル端の曲げが不
要になり、円筒成形が一層容易になる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1及び図2を参照して、1は回
転電気機械たる三相交流発電機のステータを示してい
る。このステータ1は、スロットを有しない円筒状のス
テータコア2の内周に円筒状のステータ巻線3を固定し
て成るスロットレス型のものに構成されている。
【0010】ステータ巻線3は、U,V,Wの3相のコ
イルを図2(B)に示す如く星形結線して成るもので、
各相のコイルを出力端側の第1単位コイル4U,4V,
4Wとこれに直列の中点(N点)側の第2単位コイル4
U′,4V′,4W′とで構成している。これら第1と
第2の各単位コイルはコイル辺間ピッチを略180°と
した3.5ターンのコイルで構成されている。図2
(A)には、U,V,Wの各相の第1単位コイル4U,
4V,4Wの出力端から数えて1番目のコイル辺がU
1,V1,W1、2番目のコイル辺がU2,V2,W
2、3番目のコイル辺がU3,V3,W3、4番目のコ
イル辺がU4,V4,W4、5番目のコイル辺がU5,
V5,W5、6番目のコイル辺がU6,V6,W6、7
番目のコイル辺がU7,V7,W7で示されており、各
相の第2単位コイル4U′,4V′,4W′の第1単位
コイル4U,4V,4Wとの接続端から数えて1番目の
コイル片がU1′,V1′,W1′、2番目のコイル辺
がU2′,V2′,W2′、3番目のコイル辺がU
3′,V3′,W3′、4番目のコイル辺がU4′,V
4′,W4′、5番目のコイル辺がU5′,V5′,W
5′、6番目のコイル辺がU6′,V6′,W6′、7
番目のコイル辺がU7′,V7′,W7′で示されてい
る。第1と第2の各単位コイルの奇数番目のコイル辺は
径方向外層部、偶数番目のコイル辺は径方向内層部に配
置されており、かくて、ステータ巻線3は全体として2
層の円筒状になる。
【0011】ステータ1の軸方向一端側(図1の右側)
には、図3に示す如く、各相の第1単位コイル4U,4
V,4Wの1番目のコイル辺U1,V1,W1から一体
にのびる出力導体5U,5V,5Wと、各相の第2単位
コイル4U′,4V′,4W′の7番目のコイル辺U
7′,V7′,W7′の端末を接続金具6aを介してま
とめて接続した中点用導体6とが配設されている。ま
た、図3には、各相の第1単位コイル4U,4V,4W
の2番目のコイル辺U2,V2,W2と3番目のコイル
辺U3,V3,W3とを一端側で橋渡しするコイル端が
U23,V23,W23、4番目のコイル辺U4,V
4,W4と5番目のコイル辺U5,V5,W5とを一端
側で橋渡しするコイル端がU45,V45,W45、6
番目のコイル辺U6,V6,W6と7番目のコイル辺U
7,V7,W7とを一端側で橋渡しするコイル端がU6
7,V67,W67で示されており、各相の第2単位コ
イル4U′,4V′,4W′の1番目のコイル辺U
1′,V1′,W1′と2番目のコイル辺U2′,V
2′,W2′とを一端側で橋渡しするコイル端がU1′
2′,V1′2′,W1′2′、3番目のコイル辺U
3′,V3′,W3′と4番目のコイル辺U4′,V
4′,W4′とを一端側で橋渡しするコイル端がU3′
4′,V3′4′,W3′4′、5番目のコイル辺U
5′,V5′,W5′と6番目のコイル辺U6′,V
6′,W6′とを一端側で橋渡しするコイル端がU5′
6′,V5′6′,W5′6′で示されている。更に図
4には、各相の第1単位コイル4U,4V,4Wの1番
目のコイル辺U1,V1,W1と2番目のコイル辺U
2,V2,W2とを他端側で橋渡しするコイル端がU1
2,V12,W12、3番目のコイル辺U3,V3,W
3と4番目のコイル辺U4,V4,W4とを他端側で橋
渡しするコイル端がU34,V34,W34、5番目の
コイル辺U5,V5,W5と6番目のコイル辺U6,V
6,W6とを他端側で橋渡しするコイル端がU56,V
56,W56で示されており、各相の第2単位コイル4
U′,4V′,4W′の2番目のコイル辺U2′,V
2′,W2′と3番目のコイル辺U3′,V3′,W
3′とを他端側で橋渡しするコイル端がU2′3′,V
2′3′,W2′3′、4番目のコイル辺U4′,V
4′,W4′と5番目のコイル辺U5′,V5′,W
5′とを他端側で橋渡しするコイル端がU4′5′,V
4′5′,W4′5′、6番目のコイル辺U6′,V
6′,W6′と7番目のコイル辺U7′,V7′,W
7′とを他端側で橋渡しするコイル端がU6′7′,V
6′7′,W6′7′で示されている。また、ステータ
1の他端側において、各相の第1単位コイル4U,4
V,4Wの7番目のコイル辺U7,V7,W7の端末と
第2単位コイル4U′,4V′,4W′の1番目のコイ
ル辺U1′,V1′,W1′の端末とを夫々接続金具7
U,7V,7Wを介して接続している。
【0012】ステータコアは、周方向に2分割された半
円筒状の2個の分割コア2a,2aで構成されている。
そして、各分割コア2aの周方向一側縁に溝部2bを形
成すると共に、各分割コア2aの周方向他側縁に突部2
cを形成し、各分割コア2aの突部2cを相手方の分割
コア2aの溝部2bに周方向から圧入することで両分割
コア2a,2aが互いに結合されるようにしている。こ
こで、突部2cの基端及び溝部2bの開口端は若干くび
れており、突部2cを溝部2bに一旦圧入すると、両分
割コア2a,2aは強固に結合される。尚、ステータコ
ア2を3個以上の分割コアで構成することも可能であ
る。
【0013】ステータ1の製造に際しては、図5(A)
(B)に示す円柱状の内径治具10を用い、内径治具1
0の外周にU,V,Wの3相の第1単位コイル4U,4
V,4Wと第2単位コイル4U′,4V′,4W′とを
配置して、図6(A)に示す如く、2層の円筒状のステ
ータ巻線3を組立てる。ここで、内径治具10は、内周
面にテーパーを付けた周方向複数のセグメント10bに
分割された外筒10aと、外筒10aに挿入されるテー
パーロッド10cとで構成されている。外筒10aを構
成する複数のセグメント10bは両端のOリング10
d,10dで弾力的に締め付けられており、外筒10a
の先端に当接する当板10eを通してテーパーロッド1
0cに調整ボルト10fを螺合させ、調整ボルト10f
によりテーパーロッド10cを進退させて、外筒10
a、即ち、内径治具10を拡径、縮径自在としている。
外筒10aの尾端とテーパーロッド10cの尾端のフラ
ンジ10gとの間にはスペーサ10hが介設されてお
り、スペーサ10hにより外筒10cに対するテーパー
ロッド10cの最大挿入位置を規制し、この最大挿入位
置で内径治具10の外径がステータ巻線3の径方向内層
部の内径に等しくなるようにし、この状態で上記の如く
ステータ巻線3を組立てる。
【0014】次に、図6(B)に示す如く、周方向に分
割された複数のセグメント11aで構成される、内径が
ステータコア2の内径より僅かに大きな外径治具11で
内径治具10の外周のステータ巻線3を囲い、内径治具
10と外径治具11との間に樹脂またはワニスを充填
し、これにより単位コイル同士を固着してステータ巻線
3を一体化する。
【0015】次に、図6(C)に示す如く、1対の分割
コア2a,2aをプレス装置等により内径治具10の外
周のステータ巻線3を周方向両側から挟み込むように接
近させ、両分割コア2a,2aを溝部2bと突部2cと
で互いに結合させて、ステータコア2を組立てる。この
際、ステータ巻線3は両分割コア2a,2a間で挟圧さ
れて、ステータコア2の内周に締め付け固定される。
尚、外径治具11を用いてのステータ巻線3の一体化処
理を省略し、ステータコア2を組立てた後に、ステータ
コア2と内径治具10との間に樹脂を充填する等して、
ステータ巻線3の一体化とステータコア2へのステータ
巻線3の固着とを行うようにしても良い。
【0016】以上でステータ1の製造方法についての説
明を終わり、以下、単位コイルの製造方法をU相の第1
単位コイル4Uを例にして説明する。尚、単位コイル
は、絶縁皮膜の外側にナイロン系やエポキシ系などの樹
脂製の融着層を積層して成る自己融着電線を多数束ねた
ワイヤ状のコイル素材4′を用いて製造する。
【0017】単位コイルの製造に際しては、先ず、図7
(A)に示す如く、ステータ巻線3の径方向外層部のコ
イル辺(以下、外層コイル辺と記す)U1,U3,U
5,U7となる複数の直線状の波山部4aと、ステータ
巻線3の径方向内層部のコイル辺(以下、内層コイル辺
と記す)U2,U4,U6となる複数の直線状の波谷部
4bとを有する略矩形波形状にワイヤ素材4′を屈曲さ
せる。ここで、各波谷部4bは各波山部4aよりも長く
なっている。また、U7のコイル辺となる波山部4aか
らU1のコイル辺となる波山部4aに向かう方向を波長
方向一方、波谷部4bから波山部4aに向かう方向を波
高方向一方として、U3,U5,U7のコイル辺となる
各波山部4aは、波長方向一方側の最寄りの波山部たる
U1,U3,U5のコイル辺となる各波山部4aに対し
これら各コイル辺U1,U3,U5,U7の幅に等しい
オフセット量L1分だけ波高方向一方にオフセットし、
同様に、U4,U6のコイル辺となる各波谷部4bは、
波長方向一方側の最寄りの波谷部たるU2,U4のコイ
ル辺となる各波谷部4bに対し、これら各コイル辺U
2,U4,U6の幅に等しいオフセット量L2だけ波高
方向一方にオフセットしている。
【0018】次に、矩形波形状に屈曲したコイル素材を
図8(A)に示すプレス金型の下型13にセットする。
下型13には、波山部4a用の複数の型部131と、波
谷部4b用の複数の型部132とが千鳥足状に配置され
ている。波山部4a用の型部131には、波山部4aを
受け入れる凹溝131aと、波山部4aの両側の波側部
4c,4cの波山部4a寄りの部分を受け入れる凹溝1
31b,131bとが形成されており、後者の凹溝13
1bは、図8(B)に示す如く、波長方向に直交する
面、即ち、鉛直面に沿って下方に凹の円弧状に湾曲して
いる。また、波谷部4b用の型部132には、波谷部4
bを受け入れる凹溝132aと、波谷部4bの両側の波
側部4c,4cの波谷部4b寄りの部分を受け入れる凹
溝132b,132bとが形成されており、後者の凹溝
132bは、鉛直面に沿って上方に凸の円弧状に湾曲し
ている。そして、下型13の上記型部131,132に
対応する型部141,142を有する上型14を下降さ
せて、コイル素材4′の波山部4aの部分と波谷部4b
の部分と波側部4cの波山部4a寄りの部分と波側部4
cの波谷部4b寄りの部分とを加圧し、この状態で下型
13と上型14に埋設したヒータ(図示せず)によりコ
イル素材4′を加熱して自己溶融電線同士を融着する。
これにより、各波山部4aが各外層コイル辺U1,U
3,U5,U7に合致する断面形状、各波山部4bが各
内層コイル辺U2,U4,U6に合致する断面形状に夫
々プレス成形されると共に、波側部4cの波山部4a寄
りの部分が下方に凹の円弧状に湾曲され、波側部4cの
波谷部4b寄りの部分が上方に凸の円弧状に湾曲される
ようにプレス成形される。
【0019】次に、図7(B)に示す如く、U1のコイ
ル辺となる波山部4aをその波長方向他方側のU12の
コイル端となる波側部4cの未成形の中央部分を捩って
波長方向他方に畳み込む。この際、U12のコイル端と
なる波側部4cの波山部4a寄りの円弧状成形部分は、
上下反転されて、波谷部4b寄りの円弧状成形部分と同
じ上方に凸の向きになる。その後、U23のコイル端と
なる波側部4cの捩りによるU2のコイル辺となる波谷
部4bの畳み込みと、U34のコイル端となる波側部4
cの捩りによるU3のコイル辺となる波山部4aの畳み
込みと、U45のコイル端となる波側部4cの捩りによ
るU4のコイル辺となる波谷部4bの畳み込みと、U5
6のコイル端となる波側部4cの捩りによるU5のコイ
ル辺となる波山部4aの畳み込みと、U67のコイル端
となる波側部4cの捩りによるU6のコイル辺となる波
谷部4bの畳み込みとを順に行う。これによれば、図7
(C)に示す如く、U1のコイル辺となる波山部4aか
ら波高方向一方にU3のコイル辺となる波山部4aとU
5のコイル辺となる波山部4aとU7のコイル辺となる
波山部4aとが順に隙間無く隣接すると共に、U2のコ
イル辺となる波山部4bから波高方向一方にU4のコイ
ル辺となる波谷部4bとU6のコイル辺となる波谷部4
bとが順に隙間無く隣接した単位コイル4Uが得られ
る。
【0020】次に、図9に示す円筒成形治具15に単位
コイル4Uをセットする。この治具15は、周囲に、ス
テータ巻線3の径方向外層部の内径と等径の外層コイル
辺装着部15aと、ステータ巻線3の径方向内層部の内
径と等径の内層コイル辺装着部15bとを単位コイルの
コイル辺間ピッチと等ピッチ(略180°)で備えてお
り、U1,U3,U5,U7の外層コイル辺が外層コイ
ル辺装着部15a、U2,U4,U6の内層コイル辺が
内層コイル辺装着部15bに夫々装着されるように単位
コイル4Uを円筒成形治具15にセットする。ここで、
外層コイル辺同士と内層コイル辺同士とは上記の如く隣
接しているため、上記従来例のようにコイル端のスプリ
ングバックでコイル辺同士が離間して、コイル辺装着部
15a,15bからコイル辺が浮くようなことはなく、
円筒成形治具15に対する単位コイルのセット作業性が
向上する。また、各コイル端のコイル辺寄りの部分が円
弧状にプレス成形されているため、円筒成形治具15に
単位コイルをセットする際のコイル端の曲げが不要にな
り、この点でもセット作業性が向上する。
【0021】次に、各コイル辺装着部15a,15bに
外側から各押え型16を装着し、この状態で単位コイル
4Uを加熱し、自己融着電線の融着層によりコイル辺同
士を固着させる。かくて、図7(D)に示す円筒成形さ
れた単位コイル4Uが得られる。
【0022】尚、上記実施形態では、各単位コイルを別
々に製造しているが、各相の第1単位コイルと第2単位
コイルとを一体に連続させた状態で製造することも可能
である。これをU相の第1単位コイル4Uと第2体コイ
ル4U′とを例にして説明する。先ず、図10(A)に
示す如く、ワイヤ状のコイル素材4′を一端の渡し部4
dで連続する2つの矩形波形状に屈曲させる。そして、
一方の矩形波のU1,U3,U5,U7のコイル辺とな
る波山部4aと、U2,U4,U6のコイル辺となる波
谷部4bと、波側部4cの波山部4a寄りの部分及び波
谷部4b寄りの部分とを上記実施形態と同様にプレス成
形すると共に、他方の矩形波のU1′,U3′,U
5′,U7′のコイル辺となる波山部4a′と、U
2′,U4′,U6′のコイル辺となる波谷部4b′
と、波側部4c′の波山部4a′寄りの部分及び波谷部
4b′寄りの部分とを同様にプレス成形する。その後、
各矩形波の部分を他端側から畳み込むことにより、図1
0(B)に示す如く、渡し部4dを介して一体に連続す
る第1単位コイル4Uと第2単位コイル4U′とが得ら
れる。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、コイル端の長さを必要最小限に抑えて、円筒
成形の容易な単位コイルを得ることができ、生産性が向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法で製造した単位コイルで構成される
ステータ巻線を具備するスロットレス型ステータの一例
の側面図。
【図2】(A)図1のII−II線截断面図、(B)ステー
タ巻線の結線図。
【図3】図1の右側面図。
【図4】図1の左側面図。
【図5】(A)内径治具の截断側面図、(B)図5
(A)のVB−VB線截断面図。
【図6】(A)内径治具の外周にコイルを装着してステ
ータ巻線を組立てた状態の断面図、(B)ステータ巻線
を外径治具で囲った状態の断面図、(C)ステータ巻線
の回収でステータコアを組立てた状態の断面図。
【図7】(A)単位コイルを製造するための第1工程で
コイル素材を矩形波形状に屈曲させた状態を示す平面
図、(B)コイル素材の畳み込み手順を示す平面図、
(C)畳み込みで得られた単位コイルの平面図、(D)
円筒成形された単位コイルの斜視図。
【図8】(A)プレス金型の下型の平面図、(B)図8
(A)のVIIIB−VIIIB線で截断したプレス金型の断面
図。
【図9】円筒成形治具の断面図。
【図10】(A)第1単位コイルと第2単位コイルとを
一連で製造するための第1工程でコイル素材を2つの矩
形波形状に屈曲させた状態を示す平面図、(B)コイル
素材の畳み込みで得られた第1と第2の両単位コイルの
平面図。
【図11】(A)従来の単位コイルの製造方法で使用す
る重ね巻コイル用の巻き枠をプレス金型にセットした状
態の平面図、(B)図11(A)のXIB−XIB線で截断
したコイル辺成形時の断面図。
【符号の説明】
1 ステータ 3 ステータ巻線 4U,4V,4W 第1単位コイル 4U′,4V′,4W′ 第2単位コイル U1〜W7′ コイル辺 4′ コイル素材 4a,4a′ 波山部 4b,4b′ 波谷部 4c,4c′ 波側部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H002 AA06 AA07 AA08 5H603 AA03 AA09 BB02 BB05 BB09 BB12 CA05 CB01 CB19 CB20 CB22 CB26 CC02 CC19 CD02 CD13 CD21 CD33 CE01 EE13 FA18 5H604 AA05 AA08 BB03 BB08 BB10 BB14 CC04 CC12 DB19 PB02 PB03 5H615 AA01 BB02 BB07 BB14 PP12 PP17 QQ02 QQ08 QQ19 QQ27 RR09 SS03 SS04 TT28

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スロットを有しない円筒状のステータコ
    アの内周に装着される円筒状のステータ巻線を構成する
    単位コイルを、多数の電線を束ねたワイヤ状のコイル素
    材を用いて製造する方法において、 コイル素材を、直線状の複数の波山部と、直線状の複数
    の波谷部とを有し、且つ、各波山部と各波谷部とが夫々
    波長方向一方側の最寄りの波山部と波谷部とに対し波高
    方向一方に単位コイルの各コイル辺の幅分だけオフセッ
    トした略矩形波形状に屈曲させる第1工程と、 コイル素材の各波山部と各波谷部とを加圧して、単位コ
    イルの各コイル辺に合致する断面形状にプレス成形する
    第2工程と、 コイル素材を、各波山部と各波谷部とが夫々波長方向一
    方側の最寄りの波山部と波谷部とに対し波高方向一方に
    隣接するように畳み込む第3工程とを順に実行する、 ことを特徴とするスロットレス型ステータ用巻線の単位
    コイルの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第2工程において、各波山部と各波
    谷部との間の各波側部の各波山部寄りの部分と各波谷部
    寄りの部分とを、波長方向に直交する面に沿って互いに
    逆向きの円弧状に湾曲するようにプレス成形することを
    特徴とする請求項1に記載のスロットレス型ステータ用
    巻線の単位コイルの製造方法。
JP2001143623A 2001-05-14 2001-05-14 スロットレス型ステータ用巻線の単位コイルの製造方法 Pending JP2002345216A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001143623A JP2002345216A (ja) 2001-05-14 2001-05-14 スロットレス型ステータ用巻線の単位コイルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001143623A JP2002345216A (ja) 2001-05-14 2001-05-14 スロットレス型ステータ用巻線の単位コイルの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002345216A true JP2002345216A (ja) 2002-11-29

Family

ID=18989737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001143623A Pending JP2002345216A (ja) 2001-05-14 2001-05-14 スロットレス型ステータ用巻線の単位コイルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002345216A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004289966A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Mayekawa Mfg Co Ltd アンモニアキャンドモータ用積層キャンの構造及びその加工法
EP1643619A2 (en) 2004-09-30 2006-04-05 Hitachi, Ltd. Coil for rotating electrical machine
WO2011039850A1 (ja) * 2009-09-30 2011-04-07 トヨタ自動車株式会社 ステータ及びその製造方法
US7990013B2 (en) * 2008-06-23 2011-08-02 Korea Electronics Technology Institute Slotless motor
JP2013176295A (ja) * 2013-05-25 2013-09-05 Nittoku Eng Co Ltd コイル成形装置
CN105186748A (zh) * 2015-07-31 2015-12-23 浙江鼎安机械制造有限公司 径向无铁芯永磁电机的定子绕组结构及具有该定子绕组结构的电机
KR20200079079A (ko) * 2018-12-24 2020-07-02 (주)로텍 슬롯리스 모터용 권선지그와 코일제작방법 및 이를 통해 제작된 코일

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05122908A (ja) * 1991-10-28 1993-05-18 Toshiba Corp スロツトレスモータ用コイルの巻型装置
JPH06284651A (ja) * 1993-12-27 1994-10-07 Mitsubishi Electric Corp 電動機のコイルの製造方法
JPH1198740A (ja) * 1997-09-25 1999-04-09 Denso Corp 回転電機のステータ及びコイルの製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05122908A (ja) * 1991-10-28 1993-05-18 Toshiba Corp スロツトレスモータ用コイルの巻型装置
JPH06284651A (ja) * 1993-12-27 1994-10-07 Mitsubishi Electric Corp 電動機のコイルの製造方法
JPH1198740A (ja) * 1997-09-25 1999-04-09 Denso Corp 回転電機のステータ及びコイルの製造方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004289966A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Mayekawa Mfg Co Ltd アンモニアキャンドモータ用積層キャンの構造及びその加工法
EP1643619A2 (en) 2004-09-30 2006-04-05 Hitachi, Ltd. Coil for rotating electrical machine
US7569966B2 (en) 2004-09-30 2009-08-04 Hitachi, Ltd. Rotating electrical machine and coil
US7990013B2 (en) * 2008-06-23 2011-08-02 Korea Electronics Technology Institute Slotless motor
WO2011039850A1 (ja) * 2009-09-30 2011-04-07 トヨタ自動車株式会社 ステータ及びその製造方法
JP5278440B2 (ja) * 2009-09-30 2013-09-04 トヨタ自動車株式会社 ステータ及びその製造方法
US8987969B2 (en) 2009-09-30 2015-03-24 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Stator and manufacturing method thereof
JP2013176295A (ja) * 2013-05-25 2013-09-05 Nittoku Eng Co Ltd コイル成形装置
CN105186748A (zh) * 2015-07-31 2015-12-23 浙江鼎安机械制造有限公司 径向无铁芯永磁电机的定子绕组结构及具有该定子绕组结构的电机
CN105186748B (zh) * 2015-07-31 2023-09-19 浙江鼎安机械制造有限公司 径向无铁芯永磁电机的定子绕组结构及电机
KR20200079079A (ko) * 2018-12-24 2020-07-02 (주)로텍 슬롯리스 모터용 권선지그와 코일제작방법 및 이를 통해 제작된 코일
KR102154040B1 (ko) * 2018-12-24 2020-09-09 주식회사 로텍 슬롯리스 모터용 권선지그와 코일제작방법 및 이를 통해 제작된 코일

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5429132B2 (ja) 回転電機の固定子の製造方法および回転電機の固定子
US4857787A (en) Armature of a.c. generator for a car and method of manufacturing the same
JP3735197B2 (ja) コイル成形体の製造方法およびそれに用いる金型
JP3561249B2 (ja) 交流発電機の固定子およびその製造方法
US7518853B2 (en) Electric power distribution device
CA2458833C (en) Stator for rotating electrical machine
US6995491B2 (en) Insulating paper piece for electric motors and electric motor
KR100491695B1 (ko) 회전전기 및 그의 제조방법
JP5472057B2 (ja) 固定子巻線の巻回方法,固定子巻線の巻回装置及び固定子巻線の製造装置
US20140015358A1 (en) Integrated phase connection isolator with individual phase isolator
JP5531634B2 (ja) 回転電機の固定子の製造方法
US7982355B2 (en) Interphase insulating member and rotating electric machine
WO1998044616A9 (en) Member to form motor stator
US7239059B2 (en) Stator of rotating electric machine and manufacturing method of the stator
CN102474146A (zh) 旋转电动机的定子
JP2000341889A (ja) 回転機用コア、その製造方法、コア用素片および回転機
JP2003037951A (ja) 車両用交流発電機の固定子
US20130193798A1 (en) Rotary electric machine
JP5621263B2 (ja) 固定子巻線の製造方法及びその製造装置
JP4695774B2 (ja) スロットレス型ステータ用巻線の単位コイル及びその製造方法
JP2002345216A (ja) スロットレス型ステータ用巻線の単位コイルの製造方法
JP2020110025A (ja) セグメントコイル成形方法
JP2002345217A (ja) スロットレス型ステータ用巻線の単位コイルの製造方法
JP4594549B2 (ja) 回転電気機械用スロットレス型ステータの製造方法
JP2000139052A (ja) 電動機のステータ

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070323

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070508

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100914

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110208