JPH05122908A - スロツトレスモータ用コイルの巻型装置 - Google Patents

スロツトレスモータ用コイルの巻型装置

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JPH05122908A
JPH05122908A JP28097691A JP28097691A JPH05122908A JP H05122908 A JPH05122908 A JP H05122908A JP 28097691 A JP28097691 A JP 28097691A JP 28097691 A JP28097691 A JP 28097691A JP H05122908 A JPH05122908 A JP H05122908A
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shape
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turns
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Sukeyasu Mochizuki
資康 望月
Yoshinobu Nakamura
嘉伸 中村
Sadayoshi Hibino
定良 日々野
Sadami Yano
貞美 矢野
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 スロットレスモータ用の単層構造の円筒状コ
イルを、その径方向の厚み寸法を増大させることなく形
成可能なコイルを製造すること。 【構成】 下型8及び上型9を互いに型合わせした状態
では、両者の間にコイル導体が巻回される空間部10が
形成される。下型8は、中央部の突き合わせ面部13の
両側に、巻回コイルの一方のコイル辺と対応する位置に
円筒状コイルの内周形状と合致した形状の第1の弧面1
4と、他方のコイル辺と対応する位置、巻回コイルのタ
ーン数減少部分の形状を決定する第1の整形面15とを
有する。上型9は、中央部の突き合わせ面部16の両側
に、巻回コイルの一方のコイル辺と対応する位置に円筒
状コイルの内周形状と合致した形状の第2の弧面17
と、他方のコイル辺と対応する位置、巻回コイルのター
ン数減少部分の形状を決定する第2の整形面18とを有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スロットがない円環状
固定子鉄心に装着されるコイルを製造するためのスロッ
トレスモータ用コイルの巻型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スロットレスモータは、固定子スロット
の存在に起因した高調波磁束による電磁騒音及びトルク
リップルの発生を抑制できるなどの利点があるため、低
騒音及び低トルクリップルが要求される用途への展開が
期待されている。
【0003】この種のスロットレスモータの固定子は、
一般的な内転形モータの場合、回転磁界形成用の複数個
のコイルを、スロットを有しない単純な円環状の固定子
鉄心の内周形状に合わせた円筒状に組み立てて樹脂モー
ルドなどにより一体化し、斯かる円筒状コイルを固定子
鉄心内に挿入して固定する構成となっている。
【0004】この場合、従来では、円筒状コイルを二層
構造としているのが通常であり(例えば特公昭57−2
1932号公報参照)、このような二層構造用のコイル
は、単純な同心巻用の巻型を利用して巻回することがで
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スロットレ
スモータにおいては、固定子及び回転子間のギャップが
その特性に大きな影響を与えるものであり、一般的に
は、上記ギャップが大きくなるのに応じて漏れ磁束が増
大するため、出力トルクの低下並びに力率の悪化を招く
ことになる。従って、固定子及び回転子間のギャップは
なるべく小さく設定することが望ましい。
【0006】固定子及び回転子間のギャップを小さくす
るためには、円筒状コイルを単層構造にしてその径方向
の厚み寸法を小さくすることが確実且つ最も効果ある手
段と考えられている。しかしながら、このような単層構
造の円筒状コイルを複数個のコイルにより形成するに当
たって、それらのコイルを従来の単純な同心巻用の巻型
を利用して巻回する構成としていたのでは、各コイルの
コイル辺断面形状が団子状態となって、良好な特性の円
筒状コイルを形成することが困難になったり、その円筒
状コイルの径方向の厚み寸法が大きくなることが避けら
れないものであり、所期の目的が達成困難になるという
問題点があった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、スロットレスモータ用の単層構造の
円筒状コイルを、その径方向の厚み寸法を増大させるこ
となく形成可能なコイルを製造するのに好適するスロッ
トレスモータ用コイルの巻型装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、コイル辺のターン数分布が内周に向かうに
従って減少する形状に形成され複数個が上記ターン数減
少部分で径方向に重ね合わされた状態で周方向に順次並
べられることにより円筒状コイルに組み立てられるスロ
ットレスモータ用コイルを製造するための巻型装置にお
いて、互いに型合わせされた状態でコイル導体を巻回す
るための空間部が形成される第1の型及び第2の型を設
け、第1の型における前記空間部に臨む位置のうち、一
方のコイル辺と対応する位置に前記円筒状コイルの内周
形状と合致した形状の第1の弧面を形成し、他方のコイ
ル辺と対応する位置に前記ターン数減少部分の形状を決
定する第1の整形面を形成し、第2の型における前記空
間部に臨む位置のうち、前記第1の整形面と対向される
位置に前記円筒状コイルの外周形状と合致した形状の第
2の弧面を形成し、前記第1の弧面と対向される位置に
前記ターン数減少部分の形状を決定する第2の整形面を
形成する構成としたものである。
【0009】この場合、第1の型及び第2の型の夫々を
コイル長方向に二分割し、各分割部を、それらの間の寸
法を調節可能な状態で連結しても良いものである。
【0010】
【作用】第1の型及び第2型を型合わせした状態にて、
各型間に形成される空間部にコイル導体を所定回数巻回
することによりコイルを形成する。このように形成され
たコイルは、その一方のコイル辺が第1の弧面と第2の
整形面とにより画定された空間部に応じた形状になると
共に、他方のコイル辺が第2の弧面と第1の整形面とに
より画定された空間部に応じた形状になるものであり、
それらコイル辺のターン数分布が内周に向かうに従って
減少した状態となる。
【0011】上記コイルを複数個利用して円筒状コイル
を形成する場合には、各コイルを上記ターン数減少部分
で径方向に重ね合わせながら周方向に順次並べるもので
あるが、このように形成された円筒状コイルにおいて
は、隣接するコイル辺同士が前記ターン数分布の減少部
分で径方向に重なることになるから、単層構造で済むも
のである。この場合、各コイルにおける一方のコイル辺
は、円筒状コイルの内周形状と合致した形状の第1の弧
面により形成され、他方のコイル辺は、円筒状コイルの
外周形状と合致した形状の第2の弧面により形成される
ものであるから、これらコイルの組み合わせより成る円
筒状コイルは、その内周形状及び外周形状に凹凸が少な
い状態となる。
【0012】第1の型及び第2の型が夫々コイル長方向
に二分割されていた場合には、各分割部間の寸法を調節
することによって、巻回されたコイルのコイル長を変え
ることができるから、巻型装置としての汎用性を高める
ことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について図1〜図
7を参照しながら説明する。
【0014】図6は、内転形スロットレスモータの概略
的な横断面構造を示すものである。この図1において、
フレーム1内に図示しない軸受を介して支持された回転
子2は、4極の磁極を形成するための永久磁石3を備え
た構成となっている。また、フレーム1内に回転子2を
囲繞するように設けられた3相4極の固定子4は、フレ
ーム1の内周に固定された固定子鉄心5と、この固定子
鉄心5の内周に装着された回転磁界形成用の複数個のコ
イル6aより成る円筒状コイル6とにより構成されてい
る。
【0015】尚、固定子鉄心5は、電磁鋼板を環状に形
成したものを多数枚積層することにより、スロットを有
しない単純な円筒形状に構成されている。また、この実
施例では、固定子4を3相4極に構成しており、これに
応じてコイル6aを12個設けている。
【0016】図7は、コイル6aの横断面形状を、その
配置例と共に示している。但し、第1相(U相)の4個
のコイル6aを夫々U1〜U4、第2相(V相)の4個
のコイル6aを夫々V1〜V4、第3相(W相)の4個
のコイル6aを夫々W1〜W4で現している。
【0017】図7において、コイルU1〜U4、V1〜
V4、W1〜W4は、各コイル辺対が、機械角で90度
ずつ占有するように周方向に順次並べることにより、固
定子鉄心5の内周に沿った円筒状コイル6として構成さ
れるものであり、以下〜の各条件を満たした状態と
なっている。
【0018】…各コイル6aは、そのコイル辺の固定
子鉄心5の径方向へのターン数分布が、内周に向かうに
従って減少する形状となっている。
【0019】…円筒状コイル6として構成された状態
で、隣接するコイル辺同士が前記のターン数減少部分
(この例では、コイル辺全体)で径方向に重なる状態と
なっている。
【0020】…のような各コイル辺のターン数分布
は、電気角で60度の範囲において連続的に変化する状
態となっており、この例では正弦波状に変化させてい
る。
【0021】さて、図1〜図4には、上述したコイル6
aを製造するための巻型装置7の構成が示されており、
以下これについて説明する。
【0022】図1及び図2において、巻型装置7は、第
1の型たる下型8と第2の型たる上型9とより成るもの
で、これらの下型8及び上型9を互いに型合わせした状
態では、両者の間にコイル導体を巻回するための空間部
10(図1参照)が形成される。尚、下型8及び上型9
の型合わせ状態は、それらを貫通するボルト11とナッ
ト12との螺合により保持される構成となっている。
【0023】下型8は、図3にも示すように、全体とし
て矩形状に形成され、以下(a)〜(c)のように構成
されている。
【0024】(a)中央部には、コイル6aの最内周形
状に応じた形状(長円形状)の突き合わせ面部13が膨
出形成されている。また、この突き合わせ面部13に
は、その中央部に前記ボルト11が貫通される貫通口1
3aが形成されていると共に、この貫通口13aの両側
に位置合わせ用の突起13b、13cが突出形成されて
いる。
【0025】(b)コイル6aの一方のコイル辺と対応
する位置(図3中に示す固定子鉄心5の積層長Lと対応
した位置)には、前記円筒状コイル6の内周形状と合致
した形状の第1の弧面14(図3では格子状斜線帯で示
す)が形成されている。つまり、この第1の弧面14の
曲率は、図7に示した円筒状コイル6の内周面の曲率R
iと等しく設定されている。
【0026】(c)コイル6aの他方のコイル辺と対応
する位置(同じく図3中に示す固定子鉄心5の積層長L
と対応した位置)には、コイル6aのターン数減少部分
の形状、つまり正弦波形状を決定する第1の整形面15
(図3では格子状斜線帯で示す)が形成されている。
【0027】上型9は、図4にも示すように、全体とし
て矩形状に形成され、以下(d)〜(f)のように構成
されている。
【0028】(d)中央部には、前記下型8の突き合わ
せ面部13と突き合わされる突き合わせ面部16が、コ
イル6aの最内周形状に応じた形状(長円形状)に膨出
形成されている。また、この突き合わせ面部16には、
その中央部にボルト11が貫通される貫通口16aが形
成されていると共に、この貫通口16aの両側に、下型
8側の突起13b、13cが嵌め込まれる係合孔16
b、16cが形成されている。
【0029】(e)コイル6aの一方のコイル辺と対応
する位置(図4中に示す固定子鉄心5の積層長Lと対応
した位置)には、前記円筒状コイル6の外周形状と合致
した形状の第2の弧面17(図4では格子状斜線帯で示
す)が形成されている。つまり、この第2の弧面17の
曲率は、図7に示した円筒状コイル6の外周面の曲率R
oと等しく設定されている。
【0030】(f)コイル6aの他方のコイル辺と対応
する位置(同じく図4中に示す固定子鉄心5の積層長L
と対応した位置)には、コイル6aのターン数減少部分
の形状、つまり正弦波形状を決定する第2の整形面18
(図4では格子状斜線帯で示す)が形成されている。
【0031】このような下型8及び上型9を型合わせし
た状態にて、各型8及び9間に形成される空間部10に
コイル導体を所定回数巻回することにより、図5に示す
ようなコイル6aを形成することができるものであり、
このコイル6aは、一方のコイル辺が第1の弧面14と
第2の整形面18とにより画定されると共に、他方のコ
イル辺が第2の弧面17と第1の整形面15とにより画
定されるようになる。この結果、コイル6aは、各コイ
ル辺のターン数分布が内周に向かうに従って減少し、且
つそのターン数分布の変化状態が第1の整形面15及び
第2の整形面18の形状に応じた正弦波状を呈するよう
になる。
【0032】上記のようなコイル6aを12個利用して
形成された円筒状コイル6は、図7に示すように、隣接
するコイル辺同士が前述のようなターン数分布の減少部
分で径方向に重なることになるから、単層構造で済むと
共に、上記のようなコイル辺の重なり部分での合計ター
ン数の分布が周方向に均一化されるものである。従っ
て、円筒状コイル6全体の各部における径方向の厚み寸
法が大きくなる虞がなくなり、回転子2及び固定子4間
のギャップを小さくできる。
【0033】また、各コイル6aにおける一方のコイル
辺は、円筒状コイル6の内周形状と合致した形状の第1
の弧面14により形成され、他方のコイル辺は、円筒状
コイル6の外周形状と合致した形状の第2の弧面17に
より形成されるものであるから、これらコイル6aの組
み合わせより成る円筒状コイル6は、その内周形状及び
外周形状に凹凸が少ない状態となり、この面からも回転
子2及び固定子4間のギャップを小さくできるようにな
る。
【0034】尚、上記実施例では、各コイル6a(U1
〜U4、V1〜V4、W1〜W4)のコイル辺のターン
数分布が、コイル内周に向かうに従って減少し、且つそ
の減少状態が電気角で60度の範囲において正弦波近似
形状で連続的に変化するように構成したが、コイル辺の
ターン数分布の変化状態は、必ずしも上述のような正弦
波近似形状とする必要はないものであり、以下に述べる
ような各構成としても良いものである。
【0035】図8及び図9には本発明の第2実施例が示
されている。この第2実施例では、図8に示すように、
円筒状コイル6を構成する各コイル6b(U1〜U4、
V1〜V4、W1〜W4)のコイル辺のターン数分布
を、電気角で60度の範囲において直線形状で連続的に
変化する状態としている。
【0036】上記コイル6bを製造するための巻線装置
7Aは、図9に示すように、下型8側の第1の整形面1
5Aが、コイル6bのターン数減少部分の形状に応じた
直線形状に形成され、上型9側の第2の整形面18A
が、同じくコイル6bのターン数減少部分の形状に応じ
た直線形状に形成されている。
【0037】図10及び図11には本発明の第3実施例
が示されている。この第3実施例では、図10に示すよ
うに、円筒状コイル6を構成する各コイル6c(U1〜
U4、V1〜V4、W1〜W4)のコイル辺のターン数
分布を、電気角で60度の範囲において3段階に順次変
化する状態としている。
【0038】上記コイル6cを製造するための巻線装置
7Bは、図11に示すように、下型8側の第1の整形面
15Bが、コイル6cのターン数減少部分の形状に応じ
た階段形状に形成され、上型9側の第2の整形面18B
が、同じくコイル6cのターン数減少部分の形状に応じ
た階段形状に形成されている。
【0039】図12及び図13には本発明の第4実施例
が示されている。この第4実施例では、図12に示すよ
うに、円筒状コイル6を構成する各コイル6d(U1〜
U4、V1〜V4、W1〜W4)のコイル辺のターン数
分布を、電気角で60度の範囲において、略中間部位ま
で直線形状で連続的に変化すると共に、その中間部位で
階段状に変化し、さらに残りの部分で直線形状で連続的
に変化する状態としている。
【0040】上記コイル6dを製造するための巻線装置
7Cは、図13に示すように、下型8側の第1の整形面
15Cが、コイル6dのターン数減少部分の形状に応じ
た状態に形成され、上型9側の第2の整形面18Cが、
同じくコイル6dのターン数減少部分の形状に応じた状
態に形成されている。
【0041】図14及び図15には本発明の第5実施例
が示されている。この第5実施例では、図14に示すよ
うに、円筒状コイル6を構成する各コイル6e(U1〜
U4、V1〜V4、W1〜W4)のコイル辺のターン数
分布を、電気角で60度の範囲において、両側の各1/
3部位においてのみ直線形状で連続的に変化する状態と
している。
【0042】上記コイル6eを製造するための巻線装置
7Dは、図15に示すように、下型8側の第1の整形面
15Dが、コイル6eのターン数減少部分の形状に応じ
た状態に形成され、上型9側の第2の整形面18Dが、
同じくコイル6eのターン数減少部分の形状に応じた状
態に形成されている。
【0043】図16及び図17には本発明の第6実施例
が示されている。この第6実施例では、図16に示すよ
うに、円筒状コイル6を構成する各コイル6f(U1〜
U4、V1〜V4、W1〜W4)のコイル辺のターン数
分布を、その内周寄りの一部のみが直線状に変化する状
態としている。
【0044】上記コイル6fを製造するための巻線装置
7Eは、図17に示すように、下型8側の第1の整形面
15Eが、コイル6fのターン数減少部分の形状に応じ
た状態に形成され、上型9側の第2の整形面18Eが、
同じくコイル6fのターン数減少部分の形状に応じた状
態に形成されている。
【0045】図18及び図19には本発明の第7実施例
が示されている。この第7実施例では、図18に示すよ
うに、円筒状コイル6を構成する各コイル6g(U1〜
U4、V1〜V4、W1〜W4)のコイル辺のターン数
分布を、その内周寄りの略1/2部位のみが減少した状
態としている。
【0046】上記コイル6gを製造するための巻線装置
7Fは、図19に示すように、下型8側の第1の整形面
15Fが、コイル6gのターン数減少部分の形状に応じ
た状態に形成され、上型9側の第2の整形面18Fが、
同じくコイル6gのターン数減少部分の形状に応じた状
態に形成されている。
【0047】図20及び図21には本発明の第8実施例
が示されている。この第8実施例では、図20に示すよ
うに、円筒状コイル6を構成する各コイル6h(U1〜
U4、V1〜V4、W1〜W4)のコイル辺のターン数
分布を、その内周寄りの一部分における両側部位におい
てのみ直線状に変化する状態としている。
【0048】上記コイル6gを製造するための巻線装置
7Gは、図21に示すように、下型8側の第1の整形面
15Gが、コイル6hのターン数減少部分の形状に応じ
た状態に形成され、上型9側の第2の整形面18Gが、
同じくコイル6hのターン数減少部分の形状に応じた状
態に形成されている。
【0049】以上のような第2乃至第8実施例のように
構成した場合でも、単層構造の円筒状コイル6を形成で
きるものであり、このような各実施例においても、円筒
状コイル6全体の各部における径方向の厚み寸法が大き
くなる虞がなくなるものである。
【0050】また、円筒状コイル6にスキューをかける
場合には、本発明の第9実施例を示す図22及び図23
のように、下型8の突き合わせ面部13をスキュー角に
応じた角度だけ傾斜させると共に、上型9の突き合わせ
面部16も上記スキュー角に応じた角度だけ傾斜させる
構成とすれば良い。
【0051】図24〜図27には本発明の第10実施例
が示されており、以下これについて説明する。
【0052】即ち、図24において、第1の型たる下型
19は、第1実施例における下型8を、その中央部分を
除去してコイル長方向に二分割した形態の分割型20、
21を設け、これらを連結板22により連結した構成と
なっている。この場合、連結板22には、各分割型2
0、21との固定用に複数個のボルト穴22aが一列状
に形成されており、このボルト穴22aを選択すること
によって、分割型20、21間の寸法を調整できるよう
になっている。尚、分割型20、21には、夫々に位置
合わせ用の突起20a、21aが突出形成されている。
【0053】図25において、第2の型たる上型23
は、第1実施例における上型9を、その中央部分を除去
してコイル長方向に二分割した形態の分割型24、25
を設け、これらを連結板26により連結した構成となっ
ている。この場合、連結板26には、各分割型24、2
5との固定用に複数個のボルト穴27aが一列状に形成
されており、このボルト穴27aを選択することによっ
て、分割型24、25間の寸法を調整できるようになっ
ている。尚、分割型24、25には、夫々に下型19側
の突起20a、21aが嵌め込まれる係合孔24a、2
5aが形成されている。
【0054】このように構成した本実施例によれば、分
割型20、21間及び分割型24、25間の各寸法を調
節することによって、巻回されたコイルのコイル長を変
えることができるから、汎用性を高めることができる。
また、分割型20、21間及び分割型24、25間を、
図26、図27に示すように連結すれば、巻回されたコ
イルに対し容易にスキューをかけることができ、この面
からも汎用性を高め得るようになる。
【0055】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、請
求項1の発明によれば、コイル辺のターン数分布が内周
に向かうに従って減少する形状に形成され、複数個が上
記ターン数減少部分で径方向に重ね合わされた状態で周
方向に順次並べられることにより円筒状コイルに組み立
てられるスロットレスモータ用コイルを製造するための
巻型装置において、互いに型合わせされた状態でコイル
導体を巻回するための空間部が形成される第1の型及び
第2の型を設け、第1の型における前記空間部に臨む位
置のうち、一方のコイル辺と対応する位置に円筒状コイ
ルの内周形状と合致した形状の第1の弧面を形成し、他
方のコイル辺と対応する位置に前記ターン数減少部分の
形状を決定する第1の整形面を形成し、第2の型におけ
る前記空間部に臨む位置のうち、前記第1の整形面と対
向される位置に前記円筒状コイルの外周形状と合致した
形状の第2の弧面を形成し、前記第1の弧面と対向され
る位置に前記ターン数減少部分の形状を決定する第2の
整形面を形成する構成としたので、スロットレスモータ
用の単層構造の円筒状コイルを、その径方向の厚み寸法
を増大させるなく形成可能なコイルを製造できるように
なり、その円筒状コイルを利用したスロットレスモータ
の特性向上を実現できるようになる。
【0056】請求項2の発明では、第1の型及び第2の
型を夫々コイル長方向に二分割すると共に、各分割部間
の寸法を調節可能な構成としたから、巻回されるコイル
のコイル長を簡単に変えることができて、汎用性を高め
得るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断面図
【図2】分解状態で示す側面図
【図3】第1の型の形状を説明するための図
【図4】第2の型の形状を説明するための図
【図5】コイルの斜視図
【図6】スロットレスモータの横断面図
【図7】コイル形状及び配置を示す平面図
【図8】本発明の第2実施例を示す図7相当図
【図9】図1相当図
【図10】本発明の第3実施例を示す図7相当図
【図11】図1相当図
【図12】本発明の第4実施例を示す図7相当図
【図13】図1相当図
【図14】本発明の第5実施例を示す図7相当図
【図15】図1相当図
【図16】本発明の第6実施例を示す図7相当図
【図17】図1相当図
【図18】本発明の第7実施例を示す図7相当図
【図19】図1相当図
【図20】本発明の第8実施例を示す図7相当図
【図21】図1相当図
【図22】本発明の第9実施例を示す第1の型の平面図
【図23】第2の型の平面図
【図24】本発明の第10実施例を示す第1の型の平面
【図25】第2の型の平面図
【図26】異なる使用状態での第1の型の平面図
【図27】異なる使用状態での第2の型の平面図
【符号の説明】
図中、1はフレーム、2は回転子、3は永久磁石、4は
固定子、5は固定子鉄心、6は円筒状コイル、6a〜6
h、U1〜U4、V1〜V4、W1〜W4はコイル、
7、7A〜7Gは巻型装置、8、19は下型(第1の
型)、9、23は上型(第2の型)、10は空間部、1
4は第1の弧面、15、15A〜15Gは第1の整形
面、17は第2の弧面、18、18A〜18Gは第2の
整形面を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢野 貞美 三重県三重郡朝日町大字繩生2121番地 株 式会社東芝三重工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル辺のターン数分布が内周に向かう
    に従って減少する形状に形成され、複数個が上記ターン
    数減少部分で径方向に重ね合わされた状態で周方向に順
    次並べられることにより円筒状コイルに組み立てられる
    スロットレスモータ用コイルを製造するための巻型装置
    であって、 互いに型合わせされた状態でコイル導体を巻回するため
    の空間部が形成される第1の型及び第2の型を設け、 前記第1の型における前記空間部に臨む位置のうち、一
    方のコイル辺と対応する位置に前記円筒状コイルの内周
    形状と合致した形状の第1の弧面を形成すると共に、他
    方のコイル辺と対応する位置に前記ターン数減少部分の
    形状を決定する第1の整形面を形成し、 前記第2の型における前記空間部に臨む位置のうち、前
    記第1の整形面と対向される位置に前記円筒状コイルの
    外周形状と合致した形状の第2の弧面を形成すると共
    に、前記第1の弧面と対向される位置に前記ターン数減
    少部分の形状を決定する第2の整形面を形成したことを
    特徴とするスロットレスモータ用コイルの巻型装置。
  2. 【請求項2】 第1の型及び第2の型は、夫々がコイル
    長方向に二分割され、各分割部がそれらの間の寸法を調
    節可能な状態で連結されていることを特徴とする請求項
    1記載のスロットレスモータ用コイルの巻型装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002330572A (ja) * 2001-05-07 2002-11-15 Honda Motor Co Ltd スロットレス型ステータ用巻線の単位コイル及びその製造方法
JP2002345216A (ja) * 2001-05-14 2002-11-29 Honda Motor Co Ltd スロットレス型ステータ用巻線の単位コイルの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002330572A (ja) * 2001-05-07 2002-11-15 Honda Motor Co Ltd スロットレス型ステータ用巻線の単位コイル及びその製造方法
JP2002345216A (ja) * 2001-05-14 2002-11-29 Honda Motor Co Ltd スロットレス型ステータ用巻線の単位コイルの製造方法

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