JP2001344630A - 硬貨識別装置 - Google Patents

硬貨識別装置

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JP2001344630A JP2000167063A JP2000167063A JP2001344630A JP 2001344630 A JP2001344630 A JP 2001344630A JP 2000167063 A JP2000167063 A JP 2000167063A JP 2000167063 A JP2000167063 A JP 2000167063A JP 2001344630 A JP2001344630 A JP 2001344630A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬貨表,裏面の特定部分の凹凸の状態に基づ
いて、また、両エッジ部の形状に基づいて判定するよう
にして、凹凸センサの検知精度を向上させる。 【解決手段】 硬貨投入口11と、その下流に設けられ
た硬貨通路12と、その側壁に設けられた第1のセンサ
1と、その下流側に間隔をあけて設けられた第2のセン
サ2と、第1のセンサと第2のセンサの硬貨通路方向中
間部に設けられた凹凸センサ3とを具えている。そし
て、第1のセンサと第2のセンサの出力に基づいて、投
入された硬貨Cの材質とサイズを判定し、凹凸センサ3
の出力波形に基づいて、硬貨表,裏面の凹凸状態を判定
する。そのような硬貨識別装置において、第1のセンサ
と第2のセンサの出力に基づいて、凹凸センサ3の出力
波形の判定範囲を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬貨表,裏面の凹
凸の状態に基づいて硬貨の識別を行う硬貨識別装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の硬貨識別装置の内部概略
図である。図8において、11は硬貨投入口、12は硬
貨通路、13,14はセンサ、15は振分けゲート、1
6は受入通路、17は返却通路である。
【0003】硬貨投入口11から投入された硬貨Cは、
硬貨通路12を通過する際に、センサ13及びセンサ1
4により、その硬貨Cが正規なものであるか否かを判別
するためのデータが採取される。硬貨Cの判別は次のよ
うにして行う。すなわち、硬貨Cが硬貨投入口11に投
入され、それがセンサ13に達して、センサ13からの
検知信号が所定の値になったら識別動作を開始する。セ
ンサ13,センサ14は、それぞれ、所定周波数の磁界
を発生するコイルと、硬貨Cが通過した際に生じる磁界
の変化を検出する磁気センサとからなる。
【0004】硬貨Cがない状態での上記磁気センサの出
力は、例えば、図9(イ)に示すような波形となる。そ
のような状態のとき、センサ13,センサ14の前を硬
貨Cが通過すると、それらのセンサ出力は、図9(ロ)
に示すように振幅が変化する。それを波形処理回路によ
り半波整流してピークホールドし〔図9(ハ)〕、さら
に、それを平滑化して図9(ニ)に示すような出力を得
る。
【0005】そのようにして、センサ13,センサ14
の前を硬貨Cが通過すると、その材質,厚さ,直径等に
応じた出力波形が得られるので、その波形から得られる
各種パラメータを予めメモリに登録した識別基準値と比
較して硬貨を識別する。そのようにして識別された結
果、硬貨Cが正規のものであったら、振分けゲート15
を開いて硬貨Cを受入通路16に導入する。また、正規
のものではなかったら、振分けゲート15は閉じたまま
にして硬貨Cを返却通路17へ送る。従来の硬貨識別装
置では、このようにして硬貨の識別を行っていた。
【0006】なお、このような硬貨識別装置に関連する
従来の文献としては、例えば、特許第2680680号
明細書(G07D 3/00)がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで最近、500
ウォン硬貨のような、500円硬貨と同じ白銅系材料か
ら成り、直径もほぼ同じである外国硬貨の表,裏面を平
らに削って、厚さを500円硬貨に近似させた変造貨を
使って自動販売機から500円硬貨をだまし取る犯罪が
急増している。それに対して、上記したような従来の硬
貨識別装置のセンサでは、そのような材質,厚さ,直径
を500円硬貨に極めて近似させた変造貨を完全には判
別できず、犯罪を防止することができなかった。
【0008】そのような現状から、硬貨の表,裏面の模
様に基づいて正貨と変造貨とを正確に判別するというよ
うな、より精度の高い硬貨識別装置の開発が要望されて
いる。そこで、センサのサイズや発振周波数を変えて、
硬貨表,裏面の凹凸の状態がセンサ出力に現れるように
した凹凸センサを付加することにより、硬貨表面の凹凸
を検知できるようにした硬貨識別装置も開発されてい
る。
【0009】しかしながら、硬貨識別装置の硬貨通路を
硬貨が転がっていく速度は、硬貨投入の仕方等により変
化し、また、硬貨通路上でも一定速度にはならない。し
たがって、そのような凹凸センサを付加した硬貨識別装
置でも、凹凸センサで検出した凹凸が硬貨のどの部分の
ものか一定せず、その分、検知精度が低下してしまうと
いう問題点があった。
【0010】本発明は、そのような問題点を解決し、硬
貨表,裏面の特定部分の凹凸の状態に基づいて、また、
両エッジ部の形状に基づいて判定するようにして、凹凸
センサの検知精度を向上させることを目的とするもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1に記載の硬貨識別装置は、硬貨投入口と、
該硬貨投入口の下流に設けられた硬貨通路と、該硬貨通
路の側壁に設けられた第1のセンサと、該第1のセンサ
の下流側に間隔をあけて設けられた第2のセンサと、前
記第1のセンサと第2のセンサの硬貨通路方向中間部に
設けられた凹凸センサとを具え、前記第1のセンサと第
2のセンサの出力に基づいて、投入された硬貨の材質と
サイズを判定し、前記凹凸センサの出力波形に基づい
て、硬貨表,裏面の凹凸状態を判定するようにした硬貨
識別装置であって、前記第1のセンサと第2のセンサの
一方又は両方の出力に基づいて、前記凹凸センサの出力
波形の判定範囲を決定するようにしたことを特徴とす
る。このようにすると、凹凸センサの検知精度を向上さ
せることができる。
【0012】また、請求項2に記載の硬貨識別装置は、
前記凹凸センサ出力の前記判定範囲の波形と、前記凹凸
センサ出力の前後のエッジ部の波形とに基づいて硬貨の
判定を行うことを特徴とする。このようにすると、凹凸
センサの検知精度をさらに向上させることができる。
【0013】また、請求項3に記載の硬貨識別装置は、
前記凹凸センサ出力の前記判定範囲内の波形の電圧変動
幅を基準値と比較することにより判定を行うことを特徴
とする。このようにすると、凹凸センサの出力波形の凹
凸の大きさを簡単に判定することができる。
【0014】また、請求項4に記載の硬貨識別装置は、
前記凹凸センサ出力の前エッジ部の波形における最下点
と立ち上がり終了点との間の電圧差と、後エッジ部の波
形における立ち下がり開始点と最下点との間の電圧差と
を基準値と比較することにより判定を行うことを特徴と
する。このようにすると、凹凸センサの前後のエッジ部
の振幅の大きさを簡単に判定することができる。
【0015】また、請求項5に記載の硬貨識別装置は、
前記前エッジ部の波形における最下点と立ち上がり終了
点との間の電圧差と、後エッジ部の波形における立ち下
がり開始点と最下点との間の電圧差との和を基準値と比
較することにより判定を行うことを特徴とする。このよ
うにすると、凹凸センサの前後のエッジ部の振幅の違い
をより精度良く判定することができる。
【0016】また、請求項6に記載の硬貨識別装置は、
前記前エッジ部の立ち上がり時間及び後エッジ部におけ
る立ち下がり時間を基準値と比較することにより判定を
行うことを特徴とする。このようにすると、凹凸センサ
の検知精度をより一層向上させることができる。
【0017】また、請求項7に記載の硬貨識別装置は、
前記前エッジ部の波形における最下点と立ち上がり終了
点との間の電圧差と、後エッジ部の波形における立ち下
がり開始点と最下点との間の電圧差との和と、前記凹凸
センサ出力の前記判定範囲内の波形の電圧変動幅との差
を基準値と比較することにより判定を行うことを特徴と
する。このようにすると、凹凸センサの検知精度をさら
に一層向上させることができる。
【0018】また、請求項8に記載の硬貨識別装置は、
請求項4,5及び7に記載のものにおいて、前記前エッ
ジ部の波形における最下点と立ち上がり終了点との間の
電圧差、及び、後エッジ部の波形における立ち下がり開
始点と最下点との間の電圧差の代わりに、前エッジ部の
波形における最上点と立ち下がり終了点との間の電圧
差、及び、後エッジ部の波形における立ち上がり開始点
と最上点との間の電圧差を用いたことを特徴とする。こ
のようにすると、各センサの出力波形の下限値をピーク
ホールドした場合に、同様な結果が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の硬貨識別
装置の制御ブロック図であり、図2は、センサ配置図で
ある。第1のセンサ1は、硬貨通路12の側壁に設けら
れ、硬貨投入口11から投入された硬貨がその前を通過
する際に、硬貨の材質や厚さ等に応じてその出力を変化
させる。第2のセンサ2は、第1のセンサ1と同様な形
状と性能を有していて、第1のセンサ1との間に間隔を
あけて硬貨通路12の側壁に設けられる。
【0020】凹凸センサ3は、第1のセンサ1,第2の
センサ2より径を小さくし、硬貨Cの表,裏面の凹凸模
様に対応した出力波形が得られるようにしている。第1
のセンサ1,第2のセンサ2及び凹凸センサ3の出力
は、それぞれ、波形処理回路4,5,6により、図9に
示したような処理を行った後、すなわち、半波整流して
ピークホールドし、さらに、それを平滑化した後、マイ
コン7のA/D入力端子に入力する。
【0021】マイコン7は、第1のセンサ1と第2のセ
ンサ2の出力に基づいて、投入された硬貨の材質,厚さ
や径を判別し、凹凸センサ3の出力に基づいて投入され
た硬貨の中央部分の凹凸を判別する。その結果、正貨で
あると判別された場合は、硬貨振分け機構8を作動させ
て、硬貨を受入通路に導く。それと同時に、適正信号出
力部9に対して、投入硬貨の金種を示す適正信号を自動
販売機の主制御部(図示せず)に出力するように指令す
る。
【0022】ところで、外国硬貨の表,裏面を平らに削
って、厚さを500円硬貨に近似させた変造貨は、図3
(イ)にその断面図を示すように、縁の部分以外は平面
状になっているのに対して、500円硬貨は、表,裏面
に模様があって、図3(ロ)にその断面図を示すよう
に、全体的に凹凸がある。本発明の硬貨識別装置では、
硬貨Cが硬貨通路12を転動していく速度が変動して
も、常に硬貨表,裏面の一定箇所の凹凸状態を検知でき
るようにして、硬貨判定の精度を向上させる。すなわ
ち、第1のセンサ1と第2のセンサ2の出力に基づい
て、凹凸センサ3の出力波形の判定範囲を決定し、常に
その範囲内で硬貨Cの凹凸判定を行うようにする。次
に、本発明の硬貨識別装置における凹凸判定について説
明する。
【0023】図4は、変造貨を投入した時のセンサ出力
波形の一例を示す図である。硬貨Cが硬貨投入口11か
ら投入されて硬貨通路12を転動して、硬貨Cの前端部
が第1のセンサ1の位置に来ると第1のセンサ1の出力
が変化し始める。その後、硬貨Cの前端部が凹凸センサ
3の位置に達すると、凹凸センサ3の出力が変化し始
め、さらに、硬貨Cの前端部が第2のセンサ2の位置に
来ると第2のセンサ2の出力が変化し始める。
【0024】そして、第1のセンサ1の出力波形が最下
点に達した時点から出力波形が消えた時点までの期間T
1 と、第2のセンサ2の出力波形が現れた時点から最下
点に達した時点までの期間T2 とにおいて、それぞれ、
凹凸センサ3の出力の最大値と最小値との差、すなわ
ち、凹凸センサ3の出力の変化の大きさを求める。その
際、投入された硬貨Cが正貨であれば、図5に示すよう
に、表,裏面の模様に対応して出力波形が変化する。そ
れに対して、表,裏面を平らに削られた変造貨であった
ら、図4に示したように、出力波形は期間T1 ,T2
も平坦になる。そこで、凹凸センサ3の出力のそれぞれ
の期間における最大値と最小値との差が、予め定めた基
準値とを比較して、基準値以下であったら、その硬貨
は、表,裏面を平らに削られた変造貨であると判定す
る。
【0025】また、図3に示したように、500ウォン
硬貨は、500円硬貨より若干厚いため、500円硬貨
と同じ厚さに加工した変造貨の中央部から外縁部へと立
ち上がる部分の高さは、500円硬貨より高くなる。そ
の結果、正貨と変造貨とで、凹凸センサ3の出力波形の
前後のエッジ部の電圧差、すなわち、前エッジ部におけ
る最下点と立ち上がり終了点との間の電圧差ΔV1 と、
後エッジ部における立ち下がり開始点と最下点との間の
電圧差ΔV2 が異なってくる。
【0026】また、硬貨の中央部から外縁部へと立ち上
がる部分の角度は、500円硬貨では斜めになっている
のに対して、表,裏面を平らに削られた変造貨では、フ
ライス盤加工により削られているため垂直になる。その
結果、正貨と変造貨とで、凹凸センサ3の出力波形の前
後のエッジ部の立ち上がり時間t1 と立ち下がり時間t
2 が異なってくる。
【0027】したがって、前後のエッジ部の電圧差ΔV
1 ,ΔV2 や、前後のエッジ部の立ち上がり時間t1
立ち下がり時間t2 も変造貨の判別に利用できる。そこ
で、前後のエッジ部の電圧差ΔV1 ,ΔV2 を基準値と
比較したり、前後のエッジ部の立ち上がり時間t1 と立
ち下がり時間t2 を基準値と比較したりして、変造貨の
判別を行うことにより、変造貨の判別の精度をより高く
することが可能になる。
【0028】本発明の硬貨識別装置では、第1のセンサ
1と第2のセンサ2の出力により決まる期間T1 ,T2
における凹凸センサ3の出力の最大値と最小値との差だ
けでなく、前後のエッジ部の電圧差ΔV1 ,ΔV2 や立
ち上がり時間t1 と立ち下がり時間t2 に基づいて硬貨
の判別を行う。
【0029】(第1実施形態)図6は、第1実施形態の
フローチャートである。 ステップ1…前エッジ部の電圧差ΔV1 と後エッジ部の
電圧差ΔV2 との和が基準値VS1以上であるか否かを判
別する。 ステップ2…基準値VS1以上でなければ、前エッジ部の
立ち上がり時間t1 が基準値ts1以下であるか否かを判
別する。 ステップ3…基準値ts1以下でなければ、後エッジ部の
立ち下がり時間t2 が基準値ts2以下であるか否かを判
別する。
【0030】ステップ4…基準値ts2以下でなければ、
期間T1 における電圧の変動幅、すなわち、最大電圧V
MAX1と最小電圧MIN1との差が基準値VS2以上であるか否
かを判別する。 ステップ5…基準値VS2以下でなければ、期間T2 にお
けるにおける電圧の変動幅、すなわち、最大電圧VMAX2
と最小電圧MIN2との電圧差が基準値VS3以下であるか否
かを判別する。 ステップ6…基準値VS3以下でなければ、投入された硬
貨は500円の正貨であると判定する。
【0031】ステップ7…ステップ1で基準値VS1
上、ステップ2で基準値ts1以下、ステップ3で基準値
s2以下、ステップ4で基準値VS2以下、ステップ5で
基準値VS3以下であったとき、投入された硬貨は変造貨
であると判定する。
【0032】なお、上記ステップ1〜5の条件をクリア
しても、直ちに正貨判定を行わずに、念のため、さらに
厳しい条件を課して極力変造貨を排除するようにしても
よい。その場合、さらに厳しい条件として、例えば、前
エッジ部の電圧差ΔV1 と後エッジ部の電圧差ΔV2
の和Aと期間T1 又は期間T2 における電圧の変動幅B
との差が基準値VS4以上であるか否かを判別する。次
に、その場合の処理を第2実施形態として示す。
【0033】(第2実施形態)図7は、第2実施形態の
フローチャートである。ステップ1〜ステップ5は、図
6のものと同様であるので、ここでは説明を省略する。 ステップ6…ステップ5で基準値VS3以下でなければ、
前エッジ部の電圧差ΔV1 と後エッジ部の電圧差ΔV2
との和Aと期間T1 又は期間T2 における電圧の変動幅
Bとの差が基準値VS4以上であるか否かを判別する。 ステップ7…基準値VS4以上でなければ、投入された硬
貨は500円の正貨であると判定する。
【0034】ステップ8…ステップ6で基準値VS4以上
であれば、変造貨である可能性があるが、正貨である可
能性もあるので、A−Bが基準値VS4に一定値αを加え
た値以下であるか否かを判別する。 ステップ9…基準値VS4に一定値αを加えた値以下であ
れば、正貨である可能性があるため、前エッジ部の電圧
差ΔV1 と後エッジ部の電圧差ΔV2 との和が基準値V
S1から一定値βを引いて基準値VS1より少し小さくした
基準値以上であるか否かを判別し、それ以上ではなかっ
たら、正貨であるとみなしてステップ7に移る。
【0035】ステップ10…基準値VS1より少し小さく
した基準値以上であっても、まだ正貨である可能性があ
るため、前エッジ部の立ち上がり時間t1 が基準値ts1
より少し長い時間(ts1+γ)以下であるか、または、
後エッジ部の立ち下がり時間t2 が基準値ts2より少し
長い時間(ts2+δ)以下であるか否かを判別し、両方
とも以下でなければ、正貨であるとみなしてステップ7
に移る。 ステップ11…前エッジ部の立ち上がり時間t1 、後エ
ッジ部の立ち下がり時間t2 のいずれかが上記それぞれ
の基準値以下であったら、投入された硬貨は変造貨であ
ると判定する。
【0036】なお、上記実施形態では、各センサの出力
波形の上限側をピークホールドした場合で説明したが、
各センサの出力波形の下限側をピークホールドしてもよ
い。その場合は、図4や図5で示した波形が上下反対に
なる。
【0037】また、上記実施形態では、期間T1 は、第
1のセンサ1の出力波形が最下点に達した時点から出力
波形が消えた時点までとし、期間T2 は、第2のセンサ
2の出力波形が現れた時点から最下点に達した時点まで
としたが、期間T1 ,T2 の決め方はそれに限定されな
い。例えば、凹凸センサ3の出力の前エッジ立ち上がり
終了時点から第1のセンサ1の出力波形が消えた時点ま
でを期間T1 とし、第2のセンサ2の出力波形が現れた
時点から凹凸センサ3の出力の後エッジ立ち下がり開始
時点までを期間T2 としてもよい。
【0038】また、上記実施形態では、期間T1 と期間
2 の2つの期間において判定を行ったが、期間T1
2 の一方のみで判定を行うようにしてもよい。
【0039】また、上記実施形態では、期間T1 と期間
2 における凹凸センサ3の出力の最大値と最小値の差
の大きさに基づいて硬貨を判定したが、それぞれの期間
において、時間に対する出力変化、すなわち、出力波形
の傾斜の方向及び大きさを使って判定するようにしても
よい。
【0040】さらに、上記実施形態では、凹凸センサ3
の出力波形の前後のエッジ部の電圧差ΔV1 ,ΔV2
判定に使ったが、ΔV1 、ΔV2 のいずれか一方のみを
使ってもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、次に記載するような効果を奏する。すなわ
ち、請求項1に記載の硬貨識別装置は、第1のセンサと
第2のセンサの一方又は両方の出力に基づいて、凹凸セ
ンサの出力波形の判定範囲を決定するようにしたので、
硬貨表,裏面の特定部分の凹凸の状態を正確に検知でき
るようになって、凹凸センサの検知精度を向上させるこ
とができる。
【0042】また、請求項2に記載の硬貨識別装置は、
凹凸センサ出力の前記判定範囲の波形と、前記凹凸セン
サ出力の前後のエッジ部の波形とに基づいて硬貨の判定
を行うようにしたので、凹凸センサの検知精度をさらに
向上させることができる。
【0043】また、請求項3に記載の硬貨識別装置は、
凹凸センサ出力の前記判定範囲内の波形の電圧変動幅を
基準値と比較することにより判定を行うようにしたの
で、凹凸センサの出力波形の凹凸の大きさを簡単に判定
することができる。
【0044】また、請求項4に記載の硬貨識別装置は、
凹凸センサ出力の前エッジ部の波形における最下点と立
ち上がり終了点との間の電圧差と、後エッジ部の波形に
おける立ち下がり開始点と最下点との間の電圧差とを基
準値と比較することにより判定を行うようにしたので、
凹凸センサの前後のエッジ部の振幅の大きさを簡単に判
定することができる。
【0045】また、請求項5に記載の硬貨識別装置は、
前エッジ部の波形における最下点と立ち上がり終了点と
の間の電圧差と、後エッジ部の波形における立ち下がり
開始点と最下点との間の電圧差との和を基準値と比較す
ることにより判定を行うようにしたので、凹凸センサの
前後のエッジ部の振幅の違いをより精度良く判定するこ
とができる。
【0046】また、請求項6に記載の硬貨識別装置は、
前エッジ部の立ち上がり時間及び後エッジ部における立
ち下がり時間を基準値と比較することにより判定を行う
ようにしたので、凹凸センサの検知精度をより一層向上
させることができる。
【0047】また、請求項7に記載の硬貨識別装置は、
前エッジ部の波形における最下点と立ち上がり終了点と
の間の電圧差と、後エッジ部の波形における立ち下がり
開始点と最下点との間の電圧差との和と、前記凹凸セン
サ出力の前記判定範囲内の波形の電圧変動幅との差を基
準値と比較することにより判定を行うようにしたので、
凹凸センサの検知精度をさらに一層向上させることがで
きる。
【0048】また、請求項8に記載の硬貨識別装置は、
前記前エッジ部の波形における最下点と立ち上がり終了
点との間の電圧差、及び、後エッジ部の波形における立
ち下がり開始点と最下点との間の電圧差の代わりに、前
エッジ部の波形における最上点と立ち下がり終了点との
間の電圧差、及び、後エッジ部の波形における立ち上が
り開始点と最上点との間の電圧差を用いるようにした。
その結果、各センサの出力波形の下限値をピークホール
ドした場合に、同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の硬貨識別装置の制御ブロック図であ
る。
【図2】センサ配置図である。
【図3】変造貨と正貨の断面図である。
【図4】変造貨を投入した時のセンサ出力波形の一例を
示す図である。
【図5】正貨を投入した時の凹凸センサの出力波形の一
例を示す図である。
【図6】第1実施形態のフローチャートである。
【図7】第2実施形態のフローチャートである。
【図8】従来の硬貨識別装置の内部概略図である。
【図9】センサの出力の波形処理を示す図である。
【符号の説明】
1…第1のセンサ 2…第2のセンサ 3…凹凸センサ 10…硬貨識別装置 11…硬貨投入口 12…硬貨通路 13,14…センサ 15…振分けゲート 16…受入通路 17…返却通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 勇次 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3E002 AA04 CA07 CA15 EA05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨投入口と、該硬貨投入口の下流に設
    けられた硬貨通路と、該硬貨通路の側壁に設けられた第
    1のセンサと、該第1のセンサの下流側に間隔をあけて
    設けられた第2のセンサと、前記第1のセンサと第2の
    センサの硬貨通路方向中間部に設けられた凹凸センサと
    を具え、前記第1のセンサと第2のセンサの出力に基づ
    いて、投入された硬貨の材質とサイズを判定し、前記凹
    凸センサの出力波形に基づいて、硬貨表,裏面の凹凸状
    態を判定するようにした硬貨識別装置であって、前記第
    1のセンサと第2のセンサの一方又は両方の出力に基づ
    いて、前記凹凸センサの出力波形の判定範囲を決定する
    ようにしたことを特徴とする硬貨識別装置。
  2. 【請求項2】 前記凹凸センサ出力の前記判定範囲の波
    形と、前記凹凸センサ出力の前後のエッジ部の波形とに
    基づいて硬貨の判定を行うことを特徴とする請求項1記
    載の硬貨識別装置。
  3. 【請求項3】 前記凹凸センサ出力の前記判定範囲内の
    波形の電圧変動幅を基準値と比較することにより判定を
    行うことを特徴とする請求項1又は2記載の硬貨識別装
    置。
  4. 【請求項4】 前記凹凸センサ出力の前エッジ部の波形
    における最下点と立ち上がり終了点との間の電圧差と、
    後エッジ部の波形における立ち下がり開始点と最下点と
    の間の電圧差とを基準値と比較することにより判定を行
    うことを特徴とする請求項2又は3記載の硬貨識別装
    置。
  5. 【請求項5】 前記前エッジ部の波形における最下点と
    立ち上がり終了点との間の電圧差と、後エッジ部の波形
    における立ち下がり開始点と最下点との間の電圧差との
    和を基準値と比較することにより判定を行うことを特徴
    とする請求項4記載の硬貨識別装置。
  6. 【請求項6】 前記前エッジ部の立ち上がり時間及び後
    エッジ部における立ち下がり時間を基準値と比較するこ
    とにより判定を行うことを特徴とする請求項2,3,4
    又は5記載の硬貨識別装置。
  7. 【請求項7】 前記前エッジ部の波形における最下点と
    立ち上がり終了点との間の電圧差と、後エッジ部の波形
    における立ち下がり開始点と最下点との間の電圧差との
    和と、前記凹凸センサ出力の前記判定範囲内の波形の電
    圧変動幅との差を基準値と比較することにより判定を行
    うことを特徴とする請求項5又は6記載の硬貨識別装
    置。
  8. 【請求項8】 前記前エッジ部の波形における最下点と
    立ち上がり終了点との間の電圧差、及び、後エッジ部の
    波形における立ち下がり開始点と最下点との間の電圧差
    の代わりに、前エッジ部の波形における最上点と立ち下
    がり終了点との間の電圧差、及び、後エッジ部の波形に
    おける立ち上がり開始点と最上点との間の電圧差を用い
    たことを特徴とする請求項4,5又は7記載の硬貨識別
    装置。
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