JP2001346343A - 電動送風機 - Google Patents

電動送風機

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JP2001346343A
JP2001346343A JP2000161971A JP2000161971A JP2001346343A JP 2001346343 A JP2001346343 A JP 2001346343A JP 2000161971 A JP2000161971 A JP 2000161971A JP 2000161971 A JP2000161971 A JP 2000161971A JP 2001346343 A JP2001346343 A JP 2001346343A
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JP
Japan
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motor
stator core
cross
electric blower
yoke portion
Prior art date
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Application number
JP2000161971A
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English (en)
Inventor
Hideya Tsuchida
英也 土田
Hideki Ochi
秀喜 越智
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)
  • Dc Machiner (AREA)
  • Electric Suction Cleaners (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファンにより発生する気流がモータ内をスム
ーズに通過できるようにして通気抵抗を低減し、冷却効
果を高めることにより、モータ特性の向上を図った電動
送風機を提供する。 【解決手段】 ファンにより発生した気流を一旦モータ
内を通過させてモータを冷却した後、機外に排出するよ
うにした電動送風機において、前記モータのステータコ
ア9aに軟磁性鋼パウダーメタル成形材95を用いて、
前記ステータコア9aのヨーク部91の断面形状を、前
記ファンによる気流の上流側に向かって幅狭となるよう
に、例えば内側が流線形状を成すように形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電気掃除機等に
用いられる電動送風機に係わり、より詳しくはファンに
より発生した気流を一旦モータ内を通過させてモータを
冷却した後、機外に排出するようにした電動送風機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は、電気掃除機に用いられる一般
的な電動送風機の構成図で、図の中心線より上半分を切
断面で示した側面図である。
【0003】この電動送風機は、モータ1がブラケット
2で覆われた電動機部3と、送風ファン(遠心ファン)
4及びディフューザ5がファンカバー6で覆われた送風
機部7とがモータフレーム8を介して一体化された構造
をしている。モータ1はステータ9,ロータ10,ブラ
シ11,整流子12等を有し、ロータシャフト13がブ
ラケット2とモータフレーム8の軸受14,15で支持
されている。ファンカバー6には吸気口16が形成さ
れ、ブラケット2には排出口17が形成されている。
【0004】このように構成された電動送風機におい
て、送風ファン4により吸気口16から吸引された吸気
は矢印のように送風機部7のディフューザ5を通過し
て、電動機部3のブラケット2内を一部は矢印aの方向
に、残りは矢印bの方向に流れてモータ1を冷却しなが
らブラケット2の排出口17を介して矢印cのように排
出される。
【0005】この時、矢印aの方向に流れる排気はモー
タ1の外部を冷却するように作用し、矢印bの方向に流
れる排気はモータ1のステータ9とロータ10の間を通
過しながらモータ1の内部を冷却するように作用する。
このようにモータ1のコアや巻線の冷却のための排気を
直接当てる構造になっている。
【0006】図13は、上記モータ1を構成する従来の
ステータ9のコア9aを示す斜視図である。
【0007】ステータ9のコア9aは、ヨーク部91と
磁極部92を有し、磁極部92における巻線を巻回する
ティース根本部分(以下、巻回部分という)93に銅線
から成る巻線(図示せず)が巻かれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
電動送風機に用いられるモータ1のステータ9は図13
に示されるような構造であり、電動機部3のブラケット
2内そのものの隙間が狭いので、矢印a,b方向に流れ
る排気がブラケット2内を通過する際に生じる通気抵抗
が無視できない。特に、従来のステータコア9aは、図
13に示したように無方向性珪素鋼板94を積層して形
成しているため、断面形状が四角形であり、図12に示
した矢印bの方向の排気は、図13に示したステータコ
ア9aのヨーク部91の平面にぶつかり、排気がスムー
ズに通過しにくくなっているので、矢印b方向に流れる
排気が通過する際の通気抵抗は大きくなり、電動送風機
のモータ特性を悪くする原因の一つになっていた。
【0009】そこで、本願発明はこのような課題を解決
するためになされたものであり、ファンにより発生する
気流がモータ内をスムーズに通過できるようにして通気
抵抗を低減し、冷却効果を高めることにより、モータ特
性の向上を図った電動送風機を提供することを目的とす
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本願発明は、ファンにより発生した気流を
一旦モータ内を通過させてモータを冷却した後、機外に
排出するようにした電動送風機において、前記モータの
ステータコアに軟磁性鋼パウダーメタル成形材を用い
て、前記ステータコアのヨーク部の断面形状を、前記フ
ァンによる気流の上流側に向かって幅狭となるように形
成したことを特徴とするものである。
【0011】さらに、前記軟磁性鋼パウダーメタル成形
材の内部に、絶縁処理された線材を含ませたことを特徴
とするものである。
【0012】また、ファンにより発生した気流を一旦モ
ータ内を通過させてモータを冷却した後、機外に排出す
るようにした電動送風機において、前記モータのステー
タコアのヨーク部を、絶縁処理された線材を束ねて形成
し、前記ステータコアのヨーク部の断面形状を、前記フ
ァンによる気流の上流側に向かって幅狭となるように形
成したことを特徴とするものである。
【0013】そして、前記ステータコアのヨーク部の断
面形状を、内側が流線形状を成すように形成したことを
特徴とするものである。
【0014】また、前記ステータコアのヨーク部の断面
形状を、内外両側が流線形状を成すように形成したこと
を特徴とするものである。
【0015】また、前記ステータコアのヨーク部の断面
形状を、内側の上流側のみ流線形状を成すように形成し
たことを特徴とするものである。
【0016】また、前記ステータコアのヨーク部の断面
形状を、内外両側の上流側のみ流線形状を成すように形
成したことを特徴とするものである。
【0017】また、前記ステータコアのヨーク部の断面
形状を、上流側に向かって幅狭となる楔形状を成すよう
に形成したことを特徴とするものである。
【0018】また、前記ステータコアのヨーク部の断面
形状を、内側が円弧を成す略半円形状に形成したことを
特徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施形態を図面
を参照して詳細に説明する。なお、本願発明は電動送風
機のモータのステータにおけるステータコアの構成に特
徴を有するものであるので、それを明確に示すため以下
の図面では巻線が巻かれる前のステータコアのみを示し
ている。
【0020】図1は、本願発明の第1の実施形態におけ
るステータコアの斜視図、図2は図1のものを垂直方向
に半分に切断した断面図であり、前記従来技術と同一符
号は同一又は相当部分を示している。
【0021】本実施形態のステータ9は、ステータコア
9aを後述する軟磁性鋼パウダーメタル成形材95を用
いて形成し、ステータコア9aのヨーク部91の断面形
状が、送風ファン4による排気流の上流側に向かって幅
狭となるように、図2の断面で示す如く内側が流線形状
を成すように形成したものである。
【0022】従来、無方向性珪素鋼板を積層してステー
タを構成する場合、ステータコアの形状をした同一の金
型で珪素鋼板を打ち抜き、それを積層、バインドして形
成するため、どうしてもヨーク部91の断面形状が四角
形となったが、本実施形態のものでは、ステータコア9
aを以下のような特性を有する軟磁性鋼パウダーメタル
成形材95を用いて形成することにより、容易に上述し
たような形状を得ることができる。
【0023】軟磁性鋼パウダーメタル成形材95は、図
3に示すように、約100μmの大きさの純鉄の粉末粒
子50の表面を絶縁コーティング51で覆ったものであ
る。絶縁コーティング51は各粒子50を覆っており、
高圧圧縮後もそのまま残るため、軟磁性鋼パウダーメタ
ル成形材95は、高周波でも渦電流の発生が小さいとい
う特徴がある。
【0024】成形による強度はバインダー52を添加す
ることや500℃程度の熱処理中の反応により粒子50
同士が結合することにより得ることができ、また、形状
も型枠を用いて所望の形状に容易に成形することができ
る。
【0025】本実施形態では、このような軟磁性鋼パウ
ダーメタル成形材95でステータコア9a全体を成形し
ているので、従来の珪素綱板を積層したステータコアで
は困難な厚さ方向にも容易に形状を変化させることがで
き、上述したような内側が流線形状をしたステータコア
9aを実現できた。
【0026】以上のように構成することにより、モータ
1の内部を通過する排気流の通気抵抗を低減でき、冷却
効果が高まるため、モータ特性の向上を図ることができ
る。特に本実施形態においては、内側を流線形状とした
ことにより、モータ1の内部を通過する排気流がよりス
ムーズに流れるようになるので、通気抵抗を効率良く低
減でき、冷却効果がその分高まるため、電動送風機のモ
ータ特性の更なる向上を図ることができる。
【0027】図4は、本願発明の第2の実施形態におけ
るステータコアを前記と同様に垂直方向に半分に切断し
た断面図であり、前記実施形態と同一符号は同一又は相
当部分を示している。
【0028】前記第1の実施形態では内側だけを流線形
状に成形したが、本実施形態では図4の断面で示すよう
にステータコア9aの内外両側が流線形状を成すように
成形したもである。
【0029】このように構成することにより、前記実施
形態と同様な作用効果に加えて、モータ1の外部を通過
する排気流も流線形状に沿ってスムーズに流れるので、
モータ1の内外の冷却効果が高まるため、電動送風機の
モータ特性の更なる向上を図ることができる。
【0030】図5は、本願発明の第3の実施形態におけ
るステータコアを前記と同様に垂直方向に半分に切断し
た断面図であり、前記実施形態と同一符号は同一又は相
当部分を示している。
【0031】本実施形態のステータ9は、ステータコア
9aのヨーク部91の断面形状を、図5の断面で示すよ
うに内側の上流側のみ流線形状を成すように形成したも
のである。
【0032】以上のように構成しても、前記第1の実施
形態同様、モータ1の内部を通過する排気流がよりスム
ーズに流れるようになるので、通気抵抗を効率良く低減
でき、冷却効果が高まるため、モータ特性の向上を図る
ことができる。さらに、モータ軸方向(図の上下方向)
のヨーク部91の長さを短くできるので、電動送風機の
小型化を図ることができる。
【0033】図6は、本願発明の第4の実施形態におけ
るステータコアを前記と同様に垂直方向に半分に切断し
た断面図であり、前記実施形態と同一符号は同一又は相
当部分を示している。
【0034】前記第3の実施形態では上流側の内側だけ
を流線形状に成形したが、本実施形態では図6の断面で
示すようにステータコア9aの上流側の内外両側が流線
形状を成すように成形したものである。
【0035】このように構成することにより、前記第3
の実施形態と同様な作用効果に加えて、モータ1の外部
を通過する排気流も流線形状に沿ってスムーズに流れる
ので、モータ1の内外の冷却効果が高まるため、電動送
風機のモータ特性の更なる向上を図ることができる。
【0036】図7は、本願発明の第5の実施形態におけ
るステータコアを前記と同様に垂直方向に半分に切断し
た断面図であり、前記実施形態と同一符号は同一又は相
当部分を示している。
【0037】本実施形態のステータ9は、ステータコア
9aのヨーク部91の断面形状を、図7の断面で示すよ
うに、内外両側が等しく傾斜面となって上流側に向かっ
て幅狭となる楔形状を成すように成形したものである。
【0038】このように構成することにより、前記第4
の実施形態とほぼ同様な効果が得られると共に、ヨーク
部91の各面が平面となって成形型の構成が簡単になる
ので、低コスト化が図れる。
【0039】ところで、従来の無方向性珪素鋼板94を
積層して形成したステータコア9aでは、巻線を巻く巻
回部分93の断面形状が四角形であるため、巻線を巻い
た場合、四角形の直角に沿って密着しては巻けないの
で、四角形のそれぞれの辺側に無駄な空間ができ、巻線
長さが長くなることにより、銅損が増え、効率が悪くな
る。
【0040】前述してきた各実施形態では、軟磁性鋼パ
ウダーメタル成形材95のみでステータコア9a全体を
形成しているので、ヨーク部91のみならず、巻線を巻
く巻回部分93を円形等の巻線長さが短くて済む断面形
状に容易に形成できるので、上述したような不具合は生
じないが、軟磁性鋼パウダーメタル成形材95のみでス
テータコア9a全体を形成すると、軟磁性鋼パウダーメ
タル成形材95は透磁率が珪素鋼板より劣るため、ヨー
ク部91で漏洩磁束が多くなり、磁気回路効率が低くな
る。
【0041】これらを解決すると共に、本願発明の目的
である通気抵抗の低減を図った実施形態を以下に示す。
【0042】図8は、本願発明の第6の実施形態おける
ステータコアの斜視図、図9と図10はその内部構成を
示すための垂直方向と水平方向の断面図であり、前記実
施形態と同一符号は同一又は相当部分を示している。
【0043】本実施形態のステータ9は、ステータコア
9aの全体に軟磁性鋼パウダーメタル成形材95を用い
て、その内部に絶縁コーティングされた細い鉄線96を
含ませると共に、巻線を巻く巻回部分93の形状を円形
にし、巻線の長さが短くて済むように成形したものであ
る。巻線を巻く巻回部分93を円形としたことにより、
そこから二方に分かれたヨーク部91は、図9の断面で
示すように内側が円弧状を成す半円形状に形成される。
従って、モータ1の内部を通過する排気流がスムーズに
流れるようになるので、通気抵抗を低減でき、冷却効果
が高まるため、電動送風機のモータ特性の向上を図るこ
とができる。
【0044】前述したように、従来、無方向性珪素鋼板
を積層してステータを構成する場合、ステータコアの形
状をした同一の金型で珪素鋼板を打ち抜き、それを積
層、バインドして形成するため、どうしても巻線を巻く
巻回部分93の断面形状が四角形となったが、本実施形
態のものでは、ステータコア9aを細い鉄線96と前述
したような特性を有する軟磁性鋼パウダーメタル成形材
95を用いて形成することにより、容易に上述したよう
な形状を得ることができる。
【0045】そこで、本実施形態におけるステータ9で
は、前述したようにステータコア9a内部に透磁率の高
い鉄線96を含ませ、全体を軟磁性鋼パウダーメタル成
形材95で形成し、巻線を巻く巻回部分93の形状を円
形等の巻線が短くなる形状となるように構成する。
【0046】この結果、ステータコア9aでは内部の鉄
線96で透磁率を良好に確保しながら、ステータ9全体
では巻線が従来の珪素鋼板を積層したステータより短く
て済むため、銅損を小さくすることができ、さらに、ヨ
ーク部91の内側が半円形状となることから、モータ1
の内部を通過する排気流がスムーズに流れるようになる
ので、通気抵抗を低減でき、冷却効果が高まるため、電
動送風機のモータ特性の更なる向上を図ることができ
る。
【0047】図11は、本願発明の第7の実施形態おけ
るステータコアの斜視図であり、前記実施形態と同一符
号は同一又は相当部分を示している。
【0048】本実施形態のステータ9は、ステータコア
9aの磁極部92を軟磁性鋼パウダーメタル成形材95
で形成し、ヨーク部91を絶縁コーティングされた鉄線
96を束ねて形成して組み合わせたものである。すなわ
ち、ステータコア9aのヨーク部91は絶縁コーティン
グされた細い鉄線96を所定の形状に束ねてワニス等で
固めて形成し、磁極部92は軟磁性鋼パウダーメタル成
形材95を図示のような磁極部形状に押し固めて焼結す
ることにより形成し、この磁極部92とヨーク部91を
結合することでステータコア9aを構成している。ま
た、鉄線96の束で形成される巻線の巻回部分93の断
面形状をほぼ円形に形成したものである。巻回部分93
をほぼ円形としたことにより、そこから二方に分かれた
鉄線96の束で形成されたヨーク部91は、内側がほぼ
円弧状を成す略半円形状に形成される。
【0049】このように構成しても、ステータコア9a
のヨーク部91での透磁率を良好に確保しながら、巻線
の巻回部分93がほぼ円形となることで巻線が従来の珪
素鋼板を積層したステータより短くて済むため、銅損を
小さくすることができ、さらに、ヨーク部91の内側が
略半円形状となることから、モータ1の内部を通過する
排気流がスムーズに流れるようになるので、通気抵抗を
低減でき、冷却効果が高まるため、電動送風機のモータ
特性の更なる向上を図ることができる。
【0050】なお、巻線の巻回部分93の断面形状は、
円形に限ることなく、同じ断面積で外周が四角形より短
くなる形状であれば、五角形以上の多角形、楕円形ある
いは角部にRのついた形状でも一定の効果が得られる。
【0051】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、モータ
のステータコアに軟磁性鋼パウダーメタル成形材を用い
て、ステータコアのヨーク部の断面形状を、ファンによ
る気流の上流側に向かって幅狭となるように形成したこ
とにより、モータの内部を通過する気流の通気抵抗を低
減でき、冷却効果が高まるため、電動送風機のモータ特
性の向上を図ることができる。
【0052】さらに、前記軟磁性鋼パウダーメタル成形
材の内部に、絶縁処理された線材を含ませることによ
り、内部の線材で透磁率を良好に確保しながら、モータ
の内部を通過する気流の通気抵抗を低減でき、冷却効果
が高まるため、電動送風機のモータ特性の更なる向上を
図ることができる。
【0053】また、モータのステータコアのヨーク部
を、絶縁処理された線材を束ねて形成し、ステータコア
のヨーク部の断面形状を、ファンによる気流の上流側に
向かって幅狭となるように形成することによっても、ヨ
ーク部の線材で透磁率を良好に確保しながら、モータの
内部を通過する気流の通気抵抗を低減でき、冷却効果が
高まるため、電動送風機のモータ特性の更なる向上を図
ることができる。
【0054】そして、前記ステータコアのヨーク部の断
面形状を、内側が流線形状を成すように形成することに
より、モータの内部を通過する気流がよりスムーズに流
れるようになるので、通気抵抗を効率良く低減でき、冷
却効果がその分高まるため、電動送風機のモータ特性の
更なる向上を図ることができる。
【0055】また、ステータコアのヨーク部の断面形状
を、内外両側が流線形状を成すように形成することによ
り、モータの外部を通過する気流も流線形状に沿ってス
ムーズに流れるので、モータの内外の冷却効果が高まる
ため、電動送風機のモータ特性の更なる向上を図ること
ができる。
【0056】また、ステータコアのヨーク部の断面形状
を、内側の上流側のみ流線形状を成すように形成するこ
とにより、前記同様、モータの内部を通過する気流がよ
りスムーズに流れるようになるので、通気抵抗を効率良
く低減でき、冷却効果が高まるため、電動送風機のモー
タ特性の更なる向上を図ることができると共に、モータ
軸方向のヨーク部の長さを短くできるので、電動送風機
の小型化を図ることができる。
【0057】また、ステータコアのヨーク部の断面形状
を、内外両側の上流側のみ流線形状を成すように形成す
ることにより、前記効果に加えて、モータの外部を通過
する気流も流線形状に沿ってスムーズに流れるので、モ
ータの内外の冷却効果が高まるため、電動送風機のモー
タ特性の更なる向上を図ることができる。
【0058】また、ステータコアのヨーク部の断面形状
を、上流側に向かって幅狭となる楔形状を成すように形
成することにより、前記とほぼ同様な効果が得られると
共に、構成が簡単になり、低コスト化が図れる。
【0059】また、ステータコアのヨーク部の断面形状
を、内側が円弧を成す略半円形状に形成することによっ
ても、モータの内部を通過する気流がスムーズに流れる
ようになるので、通気抵抗を低減でき、冷却効果が高ま
るため、電動送風機のモータ特性の向上を図ることがで
きる。また、これを前述した軟磁性鋼パウダーメタル成
形材の内部に絶縁処理された線材を含ませる構成やヨー
ク部を絶縁処理された線材を束ねて形成する構成に適用
すれば、ステータコアのヨーク部での透磁率を良好に確
保しながら、巻線の巻回部分がほぼ円形となることで巻
線が短くて済むため、銅損を小さくすることができ、電
動送風機のモータ特性の更なる向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施形態におけるステータコ
アの斜視図。
【図2】上記図1のものを垂直方向に半分に切断した断
面図。
【図3】軟磁性鋼パウダーメタル成形材の組成図。
【図4】本願発明の第2の実施形態におけるステータコ
アを前記と同様に垂直方向に半分に切断した断面図。
【図5】本願発明の第3の実施形態におけるステータコ
アを前記と同様に垂直方向に半分に切断した断面図。
【図6】本願発明の第4の実施形態におけるステータコ
アを前記と同様に垂直方向に半分に切断した断面図。
【図7】本願発明の第5の実施形態におけるステータコ
アを前記と同様に垂直方向に半分に切断した断面図。
【図8】本願発明の第6の実施形態おけるステータコア
の斜視図。
【図9】上記図8のものを垂直方向に半分に切断した断
面図。
【図10】同じく、図8のステータコアの水平方向断面
図。
【図11】本願発明の第7の実施形態おけるステータコ
アの斜視図。
【図12】電気掃除機に用いられる一般的な電動送風機
の構成図で、上半分を切断面で示した側面図。
【図13】従来のステータコアの斜視図。
【符号の説明】
1 モータ 2 ブラケット 3 電動機部 4 送風ファン 5 ディフューザ 6 ファンカバー 7 送風機部 8 モータフレーム 9 ステータ 9a ステータコア 91 ヨーク部 92 磁極部 93 巻回部分 94 珪素鋼板 95 軟磁性鋼パウダーメタル成形材 96 鉄線 10 ロータ 11 ブラシ 12 整流子 13 ロータシャフト 14,15 軸受 16 吸気口 17 排出口 50 純鉄の粉末粒子 51 絶縁コーティング 52 バインダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 1/14 H02K 1/14 A 5H623 1/20 1/20 A 9/06 9/06 C 23/02 23/02 27/00 27/00 Fターム(参考) 3B006 FA01 3H022 AA02 BA07 CA50 CA51 DA03 3H035 AA03 AA04 AA06 5H002 AA09 AA10 AB01 AB06 AC07 AD04 AE05 AE07 AE08 5H609 BB15 BB18 PP01 PP02 PP05 PP06 PP07 PP08 PP09 PP13 QQ02 QQ12 RR02 RR16 RR27 5H623 AA08 BB07 GG01 GG22 LL10 LL18

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファンにより発生した気流を一旦モータ
    内を通過させてモータを冷却した後、機外に排出するよ
    うにした電動送風機において、 前記モータのステータコアに軟磁性鋼パウダーメタル成
    形材を用いて、前記ステータコアのヨーク部の断面形状
    を、前記ファンによる気流の上流側に向かって幅狭とな
    るように形成したことを特徴とする電動送風機。
  2. 【請求項2】 前記軟磁性鋼パウダーメタル成形材の内
    部に、絶縁処理された線材を含ませたことを特徴とする
    請求項1記載の電動送風機。
  3. 【請求項3】 ファンにより発生した気流を一旦モータ
    内を通過させてモータを冷却した後、機外に排出するよ
    うにした電動送風機において、 前記モータのステータコアのヨーク部を、絶縁処理され
    た線材を束ねて形成し、前記ステータコアのヨーク部の
    断面形状を、前記ファンによる気流の上流側に向かって
    幅狭となるように形成したことを特徴とする電動送風
    機。
  4. 【請求項4】 前記ステータコアのヨーク部の断面形状
    を、内側が流線形状を成すように形成したことを特徴と
    する請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電動送
    風機。
  5. 【請求項5】 前記ステータコアのヨーク部の断面形状
    を、内外両側が流線形状を成すように形成したことを特
    徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電
    動送風機。
  6. 【請求項6】 前記ステータコアのヨーク部の断面形状
    を、内側の上流側のみ流線形状を成すように形成したこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の電動送風機。
  7. 【請求項7】 前記ステータコアのヨーク部の断面形状
    を、内外両側の上流側のみ流線形状を成すように形成し
    たことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか
    に記載の電動送風機。
  8. 【請求項8】 前記ステータコアのヨーク部の断面形状
    を、上流側に向かって幅狭となる楔形状を成すように形
    成したことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいず
    れかに記載の電動送風機。
  9. 【請求項9】 前記ステータコアのヨーク部の断面形状
    を、内側が円弧を成す略半円形状に形成したことを特徴
    とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電動
    送風機。
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