JP2001345714A - 誤り訂正復号方法及びこれを記録した情報記録媒体 - Google Patents

誤り訂正復号方法及びこれを記録した情報記録媒体

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JP2001345714A
JP2001345714A JP2000164313A JP2000164313A JP2001345714A JP 2001345714 A JP2001345714 A JP 2001345714A JP 2000164313 A JP2000164313 A JP 2000164313A JP 2000164313 A JP2000164313 A JP 2000164313A JP 2001345714 A JP2001345714 A JP 2001345714A
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Rieko Sato
理恵子 佐藤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動無線等の通信回線や情報記録媒体からの
読み出し装置等に適用される、BCH符号の誤り訂正復
号方法において、テーブル検索の高速化とテーブル容量
の削減を可能とした復号化方法を実現する。 【解決手段】 受信部101で取り込まれたBCH符号
化された入力データ系列は、シンドローム演算部102
でシンドロームが計算され、誤り数推定部103が、シ
ンドロームで表現される判定式を用いてテーブルを参照
する必要があるかを判定する。判定結果により、誤り位
置推定部104で誤り位置が決定され、入力データ訂正
部105で実際に誤り訂正が行われる。これによって、
誤り数に応じた判定分岐が可能となり、誤り位置を検出
するテーブルも、入力データの全ての場合を検索する必
要がなく、誤り数に応じたテーブルのみを検索すればよ
い。また、誤り訂正不能や1ビット誤りの場合はテーブ
ルを用意する必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、業務用や民需用で
使われる自営無線や、PDC(PersonalDig
ital Cellullar)に代表される公衆無線
などの、移動体通信を目的としたデジタル無線通信シス
テムにおける、回線上の誤り訂正符号、及び各種情報記
録媒体読み取り時の誤り訂正符号の復号方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、一般的なBCH(Bose
Chaudhuri Hocquenghem)符号の
復号方法は、訂正されるビット位置の情報をROMなど
のテーブルに予め記録しておき、入力データ系列をその
ままテーブルのアドレスとして使用して誤り訂正する
か、シンドローム計算結果により誤り数と誤り位置を決
めて訂正するかの、2通りの復号方法が知られている。
このような復号方法においては、ROMテーブルの容量
を低減したり、ROMテーブルの検索を高速化したり、
シンドローム計算から誤り訂正するまでの演算を簡素化
したりするために、各種の方法が提案されている。
【0003】図6は、従来技術の1つである特開平6−
303149号公報におけるBCH復号装置の構成図で
ある。図6の構成によれば、1ビット誤りのシンドロー
ムテーブル603をROMに記憶し、エラーシンドロー
ムレジスタ1(604)とエラーシンドロームレジスタ
2(605)とによって、2種類の1ビット誤りシンド
ロームを読み出している。一方、シンドローム演算回路
601によって入力信号のシンドロームを計算し、前述
のように読み出された2種類のシンドロームとの排他的
論理和を、誤り訂正回路606によって求めて誤り訂正
ビットを検出している。この例の場合、シンドローム演
算回路601の計算結果で参照する誤り訂正用のシンド
ロームテーブル603を1ビット訂正に限定することに
よって、このシンドロームテーブル603のROM容量
を減少させている。これによってROMテーブルの縮小
化を図ることができ、ROMをリードするアドレスデコ
ーダの構成を簡素化することができる。
【0004】また、BCH符号とCRC(Cyclic
Redundancy Check)符号を組み合わ
せた復号方法は、例えば、特開平10−276099号
公報などに開示されている。図7は、従来技術の1つで
ある特開平10−276099号公報におけるBCH/
CRC復号回路の構成図である。図7の構成によれば、
入力信号に対して、BCH剰余演算回路701によりB
CH剰余演算を行い、CRC剰余演算回路701により
CRC剰余演算を行い、FIFO(First−In
First−Out)705により入力信号を保持す
る。また、シンドローム演算回路702によって、BC
H剰余演算結果から誤り訂正位置を生成し、この演算結
果から誤り訂正位置でのCRC剰余演算結果用ROM7
03にアクセスして、CRC剰余演算結果を発生させ
る。このようにして、BCH符号の復号化とCRC符号
の復号化を迅速に行うと共に復号化回路の規模を小型化
することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
特開平6−303149号公報の構成図において、シン
ドロームテーブル603は1ビット誤りのみであるが、
2ビット訂正可能な構成とした場合、シンドロームの計
算は、エラーシンドロームレジスタ1、2(604)、
(605)によって、1ビット、2ビットの各々を計算
し、この計算値に応じてシンドロームテーブル603を
読み出すため、誤り検出回路/テーブルアドレス計算部
602において、テーブルアドレス計算部が必要とな
る。すなわち、1ビット誤りを訂正した後に再度シンド
ロームを計算するので、1ビット誤り訂正のテーブルを
使用した場合、2ビット以上の誤り訂正可能なBCH符
号では、実際には、複数個の計算によってシンドローム
の計算結果を得ることになる。
【0006】したがって、この従来技術の場合は、シン
ドロームテーブル603は1つであるが、入力データ
は、シンドローム演算回路601の演算結果を使い、誤
り検出回路/テーブルアドレス計算部602のうちのテ
ーブルアドレス計算部において、シンドロームによる多
項式を解く必要がある。
【0007】すなわち、前述のようにして複数回計算し
た計算結果を組み合わることによって、誤り位置が推定
されることになるので、結果として、ROMテーブルの
検索を高速化することができなくなってしまう。
【0008】また、前述の特開平10−276099号
公報の技術は、BCH符号とCRC符号を組み合わせた
場合でもCRC検出結果を高速に得ることはできるが、
CRC演算結果を、直接、誤り訂正に用いることはでき
ない。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、BCH符号の誤り訂正復号
方法において、メモリ容量の削減とシンドロームから訂
正までの演算の一部を利用することで、容量削減や誤り
訂正処理の簡素化を図ることにある。また、CRC符号
を組み合わせた場合においては、その検出結果を最終的
なブロック単位の訂正に利用することにより、特に、移
動体通信での無線回線の伝送エラーが多いところでも、
所望の通信を続けられるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の誤り訂正復号方法は、誤り訂正符号とし
てBCH符号を用いた入力データ系列を復号化する誤り
訂正復号方法であって、入力データから計算されたシン
ドロームの値と、この計算から導かれたシンドロームで
表現される判定式とを用いて、誤り推定数による判定分
岐を行い、誤り推定数に応じたテーブルを組み合わせる
ことにより、テーブルを参照して入力データの誤り訂正
を行うことを特徴とする。
【0011】すなわち、本発明の誤り訂正復号によれ
ば、用いる符号の訂正能力に応じた、シンドローム計算
から訂正までの過程で得られる値に対応して、誤り推定
数による判定分岐を行い、誤り推定数に応じたテーブル
を組み合わせることにより、そのテーブルを参照して入
力データの誤り訂正を行うので、結果として、テーブル
検索の高速化とテーブルのメモリ容量の削減を行うこと
ができる。
【0012】また、本発明の誤り訂正復号方法は、前記
の発明において、入力データから計算されたシンドロー
ムの値に基づいて表現された判定式により、入力データ
が訂正不能と判定された場合は、過去ブロックの誤り推
定数より現ブロックの誤り推定数を決定し、データを推
定するか入力データをそのまま出力するかの、何れかを
選択することを特徴とする。
【0013】すなわち、本発明の誤り訂正復号によれ
ば、BCH符号を用いた入力データ系列を復写する時、
入力データから計算されるシンドロームの値で訂正不能
と判断された場合でも、過去ブロックの誤り推定数より
現ブロックの誤り推定数を決定して、データを推定する
か入力データをそのまま出力するかを選択できるように
なっている。
【0014】また、本発明の誤り訂正復号方法は、前記
の発明において、入力データ系列に、CRC符号を含め
た誤り検出符号を組み合わせて用い、この誤り検出符号
の検出結果を判定式による誤り推定数の判定時に用いる
ことを特徴とする。
【0015】すなわち、本発明の誤り訂正復号によれ
ば、入力データから計算されるシンドロームの値で訂正
不能と判断された場合でも、過去ブロックの誤り推定数
より現ブロックの誤り推定数を決定し、データを推定す
るか入力データをそのまま出力するかを選択できる誤り
訂正復号方法において、CRC等の誤り検出符号を用い
る場合に、その誤り検出符号の検出結果も誤り推定時に
組み合わせて用いることができる。
【0016】また、本発明の誤り訂正復号方法は、前記
の発明において、入力データから計算されるシンドロー
ムの値で訂正不能と判断された場合でも、過去ブロック
の誤り推定数より現ブロックの誤り推定数を決定すると
き、過去ブロックの誤り数のカウントを、誤り訂正符号
を復号化する方法の応用分野に応じて、外部から任意に
設定できるようにしたことを特徴とする。
【0017】また、本発明の誤り訂正復号方法は、前記
の発明において、誤り訂正符号として、2元3重誤り訂
正符号のBCH(15、5)符号、及びBCH(15、
5)符号の拡張符号または短縮符号、あるいは、その他
の2元多重誤り訂正可能なBCH符号、及びBCH符号
の拡張符号または短縮符号の、何れかまたはこれらを組
み合わせてを用いることを特徴とする。
【0018】すなわち、本発明の誤り訂正復号方法によ
れば、入力データから計算されるシンドロームの値と、
その計算から導かれる値で誤り推定数による分岐を行
い、誤り推定数に応じたテーブルを組み合わせたり、入
力データから計算されるシンドロームの値で訂正不能と
判断された場合でも、過去ブロックの誤り推定数より現
ブロックの誤り推定数を決定し、データを推定するか入
力データをそのまま出力するかを選択できる場合に、入
力データの符号化方法として、2元3重誤り訂正符号の
1つであるBCH(15、5)符号、及びその拡張符号
や短縮符号、あるいは、その他の2元多重誤り訂正可能
なBCH符号、及びその拡張符号や短縮符号を用いるも
のとする。
【0019】また、本発明の誤り訂正復号方法は、前記
の発明において、入力データ系列が複数のブロックに分
割され、誤り訂正符号及び誤り検出符号が、各ブロック
毎に個別の符号化率で構成されている場合は、各々の符
号化率に基づいて入力データの誤り訂正を行うことを特
徴とする。
【0020】すなわち、本発明の誤り訂正復号方法によ
れば、入力データ系列を複数のブロックに分割する場合
は、その各々に誤り訂正符号や誤り検出符号で符号化す
る。そして、その復号方法として、シンドローム計算か
ら誤り訂正までの過程で得られる値に応じて誤り推定数
による分岐を行い、誤り推定数に応じたテーブルを組み
合わせて照合を行い、誤り訂正を実行する。また、入力
データから計算されるシンドロームの値で訂正不能と判
断された場合でも、過去ブロックの誤り推定数より現ブ
ロックの誤り推定数を決定し、データを推定するか入力
データをそのまま出力するかを選択する。さらに、その
場合において、CRC等の誤り検出符号を用いる場合
に、検出符号の検出結果も誤り推定時に組み合わせて用
いたり、その推定数も外部から任意に設定することがで
きる。
【0021】また、本発明の誤り訂正復号方法は、無線
通信システムの移動局用誤り訂正装置や中継局用誤り訂
正装置において、無線回線上の誤り訂正手段として用い
ることもできる。あるいは、通信システムの回線上の誤
り訂正手段として用いることもできる。
【0022】また、本発明は、上記各発明の誤り訂正復
号方法を実現させるためのプログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な情報記録媒体でもある。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明にお
ける誤り訂正復号方法について詳細に説明する。図1
は、本発明の実施の形態に適用される誤り訂正符号の復
号装置の構成図である。尚、図1においては、第1の実
施の形態の構成と第2の実施の形態の構成とを兼ねて記
載してある。
【0024】図1において、第1の実施の形態における
誤り訂正符合の復号装置は、BCH符号化された入力デ
ータ系列をとり込む受信部101と、受信部101で取
り込まれたデータについてシンドローム計算を行うシン
ドローム演算部102と、このシンドロームで表現され
る判定式を用いて、テーブルを参照する必要があるか否
かを判定する誤り数推定部103と、その判定結果に基
づいて誤り位置を決定する誤り位置推定部104と、誤
り訂正を実行する入力データ訂正部105とによって構
成されている。
【0025】次に、第1の実施の形態における誤り訂正
符合の復号装置の動作について説明する。すなわち、受
信部101で取り込まれたBCH符号化された入力デー
タ系列は、シンドローム演算部102でシンドロームが
計算される。そして、このシンドロームで表現される判
定式を用いて、誤り数推定部103によりテーブルを参
照する必要があるかが判定され、さらに、その結果によ
り、誤り位置推定部104で誤り位置が決定され、入力
データ訂正部105で実際に誤り訂正が行われる。
【0026】このようにして、誤り訂正符号としてBC
H符号を用いた入力データ系列を復号する時は、入力デ
ータから計算されるシンドロームの値と、その計算から
導かれる値とによって誤り推定数による判定の分岐を行
い、誤り推定数に応じたテーブルを組み合わせることに
よって、テーブルを参照して入力データの誤り訂正を行
っている。したがって、このような誤り訂正の方法によ
れば、テーブルの検索を高速化することができると共
に、テーブル容量の低減化を図ることができる。
【0027】また、誤り訂正符号としてBCH符号を用
いた入力データ系列を復号する時に、入力データから計
算されるシンドロームの値で訂正不能と判定された場合
は、過去ブロックの誤り推定数より現ブロックの誤り推
定数を決定し、データを推定するか入力データをそのま
ま出力するかの何れかを選択できるようになっている。
【0028】図1において、第2の実施の形態における
誤り訂正符合の復号装置は、前述の第1の実施の形態の
構成に対して、さらに、CRCなどの誤り検出符号を検
出する誤り検出部106が追加されたものである。
【0029】第2の実施の形態では、前述のBCH符号
に加えて、CRCなどの誤り検出符号を組み合わせた入
力データ系列について、誤り訂正符号の復号化を実現し
ている。すなわち、誤り検出部106で検出された結果
は、入力データ訂正部105に引き渡され、BCH符号
と共にCRC符号の誤り訂正が行われる。
【0030】したがって、第2の実施の形態では、第1
の実施の形態の誤り訂正符号の復号方法において、さら
に、CRC等の誤り検出符号も組み合わせて用いた場合
に、その検出符号の結果も誤り推定時に組み合わせて用
いることを特徴としている。
【0031】また、第2の実施の形態では、誤り検出部
106に対して、外部から誤りブロック推定数が入力で
きるようになっている。これによって、過去ブロックの
誤り数のカウントを、復号方法の応用分野に応じて、外
部から任意に設定することができる誤り訂正符号の復号
方法を実現することができる。尚、外部で設定する誤り
ブロック推定数は、図中の破線のように、入力データ訂
正部105に直接入力してもよい。
【0032】図2は、図1における第1の実施の形態の
動作を示すための、誤り訂正符号の復号方法の流れを示
す基本処理フロー図である。すなわち、図2には、本発
明の誤り訂正符号の復号方法に係わる、3重誤り訂正可
能なBCH符号の基本処理のフローが示されれてる。
【0033】先ず、シンドローム演算部102によって
シンドローム計算処理が行われ、シンドロームS1,S
3,S5が計算される(ステップA1)。そして、誤り
数推定部103において、シンドロームで表現される判
定式を用いて、シンドロームS1,S3,S5による分
岐処理が行われ(ステップA2)、入力データに誤りが
ない場合(ステップA3)、誤り訂正処理を行う場合
(ステップA4)、訂正不能の場合(ステップA5)、
の何れかに分岐され、誤り位置推定部104以降の分岐
処理に引き渡される。
【0034】このようにして、シンドローム演算部10
2が行うシンドローム計算から導き出される判定式を計
算することによって、誤り数の判定分岐を行うことがで
きる。従って、誤り位置を検出するテーブルも、入力デ
ータすべての場合を検索する必要がなく、誤り数に応じ
たテーブルのみ検索すればよい。また、誤り訂正不能
や、1ビット誤りの場合はテーブルを用意する必要がな
い。これによってROMテーブルの容量を削減すること
ができる。
【0035】図3は、図2での誤り推定部以降の分岐処
理を示すフロー図である。すなわち、同図は、図2の分
岐処理についての流れを、3重誤り訂正可能なBCH符
号(15,5)を例にとって説明したものである。
【0036】先ず、入力されたデータ系列から計算され
たシンドロームSl、S3、S5の値を判定し(ステッ
プA11)、これらの値の全てが0の場合は、誤り数な
しとして推定される(ステップA12)。
【0037】一方、何れか1つでも0でない場合は、判
定式Yl、Y2を計算する(ステップA13)。ここ
で、先ず、Y1が0か否かが判定され(ステップA1
4)、0であれば、Y2が0か否かが判定される(ステ
ップA15)。そして、Y2が0でなければ、すなわ
ち、Yl=0、Y2≠0の場合は訂正不能として(ステ
ップA16)、直ちに誤り訂正処理に引き渡される。ま
た、ステップA15でYl,Y2が共に0であれば、誤
り数は1となり、Slが誤り位置と推定される(ステッ
プA17)。
【0038】次に、Yl≠0で、Y2=0か否かが判定
され(ステップA18)、Y2=0であれば、S3=0
か否かが判定される(ステップA19)。ここで、S3
=0であれば、すなわち、Yl≠0,Y2=0, S3
=0であれば、誤り数は2と推定され、YlとS3の値
で2ビット誤りのテーブルを検索し(ステップA2
0)、その値をSlで変換処理し(ステップA21)、
その結果の誤り位置情報を誤り訂正処理に引き渡す(ス
テップA29)。
【0039】それ以外の組み合わせは、3重誤り以上と
推定可能なので、各々の組み合わせにより、その組み合
わせに応じたテーブルを検索し、シンドロームと判定式
の値とで誤り位置が計算される。
【0040】すなわち、ステップA19でS3≠0のと
き、S1が0か否かが判定され(ステップA22)、S
1=0であれば、シンドロームS3でのサーチを行い
(ステップA23)、S1≠0ならば、S3/S1**
3でサーチを行う(ステップA24)。
【0041】また、ステップA18でY2≠0ならば、
S1,S3=0か否かが判定され(ステップA25)、
S1,S3≠0で、且つS1Y2≠S3Y1の場合(ス
テップA26)、及びステップA25でS1,S3=0
の場合は、Y1**(2/5)/ Y2**(3/2)
でサーチを行い(ステップA27)、その値を変換処理
して(ステップA28)、その結果の誤り位置情報を誤
り訂正処理に引き渡す(ステップA29)。
【0042】また、前述の誤り推定で、ステップA16
のように誤り訂正不能と判断された場合は、一般的に
は、入力データ列をそのまま出力する場合が多いが、過
去のブロック単位での誤り訂正の結果を記録しておくこ
とにより、現ブロックの誤り推定数を決定し、回線状況
を推定することも可能である。
【0043】例えば、誤り訂正不能がnブロック以上続
いた場合、回線状況が悪化したとして、音声処理の場合
はミユートをかけることが必要となる。また、記録媒体
からの読み出しの場合、メディアの破壊が考えられるの
で、読み出し停止処理を行う。
【0044】このnの値を、すなわち、過去ブロックの
誤り数のカウントを、復号方法の応用分野に応じて、外
部から任意に設定できるようにすれば、例えば、無線回
線の誤りを訂正する場合などにおいて、フィールドテス
トでその値を決定することができる。また、有線回線の
ように高品質な回線が予想される場合は、誤り訂正不能
な時点で、再送要求を選択することもできる。尚、直前
の誤り推定数が0や1であれば、そのまま入力データを
出力する方がよい。
【0045】図1における第2の実施の形態では、誤り
訂正判定にCRC等の検出符号を組み合わせた場合を示
している。例えば、音声符号化などでは、重要な符号に
検出符号を付与し、誤りが検出された時点で、誤り訂正
復号処理も行わないことが多い。しかし、情報データの
全てがほぼ均一なビット感度をもち、訂正符号化がなさ
れていて、検出符号も付与されているなら、BCH符号
とCRC等の検出符号の両方の情報を利用して、前述の
ような過去のブロック数を利用した訂正方法を行うこと
ができる。
【0046】図4は、受信部に入力される入力データの
構成例である。すなわち、本発明においては、図4に示
すように、入力データの構成が、情報データブロック1
〜情報データブロックnのように、複数ブロックの場合
であっても適応することができる。この図では、誤り訂
正符号、誤り検出符号ともに、各々、同じ符号化率の構
成になっているが、ブロック毎に別々の構成をとって
も、復号処理の動作に本質的な変更はない。
【0047】すなわち、本発明の誤り訂正符号の復号方
法では、誤り訂正符号、誤り検出符号は、入力データ系
列を複数のブロックに分割し、その各々に符号化する場
合においても実現することができる。
【0048】図5は、本発明の無線通信システムにおけ
るデジタル音声の復号装置の構成例である。すなわち、
この装置の構成は無線システムにおける移動機の構成例
を示しており、無線部501と変復調部502と誤り訂
正部503と音声処理部504とオーディオ部505と
によって構成されている。
【0049】本発明の誤り訂正符号の復号装置は、誤り
訂正部503に適用され、他の構成は通常の無線機と同
じであるので、その説明は省略する。また、移動機以外
の他の装置であっても、誤り訂正部に誤り訂正符号の復
号装置が適用可能なことは容易に推測できる。
【0050】以上述べた実施の形態は本発明を説明する
ための一例であり、本発明は上記の実施の形態に限定さ
れるものではなく、発明の要旨の範囲で種々の変形が可
能である。例えば、上記の実施の形態は誤り訂正符合の
復号方法及び復号装置について述べたが、本発明は、前
述した復号方法を、コンピュータ読み取り可能なプログ
ラムに記録した情報記録媒体に適用することもできる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の誤り訂正
符号の復号方法によれば、入力データから計算されるシ
ンドロームの値と、その計算から導かれる値で誤り推定
数による判定分岐を行い、誤り推定数に応じたテーブル
を組み合わせることにより、テーブル検索の高速化と記
憶容量の削減を行うことができる。
【0052】また、入力データから計算されるシンドロ
ームの値で訂正不能と判断された場合、過去ブロックの
誤り推定数より現ブロックの誤り推定数を決定して、デ
ータを推定するか入力データをそのまま出力するかを選
択することができる。
【0053】さらに、その誤り推定数の手段として、C
RC等の誤り検出符号の結果を用いたり、使用状況に応
じて、誤り推定数の値を外部から入力したりすることに
より、移動通信などでの通信を可能な限り継続すること
ができる。
【0054】また、通信回線上の誤りや情報読み出し時
の誤りを訂正できるように、本発明の誤り訂正符号の復
号方法を記録媒体に記録し、この記録媒体を用いて各種
通信装置や情報記録媒体読み取り装置などを制御するこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用される誤り訂正符号
の復号装置の構成図
【図2】図1における第1の実施の形態の動作を示すた
めの、誤り訂正符号の復号方法の流れを示す基本処理フ
ロー図
【図3】図2での誤り推定部以降の分岐処理を示すフロ
ー図
【図4】受信部に入力される入力データの構成例
【図5】本発明の無線通信システムにおけるデジタル音
声の復号装置の構成例
【図6】従来技術の1つである特開平6−303149
号公報におけるBCH復号装置の構成図
【図7】従来技術の1つである特開平10−27609
9号公報におけるBCH/CRC復号回路の構成図
【符号の説明】
101 受信部 102 シンドローム演算部 103 誤り数推定部 104 誤り位置推定部 105 入力データ訂正部 106 誤り検出部 501 無線部 502 変復調部 503 誤り訂正部 504 音声処理部 505 オーディオ部 601 シンドローム演算回路 602 誤り訂正回路/テーブルアドレス計算部 603 シンドロームテーブル(ROM) 604 エラーシンドロームレジスタ1 605 エラーシンドロームレジスタ2 606 誤り訂正回路 701 BCH剰余演算回路 702 シンドローム演算回路 703 CRC剰余演算結果用ROM 704 CRC剰余演算回路 705 FIFO

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誤り訂正符号としてBCH符号を用いた
    入力データ系列を復号化する誤り訂正復号方法であっ
    て、 入力データから計算されたシンドロームの値と、前記計
    算から導かれたシンドロームで表現される判定式とを用
    いて、誤り推定数による判定分岐を行い、前記誤り推定
    数に応じたテーブルを組み合わせることにより、前記テ
    ーブルを参照して入力データの誤り訂正を行うことを特
    徴とする誤り訂正復号方法。
  2. 【請求項2】 前記入力データから計算されたシンドロ
    ームの値に基づいて表現された判定式により、前記入力
    データが訂正不能と判定された場合は、過去ブロックの
    誤り推定数より現ブロックの誤り推定数を決定し、デー
    タを推定するか入力データをそのまま出力するかの、何
    れかを選択することを特徴とする請求項1に記載の誤り
    訂正復号方法。
  3. 【請求項3】 前記入力データ系列に、CRC符号を含
    めた誤り検出符号を組み合わせて用い、前記誤り検出符
    号の検出結果を、前記判定式による誤り推定数の判定時
    に用いることを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の誤り訂正復号方法。
  4. 【請求項4】 前記過去ブロックの誤り数のカウント
    を、誤り訂正符号を復号化する方法の応用分野に応じ
    て、外部から任意に設定することを特徴とする請求項3
    に記載の誤り訂正復号方法。
  5. 【請求項5】 前記誤り訂正符号として、2元3重誤り
    訂正符号のBCH(15、5)符号、及び前記BCH
    (15、5)符号の拡張符号または短縮符号、あるい
    は、その他の2元多重誤り訂正可能なBCH符号、及び
    前記BCH符号の拡張符号または短縮符号の、何れかま
    たはこれらを組み合わせてを用いることを特徴とする請
    求項1〜請求項4の何れかに記載の誤り訂正復号方法。
  6. 【請求項6】 前記入力データ系列が複数のブロックに
    分割され、前記誤り訂正符号及び前記誤り検出符号が、
    各ブロック毎に個別の符号化率で構成されている場合
    は、各々の符号化率に基づいて入力データの誤り訂正を
    行うことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記
    載の誤り訂正復号方法。
  7. 【請求項7】 無線通信システムの移動局用誤り訂正装
    置が、無線回線上の誤り訂正手段として用いることを特
    徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載の誤り訂正
    復号方法。
  8. 【請求項8】 無線通信システムの中継局用誤り訂正装
    置が、無線回線上の誤り訂正手段として用いることを特
    徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載の誤り訂正
    復号方法。
  9. 【請求項9】 通信システムが、回線上の誤り訂正手段
    として用いることを特徴とする請求項1〜請求項6の何
    れかに記載の誤り訂正復号方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜請求項6の何れかに記載の
    誤り訂正復号方法を実現させるためのプログラムを記録
    したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な情報
    記録媒体。
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